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事業系ごみの排出改善について
【資料26】 2007(平成19)年12月19日 中野区廃棄物減量等推進審議会資料 事業系ごみの排出改善について 1 廃棄物の区分 家庭ごみ 市区町村所管 家庭系一般廃棄物 一般廃棄物 事業系ごみ 事業系一般廃棄物 都道府県所管 産業廃棄物 2 事業系一般廃棄物 事業活動に伴い排出される産業廃棄物(次ページ参照)以外の廃棄物 例 生ごみ : 調理残渣 残飯 紙くず : OA紙 古新聞などの古紙、雑紙、汚れたティッシュペーパーなどミックスペーパー ダンボール等 木くず : 落葉 剪定した枝葉等 ※ 排出業種によっては、産業廃棄物となる紙 木くずがある。 1 3.産業廃棄物の例 事業活動に伴って生じた以下の20種類の廃棄物 区分 種 1 類 燃え殻 具 体 例 石炭がら、焼却炉の残灰、炉清掃残さ物、その他焼却かす 排水処理後及び各種製造業生産工程で排出された泥状物、活性汚泥法による余剰汚泥、ビルピット汚泥*、カーバイド 2 汚泥 かす、ベントナイト汚泥、洗車場汚泥など *「ビルピット汚泥」は、し尿を含むものを除きます。 あ ら ゆ る 事 業 活 動 に伴 う も の 3 廃油 鉱物性油、動植物性油、潤滑油、絶縁油、洗浄用油、切削油、溶剤、タールピッチなど 4 廃酸 写真定着廃液、廃硫酸、廃塩酸、各種の有機廃酸類など、全ての酸性廃液 5 廃アルカリ 写真現像廃液、廃ソーダ液、金属せっけん液など、全てのアルカリ性廃液 6 廃プラスチック類 合成樹脂くず、合成繊維くず、合成ゴムくず(廃タイヤを含む。)など、固形状液状の全ての合成高分子系化合物 7 ゴムくず 天然ゴムくず 8 金属くず ハンダかす、鉄鋼、非鉄金属の研磨くず、切削くずなど ガラスくず、コンクリートくず ガラスくず(板ガラス等)、耐火レンガくず、タイル・陶磁器くずなど、石膏ボード、コンクリート製品の製造工程からのコンク 及び陶磁器くず リートくず 9 10 鉱さい 高炉・平炉・電気炉等溶解炉かす、鋳物廃砂、ボタ、不良石炭、粉炭かすなど 工作物の除去に伴って生ずるコンクリートの破片、レンガの破片、アスファルトコンクリート製品、その他これに類する不要 11 がれき類 物 大気汚染防止法に定めるばい煙発生施設又は産業廃棄物の焼却施設において発生するばいじんであって、集じん施 12 ばいじん 設によって集められたもの ①建設業に係るもの(工作物の新築、改築又は除去に伴って生じたものに限る。)②パルプ製造業、紙製造業、紙加工品製造 13 紙くず 業、新聞業、出版業、製本業・印刷物加工業に係るもの③ポリ塩化ビフェニル(PCB)が塗布され、又は染み込んだも 特 の 定 ①建設業に係るもの(工作物の新築、改築又は除去に伴って生じたものに限る。)②木材又は木製品製造業、家具製造業、パ の事 ルプ製造業、輸入木材卸売業に係るもの③ポリ塩化ビフェニル(PCB)が染み込んだもの④物品賃貸業に係るもの(リ 14 木くず 業 ース後の木製家具・器具類) 活 ために使用したこん包用の木材を含む。) ※平成20年4月1日から 動 繊維くず ※平成20年4月1日から⑤貨物の流通のために使用したパレット(パレットへの貨物の積付けの ①建設業に係るもの(工作物の新築、改築又は除去に伴って生じたものに限る。)②繊維工業(衣服、その他の繊維製品製造業を に 伴 15 (天然繊維くずのみ) 除く。)に係るもの③ポリ塩化ビフェニル(PCB)が染み込んだもの④羊毛くず等の天然繊維くず う も の 16 動植物性残さ 食料品製造業、医薬品製造業、香料製造業から生ずるあめかす、のりかす、醸造かす、発酵かす、魚・獣のあらなど 17 動物系固形不要物 と畜場でとさつ又は解体した獣畜及び食鳥処理場で食鳥処理した食鳥に係る固形状不要物 18 動物のふん尿 畜産農業から排出される牛・馬・豚・めん羊・山羊・にわとりなどのふん尿 19 動物の死体 畜産農業から排出される牛・馬・豚・めん羊・山羊・にわとりなどの死体 20 以上の産業廃棄物を処分するために処理したもので、上記の産業廃棄物に該当しないもの 2 4 事業者処理責任について 工場、商店、飲食店、官公庁、学校、保育園、病院、報道機関、事務所などから、 さまざまな事業活動に伴って発生する廃棄物を事業系廃棄物という。 事業者は、こうして排出される事業系廃棄物を適正に処理する責任がある。 〈関係法令〉 廃棄物の処理及び清掃に関する法律(抜粋) 第3条(事業者の責任) 事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任にお いて適正に処理しなければならない。 中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例(抜粋) 第31条(処理) 区長は、一般廃棄物処理計画に従い、家庭廃棄物を処理しなけれ ばならない。 2 区長は、家庭廃棄物の処理に支障がないと認めるときは、事業系 一般廃棄物の処理を行うものとする。 〈参 考〉 事業者には排出者としての処理責任のほか、拡大生産者責任(EPR: Extend Producer Responsibility)というものがある。 拡大生産者責任とは、製品の生産者(製造業者・流通事業者)が製品のラ イフサイクル全体(生産/流通/消費/廃棄/リサイクル/処分)を通じて、その 製品の環境への影響について一定の責任を負うべきとの考え方である。 3 5 事業系廃棄物の処理ルート 事業系廃棄物は以下のルートで処理されている。 運搬事業者 一般 廃棄物 (例外として有料シー 主に行政 処理施設 最終処分場 一般廃棄物収集 ルによる行政収集) 産業廃棄物 収集運搬 事業者 産業廃棄物 処理施設 事業系 資源 資源回収 業者 再資源化 施設 6 23区の廃棄物手数料 23区の廃棄物処理手数料は、平成20年4月から32.5円/kg(収集運搬18 円、処理処分14.5円)に改定される(現在は、収集運搬16円、処理処分12.5円 の計28.5円)。排出事業者が一般廃棄物処理業者と締結する契約単価は、この 手数料額を上限としている。 収集運搬費:18円/kg 合計32.5円/kg 中間処理・最終処分:14.5円/kg 4 再生利用 産業 廃棄物 最終処分場 事業系廃棄物 7 排出事業者の指導 区は、事業用大規模建築物(事業用途に供する床面積が3000平米以上の建築 物)の所有者に対する排出指導を行っている。 (1) 廃棄物管理責任者の選任 事業用大規模建築物の所有者は、排出される事業系一般廃棄物の減量や適正な 処理に関する業務を担当させるため、廃棄物管理責任者を選任する。廃棄物管理 責任者は、廃棄物の発生量を把握するとともに、排出抑制や資源化の推進に努め る。 事業用大規模建築物の数 年 度 か所数 17 18 19 154 157 156 (2)再利用計画書の作成・提出 事業用大規模建築物の所有者は、製品、包装、容器等の再利用に関する計画を 作成しなければならない。 (3)立入調査 事業用大規模建築物に対して3年ごとに立入調査を行い、発生抑制、再利用、 再生利用および適正排出の取組について排出改善の指導を行っている。 規模別実施件数 年 度 15 16 17 18 3 千㎡以上 60 60 35 49 3 千㎡未満 78 105 40 58 根拠規定 ○廃棄物の処理及び再生利用に関する条例 ・ 同施行規則 ○事業用大規模建築物における廃棄物の減量及び適正処理に関する指導要綱 ○中野区事業用建築物における廃棄物の減量及び適正処理に関する指導要綱 5 8 事業系アンケート調査の結果 (1)処理業者委託と有料シール排出 有料シール貼付による集積所排出が50% (可燃) 分からない 1% 自ら処理施設に持ち 込んでいる 1% 無回答 14% 処理業者委託 14% その他 6% 有料シールを貼らずに 集積所に出している 14% 有料シールを貼って集 積所に出している 50% (不燃) その他 5% 分からない 1% 自ら処理施設に持ち 込んでいる 2% 無回答 11% 処理業者委託 16% 有料シールを貼らず に集積所に出している 15% 有料シールを貼って 集積所に出している 50% 6 (2)廃棄物処理ルートの把握 自ら排出した廃棄物の処理ルートを把握している事業者は10%。 知っている 10% 知らない 27% 無回答 63% (3)処理業者収集への移行 廃棄物処理業者収集へ移行する時の不安や問題についての問いでは、廃棄物処 理業者委託の方が区収集より費用が高い、ごみ量が少ないと委託できない、業者 が分からないなどの事業所が多かった。 無回答 20% 業者が分からない 13% 分からない 4% その他 3% 契約が面倒 6% 家庭ごみと事業所ご みを分けられない 8% ごみ量が少ない 21% 業者の方が高い 25% 7 9 商業地域のごみの特徴 組成調査みる商業地域のごみ特徴は、全体の平均数値と比べ、厨芥類(生ごみ)、 紙類、プラスチック類の割合が比較的高い。 40.0% 38.0% 35.0% 31.8% 32.0% 30.0% 28.1% 25.0% 20.0% 13.2% 15.0% 11.0% 9.5% 10.0% 5.0% 2.5% 4.8% 3.7% 4.2% 3.1% 3.8%3.9% 2.3%3.1% 2.2%2.1% 0.2%0.3% 商業地域 み 袋 ご 燃 中 の 不 燃 物 可 プ ラ ス チ ッ ク 類 ボ トル ペ ッ ト 類 他 可 燃 物 そ の つ 紙 お む 繊 維 類 草 木 類 紙 類 厨 芥 類 0.0% 平均 10 事業系資源回収について (1)古紙の資源化 事業所が排出する資源化可能物のうち、古紙について商工会議所中野支部が 「なかのエコリサイクルシステム(ネルス)」を展開、事業活動で排出される古紙(OA 紙、 古新聞、雑誌、ダンボール)の回収・資源化を行っている。 8 ネルスへの登録(加入)事業所数 年 度 11 申し込み 登録数 122 12 13 14 15 16 17 18 19 5 6 0 0 1 1 7 1 127 133 133 133 134 135 142 143 事業系の古紙を資源として回収するためのオフィス町内会が各地で組織化され ており、環境 NPO オフィス町内会は、千代田区、中央区、港区を対象に事業展開 をしている。 このほか23区では、11区が中野区と類似の古紙回収組織がある。 11 政令指定都市の事業系ごみ収集実態 事業系ご 面積 み行政収 人口 k㎡ 集 1 札幌市 1,888,953 1,121.12 × 1,027,329 783.54 2 仙台市 × 1,182,744 217.49 3 さいたま市 × 930,388 272.08 4 千葉市 × 3,602,758 437.38 5 横浜市 × 1,342,262 142.7 6 川崎市 × 812,631 726.1 7 新潟市 × 712,170 1,388.78 8 静岡市 ○ 807,073 1,511.17 9 浜松市 × 2,223,148 326.45 10 名古屋市 × 1,472,511 827.9 11 京都市 × 2,635,420 222.11 12 大阪市 △ 832,142 149.99 13 堺市 × 1,528,687 552.15 14 神戸市 × 15 広島市 1,157,846 905.01 × 990,585 487.66 16 北九州市 × 1,414,417 340.6 17 福岡市 × ×は廃止、△は指導後収集、○は有料収集 NO 都市名 9