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携帯電話網を利用したITS におけるエリクソンの取り組み
携帯電話網を利用したITS におけるエリクソンの取り組み 2012年11月1日 エリクソン・ジャパン株式会社 目 次 1.はじめに 2.海外での取り組みについてのご紹介 3.国内における実証実験についてのご紹介 4.ITSスポットと携帯電話網の連携について 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 2 1.はじめに 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 3 はじめに HIDO殿:路車間通信の最近の話題( 殿:路車間通信の最近の話題(2003年 年9月 月24日) 日) 殿:路車間通信の最近の話題( 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 4 セルラー技術の発展 1G-2G: アナログ→デジタル/回線交換 1G・ ・2G Evolved 2G 9.6Kbps14.4Kbps 64Kbps144Kbps 1993 28.8kbps 1989 NTT PDC 1979 1993 GSM 3GPP 1991 Evolved 3G 384Kbps2Mbps 384Kbps20Mbps FOMA 2001 384kbps PPDC GPRS HPSA 2006 3.6Mbps iPhone 2007 WCDMA 3.9G 100Mbps< HPSA 2011 14.4Mbps Xi 2012 75Mbps HTC/Android 2008 HSPA IMT-Advanced Windows8 2012 eHSPA LTE EDGE cdmaOne 3GPP2 NMT 1981 Other technologies TACS 1985 CDPD AMPS TDMA 1978 1993 CDMA2000 1x 1x EV-DO Rev. A 写メール 着うた おサイフ携帯 ワンセグ Connected Vehicle M2M Car Entertainment WiMAX PDC 28.8kbps 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 5 Sep 2012 Market share CDMA(8%)、GSM(73%)、 WCDMA(17%)、LTE(1%) 50B Connections/2020 Japan 3G / IMT 2000 iモード 1999 デジタルMova J/N-TACS 4G:IMTAdvanced 3G:IMT-2000 デジタル/パケット交換/マルチメディア 国内各社のLTE導入計画 2010 2011 2012 2013 2014 2015-2016 現在 Dec NTT DOCOMO HSPA 7.2Mbps LTE 37.5 / 75Mbps LTE – Advanced (1Gbps) LTE 112.5Mbps -> 150Mbps? Oct KDDI au & UQ com Rev. A 3.1Mbps Multicarrier Rev.A 9.2Mbps LTE 75Mbps WiMAX 42Mbps LTE 112.5Mbps LTE –A (1GMbps) WiMAX 2 165Mbps Feb SoftBank Mobile & WCP HSPA 7.2Mbps DC-HSDPA 42Mbps LTE 75Mbps LTE –A (1GMbps) Feb A-XGP (TD-LTE) 110Mbps -> ?? Mar Nov eAccess (EMOBILE) LTE 75Mbps HSPA+ 21Mbps DC-HSDPA 42Mbps 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 6 LTE 75Mbps LTE 112.5Mbps -> 150Mbps? LTE – Advanced (1GMbps) Source: Telecommunication magazine, etc 最新のLTEの拡張状況 商用化LTE:105/48カ国 GSA – Evolution to LTE report July 11, 2012 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 7 LTEの導入状況 27 million LTE sub. As of June 2012 利用者契約数合計:2,700万 2012年末まで150NWが商用化 2012年末までに 年末までに150NWが商用化されるとの予想 が商用化されるとの予想 年末までに 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 8 国内スマホ導入予測 タイプ別合計利用者数 販売予想台数/年 販売予想台数 年 * * スマホの導入は2017年に全契約数の 年に全契約数の70%強に達する見込み 強に達する見込み スマホの導入は 年に全契約数の 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 9 Source: Seed Planning スマホがもたらした変革 Infra Platform Contents Device Before iPhone 携帯電話 2007年 年6月 月29日 日 iPhone販売開始 販売開始 After iPhone スマホ/タブレット 事業構造とプレーヤーの変革による圧倒的な質量の拡大 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 10 新たにITSへのモバイル通信利用を考える 課題:インフラと車載機普及 「モバイル通信」+「スマホ」+「ITSインフラ」の補完によるブレークスルー 「モバイル通信」+「スマホ」+「 インフラ」の補完によるブレークスルー 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 11 2.海外での取り組みについてのご紹介 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 12 CoCar (Coorperative Cars)について <CoCarプロジェクトの概要> ◆ドイツにおける研究プロジェクト、国がコストの半分を負担 ◆期間: 2006年10月~2009年3月 ◆携帯電話網を利用したITS実験 前方の急ブレーキ 外部サービスプロバイダ 3G (HSPA: High Speed Packet Access) 携帯電話システム 後方の車に通知 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 13 トラフィック管理センター CoCarの結果 共同テスト – 実際にトラック、乗用車を使ってテスト走行用のコースで共同試験を実施 – 見通しの悪いカーブの先にトラックが緊急停止する状況などを想定し、 携帯電話ネットワークを使って緊急通報 技術的適用性の検証 – 緊急通報などの「安全」分野の応用について、現状の3G (HSPA: High Speed Packet Access) ネットワークが十分に実用に耐えることを検証 – 車々間の遅延時間は最大0.5秒以下 – ネットワークの容量に大きな問題なし 引き続き、CoCarX (CoCar Extended)において においてLTEを対 を対 引き続き、 において 象とした評価・試験、IEEE802.11pとの補完利用の評価 との補完利用の評価 象とした評価・試験、 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 14 CoCarX (CoCar EXTENDED)について <プロジェクト概要> ◆ドイツにおける研究プロジェクト、国がコストの半分を負担 ◆期間: 2009年12月~2011年5月 ◆LTEベースの車々間(ネットワーク経由)通信 ◆ジオメッセージングを利用したHazard Warning ◆複合無線通信環境での試験 (LTEと802.11p) ◆無線トラフィックデータ管理 ◆フィールド試験環境による検証 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 15 CoCarXイベントの様子 Düsseldorf, May 25, 2011 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 16 LTEおよび3Gの往復遅延測定結果 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 17 LTEのクルマのアプリへの適用 ◆より高いパフォーマンス ①低遅延、②高いスループット、③優れたスケーラビリティ ◆より低いコスト ①OPEX低減、②オールIPアーキテクチャ、③管理の単純化 ◆より良いカバレッジ(700~900MHz帯利用の場合) ◆スペクトル利用の柔軟性 ◆テストネットワークを利用したドライブテスト 車々間転送遅延 Connection status LTE HSPA Attached (optimal case) 30 ms 80 ms Attached (typical case) < 100 ms < 500 ms Idle < 500 ms <5s CONVERGEとして実験を継続を予定 として実験を継続を予定/モバイルと の協調システムの商用化の実証 として実験を継続を予定 モバイルと11pの協調システムの商用化の実証 モバイルと 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 18 CONVERGE Project (実施検討中) ◆予算化未了(2013年から実施の見込み) ◆主要なドイツカーメーカが参加の意向 ◆ボーダフォンとT-Systemがパートナー参加 ◆エリクソンは技術/ソリューション提供者として参加 ◆ドイツ政府研究機関と道路管理者が参加 ◆ドイツにおけるITS事業担当官庁がプロジェクトを支援 ◆モバイルと11pの協調ITSの商用化検討を予定 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 19 モバイル通信のITSへの適用性 衝突回避など直近への対応は難しいが、ハザード警告のような利用には対応可能 Cellular communication Ad-hoc communication Traffic information Cooperative traffic lights 交通情報提供 Remote Navigation Software download Lane change assistant 前方急ブレーキ通知 Hazard warnings Remote Diagnostics Infotainment Collision avoidance Intersection assistant (NLOS) 2G (EDGE) 衝突回避 802.11p (ad-hoc)等の専用インフラ 3G (HSPA) 4G (LTE) 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 20 携帯電話網利用 エリクソンのETSI/eCallでの活動 ◇欧州電気通信標準化機構 (ETSI: European Telecommunications Standards Institute) のITS技術委員会(TC ITS) においてITS協調システム 標準化作業に貢献。 ◇移動通信ネットワークを利用したITS協調システムについての報告書作成 作業の提案を実施。 ◇ 2011年10月、Cooperative ITS (C-ITS)においてジオメッセージング機能 のETSI標準化の提案がETSI TC ITSにより正式に承認される。 ◇ 2012年1月、TR 102 962 “Framework for Public Mobile Networks in Cooperative ITS (C-ITS)” V.1.1.1が完成。 ◇欧州委員会(EC)が推進するeCallの運用に対応して、eCall技術仕様の標 準化が欧州標準化委員会CEN 、ETSI SMG (Special Mobile Group)、お よび3GPPで行われており、当社はその検討に参加した。 ◇eCallのフィールド実験プロジェクトHeEROのメンバーとして標準方式の実 験に協力するとともに、技術課題の検討を実施。 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 21 ジオメッセージングのしくみ <機能の概要> ■ 携帯電話網を利用した移動体管理用ソリューションとして開発 ■ 地面を任意の大きさのグリッドに分割して管理(異なる大きさのグリッドの混在も可能) ■ 車両は走行によりグリッドの境界を越えた情報をセンターに通知 ■ センター側はどのグリッドにどの車両がいるかを常に把握 リアルタイムで効率的な車両位置把握 denser spacing Quiet Gr id Loc – Location Update Grid – Grid Spacing Update 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 22 rid G c Lo Loc ◇位置に関連した情報提供 ◇位置に関連した情報収集 c Lo GeoMessaging ジオメッセージングの活用例 <ジオメセージンブの機能> ■携帯電話網を利用した移動体管理 用ソリューションとして開発 ■地面を任意の大きさのグリッドに分 割して管理 ■各グリッドに進入した車両の情報を 携帯電話網での通信により把握 <ジオメッセージングの利用例> 前方に 特殊車両 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 23 ■進行方向における予知情報を、対象 となる指定地域に進入した車両に通 知 ex) Hazard Warning、作業車 両通知、災害情報提供など ■指定されたエリアに進入した車両に、 アプリケーションに起因した情報を 提供 ex) 事故渋滞通知、規制情 報通知など 3.国内における実証実験についてのご紹介 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 24 東京都心でのLTE/3Gの遅延測定 (2011/05/11) 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 25 事業者A殿 3Gチャネル遅延時間計測結果 2500 Max 6686 msec Min 91 msec Ave 228 msec Drop 1 times 2000 Delay [msec] 1500 Up Down Total 1000 500 0 0 20 40 60 Sequence # 10:42 Otemachi 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 26 11:07 Kitanomaru 事業者A殿 LTE遅延時間計測結果 2500 Max 1775 msec Min 37 msec Ave 103 msec Drop 1 times 2000 Delay [msec] 1500 Up Down Total 1000 500 0 0 10 20 30 40 50 Sequence # 11:28 Otemachi 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 27 11:49 Kitanomaru 転送遅延の累積分布関数 100.0% 90.0% 80.0% 70.0% C.D.F. [%] 60.0% OP-A 3G OP-A LTE 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 0 50 100 150 200 250 Delay [msec] 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 28 300 350 400 450 500 ジオメッセージングを利用した実証実験 「新たな情報通信技術戦略」 「社会還元加速プロジェクト」 2020年までにITSを用いて全国主要道路 のCO2を半減させる。 情報通信技術を用いた安全で効率的な 道路交通システムの実現。 グリーンITSプロジェクト プロジェクト グリーン ◇プローブ情報を利用した経路探索による走行時間短縮等の実験(2010年) ◇スマートフォンによるプローブ情報の精度検証等(2011年) Information & Research Institute, Inc. Prime Contractor 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 29 携帯電話網を利用した ソリューション提供 実証実験の概要 ◆プロジェクト名: 「2011年度グリーン 年度グリーンITSによる によるCO2削減のための調査及び検討」 2削減のための調査及び検討」 年度グリーン による ◆実験概要: ①一般契約されたスマホとクラウドサービスによるITSのフィールド実験 ②ジオメセージングを利用した車両位置情報管理の適正検証 ③指定されたエリアに進入した車両への個別情報提供の有効性の検証 ④スマホ利用時における課題の整理 ◆実施した業務: ①災害指定エリアを設定して、エリア内に進入した車両に警告情報を通知する。 ②緊急車両の接近や走行状況を一般車両に通知する。 ◆実験場所:東京都江東区内(タクシー6台による走行テスト) 日程 緊急車両第一走行テスト 緊急車両第二走行テスト 緊急車両第三走行テスト 2月5日 <10:00~11:45> <12:30~14:15> <14:30~16:15> グリッド:1000m AA:可変 グリッド:500m AA:可変 グリッド:250m AA:可変 <10:00~11:15> <12:00~13:15> <13:30~14:45> <1500~16;00> グリッド:1000m AA:1000m グリッド:1000m AA:500m グリッド:1000m AA:250m グリッド:250m 2月12日 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 30 災害警告テスト 実験に使用した機材 専用的な機器や通信を使用せず一般的なモバイル通信の利用環境により実験を実施 一般契約されたスマートフォン docomo FORMAを使用 FORMAを使用 車載の状況(タクシーのダッシュボード) 取付け機器類 クレードル Sony Car Cradle SPA-CK10 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 31 シガーソケット SONY Ericsson Car Battery Adaptor AN400 災害警報実験のシステム概要 ジオメッセージング サーバー バックエンド サーバー 災害情報生成 グリッドと位置情報 の管理 docomoスマートフォン スマートフォン クライアントAP ジオメッセージン グクライアント <Upload> 自車位置情報 <Download> 災害位置情報 災害警報 エリア 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 32 3重に災害エリアを設定 災害警告実験の内容 ◆バックエンドサーバーで災害地域 情報を生成 ◆ジオメッセージングサーバーから 該当地域の車両に通知 ◆災害エリアを3段階で表示 ◆災害中心部からの避難方向を指示 ◆模式図と音声による警告 提供方式 提供内容 模式図 注意エリア 侵入 音声 避難エリア 侵入 警告エリア 侵入 <注意>You are in the disaster warning area. Please drive carefully. <避難>You are in the disaster evacuation area. Evacuation is ordered. <警告>You are in the disaster area. Evacuate out of the area immediately. 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 33 災害警告のスマホ画面例 災害指定エリア外 災害指定地域脱出 注意エリアに進入 非難エリア脱出 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 34 避難エリアに進入 警告エリア脱出 警告エリアに進入 災害警告情報発信の成功率 ケース 発生数 平均遅延 時間 [sec] 警告模式図 失敗数 成功率 音声警告 失敗数 成功率 外部 → 注意エリア 16 0.063 0 100% 0 100.00% 注意 → 避難エリア 22 0.091 0 100% 0 100.00% 避難 → 災害エリア 21 0.000 0 100% 0 100.00% 災害 →避難エリア 19 0.105 0 100% 1 94.74% 非難 → 注意エリア 24 0.042 0 100% 4 83.33% 注意エリア → 外部 17 0.000 0 100% 0 100.00% 119 0.050 0 100% 5 95.80% 合計 ◇失敗数 : 不正に発信された模式図/音声メッセージの数(場所ズレやタイミングズレ)。 ◇平均遅延時間: ◇平均遅延時間 他のエリアに移動した場合の模式図表示に必要とした平均時間。 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 35 災害警告実証実験のまとめ ◇災害情報提供の成功率は模式図表示が100% 災害情報提供の成功率は模式図表示が100%、音声通知が 100%、音声通知が95.8% 、音声通知が95.8%で良好で 95.8%で良好で あった。 ◇注意・避難・災害の3 ◇注意・避難・災害の3エリアに分け実施した災害情報提供は、模式図及び音 声通知結果を検証した結果適切に稼動したことを確認した。 ◇今後のチャレンジポイント a. 指定災害地域の高度化(多角形化など) b. 外部災害情報との連携(自治体の情報や公共コモンズなど) c. 防災地図の利用など実際の災害対策システムとの連携 d. 避難ロジックの高度化(車両運転時と歩行時との表示切り替えなど) 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 36 緊急車両接近通報実証実験のシステム概要 ジオメッセージング サーバー バックエンド サーバー 緊急車両通報エリア の生成 グリッドと車両位置 情報の管理 <Upload> 自車位置情報 <Download> 緊急車両通報エリア 位置情報/1second docomoスマートフォン スマートフォン Client Application Geomessaging Client Client Application docomoスマートフォン スマートフォン 緊急車両x2 緊急車両 一般車両x4 一般車両 緊急車両通報エリア 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 37 緊急車両接近通報実証実験の内容 GPS位置情報を取得してジオ メッセージングサーバーに接続 AP起動 災害警告発生 緊急車両(EV)x2台 緊急車両( )x2台 一般車両(OV 一般車両(OV)x4台 OV)x4台 <接近通報の種類> 接近通報の種類> Emergency Vehicle is approaching. Please drive carefully. 接近情報模式図 IN Affected Area 緊急車両位置情報 OUT Affected Area Emergency vehicle is in the range. 緊急車両通報エリア Emergency vehicle is out of the range. Emergency service is ended. Stop Service 自車位置情報 <メッセージ情報> <音声通報情報> 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 38 <画面情報> 2月5日走行ルートと緊急車両通報エリア 可変型緊急車両通報エリア <速度67.6km→AA:875m> > <速度 <速度36.8km→AA:500m> > <速度 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 39 <速度0.3km→AA:250m> > <速度 2月12日走行ルート緊急車両通報エリア 固定型緊急車両通報エリア 1000m 500m 250m 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 40 緊急車両接近のスマホ画面例 ITS.wmv 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 41 緊急車両接近通知成功率 ◇通信回数と通信失敗回数を集計した結果、一般車両平均の通信成功率 96.02%を達成した。この数値は緊急車両からの情報提供の頻度が1秒に1回程 96.02% 度であることを考慮に入れると、十分に安定的なシステム運用を提供できる値 だと考えられる。 2月5日 失敗 回数 送信メッ セージ数 2月12日 成功率 失敗 回数 送信メッ セージ数 合計 成功率 失敗 回数 送信メッ セージ数 成功率 OV1 41 2367 98.27% 487 2828 82.78% 528 5195 89.84% OV2 138 2943 95.31% 40 4184 99.04% 178 7127 97.50% OV3 119 3057 96.11% 59 5203 98.87% 178 8260 97.85% OV4 133 3110 95.72% 43 2963 98.55% 176 6073 97.10% Total 431 11477 96.24% 629 15178 95.86% 1060 26655 96.02% 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 42 通信遅延時間 ◇通信遅延時間については、概ね2秒以内 概ね2秒以内に集中しておりジオメッセージング 概ね2秒以内 の利用は緊急車両接近通知のような業務において問題がないことを確認した (2秒以上は全体の6.66%)。 2月5日 OV番号 2秒以上 回数 送信 回数 2月12日 2秒以 上割 合 2秒以 上回 数 送信 回数 まとめ 2秒以上 割合 2秒以 上 回 数 送信 回数 2秒以上割合 OV1 341 2367 14.41% 72 2828 2.55% 413 5195 7.95% OV2 246 2943 8.36% 36 4184 0.86% 282 7127 3.96% OV3 501 3057 16.39% 121 5203 2.33% 622 8260 7.53% OV4 411 3110 13.22% 46 2963 1.55% 457 6073 7.53% 合計 1499 11477 13.06% 275 15178 1.81% 1774 26655 6.66% 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 43 遅延発生の分析(1) 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 44 遅延発生の分析(2) 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 45 緊急車両接近通報実証実験のまとめ ◇ジオメッセージングを利用した緊急車両と自車(移動体間)の相互関係を 示す画面表示は、概ね良好であることが確認できた。 ◇通信成功率96.02% 通信成功率96.02%と平均遅延時間 96.02%と平均遅延時間2 と平均遅延時間2秒以内と言う性能は、緊急車両から の情報提供の頻度が1 の情報提供の頻度が1秒に1 秒に1回程度であることを考慮に入れると、一般的な 携帯電話網の利用によるシステムが十分に安定的な運用を提供できること が確認できた。 ◇グリッドサイズの相違による影響については今回の実験では大きな差異 を見出すことができなかった。(より多数のサンプル実験が必要)。 ◇スマホのI ◇スマホのI利用についは、コンパスやGPS 利用についは、コンパスやGPS性能などの更なる機能改善が期 GPS性能などの更なる機能改善が期 待される。特に、長時間使用による発熱のためのトラブルへの対策が必要 である。 ◇今後は、これらの課題についての対策として、たとえばカーナビとの接続 やナビゲーションサービスとの連携などによる改善を考慮して行きたい。 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 46 実験の総括 ◇携帯電話網とスマートフォンの組合せの利点 ・簡単に安価でシステムの構築が可能。 ・都内であっても最大遅延時間2 ・都内であっても最大遅延時間2秒、通信成功率95% 秒、通信成功率95%程度を許容する業務であれ 95%程度を許容する業務であれ ば十分に適用が可能。 → 専用ITS 専用ITSインフラを補完するシステムとしての利用(専用インフラの整備が進 ITSインフラを補完するシステムとしての利用(専用インフラの整備が進 まない地域への交通情報提供など) ◇ジオメッセージングを利用したソリューションの適用分野 ・変化する地域や時間に従い情報を提供する分野: → イベント情報提供、災害情報提供、渋滞固定地域への情報提供 ・移動体間における情報交換を行う分野 → 緊急車両情報提供、作業車両情報提供、歩行者(高齢者)に対する車両 接近情報提供 ・特定地域内に存在する個々に個別の情報を提供する分野 → 公共交通に関する情報提供、観光情報提供、独居老人への情報提供 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 47 2012年度の実験概要 グリーンナビゲーションシステムによるフィールド実験 車利用におけるCO2排出量削減に寄与する情報提供を目的とした総合ナビゲーションシステム ジオメッセージングナビゲーション モーダルミックスナビゲーション グリーンナビゲーション システム 事象予測型ナビゲーション ITSを推進する自治体の協力を得て、住民モニターとして を推進する自治体の協力を得て、住民モニターとして100名以上を募集して約2ヶ月間の実験を行う 名以上を募集して約2ヶ月間の実験を行う を推進する自治体の協力を得て、住民モニターとして 地域ITSへの活用 への活用 地域 渋滞情報提供 歩行者向け車両情報提供 ジオメッセージング イベント情報提供 緊急車両情報提供 携帯電話網+スマホ利用 オンデマンドバス情報 専用ITSインフラとの補完 インフラとの補完 専用 観光情報提供 独居老人対策 地域犯罪情報提供 位置情報を利用した市民に対する生活情報提供システムとして利用を検討 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 48 既存インフラと携帯電話網の補完 ITS専用ソリューション 専用ソリューション ◇パフォーマンス、利用形態などでITS用に最適化が可能 ◇ITS以外の用途に起因する制約無し ◇VICS、ETC、ITSスポットなどの稼動システムによる実績 ◆専用車載器が必要となり利用者負担が大きい ◆道路を面的にサポートするためには、インフラ構築に膨大なコストが発生 ◆関係者間のコンセンサス形成、システム運用主体の確保が課題 最適化 稼動実績 相互 <検討の骨子> ITS専用ソリューションと携帯電話網の補完により、より安全で快適なドライブを実現する 専用ソリューションと携帯電話網の補完により、より安全で快適なドライブを実現する 情報提供サービスを検討する。 補完 携帯電話網利用 ◇既存または構築中のネットワークが利用できるためインフラコスト最小化可能 ◇汎用性が高いスマホや既存車載モジュールの利用が可能 ◇面的なサポート、国際間で共通のソリューションが利用できる可能性大 ◆パフォーマンス、利用形態の面で他用途に起因する制約が生ずる可能 ◆個人通信費を抑制する仕組みが必要となる ◆ITS利用における実証が未了 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 49 利便性 経済性 国際協調 DSRCと携帯網利用による補完 DSRCの特徴と課題 の特徴と課題 ◇国によりインフラが整備され情報の精度が確証されている ◇ITSスポットの密度、各スポットでのカバレッジの面でカバー範囲が限定 ◇各スポットで送受信できるデータ量が限定的(25kB程度) ◇路側機、伝送設備など、ITS専用のインフラ設備と専用の車載機が必要となる ◇通過車両の特定、走行道路や上下線判別が可能である 携帯電話ネットワークの特長と課題 ◇カバレッジが大きく、ほぼ何処でもシームレスに利用可能 モバイルブロードバンドの普及により大量データ送受信が可能 既存ネットワークが利用により新たなインフラ構築が不要、汎用製品の利用が可能 ◇対象外(非走行車両など)に対して情報提供を行うケースがある ◇走行路線や上下線の判定が難しいケースがある(類推による判断になる) ◇ ◇ DSRCと携帯電話ネットワークの補完的利用の効果 と携帯電話ネットワークの補完的利用の効果 ☆DSRCにより走行車両、走行道路、走行上下線の判別を行い、情報提供対象者の特定 と車線や道路の認識不正による誤情報の提供を防止する。 ☆スマホなどの汎用機の活用によるITS利用者拡大への貢献。 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 50 ITSスポットと携帯電話連携検討会の概要 <経緯> ◇HIDO殿が主催する「都市間路車協調システム検討委員会」においてITSスポットと携帯電話網の連携につい ての説明を実施、「ITSスポットと携帯電話連携検討会」として継続検討を実施することとなった。 ◇第一回会議開催:3月29日 活動目的と意義の確認 ◇第二回会議開催:4月10日 実験の進め方の確認 ◇第三回会議開催:4月27日 実証実験案の検討と確認 ◇第四回会議開催:5月15日 準備状況報告(走行テスト状況報告) ◇第五回会議開催:5月29日 情報提供エリア& DSRC接続実験報告 ◇第六回会議開催:6月12日 2013年WCデモ案報告&検討 ◇第七回会議開催:6月26日 2013年WCデモ案確認/総合テスト案検討 ◇第八回会議開催:6月29日 ITS-Jへテクニカルビジットとして申し込み ◇第九回会議開催:7月10日 実験準備状況報告/2013年実施内容検討 ◇第十回会議開催:7月24日 実験準備状況報告/2013年実施内容検討 ◇第十一回会議開催:8月16日 大型車両プローブ収集実験 ◇第十二回会議開催:8月28日 実験結果の報告/世界会議に関する報告 <参加メンバー> HIDO、国総研、NEXCO東日本、 NEXCO中日本、首都高速道路株式会社、エリクソン・ジャパン <活動内容> 2012年上期 基礎技術要件の検証と実証実験の実施 2012年下期 ショーケース対応検討 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 51 2013年度上期 ショーケース準備 ITSスポットと携帯電話網の補完による 情報提供実験について 実験車載機器 走行車線の判別 補完情報提供 DSRC車載器 DSRC車載器 <テスト1> <テスト > ITSスポット情報を利用した走行車線の判定 スポット情報を利用した走行車線の判定 <テスト3> <テスト >ドラーバーに対するPA情報の提供。 ドラーバーに対する 情報の提供。 <テスト2> <テスト > 上下線別情報の受信確認 1.PAにおいてドラーバーが歩行するのをトリガー として、NEXCO殿のどらぷらのブラウザーを立ち 上げる。 2.ITSスポット通過時に判定した車線に従った正し いPA情報が提供されるかを検証。 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 52 1.ジオメッセージングを利用して上下線別に情報 提供エリアを設定、.進入した車両に携帯電話網 から情報提供。 2.ITSスポット情報を利用して判定された車線の 情報を正確に受信したかを検証。 実験車載器の構成 PC USB serial Bluetooth ◇DSRC車載機からUSB経由で取得したスポット情 報をBluetoothにてスマホに送信 ◇スマホにてスポット情報から緯度経度を抽出 → 車両の通過認証と走行している車線の確認に利用 ◇走行車線に対応したモードを立ち上げ、ジオメッ セージングを利用して設定された情報提供エリア内 に進入した時点で情報受信を実施する 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 53 情報提供テスト実施内容 情報提供エリア3 情報提供エリア 京葉道路下りの走行モードを起動 ◆実験実施日:2012年 年8月 月3日 日 ◆実験実施日: ◆実験場所:京葉道路(市川~穴川)、東関道(湾岸市川~千葉北) 217 218 情報提供エリア4 情報提供エリア 情報提供エリア5 情報提供エリア 219 情報提供エリア1 情報提供エリア 情報提供エリア2 情報提供エリア 東関道下りの走行モードを起動 206 220 221 情報提供エリア6(位置と歩行モードにより起動) 情報提供エリア (位置と歩行モードにより起動) 207 228 209 208 上下車線共通 上り車線 下り車線 東関道上りの走行モードを起動 京葉道路上りの走行モードを起動 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 54 情報提供エリア7-2 情報提供エリア 情報提供エリア7-1 情報提供エリア スマホ利用の最低速度収集実験内容 <実施内容> ◆車速が設定最低速度を下回った、あるいは上回った地点の位置情報を取得 してスマートフォンに蓄積する。(走行道路:首都高、関越自動車道) ◆最低速度測定にて使用した速度状態 1: 20km/h 以下 2: 40km/h 以下 3: 60km/h 以下 4: 60km/h 超 ◆渋滞の定義:速度の一時的な回復を渋滞解消としないため下記ロジックを 採用。 - 40km/h 以下の状態が1km以上続いた場合渋滞開始。 - 40km/h 以上の状態が1km以上続いた場合渋滞解消とする。 通常走行 20Km/40Km/60Kmの位置データを蓄積 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 55 渋滞箇所 二地点間の旅行時間情報収集実験 DSRCデータによる測定 DSRC車載機 DSRC車載機 両者の 旅行時間 を蓄積 ジオメッセージング利用による測定 測定要求区間 測定区間 <実施内容> ITSスポット間に2地点間の旅行時間測定区間を設定して、ジオメッセージングを利用して取得した 時間とDSRC車載機を利用して取得した旅行時間のそれぞれをスマートフォンに記録する。 → 両者比較によるジオメッセージング利用の精度と有効性の検証を実施する。 京葉道路上に下記3箇所の区間を設けて旅行時間の収集を実施 京葉道路上に下記 箇所の区間を設けて旅行時間の収集を実施 <市川IC <市川IC> IC> 測定要求 217 測定要求 219 221 区間2 区間 区間1 218 220 区間3 区間 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 56 測定要求 <穴川IC <穴川IC> IC> 国総研殿次世代の協調ITS開発共同研究 <協調ITS <協調ITSの定義> ITSの定義> 協調ITS(Cooperative ITS)は、路車間通信、車車間通信(車-インフラ-車間通 信を含む)について通信方式やデータ形式などの整合を図り、両システムが 連携・補完することで、様々なITS サービスアプリケーションを実現するもの。 <協調ITS によるサービスの例> <協調 ◇路側機で提供している情報を設置又は指定場所以外の任意の場所で提供 → 携帯電話網利用 ◇プローブ情報を詳細に取得し、渋滞先頭、末尾位置の検知等を行い情報を提供(ドライバーへの詳 細な情報提供、道路管理の効率化)→ スマートフォン利用 ◇車の車線位置、車両・ドライバーの属性・目的地等に応じたオンデマンド型の個別情報提供 → 携帯電話網利用 ◇車同士の情報交換による緊急車両の位置把握、対向車からの前方道路状況等の情報取得など → ジオメッセージング等のモバイルソリューション利用 ◇大型車の適正走行支援 → スマートフォン利用 ◇事故等の発生による渋滞状況の詳細把握 → スマートフォン利用 → 既設インフラと携帯電話網の連携にアーキテクチャーとサービスの検討 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 57 共同研究の項目 1.アーキテクチャ、システムの検討 ◇協調ITSにおいて想定されるサービス、取り扱う情報項目、HMI等について 検討し、サービスの詳細定義、論理モデル、物理モデルといった協調ITSシス テムアーキテクチャを作成する。また、システムの構成、必要な機能について 検討する。 ◇路車、車車が協調して情報交換を行うことを可能とするため、通信プロトコ ル、メッセージ等を共通化することで、開発機器仕様の共通化を図るとともに 国際標準の整合性も考慮する。 2.国内外普及展開ロードマップの検討 協調ITSのサービスの日本での普及展開、国際展開に向け、実施すべき内容 等について検討を行うとともに、普及展開のロードマップについて検討を行う。 引き続き、装置開発・相互接続試験・技術仕様作成等の検討が必要との結論 になれば、研究期間を延長して実施する。 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 58 <ITS世界会議 ITS世界会議2013 世界会議2013ショーケース案> 2013ショーケース案> ITSスポットと携帯電話網の補完による、より安全で快適な都市交通 ITSスポットと携帯電話網の補完による、より安全で快適な都市交通 Scene1:ビッグサイト 1:ビッグサイト ITSスポットと携帯電話網の補完 スポットと携帯電話網の補完 ◇ITSスポットを利用して高速道路 走行の判定や、位置補正を実施。 ◇携帯電話網を利用して、広域で 連続的な情報提供を実現。 ◇運転手のスマホと乗客のス マホをグループ化して情報の 共有を可能とします。 ◇ETC通過をトリガーとして必 要なスマホAPを立ち上げます。 Scene2:首都高湾岸線 首都高湾岸線 ITSスポット スポット ◇ITSスポットの一部を多言 語化してスマホに表示します。 ◇標識の設置場所では携帯 電話網から必要な道路情報 を提供してスマホで多言語化 します。 携帯電話網 Scene:4海ほたる 海ほたる ◇スマホのグループ化を解 除して、乗客のそれぞれが 場所や時間に応じて個別に 必要とする情報の提供を実 施します。 海ほたるPA Scene3:アクアトンネル アクアトンネル Umihotaru floor map Alert Meeting time in 5min. アクアトンネル ◇スマホのセンサー情報に 加えて、ITSスポットから取得 した情報を利用してトンネル 内における正確な位置情報 のデモをを実施します。 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 59 You are wanted Meeting time passed. 実施概要 <趣 意> ◇既設インフラ-携帯電話網-スマホ-車載機の連携による様々なユースケースのデモ を実施して、「次世代協調ITS」に関する共同研究成果を国内外に発信する。 <実施メンバー> <訴求ポイント> 1.ITSスポットと携帯電話網の補完システムの各種機能紹介 2.アクアトンネル内での位置情報取得技術 3.多言語対応の交通情報提供 4.スマホグループ化による情報共有の紹介 <デモ概要> ◇大型バスX1台によるサイトビジット形式(参加者:約40~50名/1回) ◇バス乗客にスマートフォンを貸出し、アクアトンネルを含む高速道路の走行中及び海 ほたるPA滞在時にITSスポット及び携帯電話網を経由して提供場所に対応した情報 提供を実施する。 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 60 Scene1&2(ビッグサイト→首都高湾岸線のデモ内容) ◇出発時に運転者スマホと乗客スマホを接続してグループ化。 ◇ETC通過時に業務AP(走行モード)立ち上げ。 ◇ITSスポット通過時に携帯電話網を経由してサーバー接続→ITSスポット-ID等による走 行道路の確認。 ◇ITSスポット情報を運転者スマホに取り入れ乗客スマホに送信し多言語化のデモを実施。 ◇標識板通過時、位置情報ソリューションを利用して携帯電話網経由で表示板情報を運 転者スマホに送信→乗客スマホで多言語化表示のデモを実施。 情報サーバー ETC ITSスポット ITSスポット 運転者と乗客スマホ との接続を確立 車載機 運転者 車載機 運転者 車載機 運転者 乗客 ETC通過による 業務AP立ち上げ ITSスポットと携帯電話網 の連携による走行確認 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 61 ITSスポット情報の 乗客スマホ表示 多言語化対応 運転者 標識板情報の 乗客スマホ表示 多言語化対応 Scene3(アクアトンネル内のデモ内容) ◇トンネル内において取得した位置情報をスマホの地図画面に表示(スマホのセンサー情 報、携帯電話網のセルID情報に加えて、ITSスポットの緯度経度情報等を複合的に利用し て自車の位置情報を取得)。 ◇トンネル内における事故・災害発生時のデモの実施を検討中(自車の位置情報を利用 して、避難方向や出口までの距離等の支援情報を乗客のスマホに提供するなど)。 3.2km/9.6km 情報サーバー ITSスポット ITSスポット Speed:70kmh 車載機 車載機 運転者 車載機 運転者 運転者 火災 後方で火災発生 GPS不感知による トンネル内位置取 得AP立ち上げ スマホセンサー による位置情報 ITSスポット による位置補正 出口までの距離 約300m 多言語化対応 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 62 乗客 Scene4(海ほたる内のデモ内容) ◇降車時にスマホのグループ化を解除して、個別端末としての利用を開始する。 ◇スマホのセンサー情報を利用して歩行モードを起動し、Wifiアクセスポイント利用などに より、個別乗客の位置や時間に関連した情報提供を行う。 ◇乗車時に再度スマホのグループ化を行う。 Alert Meeting time in 5min. Free drink coupon You are wanted Meeting time passed. Umihotaru 4th floor Umihotaru floor map Emergency Exit <海ほたる案内図> <避難路情報> 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 63 <集合アラート配信> <クーポン配信> まとめ 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 64 携帯電話網利用ITSのシステムコンセプト 携帯電話網利用 ネットワークソリューション ITSインフラ インフラ Smartphone+One アプリケーション連携 相互補完のシナジー 位置情報ソリューション 車両認証ソリューション 路車システム ITS専用アプリケーション 車車システム ITS Spot ITS Spot 車載器 <スマホ+One> > <スマホ+ ◇汎用のアプリに加えてITSインフラとの連携を可能とする装置を接続してマルチ車載機として活用 <携帯電話ソリューション> ◇位置情報や車両認証などのネットワークソリューションを提供して広域で連続的なサービスを提供 <ITSインフラ> インフラ> ◇ETCやITSスポットなど確立したサービスの量的利用拡大と他事業への適用を実現する 「提供サービスの拡大」・「利用者の増大」・「グローバルスタンダードとの連携促進」 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 65 セルラー無線ネットワークの今後の展開 ◇ Heterogeneous Networkの展開 の展開 ・容量/カバレッジ/周波数利用効率の改善 ・マクロセルのパフォーマンス改善 ・小セル(マイクロセル、ピコセル)やキャリア WLANの導入よる屋外・屋内のホットスポット Heterogeneous Network (HetNet) マクロ基地局 無線伝送 ◇LTE-Advanced(3GPP Rel-10 and beyond) 屋内ピコ基地局 ・キャリアアグリゲーション、MIMO高度化、 CoMP、リレー の導入による高速化(下り最大 1Gbps, 上り最大500Mbps), 周波数利用効率向 上、セル端スループットの改善、カバレッジの改 善など ・3GPP Rel.12以降で新たな無線ネットワーク利 用形態の可能性 Wi-Fi マイクロ基地局 ◇ローカルエリアアクセスの拡充 ◇デバイス間の直接通信 3GPP標準仕様の発展 標準仕様の発展 Rel-8 Rel-9 Rel-10 Rel-11 Rel-12 2017年ごろ 携帯電話網利用によるITSへの取り組み | Ericsson Confidential | 2012-11-01 | Page 66 Rel-13