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テーマ:島

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テーマ:島
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開 催 中:開催期間外
テーマ:島
順位 ポイント 投票数
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1位 42
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まだ誰も知らない島へ
ら・しゅーまい 有
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3位 14
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無人島
たぴたぴ
12
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01/18 21:10
2位 21
4位 13
4位 13
4位 13
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2
2
1
First love, Last kiss.
最後の楽園
航海
想いを紡ぐ、白い翼
三重点
しとー
有
いぶき
有
Jasmine
瀬々院
ものかき2.0
とある無人島に佇む碑に残されし民謡 野うさぎ
島がくれた思い出
まんごー
終焉之島
無策師
流れ着いた先にて
ヤンキー語辞典
お悩み相談
アイ・ランド
環境問題というけれど
ずーっと遠くで近い島
そこになにがあったの?
僕と少女と君とボク
最後の島が近いかもしれない
さわ
ティル・ナ・ノーグ、常若の島
島
ゲティ
GGG
kitchen
白太
戊
ピカチュウ
ものねこ
ひやむぎ
unkown
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Claris
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無
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01/30 01:39
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01/23 04:50
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01/23 02:31
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01/29 23:16
01/31 15:55
01/21 18:47
01/18 21:07
01/10 22:08
7
01/22 23:14
01/21 18:47
9
01/23 00:33
01/21 18:47
6
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無
13
有
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有
01/18 21:09
01/24 21:00
有
有
01/23 00:02
01/27 15:02
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有
01/27 09:34
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無
下着はユニクロ 有
パライエッタ
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01/22 17:30
01/22 16:57
01/30 01:22
01/22 23:41
01/22 18:32
01/30 01:17
01/18 21:10
01/21 18:47
01/24 21:01
01/21 18:47
01/23 01:14
01/24 21:00
投稿受付中:投稿受付期間外
開 催 中:開催期間外
まだ誰も知らない島へ
総合順位:1位
合計ポイント:42 Point
作者:ら・しゅーまい
作者コメントを読む
島
寒い島
結構寒い 島
雪が降っちゃう島
硬い島
半島
低い島
高い島
頑張る福島
猿のいる島
雪の多い島
文化的な生活の島
人がたくさんいる島
高層ビルがたくさんある 島
フォッサマグナ 共存する島
あなたと私と家族 住んでいる島
熱い島 自然の緑 豊かな島
私の島 楽しい島
俺の島
島
あなたはどんな島に行ってみたいですか?
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銀のさら
01/10 12:55
佐藤裕也(`ェ
´)ピャー
01/10 13:53
コメント
この発想はなかった。
ところで千葉県は橋でしか本州とつながっていないので本来は島?みたいなものらしいですね
はてな
01/10 21:58
うお、すごい!
じん
01/11 16:45
面白い!てかすごい!!
不知火
01/13 15:36
瀬々院
01/13 20:41
ピカチュウ
01/13 21:33
下着はユニクロ
01/14 13:46
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美しい!!!脱帽です
しかも、頑張る福島というメッセージも素敵です
おおっ、iランドでレイアウト作品が見られるとは……。
ただ、タイトルが合っていないような……うーん。
かっこいい!
かっちょいい!!!
unkown
01/18 10:09
大好きな沖縄が見当たらない。
**
01/18 16:34
すごい!挑戦したことに拍手したい。
GGG
01/19 14:08
千葉県があるのが嬉しい。タイトルの意味が気になる。
un known
01/19 20:30
職人か?w
無策師
01/20 15:34
ものかき2.0
01/20 21:39
環境によってレイアウト作品は崩れそうなので敬遠してましたが……
コメントを読む限りは皆さん崩れてないようですね。
いやぁすごい!
ただ、日本の形である意味が薄い気がしました。
不知火さんと同じく、福島の使い方が上手です!
すごいなあそれにしてもよく頑張った・・・
奈月
01/21 00:17
面白い!!
すごい頑張って日本列島を作りましたね☆
ぴえーる
01/21 01:10
おもしろいアイディアだと思います。
kitchen
01/22 12:18
すごい!!
沖縄があれば完璧です。
まんごー
01/22 16:10
発想のすごさにびっくりしました。
trick
01/22 18:47
やられた…っ!
ひやむぎ
01/22 20:17
まさかiランドでレイアウトをする方がいらっしゃるとは……!
王国の方でレイアウトの難しさを実感しましたが、脱帽ですっ!感動ですっ!
たぴたぴ
01/22 23:35
レイアウトもいいけどその一つ一つが綺麗でいい
Claris
01/22 23:51
おお、お疲れ様です!
フォッサマグナはもうちょっと右じゃないかな…(どうでもいい
いぶき
01/23 00:28
このレイアウトすごいと思います。
おわこん
01/23 02:32
すごい!!
TOPへ
コンテスト:島
作品名:まだ誰も知らない島へ
作者:ら・しゅーまい
あわわ!!
まずは皆様ありがとうございました!めるしぃぼくぅ!
どうしてこうなった!?
行ってみたい島を書きなぐって
これ、形にしたら面白いかなあという思いつきで、いつのまにか某島国になりました。
ちょっとした地殻変動です!!
凝り始めたらキリがなくて肩凝りました。
いやあ、でもなんとか受け取ってもらえて嬉しかったです。
では、
長旅お疲れ様でした?!
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「島」結果発表!
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い。
First love, Last kiss.
総合順位:2位
合計ポイント:21 Point
作者:しとー
作者コメントを読む
「よう、久しぶり」
「久しぶり。あんた戻ってたんだ。いつ?」
「今日の朝」
「ふーん。まだ船動いてるのね」
「いや須加本島までは行けたんだけど、そこからは泳いできたよ」
須加矢表島。人口三十人ちょい。高齢化まっただ中。
学校に通うにも船で隣りの島まで渡る必要があるくらいの小さな島で、俺は高校に行くため家族でこの島を出
た。それから十年。一度も島に戻ってはいなかった。
「だからあんたそんな昔の服着てるわけ。だっさー」
「しょうがないだろ、荷物全部濡れちゃって婆ちゃん家にはこれくらいしかなかったんだから」
「十年ぶりに会う幼馴染が十年前と同じ格好してるとはねえ」
こいつは俺の幼馴染。中学を出てすぐに家業を継いで、畑仕事をやってきた。
『この島が私の世界の全部なんよ』
そう言って、この島に残った。同年代はもう、他に一人もいない。
「そういやお前、訛りなくなった?」
「ん。まあ、ね」
「どして?」
「あんただってそうじゃん」
「俺は東京に住んでたからな。でもお前は違うじゃん」
「……あんたが昔から訛りは嫌いって」
「え、俺?」
「別にどうだっていいでしょ! 細かい男は嫌われるわよっ」
「余計なお世話だ!」
「ていうかあんたこんな日に島戻ってきてどうすんのよ。彼女とかいないの?」
「いや……」
「なに」
「別れた」
「へ?」
「今日は、どうしてもこの島で過ごしたかったから」
恥ずかしくなってなんとなく遠くを見る。島に着いたのは確か午前十一時くらいだったけど、もう陽は傾いて
いた。星が一つだけはっきり見える。
ずいぶん遠回りしたと、自分でも思う。この数時間。いや十年か。
「お前がまだ島に残っててよかったよ」
「この十年、一度も島から出てないわ」
「え、なんで」
「待っていたの。島から出てった人達が戻ってくるかもしれないと思って」
「……ごめん」
「なんであんたが謝るのよ」
「待たせちゃった、って思って」
「……ん」
夕陽に照らされて頬が赤くなっている。もしかしたら照れているのかもしれない。
可愛いと思った。記憶は美化されると言うが、こいつは色褪せていなかった。思い出と同じ、いやそれ以上に
愛しいと思う。
「お前に会いにきた。どうしてもお前に会いたくて、戻ってきた」
「ばか。遅いわよ」
「ごめん、着いてすぐ会うのはちょっと恥ずかしくて」
「そっちじゃない。この十年の方」
「……ごめん」
「なにも……なにもこんな日まで待たせることないじゃない」
泣いていた。俺もたぶん泣いている。
小柄な体をそっと抱きしめると、向こうも手を回してきた。
「ごめん、でも、だから、俺は気づいたんだ、お前が一番好きだって。初恋だった」
「ばか、ばかあ! 遅いのよ、もう終わっちゃうのよ!」
「ごめん」
「もっと……もっと早く戻ってきてよ……ずっと待ってたんだから……」
「ごめん」
「……でも、ありがと。これでもう、悔いとかないから」
「俺も。最後にお前と会えてよかった」
「ずっとこのままでいていい?」
「当たり前だろ」
「怖いね、やっぱり」
「ああ、怖いな」
「好きだよ。大好き。ずっとずっと好きだった」
これが地球最後の日の俺達。
あと一時間もすれば、空に見えるあの巨大隕石が落ちて地球は終わる。逃げ場なんてどこにもない。
「ああ、俺も。大好きだよ」
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投稿者
コメント
銀のさら
01/10 12:59
幼馴染いいですね。
ゲティ(ウィ
ズ)
01/10 16:41
いい最終回だった。
はてな
01/10 21:57
いい終わりですね、題名もきれい!
ら・しゅーまい
01/11 20:04
不知火
01/13 15:25
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彼女待っててよかったね
いいなあ!素敵な2人ですね!(/_;)
でも、いきなり地球滅亡は無理やりすぎやしませんか?ww
瀬々院
01/13 20:35
別れた彼女が終焉をどう過ごしているのか気になるw
ピカチュウ
01/13 21:25
これなら地球が終わってもいいですね^^
下着はユニクロ
01/14 13:48
地球終わるのもったいない!!
unkown
01/18 10:10
なにこの甘い感じ。好きだけどな!
GGG
01/19 14:06
元カノさんが切なすぎる(T_T)。初恋の人を忘れられないまま、彼氏に付き合われてて、最後の最後一番近くに
いたい人に「お前じゃない」みたいな感じでフラれて、絶望の中、絶望を迎えるのか。。。
もしかしたら今頃、終焉之島にいるのかもしれませんね(笑)
un known
01/19 20:31
いい展開ですね。
無策師
01/20 15:47
GGGさんのいうように元カノがかわいそうすぎる。。。
避けようのない終わりがあるからこそ輝く。良いシチュエーションですね。
奈月
01/21 00:15
素敵な最後でした><
地球最後という哀しい結末だけれど、涙する感動ストーリーでした。
ぴえーる
01/21 01:18
読みやすくて良いですね。
まんごー
01/22 15:57
哀愁を感じさせる素敵な作品だと感じました。
たぴたぴ
01/22 23:36
地球を終わらせないでくれ
Claris
01/22 23:56
もうちょっと設定が欲しかったなぁ〜っと思ってしまったり。
別れる必要あったのかなぁ…なんて
作者後書きに向けて
Claris
01/26 13:33
白太
01/27 09:34
恋愛に限定されないとは思いますが、誰かが幸福になれば、誰かが不幸になる。本当の意味でみんなが幸せに
なれる未来なんてないと思っています。
娯楽系作品の多くは意図的に不幸を隠すことで幸せのみを見せていますが、それは偽善じゃないかと思ってま
す。そんなひねくれた私は、こういうのもあっても良いんじゃないかと思います。
同じくあとがきに向けて。
コンテストの作品より好きだと思ったあたり暗い話好きかも。
暗いのに元カノの暗すぎる前向き。
世界のほろびとは人間のほろびかもしれない、というところに納得。
TOPへ
コンテスト:島
作品名:First love, Last kiss.
作者:しとー
どうもしとーです。
投票、コメント、読んでくださった方ありがとうございました!
これで最後ですねー。
来年もこの授業があれば取りたかったのですが、今年で終わりとは....残念です。
皆さんお疲れ様でした、そして素敵な作品をたくさんありがとうございました。
またどこかでお会いしたいです。
ディープ・インパクトという映画が好きでこういう話を書きました。
死んだ男が幽霊になって1日だけ故郷に帰ってくる話と迷ったのですがw
まあ隕石ネタ書いたことなかったのでああいう話に。
実はこれ、iランドで初めて1位を狙いにいった作品です。
読む人に好まれるように、一般受けするように。けれど自分らしく。
いやあなかなか思った通りにはいかないものですね^^;
そしていろいろと下に詰め込みました。
ハッピーエンドで終わりにしたい人はこれから先を読まないでください。
え?
フラれた彼女のことを考えていないわけがないじゃないですか^^
——————
『あのさ、俺————』
『わかってる。行ってきな』
『なんで』
『わからないとでも思った? いるんでしょ、忘れられない人が』
『……ありがとう。ごめん』
外から聞こえる喧騒がまるで遠い世界の出来事に思えるほど静かな部屋。最後はここで二
人で迎えるのだと、そう思っていた。
けれど気づいてしまった。この人は、最愛の彼は、どこかの誰かに未練がある。愛したが
故に気づいてしまった。
それは世界が終わる三日前。
Another side:
Last love, Last kiss.
「ほんと酷いよねー彼。もうすぐ世界が滅ぶっていうときになって昔の女に会いに行くな
んて」
「でも行きなって言っちゃったしなあ」
「なんで背中押しちゃうんだか。あの後すっごい泣いたくせに」
「彼の辛い顔なんて見たくなかったから、かなあ」
「やっぱり甘い。甘すぎ」
「うん、甘かったかも」
泣きはらした目を擦り、指を唇に運ぶ。舐めると少ししょっぱい味がした。
彼の出て行ったアパートの一室で、間違いなく一生分は泣いた。私は最後を一人で迎える
のだと泣いた。
それは世界が終わる二日前。
「部屋から出てよかった。外は空気が綺麗だね」
「あの部屋は気持ちの問題もあって空気が淀んでいたし」
「あ、あんなとこに人。三人もいる」
「飛び降りかなあ?」
「あっ」
「飛び降りた」
「一家心中かあ」
「まあ世界が終わるんだもん。そりゃ死にたくなるよね」
「でも自殺じゃ地獄行きか」
「なんて、クリスチャンでもないくせに」
「こういうときくらい神様信じたくなるよねー」
「……神様がいたら、こんな結末にはならなかっただろうけど」
『地球は五日後に滅びます。逃げ場はありません』
NASAのお偉いさんから数秒遅れて届く通訳者の沈んだ声。わけがわからないとチャンネル
を変えても、みんな同じことを言っていた。
壁越しに怒鳴り声が聴こえる。壁薄いんだから静かにしてほしいなあ、お隣さん。
ねえ、滅ぶってなんだっけ?
それは世界が終わる五日前。
「うん、うん。神様はいない」
「もしいたとしても、こんな終わりにした奴を神だなんて呼んでやんない」
「でも天国と地獄は一応信じてやろうかな」
「人間の大半は地獄に落ちそうだけど」
「地獄に入りきらない分は天国行きかな?」
「まさか」
「きちんと地獄に送ってもらわなきゃ、他の人から非難轟々ね」
「彼はどっちかなあ」
「うーん地獄行きね。こんな可愛い彼女を捨てたんだから」
「間違いないわ」
街では暴動が起こった。食糧を奪う者、物を壊す者、女を犯す者。
もうすぐ死ぬとわかっているのだからやりたい放題だった、と思っていたらそいつらはみ
んな殺された。まさかこの日本でこんなに警官の銃が使われることになるなんて。
彼らは恐怖に震えながらも、使命を全うするようだ。すごいわねえ。
それは世界が終わる四日前。
「昼間なら出歩けるくらいにはなってよかった」
「上から落ちてくる飛び降り自殺には気をつけなきゃいけないけど」
「でも上ばっかり見てたら死体踏んじゃった」
「なかなか珍しい経験よね」
「できればこんな経験したくなかったなあ」
「ま、殺されないだけましか」
「警察ちょー助かる」
「税金払ってきた甲斐があったわ」
「でも明日からはまた犯罪増えるかな?」
「案外大人しくしてるかもね」
アスファルトに広がる飛び降りた一家の染みから視線を上げ、街を見渡す。
もうすぐ地球が終わるのに、風景は残酷なほどいつも通りだった。まるで滅ぶのは人間だ
けであるかのよう。
今日は世界が終わる一日前。
「そろそろ行かなきゃ」
「明日じゃ遅いもんね」
「彼が地獄に行くんだったら、私も地獄に行かなきゃね」
「一足先に」
「一日先に」
「あとから地獄に来る彼を出迎えてあげるんだ」
「怖くないよ」
「だって明日からはずっと一緒だもの」
「地獄でずっと一緒だもの」
「邪魔な女なんて天国に追いやって」
「私たちは地獄で永遠に」
「愛し合うんだ」
「彼と」
「愛し合うんだ」
「ずっとずっと」
「愛し合うんだ」
「いつまでも」
「愛し合うんだ」
「愛し合うんだ」
「愛し合うんだ」
「愛し合うんだ」
「だから」
「お先に」
「
さ
よ
う
な
ら
」
先ほどの家族のように、より高いこの屋上から。
独り言をやめ、靴を揃え。
空を切る風を、この身に受けて。
私は飛び降りた。
それは私が終わる一秒前。
「死んでも愛してるわ、××」
最後のキスの相手は、冷たいアスファルトだった。
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「島」結果発表!
作者さまがた、コメントを
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い。
開 催 中:開催期間外
無人島
総合順位:3位
合計ポイント:14 Point
作者:たぴたぴ
作者コメントを読む
「島」っていう漢字は、渡り鳥が羽を休めるための海にある山を表してるんだ
周りに友達がいなくたっていい
なにもないところでぷかぷか浮いてるだけでいい
君が僕を心のよりどころにしてくれるのなら
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コメント
じん
01/11 16:48
この「島」の解釈好きです!
Jasmine
01/12 22:42
島という漢字を分解してみるって新しいですね!!
ピカチュウ
01/13 21:36
島のような人になりたいです。
GGG
01/19 14:17
なるほど。なんか、すごい素敵です。
無策師
01/20 15:13
羽を休めたあとそのまま飛んでいってしまう……なんてことにならないといいですね。
ら・しゅーまい
01/20 16:36
通過点みたいな?
ものかき2.0
01/20 21:31
鳥っていう発想がいいです。鳥ってどんな漢字だったっけ、と考えてしまいました。
奈月
01/21 00:17
素敵な詩です。
たった4行なのに、感動させられてしまいました。
ぴえーる
01/21 01:13
なるほど。可愛い鳥がとまってくれますように!
まんごー
01/22 15:43
誰か(何か)の頼りにされることって幸せなことですよね。
野うさぎ
01/22 23:18
島って感じの成り立ち、確かになぁと思ってしまいました
いぶき
01/23 00:44
「島」という感じの成り立ちからの導入がすごくうまいと思いました。
TOPへ
コンテスト:島
作品名:無人島
作者:たぴたぴ
三位ですか!
ありがとうございます。
ほんとはまったく違う風な作品を書きたかったのですが・・・・・・・
なかなかまとまらず結局締め切りギリギリに全て消して思いついたことをそのまま書いて
みました。
それがこのような結果を頂けてなんだか不思議な気持ちです。
ほんとはCMの『コーーーッジマ!』をまねて『島ーーー島!(とーーじま!)』
をメインにする物語を書きたかったのです・・・・・
まとまるわけないですよね笑
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最後の楽園
総合順位:4位
合計ポイント:13 Point
作者:いぶき
作者コメントを読む
その星には陸がなかった。
表面は全て海だった。
その星の生きものは全て浮遊していた。
誰もお互いに干渉せず、ただ水に流され浮いていた。
ある日、その星に初めての島ができた。
次第に生きものたちは島に上がり始めた。
陸の上で、生きものたちは浮遊していなかった。
地に体を付け、意志をもって移動していた。
生きものたちはお互いにぶつかり始めた。
お互いに傷付け合い、とうとう生きものはいなくなった。
星に残ったのは、大きな海と一つの島だけだった。
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投稿者
じん
01/11 16:41
ピカチュウ
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コメント
地球がこうならなければいいんですけど・・・
01/13 21:31
宇宙って不思議ですね。
un known
01/19 20:31
切ないですね。
無策師
01/20 15:17
なんだか一抹の悲しさが残る作品ですね。
干渉しないままなら平和だったのに。
でもそれってなんだか寂しい。
ものかき2.0
01/20 21:28
短いのに独特の世界観に引き込まれました。
しとー
01/21 02:47
生きものはぶつかるだけじゃないからまだ滅んでいないけど、ぶつかる割合が増えればいとも簡単に滅びそう
ですね。
kitchen
01/22 11:52
数億年後の地球がこうならないことを祈ります。
まんごー
01/22 16:34
共存共栄がなされない世界・・寂しいですよね。
trick
01/22 18:42
島とは拠り所、ってとこでしょうか。ここもまたしかり、か。
野うさぎ
01/22 23:13
波と風の音だけが残りそうですね
たぴたぴ
01/22 23:30
仲良く行きたいものだ
Claris
01/23 00:02
なぜ争いあうのだろう…
TOPへ
コンテスト:島
作品名:最後の楽園
作者:いぶき
作者コメント書くのを忘れていました。
始めは、島のない星の話とか、島が一つだけある星の話とか考えていたのですが、単調な
ものになってしまったので、二つをつなげてこんな話になりました。
浮遊しているだけの、流されているだけのいきものってどんな形をしているのでしょう
か。クラゲみたいないきものかなあ。
今回もお読みいただきありがとうございました。
またどこかでお会いできたら嬉しいです。
投稿受付中:投稿受付期間外
「島」結果発表!
作者さまがた、コメントを
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開 催 中:開催期間外
航海
総合順位:4位
合計ポイント:13 Point
作者:Jasmine
作者コメントを読む
あなたの眼前には青い海が広がっている
風もなく穏やかでポカポカ
今日は絶好の航海日和だ
調子よく船を進ませていると何やら見えてきた1つの島
どんな島なんだろう
近づくにつれて見えてくる島の様子
船を降りて探索してみる
食べ物を確保できそうならば次の出発までここで体を休めることができる
生きていけないならば仕方ない
航海を続けよう
このようなシーンは船旅においてのみでなく
私たちの人生にもあてはまる
楽しい毎日を大切に過ごすようなポカポカ天気での順調な航海
自分のやり方に不安を感じてなかなか前に進めないような曇り空でのゆっくり航海
困難に立ち向かいつつ新しい希望を探し求めるような嵐の中での激しい航海
何かに成功した時の喜びのように島を見つけた時の嬉しさはとても大きい
そんな航海のゴールのようなシーンだってある
そのようなシーンが集まって続いていく
それが私たちの人生
辛いことだってある
でも歯を食いしばって航海を続ける
そしたらきっと
いや必ず
新しい島に辿り着ける
そんな瞬間が航海の醍醐味であり
人生の醍醐味なんだ
あなたはどんな航海がしたいですか
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コメント
銀のさら
01/10 13:00
ストレートでいい!
はてな
01/10 22:02
人生の醍醐味…!
無策師
01/20 14:17
「人生とは航海だ」という主張がわかりやすく伝わってきました。
ひねりなしの直球。いいですね。
ものかき2.0
01/20 21:40
力強くて好きです。
ぴえーる
01/20 23:17
すごく前向きで励まされるコラムでした!
kitchen
01/22 11:49
なんか確信をついていてスッキリしました。
まんごー
01/22 16:01
読みやすいし明快ですね。
最後の問いかけがとても効いているように思います。
いぶき
01/23 00:42
辛い時も楽しい時もあるというのが確かに航海に似ていますね。
TOPへ
コンテスト:島
作品名:航海
作者:Jasmine
こんにちは、作者です。
最終回のテーマが「島」ということで
人生を航海に例えることで私の想いを綴ってみました。
共感して頂けて4位も頂けて本当に嬉しい限りです。
みなさんのおかげで今年の航海も順調なスタートをきれそうです。笑
人生楽しいことばかりじゃない、でも
辛いことあってこそ、喜びがあるんだと思います。
そんな風に前向きになれたら、
きっと自分だけの航海を楽しめるんだろうなっていう
私の想いがみなさんに伝わっていたらいいなって思います。
コラムを読んで下さったみなさま、コメントを下さったみなさま、
どうもありがとうございました。
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「島」結果発表!
作者さまがた、コメントを
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い。
想いを紡ぐ、白い翼
総合順位:4位
合計ポイント:13 Point
作者:瀬々院
作者コメントを読む
世界には3つの『島』がある。
大陸移動により、今も分裂を続ける『ガイア』
地上の経済の中心である人工大陸『エルドラド』
技術の結晶、奇跡の産物、空に浮かぶ島『エデン』
ガイアの分裂と人口の過密化に対して政府が講じた策は『人工大陸の創造』と『翼人化計画』だった。前者は
エルドラドを、後者はエデンと『翼人』を産み出した。
成長期である十代のうちに術式を施すことにより、人は翼を得る。それが翼人だ。翼人は気圧や気候の違いに
より地上に住むことはできなくなる。従って、ガイアとエルドラドに住まう人々は十代で選択を迫られる。翼
人となるか、それとも地上で生き続けるか。
しかし、その選択を与えられない人もいる————
ガイアのとある病室に、少女はいた。
窓越しに空を見上げるその表情に希望はおろか、羨望もない。あるのは絶望。
足が動かない。だから自らの意志では動けない。
翼人になれば足が動かずとも世界を見ることはできる。しかし、少女は足だけではなく、身体の内側も病魔に
侵されていた。この身体では空の環境に耐えられない。
だから、少女は何も望まない。望めない。
病室に白衣の男が入ってくる。
見たことのない男だった。白衣を着ているからには医者なのだろうが、若い優男は医者にはとても見えない。
男は少女に自己紹介する。自分は少女の新しい担当医であると。君に翼を授けようと言い、空の素晴らしさに
ついて語る。
ただ、そんな言葉も少女の耳にはまともに入ってこない。少女は知っていた。自分の病を治すにはドナーが必
要であることを。そして、ガイアの孤島にドナーがいるのは天文学的確率であり、エルドラドからドナーが提
供されることも有り得ないということを。
だから、少女は男に言葉を返すこともなく、ゆっくりと死を待つだけだった。
男は治療の一環だと言い、少女を車椅子に乗せ、毎日散歩に出かけた。そして、空について楽しそうに語る。
少女はずっと黙っていたが、ある時、耐えられなくなったのか、
「どうせ治らない身体です。だから空について話すのはもうやめてくれませんか」
と、男に言葉を突きつける。しかし、男は落胆するどころか、少女の言葉が聞けたことの嬉しさからか、いつ
もより饒舌になる。
昔話だった。エデン生まれで恵まれた体質の男性がいた。彼は自分なら地上の環境にも耐えられるではないか
と思い、地上に降り立った。しかし、完全には環境に適応できず、命の危険に晒された。すぐに手術が行われ
た。普通なら治ることのない手術。しかし、彼の屈強な体力とエルドラドのドナーのおかげで彼は一命を取り
留めた。代償として彼は翼を失ったが、エデンの人間が地上に適応する初めての事例として、公にはされてい
ないが、歴史に残る手術だった。
「その手術を行ったのが、実は僕なんですよ」
自慢話だった。
「……だから、何なのですか?」
「わかりませんか? 僕ぐらいの名医になると、ドナーを用意することぐらい簡単なんですよ」
少女の目に光が灯った。絶望の奥深くに、ほのかな希望の光が。
「だから、僕の仕事は、君に空の美しさを教えることなんです」
始めは信じられなかった。
治らないと思った自分の身体が治るかもしれない。空も飛べるかもしれない。
でも、同時に不安も募る。もし失敗したら……。
散歩中、少女は不意に泣き出してしまった。
「私……前に進むのがたまらなく怖いのです」
そんな言葉を他所に、男は空を見上げる。それに釣られ、少女も空を仰ぐ。
「辛い時はね、空を見上げるんだ。そうすれば涙も溢れないだろ?」
そう言って少女の涙を指で優しく拭う。
「涙が溢れなくなったら、誰かの温もりに触れる。勇気を分けてもらうんだ。そしたらその温もりは、いつか
他の人に分けてあげる。そうすれば幸せは巡り、世界中が幸せになるのさ」
少女は男にきゅっと抱きつく。
心臓の鼓動が聴こえる。男の熱が伝わってくる。それは、他人に関心を抱かなかった少女が初めて感じた温も
りだった。
「大丈夫。僕が君を治してあげるから。信じて————」
少女は顔を上げ、くしゃくしゃな笑顔で言う。
「信じます。だから、貴方も私に空の飛び方を教えてくださいね」
手術は成功した。
足まで治せなかったが、身体は健康体そのもの。
何より少女は翼を宿したのだ。
空を翔ける、翼を————
術式後、目を覚ました少女が初めて見たのは男ではなく、一枚の手紙だった。
そこには酷く汚い字で、こう書かれていた。
僕のとっておきの翼です
楽しんでください!
すぐには理解できなかった。しかし、少女は自分の〈心臓〉の音に気付かされる。
気付けば簡単なこと。
始めからあの男は嘘しかついていなかった。
あんな若い優男が医者なわけがない。
地上に適応できる翼人なんていない。
空の飛び方を教えてくれるって約束したのに、裏切られた。
だって、彼は〈ここ〉にいるのだから————
少女は空を仰ぎ、弱々しく呟く。
「そ、空、見上げても……涙って溢れるじゃないですか…………」
混濁した想いが涙となって、溢れ出る。
「……そつき…………嘘つき、嘘つき! 騙すなら……最後まで騙し切ってくださいっ!」
少女は泣き叫ぶ。感情の爆発とともに、翼が広げられる。
白く美しい舞い散る羽根は、残酷すぎるほどに美しかった。
少女は空に、自分に話しかけるように呟く。
「私、決めました。医者になろうと思います。貴方みたいに、色んな人に温もりを届けたいと思います。だか
ら、一緒に世界を飛び回りましょう————」
少女はその特別な翼で空へと飛び立った。
不安はない。いつだって温もりは〈ここ〉にあるから————
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コメント
ピカチュウ
01/13 21:30
少女の心の動きを追って読むのが楽しかったです。
**
01/18 16:44
オチが何となく読めるのにも関わらず、こういう作品は好きです。
GGG
01/19 14:42
とてもとても美しい作品だと思いました。
ベタですけど、好きですねー。
無策師
01/20 15:23
こういうSF設定、好きです。
そして悲しみまじりのハッピーエンド。
ごちそうさまでした。
ものねこ
01/20 18:27
設定面白かったです
しとー
01/21 02:42
ベタな落ちで逆に安心。
世界観をこれだけ広げて登場人物の心情をメインにするのってすごい贅沢ですよね。
この世界に住む人たちの濃い話が読んでみたいです。
まんごー
01/22 15:39
とても素敵な作品だと感じました。
タイトルも作品によく合っていますね。
パライエッタ
01/30 01:31
翼人伝説といえば……山岸凉子の「籠の中の鳥」という短編を思い出します。
バックグラウンドがしっかりしていると、作品も堅牢なものができますよね。
まぁ風呂敷を広げすぎてずっこける作品も多々ありますが……
だからこそ、こうしてフォーカスするのが大事なのだと思います。
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コンテスト:島
作品名:想いを紡ぐ、白い翼
作者:瀬々院
どうも、安定の自宅警備員、瀬々院です。
本当に順位も安定しましたね(笑)。せっかくなら1回くらい1位を取りたかったところです
が。
4位で13pt/5票ですか……つまり3+3+3+3+1or3+3+3+2+2ってことですね。
ちなみに前回のcardは同じく4位で16pt/7票ですから
3+3+2+2+2+2+2or3+3+3+2+2+2+1or3+3+3+3+2+1+1の3通りですね。
前回、今回と上位に投票してくれた人が多かったみたいで嬉しい限りです。票を入れてく
れた人はだいたい一緒だろうと勝手に信じています(笑)
正統派→SF→ネタ→甘いのと書いてきて最後は(SFだけど)感動する話にしました。アレ、
そんなに感動してないか?
自分にしては珍しく、シーン先行ではなく、世界観から構築した作品です。こんな世界が
あればどんな物語が紡がれていくか、そんな空想を楽しんで生まれてきたものの一つが今
回の物語です。
他にもエルドラド(人工大陸)を中心とした物語もかなり構想が出来上がっていたのですが、
登場人物が多いし、文字数が尋常ないことになる気がしたのでお蔵入り。いや、ガイアの
話も登場人物少ないわりに文字数は馬鹿みたいに多くなったけどさ……。ちなみにエデン
(浮遊島)はあんまりいい話が思い浮かびませんでした(苦笑)。
さて、今までの作者コメントで予告した通り(えっ?読んでないって?)、最初に文字数を気
にせず書いたら5000文字近くまでいってしまいました。
とりあえず、もしかしたらサーバーが弾かずに掲載してくれるかもなーという希望的観測
の下、コピペして投稿してみる。問題なく弾いてくれた。
(´・ω・`)ショボーン
ここから本当の戦いが始まった!!
元々の文章を掲載するつもりはない(どうせ読む人もそんないないだろうし、てか5000文字
越える作者コメントもどうなんだ)ですが、ざっと元の文章との変更点を挙げると、
・男の回想シーン(医者とのやり取りetc)がすべて幻想入り
・男の死に際が描かれることなくデス
・少女の前の担当医がデジョン
・手紙がメッセージカードに
・告白未遂シーンがニフラム
・会話にザラキーマ
・少し抜けたところのある男がしっかりもののイケメンにジョブチェンジ
etc...ってところですかね。死んだことを表すのに<>を使ったのも文字数を減らす工夫の一
つで、元々の文章では実は使っていません。
文字数を減らすとは言いましたが、実質、ほとんど書き直したような気もします。
改めて思うのは、会話って重要ですね。性格を言葉で説明するよりも、一言二言特徴的な
セリフを言わせた方が読み手に伝わる気がしますし、簡単に読み手に登場人物のイメージ
を創り上げさせることもできます。
Ex.ツンデレ
今回は上記の通り、会話を減らさなきゃいけなかったので、登場人物に感情移入がしにく
かったかなーと思ったり。始めは全く会話のない文章を考えましたが、オチがわりとベタ
なので、面白みのない文章になりかねないと思い却下。人とか殺していればそれでも良
かったんですけど←
余談ですが、このストーリーが思いついた当初は文章じゃなくてマンガで描いてみたいな
と思っていました。いや、絵、頑張って練習して描いてみようかな。とりあえずソフトは
あるし。
で、最後の敵として立ちふさがったのはタイトル。今回はかなり悩みました。綺麗な文章
ゆえ、綺麗なタイトルをつけたいと思ったのですが、まぁ自分の語彙が実に貧弱すぎて貧
弱すぎて……orz
結局長い時間考えて、自分がよく使う感じのタイトルに落ち着きました。「紡ぐ」って言
葉、好きだよな、自分。
そんなわけで、ストーリーを考えて書くよりも、その後の文字調整やらに時間がかかりす
ぎたのが今回の作品でした。2250文字とちょいとオーバー気味の文字数でしたが、お読み
いただきありがとうございました。
気付いたらiランドももう終わりですね。
結果発表まだかなーと感じるときもありましたが、なんだかんだであっという間でした
ね。本当に楽しかったです。
まぁでもプロフィールとかいじったりすると思うので、もう少し楽しむことにしましょう
か(笑)
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三重点
総合順位:4位
合計ポイント:13 Point
作者:ものかき2.0
作者コメントを読む
あなたが思う島の絵を描いてほしい。
話はそれからはじめよう。
もちろん、簡単な絵で構わない。
さて、絵が描けた人から先へ進もう。
みなさんは想像したことはあるだろうか。
島は地球にしか存在しないということを。
少し大きなことを言い過ぎたであろうか。
いや、もしかしたら言い過ぎかもしれない。
しかし少なくとも私が知っているかぎり
この広い宇宙で「島」を発見した人はいない。
(正確性に欠ける、という御意見は重々承知している)
これは驚くべきことではないだろうか。
地球上から水が消えれば島は消える。
こう想像することは、実にたやすい。
私たちはしばしば水の大切さを滔々と語る。
むろん、水がなければ島はやがて山となってしまうし、
島と大陸を隔てているのは他でもない水である。
その海を目の前にして、人々は対岸に思いをはせた。
先人たちは、さぞ想像力をかき立てられたことだろう。
しかし、こうも想像してほしい。
地球上から陸が消えれば島は消える、と。
魚たちは水がなくなることなど思いつきもしないように
私たちは陸地がなくなることなどなかなか想像できない。
(魚にとっての水を、人にとっての空気と形容するが
地を踏みしめて日々歩き続けている人類にとって
陸地は空気と同等かそれ以上に必要不可欠なはずだ)
しかし、島が存在するためには水と同じくらい陸も大切なのである。
地殻変動による陸地の適度な起伏と
それら全てを覆い隠すことは決してないほどの
絶妙な量の水が島々を作り上げているのである。
私たちは、水への感謝を忘れない。
そして空気の重要性もよく知っている。
しかし陸地についてはどうだろうか?
水や空気以上に「あってあたりまえ」であるが故に
その大切さに気づいていないのではなかろうか。
なにも陸だけが大切だと言いたいわけではない。
水も空気も陸も、それぞれがちょうどよく存在することが
私たちが生活するためには必要不可欠なのである。
つまりこういうことだ。
固体と液体、そして気体が共存する
その絶妙なバランスの上にこそ
島はぷかりと浮いているのである。
そして逆に、それらのバランスの象徴が「島」として現れるのだ。
さあ、冒頭に描いてもらった島の絵を見てみよう。
ほとんどの絵が陸、海、空の部分でできてはいないだろうか?
島のアイデンティティとは
地、水、空気(そしてヤシの木か…)の
かけあいそのものなのである。
どれ一つ抜きにしたところで
島は島として成立し得ないのだ。
ガラパゴスだなんだと揶揄されて久しい今日の島国、ニッポン。
だがしかし、負けるんじゃない。
文化の多様性は島だからこそだし、
季節の多様性は島だからこそなのだ。
今年に入ってもなお地震の爪跡に苦しんでいる島国、ニッポン。
だがしかし、負けるんじゃない。
島に住んでいるからこそ聞こえてくる
陸の叫びに耳を傾けてみてはいかがだろうか。
ここは一つ、島のアイデンティティを見つめ
私たちに重要な恩恵を与えてくれる
地、水、空気という三者の「絆」にこそ
気づくべきときなのではなかろうか。
さすれば、宇宙でも希有な島という環境に
ぜひとも感謝したいと感じるはずである。
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銀のさら
01/10 12:52
観点が好きです。
白太
01/13 12:41
絶妙。この世界は偶然に満たされている。という必然。
Jasmine
01/13 16:22
島について考えるってとても深いんですね!!
瀬々院
01/16 00:31
主張したいのは日本に対する応援なのか、それとも当たり前なものに対しての感謝なのか、視点が定まってい
ないような……。
ちなみに他の銀河系から見ると、(現在の地球の科学を適応すると)地球はただのオゾンの塊に見えるらしいで
すね。
GGG
01/19 13:59
いいですね。
この世界は絶妙なバランスの上に成り立ってるんですねぇ。その不安定な世の中に生存していると思うと、地
球を大切にしないとなって余計に感じられますね。
無策師
01/20 15:21
「三重点」の考察は面白かったです。
実際に絵を描かせることで説得力が増しますね。
でもそこから日本や地球に持っていくのは無理があった気がします。
まんごー
01/22 16:51
「地、水、空気の絆」というまとめ方がとてもきれいだと思います。
trick
01/22 18:45
確かに。絶妙な量の水ですねえ。水の惑星とはいえ全面が水では今ほどの多様性はあり得ないのかも
野うさぎ
01/22 23:25
そのバランスあっての人間社会であり人間ですからねぇ
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コンテスト:島
作品名:三重点
作者:ものかき2.0
すべりこ・・・みでアウトです。ごめんなさい、遅れました。
ちょっとでも壮大な気持ちになってもらえたらうれしいです。
読んでいただいた方、投票していただいたみなさんありがとうございました。
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とある無人島に佇む碑に残されし民謡
合計ポイント:11 Point
作者:野うさぎ
僕らが住まうこの国は
四方が海の島国で
僕らが住まうこの国は
大きな森に囲まれて
僕らが住まうこの国は
小さな村がただ一つ
僕らの住まうこの国は
人はそんなにいないけど
僕らの住まうこの国は
みんな仲良しみんな友達
僕らの住まうこの国は
みんな喧嘩はしないんだ
僕らの住まうこの国は
みんなまとまる同じ意見
僕らの住まうこの国は・・
ゼッタイハンタイユルサナイ
ボクラノスマウコノクニハ
チガウコトイウイケナイコト
ボクラノスマウコノクニハ
ワヲミダスヤツシアルノミ
ボクラノスマウコノクニハ
チヲチデサバキチデチヲワケル
ボクラノスマウコノクニハ
スベテオナジミンナオナジ
僕等の住まうこの国は
いつでも笑顔にあふれてる!
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コメント
じん
01/11 16:45
この国ってホントにそうですよね!周りを気にしすぎてる感じはありますけど・・・
瀬々院
01/13 21:36
最後だけ「僕ら」が「僕等」になっているのがもったいない……。
島に住まう人々はどんな顔をしてこの民謡を歌ったんでしょうかね(笑)
ひやむぎ
01/15 19:07
イイデスネ!エガオニアフレテミンナナカヨクッ!
そして最終的に(ry
こういうブラックなの大好きです^^←
unkown
01/18 10:12
ラップ調で歌っていただきたい
GGG
01/19 13:53
ブラックユーモア♪
それが長所でもあり、短所でもあるんですよね〜
無策師
01/20 15:11
平和に隠れた狂気!怖い怖い……。
ものねこ
01/20 17:49
ににに日本はそんな国じゃないです><
ものかき2.0
01/20 21:27
いいですね!好きです、これ。
しとー
01/21 02:38
本文読んでタイトルに戻ると綺麗に着地する。
(9/10)^∞は近似で0ですもんね。
まんごー
01/22 16:12
下着はユニクロ
01/22 17:33
リズム感が抜群!途中からカタカナになっているのも面白い。
カタカナにしたとこがいいですね
たぴたぴ
01/22 23:42
そうですよね
でもそんな日本が好きです
おわこん
01/23 02:29
突然カタカナになるのがいいね
パライエッタ
01/30 01:39
「碑に残されし民謡」
ってことはきっと滅びちゃった文明なんですよね。
口伝えされてないってことですし。
そりゃ、生きづらい社会は、生きやすい社会に駆逐されるでしょうからね……短期的には。
そこでまた新しい生きづらい社会が台頭してきて、また駆逐されて……の繰り返しですから。
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「島」結果発表!
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島がくれた思い出
合計ポイント:10 Point
作者:まんごー
作者コメントを読む
島から島へ、というゲームをご存じだろうか。
いや、おそらく、相当マイナーなゲームであると思われる。
というのも、このゲームは小学3年生の頃に担任の先生が、我々生徒に教えたゲームだからである。
その先生オリジナルのゲームなのかもしれない。
壮絶なゲームだったので、今でも遊んだ当時を覚えている。
このゲームについて簡単に述べる。
このゲームのフィールドは、体育館である。
そして、ここでの「島」とは、マットである。(つまり、海=床)
参加人数に決まりはない。同人数の2チームに分かれる。
各チームは、それぞれ本拠地の島を互いが向かい合うように設ける。そこの中央にフラフープを置き、中に
ボールを一個置くのである。
本拠地の島の間はかなり離しておき、その間にはほかの島を重ならないようにして適当に設ける。島から島へ
ジャンプできる程度に離す。
各本拠地の島の中間ほどに、大陸(ここでは転んでも痛くない、大きいマット)を設けるとなお良い。
これで準備完了となる。
もう想像のついた方もいるかもしれない。
このゲームは、相手チームの本拠地からボールを取り、自分の本拠地まで持ってくれば勝ちとなるのである。
ただ、海に落ちてはいけないという絶対的なルールがある。落ちたらゲームから退かなければならない。
そして、相手チームの本拠地まで行く、あるいは相手チームのボールを取って味方チームの本拠地に向かうに
は、途中の島(大陸含む)で相手チームの誰かと海への落としあいをしなければならないのである(奇跡的に
相手をかわし続けてうまくいくこともある)。
無論、落としあいは1対1の勝負である。相撲のような様相となる。
小学生が遊ぶので、男女関係なくゲームに参加する。したがって、男子・女子同士の激しい押し合いがある
し、体格の良い女子が男子を海へ落とすことも普通に起こる。
なかには、徹底的な防御態勢をとり、相手にどんなに押されようと、しゃがんだまま海へ落ちまいと粘る者も
いる。
こういうゲームであるから、何より肉体的に痛い。強い相手と遭遇した時などは、逃げたこともあるが、立ち
向かっていった時には突き飛ばされたこともある。
さすがに大けがをすることはないが。
しかし、小学生がやるので、泣く場面が起こることもしばしばあったと記憶している。
実際、私も突き飛ばされて泣いた思い出がある・・・
しかし、今でも鮮明に当時の記憶が残っているのは、相手の本拠地の島を目指し、チームのみんなと一致団結
して体を張ったからであろう。
勝った瞬間はチームのみんなでかなり喜び合ったものだ。
そう、ここでの「島」とは、友情を育み、チームのために戦う精神を養うものだったのだ。
今、あのゲームはどこかに存在するのだろうか。
モンスターペアレントなどがいる世の中だから、もう消えているかもしれない・・。
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コメント
不知火
01/13 15:17
こんな世の中ですが、まだ残っていてほしいですね。
自分は体格的に不利なので今やりたいとは思いませんがw
Jasmine
01/13 16:16
昔はただ必死になっていたものが今になって大切に思えるっていいですね!!
ピカチュウ
そのゲーム楽しそう!
01/13 21:42
**
01/18 16:19
こんな遊びしてたかも…
もっぱら自分は突き飛ばす方でしたw
GGG
01/19 14:10
なんか似たゲームをやった事がある気がする♪
無策師
01/20 15:15
遊んでみたい!
でも作者さんの言うように、今はないかもしれませんね。
嫌な時代ですね。
ものねこ
01/20 17:51
面白そうなゲーム
島を渡り歩きたい
ものかき2.0
01/20 21:43
似たようなの、やったことがある気がします!
大学生じゃ…さすがにできないんだろうなあ
kitchen
01/22 12:02
是非やってみたいです。
trick
01/22 18:37
ボールはありませんでしたが、さらに平均台が追加されているルールで経験があります。むしろ大学生がやっ
たら体の固さ故に怪我人が出るでしょうね…(遠い目
ひやむぎ
01/22 20:14
面白そうですね^^やってみたいです←
小学校の時にこんな先生と出会いたかった…!
野うさぎ
01/22 23:23
これやりたいわwww
たぴたぴ
01/22 23:38
楽しそうです
やってみたい
雪合戦とかサバイバルゲームの亜種っぽいですね。
パライエッタ
01/30 01:35
島じゃなくて壁だとそのまんま。
北海道の人間は雪合戦で高度な戦略を勉強するとかしないとか。
情報化社会の今、「痛い」っていう体の感覚はとても大事にすべきではないと思います。
そりゃ、痛いのは嫌ですけど、痛みを感じて「痛い」と思える全うな回路を得るためにも、幼少期の段階で
「痛み」を感じる遊びは大事でしょうね。
うわぁまちがえた。
パライエッタ
01/30 01:36
「とても大事にすべきではないと」
↓
「とても大事にすべきだと」
意味が正反対に……
失礼しました。
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コンテスト:島
作品名:島がくれた思い出
作者:まんごー
こんにちは。お疲れ様です。
私のコラムを読んで下さった皆様、コメントして下さった皆様、本当にありがとうござい
ました。
自分で書いておきながら、今回の作品には正直あまり期待していなかったのですが、最後
にして過去最高の結果を得ることができ、とてもうれしいです。
皆様のコメントの中には、このゲームを自分もやりたい、という内容のものが見られまし
たが、実際小学生だった頃の私も(痛いけれども)かなり熱中しました。
運動不足である今は、筋をおかしくしそうなのでさすがにやりたいとは思えませんが・・
(笑)
また、平均台つきバージョンがあるというコメントを頂きましたが、かなりレベルが高そ
うですね。誰かに押されなくても海に落ちてしまいそうな・・。
どこかで今も、小学生が「島から島へ」に夢中になっていればいいなあ。
体を使って元気に遊ぶことは小学生の仕事の一つだと思います。
コラムiランド全体を通して、私の拙い作品を読み、またコメントして下さった皆様、あり
がとうございました。
積極的に作品を書こうと思い、5回のコンテスト全てに投稿しましたが、書くことの難し
さ、楽しさを体感することができました。
また、皆様の作品をとにかく楽しんで読みました。皆様の世界観が作品の中に描き出さ
れ、引き込まれてしまいました。
コラムシリーズ初体験でしたが、良き思い出になりました。
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「島」結果発表!
作者さまがた、コメントを
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い。
テーマ:島
ついに最後のセッション。
なごりを惜しみつつ、「島」の歴史が幕を閉じます。
充実の22作品。4つのパートに分けてみました。
寓意篇 「島」を広がりのある抽象ととらえて、そこにいろんな意味を託した 7作品
擬人篇 「島」がくっきり意思を持つ主体として行動する 3作品
日本篇 「島」=われらが日本 4作品
舞台篇 「島」を舞台に人が織りなす 8作品
寓意篇
海へ、人生へ漕ぎ出す時期。さまざまな波紋が広がります。
航海
さあ、漕ぎ出そう! そして、根気よく漕ぎ続けよう!
爽やか青春メッセージ。
人生の航海のあんなこと、こんなことをひとつずつ航海シーンにたとえた誠実さが、作者さんのお人柄をしの
ばせるようで、とてもここちよく読み終えられます。
新年のすがすがしさにも寄り添って好感度大の4位入賞でした、おめでとう!
アイ・ランド
アイランド4変化(へんげ)。
王様に美女、溺され男に自分自身。スクロールに乗せて寓意的に見せていただきました。
で結局、「自分だけのアイランド」って何なのか。自我か居場所か、はたまた拠って立つ信念か。読者に投
げっぱなしにせず、もう少し手がかりがほしかったところです。
最後の島が近いかもしれない
人生は島から島へ、気ままに、でもポジティブに。
その結果、はまってしまったのが雀卓の海なら、まあそれも運命ということで。
まじめに構えて、後半で落とす。定番の呼吸で笑わせていただきました。
Bon Voyage!
ティル・ナ・ノーグ、常若の島
どこ〜? Wiki先生にお訊きしました。アイルランドだよぉ、ケルト神話さ、妖精さんたちの棲み家ですって
よ。
とても魅力的な題材だったのに、いろんな固有名詞を散らした断片的な構想メモで終わってしまいましたね。
そういう趣向だったのでしょうか。
ずーっと遠くで近い島
不思議な浮遊感にいざなわれます。
遠くて近い。現実ではないけれど現実。信じているけれど、きっと嘘。
それは幻のユートピアなのか、いつでもアクセスできる二次元なのか。もうちょっとヒントが欲し
かったところ。
そこになにがあったの?
夢を信じて冒険に出てみると——
わくわく付いていったら、ぽんと突き放されます。謎作品だ!
よおし、こうなったら勝手に解釈。こいつはきっと桃太郎。イヌサルキジを鬼の餌食に差し出して、のめのめ
とひとり戻ってきたのさっ。
環境問題というけれど
稀少な「異常」も世に知られれば人が踏みならしてしまう。
寓意的な表現で八つの島の推移が語られます。ただ、「人間」とか「八つ」とか具体的な描写があると、いっ
たいどんな現実に対応しているのか、八なら惑星かなあ……もやもやという感じなので、読み手としてはやや
消化不良感。
タイトルへのつなぎをもう少し工夫すると、しっかりメッセージが立ったのでは。
擬人篇
島が動くんです! 自分の意思で。
無人島
島のような頼れる人に私はなりたい。思い切った擬人化です。
羽を休めてくれる君をひたすら待つ思いが「ぷかぷか」とユーモラスに伝わってきます。
構えない気さくな語りで読者さんが気持ちを乗せやすい「島」でしたね。3位へと浮上です、おめでとう!!
島
ひとりで漂って、仲間に出会って、別れを決意して、でも寂しくなって、また仲間捜しの旅へ。
まるで、ひとりの人生のように、ぷかりぷかりと漂っていく島です。
さいごだけ「鳥」視点にチェンジして、あきれられてしまうところに、どんなメッセージが託されていたのか
謎でした。
お悩み相談
けなげな日本列島くんのキャラがしっかり立ってます。
ただ擬人化しただけではなく、大陸に近づきたくって、頭と足をくいっと反ったんだ、という発想が楽しいで
すね。
ということで、おつぎは日本篇へGO!
日本篇
三重点
ひたすらに島押し。島ってすばらしい、固体・液体・気体の絶妙なるバランスの賜物だ、と。うーん、ちょっ
とそれは、押しが強過ぎませんか。
さらにそれが日本がんばれにつながっちゃうと、稀少だから感謝しなくてはいけないのか、あたりまえだった
ら感謝は要らないのか、よく分からなくなってしまいます。
ただ、そのぶん、ロジカルよりパッショネイト、勢い・熱さが備わりました。絵を描いてみてください、を話
の入り口に持ってきたアイディアも読者を引き込む良い工夫で4位入賞です、おめでとう!
まだ誰も知らない島へ
↑上の作者さんも、こんな絵を描かれたら困っちゃいそうですが。
わあすご〜い。この発想はなかった! と一同感嘆の絵画鑑賞の時間です。
こうやってみると、日本列島は島だらけ。小ネタにくすりとしたり、ふるさと探してなごんだり。
春休みに旅をしてみようかな。そんな気分を誘ってくれる繊細アートでした。
お絵かきじょうずな作者さん、みんなの心をわしづかみ! 圧勝の首位でしたね、おめでとう!!!
さわ
なでしこJAPAN。みんなの共通体験。ちょっとナナメに振り返ってみたわけですが、悪意か善意か、これだけ
では作者さんのスタンスが見えないので、もうちょい言葉が欲しかった。
ヤンキー語辞典
「世露死苦」発、「愛羅武勇」経由、「愛乱土」着。
用法や用例、そして補足説明と辞書仕立てにすることで、ダレずに読み進められて、しかもラストに熱いメッ
セージが炸裂します。ヤンキー語が、こう発展するとは思いもしませんでした。
発想力と構成力が光る逸品です。
舞台篇
島がくれた思い出
体育館にできた島。小学校の思い出。ていねいに語っていただきました。
説明によってルールそのものは分かったものの、ちょっとまだ遠くから眺めているだけの感が。
こんな作戦を立てたら大成功! みたいに何か体験を共有させていただけると、読者さんも、より入り込めて楽
しめたかと。
流れ着いた先にて
貫きましたね、RPG仕立て。まさにゲームに入り込んだ気分で読み進みました。第一ステージ、クリア。続き
はまた明日、みたいな。
ただし、「海のもくず(藻屑)」だからね。「もずく」じゃ食べられちゃうよ。まあ「もくず」でも死ん
じゃってるから、どっちにしてもこの場合は使えない言葉ですが。
僕と少女と君とボク
一つの恋を失って、でもすぐに次の出会いが。なかなかに果報者のあきら君です。
慣れた書きぶりで、お題を全部入れて遊んだご愛嬌も楽しみつつ、光景はしっかり見えてくるのですが、うー
ん、気持ちが入り込めない。期待されているリアクションは何でしょう。少女のいっしょうけんめいさに共感
するとか、僕の気づきを応援するとか??
それとも無邪気に見せて、この子、じつは栗色の髪の魔法少女なのかっっ!?
想いを紡ぐ、白い翼
病室、少女、献身によって生還する。お約束の展開を、人工大陸に翼人という壮大な設定のもとで甘くロマン
ティックに繰り広げていただきました。
10代で選択を迫られる世界の残酷。そのあたりは現実世界の暗喩でもあったでしょうか。可憐な少女は世界
の境界を超えてゆけるのか。思いを託しつつ見送ったラストの翼を広げるシーンが、とてもきれいです。
安定の自宅警備員さん、安定の4位ですね、おめでとう!!
——限定的な「島」を舞台にすると、どうもみなさん「滅び」エンドへとつなげたくなるようです。
First love, Last kiss.
やられました。鄙びた島だなあと瀬戸内の風をゆったり楽しんでいたら、いきなり隕石が降って来ちゃうなん
て。
こうなってしまったら作者さんの手のひらで踊るしかありませんね。ゆるゆると運んできて、いきなりクライ
マックス。まことあざやかなストーリーテリングでした。そして元カノさんに同情集中、みんなやさしいね。
バッド・エンド専門店の書き手さん、しあわせストーリーに転進(?)してのシルバー・メダルおめでとう!!
終焉之島
卒業アルバムですね。
いろんな思い出のシーンをとじこめて、もう懐かしい笑顔は、2度と動かない。
ニーソの伝道師さんから島民のみなさまへの贈りものでした。
——限定的な「島」が舞台だと、そもそも「滅び」が約束されているのです。
とある無人島に佇む碑に残されし民謡
みんなで仲良く楽しく手をつないで。そんな生き方を選んでしまったから、滅びてしまって無人島なんです
ね。タイトルに戻って、なるほどぉと納得でした。
ブラックパートに転じたところからカタカナ表記になり、読むスピードが落ちることで、よけいにフレーズの
ひとつひとつがぐさりぐさりと刺さってきます。智慧者だなあ。
メッセージ性を「仕掛け」で伝えて、滅びた村の悲しみが、ラストにふわっとふくらみます。乾いた笑い、す
ばらしかったです。
最後の楽園
さいごのさいごは、やはりこのかたの絵本で。
言葉と太陽に恋をして、箱庭とダウトで遊んだあと、おしまいはある星の生きものストーリーでした。上陸し
て、戦って、死滅して、あとに残るは島ばかり。ぽつんと寂しい光景が置き去りにされます。
でもまた海の中に新しい生命が誕生して、陸に上がっての繰り返し……にはならないのかなあ。なってほしい
なあ。
そんな願いを託したくなるほどに、選び抜かれた言葉たちが、絵本のページをめくるような、くっきりした輪
郭を伝えてくれました。
ありがとう。
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