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アモーレの里 - a-bombsurvivor.com

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アモーレの里 - a-bombsurvivor.com
週 刊 メッセージ№175:2011年 12月 12日
「アモーレの里 」女 性 職 員 二 人 を相 手 に3時 間 翌 々日 はオーナーと2時 間 半 の懇 談 !
英 語 版 : http://ww w.a-bombsu rvivor.com/PDF/w eeklymessage/eng.2011. 12. 12 .No.17 5.pdf
先 週 号 の続 編 です。去 る8日 、くだんの「アモーレの里 (英 語 名 :Club Amore )」を訪 問 しました。先 週
号 の主 人 公 のセルマさん( Thelma のth ・テと発 音 して表 示 しましたが、正 確 には th の舌 を噛 み合 すセ
の発 音 )と同 僚 のクリスティーンさんという可 愛 いフィリピーナ二 人 が相 手 でした。
ご 両 人 の 承 諾 の 上 の こと で す が 、 前 者 の セ ル マ さ ん は シ ン グ ル ・マ ザ ー で 4 年 大 学 卒 の 同 社 マ ー ケ
テ ィ ン グ・スー パ ーバ イ ザ ー。 ク リステ ィ ーン さ んも 4年 大 学 卒 で販 売 促 進 スー パ ーバ イ ザ ー。 フ ィリ ピ
ン に お け る高 等 教 育 は 並 の 家 庭 環 境 では期 待 できない 高 くつくもので、日 本 みた い に猫 も 杓 子 も大
学 へとはいきません。
失 礼 にならない ように気 を使 いながら彼 女 ら二 人 の大 学 通 学 の背 景 を尋 ねました。前 者 は働 きなが
ら学 資 を稼 いで卒 業 した自 力 型 。後 者 は奨 学 金 をモノにして修 学 したというタイプで対 照 的 。前 者 は
タ ガ ロ グ 語 、英 語 、 日 本 語 と 3カ国 語 。 後 者 は タ ガ ロ グ 語 、英 語 、 日 本 語 に 中 国 語 の 4カ 国 語 とい う
マルチ・リンガリストのお二 人 です。
ちなみに、3時 間 近 くも及 んだフィリピーナ職 員 との懇 談 でしたが、その翌 々日 10日 に今 度 は同 社 グ
ル ー プ 企 業 ( 従 業 員 1千 人 以 上 )の オ ー ナ ー 経 営 者 夫 妻 と一 緒 に 2 時 間 半 に 及 ぶ 価 値 あ る 懇 談 を
しました 。後 者 オ ーナーとの懇 談 の内 容 詳 細 は次 週 にするとして、女 性 職 員 との 懇 談 の話 か ら述 べ
ます。
肝 心 の勧 誘 を受 けている部 屋 は1階 にある最 大 のもので、同 施 設 最 大 です。現 在 私 が住 んでいる2
階 一 戸 建 ての部 屋 の1階 部 分 と比 べてちょっと広 い感 じ。加 えて、広 大 な施 設 内 全 体 が見 渡 せるカ
ギ 型 の バ ル コニ ー が 広 く、 野 外 バ ー ベ キ ュ ー に 最 適 か つ 、 心 地 よ い そ よ 風 を 受 け な が ら 憩 い の 持 て
るゆとりある空 間 とみます。有 効 な使 い勝 手 が楽 しみです。
フ ィリ ピ ン に 来 て 3 年 を 直 前 と す る 私 で す が 、 現 在 の 住 ま い は 3 番 目 。 正 確 に は 2 0 0 9 年 2 月 1 日 に
来 比 して最 初 に下 宿 した先 では1年 6カ月 。大 学 構 内 アパートに引 っ越 しし、9か月 目 で現 在 の団 地
に引 っ越 して10か月 目 という按 配 です。3年 間 で3回 の引 っ越 し体 験 者 です。
そ の 私 が さら に 再 々 再 度 の 引 っ 越 し 構 想 に 描 き 始 め た の です が 、 文 字 通 り 理 想 的 な「 終 の 棲 家 」と
な る に 相 応 しい 構 想 を抱 くに 至 り ま した 。 考 え てみ る と 、3年 間 で 3回 の 住 環 境 の 変 化 を体 験 した 私
ですので、それなりの自 身 に適 した住 環 境 の在 り方 に対 する考 え方 が身 についてきたと言 えます。
加 えて、80歳 を一 つの転 機 とし、かつ人 生 の在 り方 に一 つの大 きな方 向 付 けをした上 の新 しい住
環 境 は、単 に私 自 身 の欲 望 的 なもので選 択 するものではなく、何 か天 から与 えられた宿 命 であり、
示 唆 であると確 信 するものがあるのです。
そ うした 選 択 肢 が、さる 8日 のフ ィリ ピ ーナ 職 員 との長 時 間 の懇 談 の 中 から 深 まり、さらに 翌 々 日 10
日 のオーナー夫 妻 とのこれまた長 時 間 に及 ぶ人 生 談 義 の中 から一 層 強 まったのです。
正 直 な話 、10日 の再 訪 問 は予 定 する部 屋 のオフィス設 営 (2台 のパソコン&多 機 能 機 器 等 )場 所
を中 心 に した レイア ウ トの 確 認 でした 。施 設 コンパ ウンドの 緑 の パークを見 渡 せる南 向 きの 窓 側 にオ
フ ィス デスク2基 が置 け ることを確 認 。そ の 傍 にダ ブルベ ッ ドが置 け ることを確 認 しました 。デスク ワ ー
クが終 日 だけに、同 じ部 屋 にベッドが置 けることは最 大 の仕 事 の合 間 のひと休 みに絶 好 です。
毎 日 、朝 と晩 2回 の入 浴 (シャワー)が日 課 だけに、そのレイアウトや機 器 は第 二 の大 事 な要 素 。「バ
スタブ(湯 船 )」式 であることが 新 た な魅 力 です。シ ャ ワーのみが主 の この国 の 一 般 家 庭 。大 好 きな、
暖 か~い 湯 船 にどっぷりと身 を沈 める心 地 よさは、この国 に来 て以 来 、諦 め てい ましたが、その醍 醐
味 を再 度 味 わうことができるのも魅 力 です。
もっとも、在 日 中 のそれは汗 が タラタラ出 るまで浸 か ったものですが、年 齢 的 に心 臓 に好 ましくない こ
と を 自 覚 し て 、 シ ャ ワ ーだ け で ヨ シ ! と い っ た 心 境 で 今 日 に 及 び ま し た が 、 そ こ ま で の 長 風 呂 で な く、
頃 合 いの暖 をとるといった程 度 でエンジョイすることができるのを喜 んでいます。
ところで、10日 のオーナー夫 妻 との長 談 義 が圧 巻 ですが、そのことは稿 を改 めるほうがイイ感 じです。
滅 多 に この 施 設 に は 顔 を出 さ れ な い と い う ご 夫 妻 で す が 、 た ま た ま私 が 訪 問 し た 日 に 出 会 わ せ た こ
とに深 い意 義 を感 じます。それも含 めて、次 週 の本 欄 で言 及 したほうが良 さそうです。
さて、肝 心 の住 環 境 そのものの再 々度 にわたる変 更 計 画 ですが、至 極 満 足 しきっている現 在 の一
戸 建 て住 宅 であ りながら 、また また 居 を変 える ことを考 える の は ほ か でも あ りません。メル マガ や 本 コ
ラムその他 でも書 いているように、当 事 者 の私 が満 足 して自 信 満 々の単 身 自 立 生 活 ではありますが、
年 齢 が年 齢 だけに、周 囲 の人 たちが心 配 してくれていることが背 景 にあるのです。
当 事 者 の 私 は 偉 そ うに 大 丈 夫 、だ い じ ょ うぶ 、 ダ イ ジ ョウ ブ! と思 っ て い ても 、 年 齢 か ら み た ら 、 何 時
かはそれが無 理 になる時 期 も到 来 するだろう・・・という思 いが満 更 否 定 できません。ヘンな意 地 みた
い な 気 持 で す が 、 ここは 一 番 、 何 処 まで そ れ が 可 能 か 、 チ ャ レ ン ジ し て み よ う! と い っ た 悪 戯 根 性 や
冒 険 心 も否 定 できません。記 録 破 りの人 生 生 き方 にチ ャレンジってな気 分 です。「長 生 きの秘 訣 は、
誰 にも頼 らずに自 律 生 活 したお蔭 ・・・」とばかり、範 を示 せる人 生 を実 証 してみせよう、と。
ところで、去 る8日 に くだ んの フィリピーナお二 人 に 相 談 したの が、万 一 、フィリピーナと結 婚 する縁 に
恵 ま れ た ら 、この 施 設 で そ の まま共 同 生 活 が 可 能 か とい うこ と 。年 甲 斐 も な く、男 の 助 平 根 性 と い っ
た ら ヘ ン で す が 、 か くい う 私 も 人 の 子 で す 。 縁 が あ っ た ら 若 い フ ィ リ ピ ー ナ と 結 婚 し て も イ イ が な あ 、 と
厚 かましくも考 えないこともありません。
そんなことから、若 いフィリピーナを前 に勇 気 ある発 言 をしつつの将 来 の身 の上 話 を含 めた懇 談 の
中 で感 じたことは、万 一 、結 婚 するとしたら、この施 設 で生 活 しつつ、日 本 人 施 設 利 用 者 に対 する格
好 のお話 相 手 役 もできるのだがなあ、とも思 いながらの懇 談 でした。
と、 こん なことを書 くと、 「ヨ シ ダ さん っ て、 そ の 年 齢 で結 婚 する 気 !? 」と言 わ れ そ うです が 、事 実 、私 の
胸 に 去 来 す る も の は 、 石 部 金 吉 さん イ メー ジ (? ) か ら 脱 却 し、 人 生 四 毛 作 総 仕 上 げ の 一 つ とし て、
若 い フ ィ リ ピ ーナ と 結 婚 して 人 生 の 華 を咲 か すの も イ イか な ? と悪 戯 心 を 抱 い てい る こと は 否 定 でき
ま せ ん でし た 。あ の 固 物 の ヨ シ ダ さ んが 人 生 最 終 章 で 何 十 歳 も 若 い フ ィリ ピ ーナ と 結 婚 した !! と 、ビ ッ
クリされるのもイイかな・・・とすら思 ったことは事 実 です。
別 段 、具 体 性 のあるも のではなく、単 なる夢 物 語 ってところですが、そ うは言 い つ つ 、一 方 では 、この
年 齢 に して無 理 な夫 婦 生 活 を期 待 することの 愚 か さも胸 中 に抱 い てい た ことも 事 実 です。周 囲 の邦
人 諸 氏 がしきりに勧 めることもあっての細 波 のような心 の動 きではありましたが、正 直 言 って、執 筆
活 動 旺 盛 な私 にとっては、逆 に同 居 者 は足 手 まといになりかねないことが心 配 でした。凡 人 ゆえに
揺 れ動 く心 境 は否 定 できませんでした(笑 い)。
さて、過 日 10日 の長 時 間 にわたったオーナーとの腹 を割 った懇 談 がそういった私 の「煩 悩 」(?)に
決 定 的 なものを与 えました。熱 心 なカトリック信 者 であり、その指 導 者 でもある同 オーナーの話 はプロ
テスタントの私 に充 分 に感 じるものがありました。
宗 教 的 な云 々 でなく、 しか し、 共 通 の ク リ スチ ャ ン の 身 に あ る 者 同 士 とし ての 真 剣 な語 ら い が 私 の 心
に 大 きく影 響 を及 ぼ しました 。それ が 何 である か は 次 週 号 の 課 題 にします 。本 稿 では 人 生 選 択 肢 の
大 きな変 化 を招 来 したということに留 めます。第 四 次 の住 環 境 であり終 の棲 家 としての引 っ越 し計
画 構 築 がこれからの宿 題 であり、楽 しみです。これからの耳 より情 報 、乞 う、ご期 待 !デス。
2011年 12月 12日
吉田祐起
(原 爆 証 言 者 /健 康 生 きがいづくりアドバイザー(フィリピン共 和 国 ラグーナ州 サンタローサ市 在 住 )
Email; [email protected]
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