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三次市文化会館の跡地利用及び拠点整備の基本構想 平成26年2月 作成主体:三次地区のまちづくりを考える会 - 1 - 目 次 1.基本構想の背景・目的 ··········································· 1 2.跡地が担うべき役割・機能と拠点整備のコンセプト ················· 2 (1)三次地区のまちづくりの目標と方向性および取組みイメージ ···· 2 (2)「まちづくり行動計画」について ····························· 6 (3)拠点施設整備に関する意見 ·································· 8 (4)拠点施設整備に関する意見のまとめ ························· 13 (5)拠点施設整備のコンセプト ································· 14 (6)整備方針 ················································· 15 (7)導入機能 ················································· 17 (8)ゾーニング ··············································· 22 (9)デザイン方針 ············································· 26 (10)留意事項 ················································· 26 3.管理・運営について ············································ 27 4.三次地区の魅力資源を活かしていくために ························ 27 5.おわりに······················································ 28 ◇資料編◇ ◆計画対象地区の施設概要 ······································· 29 ◆拠点施設の基本構想の検討に向けたワークショップ ··············· 32 1.基本構想の背景・目的 昭和48年2月、三次市文化会館は、当時としては他に類をみない設備や機能を備え、さらには檜 張り舞台という全国的にも貴重な文化ホールとして三次市三次町に建設され、市民に愛着のある文化 ホールとして親しまれてきました。 しかし築後 40 年が経過し、近年では、駐車場の狭隘化、建物本体や音響機器、舞台装置等の老朽 化が深刻化したことから、新たな芸術・文化活動の拠点施設を建設するために、平成 23 年 7 月に 「(仮称)三次市民ホール建設基本計画」が策定され、現在、 (仮称)三次市民ホール建設工事が願万 地地区にて進められています。 一方、三次市の三次地区(三次町・三原町・日下町・山家町の一部を三次地区と呼ぶ。)では、歴 史・文化を感じさせる魅力的な観光資源が多いことから、これらの三次市を代表すると言っても過言 でない魅力的な地域資源を活かし、三次地区、ひいては三次市全体としても集客性、拠点性を高める ことを目的に、平成 23 年 10 月から「三次地区のまちづくりを考える会」 (以下、 「考える会」とい う)を発足し、住民が一丸となったまちづくりに取組んでいます。これまで、全 15 回のワークショ ップを行い、三次地区の「まちづくりの目標と方向性」及び「まちづくり行動計画」を検討・確認・ 共有し、具体的な取組みを進めています。 このような経過を経た中で、三次地区のまちづくりを進める上で、また、全市への集客波及効果を 期待し、三次市文化会館の跡地の利用に関し、考える会として主体性をもって基本的な考え方をまと めることが重要であると考え、基本構想を検討したものです。基本構想は「三次地区のまちづくりの 目標と方向性」に即し、様々な取組み(ソフト策)を活かすための拠点として必要な役割・機能は何 かということを基軸にまとめたものであり、今後、三次市において、より具体的な事項を含めて策定 される「基本計画」へ適切に反映していただきたいと考えています。 △ 平成 23 年度のワークショップ △ 平成 24 年度のワークショップ 施設外観 大ホール(収容人員 1,218 席) ▲ 三次市文化会館 ▲ - 1 - 「考える会」 2.跡地が担うべき役割・機能と拠点整備のコンセプト 跡地が担うべき役割と機能及び拠点整備のコンセプトは、平成 23 年 10 月より実施している「考え る会」でのワークショップ内容を踏まえて、検討しました。 ワークショップの詳細な内容については、以下に示す通りです。 表 これまでの主な経緯 開催日程 内 容 2011(平成 23)年 10 月 • 「三次地区のまちづくりを考える会」を発足 2011(平成 23)年 10 月~ 【三次地区の「まちづくりの目標と方向性」 】 2012(平成 24)年 7 月 • 三次地区の「まちづくりの目標と方向性」を全 10 回の ワークショップにて検討 2012(平成 24)年 11 月~ 2013(平成 25)年3月 【三次地区の「まちづくりの具体化検討」】 • 三次地区の「まちづくりの目標と方向性」を実現させて いくための具体的な取組みを全 5 回のワークショップに て検討 2013(平成 25)年 7 月~12 月 【「三次市文化会館の跡地利用~拠点施設の基本構想~」 】 • 「三次文化会館の跡地利用 ~拠点施設の基本構想~」 を全 6 回のワークショップにて検討 (1)三次地区のまちづくりの目標と方向性および取組みイメージ 平成 24 年度に実施した三次地区の「まちづくりの目標と方向性」のワークショップ(全 10 回) では「まちづくりの目標と方向性の位置づけ」を踏まえて「まちづくりの目標と方向性」および「取 組みイメージ」を次頁の通り、検討しました。 - 2 - <まちづくりの目標と方向性の位置づけ> 【何故、今、まちづくりを考えるの?】 三次市の中心市街地である三次地区は、他にはない魅力的な歴史・文化資源を数多く有 し、三次市の魅力を代表する地区でもあります。しかし、多くの人でにぎわった三次地区 は時代の変化とともに徐々に活気を失いつつあり、活気を取り戻しながら持続的に発展し ていく、つまりずっと住み続けられるようにしていくために、まちづくりを考え、検討し、 行動していかなければならないのです。 【何故、観光・交流をテーマとしているの?】 活気を生むためには、外からの活力、つまり三次市外からの来訪客と消費力・購買力を 取り込むことが必要であり、だからこそ観光・交流に着目しているのです。 三次地区は特有の魅力(資源)を有していますから、魅力(資源)を活かしたまちづくりが 外からの活力を取り込む原動力のひとつになるはずです。外からの活力を取り込むこと で、地区内の活力が生まれ、魅力がさらに向上し、ひいては定住促進にもつながると考え ています。 【何故、色々なひとを集めて検討するの?】 ひとつめに、三次地区の特徴は川や山に囲まれた特異な地形と、そのコンパクトな地区 の中に歴史・文化資源が集積していることです。三次地区が優れた魅力を活かしながら小 さくても独自のにぎわいを生むために個々の「点」の魅力をまちの「面」の魅力に高めて いく必要があります。 ふたつめに、一体感が無く個々に取組んできた活動を改善し従来の枠組み(組織や活動 等)を超えて自治連合会、商店街、各種団体等の地区住民が集まり、まちの将来像をみん なで共有し、まとまって取組み、大きな意志の力とする必要があります。 みっつめに、このテーマは行政のみが取組むべきものでもなく、地区住民自らが主体性 を持って、互いに協力しながら取り組んでいく必要があります。 【まちづくりの目標と方向性の意義は何?】 「まちづくりの目標と方向性」は、住民みんなで共有し、目指していくまちづくりの「基 本哲学」あるいは「羅針盤」となるものです。これからの地区住民や行政による個々の様々 な取り組みがこの「まちづくりの目標と方向性」に結びついたものとして行われることで、 相乗的・有機的にその効果が発揮されながら、まとまりのある大きな「意志」と「魅力」 の塊となり、目指すまちづくりを着実に前進させる原動力となることを確信しています。 三次地区は、「まちづくりの目標と方向性」を共有し、住民みんながまとまり、行政も 含めて各自が主体的かつ持続的に行動していきます。 - 3 - <まちづくりの目標と方向性> [ 目 標 ] 訪れるたびに発見する魅力!! みんなで創る「新三次“藩”物語」 〜住む人が誇りをもち、訪れる人が心癒やされるまち〜 (解 説) 魅 力…三次地区にある自然、歴史、文化、人の情等の素晴らしい宝・魅力の存在を表現。 発 見…何度も訪れてくれるファンを育むための魅力づくりの意志を表現。 み ん な…住民がまとまり団結することを表現。 新三次“藩”物語…「新」に温故知新や新鮮さ、「“藩”」に三次地区のまちが形成された歴史的 原点・出発点とまちづくりの遺伝子ともいえる意味、地区のまとまり、「物語」 に人による創造的な行動活動ということと、次世代に語りつながれる持続性の あるものとして表現。 [ 方向性 ] 歩いて感じる山河とまちなみの息吹き ~五感を刺激し“ワクワク”するまちづくり~ 三次地区は西城川・馬洗川・江の川の三川や比熊山・尾関山の山々等の美しい自然や歴史が育んで きた寺社・町家、それらが一体となって生みだす独自の風情・景観が残っています。私たちは、訪れ る人にこのまちをゆったりと歩いていただき、歩く人の感覚に魅力が働きかけ、わくわくするような まちづくりを進めます。 三次まちごとまるごと博物館 ~心に響き心が“トキメク”まちづくり~ 三次地区は三次藩・浅野家に関連する歴史や稲生物怪等の物語が残る地域です。また、三次人形 や様々な祭り等独自の文化・芸術を持っています。私たちは、これまでの歴史・文化・芸術を守り、 育て、活かし、新しく創造していくことによって、三次のまちを“まちごと” “まるごと”の一つの 博物館であるかのように楽しみながら、訪れる人の心や知性が広がり深まっていく魅力あるまちづ くりを進めます。 三次ならではのおもてなし ~癒やしを感じ“ホット”するまちづくり~ 三次地区は人情にあふれたまちです。積極的に行われているあいさつや親しみの持てる気質は訪 れる人の心を温め、癒やします。おもてなしの心と人と人との交流を大切にし、活気にあふれ、家 族のように“ホット”するまちづくりを進めます。 - 4 - ◇取組みのイメージ (これらはワークショップの中で出されたアイディアであり、実現を約束するものではありません) - 5 - (2)「まちづくり行動計画」について 平成 24 年度に実施した三次地区の「まちづくりの具体化検討」のワークショップ(全 5 回)では、 活力を取り込みずっと住み続けられるまちを目指して、三次地区の「まちづくりの目標と方向性」を 基に、住民協働で話し合いを積み重ねながら、三次地区が自ら主体性をもって取り組んでいくことの 内容や工程を「まちづくり行動計画」として取りまとめました。 ◇「取組み」具体化の視点 ② 既に取り組んでいる こと ・「まちづくりの目標と方向性」に結び付ける。 ・結びついたものとして行われることで,まちづくり を前進させる同志の取組であることが明確になる。 ① 新たに取り組むこと ① 考える会としてみんなが協力団結して取り組むことができるもの,三次地区を挙げて取 り組むことができるもの ② 尾道松江線開通(H25:三次・松江間開通,H27:全線開通予定)をタイミング・ター ゲットに捉え,客人に三次地区の魅力を発する,実感してもらえるもの ③ これからの3年間に現実的かつ効果的に実行できるもの(あれもこれものオーバーフロ ーは NG) ④ 取組みはソフト施策を一次的なものとし,ハード施設についてはソフト施策を活かすた めの必要性に基づいて二次的なものとする ③ 将 来実現できたらよ いと思うこと 現実的な実現性にとらわれず将来実現できたらよ いと思うことを描く (夢があって良い) ◇計画期間について 本計画は、平成 25 年度から3年程度の間に実施する内容を記載しており、随時更新していく ものです。 - 6 - 本計画は、三次地区の「まちづくりの目標と方向性」に基づき、5つのプロジェクトを設定しました。 目標および方向性 自 1.“景観・美観”プロジェクト 然 美しい自然景観を生かした取組や美化活動を実 施するプロジェクト 訪れるたびに発見する魅力! 歩いて感じる 山河とまちなみの息吹き 2.“回遊性の向上”プロジェクト ~五感を刺激し“ワクワク” するまちづくり~ 三次地区へ訪れる観光客の回遊性の向上に向け た取組を実施するプロジェクト 3.歴史・文化・芸術の“保全・伝承”プロジェクト 歴史・文化・芸術 歴史・文化・芸術等の資源を保全するとともに、 次の世代に伝える取組を実施するプロジェクト みんなで創る「新三次〝藩〟物語」 三次まちごとまるごと 博物館 4. “きんさい(おもてなし)”プロジェクト ~心に響き心が“トキメク” まちづくり~ 観光客増加に向けた取組みおよび住民のおもて 人情・交流 5.“情報収集・発信”プロジェクト なしの心を育む取組を実施するプロジェクト 様々な情報発信ツールにより、観光資源を外へ 発信する取組を実施するプロジェクト 三次ならではの おもてなし 連 携 ~癒やしを感じ“ホット” するまちづくり~ “拠点整備”プロジェクト 三次地区の“核”となる拠点整備に向けた 取組を実施するプロジェクト - 7 - (3)拠点施設整備に関する意見 考える会・拠点施設整備基本構想検討会議では、文化会館跡地利用について議論するにあたり、以 下に示す「三次市文化会館の跡地利用の前提条件」を認識し、話し合いを行いました。 なお、三次市から、三次市文化会館跡地利用についての基本的な考え方として、跡地の位置づけや 跡地利用の前提について、以下のとおりの内容が示されました。 三次市文化会館跡地利用に求める意見は次頁に示す通りです。なお、意見整理は、求める機能ごと にワークショップでの意見を整理しました。 三 次 市 文 化 会 館 の 跡 地 利 用 の 前 提 条 件 ≪原 則≫ 『どのような建造物にするか』というよりも、「三次地区のまちづくりの目標と方向性」に即し、様々 な取組(ソフト対策)を活かすための拠点として『必要な役割・機能は何か』を基軸に議論・検討す る。(姿形ではなく中身ということ。) 1) 「まちづくりの目標と方向性」に基づいて跡地において必要と考える「役割・機能」を 整理する。 2) 住民意見を基に、会全体で、跡地が担うべき役割・機能と拠点整備のコンセプト(概念) を「基本構想(案)」としてとりまとめる。 3) まとまった基本構想(案)を三次地区の住民へ周知し、「考える会」としての基本構想 を決定する。 4) 市は基本構想に基づき跡地利用のあり方及び拠点施設の基本計画(案)を検討し、「考 える会」と意見交換する。 5) 市は基本計画(案)について市民パブリックコメントを実施する等を行った上で基本計 画を決定する。 ≪基本的な考え方≫ (跡地の位置づけ) 9 三次地区のまちづくりの目標と方向性に即し、地区ならではの主体性のある様々なまち づくりの取り組みを活かす役割を担う拠点 9 三次地区はオール三次観光交流の中核エリアを構成する 3 地区の一つに位置づけてお り、三次地区における歴史・伝統文化等の魅力の集積を活かし、市全体へ観光交流集客 を広げる強い駆動力としての役割を果たす拠点 (跡地利用の前提) 9 住民自治活動(住民協議・調整、住民交流、地域学習等)は三次コミュニティセンター (三次ふれあい会館)を拠点とする。 9 現文化会館の建物は解体することを基本とする。 ※出典:「三次市文化会館の跡地利用の前提条件」(三次市作成資料(平成 25 年 7 月 3 日) ) - 8 - 表 必要機能に関する意見整理① 情報ステーション • “地域資源の発信”ここに来たら何でも分かる。 まちめぐり情報案内機能 • 三次地区の地域情報(観光情報、商店街の飲食・お土産情報、歴史・文化等)を発信 するとともに、三次市全体の観光情報も収集でき、他地域の観光を促すことができる 情報発信拠点とする。(三次市全体の波及効果) • 三次地区の歴史・文化の魅力を発信する。 ⇒例えば、来訪客が「面白い」と感じるストーリー性のある映像を大型 TV 等で提 供する。また、スクリーンに三次の観光、四季を映し出す等。 • 観光客が訪れる拠点とし、まちなかを回遊したくなる情報を発信する。 ⇒例えば、情報更新は自分たちで更新し、活動写真等を掲載する。 ⇒例えば、観光資源・散策ルート等を記載したマップの提供、スタンプラリーの実施。 • 観光ガイドが常駐する場所とする。(人材拠点:三次地区の案内や観光ルートを提案 する等ソフト施策を合わせて実現する。) ①レンタサイクル ②人力車センター 三次地区を楽しくめぐってもらう(回遊性向上のための施策) ③休憩施設(トイレを含む) • イメージとしては、1階は地元の人が作る農産物、土産(菓子類、鮎関係)等の施設 まちめぐり(散策回遊)発着地機能 とし、2階に市歴民俗資料館等を配置する。 • 道の駅機能(ロビーは観光案内所等)。 ④駐車場 • 大規模駐車場(普通車、大型バスが停車できる)。 • 観光バスの発着拠点。 ⇒例えば、観光バスの乗降場とし、待機場所は別とする。 • 電気自動車の充電設備。 ⑤飲食・購買 • お土産物 ⇒観光ガイドをしていると、土産を買う所がないと言われる。 • 地産地消を活かした食事処(団体客への対応も可能(30 人程度)) ⇒例えば、三次らしい魅力ある飲食店や屋台村等 ※ただし、飲食・購買については、周辺機能(本通り商店街)との共存・役割分担が必 要である。 - 9 - 表 必要機能に関する意見整理② 三次地区の歴史・文化・魅力等の体験機能 ①資料館(訪問者は自由に利用) • 三次地区の歴史・文化が学べる場所とし、観光客だけでなく、地区住民も歴史を学べ る場所とする。 ⇒例えば、市歴(物語) 、卯建、小路、三次人形、酒蔵等。 • 川の水族館・資料館・科学館等。 ⇒例えば、三次地区は三川合流の場所であることから、川のことならなんでもわかる 「みよし川物語館」等。 ⇒例えば、以前、フラワーフェスティバルで鵜飼を日中やったら興味を持ってもらっ た。 • 三次地区の魅力を凝縮した資料館とする。 ⇒例えば、歴史民俗資料館、鵜飼伝承館、稲生物怪物語館等。 ②魅力を体験(アミューズメント機能) • アトラクションや体験型イベントの実施 ⇒例えば、まちなか回遊を促す仕掛けづくりが必要である。来訪者が一定の時間を過 ごすことが出来る体験型の催しを実施する。 ⇒例えば、小型(マイクロバス)車輌で高谷山や常清滝等への往復が出来る機能をも たせる。その他、もののけの体験、阿久里姫の衣装を着て、商店街の写真館で記念撮 影を実施する等。 ③多目的広場(イベント時に利用) • 複合イベント会場として利用する。 ⇒例えば、体験型のイベント時に利用できる広場、家族連れが訪れた際、子どもと一 緒に楽しめる広場等。 市民交流機能 健康づくり施設、交流施設等 • 高齢者の方が好む施設(三次地区住民が集まる場所) ⇒例えば、屋内グランドゴルフ、プールや歩行プール、ジム・トレーニングセンター 等。 • 複合型老人文化施設(福祉施設を含める) ⇒例えば、 (安価に)老人が入居できる施設、 (子どもを預かる施設を完備した)映画 館、温泉(風呂)、サウナ、三次劇場の再現や芝居小屋の設置等。 ⇒例えば、文化施設を1・2 階に設置することにより、若者や子どもの集える場所と する。(若者の利用促進を踏まえた集客施設) 防災機能 備蓄倉庫 • 災害時には防災センターとして使える施設とする。 ⇒例えば、備蓄倉庫の設置や防災センターとしての活用等。 レクリエーション レクリエーション施設 • 遊園地。 • ボーリング場。 工 場 工 場 • ビニール袋をつくる工場(市指定のゴミ袋)。 ⇒例えば、ゴミ袋は現在、庄原市で製造しているため、三次市に工場を移転。 - 10 - 表 拠点整備に関連する意見(配慮事項など)整理① ①導入機能へ求める要望 • 地域内外の人が一日楽しめる複合施設とする。 • 継続的に運営できる施設とする。 • 三次地区の各活動団体が貢献できる施設とする。 ⇒食堂やガイド等に関わることができる。 • ふれあい会館の規模より大きい施設とする。 • 観光客が集まる、呼び寄せることのできる、ここにしかない“オンリーワンの機能”を 目指す。 • インパクトのある施設とする。 ⇒道の駅のようなインパクトがあるもの。 • 単に、三次地区の歴史・文化に関わる資料を並べただけではダメである。 ⇒歴史民俗資料館のイベントですら来訪者は少ないことから、五感を刺激する仕掛けが 必要である。 • 酒屋地区に整備予定の施設の機能とは別のもので巡回できるようなもの。 • 三次出身の方の活動を支援する。 ⇒三次出身の歌手、カープの勝数を示したプランターの設置等。 • 三次ワイナリーの機能も踏まえる。 • 三次地区は面白い!といったまちにする。 ②場所の特性を踏まえた検討 • 三次地区を三次市の観光地や施設の連結地帯にする。 • 三次市文化会館は、三次地区の真中にあって、交通の便が良く、若者も来やすい。 • この場所は災害に強い(昭和 47 年 7 月豪雨災害において、影響が少なかった場所)。 ③施設デザイン • 三次地区の周辺景観に配慮した建物デザインとする。 ⇒外観は瓦屋根、白壁、商家、御館をイメージ ⇒「和風」デザイン ⇒三次地区のまちづくりテーマ(景観)に相応しい • 地元出身の建築家に建物を依頼する。 ⇒有名な建築士に任せてみる(三次地区出身) 、PR効果が高い • 鵜飼伝承館の施設イメージ ④観光拠点が必要な理由 • 観光交流人口を増やし、定住人口増につなげたい。 • 他地区と比べて、歴史・文化の資源が豊かである。 • 常時、人に来てもらいたい。 • 回遊性を持たせる前にまずは拠点が必要である。 ⇒施設を目的として、人が来てくれるようなものでなければならない。 ⑤ガイドの養成 • おもてなしが出来る人をつくる。 ⇒三次地区の歴史・情報を学び発信できる人材を創出する。 - 11 - 表 拠点整備に関連する意見(配慮事項など)整理② ⑥まちなかの魅力向上 • 空き家対策の1つとして、もののけ屋敷をまちなかへ配置する。 • 町家へ民泊させてはどうか。 ⇒三次地区内に旅館、民宿施設を建設して、観光客を呼び込む。 ⇒宿泊関係の企業・ホテルを誘致する。 • 町内の要所に由来や小路名等の説明板を設置する。 • 三次地区を観光城下町として再生させる。 ⑦今後の課題 • 三次市文化会館跡地の歴史をどう伝えるか。 ⇒旧法務局、裁判所跡地の現拘置所の関係等。 • 機関車の利活用について検討する。 ⇒機関車は三次駅へ移設し、利活用する。 • 管理・運営についても検討が必要である。 • 今後、施設イメージを共有するために、必要なら現地視察を実施する。 • 利用者のターゲットを絞った方がよい。 • 現在の施設では、団体客の受け入れはできない。 • 情報発信の方法(展示方法も踏まえて)はスクリーン、ボタン等での操作を今後検討す る。 • 定住人口の拡大。 • 観光バスの立寄りパターンを検討する。 ⇒20 分トイレ休憩として、施設観光(60 分)、まちなか回遊(90 分)等を検討。 • 施設の内容によっては用途地域を変更することも検討する必要がある。 • 現在の第2駐車場についても駐車場やバックヤード等今後の使い方について検討・調整 する必要がある。 • 市の考えも教えてほしい。 - 12 - (4)拠点施設整備に関する意見のまとめ (3)で整理した意見を基に、拠点施設に関する意見を「まちめぐり情報案内機能」、「まちめぐり (散策回遊)発着地機能」、「三次地区の歴史・文化・魅力等の体験機能」、「拠点整備の導入機能に求 める配慮事項」の項目ごとに主な意見を整理し、取りまとめました。 住 民 意 見 の ま と め ◆まちめぐり情報案内機能 • 三次地区の歴史・文化の魅力を発信するとともに、三次地区の地域情報並びに三次市全体の 観光情報も収集できる情報ステーションをつくる。 • 観光客が訪れる拠点とし、まちなかを回遊したくなる情報を発信する。 ◆まちめぐり(散策回遊)発着地機能 • 三次地区を楽しく回遊してもらう施策として、レンタサイクルや人力車センター等を取り入 れる。 • トイレや飲食機能を踏まえた休憩施設、普通車や大型バスが利用できる駐車場が必要であ る。 ◆三次地区の歴史・文化・魅力等の体験機能 • 三次地区の歴史・文化が学べる場所とし、観光客だけでなく、地区住民も歴史を学べる場所 とする。 • 三次地区の伝統的な祭り(さくら祭や三次義士祭等)、鵜飼の実演、稲生物怪物語の仮装等 の三次地区の資源を活かした魅力体験を実施することで、来訪者が一定の時間を過ごすこと ができる施設とする。(アトラクションや体験型イベントの実施) • 複合イベント会場としての屋外スペース、家族連れが子どもと一緒に遊べる広場等多目的な 広場をつくる。 ◆拠点整備の導入機能に求める配慮事項 • 継続的に運営できる施設とする。 • 食堂やガイド等に三次地区の各活動団体が関われる施設とする。 • 三次地区の歴史・文化に関わる資料を展示するだけでなく、観光客を呼び寄せることのでき る、“ここにしかない施設”を目指す。 • 観光客だけでなく「地区住民が集える場所」とする。 • 安全安心な三次地区としていくため、コミュニティセンターなどの他の施設の防災機能との バランスを考慮しつつ、防災備蓄などの機能の付設を検討する。 - 13 - (5)拠点施設整備のコンセプト 平成 24 年度に検討した三次地区における「まちづくりの目標と方向性」および前節で整理した意 見を踏まえて、拠点整備のコンセプトを『新三次藩物語の真髄に触れ、ワクワク&ドキドキし、住民 のおもてなしの中でホッとできる拠点』と設定しました。 拠点施設の利用者は観光客および三次地区の住民であり、観光客は、拠点施設を訪れ、三次の歴史・ 文化を学び、ワクワク&ドキドキしながら、三次地区のまちなかへ繰り出します。地区住民もまた、 拠点施設の中で三次の歴史・文化を学び、観光客へのおもてなしと交流を通じて、ワクワク&ドキド キを体験します。 拠点施設は、観光客と三次地区の住民の交流(住民同士のまちづくり交流も含む)を創出する場所 として利用していきます。 整 備 コ ン セ プ ト 新三次藩物語の真髄に触れ、ワクワク&ドキドキし、 住民のおもてなしの中でホッとできる拠点 観光客 観光客は拠点施設を訪 れ、三次の歴史・文化 を学び、ワクワク&ド キドキしながら、まち なかへ繰り出します 拠点施設での 交 流 - 14 - 地区住民もまた、拠点施設の 中で三次の歴史・文化を学 び、観光客へのおもてなしと 交流を通じて、ワクワク&ド キドキを体験します。 地区 住民 (6)整備方針 整備コンセプトを実現するため、住民意見を基に、整備方針を設定しました。 住 民 意 見 整 備 方 針 ◆まちめぐり情報案内機能(三次まちごとまるごと博物館) • 三次地区の歴史・文化の魅力を発信するとともに、三 次地区の地域情報並びに三次市全体の観光情報も収集 できる情報ステーションを構築する。 • 観光客が訪れる拠点とし、まちなかを回遊したくなる 三次地区の魅力を体感する 三次地区の歴史・文化等の魅力に ふれ、一年を通じてだれもが楽しめ る効果的な演出を実施する。 情報を発信する。 ◆まちめぐり(散策回遊)発着地機能 周辺施設へアプローチできる • 三次地区を楽しく回遊してもらう施策として、レンタ 三次地区に点在する地域資源へ サイクルや人力車センター等を配置する。 • トイレや飲食機能を踏まえた休憩施設、普通車や大型 の誘導を促す仕掛けづくりを推進 するとともに、周辺施設とのネット バスが利用できる駐車場が必要である。 ワーク・連携体制を構築する。 ◆三次地区の歴史・文化・魅力等の体験機能 • 三次地区の歴史・文化が学べる場所とし、観光客だけ 発着地とする でなく、地区住民も歴史を学べる場所とする。 • 三次地区の伝統的な祭り(さくら祭や三次義士祭等)、 三次地区への観光利用を促す発 鵜飼の実演、稲生物怪物語の仮装等の三次地区の資源 着機能を備えた施設整備を推進す を活かした魅力体験を実施することで、来訪者が一定 るとともに、回遊性の向上を促す仕 の時間を過ごすことができる施設とする。 (アトラクシ 掛けを構築する。 ョンや体験型イベントの実施) • 複合イベント会場としての屋外スペース、家族連れが 子どもと一緒に遊べる広場等多目的な広場が必要であ る。 にぎわい・集客力を拡げる 県内外からの観光・交流客を拡大 するための施設整備を推進すると ◆拠点整備の導入機能に求める配慮事項 ともに、地元と一緒ににぎわい創出 • 継続的に運営できる施設とする。 と集客力向上を目指す。 • 食堂やガイド等に三次地区の各活動団体が関われる施 設とする。 • 三次地区の歴史・文化に関わる資料を展示するだけで なく、観光客を呼び寄せることのできる、 “ここにしか まちづくりと連携する 三次地区で活動している各団体 との連携を図り、三次地区の魅力を ない施設”を目指す。 • 観光客だけでなく「地区住民が集える場所」とする。 凝縮したまちづくりを推進する。 • 安全安心な三次地区としていくため、コミュニティセ 施設が、三次地区内外の交流を通 ンターなど他の施設の防災機能とのバランスを考慮し じて地区住民の元気・活力を生み出 つつ、防災備蓄などの機能の付設を検討する。 す役割を果たすとともに、安全・安 心なまちづくりにも寄与する。 - 15 - ≪三次地区の魅力を体感する≫ 三次地区の歴史・文化等の魅力にふれ、一年を通じてだれもが楽しめる効果的な演出を実施する。 三次地区には歴史・文化を感じさせる魅力的な観光資源や四季折々の自然環境が多くあります。これ らの魅力をいつでも体感できる施設とする。 ≪周辺施設へアプローチできる≫ 三次地区に点在する地域資源への誘導を促す仕掛けづくりを推進するとともに、周辺施設とのネ ットワーク・連携体制を構築する。 拠点施設の周辺には、歴史的に貴重な町並みを有した「三次本通り商店街」や尾関山・比熊山等が あります。これらの場所と一体となったまちづくりを進めるため、周辺施設とのネットワークづくり に配慮した施設とする。 ≪発着地とする≫ 三次地区への観光利用を促す発着機能を備えた施設整備を推進するとともに、回遊性の向上を促 す仕掛けを構築する。 三次地区への観光利用を促す拠点施設とするため、発着地機能(駐車場や駐輪場等)やまちを回遊 しやすい仕掛けのある施設とする。 ≪にぎわい・集客力を拡げる≫ 県内外からの観光・交流客を拡大するための施設整備を推進するとともに、地元と一緒ににぎわ い創出と集客力向上を目指す。 三次地区への交流人口の拡大を図るため、ここでしか味わえないイベント・催し等を通じて、にぎ わい・集客力を拡げる施設とする。 ≪まちづくりと連携する≫ 三次地区で活動している各団体との連携を図り、三次地区の魅力を凝縮したまちづくりを推進す る。施設が、三次地区内外の交流を通じて地区住民の元気・活力を生み出す役割を果たすとともに、 安全・安心なまちづくりにも寄与する。 三次地区を中心に活動する観光案内ガイドや「考える会」によるプロジェクトを実施する各活動団 体が貢献できる施設とする。 安全安心な三次地区としていくため、コミュニティセンターなど他の施設の防災機能とのバランス を考慮しつつ、防災備蓄などの機能の付設を検討する。 - 16 - (7)導入機能 導入機能は、 (3)で整理した住民意見を参考に以下の通り設定しました。次頁に具体的な整備イメ ージを記載します。 整 備 方 針 導 入 機 能 三次地区の魅力を体感する 三次地区の歴史・文化等の 魅力にふれ、一年を通じてだ れもが楽しめる効果的な演 出を実施する。 ①まちめぐり情報案内機能 (三次まちごとまるごと博物館) ○情報交流施設 周辺施設へアプローチできる 三次地区に点在する地域 資源への誘導を促す仕掛け づくりを推進するとともに、 周辺施設とのネットワー ク・連携体制を構築する。 ②まちめぐり(散策回遊)の発着地機能 ○トイレ ○休憩所 ○レンタサイクル ○駐車場・駐輪場 ○飲食・お土産 発着地とする 三次地区への観光利用を 促す発着機能を備えた施設 整備を推進するとともに、回 遊性の向上を促す仕掛けを 構築する。 ③魅力観賞・体験アミューズメント機能 ○体験施設 ○多目的広場 にぎわい・集客力を拡げる 県内外からの観光・交流客 を拡大するための施設整備 を推進するとともに、地元と 一緒ににぎわい創出と集客 力向上を目指す。 ④三次地区の歴史・文化の伝承機能 (展示機能、研究支援機能、収蔵機能) ○展示・収納 まちづくりと連携する 三次地区で活動している 各団体との連携を図り、三次 地区の魅力を凝縮したまち づくりを推進する。 施設が、三次地区内外の交 流を通じて地区住民の元 気・活力を生み出す役割を果 たすとともに、安全・安心な まちづくりにも寄与する。 ⑤地区内外の交流・まちづくり貢献機能 ○まちづくりプロジェクトの展開 ○観光客と地区住民(地区住民同士を含 む)の交流活動の場 ※上記の機能に加え、公共施設として防 災機能(物資備蓄等)を付設 - 17 - ①まちめぐり情報案内機能(三次まちごとまるごと博物館) 【具体的な整備イメージ】 • 観光客が「面白い」と感じる映像を大型 TV 等で提供する。 • 「ここに来たら三次地区のことなら何でも分かる」観光資源情報を発信する。 ○情報交流施設 • 三次地区をはじめ三次市の多様な観光情報・イベント情報・物産情 報等を発信する施設とする。 • 三次地区の魅力を楽しく伝えるため、観光客が「面白い」と感じる ストーリー性のある映像を大型 TV 等で提供する等興味を持ちや すい情報を発信する。 • 情報発信だけでなく、御意見箱やコミュニティボードを設置し、観 光客と地区住民との交流を生み出す施設とする。 • 「三次市」のウェブサイトや様々な PR 媒体との連携を図り、効率的な情報発信を目指す。 • 「考える会」で検討した観光マップの配布を行う。 ②まちめぐり(散策回遊)の発着地機能 【具体的な整備イメージ】 • • 大型車が駐車できる駐車場とする。 観光客や地区住民が気軽に立ち寄ることができ、トイレ、休憩場所、飲食等が利用できるよ うにする。 • 三次の飲食・お土産等を買うことができるようにする。 • 三次地区住民による観光ガイドを実施する。 ○トイレ • ユニバーサルデザインに配慮し、だれでも快適に利用できるようにする。 ○休憩所 • 観光客が快適に寛ぐことができ、三次地区の観光案内ガイド等を通じた住民 との交流を創出する場所とする。 ○駐車場・駐輪場 • 駐車場は、観光バスに配慮するとともに、だれでも安心して利用できるようにする。 • 駐輪場は、サイクリストや地区住民が気軽に利用できるようにする。 - 18 - ○レンタサイクル • 周辺地域への回遊性を高めるため、周辺施設と連携したレンタサイクル ステーションとする。 • また、サイクリストに配慮した施設とする。 ○飲食・お土産 • 三次地区ならではの魅力を伝えるため、周辺地域との連携を図った飲食お よびお土産を提供する。 • 団体客に対応した飲食サービスを提供する。 ③魅力観賞・体験アミューズメント機能 【具体的な整備イメージ】 • 観光客が三次でしか体験できない体験型の催しを実施する。 (例えば、鵜飼体験、稲生物怪物 語や忠臣蔵の仮装体験等) • 広場は、憩いの場、運動や健康づくりとして利用する。 ○体験施設 • 三次地区で活動する団体と連携し、三次地区の伝統的な祭り(さくら祭や三次義士祭等)、鵜 飼体験、稲生物怪物語等を体験できる施設とする。 • 体験施設では、三次地区住民が積極的に運営プログラム・演出等に参加し、住民と観光客の 交流を促進するとともに利用者が三次地区に対して愛着を持てる工夫に努める。 ○多目的広場 • 三次地区の魅力発信や、観光客と地区住民の交流促進につながる イベントや催し等を実施するスペースとして活用する。 • 観光客のニーズを踏まえ、多様な使い方ができる場所とし、住民 の憩いの場として活用する。 • 周辺の自然環境と調和した多目的広場とする。 - 19 - ④三次地区の歴史・文化の伝承機能(展示機能、研究支援機能、収蔵機能) 【具体的な整備イメージ】 • 三次地区をはじめとした歴史・文化に関係する資料の展示を行う。 (例えば、山・三川、鵜飼、 稲生物怪物、卯建、小路、酒造等) • また、地区住民も三次地区の歴史・文化を楽しめ、学べる場所とする。 ○展示・収納 • 三次地区をはじめとした歴史・文化に関係する資料の展示を行い、展示に 必要な三次地区に関する貴重な学術資料等の収蔵を行う。 • 観光客だけでなく、地区住民も三次地区の歴史・文化を学び、次世代に伝 える場所とする。 ⑤地区内外の交流・まちづくり貢献機能 【具体的な整備イメージ】 • • • • まちづくりプロジェクトの実施を行う場所とする。 野外イベントとして、地域の特産物産を扱う産直市等を実施する。 地区住民が集い、観光客や住民相互が交流できる場とする。 災害時の備蓄倉庫を設置する。 ○まちづくりプロジェクトの展開 • 「三次地区のまちづくりを考える会」で「まちづくりの目標と方向性」に即したまちづくり の取組み(ソフト施策)を実施していることから、これらの取組みを推進する場所とする。 ○観光客や地区住民相互の交流活動の場 • 三次地区の歴史・文化や魅力的なイベント・催し等を通じて観光客だけ でなく、地区住民も楽しめる場所とし、人と人とのつながりを大切にす る場。 ○防災まちづくりへの貢献の場 • 災害時の備蓄の実態との整合を図り、必要となる備蓄倉庫を確保する。 - 20 - コ ン セ プ ト ◆整備コンセプト・整備方針・導入機能のまとめ 目 [ 目 標 と 方 向 性 標 ] 住 民 意 見 観光客 ◆まちめぐり情報案内機能 • 訪れるたびに発見する魅力!! みんなで創る「新三次“藩”物語」 〜住む人が誇りをもち、訪れる人が 心癒やされるまち〜 三次地区の歴史・文化の魅力を発信するとともに、 ~五感を刺激し“ワクワク” するまちづくり~ 拠点施設での 交 流 地区住民もまた、拠点施設の 中で三次の歴史・文化を学 び、観光客へのおもてなしと 交流を通じて、ワクワク&ド キドキを体験します。 • 観光客が訪れる拠点とし、まちなかを回遊したくな 整 備 方 針 導 入 機 能 三次地区の魅力を体感する ①まちめぐり情報案内機能 三次地区の歴史・文化等の魅 力にふれ、一年を通じてだれも が楽しめる効果的な演出を実施 する。 ( ‘三次まちごとまるごと博物館’ ) • • 三次地区を楽しく回遊してもらう施策として、レン トイレや飲食機能を踏まえた休憩施設、普通車や大 ◆三次地区の歴史・文化・魅力等の体験機能 • 三次地区の歴史・文化が学べる場所とし、観光客だ 三次地区の伝統的な祭り(さくら祭や三次義士祭 る。 • 観光客や地区住民が気軽に立ち 周辺施設へアプローチできる 三次地区に点在する地域資源 への誘導を促す仕掛けづくりを 推進するとともに、周辺施設と のネットワーク・連携体制を構 築する。 の資源を活かした魅力体験を実施することで、来訪 者が一定の時間を過ごすことができる施設とする。 (アトラクションや体験型イベントの実施) • 複合イベント会場としての屋外スペース、家族連れ ②まちめぐり(散策回遊)の発着地機能 ○トイレ ○休憩所 ○レンタサイクル ○駐車場・駐輪場 ○飲食・お土産 発着地とする 三次地区への観光利用を促す 発着機能を備えた施設整備を推 進するとともに、回遊性の向上 を促す仕掛けを構築する。 が子どもと一緒に遊べる広場等多目的な広場をつく る。 ~癒やしを感じ“ホット”す るまちづくり~ ◆拠点整備の導入機能に求める配慮事項 • 継続的に運営できる施設とする。 • 食堂やガイド等に三次地区の各活動団体が関われる ③魅力観賞・体験アミューズメント機能 ○体験施設 ○多目的広場 にぎわい・集客力を拡げる 県内外からの観光・交流客を 拡大するための施設整備を推進 するとともに、地元と一緒にに ぎわい創出と集客力向上を目指 す。 三次地区の歴史・文化に関わる資料を展示するだけ まちづくりと連携する でなく、観光客を呼び寄せることのできる、 “ここに 三次地区で活動している各団 体との連携を図り、三次地区の 魅力を凝縮したまちづくりを推 進する。 施設が、三次地区内外の交流 を通じて地区住民の元気・活力 を生み出す役割を果たすととも に、安全・安心なまちづくりに も寄与する。 しかない施設”を目指す。 • 観光客だけでなく「地区住民が集える場所」とする。 • 安全安心な三次地区としていくため、コミュニティ センターなどの他の施設の防災機能とのバランスを 考慮しつつ、防災備蓄などの機能の付設を検討する。 - 21 - 寄ることができ、トイレ、休憩場 所、飲食等が利用できるようにす る。 • 三次の飲食・お土産等を買うこと ができるようにする。 • 三次地区住民による観光ガイド を実施する。 • 観光客が三次でしか体験できな い体験型の催しを実施する。(例 えば、鵜飼体験、稲生物怪物語や 忠臣蔵の仮装体験等) • 広場は、憩いの場、運動や健康づ くりとして利用する。 • 三次地区をはじめとした歴史・文 ④三次地区の歴史・文化の伝承機能 (展示機能、研究支援機能、収蔵機能) ○展示・収納 施設とする。 • を大型 TV 等で提供する。 • 「ここに来たら三次地区のこと • 大型車が駐車できる駐車場とす 等)、鵜飼の実演、稲生物怪物語の仮装等の三次地区 三次まちごとまるごと 博物館 • 来訪客が「面白い」と感じる映像 なら何でも分かる」観光資源情報 を発信する。 ○情報交流施設 型バスが利用できる駐車場が必要である。 • 三次ならではのおもてなし 具体的な整備イメージ る情報を発信する。 けでなく、地区住民も歴史を学べる場所とする。 ~心に響き心が“トキメク” まちづくり~ 地区 住民 収集できる情報ステーションをつくる。 タサイクルや人力車センター等を取り入れる。 歩いて感じる山河と まちなみの息吹き 観光客は拠点施設を訪 れ、三次の歴史・文化 を学び、ワクワク&ド キドキしながら、まち なかへ繰り出します 三次地区の地域情報並びに三次市全体の観光情報も ◆まちめぐり(散策回遊)発着地機能 [ 方向性 ] 新三次藩物語の真髄に触れ、ワクワク&ドキドキし、 住民のおもてなしの中でホッとできる拠点 化に関係する資料の展示を行う。 (例えば、山・三川、鵜飼、稲生 物怪物語、卯建、小路、酒造等) • また、地区住民も三次地区の歴 史・文化を楽しめ、学べる場所と する。 ⑤地区内外の交流・まちづくり貢献機能 • まちづくりプロジェクトの実施 ○まちづくりプロジェクトの展開 を行う場所とする。 • 野外イベントとして、地域の特産 物産を扱う産直市等を実施する。 • 地区住民が集い、観光客や住民相 互が交流できる場とする。 • 三次地区だけでなく、災害時の備 蓄倉庫を設置する。 ○観光客と地区住民(地区住民同士を含 む)の交流活動の場 ※上記の機能に加え、公共施設として防 災機能(物資備蓄等)を付設 (8)ゾーニング 「三次市文化会館の跡地利用」のワークショップの中で、拠点施設のゾーニングに関する話し合い を行い、以下に意見を整理しました。 また、この意見を基に、ゾーニングの考え方および配置を次頁の通り設定しました。 表 ゾーニングに関する意見整理 【蒸気機関車について】 • 撤去し、三次駅へ移設する。 • 撤去し、尾関山駅へ移設する。 ⇒観光としてもメリットが大きいのでは。 • 錆びているため、対策が必要である。 (見せ方を工夫する等) • 案内板の前に柵があって説明が読みにくい。 【備北交通のバス回転場について】 • バス停を移設する。⇒近隣用地へ • 路線バスの便数は減ったが、利用客はいるため、停留所は残したい。 【駐車場規模・配置について】 • 50 台程度とする。 ⇒当該敷地内は50台程度しか確保できないため、第2駐車場はぜひとも必要。 • 100 台規模の駐車場を確保してしまうと、それだけのための土地利用となってしまう。 • 駐車場は歴史民俗資料館の隣や街中に点在するように配置してはどうか。 【施設規模・配置について】 • 施設は、 「コ」の字型で、中央に広場を配置することがよい。 • 施設は、駐車場からのアクセスを考慮し、駐車場に隣接させる。 • 施設規模は 3F 程度とし、国道側に正面を向ける。 ⇒尾道のしまなみ交流館のつくりが参考になる。 (施設内容) • 30 人程度にガイダンスや休憩ができるようなスペースが必要である。 • 物怪の 30m の絵巻物が展示できる施設が必要である。 • 展示収蔵スペースは既存施設(歴史民俗資料館に隣接する施設)より、広さが必要である。 • お堀をつくる。鵜飼をお堀で行う。また、お堀の石を建物沿いに並べるとよい。 • 観光施設を巡回するための拠点としたい(循環バスくるるんの発着地) • 公共交通結節機能も重視する。 【施設デザイン等について】 • 白壁や卯建等三次の町並みと調和したデザインが良い。 • 主に和風デザインとする。また、広場の一部は和風庭園にする。 (コンセプトとの調和) - 22 - ゾーニングの考え方 【配置について】 • 国道 375 号線に接面していることから、この利点を効果的に活用するため、国道側に駐 車場を配置する。 • 駐車場の規模は、現在の駐車場の規模程度(約 50 台程度)を確保し、大型バスの駐車も 可能とする。 • 拠点施設は、駐車場からのアクセスを考慮し、駐車場に隣接するとともに、 「みよし本通り 商店街」などとのアクセス性を向上するため、東側に配置する。 • エントランス・広場は、施設へのアクセス性を高める空間および魅力あるイベント・催し 等を実施する広場とするため、施設の中心に配置する。 【蒸気機関車について】 • 所有者や設置の経緯などを調査した上で、支障がなければ拠点施設から撤去することとし、 移設を検討する。 【備北交通のバス回転場について】 • 駐車場を十分に確保するとともに、交通安全上、拠点施設の出入口は十分な幅員を確保し たいことから、基本計画検討時にバス回転場の移設等について関係者と調整する。 ゾーニングの配置 みよし本通り商店街 などへアクセスしや すい動線 歩行者・ 自転車動線 車・大型バス 動線 三次拘置支所宿舎 普通車:約 50 台 大型車:約 3 台 駐車場やバックヤー ド等使い方について 調整・検討を図る 三次拘置支所 移設や拠点施設駐車場 と兼用などを検討 - 23 - ◆参考資料:ゾーニング(案)に関するその他のご意見 案① 案② 施設 施設 中庭 エントランス・広場 駐車場 駐車場 案①の考え方 • 蒸気機関車は、撤去する。⇒三次駅へ移設する。 • 駐車場は、50 台程度を確保する。 • 施設は、分棟で配置する。 • 中庭を介して各施設へ行けるようにする。 (回廊) • 物の怪、絵巻物が展示できる施設とする。 案②の考え方 • 蒸気機関車は、撤去する。⇒三次駅へ移設する。 • 駐車場は、50 台程度を確保する。 • 施設は、三次本通りに近い場所に配置する。 • エントランス・広場は、地区住民の人もふらっと立ち寄れる場所に配置し、イベント広場 として活用する。 - 24 - 案③ 和風庭園 広場 施設 駐車場 案③の考え方 ■機関車 • 蒸気機関車は、撤去する。⇒尾関山駅へ移設する考えもある。観光としてもメリットが大 きいのでは。 • 錆びてしまっているため危ない。 (見せ方の工夫が必要) • 柵があって説明が読みにくい。 ■バス停 • 路線バスの便数は減ったが、利用客はいるため、バス停(停留所)は残す。 • 観光施設を巡回するような拠点としたい。 ■ゾーニングの考え方 • 駐車場は、100 台程度を確保しようとすると、それだけ土地が必要となるため、配置では 50 台規模(大型車 5 台を含む)を設定する。 • 敷地内は 50 台程度しか確保できないため、第2駐車場は必要である。 • 施設は、国道側を正面とし配置する。 • 広場の一部は、和風庭園としたい。(コンセプトに合わせて) • 公共交通の結節機能も重視したい。 • コミュニティサイクルを設置する。(乗り捨て可能とする) ■導入機能 • 「新三次藩物語」を外さない範囲で決めたい。 • 歴史機能を重視したい。また、展示・収蔵機能を重視する。 ■建築施設 • 建築デザインは和風デザインがよい。 • 鵜飼をお堀で行い、お堀の石を建物沿いに並べるとよい。 • 施設は3F くらいのイメージ。 • 尾道のしまなみ交流館のつくりが参考となる。 • 展示・収蔵スペースは以前のより広さが必要である。 - 25 - (9)デザイン方針 <デザイン方針の考え方> • 施設整備コンセプト「新三次藩物語の真髄に触れ、ワクワク&ドキドキし、町民のおもてな しの中でホッとできる拠点」に即したデザイン方針とする。 • また、 「三次市文化会館の跡地利用」のワークショップで出された意見を基に、デザイン方針 を設定する。 <外観デザイン> • 三次地区の周辺景観に配慮し、歴史・文化を感じさせる「和風」なデザインとする。 ⇒例えば、瓦屋根、白壁、商家や御館をイメージ等 • その他、地元出身の建築家に建築設計の依頼を検討する。 ⇒(三次地区出身の)有名な建築士に任せてみる。PR効果が高いと想定される。 ▲ 周辺景観(本通り)への配慮 ▲ 道の駅「ふじおやま」 ※出典:道の駅ホームページ (10)留意事項(法規制) 今後の計画作成や設計実施にあたっては、以下の法規制等による制約や責務に留意しつつ、基本構 想の内容を適切に反映していただきたいと考えています。 <法規制> • 「都市計画法」に基づく用途地域、容積率、建ぺい率 • 「建築基準法」に基づく道路斜線制限、日影規制 • 「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法) 」 • 「景観法」に基づく三次市景観計画 • その他準拠すべき法規制 - 26 - 3.管理・運営について 市において施設整備を行うことから、施設の管理については市において適切に行っていただきたい と考えます。 一方で、施設へ導入する機能によっては、地域で運営することにより、発揮できる機能もあること から、施設管理および運営に関し、今後、市と十分に協議することとします。 4.三次地区の魅力資源を活かしていくために 三次地区には、本通りの卯建、社寺、町家などの多くの魅力的な資源が点在しています。三次地区 のまちづくりを考える会では、まちなかの魅力的な資源を活用して観光による交流を活発化して、地 区の活力を高めていきたいと考えていますが、地区内の魅力的な資源の多くは個人の所有です。 観光客がプライベート空間へ立ち入ることが好ましくない場合や個人では歴史的建築物を維持する ことが難しい場合もあります。 観光客に三次地区の魅力を体感してもらうためには、魅力的な資源を良好な状態で維持し、所有者 が気持ちよく観光客をおもてなしすることが必要です。 三次地区のまちづくりを考える会、魅力的な資源の所有者と三次市が協働して、三次地区の活性化 に取り組んでいくためには、私たち地区住民と三次市が魅力的な資源に対する理解や認識を共有して いくことが重要であり、拠点整備だけでなく、地区全体の魅力の向上に努める必要があります。この ような観点から、私たち地区住民が行政に相談する場合の統一的な窓口を市において設けていただき、 協働して魅力あるまちづくりを一歩ずつ実現したいと考えています。 - 27 - 5.おわりに 三次地区のまちづくりを考える会では、三次市文化会館の跡地について、 「まちづくり の目標と方向性」に基づくとともに、三次地区、また根幹的には地区住民の元気・活力 を生み出す拠点施設としていくために必要な機能・役割を基本構想としてまとめました。 今後は、三次市において策定される基本計画に適切に反映していただきたいと考えて います。 平成 23 年 10 月から「三次地区のまちづくりを考える会」として、三次地区のまち づくりを真剣に考え、住民が一丸となったまちづくりに取り組んでいます。地区住民は、 三次市文化会館跡地の拠点施設が三次地区のまちづくりの拠点となることを切望してい ます。 地区住民と三次市で拠点施設を使いこなしていくためには、基本計画の検討段階にお いても、三次地区のまちづくりを考える会への情報提供や意見交換を行っていただくと ともに、まちづくり行動計画の継続的な実践や三次地区の魅力資源を活かしていくため のさらなる取組の検討も行っていく必要があると考えますので、今後ともご協力をいた だきたいと考えます。 平成 26年 2 月 三次地区のまちづくりを考える会 - 28 - ◇資料編◇ ◆計画対象地区の施設概要 三次市文化会館の跡地利用では、以下に示す敷地(7333.79 ㎡)にゾーニング・動線計画を設定 することとします。なお、現在第2駐車場として使用している借地は対象外とします。 用途地域は、第二種住居地域に指定されており、備北交通のバス回転場および蒸気機関車について は今後検討することとします。 表 敷地概要 整 備 場 所 〒728-0021 広島県三次市三次町 1691-4 敷 地 面 積 7333.79 ㎡ 用 途 地 域 第二種住居地域 容 建 積 ぺ 率 い 200% 率 60% 三次拘置支所宿舎 三次拘置支所 図 三次市文化会館の跡地利用面積(敷地面積) ※出典:三次市文化会館のホームページデータより加工 - 29 - ◇敷地の状況 • 敷地は、国道 375 号線(幅員8m、車道片面 3m、片側歩道1m)に接面する平坦地かつ整 形の良好な環境である。 • 三次市文化会館周辺は、戸建住宅や集合住宅等が立地している。 • 敷地高は、東側がやや高くなっている。 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ 集合住宅・戸建住宅が多い ⑧ ⑦ ⑨ 戸建住宅が多い ⑧ ⑥ ③ ② ① ⑤ ④ - 30 - ⑨ ◇周辺状況 三次市文化会館周辺には、三次小・中学校、裁判所等の教育機関や行政機関を有する他、歴史的に 貴重な「卯建や小路」の町並み風景が残る“みよし本通り商店街”が位置しています。 また、三次地区内には尾関山・比熊山等の豊かな自然環境や古くから残る神社・寺が約 20 箇所存 在しており、歴史と文化が薫るまちでもあります。 さらに、三次地区内には国道 375 号が整備されていることから、三次 I.C から車で約 15 分の場所 に位置し、公共交通機関である三江線尾関山駅を有し、アクセスしやすい立地環境となっています。 国道 375 号 みよし本通り商店街 図 三次市文化会館周辺地図 ※出典:三次市文化会館のホームページ ▲ 三次小学校 ▲ ▲ ▲ 三次中学校 みよし本通り商店街 商店街(卯建) ▲ - 31 - 三勝寺 ▲ 商店街(小路) ▲ 尾関山駅 ◆拠点施設の基本構想の検討に向けたワークショップ 平成 25年度に実施した三次地区の「三次市文化会館の跡地利用」のワークショップの様子および結 果は以下の通りである。 日 程 第1回 H25.7.3(水) 第2回 H25.8.7(水) 第3回 H25.8.27(火) 内 容 ■三次市文化会館の跡地に求める機能、役割の検討 ・市の三次市文化会館の跡地利用に関する前提条件を提示。 ・前提条件を踏まえ、過年度頂いた意見およびそれ以外で求める機能、役割 等について確認。 ⇒過年度意見+α(第 1 回ワークショップでの意見)を抽出。 ・次回に向けて、基本コンセプトの方向性を各班で確認。跡地の使い方イメ ージを抽出(観光客?地元?等) ■導入機能、基本コンセプトの検討 ・市の案を基に第 1 回の意見整理を行い、本当に必要な機能の検討。 ・市の案以外の新たな意見(導入機能および導入施設)について意見の精査 を行う。 ・文化会館跡地利用と具体化プロジェクトとの関係性を明確にする。 ⇒跡地利用と連動して、プロジェクト毎に必要な機能(跡地の使い方)の話 し合いを行う。 ■土地利用・施設の配置ゾーニング・動線等の検討 ・これまでのワークショップ意見、コンセプトおよび整備方針・導入機能の 確認を行った上で、土地利用・施設の配置ゾーニング・動線等をグループ ワークにて検討を実施する。 ・必要に応じて、他都市事例を参考に検討する。 第4回 H25.10.24(木) ①施設規模(駐車場・建築施設)の検討 ・目標とする利用者数より、駐車場マスを算定し、駐車場規模を設定する。 また導入機能のウエイトについて検討を行う。 ②配置・動線、デザインの検討 ・駐車場規模を設定後、配置・動線、意匠デザインの検討を行う。必要に応 じて他都市事例を参考とする(施設デザイン:和風、シンプルモダン等) を検討する。 第5回 H25.12.16(月) ■基本計画(案)の提示 ・これまでの意見を取りまとめた基本構想(案)の提示を行い、全体で確認 を行う。 第6回 H25.12.26(木) ・第 5 回の意見をもとに修正した基本構想(案)の提示を行い、全体で確認 を行う。 - 32 - ▲ 第1回ワークショップの様子 ▲ 第2回ワークショップの様子 ▲ 第3回ワークショップの様子 ▲ 第4回ワークショップの様子 ▲ 第5回ワークショップの様子 ▲ 第6回ワークショップの様子 - 33 - 第1回ワークショップの結果 内 容 ■三次市文化会館の跡地に求める機能、役割の検討 ・三次市文化会館の跡地利用に関する意見およびコンセプトイメージを検討。 ▲ 第1回ワークショップの結果:1班 ▲ 第1回ワークショップの結果:2班 - 34 - 第1回ワークショップの結果 ▲ 第1回ワークショップの結果:3班 ▲ 第1回ワークショップの結果:4班 - 35 - 第2回ワークショップの結果 ■導入施設、基本コンセプトの検討 ・第 1 回ワークショップで頂いた意見の確認を行い、新たな意見(導入機能)については、 内 容 本当に必要な機能かどうか、意見精査を実施。 ・導入機能および導入施設、施設規模の検討では、他都市事例等を参考にしながら検討。 ・導入機能が決まれば、導入施設、施設規模の検討、具体化プロジェクトとの関係性を明確 にする。 ▲ 第2回ワークショップの結果:1・2班 - 36 - 第2回ワークショップの結果 ▲ 第2回ワークショップの結果:3班 ▲ 第2回ワークショップの結果:4班 - 37 - 第3回ワークショップの結果 内 容 第2回ワークショプ内容と同様 ▲ 第3回ワークショップの結果:1班 ▲ 第3回ワークショップの結果:2班 - 38 - 第3回ワークショップの結果 ▲ 第3回ワークショップの結果:3班-1 ▲ 第3回ワークショップの結果:3班-2 - 39 - 第3回ワークショップの結果 ▲ 第3回ワークショップの結果:4班-1 ▲ 第3回ワークショップの結果:4班-2 - 40 - 第4回ワークショップの結果 ■土地利用・施設の配置ゾーニング・動線等の検討 ・これまでのワークショップ意見、コンセプトおよび整備方針・導入機能の確認を行った上で、 内 容 土地利用・施設の配置ゾーニング・動線等をグループワークにて検討を実施する。 ・拠点施設に特色を持たせる素材の検討。 ・必要に応じて、他都市事例を参考に検討する。 ▲ 第4回ワークショップの結果:1・4班 - 41 - 第4回ワークショップの結果 ▲ 第4回ワークショップの結果:2班 ▲ 第4回ワークショップの結果:3班 - 42 - 第5回ワークショップの結果 - 43 - 第6回ワークショップの結果 意見概要 質疑・意見 対応方針 これまでのワークショップでは三次地区のま 1 WS と基本構想の関係 これまで数年かけたワークショップと基本構想はど ちづくりの「目標」と「方向性」を検討してき のように関係しているのか たもので、今回はこれを基に文化会館の跡地が どうあるべきか検討しているものである 2 3 4 5 基本構想の内容 (中国新聞記事) 500 人規模の小劇場 では「地域の人のためにならない」施設ではないか 現在の用途地域では 500 人規模の小劇場みたいなも のはできないのか 地区住民の交流の場 地区住民の交流の場として「ボーリング場」という (ボーリング場) のも考えられるがそのような可能性はあるか 7 基本構想「 (案)」 必要に応じて検討していきたい。いただいた意 見は会から出された意見として整理する ボーリング場は市が整備すべき施設ではない ため、実現させるには民間に売却するなどして 民間企業により整備する必要がある 民地であり、今後地権者さんとの調整が必要で き内容ではないか あるため配慮事項として整理する 「(案) 」はいつ取れるのか (案)の状態で三次地区の人に広報し、これを 踏まえて(案)を取る予定である 基本構想の内容 文章だけでなく、建物の規模や配置がわかるような (具体案の提示) 具体的な案を示して欲しい 高齢者向けの施設 位置付次第であり、最終的には担当部局の判断 第 2 駐車場の今後の活用については明記しておくべ 過去の経緯で老人会館があったが無くなった。また、 9 まったくできないということではない。施設の が必要となる。 (三次コニュニティセンターも一例) 用途変更は考えていないのか 第 2 駐車場 ― という声があった 用途変更 6 8 中国新聞に関連する記事が出たがその内容を見限り 老人クラブの会員数は増えている中で高齢者向けの 施設が必要ではないか 基本計画の中でできるだけ提示したい そのような意見を含めて、p.13 で「地区住民が 集える場所」としている まちづくりを考える会では基本構想をまとめ 10 検討範囲 このワークショップでは基本構想をまとめるところ ていただき、具体的な内容については市が基本 までを行い、以後はまた別に会合がもたれるのか 計画としてまとめてみなさんに提示したいと 考えている 11 基本計画の検討時期 12 備北バス停 13 会便り 基本計画に対する意見交換はいつか 入口として大事なところにあるので支障の無いよう にして欲しい 1 月中は難しいと思うので 2 月になるのではな いか 今回 p.23 でその旨、整理している ・この構想案を提示しても理解されないのではない 新聞にも広報されたので区切りとしてどのよ か うな検討をしているか提示したい。やり方は検 ・次に進めるためにも機能の中で必要と思うものな 討するが地区のみなさんからも意見をいただ どアンケートなどで意見を聞いたほうがよい く 尾関山駅から国道までの都市計画道路を廃止にする ※ 都市計画道路について 際に異なる手法で歩道整備等をしていくという話で (跡地利用と関連) あったがどうなっているのか。早い時期に整備して 欲しい - 44 - 経緯を確認する