...

テキスト1 [PDFファイル/530KB]

by user

on
Category: Documents
27

views

Report

Comments

Transcript

テキスト1 [PDFファイル/530KB]
平成 27 年 9 月 6 日
アーカイブズ講座
物騒でない鉄砲の話~江戸時代から現代まで~
神奈川県立公文書館
平尾 直樹
はじめに
●鉄砲とは
『広辞苑』第 6 版(岩波書店、2008)
①火薬をこめて弾丸を発射する兵器。②大砲・小銃の総称。特に小銃の称。…など
『日本国語大辞典』第 2 版(小学館、2001)
鉄その他の金属で作られた、火薬の力で弾丸を発射させる装置の武器。大砲・小銃など
の総称。…など
→兵器・武器というイメージ
●現在、民間に所在する鉄砲
文化財、狩猟用、競技用など
→兵器としての鉄砲ではない。鉄砲の別の側面。
●江戸時代の村々には大量の鉄砲が存在…何故?どのような?
本日のお話
江戸時代から現代までの民間所在の鉄砲の管理体制
+民家所在の鉄砲にかかわる公文書館収蔵資料を紹介
1-1江戸幕府の民間の鉄砲管理
●幕府の鉄砲改
豊臣秀吉の刀狩以後も、民間には大量の鉄砲が存在。17 世紀には山村に普及した。
~背景~
開発による耕作地の拡大や木材の伐採などにより、鳥獣と人間の住環境に変化が生
じた。住環境の変化は、鳥獣による農作物の被害の増加をまねく。百姓は鳥獣被害
の対策として鉄砲が必要となり、領主に鉄砲所持を願った。幕府・領主は年貢を確
保するためにこれを認めざるをえなかった。
→幕府の鉄砲取締政策=鉄砲改(民間所在の鉄砲の検査)
寛文2年
1662
寛文期
貞享4年
1687
享保2年
1717
享保14年
1729
天保9年
1838
山間部を含めた関東全域が鉄砲改の範囲。猟師は登録された上で鑑札が交付
され、鉄砲の使用が許可。それ以外の百姓が所持する鉄砲は没収。
鉄砲改役が設置。
全国が鉄砲改の範囲。百姓が所持することができる鉄砲は、①用心鉄砲、②威
鉄砲、③猟師鉄砲と規定。
鉄砲改再令。
百姓が所持することができる鉄砲は、①用心鉄砲、②二季打鉄砲、③四季打鉄
砲、④猟師鉄砲と規定。
鉄砲改再令。
●鉄砲改で許可された鉄砲の種類
用心鉄砲
…治安を維持するために使用。実弾発射可能。←(例外)水戸藩のみ許可。
猟師鉄砲
…狩猟で暮らす者が所持。実弾発射可能。
二季打鉄砲 …獣害対策に使用。4 月~7 月まで使用許可。実弾発射可能。
四季打鉄砲 …害獣対策に使用。2 月~11 月まで使用許可。実弾発射可能。
※二季打鉄砲・四季打鉄砲は享保 14 年以降
※期間外には、封をし名主宅に預ける。
→鉄砲自体の種類をさすものではない。
●享保 14 年令を見てみよう
【資料1】
<要約>
・関八州で猪鹿が多く出没し作物を荒らす時は、月日を定め発砲させてきた。今後は、百
姓に鉄砲を預けて四季ともに発砲させてよい。初めて預ける際は鉄砲改役に証文を差し
出す。翌年からは正月に証文を差し出す。
・御拳場、江戸十里四方は、従前のように発砲禁止。ただし、猪鹿が多く出て作物を荒ら
す場合には、幕府より鉄砲所持者を派遣する。
・捉飼場では、4 月 1 日から 7 末日まで発砲して構わない。8 月から 3 月までは発砲禁止。
●鉄砲改のイメージ
※幕府・領主は鉄砲を登録・
認定するのみ。鉄砲数の調査
や、鉄砲の管理は村が担った。
江戸時代の民間所在の鉄砲
①用途…猟師用・獣害対策
→兵器・武器としての鉄砲は没収
②時代が下ると、百姓が所持することができる鉄砲は増加
(寛文 2 年;猟師鉄砲→享保 14 年;猟師鉄砲、二季打鉄砲、四季打鉄砲)
→百姓が生活する上で、鉄砲は欠かせない道具
1-2 鉄砲改について公文書館資料から見る
①相模国津久井県沢井村(現、相模原市緑区)の鉄砲改
●相模国津久井県沢井村石井元三郎家文書
元禄 8 年~慶応元年(170 年)の間の鉄砲改に関する資料が 30 点 【表1】
→沢井村の鉄砲数の変遷、鉄砲の所持人について確認
●沢井村の鉄砲
猟師鉄砲 …7 挺(元禄 8 年~慶応元年)
四季打鉄砲…10 挺(延享 2 年~延享 3 年)、9 挺(宝暦 2 年)、8 挺(宝暦 10 年~慶応元年)
→沢井村で所持することが許可された猟師鉄砲、四季打鉄砲
●沢井村の鉄砲の所持人について 【表2】
<猟師鉄砲>
・明和 9 年 【表1-16】
是ハ持主太郎右衛門病身ニ罷成、従兄弟九郎兵衛方江寛保元年申四月蓑笠之助様御
代官所之節御願申上譲渡、只今以所持仕来申候
・天明 5 年 【表1-18】
是ハ宝暦拾辰年書上候節ハ親弥五左衛門所持仕候処、去安永八亥年忰弥五左衛門方
へ譲渡請申候、当巳年迄七ヶ年ニ相成申候
<四季打鉄砲> 【表1-16】
是ハ元持主兵右衛門病身罷成、従兄弟武左衛門方へ宝暦九年卯八月当御支配御代官
江川太郎左衛門様御願申上譲渡申候、只今所持来候
→親子、親類などに譲り渡して所持(その都度、領主に届出)
=村内でも限られた家が所持
②鉄砲鑑札
2-1明治政府の民間の鉄砲管理
●明治 5 年の銃砲取締規則
【資料3】
・第 5 則 民間での所持に関する規定
華族ヨリ平民ニ至ル迄免許銃類ヲ除クノ外、軍用ノ銃砲並弾薬類ヒストールニ至ル迄
私ニ貯蓄不相成、就テハ是迄銘々所持致居候軍用銃砲ハ一々其管庁ニ持出(東京大阪
ハ武庫司ヘ持出)
、別紙銃砲改刻印式ノ通リ番号官印ヲ受可申、他人ヘ譲リ与ヘ候節ハ
第二則ノ手続ニ従フヘシ
→民間人が軍用の鉄砲を私的に所有することを禁止=届出をすれば所有することが可能
●銃猟(免許銃類)に関する規定
免許猟人ノ外猥リニ銃猟致間敷、銃猟致度モノハ其官庁ヘ願出候得ハ吟味ノ上別紙ノ通、
其庁ヨリ免許猟札可差遣事
→銃猟は官庁への届出制。許可された者には鑑札が交付。
※狩猟制度の整備
明治 6 年鳥獣狩規則/明治 25 年狩猟規則/大正 7 年狩猟法
●銃砲取締規則制定前の民間所在の鉄砲調査
※鉄砲数の調査・報告
などは町・村が担った。
●神奈川県管内の鉄砲数の変遷
・明治 7 年 9 月に神奈川県が把握していた管内の鉄砲
(「神奈川県治一覧」資料(ID3199800559))
→鉄砲数 5132 挺(猟銃 327、威銃 2817、護身銃 1989)
・明治 15 年~明治 19 年 神奈川県下の民間所在の鉄砲数(神奈川県の調査)
年度
明治15年
明治16年
明治17年
明治18年
明治19年
銃種
軍銃
猟銃
軍銃
猟銃
軍銃
猟銃
軍銃
猟銃
軍銃
猟銃
挺数
2250
4828
2747
4431
2567
4943
2991
4999
2661
5681
合計
7078
7178
7510
7990
8342
『神奈川県統計書』明治19年(神奈川県庁、1888年)より作成
→明治 7 年から明治 15 年の間に猟銃が増加 …猟師の増加+遊猟人の増加
2-2地域の銃砲免許商
●銃砲免許商
鉄砲、火薬類を売買するには官庁の許可が必要
●銃砲免許商 井上七三
・相模国足柄上郡皆瀬川村井上家文書
→銃砲、火薬売買に関する資料が存在(明治 20 年~大正初年)
⇒地域における銃砲免許商の活動
・開業期間は不明
…明治 31 年 3 月 2 日に井上七郎衛門から火薬類売買を相続することが許可
「火薬類売買営業相続願」(相模国足柄上郡皆瀬川村井上家文書 2199403788)
→先代から営業していた。
●神奈川県下の免許商の推移
明治19年
明治35年
明治40年
大正元年
火薬免許商人 銃砲免許商
9
7
39
23
46
16
43
26
『神奈川県統計書』明治19年(神奈川県庁、1888年)、『神奈川県統計書』明治35年(神奈川県
庁、1905年)、『神奈川県統計書』明治40年第4編(神奈川県庁、1908年)、『神奈川県統計書』大
正元年(神奈川県知事官房、1914年)より作成
● 明 治 32 年 「 銃 砲 売 買 台 帳 」 ( 相 模 国 足 柄 上 郡 皆 瀬 川 村 井 上 家 文 書 2199401588)
銃砲仕入数
仕入日
明治32年10月6日
10月□日
明治32年11月19日
明治33年1月19日
1月27日
2月6日
銃種
ピストル銃
杖銃
レミントン銃
グリーナ銃
村田銃
レミントン銃
杖銃
村田銃
グリーナ銃
レミントン銃
猟銃
杖銃
挺数
6
1
2
3
5
1
1
5
1
1
3
1
銃砲の販売数
購入日
銃種
明治32年10月19日 ピストル銃
10月20日 猟銃(グリーナ形)
10月24日 杖銃
10月25日 猟銃(村田形)
10月31日 猟銃(村田形)
明治32年11月6日 猟銃(村田形)
11月30日 猟銃(村田形)
12月20日 猟銃(レミントン形)
12月30日 猟銃(村田形)
明治33年1月 猟銃(村田形)
1月 杖銃
1月19日 猟銃(グリーナ形)
1月27日 猟銃(グリーナ形)
1月29日 猟銃(村田形)
・購入者…近村に居住する者
販売元
販売元住所
東京免許商 林国蔵
―
平野太一郎
足柄上郡川村山北
(記入なし)
―
間壁唯作
銃砲製人 伊東嘉平
東京免許商 林国蔵
足柄上郡金田村
東京市神田区西福田町
―
挺数
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
号数
1号
2号
3号
4号
5号
6号
7号
8号
9号
10号
11号
12号
13号
14号
購入者
河野孝忠
鈴木又次郎
湯山忠蔵
平野太一郎
湯川七五郎
星野菊次郎
瀬戸峰吉
鈴木兼吉
川村熊吉
関浜蔵
鈴木峰三郎
間壁唯作
佐藤弥一郎
山崎作太郎
購入者住所
―
足柄上郡川村山北
足柄上郡川村山北
足柄上郡川村寄留
北足柄村平山
足柄上郡川村
足柄上郡共和村皆瀬川
足柄上郡川村山北
足柄上郡川村山北
足柄上郡川村山北
足柄上郡川村山北
足柄上郡金田村
足柄上郡中川村
足柄上郡湯触村
・仕入元…東京の免許商から購入/近村に居住する者(買い替え)
→東京の免許商から仕入れ、近村に販売
※同文書群には、火薬類の売買に関する資料もある。
3戦後の民間の鉄砲管理
●終戦後に実施された連合国による武装解除
…民間所在の武器も対象。
・武器回収方針(回収の除外例)
神社仏閣の宝物、先祖伝来の刀剣など。重要美術品は届出/一般の刀剣は提出し、警察
署に保管/猟銃のうち必要なものは回収の除外。
・回収は日本の警察が実施。回収した武器弾薬は各司令部に引き渡された。
※江戸、明治の鉄砲改と相違する点は、警察(地域によっては司令部も)自らが回収を実施。
⇒江戸時代の鉄砲改、明治 5 年銃砲調査との相違点
・1946 年末の鉄砲の没収状況(全国)
拳銃 1 万 1916 挺/小銃 39 万 5891 挺/猟銃 38 万 4212 挺
●その後
・銃砲等所持禁止令 1946 年 6 月 3 日勅令 300 号
・銃砲等所持禁止令施行規則 同年同月 17 日 内務省令 28 号
第 1 条 銃砲・火薬および刀剣類は、これを所持することができない
(例外)鳥獣駆除のためのもの/狩猟を業とする者の道具/刀剣類で美術品としての
価値を有するもの/火薬などで産業の用途に供するもの
・銃砲刀剣類所持等取締法
1958 年 3 月 10 日 法 6 号
→禁止令から法律に。同法は、数度の改正を経て、現在に至る。
むすびにかえて
●民間所在の鉄砲管理の変遷から見えてくるもの
・所持・所有が許可された民間所在の鉄砲
江戸時代…狩猟(猟師)用・獣害対策用
明治~ …狩猟用・護身用
戦後~ …狩猟用・競技用・文化財
→(共通点)狩猟用・獣害対策に用いる鉄砲はいつの時代も許可
=物騒でない鉄砲は生活のために欠かすことのできない道具
⇒鉄砲を兵器として用いない人の姿
(現在)
神奈川県は、丹沢、箱根、秦野・伊勢原の里山などの自然
…鳥獣による農林水産業被害、生活環境の被害の深刻化
→県の対策の一つに鉄砲を使った狩猟
【主要参考文献】
荒敬『日本占領史研究序説』
(柏書房、1994)
藤木久志『刀狩り』
(岩波書店、2005)
武井弘一『鉄砲を手放さなかった百姓たち』
(朝日新聞出版、2010)
(表1)石井元三郎家文書の鉄砲証文一覧
資料ID
2201030035
2201030036
2201030037
2201030038
2201030039
2201030040
2201030041
2201030043
2201030044
2201030045
2201030046
2201030047
2201030048
2201030049
2201030050
2201030051
2201030052
2201030053
2201030054
2201030055
2201030056
2201030057
2201030058
2201030059
2201030060
2201030061
2201030062
2201030063
2201030064
2201030065
2201030066
資料名
猟師御改帳
猟師御改帳
猟師鉄砲改手形帳
猟師鉄砲書上帳
鉄砲改書上帳
四季打鉄砲証文帳
鉄砲御改書上帳
猟師筒并四季打鉄炮玉目書上
帳、四季打鉄炮証文帳、猟師鉄
炮証文帳
猟師鉄砲証文帳
四季打鉄砲証文帳
四季打鉄砲証文帳
四季打鉄砲証文帳
四季打鉄砲証文帳
四季打鉄砲証文帳
四季打鉄砲証文帳
鉄砲御尋ニ付書上帳
四季打鉄砲拝借証文帳
猟師鉄砲御尋ニ付書上帳
四季打鉄砲封印証文並猪鹿員数書
上帳
四季打鉄砲証文帳控
四季打鉄砲証文帳控
四季打鉄砲証文帳
四季打鉄砲証文帳
四季打鉄砲証文書上帳
四季打鉄砲証文帳控
四季打鉄砲証文帳
猟師四季打鉄砲書上帳
四季打鉄砲拝借証文帳
四季打鉄炮拝借証文、四季打鉄
炮打止証文、獲物員数御届書
四季打鉄砲書上帳
四季打鉄炮拝借証文・同去子打
止証文・同獲物員数御届書 三
冊分書上帳
作成年代
元禄8年4月
元禄8年5月
元禄12年2月
享保11年3月
延享2年正月
延享3年正月
寛延2年5月
番号
1
2
3
4
5
6
7
宝暦2年2月
8
宝暦9年5月
宝暦10年正月
明和2年正月
明和4年正月
明和5年正月
明和6年正月
明和8年正月
明和9年9月
安永3年5月
天明5年5月
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
寛政2年11月
19
文化10年2月
文化15年3月
文政10年3月
天保4年3月
天保10年3月
嘉永2年3月
嘉永6年
嘉永6年2月
文久3年2月
20
21
22
23
24
25
26
27
28
文久3年他
29
文久3年3月
30
元治2年2月
31
(表2)沢井村の鉄砲の所持人について
猟
師
鉄
砲
四
季
打
鉄
砲
①
②
③
④
⑤
重右衛門
太郎右衛門
市右衛門
九兵衛
惣兵衛
与五左衛門
十郎右衛門
源左衛門
平左衛門
源兵衛
弥五左衛門
五郎左衛門
九郎兵衛
小兵衛
元
禄
8
年
元
禄
1
2
年
1726
享
保
1
1
年
d
e
f
a
b
1699
h
a
b
c
d
e
f
1695
a
b
c
d
e
f
g
i
i
延
享
2
年
1745
①
延
享
3
年
1746
寛
延
2
年
宝
暦
2
年
1795
宝
暦
9
年
1760
宝
暦
1
0
年
明
和
2
年
1765
明
和
5
年
1768
明
和
6
年
1769
明
和
8
年
1771
明
和
9
年
1772
a
a
1752
a
1749
安
永
3
年
1774
1785
天
明
5
年
1813
文
化
1
0
年
1818
文
化
1
5
年
1827
文
政
1
0
年
a
天
保
4
年
1839
天
保
1
0
年
1850
嘉
永
3
年
1853
嘉
永
6
年
1854
嘉
永
7
年
1863
文
久
3
年
1865
慶
応
元
年
a
1833
c
②
c
d
m
c
d
m
q
c
d
m
q
c
d
m
q
a
b
c
d
m
q
h
m
q
h
m
q
③
m
q
h
m
q
h
m
q
r
h
m
q
r
h
m
q
r
④
m
q
r
j
k
e
l
m
q
r
v
w
x
y
u
j
k
e
m
q
r
v
w
x
y
u
j
k
e
m
q
r
v
w
x
y
u
j
k
e
m
q
r
v
w
x
y
u
j
k
e
q
r
v
w
x
y
u
w
x
y
u
v
w
x
y
u
w
x
y
u
z
*
v
w
x
y
u
w
x
y
u
z
*
v
w
x
y
u
w
x
y
u
z
*
*
w
x
y
u
z
*
w
x
y
u
z
*
w
x
y
u
z
*
w
x
y
u
z
*
⑤
v
w
x
y
u
j
k
e
太郎兵衛
m
m
m
七右衛門
n
n
勘左衛門
o
o
彦次郎
p
p
定右衛門
q
q
q
忠兵衛
r
r
r
長右衛門
s
s
s
清兵衛
t
t
兵右衛門
u
u
u
徳左衛門
v
v
v
善左衛門
w
与惣兵衛
x
新右衛門
y
武左衛門
善太郎
与五左衛門
寛保元年、病身従兄弟九郎兵衛に譲渡(表1-16)
安永4年、子重右衛門に譲渡(表1-18)
安永5年、子源左衛門に譲渡(表1-18)
安永8年、子弥五左衛門に譲渡(表1-18)
宝暦9年病身、従兄弟武左衛門へ譲渡(表1-16)
表の説明
a~*は猟師鉄砲・四季打鉄砲の持主の変遷を見るために便宜的に付した。例えば、惣兵衛eの猟師鉄砲は、寛保元年に九郎兵衛に譲り渡している。それゆえに九郎
兵衛の猟師鉄砲はeとなる。
Fly UP