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(第1報)各種繊維織物の応力緩和
た。 試 料 は 繊 維 組 成 を異 にし , 同 一 構 造 織 物 で , た て , よ こ 糸 密 度 差 の 少 な い 平 織 モ ス リ ン 6 種 類 を 用 い た。 3. 応 力 1時 間 曲 線 を 両対 数 目 盛 に す る と 各 種 繊 維 織 物 と も に ほ ぼ 直 線 関 係 が み ら れ ,し た が っ て 応 力 緩 和 の 実 験式 とし て 広 く 用 い ら れ て い るNutting の式に適合 す る。 初 期 応 力 が 大 き く , 見 か け の弾 性 係 数 が 大 き い 繊 維 織物 ほ ど緩 和し に く く , 親 水 性 繊 維 織 物 は 吸 湿 す る と 緩 和し に く く な る 傾 向 が 認 め ら れ・る 。 B−67 被 服材 料 の 粘弾 性 に 関 す る 研 究( 第 1 報 ) 各種 繊 維 織物 の応 力 緩 和 奈良 女 子 大 ○池 田 芳 子 丹 羽 雅 子 1. 被 服 材 料 の粘 弾 性 ぱ し わ”,“ 型 く ず れ ” な ど の 衣 服 の形 態 保 持性 や 着心 地 等 に 関 係 す る。 本 研 究 は 衣 服 着 用 時 に近 い 条 件 の も と で の 被 服 材 料 の 粘 弾 性 挙 動 を と らえ るこ と に よ'0, 被 服 材 料 に 要 求 さ れ る力 学的 性 質 の 一 端 を 明 ら か にし よ うとし た。 本 報 で は, 繊 維 の 種類 が 異 な る 織 物 に つ い て 伸 長 変 形 を与 え た と き の応 力 緩 和 を 測 定し , さ ら に , 応 力 緩 和 に 関係 す る と 考 え ら れ る 見 か け の 弾 性 係 数 ,粘 性 係 数 , 弾 性 回 復 率 等 に つい て も 測 定し , あ わ せ て 考 察し た。 2. 伸長 変 形 の 大 き さ は , 実 際 の 衣 服 着 用 時 の身 体 各 部 位 の 変形 量 を 参 考 にし , 一 方 , 試 料 の 応 力 一 一歪 曲 線 よ り, 大 変形 範 囲 す な わ ち 織 物 を 構 成 す る 織 糸 自 身 が 伸 び る範 囲 と, 小 変 形 範 囲 す な わち 織 物 の 組 織 伸 び の範 囲 よ り3 水 準 定 め た。 測 定 条 件 は 温 度30 °C, 湿 度50% R. H. と100% R. H. とし ,5 × 20cm の試 料 の た て方 向 , よこ 方 向 別 に オ ー ト ロ ン に て 仲 長し , 応力 緩 和 をlOOmin 間 自 動 記 録 し