Comments
Description
Transcript
目指すべき姿 A:国際競争力のある大都市を創造する
目 指 す べ き姿 A:国際競争力のある大都市を創造する 都市 は 人 々 の生活の場であり、ビジネスの場でもあります。 なか で も 大 都市は、人材・企業・資金・情報などが集積し、日本の経済を持続的にけん引し、 人 々 の 豊 か な 暮 ら し を 実 現 す る 重 要 な 原 動 力 で す 。 し か し 、近 年 、ア ジ ア の 諸 都 市 が 急 成 長 し て き て お り 、都 市 間 の 競 争 は ま す ま す 激 化 し て い ま す 。 世界の大都市との競争に打ち勝つには、東京をはじめとした日本の大都市が持つ様々 な 資 源 と 発 信 力 を 活 か し て 、 世 界 中 の 多 様 な 人 材 ・ 企 業 ・ 資 金 ・ 情 報 を 集 め 、 交 流 を 促 進 し 、イ ノ ベ ー シ ョ ン を 生 み 出 す ビ ジ ネ ス 環 境 、 世 界 の 人 々 が 暮 ら し た く な る よ う な 生 活 環 境 をつ く っ て いく必要があります。 今こそ国を挙げて東京をはじめ日本の大都市の魅力を高め、その魅力を世界に発信していく べ き で あ り 、 私 た ち 不 動 産 業 界 も 主 要 な プ レ ー ヤ ー と し て 取 り 組 ん で ま い り ま す 。 人口減少 少子化 高齢化 生産年齢人口の減少 産業構造の転換 大都市のさらなる都市化 グローバルな都市間競争の激化 既存ストックの老朽化と更新 価値観・働き方の変化・多様化 巨大災害の切迫 ICTと技術革新の進展 地球環境への責務 オリンピック・パラリンピックとレガシーの活用 …etc 対応すべき社会・経済の動向 国際競争力のある 大都市を創造する 《海外》 《海外》 世界で最 もビジネス しやすい 都市の整備 働きやすいオ フィス環境の整備 暮らしやすい 生活環境の整備 人 材 企 業 情報発信 企 業 資 金 イノベーション 交 流 協 働 人 材 企 業 資 金 情 報 ゲートウェイ イノベーション イノベーション 人 材 企 業 資 金 情 報 ショーケース エンジン ・連携 交流 □都市再生事業の迅速・着実な推進 □都市再生特区・国家戦略特区等の活用と特例の拡充 □再開発事業の推進 □都市再生を進める制度の見直し 情報発信 大都市と地方の相互に 連携した活性化 イノベーション ゲートウェイ 都市再生プロジェクトを スピーディーに実現 資 金 情 報 情 報 世界から集まる人々が 訪れたくなるまちの整備 《地方・地方都市》 人 材 大都市戦 略の構築と 推進する 環境の整備 □国家戦略としての『大 都市圏ビジョン』の策定 □都市整備の決定権限の 再編・ワンストップ化 《地方・地方都市》 交流・ 連携 官民の適切な役割分担に 基づき民が取り組む都市整備 □都市の産業振興に貢献するインフラの整備 □まちの魅力向上と運営・維持・管理を担うエリアマネジメントの拡充 □災害リスク克服のための防災機能の充実 □環境問題の解決に貢献するためのまちの環境性能の向上 □オリンピック・パラリンピックのレガシーを活かすまちづくり 激化するグローバルな都市間競争に打ち勝ち、持続的な経済成長と豊かな国民生活を実現する 04 05 世 界 の ビジネスパーソンが活躍する都市へ 世界の人々が訪れたくなるまち・魅力ある日本へ 日 本 の 大 都 市、特 に 東 京 に 世 界 中 か ら 人 材 や 企 業 等 が 集 ま り、さ ま ざ ま な 交 流 が 生 ま れ る た め に は、世界中の人々に「そ こにしかない、その都市に行かなければ得ら れ な い 」 と 感 じ て も らえる魅力が必要です。安全・安心・正確性といった従来の強みに加え 、文 化・ 交流や住みやすさなどをさらに強化していくことで、世界で最もビジネスしやすい 都 市 環 境 を 実現していく取り組みが必要です。 潤いとやすらぎを与えられる水と緑や、地域の歴史・文化等に根差した街並み等、 大都市の豊かな地域資源を活かした魅力あるまちの整備、安心・安全な受入環境の 整 備 を 進 め る。ま た、大 都 市 と 地 方 が、そ れ ぞ れ の 歴 史・文 化・産 業 等 の 特 色 を 活 か して発展し、相互に交流・連携することで国全体の持続的な成長を実現していく取り 組みが必要です。 世界で最も ビ ジ ネス しや す い 都 市 と働きやすいオ フ ィ ス 環 境 の 整 備 訪れたく なるまち の整備 さ ま ざ まな交流が生まれる 街 防災拠点にもなり得る安全なビジネス街 □ビ ジ ネ ス支 援 施 設 の 充 実 ・ 強 化 、 文 化 ・ 交 流 □ B C P 機 能 を 備 え た 高 規 格 な オ フ ィ ス環 境 施 設 の 整 備 の整備 マ ッ チン グ・シェアリン グ・ラ ーニン グ・ イ ン キ ュ ベーショ ン 機能等の 充実・強化 M I CE 施 設やアフターコン ベン ショ ン 施 設 の 充実 ホ テ ル、劇場・コン サートホ ール、カ ン ファ レン ス等 の整備 不 動 産 業 は『交流の 場』を 創造・活性 化する プ ロ モ ー ターへ 制震・免震構造、自立型分散電源など の BC P 機能を備え、防災拠点にもなりうる高規 格 な オフィス環境の整備 □エリアの防災性・事業継続性向上に向けた 取り組みの推進 電気 災害時でも 事業継続 可 能 な環境 東京・日本ならではの魅力や資源を世界に積極的に発信 水 □交通アクセス・ホテル等の移動環境の改善 空港アクセ スの改善、交 通 結 節 点 で の バリア フリー化 民 間 再 開 発 等 に あ わ せ た バスターミナルの 整 備 ・ 鉄 道 へ の ア ク セ ス ルートの改善など 官 民 共 同 の 取 り 組 み の 推進 ホ テ ル等の 宿泊施設、多 言 語 表 記 サ イ ン 、 無料 W i-Fi 環境等の 整備 大規模バスターミナル(八重洲一丁目 6 地区・ 日本旅館(星のや東京:大手 八重洲二丁目 1 地区)出典:首相官邸ホームページ 町フィナンシャルシティ) 海外情報発信例(観光庁リーフレット) コントロールセンター 帰宅困難者 の一時受入 エネルギーセンター エネルギーセンター 非常災害用地下水揚水設備 電気・熱のネ ットワーク 制震・免震構造 防災拠点にもなり得る BCP 機能を 備えた建物の整備(イメージ) 防災性に優れた業務継続地区の構築 (イメージ) 出典:国土交通省 暮ら しや す い 生活環境の整備 優 良 な 賃 貸住宅・サービスアパートメント等 の居住施設の整備 外 国 語 対 応の医療機関・インターナショナル スクール・育児支援施設等の生活支援施設の整備 建 替 や 再 開発・リノベーションにより外国人 に も 優 し い街へ □海外に向けた情報発信 エネルギーセンター 非常用発電機 □居住施設・ 生活支援施設の整備 魅力ある水辺空間、歴史・文化を活かした舟運 の整備 美しい街並みをつくる無電柱化 交通・ホテル等の受入環境が整った街 歴史・文化資源を活かした国際観光 コジェネレーションシステム 外国人が安心して日常生活を過ごせる街 □ 美 し く 魅 力 ある 観 光 地 域 づく り 自立分散型面的エネルギーシステム、 防 災 広場、防災備蓄倉庫等の整備 減災のための共助体制の構築 ガス ビジネス支援施設(日本創生ビレッジ) カンファレンス施設(虎ノ門ヒルズ) (新丸の内ビルディング) 美しく魅力ある空間整備・世界への発信 舟運のイメージ 出典:日本橋地域ルネッサンス 100 年計画委員会 日本橋案内所(コレド室町 1) 大都市と地方の相互に 連携した活 性化 の取り 組 み 芸術・文化・憩いがあふれる街 □憩いと交流を促す空間の整備 街に賑わいを創り出す公園、緑、公開 空 地 等 の整備 さまざまな芸術・文化が世界に発信さ れ る 拠点の整備 毛利庭園(六本木ヒルズ) それぞれの都市の特色を生かした国際化 □ 関 西 圏 ・中 部 圏 ・ブ ロ ッ ク 中 核 都 市 ( 札 幌 ・ 仙台・広島・福岡)のそれぞれの特色を活か した国際化の推進 大都市はそれぞれがアジア諸都市と直接につな がり、国際的なゲートウェイとしての機能を発 揮するとともにショーケース・エンジンの役割 を果たす 大都市と地方の交 流 ・ 連 携 □ 大 都 市 と 地 方 の 交 流 ・ 連 携 の 促 進 に よ り、 W i n - W in の 関 係 を 構 築 地 方 は 地 域 の 特 性 に 応 じた独自の産業振興等 を行い、その魅力を発信 広 域 観 光 周 遊 ル ー ト の 形成による地方と大都 市の相互誘客 急 増 す る 東 京 圏 の 高 齢 者の自らの希望に応じ た 移 住 推 進 ( 日 本 版 C C R C) 大手町の森(大手町タワー) インターナショナルスクール (C)ASIJ サービスアパートメント(愛宕グリーンヒルズ) ゲートウェイ 06 賃貸レジデンス(室町古河三井ビル) 英語対応可能なクリニック(聖路加メディローカス) 提供: (学)聖路加国際大学 旧三菱一号館の復元(三菱一号館美術館) ミュージカル劇場(渋谷ヒカリエ) 広域観光周遊ルートの例(昇龍道) 都市と地方の交流の場の例 出典:国土交通省中部運輸局 (新宿住友ビル) 07 国際競争力を備 え た 大 都 市 を 再 生 す る た め の 施 策 国 際 競 争 力 を 備 え た 大 都 市 の 再 生 を ス ピ ー デ ィ ー に 実 現 し て い く た め に は、 民 間 が 主 体 と な っ て 取 り 組 む 都 市 再 生 プ ロ ジ ェ ク ト や 国 家 戦 略 特 区 プ ロ ジ ェ ク ト な ど を 、こ れ ま で 以 上 に 加 速、発 展 さ せ る 必 要 が あ り ま す。ま た 、各 エ リ ア で 取 り 組 ま れ る 都 市 再 生 プ ロ ジ ェ ク ト が 役 割 分 担・連 携 し 、一 体 的 に 効 果 を 発 揮 で き る 環 境 を 整 備 し 、総 合 力 を 活 か し た 国際競争力の 底上げ を図っ てい く 必 要があ りま す。 国際競争力を強化する都市再生プロジェクトをスピーディーに実現 □都 市再 生 事 業 の 迅 速 ・ 着 実 な 推 進 『 都 市 再 生特別措置 法』の 延長 『 都 市 再 生特別措置 法』による支援の さら な る充 実 行 政 手 続きの 迅速化 □ 都 市 再 生 特 区・国家戦 略特区 等の活用 と特例 の拡充 都 市 再 生特区・ 国家戦略特区等の 活用 国 際 的 ビ ジ ネ ス環境の 向上に資す るプ ロ ジ ェク ト の 迅 速 な推進 □再 開 発事 業 の推進 建 替 え や再開発等の 迅速な実施 再 開 発 の迅速な 推進を支援するための 制 度 の 見 直 し ・ 市 街 地再開発事業の施行区域要件の 緩 和 et c. 土地の高度利用、都市機能の向上に寄与する建物へ更新 官民の適切な役割分担に基づき民が取り組む都市整備を推進 都市再生特別措置法に基づく都 市 再 生 緊急整 備 地 域 (63 地域 8372ha: うち特定再生緊急地域整備地域 12 地域 3 8 9 4 ha ) (2015.7 月) 札幌市 1地域 那覇市 1地域 岐阜市 1地域 仙台市 2地域 京都市 向日市 長岡京市 4地域 さいたま市 川口市 2地域 神戸市 尼崎市 4地域 東京都 8地域 岡山市 1地域 千葉市 柏市 4地域 横浜市 4地域 川崎市 3地域 相模原市 藤沢市 厚木市 3地域 広島市 福山市 2地域 福岡市 2地域 北九州市 2地域 大阪市 堺市 豊中市 高槻市 守口市 寝屋川市 13地域 国家戦略特区による国際ビジネス拠点の整備 ( 東京都 ) 都市計画法、都市再生特別措置法の特例 メ リ ハ リ の あ る個性的な都市をつく るた め の 容 積 率 制 度 などの 見直し こ れ か らの 時代に相応し い まちづ く り を実 現 す るた め の 計 画制度の 検討 ・ mix ed u se(複合的な用途集積) ・ 可 変 性のある都市構造(人や需要の増減に対応) ・ 高 さ やスカイライン、景観を重視する空間利用 (インフラが未整備な時代の容積規制などから整備 されてきた今の時代に相応しい計画制 度へ) 民間再開発等にあ わ せ て官民が 役割分担・ 連携し て 取り組むイン フラの 整備へ の支援 民間資金とノウハウを活用した PPP/PFI の活用・ 推進 エリアマネジメントに係る道路法の特例 道路空間等を活用した賑わいを創出するイベントの展開 都市再生プロジェクトをスピーディーに実現 (交通結節機能の強化、MICE機能強化、国際金融・コンテンツ 産業等のビジネス交流拠点の強化等) ① 丸の内仲通り等 ② 新宿副都心四号線・十二号線 ⑫ 有楽町駅周辺 ② 八重洲二丁目2 ⑬ 六本木五丁目 ③ 八重洲二丁目中 ⑭ 臨海副都心有明 ④ 虎ノ門一丁目 ⑮ 大手町(常盤橋) 外国人医師に関する特例 ⑤ 虎ノ門一、二丁目 ⑯ 日比谷 自国民に限らず、外国人一般に対する診療が可能に ⑥ 虎ノ門新駅(仮称) ⑰ 日本橋兜町・茅場町一丁目 ⑦ 虎ノ門四丁目 ⑱ 竹芝 ⑧ 愛宕 ⑲ 芝浦一丁目 ⑨ 虎ノ門・麻布台 ⑳ 三田三、四丁目 ⑩ 品川駅周辺 西新宿二丁目 ⑪ 大手町一丁目 羽田空港跡地 ④ 蒲田駅周辺街路 ⑤ 自由が丘駅周辺街路 ① 慶応義塾大学病院 ② 順天堂大学医学部附属順天堂医院 ③ 聖路加国際病院 ④ 聖路加国際病院附属クリニック 聖路加メディローカス ・ 愛 宕 方 面 につ な が る 歩 行 者 デ ッキ の 整 備 新宿駅 21 1 1 まちの 良好な運営・ 維持管理や公 共空間の 有効活用 に資す るエリ アマネ ジ メ ン ト の 拡充・ 支援 □災害リスク克服のための防災機能の充実 13 9 7 6 15 浜松町駅 18 14 10 品川駅 羽田空港 蒲田駅 大崎駅 3 需要と供給をつなぐエリアエネルギーネットワーク ●需要予測制御 ●緊急節電制御 ●非常電源モード制御 ●デマンドレスポンス空調制御 ●テナントデマンド制御 ●需要家デマンド制御 太陽光 発電 CGS 廃熱利用熱源 大型 CGS 「 徹底し た バ リ アフリ ー 」「 健康都市」「 最先端の 環境 不動産等」 などによる持続可能な都市の実 現 エリアマネジメントの例 多様な人々の交流を通じた国際人の育成とダイバーシティの推進 (オープンカフェ:丸の内仲通り) 4 5 大 都 市 圏域の 諸プ ロジ ェク ト を国家戦 略『大 都 市 圏 ビ ジ ョ ン』とし て構想にと りまと め 教育施設整備基準の 改善 用途変更等にお ける既存不適格遡及適用範 囲の 見直し 金融 連携 各 エ リ アが 役 割分 担 ・連 携 し 、 一 体 的 に効 果 を発 揮 情報・通信 連携 資金 連携 連携 コンテンツ 観光 情報 連携 連携 人材 企業 …etc. 研究・教育 連携 製造・機械 08 《海外》 国家戦略としての「大都市圏ビジョン」の策定 □都 市 整 備 の決 定権限 の再編・ ワ ンス ト ップ 化 地 方 公 共団体にお ける都市整備の 決定 権 限 の 再 編 開 発 コ ン ト ロー ルにか か る行政の ワ ン スト ッ プ 化 © MORI BUILDING CO., LTD 2014 ALL RIGHTS RESERVED. スマートエネルギーネットワークの構築 出典:森ビル資料 □ 夜 間 住 民 だけ で なく 昼 間 住 民 の 意 見 も 取 り入 れ る 仕 組 みの 整 備 高度外国人材や外資系企業等 の 誘 致 に 必 要 な税 制 の 改善、留学生の 受入れ 促進 □人材育成 交流の 場を創造し 活性化す る プ ロ モ ー タ ー の 役 割 を担える人材の 育成 公共サ イ ド で の PPP/PFI の推 進 役 の 育 成 不動産業は大都市を構成する広い分野に関わり、人材・企業・資金・情報を 引き付けるためのサービスを持続的に提供する役割を担う 大 都 市 戦 略の構築と推進する環境の整備 □国 家戦 略 と して の『大都市 圏ビ ジョン』の策定 CGS 廃熱利用熱源 □ J リ ー ト 等 を活 用 し た 不 動 産 投 資 市 場 の 活 性 化 22 出典: (公社)全国市街地再開発協会 エネルギー融通 中型 CGS □ 海 外 の 優 れ た 人 材 ・ 企 業 の 取 り込 み・ 育 成 □ 必 要 と され る機 能 の 導 入 を阻 害 す る要 因 の 除 去 19 20 (虎ノ門一丁目3・17 地区計画:新駅整備と併せた歩行者ネットワークの形成) 出典:首相官邸ホームページをもとに不動産協会作成 グリ ー ン 成長を目指す 考え方に基づ く 省エネ の 取り 組 み推進、スマー ト シテ ィの 構築 税制上の 支 援 や 補助金等の 支援 容積率割り増し 等の イン セ ン テ ィブ 官民が 連携し てイン フラ整備・ 更新す る場 合の コ スト 支援・ イン セ ン テ ィブ付 与 17 1 2 3 3 8 □環境問題の解決に貢献するためのまちの環境性 能の向上 □ 国 際 競 争 力 強 化 等 の た め に 必 要 な施 設 ・ イ ン フ ラ 等 の 整 備 を誘 導 ・ 促 進 す るた め の 支 援 田町駅 ﹁従前﹂ ﹁従後﹂ 16 12 4 5 東京駅 皇 居 1 11 4 ・ 地 下 鉄 日 比 谷 線 新 駅 の 整備 と 併 せた 周 辺 市 街 地 を結 ぶ 歩 行 者 ネ ット ワークの 形成 その他の必要な取り組み・施策 東京開業ワンストップセンター 東京圏雇用労働相談センター 2 2 ・ 地 下 鉄 日 比 谷 線 新駅 と 虎 ノ 門 駅 に直 結 する バ スターミ ナルの 整備 □ オ リ ン ピ ッ ク ・ パ ラリ ン ピ ッ ク の レガ シ ー を 活 か す まち づ く り ③ 大崎駅東西自由通路・夢さん橋 ① 八重洲一丁目6 市 街 地 再 開発事業のイメージ ・ 民 間 敷 地 を活 用 し た 虎 ノ 門 駅 の プ ラ ット フ ォ ームの 拡充 ・地下・地上駅前広場の整備 □まちの魅力向上と運営・維持・管理を担う エリアマネジメントの拡充 名古屋市 3地域 (2016.2 月) □都 市 再 生 を 進める 制度 の見直し □ 都 市 の 産 業 振 興 に 貢 献 す るイ ン フラ の 整 備 エリアの防災性・事業継続性向上に向けた取り組 みの推進 静岡市 浜松市 2地域 高松市 1地域 都市の産業振興に貢献するインフラの整備を進め、官民が適切に役割分担・連携して 都 市 の 再 生 に 取 り 組 む こ と が 必 要 で す 。 ま た 、 ま ち の 魅 力 向 上 と 良 好 な 運 営 ・管 理 を 担うエリアマネジメントや防災・環境の課題を解決するための最先端の取り組みなど、 ハード・ソフトの両面から「持続可能なまちづくり」を推進していく必要があります。 ! 環境 ! 福祉 ヘルスケア 高度な都市サービス の提供 産業 イノベーション 交流・協働 不動産業 ! 《海外》 人材 企業 資金 ・・・ etc. 交通 情報 ! IoT・ビッグデータ等の活用 インフラ 物流 多様な経済活動が相互に影響を及ぼし合い、世界的に魅力のある高度なサービスが持続的に提供される空間へ大都市を再生 09 少子高齢化等の課題解決に貢献するまちづくりで良質な住宅スト ックを将来へ継承 日 本 は 世 界 に先駆けて、人口減少、少子高齢化、生産年齢人口の減少等の問題に直面してい こ う し た 課 題 を 解 決 し、 将 来 に 持 続 す る 社 会 を つ く る に は 、 出 産 、 子 育 て 等 の 少 子 化 対 策 まちづくりが大切です。さらには、医療介護や健康づくりをサポートする地域コミュニティ また、既存の住宅ストックは旧耐震基準の築35年以上のものが約3割を占めており、同 変 わ っ て い く必要があります。 量から質へと転換していくこと、既存建物の改修や建替による再生や利活用できる空き家を 安 心 ・ 安 全 で誰もが豊かで快適に暮 らせることが求められます。 私たち不動産業界は、人々のライフスタイル・ライフステージの変化に応じた多様な住まい こ に 住 む 人 が将来に希望を持てる「 まちづくり」をプロデュースしていきます 。 少子化・高齢化・生産年齢人口の減少等の 課題解決にまちづくりを通じて貢献する 子育て・生活支援 のある多世代住宅 商業施設 都心のコンパクトな マンション・賃貸住宅 既存建物を再生し、良質な住宅 として市場に戻す 若者期 ○誰もが活躍し続けられる環境の実現 育 <目指すべき姿C> 良質な住宅ストックを形成し、手入れをしながら 長く使い将来へ継承していく 住宅すごろくから 住まいの循環へ 豊かな住生活を実現できる環境 をまちづくりを通じて整備する 商業施設 方を実現できるよう、良質な住まいを提供した後も、住まいを上手に循環させながら、そ 都市や住宅のストックを長 期にわたる社会資産として 質の高いものに作り上げ 、次世代に継承していく <目指すべき姿 B> 高齢者施設 選別してストックの有効活用を進めていくこと、災害・バリアフリー・環境への対応など、 人口減少 少子化 高齢化 生産年齢人口の減少 産業構造の転換 大都市のさらなる都市化 グローバルな都市間競争の激化 既存ストックの老朽化と更新 価値観・働き方の変化・多様化 巨大災害の切迫 ICTと技術革新の進展 地球環境への責務 オリンピック・パラリンピックとレガシーの活用 …etc 対応すべき社会・経済の動向 商 ます。 や若者が家庭を築きやすい環境づくり、働き手や若者、女性、高齢者など一億総活躍できる の役割も重要になります。 時に国民の年齢構成・世帯構成・価値観などが多様に変化していくなか、住まいそのものも 住 マンション 保育園 公 園 建替等の手法により、高品質な 住宅として再生・供給する 緑 マンション 老朽化 出典:総合地所 ○コミュニティ形成による支え合い 老年期 住み替え 子育て期 建替 リフォーム・リノベーション 都心・郊外の建物再生 老朽マンション 解体 再生されたマンション 多様なニーズ・ライフスタイル に応える住宅を供給する 出典:総務省ホームページ 医療介護・生活支援 のあるバリアフリー マンション 中高年期 郊外住 宅 親世代との同居・近居 アフォーダブルな住宅 国民一人ひとりが真に豊かさを実感で きて将来に希望が持てる社会を目指す 10 11 目指すべき姿B:少子化・高齢化・生産年齢人口の減少等の課題 解決にまちづくりを通じて貢献する 若者期 商 住 商業施設 高齢者施設 商業施設 育 保育園 マンション 公 園 緑 マンション 老朽化 子育て期 老年期 建替 リフォーム・リノベーション 中高年期 我 が 国 が 直 面 す る 少 子 高 齢 化 な ど の 社 会 問 題 に 対 し て、 単 に 建 物 や 施 設 を つ く る だ け で な く、ま ち に 暮 ら す 人 々 の さ ま ざ ま な ニ ー ズ や 多 様 な 価 値 観 を 意 識 し て、 誰 も が 活 躍 し 続 け ら れ る「ま ち づ く り」を 私 た ち 不 動 産 業 界 は 目指します。 仕 事 と 家 庭 が両 立できて 、豊かで便利な暮らしができる「 まちづくり」 (例)職住 遊 + 子育て 支援施設などの ま ちづく り □都市部をはじめ、共働き世帯が急増 さまざまな支援施設の集約が必要 駅 や 職 場 近 く に 住 ま い ・ 子 育 て 支 援 施設 住 ま い の 近 く に 生 活 支 援 ・ 行 政 ・ 医 療施設など のほか、商業や文化施設など 住 宅 コミュニテ ィを形成して地域一丸で支え あう 「まちづくり」 □コミュニティ形成は一朝一夕でない コ ミ ュ ニ テ ィ を つ く り や す い 仕 掛 け が 必 要 学校などの公的施設を、若者、子育て世代、 高齢者向けの交流の場として活用 地域全体での児童見守りシステムの導入 住宅入居前の コミュ ニテ ィ 形成の 支援 ( 例 ) 入居前の住民交流 「ハウスウォーミングパーティー」(参考写真) □大規模災害は予想ができない 非常時に有 効に機能するコミュ ニ テ ィ の 形 成 が必要 地域住民に よる防災訓練 居住者を 中心と する共助体制 の 備 え 住宅分譲時に事業者による防 災 計 画 の 提 案 ( 例 ) 「ザ・パークハウス」の防災 プ ロ グ ラ ム 二子玉川駅 オフィス 商業施設 東急電鉄・東急不動産も参画した「二子玉川ライズ」 【住まいの選択】 職住近接・都心居住 商業施設 子育て 支援施設 オフィス 出典:三菱地所レジデンス 多世代が豊かになるまちづくり実現のための施策 郊外住宅 親世代との同居・近居 ■豊かな住生活を実現できる環境をまちづくりを通じて 整備する ①少子化・ 若い 世代への対応 都心マンション リフォームされたアフォーダブルな住宅 多 世 代 が 安心 し て 暮 ら し て いく郊外の「まちづくり」 □子どもは社会の財産 若 い 世 代 が 働きな がら家庭 を築き、安 心し て子 どもを産 み育て られる環 境 整 備 住まいの確保を支援した上で、出会い・交流の場を創設 子 育 て 支 援 施 設 等 を整 備し 、便利 で預けやすい立 地に 誘 致 同 居 ・ 近 居 に よ る シ ニ ア 層 の 育 児 サ ポ ー ト な ど 、 地 域 一 体 で の 取り 組 み の 推 進 再 開 発 等 の まちづく りで保 育 施設 を併設 し、居 住 者含 む周辺 地 域で利 用 郊 外 部 の 住 宅 団 地再 生 、 アフ ォーダ ブルな 価 額 での住 宅提 供 、住み 替え 支 援 ②高齢化へ の対応 郊 外 は 子 ど も を 産 み 、 育 て や す い 環 境が必要 アフォーダブルな住宅の提供 親との同居・近居により支え合う安心な暮らしの提供 □超高齢化時代に対応 医療・介護から健康維持・介護予防へ 住 宅 と 医 療 ・ 介 護施 設 を近 接的 ・一 体 的に 整 備 介 護 ・ 医 療 ・ 福 祉 ネ ッ ト ワ ー ク と 連 携 し た サ ー ビ ス 付 き 高 齢 者 向け 住 宅 の 推 進 高齢者の交流拠点や居場所 ( コミュニティ施設 ) の整備 介護職員不足を補う介護用ロボット導入、IoT による高齢者見守りシステムの普及 ③職住近接・ 都心居住のまちづくり推進 住まいの近くに医療・看護・介護・健康維持施設などの集約 多世代との交流による生きがいづくり (例)スマートウェルネス住宅・シティ ・サービス付高齢者向け住宅の整備 ・断熱性能を確保した住宅の整備 ・ICT を活用した 24 時間の見守り、介護・医療サービスの展開 入居前から住む人とお知り合いになる機会があれば 入居後のコミュニティ形成がスムーズになります。 出典:野村不動産 平時から防災意識が高いマンションにおいては、災害 対策も居住者が協力して取り組むため、万が一の場合 にも心強い絆が生まれやすくなります。 スマートウェルネス住宅・シティのイメージ図 主 要 鉄 道 駅 な ど を中心 に 医療 ・福 祉 施設 ・商 業 施設 な ど の集約 を推進 仕 事 と 家 庭 や生 活 が両立 するワークライ フ バランス 実 現への社 会環 境 整備 サテライトオフィス、テレワーク、在宅勤務ができる環境をまちづくりを通じて整備 密 集 市 街 地 な ど 災 害 発生 時の安 全 性が懸 念 される地 区 の再開 発 推進 出典:豊四季台地域高齢社会総合研究会 12 13 目指す べき姿C:良質な住宅ストックを形成し、手入れをしなが ら長く使い将来へ継承していく 若者期 老年期 住み替え 老朽化 子育て期 建替 リフォーム・リノベーション 中高年期 住 ま い は 国 民 の 生 活 の 基 盤 で あ り、社 会 資 産 で も あ り ま す 。 私 た ち 不 動 産 業 界 に は、安 心・安 全 で 良 質 な 住 宅 を 提 供 す る 責 務 が あ り ま す。既 存 の 住 宅 も、き ち ん と 維 持 管 理 を 行 い、時 に は 更 新・再 生 を 施 し、市 場 で 上 手 に 循 環させ 、将来へ継承していくことが必要です。 健 康 で 快 適 な 住 まいの提 供 省エネ に 貢献する住まいの提供 □住まいにおけるヒートショック対策 ※ 高齢者の健康維持・医療費対策が必要 断熱性能の高い住宅 ※入浴中のヒートショックによる死亡事故は年間で交通死亡事故の約 3 倍 □エネルギーマネジメントシステムの導入 省エネによる地球環境問題への対策が必要 「HEMS」「MEMS」の導入による電力使用量 の可視化 住まい の 流通促進 住まいの多様なニーズへの対応 □住まいを社会資産として上手に活用 □世帯構成や暮らし方、価値観が多様化 住宅流通の環境整備が必要 様々な住まいの選択肢が必要 既存住宅の建物評価の改善 新築住宅と既存住宅 インスペクションの普及・定着 分譲住宅と賃貸住宅 住宅履歴情報(いえかるて)の蓄積 郊外にある戸建住宅と都心の コ ン パ ク ト 型 マンション (例)都心 / 夫婦世帯向けコンパクト型マンション 住宅履歴情報の イ メ ージ 2人ならコ ン パ ク ト マンション で も ち ょ うどいい広 さ ダブルベッドを置いて もスペース に 余 裕 が … (例)エネルギーマネジメントシステム 「HEMS」「MEMS」の概念図 <住戸内の温度差による身体の負担> 子どもが産まれたら少し手狭に… 出典:住宅あんしん保証 良 質 な 住 宅 スト ッ ク形 成 とそ の 継 承 実 現の た め の 施 策 (特定規模電気事業者等) 出典:リンナイ 出典:三井不動産レジデンシャル 次 世 代 へ 継 承 するための住 まいの更新・再生 □年々増加する既存住宅ストック ス ト ッ クの 状 態 に 応 じ た 手 法 で 質 の 向上 が 必 要 リフォームやリノベーション 老 朽 化 マン シ ョ ン 全 般 の 建 替 将来に向けた維持管理に対す る提案 (千戸) 14,000 12,000 6,000 8,084 2,000 146 831 368 4,256 1,975 3,144 分譲マンション 1,870 借家(共同) 借家(戸建) 1,524 1,067 805 5,601 12,773 10,885 9,478 8,000 ※下線部は各年代の合計値 新耐震基準(S56)以降の 分譲マンションも老朽化 が次第に進行 10,000 4,000 (例)既存住宅の耐震補強工事イメージ図 築35年超の住宅は 1369万戸に達する 持家(戸建) 4,602 3,836 249 233 357 300 4,947 4,967 5,292 6,053 ■建替等の 手法により、高品質な住宅とし て再生・供給する 新 規 供 給 で は 、 良質 な 社 会資 産とし て 評価 される高品 質 な 住宅 供 給の推 進 耐 震 基 準 を満 た さ な いマンショ ンを建替 等 により再生す る 今 後 急 増 する共 用 設 備 面で劣 る老 朽 化 マンション全 般 への対 応 ・居 住 者 間 の 合 意 形成 を支援 し、建 替の促 進 ・新 た に 創 設 さ れ たマンション敷 地 売 却 制度 等の活 用 ス ケ ル ト ンイ ンフ ィル住宅 の導 入促 進 ・水 廻 り の 変 更や設 備 更新 な どが容易 ・家 族 構 成 や住 生 活 の変 化に 対 応し て間 取 り変更 が容 易 ■既存建物を再生し 、良質な住宅とし て市場に戻す 0 1970年以前 1971~1980 1981~1990 1991~2000 2001~2013.9 (年) (S45以前) (S46~55) (S56~H2) (H3~12) (H13~25.9) (建築年代) 出典:総務省住宅・土地統計調査 (例)諏訪 2 丁目住宅マンション建替事業 / 東京建物「ブリリア多摩ニュータウン」 建替 前( 1 97 1 年 竣 工 ) 少し広くな っ た 戸建住宅を 購 入 建 替 後( 2 0 1 3 年 竣 工 ) 既 存 ス ト ッ ク をリフ ォーム等 に より再 生 し、住 宅市 場 に 戻 す ・市 場 性 が あり利活 用 できる「空 き家 」な ど 適切な維持管理に向けて、事業者から積極的に提案・啓発を行う ・長 期 修 繕 計 画 の 提案 、入 居前 管 理説 明 会など 住 宅 履 歴 情 報 の 活 用 を促 進し 、信頼 性の高 い既 存 住 宅 の 流 通 市場 を整 備 する ■多様なニー ズ ・ライフス タイルに 応え る住宅を供給する 出典:住友不動産 14 写真提供元:諏訪2丁目住宅マンション建替組合 新 築 / 既 存 、 戸建 / マンション、 分譲 / 賃 貸 等の多 様 な 形での住宅 の供 給 ・ 広さよりも「利便性や環境・健康配慮、高品質」を重視した住宅ニーズへの対応 ・一般的な広さ(50 ㎡以上)と同等に、コンパクト型住宅の取得支援 15