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六反小学校自由プログラム 堀川について考えよう 六反小学校6年生
堀川について考えよう 六反小学校6年生 1,初めに 私たちの学区には,堀川が流れています。私たちは,2月に「堀川を考える小学生の集い」に 参加するため,堀川のことを調べるうちに,いろいろなことが分かりました。今回は,調べた中 から堀川の汚れについてと堀川の生き物の報告をしたいと思います。 2,調べたこと (1)堀川のよごれ ①見た目 上流は,透明でとてもきれいでした。名古屋城付近は緑色をしていました。中流である六反 小学校付近になると,緑色なのか,茶色なのか分からないぐらい濁っていました。下流は,中 流と同じぐらいとてもきたなかったです。 ②水質検査 今回の調査では,亜硝酸イオン(NO2)と化学的酸素消費量(COD)について調べまし た。 亜硝酸イオン(NO2) 河川 の評価の 目安 m g/L 0 0.02 ∼ 0.1 0.1 ∼ 0.2 きれいな 水 少し汚 染がある 汚染 あり 河川 の評価の 目安 0 きれいな 水 0.5 ∼ 汚れた 水 m g/L 2∼5 汚 染がある 5∼ 10 汚染が 多い 熱 田 錦 橋 伝 馬 橋 納 屋 天 橋 王 崎 橋 岩 井 橋 山 王 橋 尾 頭 橋 中 橋 1 0.95 0.9 0.85 0.8 0.75 0.7 0.65 0.6 0.55 0.5 0.45 0.4 0.35 0.3 0.25 0.2 0.15 0.1 0.05 0 夫 婦 瑠 橋 璃 光 端 筋 違 橋 景 雲 橋 食べ物のかす,し尿などに含 まれる窒素は分解されてアンモ ニウムイオンに,さらに酸化さ れるとこの亜硝酸イオンになり ます。 亜硝酸イオンを測ると,どの 程度水が汚れているのかがわか ります。そして,亜硝酸イオン 値が高いということは,近くに 汚染源があるということです。 左のグラフは,亜硝酸イオン (NO2)値のグラフです。こ のグラフを見て分かることは, 上流の夫婦橋,瑠璃光橋付近は, NO2が少く,中流から下流の 景雲橋,錦橋,伝馬橋,山王橋, 筋違橋,尾頭橋,そして,熱田 はNO2が多いということです。 化学的酸素消費量(COD) 0.2 ∼ 0.5 汚染が 多い 10∼ 汚 れた水 化学的酸素消費量とは,水中にある物質(主に有機物)が酸化剤によって酸化や分解される 時に消費される酸素量のことです。特定の物質のことではありません。この数値が高いと,水 中の酸素が消費されやすいので,特に湖などの流れのない場所では,酸素不足になって魚がす めなくなってしまいます。また,自然の浄化作用も低下してしまいます。 下のグラフは,化学的酸素消費量(COD)値のグラフです。このグラフを見て分かること は,上流の景雲橋や瑠璃光橋付近はCOD値が低く,中流から下流にかけてはCOD値が高い −1− 熱 田 錦 橋 伝 馬 橋 納 屋 天 橋 王 崎 橋 岩 井 橋 山 王 橋 尾 頭 橋 中 橋 55 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 夫 婦 瑠 橋 璃 光 橋 筋 違 橋 景 雲 橋 ということです。 ③分かったこと 堀川の上流は水も透明だし, NO2値やCOD値も低くてき れいでした。しかし,中流,下 流になるにつれて,見た目はど んどん悪くなり,悪臭も漂って いました。しかも,NO2値や COD値は「汚染がある」数値 を示し,明らかに汚くなってい きました。 (2)堀川の生き物 校外学習に行ったときに出会った生き物を紹介します。 ①上流 上流の水はとてもきれいで,生き物も楽しそうでした。 【サ ②中流 ギ】 【カ メ】 【コ イ】 水がだんだん汚くなっていました。それでも生き物は必死に生きていました。 【青白い鳥】 【カ モ】 【カ モ】 ③下流 水が汚くて水の中の生き物は分かりませんでした。 ④分かったこと 意外にも堀川にいろいろな生き物がいたのでびっくりしました。また,汚い水の中でも必死 に生きていることも分かりました。 3,おわりに 長い歴史をもつ堀川。堀川は,私たちを,生まれた時から見守ってくれています。そんな堀川 を,私たちがきれいにしなければ,だれがしてくれるのでしょう。大人がやってくれるのを見て いればいいのでしょうか。いいえ,違います。私たちが堀川をきれいにしていくのです。これか ら中学生,高校生,大学生になったり,就職をしたりしていく私たちが,この堀川を今からきれ いにしてくのです。そしてきれいになった堀川を,未来に生きる子供たちに見せて,堀川のこと を伝えていくのが,私たちの仕事です。 今はまだ,非力な私たちですが,できることはたくさんあります。たとえば,私たちがやって きた堀川を考え発信していくこと,ごみ拾いをしたり,ボランティアに参加したりすることなど です。私たちは,できることから始めていこうと思います。 −2−