100 世界遺産の旅

100 世界遺産の旅
2000 年、講談社より発刊された「ユネスコ週刊世界遺産」は、全 100
冊で、1 冊あたり約 6 か所の世界遺産が掲載されています。「100 世界
遺産の旅」は、各冊、少なくとも１か所の世界遺産を探訪する旅です。
「世界遺産」と「旅」
に関わるトピックス
をお届けします。
お楽しみに！！
発行：2012 年 03 月 01 日
更新：2014 年 11 月 14 日
（2 週毎更新）
目 次
《序章》
（1）はじめに
（2）アジア
（3）ヨーロッパ
（4）アメリカ
（5）未探訪地域
P- 3
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P- 4
P- 4
P- 5
《新探訪の旅》
（6）Snow Birds /避寒旅行者
（7）世界遺産に登録されない東西両雄
（8）カトマンズの谷
（9）エベレストへの道
（10）ムガル帝国と日本人
（11）白亜の霊廟タージ・マハル
（12）仏陀の愛
（13）アジアを繋ぐ寓話
（14）東洋のベニス
（15）人は去り、街は残る
（16）クレムリンと赤の広場
（17）エルミタージュ美術館
（18）罪と罰の舞台を巡る
（19）スオメンリナ要塞
（20）聖ヨハネ騎士団
（21）ローマの休日
（22）ポンペイ遺跡
（23）ルネサンスの巨匠たち
（24）ビザンチン帝国の栄華
（25）アドリア海の女王
（26）最後の晩餐
（27）コート・ダジュール
（28）レ・ミゼラブル/ああ無情
（29）ルーブル美術館の想い出
（30）ベルサイユ宮殿の主たち
インドネシア
ドイツ＆日本
ネパール
ネパール
インド
インド
スリランカ
カンボジア
タイランド
ドイツ
ロシア
ロシア
ロシア
フィンランド
マルタ
イタリア
イタリア
イタリア
イタリア
イタリア
イタリア
フランス
フランス
フランス
フランス
（次ページに続く）
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（31）街道の町ストラスブーグ
（32）ジャンヌ・ダルクとランス大聖堂
（33）不可解なストーンヘンジ
（34）LCC の落とし穴
（35）欧州旅事情
（36）ラマダンのマラケシュ
（37）天空の白鷺/姫路城
（38）コンスタンティノープル
（39）南米のパリ
（40）イグアスの滝
（41）パンパのガウチョ牧場
（42）パナマ運河
（43）マチュピチュ遺跡
（44）インカ帝国
（45）コンキスタドールの街
（46）コロンブスの海
（47）中南米旅事情
（48）空海の風景
（49）遣唐使
（50）秦始皇兵馬俑
（51）敦煌莫高窟
フランス
フランス
イギリス
イギリス
ヨーロッパ
モロッコ
日本
トルコ
アルゼンチン
アルゼンチン
アルゼンチン
パナマ
ペルー
ペルー
ペルー
ドミニカ共和国
中南米
中国
中国
中国
中国
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《添 付》
（添付 1）「100 世界遺産の旅」チェックリスト
（添付 2）「100 世界遺産の旅」新探訪計画書
（添付 3）旅程表＆行程図
（3-1）南アジア/東南アジア
2013/02/28～03/15
（3-2）西ヨーロッパ/ロシア/モロッコ
2013/06/15～07/20
（3-3）中米/南米
2014/03/02～03/15
（3-4）中国～シルクロード
2014/08/29～09/06
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P-51～53
P-53
P-54～55
P-56～57
P-58～59
P-60～61
うに、最初 2 階部分より掘り始められた。治水後、
1 階、3 階へ窟数は拡大し、後期には 4 階部分も掘
削された。第 130 窟では、1 階より 3 階へ吹き抜け
た空間に、弥勒大仏像が、安置されていた。日本語
ガイドによると、高さが 29ｍで、塑石像の中では、
世界 5 番目の大きさであったが、バーミヤーンの石
像等が、アルカイダによって破壊されたので、現在
は、第 3 番目にランクアップされているそうだ。
100 世界遺産の旅 （51）
敦煌莫高窟
中国三大石窟は、
敦煌の莫高窟、
洛陽の龍門石窟、
大同の雲崗石窟で、3 窟とも世界遺産である。今回
の旅では、莫高窟と龍門石窟を訪れた。莫高窟と雲
崗・龍門石窟の違いは、前者が、粘土製の塑像であ
るのに対し、後者は、石像、石彫である。また、色
彩豊かな壁画は、莫高窟の比類なき特色である。
修復前の莫高窟
北大仏殿、莫高窟、敦煌、2014 年 9 月
オアシス都市・敦煌は、西安より西へ飛行機で 2
時間 30 分ほどの都市で、古代中国の西の玄関口で
あった。莫高窟は、その敦煌の南東約 25 ㎞に位置
し、鳴沙山の東の麓にあたる。莫高窟は、366 年を
起源とし、元の時代までに合計 734 窟の造営が続き、
清の時代には仏像の色彩補正がなされた。莫高窟付
近は、
砂漠地帯で降雨量が少ないため、
湿度は、20％
前後で、像に塗られた色彩の退色問題は、比較的軽
微であった。他方、西安の兵馬俑など、湿度が、60％
の地域では、酸化による退色問題が生じている。
1900 年に莫高窟より多くの敦煌文書が、発見さ
れた。1036 年、西夏が、攻めてくる直前に、古文
書、板絵等が、隠されたものである。発見後も、古
文書は、放置されたため、それらの多くは、英国人
オーレル・スタイン等探検家によって海外へ持ち出
されてしまった。莫高窟自体も、あまり注目が集ま
らず、その価値が認められ、保護が行き届くように
なるのは、中華人民共和国成立以後のことである。
莫高窟正面入口、敦煌、2014 年 9 月
莫高窟では、朝 9 時、正午、午後 3 時の 3 回、無
料の日本語ガイドが付く。午前 10 時 30 分に正面入
口に着くと、女性日本語ガイドが現れ、即、単独の
ガイド案内がスタートした。ガイドによると、ここ
1 年間、日本人の観光客は、皆無の状態で、3 回の
日本語ガイドは、有名無実になっているそうだ。一
方、英語ガイドは、欧米オセアニアより観光客があ
り、3 回のサイクルを順守しているとの事である。
弥勒菩薩交脚像、莫高窟、2014 年 9 月
莫高窟のすぐ東側に、チベット高原を源とする川
が流れている。窟が、その川の氾濫で冠水しないよ
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中国～シルクロード行程図 (2014/08/29～09/09)
ウルムチ
大阪
大阪
敦煌
雲崗石窟
洛陽龍門
西安
ラサ
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