Comments
Description
Transcript
PDF(823KB)
第157回 アグリアドバイス 園 芸 株分けの適期は萌芽前後の早春で すが、夏と厳寒期以外いつでも可能 2.タマネギ よほど酸性である場合 したがって、石灰類は れていない検査に合格 あるウイルス病に侵さ ・種 イ モ は、大 敵 で いでしょう。 以外は施さない方が良 ・追肥 最終の追肥は、早生種で2月中旬、 ㎡当たり300∼400g 施用しま です。その方法は、地上部5㎝ ほど 根株ごと堀上げます。掘った株は土 す。最終の追肥が遅くなると、窒素 中晩生種で3月上旬に化成肥料で 2月になると、日差しも少しずつ を落とし大きく分け、さらに2∼3 肥料が遅くまで効いて、軟弱徒長ぎ ︵営農部 高見 俊一︶ a 当たり窒素成 分で6㎏ を即効性 の 化 成 肥 料︵例 ﹁S6 0 4﹂で 約 ㎏ ︶で 施 用 し ま す。異常落葉や隔 年結果の防止及び 樹勢維持のため柑 橘類では十分な施 肥が必要ですので 怠らないようにし て く だ さ い。 ︵表 1︶ ○かん水 春先降雨がなく 土壌が乾燥する時 は、肥 効、発 芽、 新梢の成長、開花 を促進する目的で、 目安として 日間 隔 で1 回 当 た り ∼ ㎜ かん水します。 ○草生管理 春先は特に樹と雑草との養水分競 合が発生しやすいため、早めに春草 の除草を行う必要があります。 ○病害虫 病害虫防除としては、5月上旬に 黒点病を、開花期に灰色かび病・ス リ ッ プ ス 類 を、6 月 下 旬 に 黒 点 病・ そ う か 病・カ イ ガ ラ ム シ 類︵幼 虫︶ を防除します。 以上、柑橘類の栽培管理は春先か ら集中しますので作業が遅れないよ うにしましょう。 ︵営農部 井内 祥晃︶ 14 ●全 体 運…注意力散漫気味。慣れた作業でミスを連発するなど、問題を起こしやすいので、冷静に。深呼吸で気合を入れて。 ●健 康 運…無理は禁物。休憩と気分転換を徹底して。 ●幸運を呼ぶ食べ物…フキのとう 残して刈取り、根を切らないように 変わり、春に向けて生育が活発にな 本ずつ、根をできるだけつけて分割 の後の生育を揃える上で大切です。 優勢な芽をつけることが、発芽、そ ので、縦に切っていずれの一片にも 2.5 2∼3月の菜園管理 ってきます。春の生長をスムーズに した種イモを、 ㎡当 たり2∼ ㎏ 用意しま みの生育となり、べと、灰色腐敗病 等の病害が発生しやすくなり、さら 貯蔵中の腐敗球が増加しますので注 す。種イモは先の芽が優勢で大きい します。 ︵図1︶ 植 え 付 け は、元 肥 を 施 し た 畑 に、 ∼ ㎝ で1 カ くわ幅で深さ ㎝ の植え溝を条間 ㎝ とって掘り、株間 意しましょう。 ︵図2︶ 昨今の天候不順と暖秋冬から、べ 所に3∼4本まとめて植え付けます。 施肥の目安(10 ㎡当たり) 堆 肥 15 ㎏ 化成肥料 1.2 ㎏ に 玉 じ ま り や 貯 蔵 性 の 低 下 を 招 き、 し て 良 品 質 な 野 菜 を 収 穫 す る に は、 この時期の管理がとても重要です。 1.ニラの株分け更新 草で、一度植えると次々と分げつし やがて新葉が出始めたら2回ほど と病、灰色腐敗病が多発傾向にあり ニラは野菜の中では数少ない多年 て増え、数年間はそのまま収穫でき 土 寄 せ し 溝 が 埋 ま る よ う に し ま す。 4年目 徒長枝剪除 以下は そのまま ・病害虫防除 る栄養価の高い緑黄色野菜です。し こうすれば6月頃には見違えるほど ます。3月に入ると、べと病ではラ かし収穫を繰り返ししていると、株 3年目 亜主枝を確立し、不要な枝は切らず、 空間があればそこへ誘引し葉を多く 確保する 10 60∼90gの イモは、2つ切り ンマンフロアブル2000倍、プロ ポーズ顆粒水和剤1000倍、灰色 腐敗病ではロブラール水和剤 1000倍等で早めの防除を行いま しょう。 11 100∼150gの イモは、3つ切り 3.バレイショの植え付け準備 ・春バレイショの植え付け時期は3 月上中旬です。代表的な品種として、 男 爵 芋、メ ー ク イ ン、キ タ ア カ リ、 テジマ、表皮が紅桃色のアンデス赤 等が栽培されています。 ・畑の準備 連作を嫌うので、3年以上ナス科 5.5 2年目秋 1年目秋 定植時 10 射手座 作物を栽培していない、排水の良い 圃場を選びましょう。 5.0 10 150∼200gの イモは、4つ切り の良質なニラが収穫できます。 植え方 が 混 ん で 葉 が 細 く 薄 く な っ て 品 質、 30㎝程度 収量が落ちてきます。 2m 一般に3年目になると分げつして うね幅1.2m 10 土壌 は ∼ の弱酸性が最適で、 pH が 高 い と そ う か 病 が 多 発 し ま す。 pH 図2 柑橘類の 整枝方法 各々35∼50gになるように 30 深さ10㎝くらいの植みぞに株をたてて植え、 根が出ない程度に覆土する。 活着後2回くらいに分けて、少しずつ土にも どし畦が平らになるようにする。 暗きょの設置 図3 種イモの切断の仕方 25 10㎝ 土 株が混み合ってくるので、株分けし ニラの苗 20∼30㎝程度 10 20 10 1株当り 3∼4本植え ) ( 10㎝ 覆土は5∼10㎝ (深植をしない) 接ぎ木部は必ず 地上に出す 11・23∼12・21 12・22∼1・19 条間30㎝ 30 て更新しましょう。 ・完熟堆肥…20∼30㎏ など 20 主枝延長枝は 45度の 分岐角度に 誘引する 25 ●全 体 運…人気運が高まり、気付けば自然と話の輪の中心にいるはず。気になる相手がいるなら、 フランクに話し掛けて。 ●健 康 運…生活が不規則に。 リズムを取り戻すこと。 ●幸運を呼ぶ食べ物…ミツバ 山羊座 3月の運勢 15 柑橘類の春期管理 ・石灰肥料…2∼3㎏ ・リン酸 …1∼2㎏ 芽 表1 柑橘類の施肥基準 図2 植えつけ 図1 柑橘類の植え付け 10 20 施肥の目安(10 ㎡当たり) 堆 肥 30 ㎏ 苦土石灰 1 ㎏ 有機化成 1.5 ㎏ 20 11 2∼3本ずつに分割 根株ごと堀上 1本ずつ計3本とり開帳した整枝と 弱いため冬期暖かい無霜地帯か施設 果 樹 します。また、1主枝に1∼2本の 栽培でないと栽培は難しいです。 亜主枝を作ります。毎年主枝・亜主 枝の先端は1/3程度切り返し、樹 ︻栽培管理︼ を丈夫に拡大します。さらに、主枝・ ○植え付け 亜主枝に側枝を作ります。その他の 柑橘類の一般的な品種の紹介と春 植え付け場所は、南向きの日当た せん定は成木では長くなった側枝の 先の主な管理を説明します。 りの良い排水良好な北西風が当たら 切り返しや混んできた結果枝の間引 一般に常緑果樹の柑橘類は低温に ない場所とします。 き程度に済ませ、柑橘類ではせん定 対して弱く、冬季は凍傷害が発生し 柑 橘 類 は 春 植 え︵3 月 下 旬 ∼4 月 で全葉の % 以上を剪除しないよう やすく、そのため冬期間は防寒対策 中 旬︶を し ま す。植 え 付 け1 か 月 前 にします。 ︵図2︶ が必要になります。せん定等の栽培 までに完熟堆肥、ヨウリン、石灰を 管理は春季気温が上昇してからにな 施用して土壌改良を行っておきます。 りますので注意してください。 植 え 付 け 間 隔 は 4m × 4m 位 で、 植え付けは浅植えとし、支柱に誘引 し、接ぎ木部の上 ㎝ の所で切り返 ︻品種︼ 低温に強い柑橘類としては果汁を しをします。 ︵図1︶ 酢 と し て 利 用 す る﹁ユ ズ﹂﹁ス ダ チ﹂ が あ り ま す。品 種・系 統 と し て は、 ユズでは、大柚子、多田錦等があり ます。同じ酢ミカンのレモンは低温 に弱いので、栽培場所を考慮する必 要があります。 支柱 次 に 低 温 に 強 い 柑 橘 と し て﹁温 州 ミカン﹂があります。系統としては、 月から収穫出来る早生温州では宮 川早生、興津早生等があります。 月から収穫する普通温州では南柑 号、石地、大津四号、青島温州等が ○施肥 あります。 柑橘類は春暖かくなってから施肥 さらに、低温に比較的強い柑橘と を行います。成木では春肥として3 し て﹁ハ ッ サ ク﹂﹁夏 ミ カ ン﹂が あ り 月上旬に a 当たり窒素成分で ㎏ ます。品種・系統としては、ハッサ を緩効性の有機質肥料︵例 ﹁果樹い クでは農間紅八朔等があります。夏 ○整枝せん定 ちばん﹂で100㎏ ︶で施用します。 ミカンでは紅甘夏等があります。 柑橘類は常緑のため整枝せん定の その後は6月に a 当たり窒素成分 なお、近年西南暖地で栽培される 時期は、春暖かくなってきた3月下 で4㎏ を即効性の化成肥料︵例 ﹁S ようになった、オレンジやオレンジ 旬∼4月上旬です。 6 0 4﹂で 約 ㎏ ︶で 施 用、 月 に と温州ミカンとの交配種等は低温に 柑橘類の整枝は、主枝を3方向に 15 株間 20∼25㎝ かん水とともに 乾燥防止に 敷ワラなどを 施す 接ぎ木部の うえ30㎝の 所で切り返す 改良資材の投入 37 30 図1 株分け 10