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Field of the Invention, Background
Lesson 2 出願書類における日米の相違 【英文テキスト】Field of the Invention, Background of the Invention の訳し方 特許コース 特許翻訳入門 第 2 課 解説:出願書類における日米の相違 第 2 課では、日本の明細書と米国の明細書の相違について解説します。 ここでは「特許請求の範囲」の順番が異なることだけは是非覚えてください。 Ⅰ.日本の出願様式 【書類名】明細書 【発明の名称】 【技術分野】 【背景技術】 【先行技術文献】 【特許文献】 【非特許文献】 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【課題を解決するための手段】 【発明の効果】 【図面の簡単な説明】 【図 1】・・・ 【発明を実施するための形態】 【実施例】 【産業上の利用可能性】 【符号の説明】 【受託番号】 【配列表フリーテキスト】 【配列表】 【書類名】特許請求の範囲 【請求項 1】・・・・ 【書類名】要約書 【書類名】図面 【図 1】・・・ 2 特許コース 特許翻訳入門 第 2 課 Ⅱ.Arrangement of the Specification(米国、明細書の書式) Title of the Invention(発明の名称) Background of the Invention(発明の背景) 1.Field of the Invention(発明の技術分野) 2.Description of Related Art(関連技術の記載) Summary of the Invention(発明の概要) Brief Description of the Drawings(図面の簡単な説明) Description of the Preferred Embodiment(s)(好ましい実施例の記載) <改ページ> Claims(特許請求の範囲) Abstract(要約) 日本の特許庁でも米国の特許商標庁においても、明細書類は一種の法律文書であることから、 規定に従った書式に則っていないと受け付けてくれません。このコースは英和コースですから、 英語で書かれた特許文書を日本語に和訳する場合の注意事項について記しておきます。 英文和訳を依頼される場合にも、いろいろなケースがあります。依頼主が翻訳会社、メーカ ー、米国の代理店や国内の特許事務所などによって、様々な注意点があります。 「英文の構成を崩さずにそのまま訳してください」という場合や、日本の出願形式に従って並 べ替えて翻訳する場合などがあります。また、パリ条約に従う出願ルート(パリルート出願) と特許協力条約(PCT 出願ルート)に従うルートでも訳し方が異なります(この件は第 3 課 で解説します)。翻訳依頼の注文があった場合には、翻訳仕様書を必読してください。翻訳仕 様書(簡単なものでも)がない依頼などはありません。ない場合は、インチキ注文と思ってく ださい。 日米両国の明細書類について、簡単に説明します。日本の特許明細書も、米国の特許明細書 も、全体を見れば書かれている内容はほぼ一致しています。これは特許性を表現する内容はど この国でも同様であることから当たり前のことですが、日本と米国では項目の順序が異なりま す。 一番大きな相違は、【特許請求の範囲】と Claims です。日本の明細書では発明の名称の次 に出てきますが、米国の What is claimed is :や、We claim 、I claim(いずれも「特許請求 の範囲」と訳す)は、最後になります。「英文の順序に従って訳して下さい」という代理人あ るいは翻訳会社の依頼の場合、あとから依頼主の方が順番を変えて日本の明細書形式に直して から特許庁に提出します。あるいはメーカーの技術者用に参考文献として訳す場合もあります。 3 特許コース 特許翻訳入門 第 2 課 翻訳者に「順番なども変えて、明細書の完成品として納品してください」という依頼主もいま す。これは翻訳者のベテラン度に応じて依頼主も要求を変えます。このあたりの事情は和訳も 英訳も同じです。 Field of the Invention :【発明の技術分野】に相当します。 Description of Related Art(あるいは Prior Art などの表現もあり):【従来技術】あるいは【関 連技術の記載】に相当します。 Summary of the Invention: 【発明が解決をしようとする課題】と【課題を解決するための手段】 および【発明の効果】の 3.項に相当し、これらをもっと簡潔にまとめたものです。 Brief Description of the Drawings:ずばり【図面の簡単な説明】に相当します。注意しなけれ ばならないのは、こういう Heading がなくて図面の説明文に移っている明細書もあることで す。内容を吟味して【図面の簡単な説明】として前文から切り離す必要があります。 Description of the Preferred Embodiments: 【発明の実施の形態】【実施例】【発明の効果】の 3 項目に相当します。 Abstract(あるいは Abstract of the Disclosure):【要約書】に相当します。 米国特許を参照していますと、必ずしも上記の順番通りに書いていないものや、見出しを省 略している特許文があります。USPTO は厳格一辺倒ということもないようです。日本の特許 庁への提出は順番が異なっていたり、見出しが省略されていたらまず受け付けてくれないと思 ってください。また、虎ノ門(東京)の特許庁に行けば、特許出願の仕方、方法などについて は専門の部署が詳細に、適確に教えてくれます。 日本の明細書に慣れるには、実際の公告になった特許文を読むことです。少なく ちょこっと とも 10 通ぐらいは読みましょう。技術的な把握は 2 の次とすれば、10 通程度読 むことは何でもありません。形式が自然に頭に入ってくるでしょう。第 1 課で紹 アドバイス 介した日本特許庁のサイトに行けば、何でも参照できます。ただし平日の昼間は 混んでいて、殆どアクセスできないのが欠点です。 4 特許コース 特許翻訳入門 第 2 課 Lesson2 テキスト 第 1 課「テキスト」の続きです。 FIELD OF THE INVENTION This invention relates in general to laser imaging systems and more particularly to laser imaging systems using a polygon mirror having high reflectance and uniform reflectance over a range of incidence angles. BACKGROUND OF THE INVENTION Optical image scanners for scanning an image to be stored or reproduced are well-known in the prior art. Such optical scanners are typically used in laser printers for scanning a laser generated high light across a receiving medium. The laser source of the light beam is modulated with an image signal and scans the receiving medium with the modulated light beam to form a visible image thereon, either directly or through subsequent processing of the medium. Similar scanners are used in optical character recognition and the like to read an object, image or text for storage or reproduction. In the known image scanning reading / writing systems, the light beam from the laser source is deflected by a rotating mirror, typically a high speed rotatable polygon having a number of facets, which deflects the incident light beam in a flat tangential field across the scanned image or the receiving medium. ※訳例は 6 ページにあります キーワード * polygon mirror * laser source * is modulated with * optical character recognition * reproduction * is deflected by ポリゴン・ミラー、多角形ミラー、多面鏡 レーザー源 ~で変調される(技術的に難しいので訳し方のみ 覚えること) 光学文字認識 再生 ~によって偏向される(技術的に難しいので訳し 5 特許コース 特許翻訳入門 第 2 課 * facets * tangential field 方のみ覚えること) ファセット(個々のミラーの小面のこと) 接平面 訳し方の注意 * relates to * more particularly * …are well-known in the prior art ~に関する、~に関するものである 特に よく知られた従来技術である Lesson2 テキスト訳例 入射角の範囲にわたり高反射率および均一反射率を持ったポリゴン・ミラー 【発明の分野】 本発明は一般的にはレーザー・イメージング・システムに関し、特に入射角の範囲の全域に わたり高反射率および均一反射率を持つポリゴン・ミラーを使用したレーザー・イメージン グ・システムに関する。 【発明の背景】 保存あるいは再生されるイメージの走査用に光学イメージスキャナーが従来技術としてよ く知られている。このような光学スキャナーは一般的にはレーザープリンタに使われており、 レーザ装置が生成した高エネルギ光ビームを受光媒体に対して走査させる働きをする。この光 ビームのレーザー源はイメージ信号で変調され、この受光媒体を変調光ビームで走査し、受光 媒体上に直接あるいは媒体にその後の処理を施して可視イメージを形成する。同様なスキャナ ーが光学文字認識等に使用されており、保存や再生用に対象物、イメージあるいはテキストを 読み込んでいる。 既知のイメージ走査読み/書きシステムでは、レーザー源からの光ビームは回転ミラーによ って偏光する。この回転ミラーは一般的には、多くのファセットを持った高速回転可能なポリ ゴンであり、走査イメージあるいは受光媒体を通って平らな接平面に入射光ビームを偏光させ る。 6 特許コース 特許翻訳入門 第 2 課 Lesson2 添削課題 第 1 課添削課題の続きです。全文を訳して提出してください。 LIFTING MECHANISM FOR A TOASTER CROSS-REFERENCE TO RELATED APPLICATION This application claims priority of United Kingdom patent Application No.0019010.8, filed on Aug. 4,2000. FIELD OF THE INVENTION The invention relates to a lifting mechanism for a toaster. BACKGROUND OF INVENTION A lifting mechanism is generally provided in toasters for lifting the slices of bread out of the toaster when toasting is complete. The lifting mechanisms in known toasters generally consist of a single pivotally mounted arm which lifts a slice of bread by engagement of the underside of the slice with the free end of the arm. Such an arrangement acts asymmetrically on the bread and can lead to jamming of the bread in the toaster. キーワード * CROSS-REFERENCE TO RELATED APPLICATION 関連出願の記載(これは過去に関連のある記載があった場合に優 先権主張するために行います) * is provided in ~に用いられている、装備されている * engagement ~すること、かみ合うこと * arrangement 取り扱い、装置の操作、手はず ※engagement や arrangement は辞書を引いても適切な訳語が 見当たらない場合が多いので、自分の訳文に合わせて訳語を作っ てください * asymmetrically 不均整に、非対称に 押し込むこと、動かなくさせること * jamming 最終更新日 2004/11/26 7