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総合資源エネルギー調査会 原子力安全・保安部会 第43回

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総合資源エネルギー調査会 原子力安全・保安部会 第43回
総合資源エネルギー調査会
原子力安全・保安部会 第43回 廃棄物安全小委員会
議事録
日
時:平成 22 年 12 月 13 日(月)10:00~12:00
場
所:経済産業省別館 11 階第 1111 号会議室
議
題:
(1)クリアランス制度の施行状況の検討について
(2)余裕深度処分施設の安全審査に向けた検討について
(3)その他
1
武山企画班長
事務局です。今 、出席さ れている委員の先生 方は 8名ということで 、定足数が9名なため、
実はあ と1 名足ら ない 状 況でご ざい ます。 したが いまし て、 審議事 項は 後 回しに させ ていた
だいて、報告事項か ら先 に説明をさせていた だく という形でお願いい たし ます。
資料確認を先にさ せて いただきます。
本日の資料ですが 、お 手元に議事次第があ りま す。
そのあと、資料1 -1 として「クリアラン ス制 度の施行状況」。
資料1-2として 「ク リアランス制度に関 する 規定類」。
資料1-3として 「ク リアランス制度に係 る課 題について(日本原 子力 発電(株))」。
資料1-4として 「『廃 止措置とクリアラン スに 関する交流会』第 46 回 原 子力委員会報告
(平成 22 年8月 30 日) と英・独最新事例」 とい うことで、松田美夜 子先 生の資料。
資料1-5として 、第 46 回原子力委員 会で発表さ れました「『廃止措置 とク リアランスに
関する交流会』にお ける 意見の整理」。
資料2として「余 裕深 度処分施設の安全審 査に 向けた検討について (案)」。
資料3として「放 射性 廃棄物規制に係る最 近の 状況について」。
参考資料1として 、前 回の議事録でござい ます 。
過不足はございま すで しょうか。
登坂委員
資料3が2つある んで すけれども、大丈夫 です か。
武山企画班長
対応させていただ きま す。
ほかによろしいで しょ うか。
ござ いま せん ようで し たら、 資料 3に 基づい て 報告事 項と いう ことで 「 放射性 廃棄 物規制
に係る最近の状況に つい て」御説明させてい ただ きたいと思います。
これは前回の小委 員会 以降、動きのあったもの に関して記載をさせていた だいております。
「1.
(独)日本原子力研究開発機構大洗研究開 発センターにおける 固体 廃棄物の貯蔵管理
の不備について」で ござ います。
大洗 研究 開発 センタ ー の廃棄 物管 理事 業にお い て取り 扱わ れて いる固 体 廃棄物 のう ち、放
射能濃度が事業 許可申請 書等に記載され た値より も高いものが 12 体存在 することが確認 さ
れた旨の報告を 10 月 12 日に受け、翌日機構に対 して指示文書を発出 して おります。指示文
書の内 容は 以下の とお り という こと で、固 体廃棄 物の放 射能 濃度を 事業 許 可申請 書等 に記載
された値以下とする ため の措置を可及的速や かに 実施し、その結果を 報告 すること。
2として、以下の 事項 について、本年 11 月 12 日までに報告するこ と。今回の不適切な廃
棄物管 理の 原因及 び再 発 防止策、現 在管理 して い る廃棄 物に ついて 同様 の 問題が ない かに関
する調査結果でござ いま す。
上記の指示に関す る報 告書を 11 月 12 日に受領 しております。以下 のよ うな内容になって
2
おりまして、上記1 につ いては、廃棄物を大 きな 容器に封入し直すこ とに より作業を完
了した。上記2につ いて は、それぞれ平成23年 1 月末及び平成22年 11月末 までに完了し、報
告をしますというこ とで ございました。
更に現在管理して いる 廃棄物について、同 様の 問題がないかに関す る調 査結果に係る報告
書を11月 30日に受領にし ました。報告内容は 以下 のとおりということ でご ざいます。
当該施設で管理し てい るすべての廃棄物に つい て調査した際、放射 能濃 度の記載のない記
録が確認されたが、 これ らの廃棄物について は廃 棄物発生元施設の評 価方 法に基づき容器表
面の線量当量率等か ら放 射能濃度を評価した 。
その結果すべての 廃棄 物について記載のな い記 録が補完され、今回 、放 射能濃度が事業変
更許可申請書等に記 載さ れた値よりも高いも のと して発見された12体の 廃 棄物以外には同様
の廃棄物はなかった とい うことでございます 。
我々としてこの報 告を 受領した後、記録な どを 我々の方でまた確認 をさ せていただいて、
その結果この記載の とお りということで特に 問題 ないことを確認して おり ます。
大洗研究開発セン ター については、別途事 業変 更許可申請がなされ てお りまして、廃棄物
の処理設備について の増 設の事業変更許可申 請が なされていて、それ を二 次審査中だったん
ですけれども、本件 がわ かって、その審査を 一時 中断したという状況 にな っています。本件
のこの報告を受けて 我々 の方で確認した結果 、問 題ないということが わか ったので、審査を
再開させていただい てお りまして、現在、二 次審 査を続行している状 況に なっております。
「2.日本原燃( 株) 廃棄物管理事業変更 許可 申請に係る意見聴取 会に ついて」でござい
ます。
これは本年10月 20日に 日本原燃から提出さ れま した廃棄物管理事業 変更許可申請、フラン
スからの返還廃棄物 でご ざいます。CSD- C、 CSD-Bの管理を 行う ための廃棄物管理
施設(既設)の改造 等に 係るものの安全審査 に関 して、12月7日に第1 回 意見聴取会を開催
しました。事業変更 許可 申請の概要や今後の 意見 聴取会の進め方等に つい て、原子力安全・
保安院から説明を行 い意 見を聴取したという 内容 になっております。
次回からは、事業 変更 許可申請書の各項目 につ いて意見を聴取する 予定 としております。
事業変更許可申請 の内 容でございますが、 次の ページをめくってい ただ きますと、添付資
料ということでござ いま す。
左側の上の方にフ ラン ス国のAREVA N C社 からの返還廃棄物で ござ いますが、そこに
ある赤枠で囲まれた 返還 される低レベル放射 性廃 棄物を輸送してきま して 、右下の赤枠にあ
ります 既設 の高レ ベル 放 射性廃 棄物 貯蔵管 理セン ターの 中に 収納す るこ と になっ てお ります。
このための改造をす ると いうのが主な内容で ござ います。
以上でございます 。
石榑委員長
どうもありがとう ござ いました。
何か御質問はござ いま せんでしょうか。よろし い ですか。どうもありがと う ございました。
3
定足数について、ちょ っと異例の事態でご ざい ますが、今、事務局 の方 で調べていただい
ているところで、そ の後 、変更があって御欠 席と いう連絡も現時点で はま だいただいていな
いということですの で、 追っ付けおいでいた だけ るのではないかと思 いま す。
とりあえず議事次 第の 最初は意見陳述をし てい ただいて、それをヒ アリ ングするという形
でございますけれど も、 そこへ入らせていた だき たいと思いますが、 よろ しいでしょうか。
それでは、そういう 形で 進めさせていただき いと 思います。
今、申し上げまし たよ うに「(1)クリア ラン ス制度の施行状況の 検討 について」でござ
います。最初に事務 局か らクリアランス制度 の概 要について御説明を いた だきまして、その
後、実際にクリアラ ンス 制度の適用を受けた 日本 原子力発電株式会社 さん から制度の実施状
況について、更に元 小委 員会の委員でもあり 、皆 様御存じのように前 原子 力委員の松田美夜
子さんから制度に係 る意 見について御説明を いた だければと思ってお りま す。
まず最初に事務局 から よろしくお願いいた しま す。
武山企画班長
それでは、説明さ せて いただきます。資料 1- 1でございます。
2ページ目でござ いま すが「クリアランス 制度 の導入」に関して、 背景 から説明させてい
ただきます。
ここにありますよ うに、発電用原子炉施設等 の廃止措置が今後本格化して くるということ、
廃止措置に伴い放射 性廃 棄物以外に放射性廃 棄物 として扱う必要のな い廃 棄物、放射性廃棄
物でない廃棄物が大 量に 発生するという状況 が予 想されるということ です 。
原子力施設から生 ずる 資材のうち、放射能レベ ルの極めて低いものを再生 利用することは、
資源の有効活用、循 環型 社会の形成の観点か らも 重要という認識です 。
原子力施設から生 ずる 資材について、クリ アラ ンスレベル以下であ るこ とを国が確認する
クリアランス制度を 導入 したということでご ざい ます。
国の確認を受けた 資材 は、原子炉等規制法 の規 制から解放され、通 常の 産業廃棄物または
有価物として廃棄物 ・リ サイクル関係法令の 規制 を受けることになり ます 。
3ページでござい ます 。「クリアランス制 度に 係る主な規制手続き 」で ございますが、原
子力事業者で測定・ 評価 方法の設定等を行い まし て、国による測定・ 評価 方法の認可を受け
ることになっていま す。 その後、その方法に 従っ て測定・評価をし、 記録 もし、また物自体
を保管・管理するこ とに なっておりまして、 更に それについて国によ る測 定・評価結果の確
認というものを行い ます 。実質的には現場で JNESが行うことにな りま す。その後、確認
されたものに対して 保管 ・管理、搬出という こと になりまして、それ が再 生利用されたり処
分されたりするとい う流 れになっています。 この ように2段階の手続 を踏 んで世の中に出る
というところが特徴 でご ざいます。
4ページは「クリ アラ ンス制度に係るこれ まで の手続実績」でござ いま す。
「放射能濃度の測 定及 び評価方法の認可」 につ いては、この1件と いう ことで、日本原子
力発電株式会社東海 発電 所において用いた資 材等 に含まれる放射性物 質の 放射能濃度の測定
4
及び評価方法の認可 でご ざいまして、平成 18年 に 認可申請をして、同 年9 月に認可をしたと
いうものでございま す。 対象物は東海発電所 の廃 止措置に伴う撤去物 のう ちの金属くずとい
うことで、推定量は 約2,000トンで ございます。
「クリアランス基 準を 超えないことについ ての 確認」でございます 。今 度は認可をした後
の確認行為でござい ます が、それに関しまし ては 2回出ておりまして 、1 回目は平成19年4
月に申請されており まし て、5月に確認をし て公 表している。金属く ずに ついて107トンで
ございます。
2回目は平成 20年で ご ざいますが、同じく 金属 くずについて291トンを出 しております。
5ページでござい ます が「クリアランス制 度の 定着に向けた活動」 でご ざいます。これは
当小委員会において まと めた報告書の中で記 載が ありまして、原子力 事業 者においてはクリ
アランス制度が社会 に定 着するまでの間、ク リア ランスされた物につ いて は、原子力施設由
来の物であることを 了解 済みの処理事業者や 限定 された産業廃棄物処 理場 に搬出すること、
また自ら率先して社 会の 理解を得つつ再生利 用等 を進めることを表明 して いるが、このよう
な取組みは制度の円 滑な 定着に有効と考える とい うくだりがございま す。
実際にクリアランスさ れたものがどうなっ てい るかということにつ いて 、日本原子力発電
株式会社のホームペ ージ でこのような記載が あり まして、遮へい体、 ブロ ック、ベンチ、テ
ーブル、埋込金具と いっ たものに、このよう な個 数ずつ使われている とい う実績になってい
るということでござ いま す。
資料1-2でござ いま すが、A3のもので す。 これは、今、私が説 明を した内容を法律、
政省令、NISA文 書と 横に1列に並べた形 で記 載をしております。 これ から事業者が御説
明させていただきま すけ れども、折に触れ御 参照 いただければという もの でございます。
以上でございます 。
石榑委員長
それでは、引き続 いて 、日本原子力発電さ んか ら御説明をよろしく お願 いいたします。
日本原子力発電(山 内殿 )
日本原子力発電の廃 止措 置をやってございま す山 内といいます。
資料1-3につい て、 私から原電における 実績 と制度に係る課題に つい て御紹介したいと
思います。
1ページ目を見て いた だくと、この写真は右上に 垂れ幕が見えると思 うん ですけれども「日
本初のクリアランス 物( 東海発電所解体物) 再利 用のための搬出」と いう ことで、ちょうど
トラックにクリアラ ンス 測定が終わったクリ アラ ンス物をゲートモニ ター を通して搬出する
スナップ写真になっ てご ざいます。
2ページをめくっ てい ただきますと、まず 実績 ということで、当社 で行 っていますクリア
ランスの測定・評価 の実 績、確認と搬出の実 績、 3として再利用と理 解活 動の実績等につい
て簡単に御紹介した いと 思います。
3ページ目が東海 発電 所におけるクリアラ ンス に係る法手続の経緯 とい うことで、先ほど
5
事務局さんから御紹 介い ただきましたように 、平 成17年に 改正された炉 規 制法が施行された
後、当社の方で測定 及び 評価方法の認可申請 を行 って、実際は保安規 定等 の変更も行いまし
て、測定作業を実施 して います。これまで都 合確 認申請は2回ほど行 って いますけれども、
確認を得たものに関 して は搬出をして、外に 出し て再利用ということ で、 測定・評価作業及
び確認作業について も、 現在進行形で適宜実 施中 という状況でござい ます 。
4ページ目、当社 の現 時点におきまして、 対象 物としてクリアラン スの 小物金属、要はこ
この写真にございま すよ うに「クリアランス 対象 物」と書いてある青 い箱 に収まるぐらいの
大きさに切断された 金属 をクリアランスする 場合 、こういった装置を もっ てクリアランスの
測定をしてございま す。
皆さん御存じだと 思う んですけれども、ク リア ランスレベルは自然 界の 放射能レベルより
も非常に低い基準を 使っ てございますので、 逆に クリアランスの測定 をす るためには外から
のバックグラウンド を遮 へいしなければいけ ない ということで、測定 器と いうよりは遮へい
しないとクリアラン スの 測定ができないとい う状 況でございます。こ の装 置でクリアランス
の測定をするわけで すけ れども、測定重量としては 1トン以内で、最大1.6ト ンまで測定でき
ます。測定時間は1 回の 測定で約12分、そうい っ た装置を使って、現 在の ところ小物金属の
場合はこういった形 の測 定装置を採用してご ざい ます。
5ペ ージ 目が これま で のクリ アラ ンス 測定処 理 の実績 を統 計処 理をし た 表でご ざい まし て、
ちょっと字が小さく なっ て見えづらいと思う んで すけれども、これま でに 東海で測定した実
績としては、815箱の測定 を行っています。そのう ち513箱について は検出限 界に至らないレ
ベルであったという こと で、実際に測定・評 価の 濃度と検出下限濃度 の相 関をとったものが
左上のグラフになっ てご ざいまして、斜め 45度 の 線がちょうど濃度が 測定 限界になった、こ
こにちょうど検出限 界未 満になった点が打た れて 、その上にあるもの が測 定値が出たデータ
になってございます 。
右側にあるのがΣ D/ C、いわゆるクリア ラン ス基準値と評価値の 分数 をとって、分数和
をとった数値になる んで すけれども、これが 1以 下であればクリアラ ンス 以下と判断される
ものですが、実際の 現場 での評価実績という 意味 ではΣD/Cが大体0.3~ 0.5ぐらいの分布
になってございます 。測定 値そのものではなく て、安 全余裕を見た数値に なっ ていますので、
実際はもっと低い数 字に なっています。
左下にあるのが月 別の 処理の実績でござい まし て、現在、平均する と月 当たり25トンぐら
いの処理実績になっ てい ますけれども、初期 のこ ろは作業の関係と出 てく る解体撤去物の形
状において小割にし たり しなければいけない 場合 がございまして、特 に最 近出てくる物も小
割にする作業に非常 に手 間がかかっていて、 月別 の処理の量がはけて いな いんです。最初の
このころは30トン近く い っていたんですけれ ども、最近は処理に手間 がか かるものが多くな
ってきて、少し出方 が鈍 ってきているという 状況 でございます。
6ページですけれ ども 、実際に測定が終わ って 金属をどういうふう に再 利用しているかと
いうところの外側の 話で ございますが、写真 を見 ていただくように、 左側 が先ほど表紙にあ
6
った発電所からの搬 出の 様子です。発電所か ら搬 出されたクリアラン ス金 属は鋳造鉄工所に
搬入されまして、そ の隣 にある写真は鋳造鉄 工所 でフォークリフトで 箱を 運んでいるんです
けれども、箱の中に クリ アランス金属を入れ てあ ります。ふたを開け た写 真が右側にある炭
素鋼です。このよう にク リアランス金属が入 れら れている。
そのクリアランス 金属 は左下にある溶融炉 で溶 融しまして、溶融し まし たクリアランス金
属を固めて、例えば 右下 にあるように車両進 入を 防止するためのブロ ック ですけれども、こ
ういった形で製品を つく って再利用している とい う状況でございます 。
7ページ目がこれ まで のクリアランス金属 検認 ・搬出量の実績でご ざい ます。東海発電所
の廃止措置で発生す るク リアランスの対象物 は、 トータルすると約4 万ト ンほど予想してご
ざいます。うち金 属は約5,000トンで、コンクリート が3万5,000トンで ござい ますけれども、
コンクリートはどち らか というと原子炉本体 の解 体が終わった後半部 分に 大量に発生するも
ので、現在は金属の 機器 類の撤去物が中心に なっ てございます。
第1回の測定判断 の方 法の認可対象として は、金属約2,000トンほど 、汚染 分布が同一と見
られるエリアの金属 類が 認可対象になってご ざい ます。
これまで撤去済み は約1,000トンほど撤去 されてい て、測定・評価済みは先ほ どの実績にご
ざいますように約 770トン 測定・評価が終わっ てい ます。
ドラムヤード、い わゆ る廃棄物貯蔵倉庫に 保管 している270トン はクリア ランスの制度が
できる前に廃止措置 を行 って解体されたもの を一 時的にドラムヤード に保 管しているもので
ございまして、現在 、適 宜ここに保管されて いる ものも測定・評価を しな がら作業をやって
ございます。
国の確認が終わっ たも のが約400トンご ざいまし て、搬出待ちテント に保管されているも
のが370トンほど ございま す。ここも適宜確認 申請 を進めていきたいと 思っ てございます。
国の確認が終わっ た400トンのうち、既に 鋳造加工 で使用済みのものが11月 末現在で151ト
ンございますけれど も、 実は先週20トンほど出 て いきましたので、現 時点 では170トンほど
になってございます 。
搬出待ちエリアに 今250トンほど保管してい ると いう状況でございま す。
8ページがクリア ンス 金属の再利用実績と いう ことで、これまでに クリ アンス金属を搬出
していろんなものに 加工 してございますけれ ども、最初はJ-PARCさん で 遮へい体に使っ
たり、特に広報活動 、理 解活動に使えるよう にと いうことで、ベンチ やテ ーブル等々に加工
して電力関係者等々 に利 用していただいてい ると いう状況でございま す。
1つの例というこ とで 、9ページ目にござ いま すけれども、金属製 のベ ンチです。写真が
ございますが、最近 は電 力だけではなくて国 にも 御協力をいただきま して 、文部科学省さん
の副大臣室に置いて いた だいたり、内閣府さ んの 地下1階の講堂に設 置し ていただいていま
す。実は本経済産業 省の 別館のロビーの1階 にも 背なしのベンチが2 脚設 置されております
ので、もしよろしけ れば 帰りにでも見ていた だけ ればと思います。こ の背 なしのベンチが置
いてありますので、 わか るかと思います。
7
10ペー ジ目はちょっ と 違う話でございます けれ ども、放射能評価計 算の 入力誤りというこ
とで、これは前回か 前々 回に御紹介があった と思 いますが、本年2月 にク リアンス測定及び
評価方 法の 認可申 請で 使 用して いた 放射能 計算の 入力に 一部 誤りが ある こ とが判 明し ました。
理由ですが、実はク リア ンスのためではなく て、 放射性廃棄物の処分 を考 えた際により詳細
に放射能計算をする 必要 があるということで 、こ この計算をやり直し てい たところ、一部細
かいところなんです けれ ども、クロスチェッ クの 段階でおかしいとい うこ とがわかって、よ
くよく調べてみたら 、こ れは平成3年の段階 で計 算をしていた非常に 古い 計算なんですが、
そこのところに一部 誤り があったということ が判 明いたしまして、そ れを 踏まえて解析計算
に係る品質保証ルー ルが 制定前の申請であっ たこ とから、クリアンス の申 請書に係るすべて
の解析計算の総点検 を実 施しました。
その結果でござい ます けれども、11ページで す 。申請書に関連する 一連 の解析データをす
べて現在の品質保証 体系 に基づいてチェック をし たところ、5項目の 誤り と数値計算、表計
算のところで2項目 の転 記ミスの誤りが判明 した ということです。影 響範 囲を確認したとこ
ろ、いずれの誤りも クリ アンスの判断には直 接影 響しない誤りであっ たこ とが確認されてご
ざいます。
既に解析計算、申 請に 係る解析においては 、今 後品質保証活動を展 開す るということで社
内では周知されてお りま すけれども、今回の 事例 を踏まえて事例教育 など 更にチェック機能
を強化するという対 策を まとめて、これは本 年7 月に規制行政庁さん に報 告が終わっている
ところでございます 。
12ペー ジからが今後 の 課題ということで、 私か ら4点ほどの課題に つい て御紹介したいと
思います。
1つ目が規制制度 全般 の話というか、クリ アン スの手続の話として 、13ページになります
けれども、先ほどか ら話 しておりますように 、手 続としては方法の認 可を 行った上で更に確
認という2段階の規 制を 敷いてございます。
更に上記に加えて 、品 証の観点から保安規 定と 保安検査でクリアン スに 係る保安活動を確
認いただいていると いう のが実態でございま すけ れども、これについ ては 本小委員会の報告
にも記載されており ます が、これは平成 16年に ま とめたクリアンス制 度の 整備の報告書の中
にちゃんと書いてあ りま す。クリアンスのリ スク レベルは非常に低い んだ けれども、炉規制
法から外に出すとい う初 めての試みであると いう ことを踏まえて、よ り厳 格にやるように2
段階の規制でいきま しょ うと書いてあります 。た だし、制度が定着し 実績 が蓄積された時点
で2つの段階を1段 階と するなど、より柔軟 な方 法も考慮すべきであ ると 記載されてござい
ます。
当社としては七百 何十 体測定した実績があ るん ですけれども、適切 なタ イミングで1段階
の規制、これは方法 の認 可に基づく行為規制 また は確認という物の規 制の どちらかに見直し
していくことを是非 検討 いただきたいと考え てお ります。
14ペー ジが、今、申 し ました法規制の概要 で2 段階です。発電所か ら出 すためには、クリ
8
アンスをするために は2 段階の規制というこ とで 、測定・評価の申請 等を やって認可いただ
いて、更に実際に測 定を 行った後、物の確認 を受 けるために申請をや って 確認をするという
2段階の申請をこう いっ た形で進めています 。
品質保証の体系な んで すけれども、15ページ に ありますように、原 子炉 等規制法の下に施
行令がございまして 、実 際に細かいところは 省令 があるんですが、更 に保 安院さんで内規を
規定していただいて いま す。
下の方になります けれ ども、それに基づい て具 体的に事業者側は測 定・ 評価の申請だった
り、保安規定の申請 があ ったり、評価結果の 確認 申請をやる。品質保 証に 基づきまして、事
業者では更に保安規 定の 下に二次文書、三次 文書 、現場のマニュアル に至 るまで細かい規定
がつくられて、これ を厳 格に守っているとい うの が状況でございます 。
これが1点目でご ざい ます。
2点目は16ページで す 。これは直接規制制 度の 話ではございません が、一般的な再利用に
向けてということで 、先 ほどの制度の最後の 施行 状況の方で御紹介が ござ いましたように、
制度的にはクリアン ス物 の再利用については 全く 制約がないもので、 国の 確認を受けたもの
は一般的に利用でき ます ということなんです けれ ども、当面、電力業 界内 または起源了解済
みのユーザーによる 再利 用ということで、限 定的 な再利用を進めるこ と、 これは事業者の方
針として表明をして ござ います。
国の方も限定利用 につ いては制度の理解を 得る 上では非常に有効だ とい うことを言ってい
ただいてございまし て、 クリアンスの理解活 動と 再利用の使用実績、 この 辺を踏まえて事業
者側から一般的な再 利用 への移行については 提案 していきたいと考え てご ざいます。
これは事業者側か ら提 案を受けた形で、当小委 員会等で事業者提案を確認 いただいた上で、
一般的な再利用に移 行し たいと考えてござい ます 。
具体的には17ページ に ございます。一般的な 再利 用に向けた事業者側の活 動としましては、
事業者を中心に、今 、推 進会議体を設置しま して 、まずは理解活動と いう ことで各種広報媒
体を活用したPRを 推進 したり、講演会、動 画配 信の活用をしたり、 先ほ ど御紹介しました
再利用したベンチな どが 理解に非常に役に立 つの ではないかというこ とで 、ベンチ設置の拡
大などを進めていき たい 。
それから、ベンチ 以外 にもクリアンス物の 再利 用の促進ということ で、 事業者内でまずは
率先して再利用する とい うことで、よりたく さん のクリアンス再利用 を進 めることの具体化
を図っていきたいと 考え てございます。
これが2点目でご ざい ます。
3点目以降はどん どん 細かくなるんですけ れど も、3はクリアンス の対 象物に関する話で
ございまして、現行 省令 を見ますと、クリア ンス の対象物は金属物と コン クリートの破片、
ガラスくずの一部に 対象 を限定ということで 、具 体的にいうと先ほど 資料 1-2という法令
等々を一覧表にした 資料 がございますけれど も、 それをめくっていた だき ますと、4/14ペ
ージ目の真ん中ほど の第 2条というところで 、ク リアンス濃度の基準 とい う条文がございま
9
して、ここにクリア ンス 物の対象が限定され てご ざいます。金属くず 、コ ンクリートの破片
及びガラスくずのグ ラス ウールとロックウー ルに 限るというところな んで すけれども、実は
原子力安全委員会で クリ アンスレベルを計算 した 際の算定評価の前提 にお きましては、可燃
物を除いてクリアン スレ ベルは算定されてい て、 特に品目を限定する よう なことはされてい
ません。
3つ目の○なんで すけ れども、東海炉の解 体工 事につきましては、 金属 くず、コンクリー
ト破片等々以外の対 象物 も実際には発生して いる こともございますの で、 これも適切なタイ
ミングを見はからっ て省 令の対象物について は是 非見直しをいただき たい ということでござ
います。
19ペー ジ目は実際に ど んな物が出ているか とい う例なんですけれど も、 これは省令対象以
外のクリアンスの発 生状 況ということで、東 海で 出てきている濃度的 には クリアンス相当の
ものなんですけれど も、 対象物から除外され てい るものとして保温材 です 。東海がつくられ
た時代というのは、昭和 30年から40年ぐら いの時代 でございまして、保温材 についてはアス
ベストが含有されて いる ものがかなり使われ てい たということで、黄 色い ものがアスベスト
含有保温材です。こ れが 幾つか出てきており ます 。
右側にありますよ うに 、現在も既に50トンほ ど 発生して、建屋内に 一時 保管中ということ
で、今後も約20トンほ ど 発生するかと思いま す。 保温材はトン数はそ んな に多くないんです
けれども、結構かさ が多 いのでボリューム的 に将 来置き場所に非常に 困る ことになるという
状況でございます。
20ペー ジ目です。ま だ これは対象物にはな って いませんけれども、 左側 の原子炉建屋の外
壁というか、壁がス レー トの壁になってござ いま して、その内側が若 干汚 染の可能性がある
ということで、建屋 のス レートの壁について は非 飛散性のアスベスト とい うことで、壊さな
ければ有害として扱 う必 要がないものなんで すが 、これが約60トンほど 見 積もられておりま
す。
右側は原子炉建屋 の鉄 筋コンクリートの壁 です 。これは省令の書き 方だ けの問題かもしれ
ないんですけれども 、省 令の書き方がコンク リー トの破片と書かれて いる がゆえに破砕され
ていない鉄筋コンク リー トは厳密にいうと対 象の 外になってしまうと いう ことで、これも省
令の書き方の工夫を 是非 お願いしたいと思い ます 。
最後もどんどん細 かく なるんですけれども、放 射能濃度の評価単位につい てでございます。
先ほどの作業の実績 のと ころで、現場作業と して はクリアンスの測定 ・評 価に多くの労力と
時間がかかっている こと もございまして、こ の辺 は科学的、合理的に 工夫 する余地がないか
というところで検討 して おるんですが、事業 者側 としてはできる範囲 で今 やろうとしていま
す。
評価単位を決める とき には、原子力安全委 員会 の報告と小委員会の 報告 では数トン以内と
記載されていて、更 にあ る程度濃度のばらつ きが あっても処理過程の 平均 化の効果などで線
量目安値に対する被 ばく 上影響はないという こと が安全委員会の報告 でも 評価されて、記載
10
されてございます。
最後のページでご ざい ますけれども、実際 評価 単位についてはどう いう ふうになっている
かということなんで すが 、評価単位は原則1 トン 以内が内規に記載さ れて いまして、ばらつ
きがないものについ ては 最大10ト ンまで範囲が 広 げられると具体的に は書いてございます。
更に100kg程度の測定単 位ごとに著しい偏り がな いことを確認しなさ いと 内規に書いてご
ざいまして、実はこ こが 一番大変なところで す。100kgの単位につい てはウ ランのクリアン
スの報告書のところ で規 定しない方向で、今 、整 理されていることも ござ いますので、でき
れば評価単位と全数 の偏 在確認についても科 学的 合理性に基づきもう 少し 検討いただければ
事業者としてもより 合理 的な測定ができるの では ないかと考えており ます 。
私から以上でござ いま す。
石榑委員長
どうもありがとう ござ いました。
御質問等がおあり かも しれませんが、最後 にま とめて御質問をお受 けし たいと思いますの
で、引き続き松田さ んか ら説明をよろしくお 願い いたします。
松田殿
松田美夜子でござ いま す。お招きいただき まし て、どうもありがと うご ざいました。
私が今日いただき まし たテーマは、原子力 委員 会で私が委員のとき 、廃 止措置とクリアン
スに関する交流会と いう 自主的な勉強会が行 われ まして、その後、秋 葉委 員に引き続いて現
在も続いております。その 報告と私自身も原子 力委 員になる前はこの小 委員 会の委員として、
クリアンスの法律制 定に 関与していましたの で、 今後のクリアンスの 方向 性は市民目線から
見てどういうふうに して いただきたいのか、 どう いうことを考えてい ただ きたいのかという
提案をさせていただ きた いと思います。
私が今日使います 資料 は、お手元にご ざいます「 廃止措置とクリアランス に関する交流会」
報告です。実をいい ます と、委員の自主的な 交流 会が原子力委員会の定例 会で報告をすると
いうことは、めずら しい ことです。この勉強 会に御出席いただいた方 たち は、資料の後ろか
ら3枚目をめくって いた だきますと、添付2 とい うものがございます 。11ページに出ており
ますけれども、トー タル で大体毎回50人ぐらい の 方たちが御出席にな ると いうすごい勉強会
になりました。
この交流会のそも そも のきっかけは、NHK が2009年春に NHKスペシャ ル「原発解体」と
いう番組をつくると いう ニュースが入りまし て、ドイツやイギリスを 取材 するとのこと。廃
炉解体の番組ができ ると きに、その取材現場 を原 子力委員のだれも見 に行 っていないのが個
人的にまずいと思い まし た。現場を見ないでNHKが制作した番組にコ メン トは書けないので
はないかと思って、 NHK取材班の記者たち が 行 く 現 場 を 私 目 線 で 見 て こ よ う と い う こ と で 、
個人的に行ってまい りま した。
行ってみて、イギ リス 、ドイツにおけるク リア ンスの状態というの は、日本の10年先以上
をいっているのでは ない かと驚きました。ま ずは 情報公開をすること だと 思いまして、関係
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する皆さんに視察報 告の 案内状を出しました ら、 何とこれだけの方に 集ま っていただきまし
た。
交流会発足にあた り私 が考えましたのは、 クリ アンスの法律はでき てい るわけだから、市
場に受け入れていく とき には環境省さんとの 連携 が必要である。法律 がで きたからこれでい
いですというのは、 法律 的にはいいんだけれ ども 、社会がどう受け止 める かというところの
議論と物が動く仕組 みは 環境省と連携をとら なけ ればいけないだろう と思 いました。環境省
さんのところにも伺 いま して、交流会をスタ ート しました。最初は交 流会 というよりも勉強
会だったんですけれ ども 、だんだんと、参加 者間 の対話が活発になり交流 会になってきまし
た。
この交流会の特徴 は、 今までの原子力分野 の方 だけではなくて、産 業廃 棄物のリサイクル
を担当している経産 省産 業技術環境局リサイ クル 推進課、環境省の破 棄物 リサイクル対策部
のリサイクル推進室 、適 正処理・不法投棄対 策室 、国土交通省総合政 策局 の建設業課、同国
土交通省事業総括調 整官 室、文科省の研究開 発局 の原子力計画課、原 子力 課、原子力安全・
保安院、資源エネル ギー 庁の放射性廃棄物対 策室、原子力安全委員会 、J AEA、電事連、
各電力会社、RAN DE Cの大勢の方たちに 入っ ていただきました。
この委員会は何で こん なに出席者が多かっ たん だろうかと思います と、 やはり国の皆さん
が積極的にこの委員 会に 参加されたことによ って 、電力関係の方も熱 心に 通って来られたの
ではないかと思って おり ます。根井審議官に は本 当にお世話になりま した 。そして、原子力
委員の何人かも毎回 この 会に参加していただ きま した。
その交流会のとり まと めで皆さんが提案さ れた ことは、英・独の廃 止措 置について学んだ
ことから出ておりま すの で、本日は廃止措置 とク リアンスに関する交 流会 の中で使われた資
料を基に、現在のイ ギリ ス、ドイツの状況を まずご説明し、それから 交流 会での意見のまと
めを報告し、その後 に私 見を述べたいと思い ます 。
それでは、資料1 -4 をごらんください。 カラ ーのパワーポイント にな っております。
廃止措置とクリア ンス に関する交流会で励 まさ れましたのは、交流 会に 参加する皆さんか
ら原子力委員会の定 例会 にこの交流会の取り まと めを報告させていた だき たいという声が上
がってきたことです 。そ れが実現しました。その おかけでこの交流会 で使 いました膨大な資
料は、全部原子力委 員会 のホームページの8 月30日の中で公開されて おり ますから、是非ご
らんいただきたいと 思い ます。
それではお手元の 資料「本日の話題」の「 1. 廃止措置とクリアン スに 関する交流会発足
の経緯」については お話 をしましたので「2 .英 ・独の廃止措置」に つい て簡単にお話させ
ていただきたいと思 いま す。
廃棄物問題は環境 省や 経産省の審議会のメ ンバ ーとして、私は30年近 く 関わってまいりま
したけれども、廃炉 措置 について現場を視察 した のは初めてございま す。 英国ではセラフィ
ールド、その政策を 支援 しているCoRWM とい う放射性廃棄物管理 諮問 委員会、ドイツで
はグライフスヴァル ト、と Oeko- Instituteという政 府系の放射性廃棄物 のシ ンクタンクを訪
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問しました。
5ページは「英国 の廃 止措置」です。今日 は専 門家の方の会ですか ら御 存じだと思います
が、私が驚いたのはイギ リスは廃炉になる原 子炉 が非常に多いという こと です。2009年現 在
では25基 が廃炉措置中 に なっていますけれど も、2023年には1基以 外は廃炉 措置の対象にな
るということで、原 子力 政策においても新炉 の建 設と廃炉に対する政 策の 推進というものが
見事に進んでおりま した 。2008年1月に出した イ ギリスの新原子力白 書の 中でも廃止措置に
力点を置くと政策的 に明 記されております。
イギリスでは、セ ラフ ィールドが廃炉措置 が一 番進んでいるところ でご ざいますが、ここ
は広大な敷地の中に ウィ ンズケール発電所、 コル ダホール発電所、再 生処 理等の燃料再処理
施設があり、再処理 施設 以外は廃炉措置に入 って います。
廃炉措置のやり方 とし ては、迅速解体、あ とは100年とか 80年間原子炉を そのまま保管し
ていく原子炉の放射 能の 減衰を待つやり方と 2つ ありました。
イギリスは、具体 的に 解体が始まっている 現場 を見てきたんですけ れど も、実際に廃炉の
真っ最中ということ で、ロボットを活用する 迅速 解体など、いろいろ な技 術開発をしながら
着実に廃炉工事を実 施し ている状況でした。
ドイツの事例を御 報告 します。個人的に驚 いて しまったんですけれ ども 、ドイツも廃炉に
なっているものがた くさ んありました。なぜ かと いいますと、東ドイ ツと 西ドイツが統一さ
れたときに、東ドイ ツの 方はロシア系の原子 炉を 使っていた。ですか ら、 チェルノブイリ型
を使っていた。この こと に対してEUの政府 の専 門家集団は、これを 全部 廃炉にしてしまう
ということを決定し まし た。
ドイツのグライフ スヴ ァルトの事例は資料 の16ページに入っていま す。2006年現在の写真
ですが、2.7km×1.7kmと 広大な敷地の中に原 子炉 施設が8基ありまし た。 それをすべて廃
止措置にしました 。総費用 は32億ユ ーロ、4,352億円 を使って廃炉措置に する ということを決
定しました。
17ペー ジには旧ロシ ア 型原子炉、いわゆるグラ イフスヴァルトの原 子炉 の図が載っており
ます。
新しく建設中のも のが 2基あって、1か月 しか 動かさなかった炉が 1基 あって、4基は通
常運転に入っていた わけ ですけれども、それ を全 部解体しなければな らな くなったグライフ
スヴァルトの技術者 の方 たちの痛みを感じま した 。けれども、彼らは 自分 たちがつくった炉
だから、自分たちが 解体 のプロになるという こと で、EWM社という もの を設立して、これ
は政府出資の民間の 会社 ですけれども、解体 のプ ロとして変身を遂げ てい きます。この場所
の廃止措置は2012年に終 わることになってい ます から、あと2年で完 了し ます。
放射線部の撤去方 針で すけれども、1~5 号機 の原子炉圧力容器は 切断 しないで、中間貯
蔵するということで 、あ とは解体をすること にな るわけです。
22ペー ジには、1990年10月にドイツが 統一された ときのグライフスヴ ァル トの状況をまと
めています。
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ポイントは24ページ を 見てください。グラ イフ スヴァルトで発生する解 体物量です。8基
の中で一度も使われ なか った1基は国民のた めの 原子炉の見学博物館 にな りました。建てた
原子炉が博物館にな って しまったわけですけ れど も、本物の原子炉の 中を 見学できるわけで
す。私が行ったとき にも 見学者がたくさん来 てい ました。
新しく建設中の2 基と いうのは廃炉解体か らは 抜けるわけですから 、対 象になっていく解
体物量は原子炉とし ては 5基、180万ト ンが出てく るわけです。180万トンの 中でクリアンス
をしていくものとク リア ンスをしていかない で、 フリーリリースとい って 市場にそのまま出
ていくものとがある わけ ですけれども、結論 から いいますと、最終的 に埋 設処分するものは
180万トンの中の 1.65万ト ンです。
そのほかは管理区 域外 で発生するもの、ク リア ンスで出ていくもの 、敷 地の中で使ってい
くもの、または高レ ベル 廃棄物を地層に埋め ると きの容器になってい っていくものなど、見
事に市場ができてい ました。
25ペー ジのところを 見 てください。これが グラ イフスヴァルトの解 体物 量です。
どれぐらいの費用 にな るかということも書 いて ありますから、これ もご らんいただきたい
と思います。
私は原子力の専門 では なくて、市民目線で原子 力 を勉強し続けている者な んですけれども、
27ページ を見てくださ い 。これは私が行った とき のグライフスヴァル トの 建物です。解体の
仕組みが大分進んで いる ところなんですが、 手前 にある長い建物がタ ービ ン建屋で、長さが
1.2kmあります 。既にこれ は解体を終えて、中 はレ ンタルで企業に貸し 出し ていました。1
つはドックをつくっ てい まして、船の建設を して おりました。1つは 世界 で一番長いクレー
ンをつくる会社に貸 し出 しておりました。
28ペー ジ「タービン 建 屋の解体(1)」を 見て ください。だんだん 解体 が進んでいくわけ
ですが、解体後の写 真と いうのが30ページに入 っ ておりまして、1.2kmのタ ービン建屋の中
を建物の残した形で 改造 していった形、つま り28ページにあるような 複雑 なタービンのもの
は全部解体されて、 今は 造船会社がドックと して 使っているというこ とで す。私は日本の将
来の原子炉発電所の 姿を ドイツのグライフス ヴァ ルトからいいお手本 事例 として学べると思
っていました。
ここまでは廃炉措 置の 関係です。この小委 員会 に余り関係のない部 分で す。それでは「除
染とクリアンス」と いう ところに入っていき たい と思います。原子炉 から 出てくる180万ト
ンの廃棄物をシステ ム的 に解体していくため に、 どのような仕組みが でき 上がっているかと
いうことになります 。
圧縮、切断、蒸発 など の作業機械室という もの があって、これは入 り口 だけですから、両
サイドにいろんな機 械が 並んでいます。
蒸気発生器の切断 施設 とかいろんな切断施 設が あります。こういうシス テムは規制の担当
者だけではなくて、 日本 でも環境省の解体専 門の 方の御意見を聞くと うま くいくんだろうと
思いました。
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除染処理について も40ページにさまざまな もの がありますが、こう いう ノウハウは環境省
サイドで持っていら っし ゃるところだと思い ます 。
41ペー ジに白い服を 着 た方がおられますが 、こ れは放射線が高いか らこ の服を着ているの
ではなくて、粉が舞 って いったら体に対して いい 空気を吸わなければ いけ ない。空気が汚れ
ているわけでもなく て、 放射線が高いから着 てい るわけでもなくて、 これ は単なる作業服で
す。
43ペー ジに入るんで す が、こういうふうに 解体 されていったものが 低レ ベル放射性廃棄物
の収納コンテナに入 って 、除染施設へと入っ てい く。
44ペー ジです。ここ も 広大な敷地でした。
そして、あらゆる もの をリサイクルできる よう に、例えば45ページは 電 線のプラスチック
と銅とをきちっと分 けて いく。この図は工場内 の現 場でクリアンスの検 査を してきたものを、
もう一度検査施設で クリ アランスの検認をし てい くところです。
47ペー ジ「検認シス テ ム」に入っていきま す。
私は原子力委員の とき に日本のいろんな施 設を 見学させていただき まし た。原子力発電の
クリアランスの仕組 みも 拝見しましたし、ふ げん の現場にも足を運び まし た。皆さん大変熱
心に法律を守ってき ちん と仕事をされている んで すが、社会システム とか 経済性というとこ
ろを社会的に構築し てあ げないと、なかなか 広が らない御苦労が多い だろ うということをつ
くづく感じました。
48ペー ジはクリアラ ン ス検認を待つ資源で す。
49ペー ジはクリアラ ン スの検査施設です。 目の 前にあるものが検査 施設 です。
49ペー ジの手前の場 面 を拡大したのが50ペー ジ です。本当にシンプ ルな 施設なんですけれ
ども、性能がいいん だろ うと思いました。な ぜか というと、60秒で測定 が できてしまうんで
す。
51ペー ジを見 て く だ さ い 。 先 ほ ど 50ペ ー ジ で 見 た 検 認 の 場 所 と い う の は 奥 の 方 に あ っ て 、
検認待ちのコンテナ が手 前にあって、52ページ が 検認の測定装置で、 手前のプラスチックの
ケースの中に検認物 を入 れて、それを左側の 機械 に入れて、16個のプラ ス チックシンチレー
ターを用いて60秒ぐら い で測定をします。
そこで働いている 方た ちは恐らく資格を持 って いらっしゃる検認の 測定 士なんですが、全
部女性でした。
54ペー ジですが、た ま たま行ったときに検 認の 測定結果でパソコン 画面 にぽんと赤が出て
きたんです。53ページ は 私が撮った写真なん です けれども、これ何で すか と言ったら、これ
はレッドですから検 認の 除染処理をもう一度 やり 直すものです。緑が 出る と検認結果は伝票
に緑のマークがはら れて 市場に出てOKなん です けれども、赤いラン プが ついたものはどの
辺りに汚染があるか とい うことがわるんです とい うことを教えていた だき ました。
55ペー ジに入ってい き ます。検認シールで す。 緑のものはシールの 上に 緑をはって、作業
員の方が検査士から もら った緑のラベルをは ると、そのまま市場に出て いく ということです。
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確認の画面をきち んと 翻訳しましたら、こ うい うふうになっていま した 。
添付データもここ にあ りますが、拡大して 読ん で翻訳しました。
やはりこういうふ うに 確認データとか添付 デー タのフォーマットも 日本 ではちゃんと整理
をしていかないとい けな いのではないか。電 力業 界でふげんと日本原 燃は 同じ記録量を使っ
ているんだろうと思 いま して、そういうこと も日 本でこれから必要な ので はないか。
58ペー ジに同じ図が 出 ていますけれども、 こう いう形で見事に市場 に出 ていっています。
極端なことをいうと 、こ こで出てきた上等な 資源 、金属類は市場に出 てい くわけですから、
普通の鉄として使わ れて いるわけで、日常生 活の 中に入っても何ら問 題は ないということに
なります。
更地にした後の活 用な んですけれども、ヨーロ ッパはつくづく1つの国だ と思うんですが、
グライフスヴァルト の跡 地は例えばデンマー クの エネルギー会社があ った り、ロシアの天然
ガスのドイツ側の上 陸地 点になったり、クレ ーン 会社はリプラという 会社 が入ったりして、
跡地に各国の旗が立 って いました。
ここで開発した技 術を 彼らは国際社会の中 でビ ジネスとして売りだ ろう としています。ド
イツのグライフスヴ ァル トでは、たまたま私 が行 ったときに中国と連 携を していく契約がで
きたと話していまし たし 、ロシアのUボート の原 子力潜水艦の解体を160体 も受け持ってい
るということで、マ ニュ アルは完成をしてい るわ けです。
そういうことを踏 まえ て「日本の廃炉措置 とク リアランス」です。 廃炉 措置とクリアラン
ス交流会で集約され てき た課題、山内さんか らも 少し御発表がありま した けれども、交流会
ではこういうことを 勉強 し、環境省からも循 環型 社会の取組みを学び 、電 事連からもふげん
からも学び、英国の 金属 利用も御紹介いただ きま した。そして、国交 省からも学び、火力発
電所は建設リサイク ル法 で見事にモデルケー スに なっている電力会社 です ので、そのことも
学んで交流会のとり まと めをさせていただき まし た。
今日山内さんがお 話に なったのは今の最新 の情 報ですが、私たちが これ をまとめたのは今
年5月でしたので、 この ときのデータベース が基 になっています。
67ペー ジになります 。 大きな結論は、日本 の場 合クリアランス制度 はで きたけれども、検
認後の資源が市場に 出て いく仕組みができて いな い。社会が漠然とし た不 安を持っている。
0.01のク リアランス基準 を決めて5年になり ます が、そろそろ次の展 開が 必要である。
「今後の政策課題 」と して、交流会の意見 の集 約をまとめました。
69ペー ジです。3基 軸 の取組みが重要です 。行 政基軸、事業者基軸 、国 民理解基軸を持っ
てフリーリリースに して いく。
行政的な課題はど この 省庁が主導で検討を 進め るのか。省庁連携に よる WGの必要はない
か。
3軸がバランスを もっ て進めることが肝心 だけ れども、既に現在は 電力 会社の努力の中で
東海村とか茨城県な どで 調整中と伺っていま すが 、これも電力会社だ けで はなかなか進まな
い。やはり行政的な 政府 の励ましが必要だろ うと 思っています。
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事業者基軸から課 題を 見ていくと、経済性 の成 立するシステム、規 制の 緩和とかリサイク
ルの規模、風評被害 、ガ イドラインなどが必 要に なっていくだろう。
国民理解軸の課題 とし ては、クリアランス 利用 を循環社会構築とし て受 け入れる社会シス
テムの構築、環境省 との 連携、環境省の委員 会と の連携、第三者機関 とい うものの設置の中
でクリアランス物の デー タベースの構築をし てい かなければいけない ので はないか。
また、国の研究資金の 活 用として、やはり3軸の こ とを考えると予算を つけ ていただいて、
社会実験が必要であ り、 社会システム設計が 必要 であり、技術的検討 が必 要でありという3
つぐらいのプロジェ クト が本格的な廃炉措置 に向 けて必要ではないか と思 っています。
今後に向けて具体 的に 何をやるかというと 、電 力会社の方たちも調 査に 行っていると思い
ますが、それは公開 され ていません。という こと は、海外におけるビ ジネ スモデルの詳細調
査、リサイクル鋼材 がな ぜ一般市場で流通で きて いるのか、そういう とこ ろへの研究プロジ
ェクトというものを 立ち 上げるべきではない か。
あと、クリアラン ス資 源の定量的把握とか 技術 的課題の評価も必要 であ ろうし、トレーサ
ビリティーの確保の 仕組 みも必要であろうし 、制 度や体制面での課題 の把 握と評価というこ
とを、5年が過ぎて 、も う一度どこかできち っと やる時期に来ている んだ ろうと思います。
これはこの委員会で やる のか、または経産省 の中 の別の委員会でやる のか というのは皆さん
で御検討いただきた いと 思います。
ちなみに、循環型 社会 形成推進法というも のが 環境省の法律にあり まし て、電力会社の火
力発電所の解体作業 は建 材資材リサイクル法 に沿 って行われておりま す。 私はこの中にクリ
アランスリサイクル の市 場開放のためのマニ ュア ルが加わってもいい ので はないかと個人的
に思っています。
75ペー ジは「参考資 料 」になっていきます 。
Siempelkamp社は スウ ェーデンの会社です。Siempelkamp社は イギリスに リサイクルファ
クトリーをつくりま して 、イギリスの解体を 請け 負うことになってい ます 。
結論になりますけ れど も、やはり経済性が 得ら れなければクリアラ ンス は進まないし、そ
して、諸外国のクリ アラ ンス制度も参考にす べき なので、皆さんの委 員会 としてのこれから
の御検討を是非お願 いし たいと思います。
以上です。ありが とう ございました。
石榑委員長
どうもありがとう ござ いました。
今、3件引き続い て御 説明をいただきまし た。 この問題の扱いは今 日い ろいろ御説明をい
ただいて、それに基 づい て事務局で整理をし て、 次回に整理をしてい ただ いた結果を基に議
論をお願いしたいと いう 形で進めたいと思っ てお りますので、今日の とこ ろは御説明をいた
だいた内容に関して 御質 問をいただくという こと にしたいと思います 。国 の立場等について
は、次回全部まとめ て議 論をしていただきた いと 思っております。
そういうことで3 件ご ざいますが、特に順 番に ということではなく てど れでも結構かと思
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いますが、いかがで しょうか。
井口委員
最初の山内さんの 御説 明の中で、いわゆる 第2 段階の取扱いについ て、国に降ろす測定・
評価結果の確認とい うこ とを将来的には合理 化し てなくした方がいい とい う要望が出ていた
と思うんですけれど も、この件については現 在第 2段階で国はどうい うこ とをやられている
んですか。私の認識 では 、第2段階というの は事 業者の方がやられた 結果 について、例えば
第1段階で新設され た内 容をちゃんと踏襲し てい るかという確認と、 同時 に万一ホットスポ
ット等について見逃 して しまうことがないか とい うことを国の立場と して 確認する。そうい
うわけなので、第2 段階 というものが消える とい うのは難しいのでは ない か。
先ほど松田先生が おっ しゃられた第三者に よる 監視機関というもの も多 分この位置づけで
はないかと思うので 、第 1段階でよろしいと いう ような、そんな考え 方に ついて、現在第2
段階ではどういうこ とを やっていらっしゃる かと いうことと、将来そ れを なくすという方向
は本当にあるんです かと いう2つの質問をさ せて いただきたいと思い ます 。
日本原子力発電(山 内殿 )
第2段階で実際に どう いうことを現場でや られ ているかということ なん ですけれども、こ
れは規制行政庁さん から 委託を受けた第三者 のJ NESさんに現場に 来て いただいて、事業
者がやられている測 定・ 評価のやり方が第1 段階 の測定・評価方法の 認可 を受けた方法でや
られているかどうか とい うことをきちっと確 認を いただくということ で、 全数の記録確認を
いただいた上で抜き 取り です。これは抜き取 り率 が決まっているんで すけ れども、この箱と
いうことで指定をし て、 それを実際に再度測 定し まして確認をいただ いて いるということな
んです。
それで、必ずしも 第2 段階目を合理化でき るか どうかというのはま だ議 論の余地があるか
と思うんですけれど も、 特に諸外国などでは 2段 階の規制をやってい ると ころが多数ではな
くて、ドイツの一部 でや られているだけで、 どち らかのやり方で規制 をし ているというのが
流れだと思われます 。こ れは今すぐにという 話で はなくて、実績を踏 んだ 上でどちらかにし
ていただければとい った 趣旨でございます。 特に どちらと決めている わけ ではないです。
石榑委員長
ほかに何かござい ます か。川上さん、どう ぞ。
川上委員
質問というよりは コメ ントなんですが、品 目を 増やすという山内さ んの 御説明がございま
した。はっきり言え ばア スベストみたいなも のが 入ってくるというときに 必要なことは、従
来評価してきたクリ アラ ンスの評価シナリオ の包 絡性をどこまで確証 でき るかという確認が
必要になってきます ので 、そこは早目に手を 打っ ておかないと急には でき ないだろう。あの
計算は非常にややこ しい 計算を積み重ねであ そこ に至ったわけでござ いま すので、その辺り
が大事だろう。
もう一つ、リサイ クル が今日の話題の中心 にな っていますけれども 、品 物によっては産業
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廃棄物並みの処分を せざ るを得ないものがあ りま す。そこのつながり が実 は非常に難しいも
のだろうと思ってお りま すし、私もある議論 に参 加しまして、産廃側 の御意見というのは非
常に強いものがあり ます 。そこをうまくハー モナ イズするというのは 大事 なことだろうと思
います。これもここ でや る話なのかどうかは わか りませんが、全体の バラ ンスで見ればその
辺りがある意味の安 全確 保としては大事にな りま す。要するに放射性 以外 の問題も含んでく
るところがあります 。
もう一つ、現在の とこ ろ市場希釈係数とい うも のは評価の内容でほ とん どとっていない。
これをうまく使うこ とに よってうまくケース があ ります。Siempelkampの 溶融なども多少そ
れを入れて議論して いた 経緯がありますので、その 辺はあるのではない かと 思っております。
石榑委員長
どうぞ。
出光委員
山内さんのところ につ いて質問なんですけ れど も、今の川上さんの とこ ろとかぶるんです
が、廃棄がまだでき ない ものの中で鉄筋コン クリ ートの壁があったと 思い ます。これはコン
クリートの破片とい うと ころで引っかかって いる と伺ったんですけれ ども 、要は切り出した
ものではだめという こと なのか、あるいは金 属が 入っていて、コンク リー トと金属が一緒に
なっているからだめ とい うことなのか。そこ のと ころはどういうこと なの かお伺いしたいと
思います。
日本原子力発電(山 内殿 )
そこの記載ぶりの とこ ろなんですけれども 、こ れは廃掃法との絡み がご ざいまして、廃掃
法の品目に併せた形 で品 目が規定されていま す。要 は廃棄物になるもの に関 しては金属くず、
コンクリートのがら 上の ものがそういった対 象に なるということで、 切り 出したものであれ
ば廃掃法の方は人頭 大の 大きさに砕いたもの を処 分するんだというこ とで 、そういった大き
さまでです。これは 法律 等ではないんですけ れど も、実務としてそう いう ふうに規定されて
います。
一方、先ほど御紹 介し ましたクリアランス は必 ずしも処分だけでは なく て再利用も含めて
やってございますし 、制 度化のときに議論し たん ですけれども、解体 前に クリアランス検認
をするものもありま すの で、そういった場合 は建 屋の状態でクリアラ ンス 検認をした上でそ
の後解体するという 議論 があったと思います 。ところが、クリアラ ンスを申請 するときには、
この形でいくと建屋 のま までは申請対象から 外れ てしまう。そういっ た問 題でございます。
石榑委員長
どうぞ。
川上委員
今のお話は、私の イメ ージでは建物を壊す とき にクリアランスに相 当す る部分ははがして
取ってしまって、汚 染し ていない部分が残る 。そ れは放射性廃棄物で ない 廃棄物として片づ
けることができると いう イメージで、これで 解体 が可能だと思ってい たん ですが、先ほどの
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スライドにあった壁 のま ま残っているという のは、あれは中に汚染が残 って いる状態ですか。
日本原子力発電(山 内殿 )
解体のやり方につ いて はケース・バイ・ケ ース で考えたいと思って いま して、今、川上委
員が言われたように クリ アランス対象を全部 はつ ってから、残りをN Rと して、放射性でな
いという形で解体す るケ ースと、あとはクリ アラ ンスレベル以下にな った らクリアランスの
測定を行って、建屋 ごと すべてクリアランス をし て解体するという両 方が 選択肢としてある
と思います。あとは やり 方と合理性を考えた 上で 、事業者として最終 的に どちらを選ぶかと
いう選択肢にしたい と思 っています。制度的 には どちらもできるよう にし ていただかないと
困ってしまうという 意味 でございます。
石榑委員長
建物については、 今、 別に議論しているサ イト 解放というか、そこ とも 絡んでくる問題な
ので、できればコン シス テントというか整合 性を とりながら最終的な 答え を出していくこと
になると思ったんで すけ れども、クリアラン スが 先行して、サイト解 放の 中には建物が含ま
れているから、そこ との 整合性をどうとって いく かという問題はある と思 います。
言葉なんですけれ ども 、コンクリート破片 にな っていましたね。破 片で 大きなブロックは
だめだということで いく と、金属くずといいなが ら100キロとか1 トンとい うのはこれもね。
片方はくずで大きな もの をやりながらコンク リー トはだめだ。これは 言葉 だけの話ですが、
そのようなところも 何と なく変だという感じ を受 けます。
松田さんから丁寧 な御 説明をいただいたん です けれども、私の理解 では ここは規制の立場
からクリアランスを どう 考えていくかを扱お うと いうことなんです 。ただ 、そうはいっても、
今の山内さんの話も 中に もありましたけれど も、 幾つかの規制面で、 クリ アランス制度が変
なことがあって崩壊 をし ないために、非常に ハー ドルを高くしている とこ ろがあると思いま
す。当面はこれで実 績を 積んだ上で一般の方 の信 頼を確保しながら、 例え ばこういうふうに
ちゃんとできている んだ からいいでしょうと いう 形で少しずつ緩和を して いくということが
念頭にあって、そう いう 形になっていると私 は理 解しています。
ただ、現実にはハ ード ルが高いからなかな か実 際が進まない。だか ら、 悪循環みたいにな
ってしまって、実際 が進 まないから当面がい つま でも続くということ に陥 りかかっていると
いう感じがちょっと あり ます。ですから、そ の辺 のところは非常につ らい ところがあるんだ
と思っています。
松田殿
社会は動いていま すの で、当面というのは 人に よっては5年に考え るの か、3年に考える
のか、10年に考えるの か 、その中で社会のビ ジネ ス、国際社会の動き の中 で日本の政策をど
うしていくのかとい うこ とがとても大事だと 思っ ています。今日はク リア ランスの規制の側
の委員会であること は重 々承知なんですけれ ども 、この委員会の先生 のメ ンバーはほかの会
の委員の先生でもあ りま すので、是非連携を とっ ていただきながら、 日本 の政策のために一
肌脱いでいただきた いと 思って、こういう報 告を させていただきまし た。
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石榑委員長
ほかに何かござい ませ んでしょうか。どう ぞ。
井川委員
今の石榑先生のお 話と 関係するんだと思う んで すけれども、2つあ りま す。
1つは山内さんの16ペ ージにあった再利用 の制 約はないんだけれど も、 何か確認していた
だいて何とかという のは 趣旨がよくわからな くて 、制約がないんだか ら、 あとは御自由にや
ってくださいなので 何を 確認するのかが松田 氏よ くわからないので教 えて いただきたい。
松田先生のものも 1点 でしっかり検認して いて 、向こうは60秒でとい う のがあるんですけ
れども、54ページのと こ ろにクリアランスレ ベル 以上の対象物が見つ かる と赤いのがついて
いるということがあ って 、これはどのぐらい であ るのか。やはり規制 当局 がやるべきはクリ
アランスの最初、こ うい うことがちゃんとチ ェッ クができているかと いう のが一番重要なこ
とです。それは先ほ どの 1段階から2段階に 変え るということと大分 重な る部分なんですけ
れども、むしろ規制 の側 から見ると、どのぐ らい 引っかかってちゃん とチ ェックできている
のかというのが恐ら く非 常に重要になるので 、そ このデータがもしあ れば 教えていただけれ
ばと思います。しょ っち ゅう赤いものがつい てい るようだと2段階を 1段 階にするというの
は相当先の話なのか とい う感じもするので、 ちょ っと教えていただけ れば と思います。
日本原子力発電(山 内殿 )
1つ目の話でござ いま すけれども、これは 事務 局さんの資料1-1 の最 後のページのとこ
ろに記載があるんで すが、安全小委員会の報告 書に も当面限定的な再利 用を するというのは、
制度の円滑な定着に 有効 と考えると記載され てご ざいます。これを受 けて 法律を通す際に国
会の場でやはり質問 がご ざいまして、いきな りフ リーリリースにする のか という議員さんの
質問に対して、政府 の方 からそういうことは しま せん、ここに書いて ある ように事業者が限
定的な再利用をした 上でやりますというお答 えが ございました。その 後ど うするのかという
質問がございまして 、そ れに対して国から当 小委 員会のような場で確 認を した上でフリーリ
リースはやりますと いう 政府答弁があったと いう こともあって、事業 者か ら勝手に一般的な
再利用に移行します とい うわけにはなかなか いか ないということもご ざい まして、一応確認
をいただいた上でと いう のが趣旨でございま す。
松田殿
0.01と いう国際的な基 準があるわけで、そ れを 守れるかどうかのチ ェッ クですから、少々
ここで鳴ったとして も別 に危なくはないと個 人的 には思います。たま たま 行ったときには鳴
っただけで、現場で も切 断したところで除染 が終 わったらはかってお り、 次の工程にいくこ
とになっていますか ら、 透明性を確立してい ると いう感じでした。ド イツ の労働基準法は労
働者を保護する厳し い法 律です。井川さんが 心配 になさるようなこと はな い。ただ、それを
きちっと政府レベル で専 門家が監査すること が大 事だと思います。
日本の場合は電力 会社 の方が海外事例の調 査に 行っても、電力会社 の費 用で行っているか
ら社会には公表され てき ません。今後はやは り日 本の政府として公表 でき るデータベースを
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整理していくことが 、廃 炉措置にしろ、クリ アラ ンスにしろ、海外の 事例 にしろ、大事だと
思います。むしろ国 の方 にそういうデータが ある かどうか聞いてみた いと 思います。
井川委員
今、松田先生から もそ ういうお話があった ので 、整理するときは海 外で のクリアランスの
運用についての信頼 性確 保という意味で、ど うい う行為が行われてい るか ということについ
て可能な範囲でデー タが あると、恐らく山内 さん のおっしゃるような こと の議論の材料には
なるんだろうという こと が1点です。
先ほどの山内さん への 御質問の御回答を聞 くと、要するに政府が行政指導 でもないような、
何となくよくわから ない 基準で、法律には書 いて あるけれども、制約 を加 えているというこ
とだとすると確かに おか しいですので、そこ は役 所の人に聞いてみた いと いう感じです。済
みません。
石榑委員長
ここは当面電力業 界と 書いてありますが、 私の 理解は原子力界とい うか 、もう少し広い意
味で原子力の中で使 って いきましょうという こと だと思います。
そもそもクリアラ ンス 制度を立ち上げると きに 説明会をやっている んで す。この中のメン
バーの方も、私もそ の説 明に出たんですけれ ども 、そのときに反対を する 方、要するにクリ
アランスはやるべき でな いとおっしゃる方が 言わ れたのは、我々は安 全で すということをい
ろんな形で示してい るわ けですが、そのとき にあ なたたちは安全だと 言う なら一般の人に再
利用を押しつけない で、 まず自分たちで使い なさ い、自分たちで安全 だと いうことを身をも
って示しなさい、そ れを 見た上でというよう な言 い方をされたんです 。自 分たちで使いもし
ないでみんなに押し つけ て使ってくださいと いう のはおかしいのでは ない かということを言
われて、これは法律 とは 別な話なんですが、 そう いうふうにおっしゃ るの はある程度無理も
ないと思って、なる べく 原子力界の中で我々 が使 うようにしましょう とい うようなことは申
し上げたんです。
井川委員
こんなことに時間 をと っていいのかよくわ から ないけれども、1つ 心配 しているのは、反
対される方の一部に は反 対するための反対の 人も おられて、そのやり とり を今まで拝見して
いると、原子力に携 わる 人たちがときどき無 茶な 約束をされることが あり ます。例えば鳥取
の人形峠の残土の回 収と いうのは、どう考え ても もともとそれほど危 険性 がないのに掘り返
すとか、交渉の中で サイ ンをしてしまったと いう ことがあります。そ の後 この文書があるか
らどうしようもない とい う形で、最終的には 裁判 で負けました。
もし法律に制約が ない と書いてあるならば、そ こ を約束するというの は多 分間違えで、我々
も使う努力をするぐ らい なら全然問題ないん です けれども、先ほどの 国会 答弁が本当だとす
ると、私はその国会 答弁 の詳細を知らないけ れど も、政府の人が当面 外に 出さないというこ
とで枠をかけるとう のは 言い過ぎだったので はな いかという気がして、も しそういう実態が
あるんだとすれば、 そこ は解釈を変えるべき とこ ろなのではないかと いう 気がします。
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これはコメントな ので す。それと実態もよ くわ からないので、今日 直ち にというわけでは
なくて、そこについて も将 来的には是非やりと りを 調べて御説明をいた だき たいと思います。
中津課長
恐らく経緯等につ いて は、改めて次回御説 明す ることになると思い ます 。
私どものクレジッ トの 入った説明資料の5 ペー ジ目に書いてありま すが 、この制度導入に
当たっていろいろな 議論 をさせていただく際 に、 事業者の方々から自 ら率 先して社会の理解
を得て再整理を進め ます という表明があり、 その やり方として事業者 の方 で利用を進める、
自ら範を示すという 態度 を表明されたという こと でありますので、我 々も 制度導入に当たっ
て事業者から御説明 があ ったこととして見極 めて いく。こういった法 制度 を整えて5年の見
直しをやるわけであ りま すけれども、これも 1つ の機会だと思います 。法 令上の制約がある
わけではありません が、 制度導入に当たって そう いう議論があったと いう 経緯を改めてここ
で思い起こして、ど れほ ど進んだかというこ とに ついて改めて御議論 いた だくということで
よいのではないかと 思っ ております。
石榑委員長
どうぞ。
川上委員
議論を整理してお かな ければいけないと思 うの は、フリーリリース とい う意味は事業者が
勝手に出していいと いう 意味では決してなく て、 制約なしに社会に還 元で きるというだけの
意味であって、規制 は当 然くっ付いてくるわ けで 、そこは混同しない よう にしないといけな
いと思います。制度 的に 2段構えでチェック する ということは悪くな いと 思います。勿論程
度の問題があって、 それ は規制行政庁でどう お考 えになるかという幅 はあ ると思います。御
承知のように、ドイ ツも 検査協会という公的 な機 関がチェックしてリ リー スしているという
ことで、事業者が自 分の 意思で出せるという のが フリーリリースとは 違う んだというところ
は要注意ではないか と思 っております。
それから、国会の 方は たしか附帯決議が衆 参両 院とも付いていたは ずで 、その中には慎重
にやれとかPRに努 めろ とか8項目あったよ うに 記憶しているんです けれ ども、それを事業
者の方が受けられて いろ いろやっていらっし ゃる んだろうと思うので 、こ れはこの先どう運
用するかの問題があ ると 思います。
石榑委員長
もう一つ議題がご ざい ますので、先ほど申 し上 げましたように、扱 いに ついては今日いろ
いろいただきました 御意 見に基づいて事務局 で整 理をしていただいて 、そ れを素材にして次
回の御議論をさせて いた だきたいということ にし ております。特に今 日こ れだけは聞いてお
きたいとか言ってお きた いというようなこと はご ざいますか。よろし いで しょうか。
よろしければ、次 の議 題に進みたいと思い ます 。次も審議事項でご ざい まして「(2)余
裕深度処分施設の安 全審 査に向けた検討につ いて 」に移りたいと思い ます 。
資料2について事 務局 から御説明をよろし くお 願いいたします。
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桜井統括
放射性廃棄物規制 課の 桜井から、資料2の 「余 裕深度処分施設の安 全審 査に向けた検討に
ついて(案)」につ いて 御説明をさせていた だき ます。
簡単にいいますと 、W Gを立ち上げまして 、余 裕深度処分関係の検 討を 行いたいというも
のであります。
「1.目的」です が、 これまでの当小委員 会に おきまして、平成20年 1 月に低レベル放射
性廃棄 物の 余裕深 度処 分 に係る 安全 規制に ついて という もの がとり まと め られて おり まして、
基本的要件や安全規 制制 度の在り方について 示さ れまして、その結果 に基 づき必要な省令改
正を行ったというも ので あります。
具体的には第一種 廃棄 物埋設規則とか、第 二種 廃棄物埋設規則とい うも のが追加されたと
いうことと、余裕深 度処 分関係の規定が盛り 込ま れたものでございま す。
次のところですが 、ま た本年4月におきま して は、原子力安全委員 会に おきまして、第二
種廃棄物埋設のうち の余 裕深度処分における 管理 期間終了以後におけ る安 全評価の基本的考
え方がとりまとめら れて おります。その結果 に基 づきまして、本年8 月に これまでの第二種
廃棄物埋設施設の指 針に 新たな余裕深度処分 関係 を追加いたしました 第二 種廃棄物埋設の事
業に関する安全審査 の基 本的考え方、いわゆ る新 指針と言っておりま すけ れども、これが委
員会決定されたもの であ ります。
これら検討の過程にお きまして、今後保安 院で 安全審査を行うに当 たり まして、規制行政
庁として、引き続き 具体 的な検討が必要とさ れる事項もありますから 、今 後当小委員会にお
いて検討を行いたい とい うものであります。
「2.主な検討課 題」 でありますが、先ほ どの平成20年 1月の当小委 員 会報告書、新指針
の内容を踏まえまし て、 以下の項目を中心に 検討したいというもので あり ます。なお、審議
過程におきまして、 必要 に応じて項目を追加 もあ り得るというもので あり ます。
1つ目ですが「( 1) 記録保存のあり方」 でご ざいます。これは廃 棄物 合同条約などにも
ありますが、埋設施 設の 所在地とか設計、そ うい った記録に関しまし て、 適切な措置を講じ
るよう保存されると いう ことを締約国に求め てい るものであります。 例え ば事業許可申請書
であるとか、埋設の 記録 あるいは放射線管理 記録 といったものにつき まし て、それを長期的
に保存するような記 録の 保存の在り方を検討 して いったらどうかとい うこ とであります。
2つ目は「(2)モニ タリング、サーベイ ラン スのあり方」です。 IA EAのGS357に
も記載されておりま すけ れども、例えばモニ タリ ングにつきましては 、簡 単にいいますと線
量の測定という定義 が記 載されておりまして 、サ ーベイランスにつき まし ては健全性を確認
するための物理的な 検査 という定義がなされ てお ります。こういうモ ニタ リング、サーベイ
ランスにつきまして 、施 設の操業前、操業中 、閉 鎖後の段階でどのよ うな モニタリング等が
必要なのか、あるい はサ ーベイランスを行っ てい くべきかという在り 方を 検討していきたい
というものでありま す。
3つ目の「(3) 施設 確認のあり方など」 でご ざいますが、これに つき ましては、平成 20
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年1月の報告書の中 でも 、埋設施設の位置や 構造 といったものにつき まし て、基本的な設計
方針どおりであって 、必 要な性能を満足する こと を確認するという記 載が されております。
事業化の後に施設が 建設 されて、その後に実 際の 施設確認ということ にな るわけであります
が、実際に現場でど のよ うに天然バリア、人 工バ リアを含めた形の等 数係 数などにつきまし
て、どのように直接 分析 あるいは確認ができ るの か、その在り方を検 討し ていきたいという
ものであります。
「3.検討の進め 方」 でありますが、当小 委員 会の下に設置されて おり ました埋設処分技
術ワーキンググルー プと いうものが3年ほど 前ま であったんですけれ ども 、こちらを今回長
﨑委員を主査といた しま して、新たな構成の 下で 再開いたしまして、 先ほ どの課題について
検討を行っていきた いと いうものであります 。
なお、その検討結果に つ きましては、報告書をと り まとめるという予定 を考 えております。
簡単ではございま すが 、説明は以上です。
石榑委員長
どうもありがとう ござ いました。
それでは、今の御 説明 に対して何か御質問 ある いは御意見はござい ます でしょうか。特に
はよろしいですか。
長﨑委員は今日御 欠席 なんですが、既に内 諾は いただいているとい うこ とです。
特によろしゅうご ざい ますか。
どうもありがとう ござ いました。埋設処分 技術 ワーキンググループ の設 置につきまして、
御了承いただいたと いう ことにさせていただ きた いと思います。
そのほかに何か全 体を 通じて御質問あるい は御 議論いただくような こと はございますでし
ょうか。よろしいで しょ うか。
それでは、本日用 意い たしました議題は以 上で ございます。
今後の予定、次回 以降 の日程等につきまし て、 事務局から説明をよ ろし くお願いいたしま
す。
佐藤調整班長
次回につきまして は、 事務局でとりまとめ るク リアランス制度の施 行状 況の検討結果等に
つきまして審議させ てい ただく予定でござい ます 。
開催時期につきま して は、来年1月21日金曜日 の15時か ら17時予定して おりますので、よ
ろしくお願いいたし ます 。
以上です。
石榑委員長
どうもありがとう ござ いました。
何か御意見、御質 問等 はございませんでし ょう か。
ございませんよう でし たら、以上をもちま して 、本日の小委員会を 終わ りにさせていただ
きたいと思います。 どう もありがとうござい まし た。
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