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(2)最近の主な取り組み ① バスでのICカードシステムの導入

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(2)最近の主な取り組み ① バスでのICカードシステムの導入
(2)最近の主な取り組み
① バスでのICカードシステムの導入
交通局では、平成 18 年 10 月に地下鉄全線において IC カードシステムを
導入し、昨年 9 月には「PiTaPa 定期サービス」を提供してお客様へのサービ
ス向上に努めてきた。
お客様への更なる利便性の向上を図るため、本年 9 月 1 日に神戸市バス全
線に IC カードシステムを導入し、10 月には敬老優待乗車制度の変更に伴い、
敬老パスの IC 化対応を行なった。
1.概要
導入エリア: 神戸市バス全線
導入車両 : 545両(市バス全車両)
2.サービス内容
(1)利用可能な主なIC カード
①スルッとKANSAI が提供するPiTaPaカード(後払い方式)
②神戸市敬老優待乗車証(前払い方式)
③JR 西日本が提供するICOCAカード(前払い方式)
*前払い方式は事前にチャージ(積増)が必要となる。
(2)利用方法
均一区では降車時にIC カードをバス車内の料金箱の読取部にタッチす
るだけで、利用できる。近郊区では乗車時にも、乗車口に設置している
読取機へのタッチが必要となっている。
(3)利用額割引
PiTaPa 機能を搭載した「KOBE PiTaPa」などの後払い式のIC カードで市
バスにご乗車いただいた場合、1か月(月初~月末)の利用実績に応じ
て、従来の磁気カードの「市バス専用カード」に準じた割引率の「利用
額割引」を適用している。(事前登録は不要)
〔参考〕交通局におけるIC 導入の経過
①平成18 年10 月 地下鉄全線で導入
②平成19 年9 月 「PiTaPa 定期サービス」を地下鉄全線で開始
③平成20 年3月 西神・山手線の自動定期券発売機でIC 定期券を発売開始
④平成 20 年9月 市バス全線で導入 本年9月1日に、市バス全線にIC
カードシステムの導入を行った。
⑤平成 20 年 10 月 敬老優待乗車証のIC化対応
8
② 地下鉄におけるICカードシステムの推進
交通局では、平成 18 年 10 月に地下鉄全線において IC カードシステムを
導入し、昨年 9 月には PiTaPa 定期サービスを提供してお客様へのサービス向
上に努めてきた。
本年 10 月には敬老優待乗車制度の変更に伴う敬老パスの IC 化対応や IC 対
応機器の増設、並びに駅窓口の改修を行った。
○IC対応機器の増設
改札機 :15台増設
(設置合計102台 IC化率54%)
券売機:13台増設 (設置合計44台)
現金積増機:28台増設 (設置合計 46台)
○駅窓口の改修
対象駅
西神中央駅、名谷駅、三宮駅
改修内容
・ 複数人で対応可能なカウンター方式とすることで、お客様の問い合
わせに迅速に対応できるよう改修を行った。
・ ウォークイン化することで、車椅子の方もそのまま利用が出来るな
ど、だれもが利用しやすい形とした。
・
西神中央
名
三
谷
9
宮
③ 敬老優待乗車証にかかる IC カードシステムの導入
敬老優待乗車(敬老パス)制度は、高齢者の社会参加の促進と移動支援を行い、高齢
者福祉の増進に寄与することを目的に昭和 48 年から実施している。高齢化の進展に伴
い、交付枚数が増加し続けていることや交通事業者における負担増などの問題点があり、
現行のまま制度を維持することが難しくなってきた。
制度を将来に渡り安定的に維持・継続できるよう、平成 20 年 10 月より、低所得者や
高頻度利用者に配慮しながら再構築が行われた。
(1) ICカード化の実施
利用者負担導入に伴う運賃支払いの負担の軽減や乗車実績の把握等のため、敬老パ
スのICカード化を行った。事前にICカードにチャージ(積み増し)することによ
り、運賃支払いの際、小銭を財布から出す必要がなく、また、敬老パスをパスケース
から取り出すことなく乗車できるため利便性の向上が図られる。
【参考】
敬老パス交付枚数 157,532 枚
(10 月末現在、申請者数 174,134 人、交付率 90.5%)
(2) 利用者負担の導入
○乗車毎の負担額
激変緩和措置(~平成 22 年9月まで)
・バ ス
100 円/回 ⇒
50 円/回
・地下鉄
小児料金/回 ⇒ 小児料金の半額/回
(3) 低所得者対策の実施
利用者負担の導入に伴い、低所得者(非課税世帯かつ本人の年収が 120 万円以下
のもの)に対し、バス均一区の換算で年 150 回程度の無料乗車が可能なオリジナル
カード等を交付する。
【参考】
市バス・地下鉄敬老無料乗車券交付件数(10 月末現在)
市バス・地下鉄共通 U ラインカード(5000 円分)
市バス近郊区専用回数券(25 枚つづり)
136,007 件
129,027 件(94.9%)
6,980 件( 5.1%)
(4) 高頻度利用者への対応
高頻度利用者の負担を軽減するため、選択により敬老パス適用事業者の特定定期
(通勤定期をベース)を半額割引で購入できる。
【参考】
市バス・地下鉄敬老割引定期券発行件数(10 月末現在)
10
389 件
(5) 円滑な導入に向けた取り組み
①新制度の事前周知
・ 対象者全員への個別通知や広報紙「こうべ」での周知徹底
・ 出前トークへの対応や各団体への説明
②ICカード使用に関する広報
・ 交付時において、利用方法などを説明したポケットガイドの配布
・ 使用方法のDVDの作成、配布
③新制度の円滑な導入
・ 各種問い合わせに対応したコールセンターの設置
・ 区役所のチャージ機設置場所(9ケ所)での専用係員の配置によるチャージ方
法の説明
・ 各区役所における市バスを利用したICパス実地体験の実施
④駅窓口等での対応
・ 地下鉄や市バス車内でのポスターの掲示
・ 地下鉄主要駅や主要バスターミナルでの利用方法説明の係員の配置
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《参考》見本券
神戸市敬老優待乗車証(プリペイド方式)
見
見
本
(表)
本
(裏)
低所得者用「近郊区専用」回数券
(表面)
(裏面)
低所得者専用
「市バス・地下鉄共通 NEW U ラインカード」
見
本
本券(表・裏面とも同じデザイン)
見
本
高頻度利用者定期券(地下鉄)
高頻度利用者定期券(市バス)
見
寿
見
本
22680
12
本
④ モビリティ・マネジメントの取り組み
(1)モビリティ・マネジメント
地球温暖化の抑制のために、温室効果ガスの排出削減を図ることが、喫緊の課題で
あり、交通分野においても積極的に取組んでいく必要がある。神戸市では、自動車か
ら公共交通へ利用転換を図るため、平成15年より社会実験を実施し、主に休日交通を対
象とした「エコファミリー制度」と「エコショッピング制度」を、実験後も継続実施している。そ
のような中で、神戸市郊外部における環境行動計画が、国土交通省の環境行動計画
(EST)モデル事業に選定され、平成 19 年度よりモビリティ・マネジメントに取
組んでいる。
モビリティ・マネジメントとは、1 人1人のモビリティ(移動)が、社会的にも個人的にも望ま
しい方向、例えば過度な自動車利用から公共交通機関や自転車などを利用する方向に、自発的に
移行することを期待するもので、情報提供やアンケート等の手法を用いるコミュニケーションを
中心とした交通施策のことである。
(2)昨年度の取り組み
平成 19 年度においては、
「神戸市モビリティ・マネジメント省エネルギー詳細ビジ
ョン策定委員会」を設置し、事業の検討及び評価を行った。具体的には、トラベル・
フィードバック・プログラムと呼ばれるアンケートを西神工業団地や和田岬地区の企
業の従業員を対象に行い、通勤行動に対する意識や行動に関して調査するとともに、
今後の方針を示した「神戸市モビリティ・マネジメント省エネルギー詳細ビジョン」
を策定した。
(3)今後の取組みについて
平成 20 年度においては、隣接するハイテクパークやサイエンスパークの従業員(約
1,500 人を対象)に昨年と同様のアンケート調査を 11 月に実施した。
また、一般市民まで対象を広げて西神南ニュータウンの住民(小・中学生がいる約
3,100 世帯)に対して、普段の買物などの行動を振り返ってもらうアンケート調査を
10 月に実施した。
具体的には、マイカーに過度に依存したライフスタイルにならない(かしこいクル
マの使い方)よう、クルマの維持費や環境・健康への影響、事故のリスクなどについ
て、自身で考えてもらうとともに、情報が不足しがちなバスに関する情報提供を行い、
実際に公共交通を利用した場合のルートや時間を考えてもらうことで、行動の変化を
期待していく。
また、新たな施策として、12 月に西神南において、アンケート調査結果の報告を
兼ねて、お出かけマップの作成や地域の交通について考えてもらう場(ワークショッ
プ)の設置を検討している。また、西区のバス路線図を 1 月頃に 1 万部程度作成し、
転入者に対して区役所窓口での配布を予定しており、公共交通の利便性に関して情報
提供していきたいと考えている。
さらに、PR方法の工夫として、取組みを広く認知してもらうための講演会の開
催や、広報こうべなどの活用など、効果的に行っていく予定である。
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⑤.市バス営業所管理の受委託に関する評価委員会の設置
市バス営業所の管理の受委託について、
「改善型地方公営企業」として、受委託を一層効
果的・効率的なものとするため、継続的に検証及び評価を行なっていただくための常設の
委員会として、「神戸市交通局市バス営業所管理の受委託に関する評価委員会」を設置し、
平成 20 年 11 月 14 日(金)に、第 1 回評価委員会を開催した。
今後、評価項目・評価の視点などを審議・決定していただいたうえで、受託事業者の事
業運営について検証及び評価を行ない、平成 21 年秋頃に報告書を事業管理者あて提出いた
だく予定である。
神戸市交通局市バス営業所管理の受委託に関する評価委員会 委員名簿
(順不同・敬称略)
役
職
氏
委員長
髙畑
勇
委員長
代理
佐々木
弘
委
員
小山
委
員
委
員
橋本
行史
京都女子大学教授
委
員
平尾
徳一
公認会計士
委
員
委
員
新屋
恵
神戸市交通局自動車部長
委
員
荻田
浩司
神戸交通労働組合書記長
坂本
村上
名
役
琴子
津留代
季実子
職
等
神戸市交通事業審議会委員
クレフィール湖東交通安全研修所専任講師
神戸市交通事業審議会会長
神戸大学名誉教授
神戸市交通事業審議会委員
公営交通研究所理事
神戸市交通事業審議会委員
NPO法人ニューいぶき理事長
元地下鉄海岸線事後評価委員会委員
おかずふぁくとりい店長
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神戸市交通局市バス営業所管理の受委託に関する評価委員会規程
神戸市交通局管理規程第 15 号
(目的及び設置)
第1条 神戸市交通局が実施する市バス営業所管理の受委託事業(以下「受委託」という。)につい
て,受委託業務に関する検証,評価及び交通事業管理者への報告を行うために,
「神戸市交通局
市バス営業所管理の受委託に関する評価委員会」
(以下「委員会」という。
)を設置する。
(組織)
第2条 委員会は,委員10人以内をもって組織する。
2 委員会に,幹事を置く。
(委員長)
第3条 委員会に委員長を置く。
2 委員長は,委員の互選によって定める。
3 委員長は,委員会に関する事務を掌理し,委員会を代表する。
4 委員長に事故があるときは,又は委員長が欠けたときは,あらかじめ委員長の指名する委員が
その職務を代理する。
(委員,幹事)
第4条 委員は,学識経験者,有識者及び市民代表等の中から交通事業管理者が委嘱する。
2 委嘱する委員の任期は2年とする。
再委嘱することを妨げない。
ただし,
補欠の委員の任期は,
前任者の残任期間とする。
3 幹事は,市職員のうちから,交通事業管理者が任命する。
4 幹事の任期は,その職にある期間とする。
5 幹事は,委員長の命を受けて,審議事項の調査にあたる。
(会議)
第5条 委員会の会議は,委員長が招集し,その議長となる。
2 委員会は,委員の総数の半数の者が出席しなければ,会議を開くことができない。
3 委員会の議事は,出席委員の過半数で決し,可否同数のときは,議長の決するところによる。
(意見の聴取等)
第6条 委員会は,必要があると認めるときは,その会議に委員以外の者の出席を求めて意見を
聞き,又は資料の提出を求めることができる。
(庶務)
第7条 委員会の庶務は市バス運輸サービス課において処理する。
(施行の細目)
第8条 この規程に定めるもののほか,委員会の運営に関し必要な事項は,委員長が委員会に諮
って定める。
附 則
(施行期日)
1 この規程は,公布の日から施行する。
(招集の特例)
2 この規程の施行後,最初に開く委員会に関する第5条第1項の規定の適用については,同項中
「委員長」を「交通事業管理者」に読み替えるものとする。
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⑥ 駅施設等を活用した駅ナカビジネスの展開
①
三宮駅小型店舗(Uライン スイーツステーション)の新設
・趣旨
駅コンコースの光壁前スペースを活用し、市営地下鉄の顔であ
る三宮駅にふさわしい、神戸らしい特色ある小型店舗(洋菓子)
の展開を図った。
・店舗面積 約54㎡(4区画)
・営業開始 平成20年5月21日
・営業時間 10:00~22:00
②
三宮駅さんちか通路の広告媒体整備(コウベプレミアムボード)
・趣旨
人気のない内照広告媒体を、最近の広告のトレンドであるポス
ター連貼りタイプに整備することで収入増を図った。
・媒体サイズ ポスター B1サイズ×10 枚
・販売開始
平成 20 年 10 月6日(月)~
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