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(3)福生市(PDF文書)
4 取組状況報告 (3)福生市 それでは,福生市でございます。私どもの取組みを少し紹介させていただき たいと思います。お陰さまで福生市の場合の事例でございますが,私どもの前 市長が社会教育主事の出身で,公民館活動を通じて非常に様々な形で市民と関 わり合った方でございます。 ですから,前市長が就任したのが平成12年度なんですけれども,その就任 した当初から,非常に先進的な事例ではないかなと私どもは自負しているんで すが,フォーラムあるいはこのようなパネルディスカッション形式をとって, 何とか市民の皆さんにまず協働という言葉から教えて行ったように思います。 先ほど渡部市長もお話されていましたけれども,最初の頃は大変だったよう でございます。やはり,行政の下請けというか,行政のやらないことをわざわ ざボランティアという名を借りて色々な形でこき使うのではないかと,そのよ うなお話もあったように聞いております。しかし,ほんとに根気強くフォーラ ムを様々な分野・場面で使いまして,何とか市民の方に浸透して行ったと思っ ております。 そして先程邑上市長,渡部市長がお話になりましたけれども,この協働に関 しては何とかしても市民に対してのアプローチ・発信・周知していくのが非常 に難しいのではないかと思っております。私どもでは協働のまちづくり「市制 出前講座」という形,これは冊子でございますが,73事業にわたって職員が 出向きまして,パワーポイントを使って様々な形で市民が望んでいる部分を分 かりやすく講義して歩いて行く。大体これが1時間弱に編集している訳ですが, 市民がどのような形を望んでいるか,特に私どもには横田基地というのがあり ますので,そこに対しての国のやり方,あるいは都のやり方,そして市の対応 と,分かりやすく説明していってもらっています。 そして渡部市長からお話がありましたが,市民協働課が今年からでしたっけ。 ですから,私どもの前市長は非常に早く,生活環境部の中に協働推進課という のを置いていただきまして,今日も担当の課長が来ておりますけれども,私の この説明の至らない点を補足してもらえると思いますが,そういう形で取り組 んでおります。そして,出前講座で色々な発信をし,それによって色々なアン ケートも回しまして,市民活動団体の意識実態調査などもしておりますし,職 員に対しても意識調査などをしております。 総括の部分は非常にきちっとなされているのではないかと思ってますし,協 働ハンドブックも職員用と市民用の手引書も作っております。ですから先進的 な事例はあると思っているんですが,なかなかこれが市民の皆様に対しての醸 成がうまくいっていると言い切れないと感じております。 先ほど長友市長からお話がありましたように,協議会というのも範疇に入れ て,これから考えて行かなければならないと思ってますし,55ヶ国の人が暮 らす特異な自治体ですので,できれば市民の方に人材バンク等に登録していた だいて,定年を迎えて各分野で活躍してきた方たちの専門的な知識・語学など も,うまく取り入れてやっていかなければならない,これもまた協働のあり方 ではないかなと思っております。 そして,資料の中に少しピックアップさせていただきましたが,そこの部分 でお話させていただこうと思っておりますけれども,具体的な事例でございま すが,福生市では今年でちょうど60回目を迎える七夕まつりというのが,非 常に有名でございます。七夕まつりは4日間行いますが,40万人以上のお客 様に来ていただいております。 これは市民まつりでもございませんし,一番最初の出発点は商店街が独自に 切り開いてきた七夕まつりでございますが,なかなか今駅前の商店というのは どこもご多分に漏れず衰退しているところがございますので,市民活動とのジ ョイントをしまして,今七夕実行委員会という形で市民の協働の中でやってお ります。 そしてこの中では,飾り付け等,非常に今高齢化になっている商店主の場合 が多いので,職員も今福生市には4百名弱の職員がおりますが,その中の2百 名以上の職員がボランティアとして,七夕飾りやその上げ下ろしもしておりま すし,様々なイベントの中に入って活動も行っております。また,市民の方に ももちろん入っていただいてますし,大学生・高校生も入って様々な形でこの 七夕まつりを,何とか60回だけではなく,70回,100回と,福生市の良 き伝統を長く続けられればと考えております。 もう一つお話させていただくのが,ふっさっ子の広場というのがございます。 もちろん福生市でも学童保育がございますが,それと並行して独自に行ってい る施策でございまして,学童保育の場合はほとんど委託事業で民間に委託して いるのですが,このふっさっ子の広場というのはその学校の中で,放課後地域 の皆さんと何とかコミュニケートを取りながら,福生市の財産である子どもた ちを,地域の財産として同じように共有して責任を持って,市の大人たちが育 んでいこうという感覚でございます。 私どもの小学校は7つしかございませんが,242名の方が登録していただ いて,様々な方,おじいさんやおばあさんもいらっしゃいまして,ベーゴマが 得意だとか,昔話を語るのがいいとか,自分たちが子どもの時から培ってきた 様々な能力を駆使して,子どもたちと一緒に遊んでもらって地域との関連性を 強くしていただきたい,そういう風な思いでこれをやっております。 お陰さまで全児童の8割位が登録していると思っております。こういう形で 何としてでも全てのジェネレーションにわたって,コンパクトな街ながらもそ の特性をうまく生かして,この協働という部分を様々な形からアプローチして 行こうと思っております。 以上でございます。ありがとうございました。