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「与謝野晶子と三つの舞台―堺・京都・東京―」を開催します
堺市報道提供資料 平成28年10月14日提供 問い合わせ先 担当課 文化観光局 博物館 学芸課 さかい利晶の杜 直 通 072-260-4862 FAX 072-238-0150 平成28年度さかい利晶の杜企画展 「与謝野晶子と三つの舞台―堺・京都・東京―」を開催します さかい利晶の杜(堺市立歴史文化にぎわいプラザ)では、平成28年11月11日(金) から12月18日(日)まで企画展「与謝野晶子と三つの舞台―堺・京都・東京―」を 開催します。 堺・京都・東京は、与謝野晶子(1878~1942)にとって特に重要な意味を持 つ舞台です。人生において重要な出来事のあった場所であることに加え、歌や小説の舞 台として描かれるなど、多くの名作が生まれました。また、それぞれの舞台で出会った 人々と交流を深めたことも、彼女の人生を豊かにし、作品の幅を拡げました。 晶子の故郷である堺は、文学活動が始まった場所です。「関西青年文学会」での活動 が、のちの夫となる与謝野寛(鉄幹)や、生涯を通して交流のつづいた小林天眠(こば やしてんみん)とめぐりあうきっかけとなりました。京都は恋のライバルであった山川 登美子(やまかわとみこ)に勝利し、寛との恋が生まれた舞台です。『みだれ髪』には ここを舞台としてうたい上げられた歌が多く収録されています。東京は、堺の家を出た のち、約40年間を過ごした終焉の地です。晶子はここで石川啄木(いしかわたくぼく) や、吉井勇(よしいいさむ)など多くの文学者・芸術家などと出会い、文学・評論・古 典研究・教育など様々な分野に挑戦する表現者「与謝野晶子」となっていきました。 本展では、三つの舞台と人々とのつながりが生んだ作品について、晶子自筆資料や著 書など約80点を展示しご紹介します。 記 1 開催期間 平成28年11月11日(金)から12月18日(日)まで 2 休館日 毎月第3火曜日(期間中は11月15日) 3 開館時間 午前9時から午後6時まで(入館は午後5時30分まで) 4 主催 堺市 5 会場 さかい利晶の杜 2階企画展示室 (堺市堺区宿院町西2丁1-1) 6 観覧料 大人300円(240円)、高校生200円(160円)、 小中学生100円(80円) (与謝野晶子記念館・千利休茶の湯館観覧料含む) *( )内は10名以上の割引料金 *堺市内に所在する小中学校に在籍する児童・生徒は無料 *障害のある方およびその介助者は無料(要証明書) 7 関連行事 Ⅰ.記念講演会 ①「ふるさとの小さき街―晶子と堺」 12月4日(日) 竹田芳則 午後2時から午後3時30分まで ②「与謝野晶子と京都」 日本文芸学会常任理事 12月17日(土) 場所:さかい利晶の杜 堺市立中央図書館主幹 入江春行 午後2時から午後3時まで 定員50名 氏 定員50名 講座室 料金:無料(ただし展示観覧の場合は観覧料が必要) 申し込み方法:11月7日(月)午前10時より受付(先着順)。必要事項(住所・ 氏名・電話番号)をご記入の上、FAXまたはメールにてお申込下さい。また、さ かい利晶の杜ホームページ「イベント案内・募集」欄からもお申込ができます。 Ⅱ.学芸員による展示解説 11月19日(土)、12月7日(水)*晶子生誕日 両日とも午後1時から(30分程度)、企画展示室前集合 無料(ただし観覧料のみ必要) 8 展示構成 Ⅰ.はじまる堺 ―潮の遠鳴り数へつつ 主な展示資料(予定) 与謝野晶子自筆歌稿(ことさらに) 堺市博物館蔵 書籍『私の生ひ立ち』 堺市博物館蔵 Ⅱ.恋する京都 ―今宵逢ふ人みな美しき 主な展示資料(予定) 書籍『みだれ髪』★① 堺市博物館蔵 書籍『畿内見物 京都之巻』 堺市博物館蔵 書籍『畿内行脚』★② 堺市博物館蔵 歌帖「源氏物語礼讃」★③ 堺市博物館蔵 原稿『新新訳源氏物語』 鞍馬寺蔵 新新訳源氏饗宴に召されし訪問着 鞍馬寺蔵 Ⅲ.はばたく東京 ―われも黄金の釘ひとつ打つ 主な展示資料(予定) 『明星』復刻版 晶子自筆双幅「墓碑之歌」 書籍『晶子歌話』 堺市博物館蔵 日本近代文学館蔵 堺市博物館蔵 9 展示資料の詳細 ★①書籍『みだれ髪』明治34年(1901) 晶子第一歌集。みずみずしい感性で自由な恋愛を短歌にしました。京都を舞台としてうた いあげられているものも多く収録されています。 ★②書籍『畿内行脚』大正8年(1919) 『畿内見物』大和の巻、京都の巻、大阪の巻の3巻の内容を集めた紀行本。薄田泣菫や吉 井勇など、色々な文学者が文を書き、絵は中澤弘光が付けています。晶子は「ふるさと」と いう題で堺について書き、「京」という題で京都の風景を書いています。 ★③歌帖「源氏物語礼讃」与謝野晶子筆 大正9年頃(1920) 『源氏物語』54帖の物語を、1帖1首ずつの歌にしたものを「源氏物語礼讃」あるいは、 「源氏物語礼讃歌」と晶子は名付けています。歌集や雑誌に掲載したほか、自筆の歌巻や、 当資料のように歌帖の形式になっているものなどがあります。