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桑園の土壌診断のブログラム (蚕試ニ 環境部) ー. 背景とねらい 桑園の
桑 国の土壌 診断 のプログラム (蚕試 :環 境部 ) 1.背 景 とね らい 桑園 の肥増管理の動向調 査で、土壊化学性 の想像以上 に不良な ものが 多 く、桑 園 荒廃の大 きな要因のひ とつ と考 え られ た。 そ こで、土壌 化学性 の長期的保守管理 の 目標値 として土張診断基準 を設定 し、土 づ くり肥料 (以下資材 と略称 )の 施用量算 定の ためのパ ソ コン用 プ ログラムを作成 したので参考 に供する。 2.技 術 内容 1)桑 園の土壌化学性 の実態 (1)土 壌化学性 に欠陥のな い桑 園は10%未 満 で、 ほ とん どの桑 園は何等 かの問題 が ある。 (2)造 成年次の古 い桑 園ほど、土壊化学性の悪化が著 しい。 (3)全 般的 には石灰 ・薔 土の不足な桑園 が多 く、 この結果、PH 5以下 の ものが 60 %強 を占める。 これ に対 して、 りん酸 ・加里は全般 に富化 してお り、過剰 と思 われ るもの もみ られ る。 2)桑 国の土壊化学性 の診断基準 pH 2 8 一 3 1■ 的 . ∼ 氏υ は ヽ 4 9/K 降 05(mg/1009) 甲勉 0 絶 B tt Ca/M9 肛 神 Mも 甲お 6 即曲 5 0に も (L8) Ca O 改良 目標 許容限界 ※ 塩基 バ ランス ト ルオグ 塩基飽和度 (%) ※許容限界は資材施用の限界 3)土 壊診断 に基 づ く資材施用量 算定 のプ ログラム (1)プ ログ ラムの特徴 ① 資 材 は、原則 として保証 成分の要素数 の多 い もの、 く溶性成分の割合 の高 いもの、 目的成分含有率の高いものの順 に優先 して 自動的 に選択 される。 一 方、任意 の資材 も選択で き、施用量 を入力す る と施用後 の期待値が 目標値 と 対比 して表示 され るので、試行錯誤 を繰返す こ とで 目標値 に近 づ けることが 可能で、使用者 の工夫の余地が大 きい。 ② 資 材施用量は、施用による過肥沃化防止や副成分 の影響 の排除 を 目的 とし て、 りん酸資材 と石灰資材300kg/10a、苦土資材 150kg/10a、加里資材 100kg /10aま でに制限 してあるほか、塩基 バランスの補正では診断基準の許容限界 までの施用 に制限 してある。 ③ 交 換性石灰は 200mg/100g以上 を確保す る こ ととし、塩基 バランスの関係か ら、交換性苦± 24mg/1oOg以上 、 交換性加里 28mg/1oOg以上 を確保す る こ とに してあ る。 -116- (2)資 材施用量算定のフロ ーチヤ ぬ ー ト (図 1) □ rコ │ 一一一→ 自 動選択 十 一一_→ 任 意選択 土壌分析値 ' 1塩基 勉 和 度 │ 1 塩基パ ランス │ 'オ │卜 ダP 2 0 5 1 塩知 ` ランス の補正 1.石 灰地和曖鴻0 1鵬評1001│ i 1 30∼ kg/10■ 1 ︲, , .︲ ︲︲ ,, 一 一 ■ . ︲ t r・ ︲ l﹂ , t f=二 ■■■■ 4 /10a l 4-… …――一‐一‐ 圧 1 舞糖│ 予 鈍 01 _ , ,1― ´ 略 1 甥話 1者 上資材 │ │ 1施 用量 i(苦 上位rgttb)│ 2. 力■理いa和班克〉 5 石尿の補正 lC抽 20飾 し/10に以下) 1石 灰資材施用量 │(Ca0 200唯 /1oOs) 1普 土資材施用量 │;隅耕熊 側 9 1(K2023略 /100g) 3.指 導上の留意事項 地力増進法告示 」等 を参考に、桑園肥 培管理の動向を勘案 して設定 1)改 良 目標値は 「 したが、今後、検証 を重ねなが ら改定すべ きものである。 2)資 材の施用制限があるため、分析値 に異常な高低 があると塩基 バランスや トルオグ L05な どは 目標 を確保できな いことがある。 この場合、毎年 の肥培管理で、資材施用 年の秋 の対が 5以 下 の ときは石灰苦土資材 100kg/10a程度 を上乗 せす る。 また、実測 の対が 7以 上の ときは別途対策 を考える。 作± 10Cm当た りlt/10a 当面 、 3)粗 砕石灰は多施用で高ぷ を招 くな ど問題があるので 、 程度 にとどめ、普通の石灰資材 と扱 いを別にす る。 -117-