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vol. 2 - 三井住友海上しらかわホール

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vol. 2 - 三井住友海上しらかわホール
A MONTEVERDI GALA
Director: Jakob LINDBERG MUSICAMANO
2006 1.15
THE GIFT FROM WIEN Ⅱ
NAGOYA PHILHARMONIC ORCHESTRA
Conductor&Violin Solo: Rainer HONECK
2006 1.21
vol.
2
ムジかる vol.2 ラインナップ
2
3
まもなく開演!「モンテヴェルディ・ガラ」
スペシャル・インタビュー◆ホーネック氏が語る弾き振りの魅力
~「ウィーンからの贈り物Ⅱ」
4
ムジかる仙人のフランス近代音楽講座&ムジかる仙人の正体とは?
~「仲道郁代 クラシックはじめの一歩」
ほほほ。わしが
5
ムジかる仙人じゃ
照喜名俊典の痛快エッセイ◆MY LIFE IS MUSIC~楽譜の世界を離れて
~「しらかわホール チャリティ・コンサート」
6
ファン待望のスペシャルイベント「BCJの日」ついに実現!
~「鈴木雅明 チェンバロ・リサイタル」
7
8
9
感動のステージに密着!2006プロジェクト・プレイベント完全リポート
しらかわグルメ探検隊~コンサートの帰りにちょこっとの巻
連載エッセイ◆ボッセ教授・思い出のコンサートホール 最終回
~カーネギーホール
「ムジかる」に謎の新キャラクター出現!?
人呼んで、噂の?「ムジかる仙人」。詳しくはP.4
10
11
12
しらかわホール・コンサートカレンダー 2006.1~3 月
「しらかわプロジェクト2006」 コンセプト・メッセージ
COMING SOON
2
しらかわホール、2006年の幕開けは、「モンテヴェルディの音楽の花々」と題したバロックの祭典です。
2006.1/15(日) 15:00 開演
ムジカマーノ
音楽監督:ヤコブ・リンドベルイ
チケット料金(税込):正面席¥6,000
西欧の珠玉・
三大オペラの真髄を聴く
~モンテヴェルディの音楽の花々
めくるめく、モンテヴェルディの世界
モンテヴェルディ・ガラ
オルフェーオ(1607年 フィレンツェにて初演)
ギリシャ神話のオルペウス物語を題材とした作品です。オルフェーオとエウリ
ディーチェの結婚の日。野で花を摘んでいたエウリディーチェが毒蛇に噛まれ
て命を奪われた、という連絡が。オルフェーオはエウリディーチェを生き返らせ
るため、冥界へ下ることを決意します。 オルフェーオの強い思いの結果、エウ
リディーチェを地上へと導くことを許されます。しかし、振り返ってはならないと
いう約束を破ってしまい、エウリディーチェは消え失せてしまいます。失意のオ
ルフェーオのところに、父である太陽神アポロが現れ、真の幸せは天上でしか
得られないと言ってオルフェーオとエウリディーチェを天上へ連れて行くところ
で終幕となります。幸せの絶頂からエウリディーチェの死を知る、そんな劇的
な場面を中心にお届けします。
ウリッセの帰還(1640年)
これは、トロイア戦争の後日談を題材とした物語です。プロローグに登場する
のは、「人間のもろさ」・「時」・「運」・「愛」。「人間のもろさ」が、人はこの三者に
よって良くも悪くも左右されると歌うところから始まります。(※擬人化された寓
バルコニー席¥4,500
話的人物の登場は、バロック・オペラの通例です。)トロイア戦争で貢献したウ
学生席:半額
リッセは、長く自国へ帰れずにいました。やっとの思いで帰国の途に就くも、乗
っていた船が難破。しかし、幸運なことに流れ着いた先は自国イタカの海岸で
した。すると、女神ミネルヴァが現れ、王宮がひどい状態になっているうえに、
愛する后が近隣諸国の王位を狙う人々に求婚を迫られている、と告げます。
王宮と后を守るため、ウリッセはみすぼらしい老人の姿となり、潜入します。い
よいよ求婚を迫られ断れなくなった后は、ウリッセ西か引くことの出来ない弓
矢が引けた者と結婚する、と宣言します。誰も成功しないなか、老人の姿のウ
リッセが現れ…。ラストの感動的なシーンをお届けします。
ポッペーアの戴冠(1643年 ヴェニスにて初演)
モンテヴェルディ最晩年の傑作が<ポッペーアの戴冠>です。このオペラは
『愛の勝利』がテーマです。ローマ皇帝ネローネは、配下オットーネの妻でロ
バロック・オペラの上演には欠かせない存在
ヤコブ・リンドベルイを音楽監督に迎え
スウェーデンの若手実力派6名の歌手たちに、
リンドベルイのキタローネ、バロック・ギターと
2本のヴァイオリンが花を添えます
今日まで奇跡的に楽譜の現存している3大オペラ
「オルフェーオ」・「ウリッセの帰還」・「ポッペーアの戴冠」
の名場面を、美しいマドリガーレとともに贈る
ファン待望のスペシャル・ガラ・コンサートです!
ーマ一の美女ポッペーアと不倫の恋に落ち、ついには正妻オッターヴィアや
師である哲学者セーネカを退けて、ポッペーアを皇后の地位へと登らせま
す。(愛に溺れるネローネをポッペーアが巧みに操り、自らの願いを成就する
のです。)プロローグに登場するのは、3人の神々。「運」と「徳」の神が自分た
ちの影響力について誇示し合っているところに「愛」の神が現れます。この世
は「愛」の神の思うがままである、と高らかに宣言します。今回のステージで
は、「徳」を制する場面(第2幕第3場)を中心にお届けします。セーネカがポ
ッペーアの策略により、死出の旅へと向かいます。それを知ったネローネ
が、セーネカの死を祝う宴の席で謳歌します。最大の障害が無くなり、ポッペ
ーアの戴冠がより現実味を帯びてくる、そんな場面です。サスペンスドラマ
よりも劇的な欲望に満ちた場面が、臨場感たっぷりに再現されます。
3
SPECIAL INTERVIEW
ホーネック(以下H):もともと軽いプログラムが好きで、そういうものを目指したのですが、
来年がモーツァルトの生誕250周年ということもあり、前半にモーツァルトの美しいヴァイ
オリン協奏曲を入れてみました。後半はヨハン・シュトラウスの優れたセレクションのワル
ツ・ポルカを揃え、シュトラウス兄弟たちの曲も加えることで、とてもいいプログラムにな
り、お客様にも楽しんでいただけると思います。
Q:弾き振り(演奏しながら指揮する)のメリットは何でしょう?
H:指揮者なしで演奏することは、指揮者付きで演奏することと大きな違いがあります。団
員もさらに耳をそばだてるようになりますし、ソロパートと対話することも必要になってきま
す。もともとモーツァルトの時代は指揮者なしで演奏していたわけですから、お客様にとっ
ても興味深い体験になるのではないでしょうか。
Q:指揮者と奏者の役割の違いを感じられることはありますか?
H:もちろんあります。指揮者は本当に経験を必要とする職業だと思います。わたしはまだ
経験が浅いので、指揮者としてのテクニックよりも、音楽的な解釈を重要視するレパートリ
ーを選ぶようにしています。例えば古典的な作品などです。コンサートマスターは、指揮
者の役割に似ている部分もあります。強いリーダーシップが必要ですし、特に難しい曲は
指揮者がタクトでやるように楽器を使ってビートを刻むというところは似ています。ソリスト
は音楽家としてやりがいがあり、自分の好きなようにできるところはおもしろいですね。ま
た、指揮をしているときも、オーケストラでコンマスや室内楽をしている経験が活かされま
すし、逆に室内楽をしていても、指揮者として、また、コンマスとして知っている音楽が、非
ウィーンからの贈り物Ⅱ
2006.1/21(土) 16:00 開演
常にいい意味で音楽的に大きく相互に作用し合っていると考えています。
Q:ウィーンでは、どのような休日を過ごされますか?
ライナー・ホーネック(指揮・ヴァイオリン)
H:とても忙しいので、休暇でも余りゆっくりできないのですが・・・。もともとウィーンの山岳
名古屋フィルハーモニー交響楽団
地帯生まれなので、時間があるときには丘に登ったりハイキングをしたり、1 年に一度は
山登りをします。
チケット料金(税込):正面席¥6,000
Q:名古屋でのご活動やしらかわホールにひとことお願いいたします。
バルコニー席¥4,500
H:しらかわホールはとても好きなホールですし、みなさんとても親切で、いつも名古屋に
いきいき割引:¥1,500 引き
来るのを楽しみにしています。オーケストラとも毎回新たな発展を感じるので、これからが
楽しみです。
スペシャルインタビュー
ホーネック氏が語る「
弾き振り」
の魅力
Q:今回のプログラムは、どのようなコンセプトですか?
学生割引:¥2,000 引き
(インタビュアー:水谷有希 通訳:大和佐江子)
プログラム
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
モーツァルト:交響曲第29番イ長調 K.201
しらかわメイトのみなさまへ
~公開リハーサル50名様ご招待のお知らせ~
応募方法
1 月 20 日(金)13:00~14:00(12:30 開場)
往復はがき(1枚で2名様まで入場可)に、①住所・②氏名③メイト番号・④電話番
号・返信用に貴あて名、あて先を明記し、〒460-0008 名古屋市中区栄2-9-15
「しらかわホール名フィル公開リハーサル係」までご応募ください。
※2006年1月10日(火)必着でお願いいたします。
ヨハン・シュトラウスⅡ世:喜歌劇「こうもり」序曲
ヨゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ「女心」作品 166
エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ「粋に」作品 221
ヨハン・シュトラウスⅡ世:ワルツ「芸術家の生活」作品 316
ヨハン・シュトラウスⅡ世:新ピチカート・ポルカ作品 449
ほか
TOPICS
4
司会:大好評シリーズ「クラシックはじめの一歩」に、いよいよフラ
ンス近代音楽の巨匠たちが登場します。今日は、ムジかる仙人に
仲道郁代
クラシックはじめの一歩
フランス近代音楽とは何か?という深遠なテーマ(?)を語って
いただきましょう。ムジかる仙人、どうぞ!
Vol.5 ドビュッシー&ラヴェル
仙人:こほん。わしが、ムジかる仙人じゃ。
司会:フランス近代音楽は、ベートーヴェンやモーツァルトなどに比
2006.1.29(日)14:00 開演
べ、馴染みにくいと思われているようです。たとえば、メロディー
やハーモニーが複雑でわかりにくいとか・・・。
ゲスト 瀬尾和紀(フルート)
仙人:確かに、まるで違う音楽のように聴こえるな。
司会:その違いはどこにあるのでしょうか?
仙人:ん?いきなり難問じゃな。ふむ。ひとことでいえば、伝統的な
ドイツ音楽が緻密に組み上げられた建造物とすれば、近代フランス
音楽は、水面に映った建造物といえるかもしれん。
司会:「建造物」と「水面に映った建造物」ですか?
※残席わずか
仙人:そうじゃ。風が吹き、水面が揺れると建造物の影はゆらゆらと
お急ぎください!
かたちを変える。彼らは音楽を音の建造物ではなくて、まるで風や
水のように変幻自在なものと捉えたんじゃな。
やっほ~
ムジかる仙人の
フランス近代音楽講座
神出鬼没?奇想天外?
噂の新キャラクター登場!
司会:でも、どうしてそんな考えが生まれたのでしょう?
仙人:伝統的な西洋音楽とは、音の合理化の歴史といってもいい。
美しい響きのために計算されたハーモニー。拍子のなかに規定さ
実はこの2本の毛が音楽アンテナという
れたメロディー。その伝統は、バッハやベートーヴェンたちによって
ひとつの頂点を迎えた。しかし、ドビュッシーたちは、新しい音楽を
生み出すためには、ハーモニーやメロディーを解き放たなければ
ならないと考えた。音はもともと自然現象じゃ。音そのものには拍子
はない。どうして音が拍子に閉じ込められるのか?風や水と同じよ
この赤ら鼻は、ベートーヴェン
ウワサも
の酒呑み友だちだったと
いう証し?
この背中に、西洋文化の
歴史とともに生きてきた
うに、音も自由であるべきだ、とな。
という年輪が刻まれてい
司会:なるほど。そういえば、ドビュッシーやラヴェルには「風」や
このS字型の杖は、
「水」というタイトルの曲がたくさんありますね。
しらかわホールに
仙人:フランス近代音楽は、「印象」とか「音の風景」とか、表面的な
やってくるために
描写で語られることが多い。ドイツ音楽に比べ精神的な深みがない
特注した「しらかわ
仙人らしいシックな装い?のマントだが、実は
とか、な。しかし、ドビュッシーやラヴェルの試みは、それまでの伝
モデル」というウワ
五線譜模様の派手なマントも持っているという
統的な音楽構造を根底から揺さぶる、とてつもないものだった、とも
サも
ウワサが
いえるのじゃ。ドビュッシーは「音楽は色彩とリズムで作られる」とい
うことばを残した。これは音楽の未来を考えるとき、とても意味深い
ことばじゃ。それまで、ずっと音楽はハーモニーとメロディーで作ら
れると考えられてきたんじゃからな。
司会:う~ん。フランス近代音楽も奥が深いんですね。でも、何だ
か仙人に似合わない(?)まじめな講座でしたね。これが、わかり
やすいと評判の「はじめの一歩」のご案内になったでしょうか?
仙人:ん?はじめの一歩?「まじめの一歩」じゃなかったのかえ?
司会: ・ ・ ・ 。
おしまい
る?
ムジかる仙人◆プロフィール
■氏名???■年齢???■住所???■経歴???■趣味???■
好きな食べもの???■ウワサメモ
年齢は推定400歳。西洋文化・音楽
史の生き証人。ベートーヴェンの酒呑み友だちだったというウワサあり。森
の奥深くに住み、文化・芸術全般の該博な知識は、400年も生きた人物が誰
もいないので判断不能。しかし、単なる知識人という域を超越し、ただの老
人に見えるところがすごいと、本人はいう。何を思ったのか、音楽&文化振
興の使命に燃えてしらかわホールにやってきた。あまりにも長い間森にこ
もっていて、ただ寂しかっただけというウワサも。
5
LIFE IS MUSIC
小中高ではブラスバンド部に在籍。音大(クラシック)に進み、アメリカ留学(ジャズ)を経て昨年帰国
しました。現在は、演奏及び作編曲活動をすると共に、子供達に楽器を教える機会も増えてきまし
た。クラシックとジャズの両方を学んできた者として、子供達にいつも伝えたいと思う事があります。
「どんな曲でもいいから、自分の大好きな曲を“独り”で一曲演奏できるようになりましょう!」と。簡単
な言葉ですが、子供達にはピンと来ません。そこで、「楽譜なんて要らないんだよ。ホラ、例えばエー
デルワイス。覚えてるでしょ?」と言って、エーデルワイスを一通り演奏してみます。「あ、この曲、知
ってる!」と、いう程度の反応があります。「こんなのは?ショパンの別れの曲。」同じく反応薄。「これ
はどう?」と言って、最後に歌謡曲を演奏して見せます。と、途端に子供達の顔がぱっと輝いて、拍手
喝采!最近では、大塚愛が特にウケます。大抵の子供達は、“渡された楽譜に並んでいる音符を、ど
れだけミスを犯さずに再現できるか”ということを主に要求されていますが、まず、”
部屋でいつも聴
いている音楽”を自分の楽器で表現出来るようになれば、もっと楽器が楽しくなるはずです。ジャンル
は問いません。自分の好きな音楽を再現しようとする時に必要なのは、楽譜やテクニックではなく、
情熱や思い入れです。自分で、自分の大好きな曲が演奏できるようになれば、「“ノーミスだったで
賞”だとか、そういうものよりも、もっともっと大切な事があって、もっともっと音楽は楽しい!」という事
が見えてくるはずです。
特別寄稿◆照喜名俊典の痛快エッセイ
MY LIFE IS MUSIC~楽譜の世界から離れて
三井住友海上 PRESENTS
さてさて、私は今、ジャズという“楽譜から離れた音楽”のオヤブンのようなものを主に演奏
しています。ジャズというのは、「即興演奏=自由に音を組み立てて表現する」という要素を
しらかわホール
含みますが、これは決して“自分の好き勝手に演奏する”ということではありません。それで
は、一体何をしているのかと言うと、“他の奏者が何をしているか、何がしたいのか”或い
チャリティーコンサート
は、“お客さんが何を要求しているか”というような事を感じ取り、リアルタイムで自分の演奏
2005. 12/25(日) 15:00 開演
を変化させて表現しているのです。意識的に行う時もあれば、無意識の内に行っている場
合もあります。グループ全体、会場全体としての意識がピッタリと合った時には、まるで空を
須川展也(sax.)・佐藤芳明(acc.)
飛んでいるかのような錯覚に陥ることもあります。それが楽しくてやっているのです。はい。
照喜名俊典(eup.)
そのようなアンテナを普段から持っていると、世の中のいろいろな物から、不意に音楽を感
じ取ることが出来るようになります。道を歩いている猫、夕焼け、路地裏の風景、人の顔。
(この点で、音楽を流している美術館は嫌いです!)自分から、新しい音楽を求めに動き回
入場料:¥500(全席自由・消費税込)
る事もあります。街へ出かけたり、山へ登ったり、森へ入ったり。「No Music No Life」という言
葉がありますが、自分には、「My life is music」という言葉が当てはまるような気がします。
いろいろな場所で集めてきた音楽のカケラを精一杯に表現して、“楽譜の世界から飛び立
つ”という感覚を、演奏者やお客さん達と共有できるような演奏がしたいですね。
総力特集「2006 しらかわプロジェクト」
~ここが聴きどころ!12のセレクトコンサートの全貌
いよいよB.C.J.の「マタイ」がやってくる!~鈴木雅明氏が語る「究極のマタイ」とは?
予告じゃよ
3
Vol.
ついに公演実現!あの「ヒラリー・ハーン」をしらかわホールの響きで聴く!
大バッハも脱帽?ポリフォニーの大家たち~「ジョスカン」「デュファイ」の実像とは?
ついに仙人の独壇場か?誰も待っていなかった新連載登場!
ムジかる仙人の音楽講座「音楽のロマンとは何ぞや?」
また出た!仙人の問題発言続出!?「クラシック音楽なぞどこにもないぞ!」
~激論!朝まで生仙人「ムジかる仙人 VS しらかわ音楽探訪隊」
※次号は、3月10日(金)発行予定です。
ほか、ついに読者ライター誕生!など、ますます充実する紙面に、どうぞご期待ください!
A DAY OF THE B.C.J
6
ファン待望の B.C.J.スペシャル・イベント。ついに実現!
しらかわオリジナル◆わくわくホール計画
音楽のよろこびを驚きのプライスで!
「しらかわオリジナル・わくわくホール計画」第1弾!現代最高のバッハ演奏団体
一流演奏家によるトーク&ミュージックなど、しら
として世界的な評価を誇る「バッハ・コレギウム・ジャパン」の登場です。いよいよ
かわホールでしか体験できない「とっておき!」
「マタイ」公演を2006年4月に控え、待ち遠しいファンのみなさまのために、鈴木
を、しらかわメイト会員に限り¥1,000という驚き
雅明氏による「マタイ受難曲・特別レクチャー」とB.C.J.メンバーによる珠玉の室
のプライスでお楽しみいただく夢のシリーズで
内楽コンサート。バッハを極める充実の2時間です。指揮者本人による貴重なレ
す。2006年より続々登場!どうぞお楽しみに!
クチャーは、最高のバッハ解釈家、鈴木氏ならではの視点で語られる「等身大の
【次回予定:2006.5月】
バッハ像」。これは聴き逃せません!!
バッハ・コレギウム・ジャパンの日
プログラム
J.S.バッハ「ムジかる仙人のための音楽の捧げもの」
2006年2月11日(土・祝) 15:00開演 (14:15開場)
J.S.バッハ「ムジかる仙人協奏曲」
J.S.バッハ「ムジかる仙人カンタータ第147番」より
~アリア「ああ、愛しの仙人さま!今宵はどちらへ?」
全自由席
しらかわメイト会員¥1,000※
一般¥2,000
鈴木雅明(お話・チェンバロ)
前田りり子(フラウト・トラヴェルソ)
※3月7日(火)「鈴木雅明 チェンバロ・リサイタル」チケットをご購入の
星川美保子(ソプラノ)
メイト会員のみなさまを、もれなくご招待いたします!
鈴木雅明 チェンバロ・リサイタル
「J.S.バッハ 平均律クラヴィア曲集第2集・全曲」
2006年3月7日(火) 18:30開演 (18:00開場)
鈴木雅明(チェンバロ)
2006年3月28日、カーネギー・ホールでのチェンバロ・リサイタルを控えた鈴木雅明氏による
しらかわメイトのみなさまへ
待望の名古屋公演です。バッハ鍵盤音楽の粋を極めた傑作の名演にご期待ください。
この「鈴木雅明チェンバロ・リサイタル」のチ
ケットをご購入頂いた会員の方は、もれなく
全指定席:一般¥4,000 ※ゴールド会員 20%OFF 一般会員 10%OFF 学生:\2,000
「バッハ・コレギウム・ジャパンの日」無料ご招
1階席のみの販売を予定しておりますので、あらかじめご了承ください。
待!会員おひとりさまに付き、2枚まで(チケ
チケット・インフォメーション【両公演共通】
ット2枚ご購入の場合)ご招待いたします!
2005年12月17日(土)しらかわメイト先行予約受付開始 2005年12月24日(土)一般発売開始
J.S.バッハ:マタイ受難曲 初期稿
※日本語字幕付き
鈴木雅明(指揮)
クリスティーナ・ランズハーマー(ソプラノ)
ロビン・ビレイズ(カウンターテナー)
ゲルト・テュルク(テノール)
ペーター・コーイ(バス)
バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
2006年度しらかわホール12周年の幕開けを告げる記念公演「マタイ受難曲」。
現代最高のバッハ演奏団体、バッハ・コレギウム・ジャパンによる不滅の金字塔!
B.C.J.「マタイ受難曲」
2006年4月9日(日)16:00 開演
全指定席
正面¥12,000 サイドバルコニー\10,000
学生¥6,000
7
SPECIAL REVIEW
感動のステージに密着!
2006しらかわプロジェクト・プレイベント 完全リポート
音楽を提供するホールから、音楽とともにある暮らしを提案するホールへ――。
来年度スタートする新プロジェクトの発表と、ホールはどうあるべきか?をテーマに
「2006しらかわプロジェクト・プレイベント」が、去る10月21日に開催されました。
「これまでにない試み」とプレスからも高く評価された、この画期的なイベントを
あらためて振り返ります。
「誰もが未来に不安を抱くいま、わたしたちは音楽を必要としています――。」照明を
落としたホール全体に響き渡るメッセージ。約300名の観客と、プレス関係者、主要音
楽事務所スタッフらが見守るなか、「2006しらかわプロジェクト・プレイベント」は、こう
して幕を開けました。名古屋出身で国際的に活躍する島田真千子、広瀬悦子両氏と、
特別ゲストとしてお迎えしたピアニスト、舘野泉氏による演奏とトーク。プロジェクトの
企画・総合プロデュースを担当したホール・アドバイザーの浦久俊彦氏によるコンセプ
ト・トーク。ヴァイオリン独奏と、ピアニスト広瀬氏との息の合ったデュオを披露し、「ホ
わしも見た!
ールは生きています。このホールで演奏するたびに、年月とともに響きがより豊かに
なっているのを感じます。」と、ホールへの愛着を語った島田氏。左手による「バッハ・
シャコンヌ」でホール全体を感動で包み込んでくれた舘野氏。「音楽を通じて人と人と
がひとつになれるような空間を創りたい」と語る浦久氏。それぞれの音楽への熱い想
いが、観客と共鳴したような、充実したひとときでした。
プレスはこう見た!~新聞記事にみるプレイベント
これまで、演奏会以外のホールの活動が、新聞の紙面を飾ることはほ
とんどありませんでした。この記事を書いた朝日新聞記者星野学氏
は、「演奏会という結果は存在しても、その前提となる理念を正面から
打ち出したホールはこれまでなかった。その意味でこのイベントには
大きな意味があったと思う。」と語っています。いま、社会全体に不穏
な空気が起ちこめているのを感じ取っている人々は少なくありません。
凶悪化する犯罪。家族の断絶。そのなかで「音楽」を通じて人と人とが
出会う空間としてのホールが、もっと積極的な役割を果たすことができ
ないだろうか?このプレイベントは、「2006しらかわプロジェクト」に、
そのような想いが込められていることを観客のみなさまにお伝えした
いという目的で開催されました。来年度、開館12周年を迎えるしらか
わホールは、主催公演を通じて、「音楽」のすばらしさを社会に向けて
より積極的に発信できるホールを目指し、大きく生まれ変わろうとして
います。この記事にある「理念」ということばは、そのようなホールの想
いを代弁しています。「音楽に理念はいらない。」そう思われる方もおら
れるでしょう。確かに音楽そのものをことばに置き換えることはできま
せん。音楽を演奏するのは演奏家です。けれども、演奏家たちを、音
楽を支えるべきホールは、その演奏家や音楽の魅力を、音楽の背景
にある偉大な精神を、音楽ファンだけでなく、広く社会に向けて発信す
る役割が、いま求められているのではないでしょうか。
左に転載した記事:2005年10月28日朝日新聞名古屋版夕刊より
SHIRAKAWA GOURMET
8
しらかわグルメ探検隊~コンサート帰りにちょこっとの巻
コンサートの帰り、ちょっとお腹が空いたとき。素敵な演奏に酔ったあと、ワインの香りで彩を添えたいとき。ぜひ、しらかわ
グルメ探検隊オススメのレストランへお出掛けください!どのお店も、しらかわホールの公演チケット(公演当日に限りま
す)をお持ちなら、ちょっとうれしい特典がついてきます。しらかわメイトのみなさまは、会員証があればいつでもOK!ココ
ロもお腹もお財布も、ほんのりしあわせ気分に?
PUBLIC HOUSE 英吉利西屋本店
〒460-0003 名古屋市中区錦 2-10-26
GLOUTON(グルートン)
カフェ(40席) TEL. 052.229.8401
営業時間:8:00~22:00【ラストオーダー21:30】
※土曜日は 10:00~21:00【ラストオーダー20:30】
ビストロ(26席) TEL. 052.229.8201
営業時間:11:00~14:00【月~金。13:30 オーダー
ストップ】17:00~23:00【月~土】 休日:日、祝日
〒460-0008 名古屋市中区栄 2-9-15 藤田ビル B1
『おいしいものをお値打ちに!』がモットー
TEL.052.221.1738
の庶民の味方。でも、味は本格的!1階
営業時間:17:30~1:00【ラストオーダー0:30】
がモーニングもやっているカフェで、地下
休日:日、祝日、年末年始
1974年から31年間続く名古屋の老舗バー。
はさすが。クリーム好きな隊員Hは、明太子
クリームパスタとエビとアボガドのサラダに
囲まれしあわせ一杯!女性に人気のメニュ
地下鉄 伏見駅
方楽しめるWスペースでニーズに応える力
名古屋駅
真上)。隊員K&Hがカフェで注文したの
桑名町通
音楽愛好家の集まるバーとしても有名な英
吉利西屋本店。にぎやか派もしっぽり派も両
がワイン充実で雰囲気抜群のビストロ(写
伏見通
本重町通
錦通
広小路通
ピッツァキッチン マリノ伏見店
本当はパフェも食べたかった隊員たちだ
のお得な「おまかせセット(1,575円/ひ
とり)」もおすすめ!
御園座
特典:1,000円以上お食事の方、会員
特典:注文時に会員証か当日のチケット
一杯サービス。
種類の中から選べるので飽きがこない。
が、あまりのボリュームに断念。ビストロ
ある個室でのパーティや半年間のボトルキー
を提示するとワイン(ソフトドリンクも可)
2,740円(サラダとオムレツ、そしてパス
タ)。お取り分け方式だが、それぞれ2,3
ーだそう。地下1階にあるお店のさらに下に
プが可能など、多彩なサービスがうれしい。
は、その名もグルートンセット。ふたりで
証、もしくはチケットの提示でレジにて
しらかわホール
5%OFF。※カフェ・ビストロ共通の特
典。現金支払いの方のみ。
伏見駅4番出口を東へ向かって数十歩。ドトールカフェの2階にあるのが、カジュアルで若い女性に人気
のピッツァキッチン・マリノ伏見店。店内には大きな釜があり、そこでピザを焼いてくれる。もちもちでアツ
アツのピザは絶品。ちなみに、隊員Yのお気に入りは、ドルチェ3種類が選べるセット。彩りあざやかなプ
チ・ケーキがずらりと並んで見た目も楽しい!とご満悦。飲み物オーダーのみでも5%OFFになるので、
コンサート前の待ち合わせにも最適。ここからしらかわホールまでは、歩いて 1 分です!
特典:ご飲食された方で、レジにて会員証、または当日のチケットを提示すれば、5%OFF。
〒460-0008 名古屋市中区栄 2-1-10 伏見フジビル2F TEL.052.223.5770
営業時間:11:00~23:00【オーダーストップ 22:30】 年中無休
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SPECIAL ESSAI
第一線で活躍した音楽家たちがここで演奏することを望み、世界があこがれのまなざしを向け、
その名を呼ぶホールがあります。カーネギーホール。音楽の殿堂。ハイフェッツ、メニューイン、
スターン、ホロヴィッツなど、名前をあげればそのリストがそのまま演奏史の実に興味深い記録
となるような大家たちが登場した舞台。ホール内には、この歴史の醸し出す何とも言えない雰囲
気が満ち、空気の中にも過去の大演奏家たちの気がみなぎっているかのようです。ゲヴァントハ
ウス・バッハ管弦楽団とここで演奏した時(1970年代だったと思います)、私自身ソロを弾いた
モーツァルトの協奏交響曲で、このホールの音響が如何に優れているかに気付きました。古い
建物ですから、時折、地下鉄の音なども聴こえてくるのですが、にもかかわらず、いや、それを
忘れてしまうほど響が良いのです。バッハ・オケでは、曲によっては指揮をしましたが、たまたま
ゲルハルト・ボッセ◆スペシャルエッセイ
この時の演奏会を聴きに来ていたクルト・ザンテルリングに「あなたの指揮、上手ですよ。」とい
われたことも楽しい思い出です。その頃はまだ指揮者になることなど考えてもいない時代でし
た。思い出といえば、ある時、クルト・マズーアと一緒にバレンボイムを楽屋に訪ねたことがあり
ます。ひとしきりしゃべった後、演奏前の彼を邪魔してはいけないと思って、私たちは引き上げよ
うとしたのですが、バレンボイムはかまわないというので、そのまま開演時間まで私たちと話し
込み、冗談を言って笑ったりしていた彼は、「じゃあ」とそのままステージに出て行ってベートー
ボッセ教授
ヴェンのソナタを弾き始めたのでした。演奏前にはひとりで曲に集中したい奏者が多いなか、並
思い出のコンサート
の才能ではないのだな、と思い知らされた日でした。
CARNEGIEカーネギーホール
HALL
ホールⅣ 最終回
私ひとりがちょっと思い出すだけで、これだけのエピソードがあるのですから、
このホールに登場した演奏家ひとりひとりの思い出やエピソードでいったい何
冊の本が書けるでしょう。1890年頃に建てられたカーネギーホールに取り壊
しの話が持ち上がったとき、世界中の音楽家たちが反対しました。A.スターン
やフィッシャー=ディースカウら著名な音楽家らが立ち上がり、反対運動を起
こし、彼らが愛して止まぬこのホールを守ったのです。
ニューヨークの中心五番街という立地条件も良く、ホールの周りには興味深い
品揃えの楽譜店やヴァイオリンの店もあり、街全体が音楽文化を形成していま
す。後にこのホールからあまり離れていない場所に建ったフィッシャーホール
はこういった魅力的な環境に恵まれませんでした。カーネギーホールは内にも
開館当時のカーネギーホール
外にも具わったその独特の個性で、これからも世界中の演奏家と音楽愛好家
に愛され続けることでしょう。
ゲルハルト・ボッセ
音楽への熱い想いを書いてみませんか?~ホールと読者を結ぶ新コーナーです
あなたも音楽評論家?コーナー
応募上のご注意 原稿は、封書で「しらかわホール事務局読者コーナー係」までご郵送頂くか、
あなたが聴いた印象深いコンサート、CD、DVDなどのご感想をお寄せください。
FAX(052.222.7156)または、メール:des
k
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awa―hal
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コンサートは、しらかわホール以外の公演でもかまいません。文字数は自由です。
あなたも音楽ライター?コーナー
音楽に関する思い出、エピソード、こだわりの名曲、音楽川柳など、音楽に関する内
容なら何でも結構です。音楽への熱い想いが伝わるような文章をお持ちしています。
■各コーナーとも、原稿をお寄せ頂いた方には、もれなく記念品を進呈いたします。優秀作品(ホールの審
査で優秀と認められた作品)は、ムジかる誌上で発表・掲載させて頂きます。優秀作品には、しらかわチケッ
ト・クーポン5000【全ての主催公演で、5,000円相当のチケットとお引き換えいたします。5,000円以上の
公演では、チケット代金の一部としてご利用頂けます】を一枚プレゼントいたします。
お送り下さい(メールで送り頂く場合、セキュリティー上の問題から添付ファイルでのご送付はご遠慮
下さい)。原稿には、ご氏名、ご住所、ご連絡先をご明記下さい(お知らせ頂いた個人情報は、記念
品の送付、ホールからのご連絡以外の目的には使用されません)。また、ムジかる誌上に掲載させ
て頂く際は、ご本名での掲載を原則とさせて頂きますが、ペンネーム等を希望される場合は、原稿に
お書き添え下さい。なお、お送り頂いた原稿は返却いたしませんので、予めご了承下さい。
2006年。しらかわホールは、開館12周年を記念
ヴァリエーション豊かなステージをお楽しみ頂くと
いう、初めての試みです。
テーマは「愛」です。
「愛」は、どこにでもあるありふれたことばのように
感じられるかもしれません。けれども、現代という
不安な時代に生きるわたしたちにとって、これほ
ど深い意味を持つことばはありません。
「愛」は決して男女や親子などの愛情だけを意味
するのではありません。人だけではなく、自然、美
など、わたしたちが何かに心を動かすのは、「愛」
という大きな力に支えられているからではないで
しょうか。
人を愛する心も、美しい音楽を愛する心も同じよ
うに尊いはずです。もし、わたしたちが「何かと心
を通わせること」を忘れてしまえば、この世から
は、思いやりも、いたわりも消えてしまうかもしれ
ません。
音楽に感動することー―音楽に心を通わせること
は、愛するこころの尊さを改めて気付かせてくれ
ることではないでしょうか。
ともすれば、人と人とのつながりが希薄になりが
ちな現代にあって、しらかわホールは、みなさまと
音楽のすばらしさをわかちあえるようなホールで
ありたいと願っています。
音楽を提供するホールから、音楽とともにある暮らしを提案するホールへ
これは、年間を通じてひとつのテーマによる12の
ホールの役割は、「音楽を提供する」だけではあり
しらかわホール十二周年、テーマは「愛」です。
し、12のセレクトコンサートを開催いたします。
ません。ホールには、音楽を通じて、人と人とが
共に同じ空間を共用するという、もうひとつの役割
があります。
人と人とが、音楽の感動を通じてひとつになれる
ような空間を目指して、しらかわホールは、単に
演奏会を提供するだけでなく、音楽とともにある
暮らしを提案できるようなホールでありたいと願っ
ています。
人間の歴史のなかで、文字を持たない社会はいく
つも存在しますが、音楽のない社会はひとつも存
在しません。ことばに尽くせないような微妙な想い
を、なぜ音は伝えてくれるのでしょうか。
幼いころ耳にしたメロディーが、なぜ懐かしい想い
出とともに、過ぎ去った日々を蘇らせてくれるので
しょうか。
音の持つ不思議な力は、騒音や作られた音に囲
まれて生きているわたしたちが見失いがちなもの
かもしれません。
数百年のときを越えて受け継がれてきた名曲た
ちが、まだ機械も電気もない時代に、自然の音を
自らの内なる声として聴こうとした偉大な精神から
生まれてきたことを、わたしたちは忘れてはなら
ないと思います。
自然のなかで静寂に包まれ、樹々の声に耳を澄
ますように、ホールを満たす静かな空気は、喧騒
のなかに生きるわたしたちに、自然の音だけが生
み出せる「やすらぎ」をもたらしてくれるのではな
いでしょうか。
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