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ご挨拶 第 9 回膵癌術前治療研究会の開催にあたって
Study Group of Preoperative therapy for Pancreatic cancer ご挨拶 第 9 回膵癌術前治療研究会の開催にあたって この度,第 9 回膵癌術前治療研究会を平成 26 年 10 月 18 日 (土)に鹿児島で開催させていただくことになり,大変光栄に 存じます。 本研究会は東北大学の海野倫明教授を代表世話人として,膵 癌術前治療に関する多施設共同前向き臨床試験を推進し,その エビデンスを創出する目的で 2010 年 2 月発足したきわめてユ ニークな研究会です。第 7 回まで少数施設が集まるクローズな 研究会でしたが,昨年 10 月 13 日,東京医科大学外科の土田明 彦教授が当番世話人をされた第 8 回よりオープンな研究会と なりました。全国より 50 題を超える多数の演題が応募され,術前治療に対する予想以上の 関心の高さに驚かされました。まさに機に乗じた価値ある研究会と考えております。 本研究会により企画された術前 GS 療法による多施設共同第Ⅱ相臨床試験(Prep-01)が 2010 年 11 月より開始され順調に登録終了し,本年 10 月にデータ確定・解析予定となって おります。また,切除可能膵癌に対して,術前 GS 療法の手術先行に対する優越性を検証す る目的で, ランダム化比較第Ⅱ/Ⅲ相試験(Prep-02/JSAP-05) が 2013 年 1 月より開始され, 現在進行中です。さらに,Borderline 膵癌に対する術前治療としての GS 併用化学放射線 療法の第Ⅰ/Ⅱ相試験(Prep-03)がまもなく Kick-off 予定となっております。 以上,着々と前向き臨床試験が実施されていますが,今回の研究会では術前治療の適応, 意義や,画像や組織学的効果判定,個別化治療を目指した取り組みなど,さらに深く踏み 込んだ十分な討論ができればと思っております。先生方の熱い討論を期待しております。 今年は,鹿児島は桜島大噴火後 100 周年の節目の年です。100 年前の噴火による大量の 溶岩で桜島は大隅半島と陸続きとなりました。現在も小噴火が続いており,火山灰が皆様 を歓迎することと思います。10 月の鹿児島は温暖で最高の季節です。鹿児島の豊富な黒ず くめの食材(黒酢,黒麹焼酎,黒砂糖,黒豚,黒毛和牛,黒鶏など)と温泉を十分堪能し て頂ければと思っております。ぜひ多くの先生方のご参加をお待ちしております。 第 9 回膵癌術前治療研究会 当番世話人 鹿児島大学医学部保健学科外科分野 教授 新地 洋之 Study Group of Preoperative therapy for Pancreatic cancer