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『低炭素社会国際研究ネットワーク(LCS-RNet)』等における IGES の
IGES プレスリリース 参考資料 2 2009 年 5 月 20 日 『低炭素社会国際研究ネットワーク(LCS-RNet)』等における IGES の活動について 気候変動問題が世界的に喫緊の課題となる中、低炭素社会の構築に注目が集まっています。 このような中、財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)では、持続可能な社会の実現に向けて、 低炭素社会に焦点を当てた戦略研究を積極的に進めています。 1.低炭素社会国際研究ネットワーク(LCS-RNet)について ・ IGES は、2009 年 4 月に発足した「低炭素社会国際研究ネットワーク(LCS-RNet)」につい て、一機関として参加するとともに、事務局としてネットワーク活動を支援することになりま した。 ・ LCS-RNet では、各国の参加研究機関が低炭素社会に関する研究についての情報共有と 研究協力を進めるとともに、その成果に基づく政策提言を通じて、G8 を含む気候変動に関 する国際政策決定プロセスに貢献することが期待されています。 ・ LCS-RNet は 2008 年 5 月の神戸での G8 環境大臣会合において、「神戸イニシアティブ」 のひとつとして日本が提案したものです。先の G8 環境大臣会合(2009 年 4 月 22 日~24 日、イタリア・シラクサ)でその発足が了承され、科学・技術・社会・政策の統合を目指すア プローチについて支持されました。また、今後、進捗を定期的に報告するよう要請を受けま した。 ・ 気候変動問題に取り組む新たな国際イニシアティブとして注目されるもので、現在、6 カ国 から 10 機関が参加を表明しています。 参加表明した各国の研究機関 フランス 技術アカデミー 環境エネルギー管理庁(ADEME) 持続可能開発・国際関係研究所(IDDRI) ドイツ ブッパータール気候・環境・エネルギー研究所 イタリア 新技術・エネルギー・環境庁(ENEA) 地中海気候センター(CMCC) 日本 (財)地球環境戦略研究機関(IGES) (独)国立環境研究所(NIES) 韓国 国立環境研究院(NIER) 英国 エネルギー研究センター(UKERC) IGES プレスリリース 参考資料 2 2009 年 5 月 20 日 2.「アジアの低炭素型発展基盤研究」について ・ IGES は、2009 年 4 月より新たな研究事業「アジアの低炭素型発展基盤研究」(2009 年4月 ~2012 年 3 月)*1 を開始しました 。 ・ 全球的な気候変動問題の解決のためには、今後急速な発展が予測されるアジアの途上 国が、低炭素型の発展の道をとりながら、いかに持続可能な社会へ到達することができる かを示すことが最大の課題となっています。 ・ 本研究では、”アジアは低炭素社会の実現に適した位置にあるのではないか?”というテ ーマを掲げ、アジア独自の環境に優しい行動様式・価値観を基盤とした、新たな低炭素型 の発展パターンとそれを促すメカニズムを明らかにします。そのために、技術、社会インフ ラ、都市開発、国際協力、価値観、ライフスタイルなどさまざまな観点から分析を行いま す。 ・ IGES がこれまで培ってきた協力ネットワークを活用し、アジア各国の研究者とともに研究に 取り組みます。 ・ 2012 年 3 月には最終的な成果として、アジア数ヵ国での低炭素型発展の条件の提示を目 指します。 *1 環境省地球環境研究総合推進費による研究事業 以上