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グローバルカストディアン
ISITC Working Group C(Corporate 活動報告 May 11, 2016 決済営業部 調査役 伊藤 秀樹 Actions) 目次 1. コーポレートアクションサービスについて 2. Working Group Cの主な活動内容 3. SMPGの主な活動内容 4. ISO20022対応としてのCA情報配信の動向 2 1.コーポレートアクションサービスについて コーポレートアクションとは 株式の発行会社における、株式の価値に影響を与える財務上の意思決定。 例 配当金支払、株式分割、株式併合、合併、公開買付等、投資家である株主の権利に関する意思決定をいう。 コーポレートアクション・データの流れ CA情報 株式の 発行会社 東京証券取引所 証券保管振替機構 口座管理機関 口座保有者 (カストディアンなど) (機関投資家など) 指図(必要な場合) 3 2.Working Group Cの主な活動内容 1 SMPG(Securities Market Practice Group)(*1)への参画による、 SWIFTメッセージのグローバルな標準化への取り組み (*1) SMPGの役割 : 各国証券市場における市場慣行(Market Practice)をグローバルに調和させ、 STP化を推進する 2 SWIFT年次改正(Standard Release)に関する要望事項の取りまとめ、 提出案の検討 日本の市場慣行について、 ISITC Japan Working Group C (*2)にて検討 (*2) 実質的にSMPGからの課題を検討するNMPG(National Market Practice Group)として機能 4 3.SMPGの主な活動内容 SWIFTスタンダードでメッセージの構成が細部まで 規定されていない項目は、複数の表示形態が並立 EIG (Event Interpretation Grid)Matrixの世界標準化へ向けた作業 各国のコーポレートアクションをどのような形式で表示するか、イベントタイプごとに 一覧表にする作業 --- 継続的に見直しを実施 網羅的に集積するとともにグローバルな観点から更なる標準化を推進 5 3.SMPGの主な活動内容 最近の会議開催状況について 2014年 9月 2015年 4月 8月 9月 2016年 4月 In ボストン In ブリュッセル In ブリュッセル In シンガポール In ヘルシンキ SMPG グローバル会議 SMPG グローバル会議 年次改正会議 SMPG グローバル会議 SMPG グローバル会議 v v v v v 8月 In ブリュッセル v 年次改正会議 (予定) ほか、ほぼ月1回電話会議開催 SMPGグローバル会議及び年次改正会議の前に、ISITC Japan Working Group Cのメンバー(*3)により、日本としての意見を取り纏め (*3) ISITCメンバーによる議論の際には、Official Bodyとして東京証券取引所および 証券保管振替機構が、事務局としてSWIFT Japanが参加。 6 3.SMPGの主な活動内容 スタンダーズリリース(SR)2016における日本に関連する議案(一部抜粋) 1 2 税率表記の国際標準ルール対応 議案の概要 「税率」「税金額」表記に係るQualifier「TAXR」「WITL」の再定義により、 コンディショナル・ルール(C19)が統一された。 背景 既存の税関連の業務定義が曖昧なため、再定義によるルールの明確化が 要求されたもの。 具体的な対応 該当口座に適用される「税率」とその計算結果としての「税率」「税金額」を 通知するものとして、「TAXR」コードの表記が必須となった。 ナラティブフィールドの改廃について 議案の概要 複数ある70a:ナラティブフィールドとQualifierの見直し(新規作成、廃止)に 関する議論 具体的な対応 ・ 誤使用防止およびSTP促進のため、大幅な見直し(削減)が実施された。 ・ 日本は従来より、メッセージの入力にあたってはコード化を推奨し、 テキストフィールドへ編集することが望ましいとの立場を取っていたため、 本件は望ましい結論になったといえる。 7 4.ISO20022対応としてのCA情報配信の動向 CA情報配信サービス分野でのISO20022対応 2014年2月より、東京証券取引所と証券保管振替機構は共同で、国際標準規格であるISO20022 に準拠した、CAイベント情報等の配信サービスの拡充を実施。 一方で、ISO15022 に準拠したデータ配信サービスは、2016年4月に廃止。 今後はISO20022 標準メッセージフローによる、CAイベント情報配信の高度化を目指す動きが加速。 発行会社 Official Body 口座管理機関 口座保有者 保振 保振情報 東証 ISO20022に準拠した データ配信 SWIFT 8 4.ISO20022対応としてのCA情報配信の動向 従来の問題 情報収集 の問題 多重情報ソースからのデータ収集と 一元的な登録管理 情報配信 の問題 国際標準への準拠 / ISO15022 vs ISO20022 口座管理機関ごとの判断 標準化遅延 あるべき情報配信サービス 情報の網羅性 公開された全CA イベント情報を 顧客に通知 情報の即時性(鮮度) 情報の信憑性(確度) 適時開示後、 遅滞なく顧客に 情報提供 CSDによって認証 された正当な イベントであること (「COAF」REF付) 情報の標準化 情報コンテンツの 規格が統一化 されていること (品質が均一) 9 ご清聴ありがとうございました。 本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、取引の勧誘を目的としたものではあり ません。本資料は、弊行が信頼に足り且つ正確であると判断した情報に基づき作成されております が、弊行はその正確性・確実性を保証するものではありません。本資料のご利用に際しては、貴社 ご自身の判断にてなされますよう、また必要な場合は、弁護士、会計士、税理士等にご相談のうえ お取り扱い下さいますようお願い申し上げます。 本資料の一部または全部を、①複写、写真複写、あるいはその他如何なる手段において複製するこ と、②弊行の書面による許可なくして再配布することを禁じます。 10