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ホールボディカウンター測定結果の見方 - NPO法人 ふくしま30年
ホールボディカウンター測 定 結 果の見方 ⃝ ホールボディカウンターは、 測定時点における体内に残留している放射能量を測定します。 ⃝ 内部被曝量を測定するものではありません。 ⃝ガンマ線を測定しています。 アルファ、 ベータ線は検出できません。 ⃝ 放射能の単位は、 Bq (ベクレル)と言います。 1秒間に、放射性元素が放射線を出して、 より安定的な元素に変わる数を表します。 福島原発から 放出したと思われる C( s セシウム)-137、 C( s セシウム)-134 と 天然の放射性元素の K(カリウム)-40 を 測定しています。 放射性物質濃度測定結果見本 体重 1kg あたり の放射能の量 (Bq/kg) 放射能とは、 測定時点で体内にある 放射能の中央値を 表わしています。 Not detected (不検出)とは、 ゼロということで はなく、 検出下限値以下 であるということ です。 測定いただいた方 の 番号です。今後の 問い合わせはこの番 号とお名前を仰って ください。 検出下限値とは、 今回の測定で検出 可能な放射線の最下 限値です。 Not detected であっ た場合の参考値とし て使用します。 この場合 Cs-134 が 最大あったとしても 154 Bq です。 検出下限値は、測定 時間、身長、体重など によって変わります。 ガンマ線スペクトルグラフ 横 軸はガンマ線の放出エネル ギー量です。縦軸はセンサーが放射線を捕らえたカウント総数 (測定時間内の)です。太い線と細い線がありますが、太い線は今 回測定した結果です。細い線は、汚染されていない人を想定して います。実際には、人形を座らせてデータを取っています。 この差 が大きいと、体内の放射線量が多いということになります。 測定の Comp.err とは、 不確かさを表しています。 この例では、 䠪䠬䠫ἲே 中央値は316Bq ですが、 䜅䛟䛧䜎 㻟㻜 ᖺ䝥䝻䝆䜵䜽䝖 䛈㻥㻢㻜㻙㻜㻝㻝㻞㻌㻌⚟ᓥᕷ༡▮㔝┠Ꮠኪ 㻠㻙㻝 䛂㻯㻴㻭㻺㻺㻱㻸㻌㻿㻽㼁㻭㻾㻱䛃 最大値 316+135=451Bq 㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㼀㼑㼘㻦㻌㻜㻞㻠㻙㻡㻣㻟㻙㻡㻢㻥㻣㻌㻌㻌㻌㻲㻭㼄㻦㻌㻜㻞㻠㻙㻡㻣㻟㻙㻡㻢㻥㻤 㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㼔㼠㼠㼜㻦㻛㻛㼒㼡㼗㼡㼟㼔㼕㼙㼍㻙㻟㻜㼥㼑㼍㼞㻙㼜㼞㼛㼖㼑㼏㼠㻚㼛㼞㼓㻛 最小値 316-135=181Bq の間に 95%の確率で存在 ḟᅇ ᐃ䛾┠Ᏻ䚷䚷䚷䕕㻌䠍䜿᭶༙ᚋ䚷䚷䚷䚷䕕㻌䠏䜿᭶ᚋ䚷 していることを表してい ます。 放射線核種によって、放出エネルギー値が 決まっています。 Cs-137 は 662keV のガンマ線を出します。 Cs-134 は 593keV、569keV、605keV、796keV、 1365keV のガンマ線を出します。 K-40 は 1460keV のガンマ線を出します。 ホールボディカウンター (WBC) について 結果をもらったら 内部被ばくを評価する手段の一つ ホールボディカウンターは、体内に蓄積する放射能量(単位:ベクレル、Bq )を測定します。 内部被ばく量を評価する手段の一つで、現在どのくらいの放射性物質(セシウム 137、セシウ ム 134)が、体内に蓄積しているかを測定するための機器です。原発事故の初期から現在まで の被ばく総量(単位:ミリシーベルト、mSv)を 測定するものではありません。 定期的に測定し 結果を残す 現在、体内に蓄積する放射能濃度を測定し、記録を残しておくことが大切です。 その後は、3カ月、半年から1年おいて再測定し、測定値が上昇していないか確認します。 上昇 していれば、食品からあるいは呼吸によって継続的に摂取していると考えられます。体内蓄 積量によって今後どういう健康影響があるかは現在十分解明されているわけではありませ んが、今後次のように監視を続けることが重要です。また、国の基準は必ずしも安全基準では ありません。空間線量の高い地区に住んでいる人は、低い地区の人より追加被曝を避けるため の注意が必要です。 また、線量の低い地域にしばらく保養に行くことで、追加被曝量をおさえることができます。 さらに、 できるだけ測定した安全な飲食物を選んで摂取し、 定期的な測定を心がけてください。 セシウム137.134 の値が出た方 Not detected(ND/不検出) の方 再測定の目安:1∼3ヶ月後 再 測定の目安:6ヶ月∼ 1 年後 セシウムの生物学的半減期は、大人は 基礎データとして持っていて下さい。 80 140日、子どもで約45日、赤ちゃん 6ヶ月から1年後を目安に定期的に であ れば 9 日といわれており、年 齢や 測定し、 1回目のデータと比較します。 個人 差 があります。 今 後、外 部被 曝や内部被曝の心配が 1ヶ月から3ヶ月後に再 測定を 受け、 出た時にも再測定して比較します。 体内にあるセシウムの量が減っている ことを 確 認 することが 重 要です。 発行:NPO 法人ふくしま30年プロジェクト 〒960-112 福 島 市 南 矢 野 目 字 夜 梨 4 - 1 「 C H A N N E L S Q U A R E 」内 Tel : 0 24 - 573 - 56 9 7 http://fukushima-30year-project.org/