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よさこいジビエ衛生管理ガイドライン(概要版)[PDF:362KB]
概要版 よさこいジビエ よさこいジビエ衛生管理ガイドライン ガイドライン 高知県ではこれまで、 「高知県シカ肉処理衛生管理ガイドライン」により 「高知県シカ肉処理衛生管理ガイドライン」によりシカ肉 の衛生管理の取り組みをしていましたが、このたび、改定し、 衛生管理の取り組みをしていましたが、このたび、改定し、 「よさこいジビエ衛 生管理ガイドライン」を策定しました。このガイドライン 生管理ガイドライン」を策定しました。このガイドラインはニホンジ はニホンジカやイノシ シを地域の有効な資源として活用するにあたり、衛生的に処理し、安全かつ良質 な食肉として流通させることを目的に策定したもので、狩猟から食肉処理、食肉 としての販売、消費に至るまでの各工程での取り扱いのポイントについて具体的 に記載しています。 ~改定のポイント~ (1) 対象鳥獣にイノシシを追加(シカ及びイノシシが対象) (2) 狩猟者や飲食店等の注意事項を追加 (3) HACCP(危害分析・重要管理点方式)に基づく衛生管理を追加 (4) 国のガイドラインの事項を工程ごとに、より詳細に記載 平成27年5月 高 知 県 1 食品衛生法を中心とした衛生面での安全性の確保 食鳥の肉や獣畜(家畜)の肉は食品衛生法だけでなく、食鳥処理法やと畜場法を順 守することで衛生面での安全性を確保しています。野生鳥獣の肉についても、本ガイ ドラインを遵守することで、衛生面での安全性を確保できます。 食鳥(鶏・あひる・ 獣畜(牛・馬・豚・め 野生鳥獣のと殺・解体 七面鳥等)のと殺や ん羊及び山羊)のと殺 工程においてガイド 解体、検査に関する や解体、検査に関する ラインを遵守するこ 事項を定めた法律: 事項を定めた法律: とで、食肉衛生上の安 食品の製造・加 と殺・解体に工程の と殺・解体に工程の安 全性をクリアする 工・販売等に関 安全性の確保 全性の確保 する事項を定 めた法律: 肉の細切り・販 食鳥処理法 売工程、飲食店 と畜場法 食 ガイドライン 品 衛 生 法 での飲食物等 の安全性の確 食鳥の肉 獣畜(家畜)の肉 野生鳥獣の肉 保 食肉衛生上の 安全性のハードル 2 食品衛生法における営業許可 捕獲した野生鳥獣(シカ・イノシシ) 食肉処理業 (と殺・解体・肉の分割・細切・卸売) 食肉製品製造業 総菜製造業 ハム、ソーセージ、 総菜を製造し ベーコン等を製造 卸し、販売 食肉販売業 (生肉を主に販売) 飲食店営業 ①一般食堂(レストラン等) 客席等を設け、客に飲食を させる ②総菜調理 総菜を調理し、店頭販売 販売店(道の駅、スーパーなど) 生肉等を販売する場合、食肉販売業の許可が必要 消 費 者 3 各工程のポイント ○狩猟 ・狩猟しようとする野生鳥獣に関する異常の確認(家畜の生体検査に相当) ・食用とすることが可能な狩猟方法 ・屋外で内臓摘出する場合の衛生管理、内臓の異常の有無の確認 ・狩猟者自身の体調管理及び野生鳥獣由来の感染症対策 ○搬送 ・具体的な運搬方法 ・狩猟者と食肉処理業者の連絡体制及び伝達すべき記録の内容 ○処理 ○加工 調理 販売 ○消費 ・狩猟者における衛生管理についての確認 ・食肉処理場の施設整備等 ・食肉処理業者が、解体前に当該野生鳥獣の異常の有無を確認する方法 (家畜の解体前検査に相当) ・食肉処理業者が解体後に野生鳥獣の異常の有無を確認する方法 (家畜の解体後検査に相当) ・工程ごとの衛生管理 ・個体識別番号の添付 ・記録の保存 ・十分な加熱調理 ・使用器具の殺菌 ・野生鳥獣である旨の情報提供 ・十分な加熱調理 ・使用器具の殺菌 <野生鳥獣肉処理施設のモデル> :野生鳥獣(肉)の流れ 矢印の色の濃さは汚染度 野生鳥獣 野生鳥獣肉 廃棄物 荷受室 包装機 肉切機 冷蔵庫 手洗設備 手洗設備 皮保管 手洗設備 包 装 室 冷蔵庫 手洗設備 体 表 洗 浄 懸 吊 設 備 シンク 処 理 台 温湯設備 温湯設備 と殺・ 解体室 冷却機 処 理 室 器 具 保 管 庫 4 各工程で特に注意するポイント(詳細) ○狩猟 ・「外見及び挙動に異常があるもの」、「既に死亡している鳥獣」「腹部に着 弾した鳥獣」は食用にしない。 ・狩猟者は体調を管理し、野生鳥獣由来の感染症対策を行う。 ○搬送 ・捕獲した鳥獣を短時間で冷却しながら食肉処理施設へ搬送する。 ・捕獲した鳥獣の相互汚染を防止する。 ・食肉処理業者へ記録した内容を伝達する。 ○処理場受入、 放血 、剥皮 懸ちょう等 ○内臓摘出 ・内臓摘出は、原則、食肉処理施設で実施する。 ・食道・気道及び直腸(肛門)を二重結さつする。 ・摘出した内臓を専用容器へ取り出す。 ・ナイフ、手袋等を83℃以上の温湯等で洗浄、消毒する。 ○トリミング 洗浄、保管 ・枝肉の汚染部位をトリミングし、次亜塩素酸ナトリウム等で消 毒する。 ・飲用適の水により、枝肉を洗浄する。 ・個体識別番号を添付する。 ・枝肉を冷蔵保管する。 ○加工、調理、 販売 ○消費時 ・捕獲した鳥獣の体表の汚れを洗浄除去する。 ・獣毛による枝肉汚染を防止する。 ・被弾部位をトリミングする。 ・作業時には合成樹脂製の手袋を使用する。 ・ナイフ、手袋等を83℃以上の温湯等で洗浄、消毒する。 ・仕入れ時の食肉が異常の無い事を確認する。 ・家畜の肉とは区分して冷蔵保管する。 ・販売時は野生鳥獣肉である旨の情報提供を行う。 ・飲食店等で調理提供時は十分加熱する。 ・まな板、包丁など使用器具を使分ける。 ・使用器具は終了時に洗浄、殺菌し、衛生的に保管する。 ・食中毒を防止するため、刺身等の生食をしない。 ・中心温度75℃、1分間以上の十分な加熱を行う。 よさこいジビエ衛生管理ガイドライン (概要版)平成27年5月 製 作 高知県健康政策部 食品・衛生課 高知県産業振興推進部 鳥獣対策課