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健康で豊かな人生のための基礎知識
○健康で豊かな人生のための基礎知識 講 師 内 容 概 要 海外に頼らない純国産牛肉とは -いつのまにか有機畜産物- 人間の食糧としての利用ばかりではなく、海外から大量に穀物が輸入されていま す。北里大学獣医学部附属フィールドサイエンスセンター八雲牧場では、輸入穀物に頼らない牛 肉生産に取り組んで16年を経過しました。 その間、いろいろな事業仕分け(無化学肥料など)を行ってきた結果、有機畜産 物の認証が取得できる生産技術が確立し、2009年10月に有機畜産物の認証を取得し ました。有機畜産物の認証を取得した過程など、牧場で取り組んでいる牛肉生産に ついてスライドを使ってお話をします。 ここまで変わった最新の乳がん診療 大腸がんによる死亡者は年々増加しており、2008年度のがん死亡統計によると男 性では第4位、女性では第1位となっている。今回は大腸ポリープ・大腸がんを診断 するための検査方法、ならびに内視鏡治療を中心とした治療法につき解説する。さ らに早期発見・早期治療のために大切なこと、生活上の注意、経過観察の必要性に ついても解説を行う。 大腸ポリープ・大腸がん -大腸内視鏡による診断と治療を中心に- 我が国で急増している乳がんについて最新の診断及び治療法についてお話を致し ます。最近日本でも乳がんについての記事を目にする事が多くなりました。今や乳 がんは日本人女性にとって無視することの出来ない病気の一つとなりました。私達 は、病気を知る前に自分のからだの一部であるお乳について振り返ってみましょ う。そして、乳がんの診断や治療法について、最新の現状をお話ししたいと思いま す。 第4回 陽 捷行 温暖化と農業と人びとの健康 【※「かながわ食育連携講座」と同時開催】 危機的状況にある地球の温暖化が人間の生活に及ぼす負の影響は、極めて重大で ある。干ばつ、塩類化、土壌浸食などによる食料問題、および熱射病、紫外線増 加、デング熱、マラリアなどによる医療問題は、いずれも人類の未来に暗雲の影を 落としている。地球環境の変動は、いつの時代も食料を提供する農業と、人の健康 と生命を守る医療に密接に関わっているのである。 今回は、地球温暖化が農と環境と健康に及ぼす影響とその対策・対応技術につぃ て「温暖化と農業と人びとの健康」と題して公開講座を開催する。 海洋生命科学部 第5回 准教授 小瀧 裕一 特定保健用食品と健康食品 -その成り立ちと現状- いつまでも健康で長生きをしたい、強くありたい、すこし無理したいなどの人間 の願望に応えるかたちで存在しているのが、いわゆる健康食品(健康補助食品)と わが国が世界に先駆けて創出した特定保健用食品です。ここではその成り立ち、効 用、現状を概説し、それらとの付き合い方を考えます。 おひとりさまにならない老後 -病と介護と家族の関係- あなたの大切な人が病に倒れたら?介護が必要になったら?あなたの生活は、あ なたの家族は、どのような影響を受けるでしょうか?この講義では、病は家族の問 題でもあることを前提に、老年期に起こりやすい介護の問題、介護をめぐる家族の 問題、さらには大切な家族の看取りまで、病気になっても不幸にならない老後のた めに、明日からできることについて、看護学の立場からご紹介したいと思います。 獣医学部附属フィールドサイエンスセンター 第1回 准教授 畔柳 正 医学部 第2回 専任講師 蔵並 勝 東病院 消化器内科医師/ 第3回 医学部専任講師 久保田 美和 副学長 看護学部 第6回 教 授 小林 奈美 理学部 准教授/ 第7回 理学部附属プロテオミクス・センター長 タンパク質をとおして病気の原因を探る 小寺 義男 一般教育部 第8回 准教授 武下 正次 いつまでも現役を維持するための体力 づくり知識 プロテオーム解析とはタンパク質を網羅的に解析することを目的とした新たな研 究方法です。ヒト遺伝子の網羅的解析(ゲノム解析)とともに病気の診断や医薬品 開発への応用が期待されています。北里大学理学部附属疾患プロテオミクスセン ターでは北里大学や他大学のお医者さんとともに病気に関係したタンパク質を探索 し、診断に応用することを目指して研究を進めています。本講義では、こうした研 究の一部をご紹介いたします。 ①現代の健康観と身体の変容現象 ②運動実践が身体機能に及ぼす効果 ③バラ ンスの良い食生活 ④ストレス解消や休養、疲労回復の仕方 ⑤スポーツトレーニ ング方法・処方 ⑥スポーツ障害の予防 以上の内容を通じて日常生活の中で、運 動を実践することの必要性を理解させると共に、健康増進・向上の初歩的な知識・ ヒントを得ることをめざす。