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第5学年 道徳学習指導案

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第5学年 道徳学習指導案
第5学年
道徳学習指導案
平成26年12月11日(木)
1
児童数
7名
授業者
清水
聡
主題名
真の友情とは
2
第5校時
2-(3)
ねらいと資料
(1)ねらい
互いに信頼し理解し合って友情を深め、心から助け合っていこうとする心情を育てる。
(2)資料
ロレンゾの友達(小学校読み物資料とその利用 文部省)
3
主題設定の理由
(1)ねらいや指導内容についての教師の考え方
友達は家族以外で特にかかわりを深くもつ存在であり、遊び仲間などとして影響し合いなが
ら生活をしている。また、世代が同じ者同士として、似た体験や共通の話題、互いの考え方な
どを交え、豊かに生きるための大切な存在として、成長とともにその影響力を拡大させていく
ものである。よい友達関係を築くには、互いを認め合い、学習活動や生活の様々な場面を通し
て理解し合い、協力し、助け合い、信頼感や友情を育んでいくことが大切であると考える。
高学年の時期には、これまで以上に友達を意識し、仲のよい友達との絆を深めていき、流行
などにも敏感になり、趣味や嗜好を同じくする閉鎖的な仲間集団を作る傾向がある。そのこと
により、疎外感を感じたり、友達との間で悩んだりすることがそれまで以上に見られるように
なる。そのため、健全な友達関係を育てていくことが一層重要になると考える。友達同士の相
互の信頼の下に、協力して学び合う活動を通して互いに磨き合い、高め合うような、真の友情
を育てていきたい。
(2)児童の実態と教師の願い
1学期には内容項目2-(3)について、「言葉のおくりもの」(『5年生の道徳』文溪堂)
の授業を行っている。一郎に心のこもった「言葉のおくりもの」を贈るすみ子の言動により変
化した一郎の心情を話し合うことで、異性に対する正しい理解と男女間の友情に対する考えを
深めた。本学級の児童は、教師の問いかけに対して、よく考えはするものの、自らの考えや思
いを言葉にまとめることが苦手であり、発言等は少ない。これは「言葉のおくりもの」につい
てもそうであったが、他の道徳の時間や各教科等の時間にも言えることである。
道徳の時間以外の本主題にかかわる指導として、毎日の帰りの会に「今日の宝物」という、
その日に見つけた友達のよい面について発表する場を作っている。4月当初は、「消しゴムを
貸してくれた」「~を拾ってくれた」などの直接自分にされたことや「~さんが大きな声で頑
張っていた」などの特定の児童についてのことがほとんどであった。しかし最近は、「~さん
が下級生に対して~ことをしてあげていた」などの直接自分がしてもらったことではないこと
や、それまでは見過ごされていたかもしれない児童の目立ちにくい行為などが多く発表される
ようになり、名前の挙がる児童の偏りもなくなってきている。1日を通して「友達のよい所を
見つけよう」という意識が芽生え、積極的に友達にかかわることができ始めていると感じられ
る。友達とのかかわりを閉鎖的にしがちな時期に、たくさんの友達に目を向け、友達のよい所
を探そうとすることは大切であると考える。
すべての児童に、友達同士が信頼し合い、高め合って友情を育んでいけるような関係を築い
ていきたい。
(3)使用する資料の特質や取り上げた意図及び児童の実態と関わらせた指導の方策
本資料は、どんなふうに考え行動することがよりよい友情を育んでいくのかを様々な観点か
ら考えられるように配慮されている。また、何らかの過ちを犯したかもしれないと思える友達
にどう対応するかをせまられることは、児童の日常生活においてもありがちなことであり、自
らの考えや思いを持ちやすい資料である。中心発問では、考えたりメモしたりする時間を十分
にとり、自分なりの考えをまとめてから発表できるようにしたい。
「こう考えるのが望ましい。」
との結論を押し付けることがないように留意し、十分な話し合いの中でねらいにせまれるよう
展開したい。話し合いを深める工夫として、書く活動とネームプレートの活用を取り入れたい。
また、資料が長いため前日に配布し事前に読ませておくようにする。
4
学習指導過程
主な発問と予想される児童の反応
◎中心発問
指導上の留意点
※評価の視点
○友達を色にたとえると何色でしょう。
・赤色。温かい感じがするから。
・虹色。いろんな性格の人がいるから。
・紫色。友達がその色が好きだから。
・ねらいとする価値へ
の導入を図る。
○3人にとって、ロレンゾはどんな友達で
しょうか。
・大切な友達。
・信頼できる友達。
・昔一緒に遊んだ友達。
・20年会っていない友達
・ロレンゾが罪を犯す
ような人間ではない
と思っていることを
おさえる。
(2)3人の意見の
違いを知る。
○ロレンゾを待ちながら話し合っている
3人は、それぞれどうしようと思ったで
しょう。
・アンドレ…お金を持たせて逃がす。
・サバイユ…自首を勧める。納得しなけ
れば逃がす。
・ニコライ…自首を勧める。納得したら
付き添っていく。だめだっ
たら警察に知らせる。
・3人の考えを知り、
その違いを確認して
おく。
(3)3人の意見に
共感するととも
に、友達の意見を
聞き、友情につい
ての考えを深め
る。
◎3人の考えについて、自分はだれの考え
に賛成しますか。また、それはどうして
ですか。
<アンドレ>
・警察に捕まったら、牢屋に入れられて
しまうからかわいそう。
・何か事情があったとおもうので助けて
あげたい。
・ロレンゾが捕まるのを見たくない。
・警察に捕まったらロレンゾの家族が悲
しむ。
・時間を十分にとり
ワークシートに自分
の考えを記入させ
る。
学習活動
導
入
1.友情について想
起する。
2.資料を読んで話
し合う。
(1)3人の友達と
ロレンゾの関係を
考える。
展
開
・ネームプレートを活
用する。
※自分の考えと他者の
考えを比較しなが
ら、形に違いはあっ
<サバイユ>
・自首を勧めるが納得しなければ友達な
ので逃がしてやる。
・どっちかロレンゾのためになるか迷っ
ている。
<ニコライ>
・罪を見逃してはいけない。
・逃げられない。
・友達として正しい行動をとることが大
切だ。
・見逃してもロレンゾのためにはならな
い。
展
開
ても「友を思う気持
ち」は同じであるこ
とを捉えている。
(4)「本当の友情」 ○ 「 本 当 の 友 情 」 と は ど の よ う な も の で
とはどういうもの
しょう。
か話し合う。
・相手のことを真剣に考える。
・相手を信頼する。
・本当のことが言い合える。
・相手の立場なって考える。
3.自分の生活を振
り返る。
終
末
5
○今まで、「本当の友達だなあ。」と感じる
ようなことはありましたか。
4.友情についての
思いを温める。
・心のノートを活用す
る。
他の教育活動との関連
道 徳
2-(3) 友情・男女の協力
「言葉のおくり物」
特別活動(学校行事)
遠足、運動会、音楽祭
「音の重なりとひびき」
道 徳
2-(3) 友情
「ロレンゾの友達」
日常生活
帰りの会「今日の宝物」
6
音楽科
体育科
「なわとび大会」
板書計画
本当の友情とは
ニコライ
に
知
ら
せ
る
。
だ
っ
た
ら
警
察
い
く
。
だ
め
ら
付
き
そ
っ
て
る
。
納
得
し
た
・・・・
・・・・
・
・・
・
・・
・・
・
自
首
を
す
す
め
・相手のことを真剣に考える。
・相手を信頼する。
・相手の立場になって考える。
サバイユ
・・・
・・・
・・・
・
・
・
・
・
す ける
。 れ。
納
ば
得
逃し
がな
自
首
を
す
す
め
アンドレ
て
逃
が
す
。
お
金
を
持
た
せ
・・・
・・・
・・
・・
・
・
ロレンゾ
二
十
年
会
っ
て
な
い
友
達
昔
い
っ
し
ょ
に
遊
ん
だ
友
達
信
頼
で
き
る
友
達
大
切
な
友
達
ロ
レ
ン
ゾ
の
友
達
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