...

環境報告書 - NECネットワーク・センサ

by user

on
Category: Documents
16

views

Report

Comments

Transcript

環境報告書 - NECネットワーク・センサ
環境報告書2016
NECネットワーク・センサ株式会社
目
次
1. トップメッセージ
2. 会社概要/報告書の対象範囲
3. 環境方針
4. ISO14001認証登録/環境管理体制
5. 環境監査/法順守/環境事故・災害・苦情
6. 当社と環境との関わり マスバランス
7. 2015年度の活動報告
8. 2016年度の活動⽬標
2
トップメッセージ
自然に生かされてきた人類は、文明の発達ととも
に⾃然環境と⽣態系を⼤きく変えてしまう能⼒を持
つようになり、その結果、地球温暖化、異常気象に
よる洪水、干ばつなど人類を含めた生態系の維持に
対する大きな脅威となっています。
次世代への責任として、自然との共生、持続可能
な社会の実現・維持に向けた環境への取り組みは、
企業としての最重要課題です。
代表取締役社⻑ 中島 裕二
昨年末にフランス・パリで開催されたCOP21では、2020年に失効する京
都議定書以降の新たな枠組みとして、全196か国が参加するパリ協定が採択さ
れました。その中では、世界の平均気温上昇を2度未満(1.5度にも⾔及)に抑
えるため、今世紀後半には温室効果ガスの実質排出量をゼロにするという⻑期
的な目標と、すべての国が5年毎に削減⽬標を⾒直すこと、気候変動によって
⽣じる災害によって被害を受けた国への資⾦援助、救済を⾏う⽀援の仕組みづ
くり等も盛り込まれました。世界全体が自然との共生に向けて、また一歩前進
しました。
NECにおいても、グループ一丸となって環境経営に取り組み着実に成果を
上げています。今年2月には「エコ・アクションプラン2016」を発⾏し、「攻
め」として事業活動を通じた気候変動への対応と、「守り」としてコンプライ
アンス強化を基本⽅針とし、環境への取り組みを積極的に⾏っています。
当社は、NECグループにおける航空宇宙・防衛の事業分野において、各種セ
ンサ、通信機器などのものづくりを担っています。昨年はネットコムセックと
合併し、セキュリティ機器、マイクロ波管など事業領域も拡⼤しました。
環境に対する具体的な⽬標を定め、省エネルギー・省資源対策、環境に配慮
した資材の調達、廃棄物のリサイクル活動などを推進するとともに、省電⼒製
品の提供、お客様の業務効率化など、設計から保守までを含めたトータルライ
フサイクルでの環境対策へ積極的に取り組んでいます。また、社員による河川
敷清掃への参加など地域に密着した生物多様性保全活動も実施しています。本
報告書は、環境に対する当社の取組方針、目標及び活動内容を示したものです。
これからも、人と地球にやさしく、持続可能な情報社会の実現に向け、全社一
丸となって環境経営に取り組んで参ります。
3
会社概要/報告書の対象範囲
▌会社概要
創 ⽴ :1999年6月25日
事業内容:関連諸機器の設計・製造・ 販売並びに通信・電子機器等
の保守メンテナンス
資本⾦
:2億円(NEC全額出資)
従業員数:1120名(2016年4月1日現在)
売上高
:310億円(2015年度実績)
本
:東京都府中市日新町一丁目10番地
社
(NEC府中事業場内)
▌対象範囲
対象期間:2015年度(2015年4月1⽇〜2016年3月31日)を主な
対象としていますが、2016年度についても⼀部記載して
おります。
対象範囲:本社・府中事業所
東京都府中市日新町一丁目10番地
日高事業所
埼玉県日高市原宿401番地
相模原事業所
神奈川県相模原市中央区下九沢1120番地
白石事業所
宮城県白石市旭町七丁目1番地1号
4
環境方針
環境方針
NECネットワーク・センサは、企業活動を通して自然にやさしい循環型社会
の実現に貢献します。
⾏動指針
<前文>
NECネットワーク・センサは、環境との調和を経営の最高課題のひとつと
して企業活動の全域で⼀⼈ひとりが環境へのやさしさを優先して⾏動します。
1.通信・電子機器及び関連諸機器の設計、製造、販売並びに整備、保守の
各段階で環境負荷の低減(省エネルギー、廃棄物削減、化学物質削減等)
に努め、環境パフォーマンスの継続的改善及び汚染の予防を図ります。
2.国、地方自治体などの環境規制を順守する事はもとより、地域との協定を
順守し、NECの活動⽬標等を考慮の上、⾃主管理基準を設定し、環境管
理レベルの向上を図ります。
3.環境管理活動を実践する為の具体的な⽬的、⽬標及び施策を環境管理計画
の中で明確にして実⾏、⾒直します。
4.全員への環境教育を徹底し、環境への意識向上を図るとともに、環境⽅針
を公開し、地球的規模の視点に⽴った全社⼀丸の環境保全活動により社会
貢献します。
5.社⻑を頂点とした環境管理の組織、運営制度を整備し、責任の所在の明確
化を図るとともに、常に最新の環境マネジメントシステムを維持します。
6.環境監査の実施により活動を確認して改善施策を実⾏し、⾃主管理の維持
に向上努めます。
2012年6月20日
社⻑ 中島 裕二
5
ISO14001認証登録/環境管理体制
▌ISO14001登録証
ISO14001マネジメントシステム
登録証番号:JQA-E90066J
登 録
:1997年10月31日
更 新
:2015年10月31日
有効期限 :2018年 9月14日
ISO14001登録証
▌環境管理体制
社⻑の指⽰がすばやく全従業員に伝わるよう、トップダウン体制で推進、維持して
います。
下の図は、全社の環境管理体制を⽰しています。本社・府中事業所、⽇⾼事業所、
相模原事業所、⽩⽯事業所の管理体制を組み、活動を⾏っております。
6
環境監査/法順守/環境事故・災害・苦情
▌環境監査
NECによるISO14001規格に基づく代替審査を受審し、環境マネジメ
ントシステムが維持されていると認められました。
また、環境マネジメントシステム維持向上のため、社内監査を実施致しま
した。
監査の種類
実施年⽉⽇
実施結果
NEC環境経営監査
(旧NCS)
2015/10/22〜23
ISO14001規格に基づく環境マネジメント
システムが維持管理されている
NEC環境経営監査
(旧NETS)
2015/10/28〜29
ISO14001規格に基づく環境マネジメント
システムが維持管理されている
2016/2/3〜15
ISO14001規格に基づく環境マネジメント
システムにおける重大な改善事項なし
内部環境監査
▌法順守
毎⽉法改正等の確認⾏為を⾏い、環境法令を順守しております。
⼜、法律に基づく所定の⾏政報告等はすべて完了しております。
なお、2015年10⽉にNECの順法監査を受審致しましたが、重⼤な不備は
⾒られませんでした。
▌環境事故・災害・苦情
2015年度は、お蔭様で環境事故、災害、苦情はゼロ件でした。
今後も無事故、無災害に向けた活動を継続致します。
7
当社と環境との関わりマスバランス
1/2
▌環境との関わり(本社・府中、日高、相模原)
エネルギー等のインプットと、CO2排出量等のアウトプットを数値で把握し、
削減活動を⾏うことで、環境負荷低減に取り組んでおります。
本社・府中事業所
■エネルギ−電⼒
:3867MWh
■上水
:36058m3
リサイクル状況
■製品
レーダー装置
ソーナー応用装置
通信装置
誘導装置
■CO2排出量
:2390 CO2-t
(Nox、Soxなし)
■化学物質(法規
■化学物質(法規制)
制):
:1.2t
0.05t
リサイクル率100%
■排⽔量
:36234m3
(下水系排水)
リサイク
ル100%
■廃棄物発⽣量
:17.4t
日高事業所
■エネルギ−電⼒
:859MWh
■上水
:6287m3
リサイクル状況
■維持整備
レーダー装置
ソーナー応用装置
通信装置
誘導装置
■CO2排出量
:549 CO2-t
(NOx、SOxなし)
■化学物質(法規制)
:1.3t
リサイクル率100%
■排⽔量
:6287m3
(下水系排水)
8
■廃棄物発⽣量
:59.7t
当社と環境との関わりマスバランス
2/2
相模原事業所
■エネルギ−電⼒
:5931MWh
■上水
:7000m3
■製品
■化学物質(法規制)
:2.9t
リサイクル状況
リサイクル率100%
■CO2排出量
:3332 CO2-t
(NOx、SOxなし)
■排⽔量
:10000m3
(下水系排水)
■エネルギ−電⼒
:208MWh
■上水
:610m3
■廃棄物発⽣量
:34.2t
白石事業所
リサイクル状況
■製品
ソーナー部品
磁気センサ部品
■CO2排出量
: CO2-t
(NOx、SOxなし)
■化学物質(法規制)
:0.68t
リサイクル率100%
■排⽔量
:549m3
(下水系排水)
9
■廃棄物発⽣量
:1.3t
2015年度の活動報告
1/4
▌主な目標と実績
2015年度の⽬標値は、2項目を除いて達成致しました。
「エネルギー使⽤量売上原単位の削減」と「電気使⽤量売上原単位の削減」に
関しては、省エネルギー活動に取り組んでまいりましたが、2015年度の売り上
げ減(前年度⽐14.7%減、2012年度⽐21%減)が影響し未達となりました。
今年度はすべての項⽬が⽬標達成できるように、更なる改善に取り組んでまい
ります。
指標
省エネルギー
活動
法令順守
環境意識啓発
及び人材育成
環境目標項目
目標値
実績値
製品消費電⼒60%削減
5件以上
5件
製品の環境性能の底上げ
(エコシンボル取得率)
65%以上
100%
エコ・アピールツールの共有
促進
(グリーン製品売上割合)
52%以上
68%
エネルギー使⽤量売上原単位
の削減
前年度⽐−1%
+21%
電気使⽤量売上原単位の削減
2012年度⽐−5.9%
+28%
法令届出及び報告
100%実施
実施率100%
100%
環境教育受講の徹底
教育受講率95%以上
100%
生物多様性貢献MDD運動へ
の参加促進
110人以上参加
217人
10
2015年度の活動報告
2/4
▌緊急事態訓練(相模原事業所)
相模原事業所は、排⽔処理施設、めっき装置、水素炉等を保有しており、万が一の緊急時に備えて
訓練を定期的に実施しています。様々なケースを想定し、突然の事態が起きても、適切な対処、
迅速なエスカレーションができるように心がけています。
2015年度は下記内容で4回の訓練をシナリオを作り、実施致しました。
時期
実施日
訓練タイトル
1Q
2015年 6月29日
①D棟排⽔処理施設 硫酸タンク フランジより漏れ対応の確認テスト
2Q
2015年 9月18日
②D棟排⽔処理施設 無機排ガス洗浄塔 ノズル目詰まり対応の確認テスト
3Q
2015年 12月9日
③有機溶剤運搬時の漏洩対応の確認テスト
4Q
2016年
④塗装ブース⽔漏れ対応の確認テスト
3月7日
①硫酸タンク フランジより漏れ対応の確認テスト
②無機排ガス洗浄塔 ノズル目詰まり対応確認テスト
漏れ部分のフランジ締め直し処置
ノズル交換処置の実施
③有機溶剤運搬時の漏洩対応の確認テスト
漏洩拡散防⽌のためのオイルフェンス処置
④塗装ブース⽔漏れ対応の確認テスト
11
ボロ布、ウエス等で、拡散防止処置
2015年度の活動報告
3/4
▌エコシンボル製品の登録
2015年度は、進⾏波管LD7366・LD7367・LD7872の3機種がエコシンボル製品として
承認されました。改良コレクタ、あるいは4段コレクタ等を採用し、消費電⼒をいづれも
従来製品との比較で50%以上低減し、⾼い省エネ効果を実現した製品です。
加えて、RoHS指令対応⼯程での製作・部品の使用、軽量・⻑寿命設計となっています。
・LD7366
・24.65-25.25GHz
500W peak / 300W CW TWT
RoHS指令対応品、軽量化
製品消費電⼒低減 22%(従来品比)
・LD7367
・13.75-14.5GHz
750W peak/400W CW TWT
RoHS指令対応品、改良2段COL伝導冷却、ビーム
軌道シュミレーションによるコレクタ構造・寸法を
採⽤した低消費電⼒設計
製品消費電⼒低減46%実現(従来品比)
12
2015年度の活動報告
4/4
▌生物多様性貢献活動
弊社では、地域の河川清掃を毎年実施し、⽣物多様性保全に貢献しており
ます。
2016年5月29日(日)に、日高市主催の「平成28年度ごみゼロの⽇・クリー
ン⽇⾼市⺠運動」に協⼒して、⾼麗川河川敷清掃を実施しました。この活
動は、⽇⾼市が毎年実施しているものであり、当社も毎年参加しています。
今年は21名が参加し、軽トラック⼀台分のごみを回収することが出来ま
した。
【⾼麗川河川敷清掃】
13
2016年度の活動⽬標
▌主な活動目標
2016年度の活動⽬標は、省エネルギー活動、法令順守に重点を置き、
従業員一丸となって活動に取り組みます。
環境目標
目標値
製品の環境性能の底上げ
エコシンボル製品の取得率拡大
70%以上
製品のエネルギー効率改善
製品の消費電力削減
5件
エネルギー使用量の前年度比1%削減
1%削減
電気使用量の前年度比1%削減
1%削減
製品含有化学物質規制への対応
禁止物質含有品の代替化
(六価クロムレス処理)
6件
全従業員への環境教育の徹底
環境教育受講率:95%以上
95%以上
省エネルギー活動の推進
本レポートについて、ご意⾒、お問い合わせなどがございましたら、下記までお寄せ下さい。
NECネットワーク・センサ株式会社
本社・府中事業所
●2016年
生産本部 生産革新技術部 環境管理センター
東京都府中市日新町一丁目10番地
TEL:042(333)6753 FAX:042(333)6773
7⽉発⾏
14
ⓒNEC NETWORK CENCER Co., Ltd. 2015
Fly UP