...

資料 4-1 沖縄県資料

by user

on
Category: Documents
15

views

Report

Comments

Transcript

資料 4-1 沖縄県資料
資料4ー1
沖縄文化の産業化に向けて
平成22年度沖縄県施策説明
沖縄県観光商工部新産業振興課
平成22年8月
○ 背景
◇ 多様で独自性の高い文化や芸能、工芸、風俗、習慣等の存在
日本本土や中国などアジア各国との交流を通じ、琉球舞踊や組踊、琉球音楽、
空手、紅型、漆器など、独自性の高い文化を創り上げ、継承している。
◇ 多数の県出身アーティストの活躍など、有望なクリエイターの存在
安室奈美恵、SPEEDなど、多くの沖縄県出身のアーティストが国内外で活躍し、
役者やタレント、作家など幅広い分野において有望なクリエイターが多数輩出
されている。
◇ アジアとの文化的・地理的な近接性
海外展開を目指す上で重要な海外との合作が容易かつ受け入れられやすい。
沖縄文化の産業化の可能性が高い
1
○ 課題
◇ 文化の産業化に向けた資金の調達が困難
◇ 文化を産業化できるプロデューサー人材の不足
映画や音楽、出版など、国内の文化ビジネスにおいて、企画と流通は
在京の大手企業が中心となっていることから、地方においては、制作
資金を供給するシステムが充分に整備されておらず、また、文化ビジ
ネスを構築できるプロデューサーが育成されなかった。
◇ 事業化資金の供給を円滑にすることにより、県内クリエイターが創造性
を発揮し、文化を産業化できる環境を整備する。
◇ 文化産業を創出できるプロデューサーを育成する。
◇ 文化を活用した新たなビジネスを掘り起こす
文化産業を新たな成長産業として育成
2
1.沖縄文化等コンテンツ産業創出支援事業
(1)目的
本県の文化等を活用したコンテンツ制作に対して投資を行うファンドを創設し、制作資金の供給と
制作段階に応じたサポートを提供することで、県内クリエイターが創造性を充分に発揮できる環境を
整備するとともに、コンテンツビジネスを構築できるプロデューサー等を育成することで、本県文化等
を活用したコンテンツ産業を新たな成長産業として育成する。
(2)事業の概要
①投資ファンドの創設
5億円規模の投資ファンドを設立し、本県の文化等を活用した映画や演劇、ゲーム系コンテンツ
など 制作プ ジ クトに制作資金を供給するとともに 制作段階に応じたサポ トを実施する
などの制作プロジェクトに制作資金を供給するとともに、制作段階に応じたサポートを実施する。
・支援対象分野:映像系コンテンツ、エンターテイメント系コンテンツ、ゲーム系コンテンツ
・投資内容:5千万円を上限に総事業費の8/10以内の資金を投資
②コンテンツ関連事業者の人材育成
コンテンツ制作を目指す事業者を対象に、企画・制作・流通まで一連のハンズオン支援を提供
することで、プロデューサーやクリエイターなど県内コンテンツ関連事業者のビジネススキル向
上を図る。
③予算:436,890千円(平成22年度)
④事業期間:平成22∼28年度(7年間)
(3)事業効果
・沖縄県の文化等を活用した有望なコンテンツの創出
・文化等コンテンツビジネスを創出するプロデューサーの育成
・コンテンツ関連事業者におけるビジネスノウハウの蓄積
3
沖縄文化等コンテンツ産業創出支援事業 事業スキーム
国
補助
沖縄県
委託
アドバイザリーボードの知見も
ハンズオン支援に活用する
(財)沖縄県産業振興公社
プロジェクトに合わせて
アライアンスを形成する
とともに、ビジネスプラン
の構築を行う。
出資
(3.75億円)
ゲーム系コンテンツ
アドバイザリーボード
(6∼7名)
収益
連携
支援
ハンズオンマネージャー(2名)
プロジェクトの創出から配給・配信までを一貫して支援
投資案件の選定に
ついて意見を述べる
コンテンツファンド(5億円)
投資
配給会社
ブラッシュ
アップ
上限:5千万円
事業費の8/10以内
ビジネス
プラン
プロデューサー(候補)
ビジネス
プラン
配給会社
制作会社
配給会社
制作会社
脚本家
制作会社
脚本家
監督
脚本家
監督
監督
プロデューサー(候補)
映像系コンテンツ
収益
(運営者は公募により選定、民間から1.25億円を調達)
プロデューサー(候補)
エンターテイメント系コンテンツ
制作
ハンズオンマネージャーの
支援対象案件以外の応募
も可能
配給
配信
4
2.文化産業ビジネスモデル支援事業
(1)目的
本県の文化・芸能等を活用し、現代の消費者ニーズを踏まえた独創性の高いビジネスプランを全国
公募し、モデル事業実施に必要な経費を補助することで、本県における文化産業の振興を図る。
(2)事業の概要
琉球舞踊、エイサー、伝承文化等、沖縄固有の文化的資源を活用した独創性の高いビジネスプラン
や、IT等の異分野技術と文化資源を連携・融合させることで、新たな価値を持たせた商品・サービスの
開発などを行う事業者を対象とした補助事業を実施する。
①補助額:300万円以内
②補助率:3/4以内
③支援期間:1年間
④採択件数:5∼6件程度
⑤予算:16,305千円(平成22年度)
⑥事業期間:平成22∼24年度(3年間)
(3)支援事業のイメージ
①琉球舞踊の開演情報(場所・演目・出演者・チケット販売店等)が携帯端末等で入手できる「琉球
舞踊コンシェルジュサービス」の提供
②琉球空手や琉球舞踊を取り入れた観光客向け健康スパサービスの企画(琉球空手エアロビクス、
琉球舞踊フィットネス等)
③外国人向け空手ジム開設や沖縄ブランドの格闘用具販売事業
④識名園などの世界遺産で行うウエディングプランの企画・プロモーション事業
※上述①∼④以外にも本県文化産業のモデルとなるビジネスプランであれば支援対象
5
となります。
文化産業ビジネスモデル支援事業 事業スキーム図
沖縄県
○目 的:本県の文化資源を活用し、現代の消
費者ニーズを踏まえた独創性の高いビジネスプ
ラン実施に必要な経費を補助することで、本県に
おける文化産業の育成を図る。
○補助上限額:300万円
○補 助 率:3/4
○支 援 期 間:1年以内
設置・運営
選考・ハンズオン委員会
選考・アドバイス
提案
補助
沖縄の文化資源
事業者
活 用
沖縄固有の文化的資源を活用した独創性の高い
ビジネスプランや、異分野技術と連携・融合させ
ることで文化資源に新たな価値・魅力を持たせた
商品・サービスの開発等にチャレンジする
伝統芸能、舞踊、民謡、空手、工芸、エイ
サー、食文化、チャンプルー文化、史跡、伝
統的建造物、 歴史上の人物、etc.
異業種・新技術
連携・融合
ファッション、健康食品、スパ・エステ、エンターテイメント、
ハイテク技術、IT、環境ビジネス、デザイン、etc.
実 施
文化活用型
ビジネスプラン
事業化
文化ビジネス創出
文化の産業化
6
文化産業ビジネスモデル採択企業の紹介(H22年度)
株式会社パシフィック・ホスピタリティ・グループ
CGCGスタジオ株式会社
【テーマ】 沖縄の伝統文化と最新のスパプログラムを
融合したウェルネスエンターテイメント「島すぱ・島プロ
グラム」の開発・商品化事業
【テーマ】 “ロイヤリティフリー モーションキャプチャー
素材集「動人(Ugonchu)」琉球特別version"
沖縄の新しい観光滞在商品として、沖縄の伝統文化で
ある、「琉球舞踊」「琉球空手」「エイサー」「紅型」「琉球
料理レシピ」とフィットネス、ウォーターアクティビティー、
スパセラピー、アパレル、スパキュイジーヌを融合した
新しいサービスプログラム「島スパ・島プログラム」を商
品化する。
沖縄県内無形文化財(琉球舞踊・琉球空手等)をモー
ションキャプチャーにて収録、データ調整後、許諾なし
でマルチユースが可能なモーション素材集を制作販売
する。
7
文化産業ビジネスモデル採択企業の紹介(H22年度)
株式会社 おきなわ情報
株式会社 クランク
【テーマ】MODERN IHAI&CORO
【テーマ】オキナワンプロダクツの県外流通促進事業
現代のマンションなど洋間中心の居住空間にマッチした
位牌と香炉のデザイン開発
伝統工芸品と若手クリエイターのコラボレート商品の開
発など。それらプロデュース商品と併せ、伝統工芸品や
若手クリエイターによる商品を仕入れ、県外の雑貨店や
ミュージアムショップなど、これまでは取り扱いのなかっ
たようなジャンルの小売店に卸す。一過性の土産物で
なくリピートされるパッケージの複数開発。
8
文化産業ビジネスモデル採択企業の紹介(H22年度)
新工芸研究会 tituti
【テーマ】暮らしの中にある沖縄の工芸の普及にむけて
異分野の工芸家、デザイナー、インテリアコーディネー
ターといった異業種で構成する組織の特異性を活かし、
現代のライフスタイルや価値観に沿った新しい沖縄の
工芸品の開発と、その過程において、双方向型のモノ
づくりを工業産業振興の新たなビジネススタイルとして
確立する。
9
Fly UP