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交通データ利活用に係る市場調査
資料３－３ ⽬ 的 検討状況 ⾃動⾛⾏実現に⽤いられる⾞両データや地図データ等を官⺠で広く活⽤ することによる市場創出・⾏政コスト削減を実現すべく、有望な利活⽤分野 及び実現⽅策を検討する。 各省庁、関連組織・団体におけるデータ利活⽤に関する検討状況や標準化団体 によるデータ項⽬の規定内容等を踏まえ、利活⽤の対象となる交通データを整理。 １．交通データ（ビッグデータ） ２．交通データを活⽤した の捉え⽅の整理 新サービスの検討 交通データを活⽤することで実現可能性のある新サービスについて、“該当する産 業”や“期待される効果”を整理。 あわせて新サービスを創出するためのデータ活⽤上の課題を整理し、有望な産業 を拡⼤させていくための解決すべき課題と対応の⽅向性を検討。 • ISO22837 広域通信における⾞両保有データの収集に係るデータ構成・フォーマット標準 ⾃動⾞から取得可能なデータ（⺠間データ※別紙1）・⾏政データ・地図データ ２．交通データを活⽤した 新サービスの検討 分野（内容） 開発 現状の業態 試験⾞両による⻑距離 ⾛⾏結果を反映 ⾞両開発 カーメーカー 販売 との関係 アフター 点検整備 サービス 故障対応 ディーラーを介した 間接コミュニケーション 先進的なデータ活⽤事例 別紙2 活⽤データ ⾞両 インフラ 交通データ利活⽤ による変化 新たな業態 ユーザーの⾛⾏データを 反映 メーカーとお客様の 直接コミュニケーション ディーラー来店時に点検 リモートで常時点検 故障発⽣後に対処 未然に対処し故障を回避 保有 ⾃動⾞は占有物 ⾃動⾞は共有物 （シェアリング） ⾃動⾞保険 付帯 サービス 医療 （突発対応） ⾛⾏実績型 運転操作型 発作等発⽣後に対応 （事故発⽣の危険あり） 発⽣前/発⽣直後に対応 （事故の未然防⽌） 路側センサ/パトロール により収集 プローブ情報から⾃動把握 アンケートや統計調査結果 に基づく総花的な施策 個々の周遊実態に基づく 多様な振興施策 利⽤ インフラ管理 ⾏政 観光振興 データ利活⽤に係る課題の抽出 • 官⺠連携上の課題 • 協調領域と競争領域 • ⾞両情報の安全な取扱 • データ信頼性 • サービスの責任主体 • プライバシー 等 の明確化 ３．新産業創出の可能性の検討 標準化 • 3次元位置情報を⽤いたサービスと共通基盤整備 （産業競争⼒懇談会） • 次世代ITS情報インフラ基盤の構築に関する調査 研究（⽇本交通管理技術協会） 等 有望分野・プレ ヤ ①データ活⽤事例調査 ⾃動⾞データ及び地図データの活⽤ による先進的なサービス事例を調査。 （例） • CANデータ等を活⽤したサービス • 移動体端末から取得可能なデー タ（位置情報等）を活⽤した サービス ②新サービス検討 ⾃動⾞データ及び地図データの活⽤ による、交通分野及び交通以外（防 災、医療等）の分野におけるサービス 実現可能性を検討。 • ⾃動⾞関連情報の利活⽤に関する 将来ビジョン検討会（国⼟交通省） • プローブ情報の集約化・共有化の推 進事業（経済産業省） 等 関係組織 団体 各省庁 実施内容 ①⾃動⾞データの利活⽤ 各省庁におけるデータ利活⽤に関 する既存の調査研究内容も踏まえ、 ⺠間データ（CANデータ等）と⾏政 データ（公共交通、交通量、気象 等）の洗い出しを実施。 ②地図データの利活⽤ 地図の⾼精度化・LDMで追加さ れる情報の洗い出しを実施。 １．交通データ（ビッグデータ）の捉え⽅の整理 ３．新産業創出の可能性の検討 有望な産業を拡⼤させていくための 解決すべき課題と対応の⽅向性 （参考）調査全体の中における「関連データ利活⽤による市場創出」の検討の位置付け ⽬ 的 • • • ⾃動⾛⾏システムが実現しうる技術やサービスを整理したうえで、⾃動⾛⾏システムが創出する産業の全体像を⽰す。 ⾃動⾛⾏システムの将来需要や市場規模を明らかにする。 ⽇本再興戦略に定めた⽬標（国内ストック２割、世界販売３割シェア獲得）の評価・計測⽅法を定める。 実施内容 １．⾃動⾛⾏システム実現による市場創出の可能性検討 【実現・普及による市場創出】 【関連データ利活⽤による市場創出】 【⾃動⾛⾏システムの応⽤による市場創出】 1)将来需要・市場の調査 2)交通データ利活⽤に関する市場調査 3)パッケージ化による産 業創出の可能性調査 4)新たな市場創出 の可能性調査 • 交通システムのパッケー ジ輸出の事例を収集す るとともに、ARTシステム 全体の運営のために必 要なシステム構成やプレ イヤーを整理し、東京モ デルを地⽅に展開する 際に考慮すべき点、アク セシビリティを⾼めるため になすべきこと、パッケー ジ輸出体制等を検討。 • 「⾃動⾛⾏による 既存産業の効率 化」、「ドライバーが ⼀部運転から解 放されることにより 創出される市場」 に着⽬し、⾃動⾛ ⾏の実現によって ⽣じるライフスタイ ルの変化等から、 新たに予⾒される ビジネスを検討。 ①⾃動⾛⾏⾞両の需要予測 • 主要国OEM・⾏政の動向を 整理し、各レベル別の⾃動⾛ ⾏システム搭載⾞両の将来需 要を予測。 ②⾃動⾛⾏システムの市場予測 • 認知・判断・操作におけるデバ イスの各レベル別の単価を設 定し、将来の市場規模を予測。 • ⾃動⾛⾏実現に⽤いられる⾞両データや地図 データ等を官⺠で広く利活⽤することによる市場 創出・⾏政コスト削減を実現すべく、有望な利活 ⽤分野および実現⽅策を検討。 ①⾃動⾞データの利活⽤ • ⺠間データ（CANデータ等）と⾏政データ（公 共交通、交通量・気象等）を洗い出し、それらの 活⽤による、交通以外（防災、医療等）の分 野におけるサービス実現可能性を検討。 ②地図データの利活⽤ • LDMで追加される情報の活⽤可能性・利⽤シー ン・効果について整理。 ２．⾃動⾛⾏システムが創出する産業の全体像整理 ⾃動⾛⾏システムが創出する産業の全体像を整理。具体には、従来的な⾃動⾞産業を構成する 製造・販売・利⽤の各分野に対する、⾃動⾛⾏システムの実現・利⽤による変化のシナリオを構築。 特に製造分野についてはセンサやIC等のITハードウェア分野やソフトウェア分野、利⽤分野については データの利活⽤や公共交通との連携等によるサービスの創出、都市・地域構造変化に着⽬。 5)各種管制システ ムの現状調査 • 航空機分野を中 ⼼として、現状の ⼿動／⾃動の切 り替え判断や管 制技術、HMI等、 先進的な検討状 況を調査し、⾃ 動⾞分野におい て完全⾃動⾛⾏ を実現するにあ たっての課題を整 理。 ３．ＫＰＩ計測・評価⽅法検討 ⽇本再興戦略において定めた⽬標である「2020年、 安全運転⽀援装置・システムが国内⾞両（ストック ベース）２割に搭載、世界市場３割取得」の計測・ 評価⽅法を検討。 （別紙1）⾃動⾞から取得可能なデータ（⺠間データ） CANにより装置間でやりとりされるデータやISOにおいて検討されている⾞両データ項⽬の規定内容を基に ⾃動⾞から取得可能もしくは取得可能性のあるデータとして208項⽬を抽出。 No 中分類 1 時刻情報 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 位置・ 方向情報 車両属性 情報 車両走行 状態 小分類 事象の発生時刻 （yy/mm/dd/hh:mm:ss） 経度・緯度 高度 向き 車線内位置 車両分類 車両識別番号 国際製造者識別子 車種 車種番号 類別区分番号 エンジンコントロールユニット名 モデル 年式 エンジン型式 変速ギアタイプ エタノール含有率 燃料種別 燃料補給位置 最少旋回半径 最高速度 車長 車幅 車高 リア車高 ドアリスト ドア数 シフトコラム位置 変速ギア（位置） 変速モード パワートレイントルク 実モータートルク エンジンスピード エンジン停止 車両停止時間 HV起動状態 トリップメーター 横加速 車速 加速度 加速ペダル 車輪回転数 車輪スピード 車輪方向 車輪音 前輪舵角値 後輪舵角値 ハンドル回転角 ヨーレート 傾斜・勾配 キックダウン ブレーキ ブレーキペダル パーキングブレーキ バック運転 No 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 中分類 車両走行 状態 安全運転 情報 小分類 オートライト受光センサ エクステリアライト 車内灯(ON/OFF） 自動ヘッドライト（ON/OFF） ヘッドライト（スイブル位置） ヘッドライト（ON／OFF） ブレーキライト（ON／OFF） ダイナミックハイビーム（ON／OFF） フォグランプ（ON／OFF） ハザードライト（ON／OFF） ハイビーム（ON／OFF） パッシング状況 ウィンカー（右）（ON／OFF） ウィンカー（左）（ON／OFF） パーキングライト（ON／OFF） 充電スイッチ（ON/OFF） イグニッションスイッチ（ON/OFF・時間） 走行時オドメーター 燃料残量(%) 平均燃料消費量 再出発時燃料消費 再出発時起動時間 燃料圧 残燃料走行可能距離 ドライブモード（走行情報） 指定経路の通行の有無 ステアリングの急操作 クルーズ・コントロール ナイトモード 4WDモード状況 スロットル エキゾーストバルブ状況 大気開放制御状況 加熱触媒状況 NOx量 排気（圧・温度・再循環状態） 排出粉塵量 触媒ヒータ 触媒圧 デフォッガ動作状況 冷媒圧力 タービン 酸素量 ワイパー（速度・設定・動作状況） トランク ボタンイベント アクセサリー電源ON後稼働時間 車輪音/秒 ホーン（ON/OFF） チャイム ブレーキ押し上げアシスト PID制御 車両挙動制御装置 車線離脱表示 車間距離 前方車両相対速度 No 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 中分類 安全運転 情報 気象条件 情報 車両メンテ ナンス情報 小分類 プリクラッシュ警報 警報 スリップセンサ ＡＢＳ ＴＣＳ EPS シート（シートベルト状況・位置） シートベルトプリテンショナー作動状況 エアバック ドア（ロック） チャイルドセーフティーロック テールゲートロック・開閉状況 ノックセンサ 最高速度制御 衝突状況 盗難防止装置状態 温度 湿度 気圧 降雨 吸気 空燃比 霜落とし 日射状況 サイドウィンドウ サンルーフ／コンバーティブル開閉 室内温度 シートヒーターの状況 車内空調 オドメーター（走行距離・総走行距離） ジェネレータ回転数 ジェネレータトルク シャーシ状態 ステアリング状態 ステアリングトルク 積算充電時間 充電回数 急速充電時間 普通充電時間 フューエルタンク温度 モーター（温度・電流量・回転数） クーリングファン仕事量 シフトレンジ時間 横滑り防止装置作動状況 異常警報 車両診断 事故・故障履歴 エンジンオイル（残量・寿命・圧力・温度・負荷） エンジンオイルインジケーター変化 エンジン冷却剤（残量・温度） エンジン（回転数・始動時間） インバータ冷却水温 ウォーターポンプ(回転数・仕事量） スパーク放電時間 トランスミッションオイル トランスミッションクラッチ No 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 中分類 車両メンテ ナンス情報 車両パーソナル 化情報 運転環境 情報（動的） 小分類 オートマチックトランスミッション状況（油圧・温度） ブレーキ（消耗・オイル残量） ブレーキ圧 ブレーキ液面警告 回生協調ブレーキ制御状況 ウォッシャー 電装系 インジケーターランプ タイヤ空気圧等 バッテリー（残量・電流・電圧） バッテリー温度 内部抵抗 セル（電圧・電流） 12Vバッテリー電圧 航続可能距離 電池容量SOC最大値 電池容量のセル毎のばらつき 充電率 言語・単位系 計測系 ダッシュボード照明 ドライブモード（設定） ミラー類調整 ステアリング設定（位置） シート類（設定） 走行効果音 G力 障害物 障害物距離 障害物位置 歩行者数・状態 GPS信号 ネットワーク サイドブラインドカメラ映像 バックビューカメラ映像 排ガス/車室外臭気 車内臭気 2次空気 O2センサ O2センサヒータ 車外照度 （別紙2）先進的なデータ活⽤事例（⼀部例） 企業名 CARDONWARE 企業名 GEOTAB 本社所在地（国） アメリカ 本社所在地（国） カナダ 設立年 ― 設立年 2000年 サービス概要 eco YRX Pro eco YRX RroとBluetoothで接続されたOBDⅡデバイスから取 得したエンジン情報と、地図情報、天気情報、自動車データ ベースを組み合わせて算出した燃費情報を、運転中や運転 後にフィードバック ドライバーそれぞれの運転特性による燃費レベルをリアルタイ ムで音声により報告することでエコドライブを促す サービス概要 Fleet Productivity Management/ Driver Safety Management OBDⅡポートに接続した専用車載器（通信用SIM、Gセンサー、 GPS内蔵）から、車両の位置情報、走行状態（車速、急減速・ 急加速、急ハンドル、停止時間、等）、シートベルト着用の有無、 等を自動でクラウドサーバに送信 管理者にドライバー別の危機管理レポートを提供し、安全性・ 生産性・収益性の向上を図るとともに、ドライバーへの危険運 転警告により安全運転を促す GEOTABは、北米のフリート企業トップ10の40%、トップ100の 20%を含む500社に採用されている サービス イメージ 利用もしくは 利用が想定 されるデータ 出典 サービス イメージ 燃料残量(%)、平均燃料消費量、残燃料走行可能距離、エンジ ンスピード、エンジン停止、エンジン（回転数・始動時間）、GPS信 号、車速、等 第7回自動車関連情報の利活用に関する将来ビジョン検討会 （http://www.mlit.go.jp/common/001058035.pdf）、 CARDONWARE HP(http://www.cardonware.com/) 利用もしくは 利用が想定 されるデータ 事象の発生時刻（yy/mm/dd/hh:mm:ss）、GPS信号、G力、加速 度、加速ペダル、平均燃料消費量、燃料残量（%）、残燃料走行 可能距離、車速、ブレーキ、ブレーキペダル、電池容量SOC最大 値、電池容量のセル毎のばらつき、充電率、エンジン（回転数・始 動時間）、エンジンスピード、エンジン停止、シート（シートベルト状 況・位置）、バック運転、等 出典 Geotab HP(http://www.geotab.com/) （http://www.geotab.jp/benefit-2) （別紙2）先進的なデータ活⽤事例（⼀部例） 企業名 Tencent 企業名 Automatic Labs 本社所在地（国） 中国 本社所在地（国） カナダ 設立年 1998年 設立年 2011年 サービス概要 Lubao Box/Lubao app • OBDⅡポートに接続した専用車載器”Lubao Box” から、走行 状態、車両情報、燃費、等の情報を収集し、専用アプリ” Lubao app”を通じて、ドライバーに燃費、運転評価、車両異 常情報を提供 • 車両異常情報は、PICC（中国の保健グループ最大手）と中国 シェルグループにも送信され、Lubao Boxを利用しているドラ イバーは、PICC社から無料路上支援、PICC、中国シェルグ ループの両社から車両メンテナンスを受けることができる サービス概要 Automatic • OBDⅡポートに接続した専用車載器”Automatic”とBluetooth で接続したスマートフォンのGPSを利用して、専用アプリを通じ、 ドライビング評価・レポート、車両駐車位置、エンジンライトの状 態、走行距離ログ、急ブレーキ・急発進警報、車両異常警報、 燃料残量警報、走行時最高スピード警報、燃費の情報と、緊 急時自動通報サービスを提供 • ドライバーに安全運転、エコドライブを促す サービス イメージ サービス イメージ 利用もしくは 利用が想定 されるデータ トリップメーター、横加速、車速、加速度、加速ペダル、車輪回転 数、車輪スピード、ブレーキ、ブレーキペダル、走行時オドメー ター、ステアリングの急操作、ドライブモード（走行情報）、平均燃 料消費量、車両診断、異常警報、等 出典 TechNode（http://technode.com/2014/05/05/tencentreleases-iov-plug-and-play-gadget-lubao-box/） TECHINASIA（https://www.techinasia.com/tencent-mapscovers-china-street-view/） OATAS（http://www.oats-lrc.co.uk/oem-equipment/article2059/tencent-expands-into-auto-sector） STRATEGYANALYTICS （http://blogs.strategyanalytics.com/AMCS/post/2014/05/05 /Automotive-Practice-in-Global-Mobile-Internet-Conference(GMIC)-in-Beijing.aspx） 利用もしくは 利用が想定 されるデータ トリップメーター、横加速、車速、加速度、加速ペダル、車輪回転 数、車輪スピード、ブレーキ、ブレーキペダル、走行時オドメーター、 ステアリングの急操作、ドライブモード（走行情報）、平均燃料消費 量、事象の発生時刻（yy/mm/dd/hh:mm:ss）、GPS信号、緯度・ 経度、エンジンライト状態、車両診断、異常警報、障害物、障害 物位置、障害物距離、等 出典 Automatic Labs HP(https://www.automatic.com/)