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研究主題(表現リズム遊び) 友達や題材と楽しく関わり、全身の動きで
No.11 山陽小野田支部 研究主題(表現リズム遊び) 友達や題材と楽しく関わり、全身の動きで即興的に踊りながら、な りきって踊る楽しさを膨らませる子どもを育てる。 1 主題設定の理由 表現運動やダンスは、日常の自分を超えてリズムやイメージの世界に没入して、なり きって踊ること自体が楽しい運動である。しかし、高学年になるにつれて恥ずかしさや 動き方が分からないという理由から、苦手意識をもつ子どもも少なくはない。そこで、 低学年で「なりきって踊る楽しさ」を十分に味わわせ、いろいろなものに変身したい、 もっと踊りたいという思いをもたせることが重要である。 そのためにはまず、どんな動きでも認められる共感的な雰囲気を作り、心と体を解放 できるようにすることは不可欠である。その上で、表現したいと思えるような題材とい かに出会わせるか、その内容とタイミングが重要になる。教師が身につけさせたい動き と 児 童 が 表 現 し た い 内 容 が 合 致 し て こ そ 、な り き っ て 踊 る 楽 し さ に 触 れ る こ と が で き る 。 さらに、友達と関わったり、題材のイメージを膨らませたりすることで、多様な動き を引き出すことができると考える。また、様々な物に変身する活動を繰り返したり、良 い動きを教師がしっかりと価値づけたりすることで、即興的に表現する技能を身につけ ることができる。そして、自信をもってなりきることができるようになれば、言葉や音 楽に合わせて自然と体が動き出す。そんな子どもを育てたい。 2 研究の視点 楽しさが膨らむ確かな単元構想 同 じ「 動 物 」と い う 題 材 で も 、 「 ○ ○ し て い る と こ ろ 」や「 大 変 、○ ○ だ 」と い う よ うな変化をもたせることで、より楽しく多様な動きを引き出していけるのではないだ ろ う か 。 ま た 、 表 現 あ そ び の 中 に 「 だ る ま さ ん が こ ろ ん だ 」 や 「 ジ ャ ン ケ ン 」、「 カ ル タ 」な ど の ゲ ー ム を 取 り 入 れ る こ と で 、即 興 表 現 の 面 白 さ を し っ か り と 味 わ わ せ た い 。 教師の言葉かけの工夫 全身の動きで即興的に踊るためには、イメージを膨らませ、それを動きに結び付け ることが大切である。教師の言葉かけは、子どもたちの自由な発想を促し、多様な動 きを引き出すこともあるし、逆に、イメージを固定してしまい動きを限定してしまう こともある。イメージを膨らませるための有効な言葉かけについて探りたい。 3 実践研究 単元名 「 へ ん し ん ! ど う ぶ つ ラ ン ド 」( 表 現 リ ズ ム 遊 び ) 山陽小野田市立赤崎小学校 深井 健一 (1)単元について 本学級の子どもたち(男子10名、女子14名)は、休み時間になるとほとんどの 児童が外に出て、遊具やなわとびで遊んだり鬼ごっこをしたりして元気よく遊んでい る。運動会で踊った「マルマルモリモリ」では、多くの児童が、音楽に合わせて楽し く踊ることができた。しかし、アンケートをとったところ、ダンスが好きと答えた児 童は半数にとどまった。嫌いな理由として、動きを覚えるのが難しい、間違えると恥 ずかしい、うまく踊れない等があげられた。また、動きの決まっているダンスでは、 思いきり体を動かすことができる児童も、好きなポーズをしようと言うと、途端に動 けない事が多かった。そこで、低学年のうちにいろいろなものに即興的になりきって 踊る経験を積み重ね、表現することの楽しさをしっかりと味わってもらいたい。 本単元は、身近な動物の特徴をとらえて、友達と関わり合いながら、動物になりき って踊ることが楽しい学習である。ほとんどの児童は動物への関心は高く、動物園や テ レ ビ で 見 る 機 会 も 多 い の で 、変 身 し や す い 題 材 で あ る 。ま た 、特 徴 を と ら え や す く 、 大きさや動きに差がある動物を取り上げて変身することで、多様な動きを経験させた い 。ま た 、 「 ○ ○ が ~ し て い る と こ ろ 」と い う よ う に 、具 体 的 な 場 面 を イ メ ー ジ さ せ る こ と で 様 々 な 動 き を 引 き 出 し て い く こ と が で き る 。さ ら に 、 「 大 変 、○ ○ だ 」の よ う な 急変する場面を入れることで、動きに変化をつけたり、友達と関わり合いながら踊っ たりすることができる単元であるといえる。 そこで、以下の点に留意しながら指導にあたりたい。 ○ 心身を解放してだれとでも自由に踊ることができるように、ウォーミングアップ としてリズム遊びを取り入れて、楽しい雰囲気で授業を始める。 ○ 特徴をとらえたりイメージを膨らませたりすることができるように、教師の言葉 か け を 工 夫 し て 、リ ズ ム 太 鼓 や 音 楽 を 使 い な が ら 、効 果 的 に 投 げ か け る よ う に す る 。 ○ 良い動きを見つけることができるように、なりきって踊っている児童をその場で 価値づけるようにする。さらに、多様な動きが経験できるように、良い動きをみん なで真似て踊るようにする。 ○ 即興的に表現する楽しさを十分に味わえるように、 「 だ る ま さ ん が こ ろ ん だ 」や「 ジ ャ ン ケ ン 」、「 カ ル タ 」 な ど の ゲ ー ム を 取 り 入 れ る よ う に す る 。 (2)目標 ○特徴をとらえたりイメージを膨らませたりしながら、全身でなりきって踊ることが で き る 。( 技 能 ) ○ 場 の 安 全 に 気 を つ け な が ら 、 積 極 的 に だ れ と で も 仲 良 く 踊 る こ と が で き る 。( 態 度 ) ○ 友 達 の 良 い 動 き を 見 つ け 、よ り 楽 し い 踊 り 方 を 工 夫 す る こ と が で き る 。 ( 思 考・判 断 ) (3)研究の実際と考察 ○単元構想図について・・・・・別紙参照 ○教師の言葉かけと子どもの実際の「動き」と「学び」 【リズム遊びによる心と体のほぐし】 毎時間、授業の最初に「ウルラ」という簡単な振り付けのあるダンスを踊った。心 身が解放できるように、以下の点に留意した。 ①大きな声を出しながら踊る。 ②ガッツポーズをするところは、人がやらないような面白いポーズをする。 ③輪になって踊るが、移動の後は毎回違う人と手をつなぐようにする。 ④最初のうちは、教師が一番楽しそうに踊る。 最初は声も動きも小さく、先頭の児童につ いてみんな同じ方向に走っていた。中には、 入れてもらえなかったと泣きだす児童もいた。 しかし、回数を重ねると、大声を出しながら 体育館をいろいろな方向に走りまわって楽し く踊ることができるようになった。グループ もすぐに作れるようになり、グループに入り 損ねた友達を自然と誘う姿も見られるように なった。 心と体をほぐすための手段としてリズム遊 びを取り入れることは、有効であった。初め てのリズム遊びだったので、簡単な振り付け のあるダンスにしたが、そうすることであま り抵抗なく取り組めたのではないだろうか。 指導要領の内容からすると、児童の発想を大 切にして、リズムに合わせて即興的に踊れる ような指導の必要も感じた。 【だるまさんがころんだ】 教師の言葉かけ 良い動きを価値づける言葉かけ ・○○くんは、一人だけ違うよ。 ・すごい、こんな姿勢できる? ・顔(指先)まで面白いなあ。 児童の反応 ・自然とその児童を見て、動きを真似しは じめた。 ・次は、自分を見てほしいとアピールして きた。 ・よく思いついたねえ。 対比する動きの言葉かけ ・高い(低い)姿勢で ・速く(遅く) ・上(下)を見て 動かす部位を限定する言葉かけ ・顔だけで ・お尻だけで ・対比する動きを入れた方が、より大げさ な動きになった。 ・テンポよく指示すると、動きが一様にな ってしまった。 ・おとなしい子も夢中になって、舌を出し たりより目をしたりしていた。 ・友達同士でおへそをくっつけていた。 ・おへそだけで イメージを動きにする言葉かけ ・始めは戸惑ったが、なんとか表現しよう ・ガチガチで と体を動かし、何人か踊り始めると真似 ・ベトベトで しながら踊れた。 ・フニャフニャで ・ツルツルで 変身する言葉かけ ・子どもによってイメージするものが違っ たので様々な動きが出てきた。 ・変身言葉を使うように言うと、ほとんど ・ぞうさんが食べた が鳴き声だったが、声を出すと、なりき ・ペンギンが滑った りやすかった。 ・おさるさんがハチに刺された ・ハチに刺された場所によって、多様な動 きが引き出せた。 「だるまさんがころんだ」は、なじみのある遊 びである上に、引き出したい動きを意図的に入れ ることができるので、ウォーミングアップとして 取り入れたのがとてもよかった。子ども達も飽き ることなく、とても喜んで取り組んでいた。 回数を重ねるにつれて、人がやらないようなポ ーズを考えて表現するようになり、多様な動きを引き出すことができた。さらに、何 も言わなくても友達とくっついたり、数人で一つの物を表現したりと自然に友達と関 わっていた。そのような動きをしっかりと価値づけておくことで、友達と関わって踊 る楽しさを膨らませることができるのではないだろうか。 【 お さ る に な っ て ジ ャ ン グ ル 探 検 ( 第 6 時 )】 教師の言葉かけ 児童の反応 ・あ ん な と こ ろ に バ ナ ナ の 木 が あ る よ 。 ・ 壁 を よ じ 登 ろ う と す る 。 ・その場でピョンピョンとび跳ねる。 ・大変、嵐だ。 ・走りまわる。 ・反対からもすごい風だ、ビュー。 ・走る方向を変える。 ・体育館の隅を洞窟にみたてて小さくなっ て 隠 れ る 。( 雨 や ど り ) ・きれいなお花がいっぱいだね。あ、 ちょうちょが飛んでいるよ。 ・キーキー言いながら追いかける。 ・ピョンピョンとび跳ねている。 (つかまえたい) ・シューシュー。大変、大蛇だ。 ・散り散りに走って逃げる。 ・二人、歯をむき出して怖い顔をする。 (ヘビを威嚇している) ・だんだん増えて、ヘビとの戦いになる。 ・遠くにキラッと光るものがあるぞ、 ・四つん這いでゆっくり近づく。 近づいてみよう。 ・大変、ギラギラだ。 ・みんなの動きが止まる。 ・反対方向に走って逃げる。 (トラの目が光っている) ・大変、ベトベトだ。 ・手足を床につけて這う。 (泥の中にはまった) ・みんなで助けてあげよう。 ・みんなで手足を引っ張る。 ・ 他 の 子 も は ま っ て 、「 助 け て 。」 どの場面でも、中に2~3人、他と違う動きをして いる子がいた。その子にインタビューすると、他の子 も真似をしたり、そこからさらに話をつくって違う動 きをしたりしていたので、動きが広がった。 「 大 変 、ギ ラ ギ ラ だ 。」の 時 は 、急 に 抽 象 的 に な っ た ため子どもたちは戸惑っていた。ギラギラするものを 他にも連想させたりそこからお話を作らせたりするこ と で 、し っ か り と イ メ ー ジ を 膨 ら ま せ る 必 要 が あ っ た 。 全体的に、四つん這いで歩いたり、走って逃げたり する動きが多かった。それをどう崩していくかが、教 師の声かけのポイントであった。 【 探 検 カ ル タ ( 第 6 時 )】 友達と関わりながら表現遊びをする場を意 図 的 に 作 る た め に 、3 人 グ ル ー プ で 探 検 カ ル タ を 行 っ た 。中 に は 役 割 を 決 め て 表 現 し て い る グ ル ー プ も あ っ た が 、1 人 が 表 現 し て あ と の 2 人 がそれについて真似するグループがほとんど だ っ た 。結 果 、前 の 活 動 と 同 じ こ と を 繰 り 返 し て し ま い 楽 し さ が 膨 ら ん だ と は い え な い 。役 割 を決めていることをしっかりと価値づけるこ と で 、グ ル ー プ 活 動 で の 学 び 方 を 高 め て い く 必 要があった。 ま た 、ゲ ー ム の ル ー ル に 曖 昧 な 部 分 が あ っ た た め 、十 分 に 表 現 活 動 を し な い う ち に 次 の カ ー ドに移動したり時間が来てしまったりするこ と が あ っ た 。ゲ ー ム 化 を 取 り 入 れ る の で あ れ ば 、 そ の ね ら い を 明 確 に し て 、ル ー ル を 考 え な く て はならなかった。 【授業前後のアンケート結果】 100% 1.ダンスは好 きですか。 授業前 授業後 90% 12 18 80% 1 2 大好き まあまあ好 き ふつう 2 2 あまり好 きじゃない 5 0 嫌い 4 2 ○好きな理由(授業後) 70% 60% あまり好き じゃない 50% ふつう 40% 20% 10% ・いろんな動きをするから。 0% ○嫌いな理由(授業後) ・ちょっと難しいから。 ・間違うかもしれないから。 まあまあ好き 30% ・いっぱい体を動かすから。 ・みんなでおどれるから。 嫌い 等 大好き 授業前 授業後 4 成果と今後の課題 (1)楽しさが膨らむ確かな単元構想 何 よ り の 成 果 は 、単 元 構 想 図 を 作 る に あ た り 、今 ま で あ ま り 考 え た こ と の な い 表 現 リ ズ ム 遊 び に つ い て 学 び 、互 い の 知 恵 を 出 し 合 っ た こ と で あ る 。ま た 、単 元 構 想 図 を 作 る こ と で 、児 童 に 身 に つ け さ せ た い 動 き や 学 び を 明 確 に し て 授 業 実 践 ・研 究 協 議 を 行 う こ とができた。単元構想図は、今回の研究で得た財産である。 子 ど も た ち は 毎 時 間 と て も 楽 し く 活 動 し 、個 人 の「 動 き 」に つ い て は し っ か り と 高 め る こ と が で き た が 、「 学 び 」 の 高 ま り に つ い て は 課 題 が 残 る 。 例 え ば 、 友 達 の 良 い 動 き を 見 つ け て 自 分 の 表 現 に 活 か す と い う 学 び 方 は 、自 然 に で き る よ う に な っ て は い た の だ が 、そ れ を 自 分 で 意 識 で き て こ そ「 学 び 」が 高 ま っ た と 言 え る の で は な い だ ろ う か 。そ の た め に は 、 毎 時 間 の 振 り 返 り が 重 要 に な っ て く る 。 今 後 は 、「 動 き 」 や 「 学 び 」 を 確 かに高めるための評価についてさらに研修を深めていきたい。 (2)教師の言葉かけの工夫 教 師 の 言 葉 か け の 重 要 さ を 改 め て 感 じ た 実 践 研 究 で あ っ た 。即 興 表 現 で は 、児 童 の 良 い 動 き は す ぐ に 消 え て し ま う た め 、そ の 場 で そ の 瞬 間 に き ち ん と 価 値 づ け て い く こ と が 不 可 欠 で あ る 。ま た 、 動 き が 単 調 に な っ て し ま っ た と き に 、教 師 の 一 言 で 、 そ れ を 崩 し て 多 様 な 動 き を 引 き 出 す こ と が で き る 。同 じ 言 葉 で も 言 い 方 や タ イ ミ ン グ が 少 し 違 う だ け で 、イ メ ー ジ を 膨 ら ま せ る こ と も あ れ ば 、動 き を 制 限 し て し ま う こ と も あ っ た 。今 回 の 研 究 で 言 葉 か け を 意 識 す る こ と で 、ね ら い を 達 成 す る た め に 効 果 的 な 言 葉 を た く さ ん 見つけられたことは、大きな成果であった。 今 後 も 、効 果 的 な 言 葉 を さ ら に 増 や し て い く た め に 、言 葉 を 意 識 し な が ら 授 業 実 践 を 積 み 重 ね て い き た い 。 ま た 、次 は「 学 び 」を 高 め る た め の 言 葉 か け に 重 点 を 置 い て 研 究 していきたい。 (3)その他 今 年 度 よ り 、2 5 年 度 の 中 四 国 大 会 の 発 表 に 向 け て 、ブ ロ ッ ク と し て ど の よ う に 研 究 を 進 め て い く か を 模 索 し た 。今 年 度 は 、宇 部 市 の 先 生 が 本 市 の 授 業 研 究 に 参 加 し て く だ さ っ た り 、本 市 の 教 員 が 宇 部 市 の 授 業 研 究 に 参 加 さ せ て い た だ い た り す る こ と が で き た 。 来年度も宇部市、美祢市、山陽小野田市の3市間で研究を共有していきたい。 来 年 度 は 、研 究 主 題 や 研 究 の 視 点 の 検 討 か ら 協 力 で き れ ば さ ら に 一 体 と な っ た 研 究 が できるのではないかと考えている。 単元名「へんしん、どうぶつランド」(第1学年) 山陽小野田市立赤崎小学校 深井 健一 単元構想図 「動物になりきって表現する楽しさ」が膨らんだ自分 ■なりきって踊ること ができるように、動物 を主人公にしたス トーリーを作って踊る ようにする。 ■高低の差や速さの 変化がでるように、リ ズム太鼓を使ってテ ンポよく言葉かけを する。 ■イメージを膨らませ て踊れるように、具体 的な事件だけでなく 自由度の高い事件も 取り入れるようにする。 楽しさ3 友達と○○になっていたら、事件が起こって、もっと面白い動きになったよ。 他にも、こんな事件が起こったら楽しいな。他の友達にもぜひ見てもらおう。 6時間目(本時)・7時間目 なりきった 動き ○イメージを膨らませ て、なりきって踊るこ とができる。(技能) 互いの動き の振り返り ・ベトベトだって。底なし沼にはまって大変だ。木の枝を持って 何とか抜け出すぞ。 高低の差や 速さの変化 がある動き ストーリー づくり ・大変、大蛇だ!逃げろー。あ、友達がつかまりそうだぞ、助け るために、みんなで戦おう。 ・ようし、おさるさんになって、冒険にでるぞ!何が起こるか楽しみだな。 イメージを 膨らませた 動き 自由に表現 できる雰囲 気づくり 動きの中に、急変する場面(事件)を入れて、簡単なストーリーをつくり、イ メージを膨らませながら、なりきって表現する。 「大変!○○だ」 ■グループ全体でな りきって踊るために、 友達の動きについて も振り返るようにする。 ■イメージを自由に 膨らませるために、教 師が示した事件の中 から1つ選んでその 前後を子どもが考え るようにする。 ■自由に表現できる 雰囲気を作るために、 友達と違う動きをしっ かりと認め、価値づけ るようにする。 ○ペアやグループで 話し合って、楽しい踊 り方を考えることがで きる。(思考・判断) 楽しさ2 ■即興的に動く力をつける ために、動物と動きをそれ ぞれカルタにして、いろいろ と組み合わせるようにする。 ■友達と関わりながら動け るように、追いかけっこやケ ンカ等関わり合いのあるお 題で変身するようにする。 ■動物の様子を具体的な 動きでとらえることができる ように、教師のお題に続け て、児童が「へんしんこと ば」を言いながら踊るように する。 ○動物の様子を具体的な 動きでとらえて、即興的に 踊ることができる。(技能) 同じ行動でも動物によって違うから、動き方も違って面白い なあ。友達と一緒に踊って、もっと楽しくなってきたよ。 4時間目・5時間目 即興的な 動き ・サルがケンカしたら、引っかきあいになそうだなあ。ケンカに負 けそうになったら、木の上に逃げるよ。 ・ペンギンになって追いかけっこをしていたら、Bさんが海に飛 び込んだよ。そっか、ペンギンは泳げるんだね。 友達と関 わる動き ・ゾウがはなを使って、体に水をかけて水遊びをしてるのを見 たことがあるよ。 友達の よい動き 動物の様子 を表す「へん しんことば」 ・ペンギンのエサって何だろう。どうやって取るのかなあ。 動物の様子を 表現する動き 動物の様子を具体的な動きでとらえて、全身の動きで表 現する。 「○○が○○しているところ」 互いに認め合 う雰囲気づく り 楽しさ1 ■全身で動く力をつけるために、 ウォーミングアップで「だるまさ んがころんだ」を行い、多様な 動き方の経験を積み重ねるよう にする。 ■イメージと動きを結び付ける ために、「ぶらぶら」や「グネグ ネ」等、「へんしんことば」を言い ながら踊るようにする。 ■多様な動き方を経験させるた めに、よい動きをその場で価値 づけて、みんなで真似て踊るよ うにする。 ○積極的にいろいろな動物に 変身することができる。(態度) ○動物の特徴をとらえ、全身の 動きで踊ることができる。(技 能) 「へんしんこ とば」に応じ た動き 動物の特徴が分かったら、どんなものにも 変身できそうだぞ。もっと、変身したいな。 1時間目・2時間目・3時間目 動物の特徴を とらえた動き 全身を使って 踊るための 振り返り ・Aくんのゾウは、大きくゆっくりと歩いてい て上手だな。ぼくもやってみよう。 ・へんしんことばを使うと動きやすいなあ。 ・常盤公園では、手の長いサルが、タイヤ で遊んでいたなあ。 特徴を表す 「へんしん ことば」 ・ペンギンはチョコチョコ歩くよ。 動物の特徴 ・ヘビはどうやって進んでいたかなあ。 ・変身するのは、恥ずかしいし難しいな。 友達の良い動 きを真似た動き いろいろな動物の特徴をつか み、体全体を使って変身する。 ・サル ・ゾウ ・ヘビ ・ペンギン 等 今ある自分 心身を解放でき る雰囲気づくり 「 学び」の内容 「動き」の内容 ■: 「動き」に対する主な 教師の指導・支援 ○: 主な評価 全身を使っ た動き ■友達のよい動きを見つけ ることができるように、前半 はみんなで同じことを表現 し、互いの動きを見合う時 間を確保する。 ■同じ動物でも動きによっ て特徴が違うことに気付け るように、1次で学んだ「へ んしんことば」を掲示し、そ れに書き加えていくようにす る。 ■互いに認め合う雰囲気を 作るために、教師が率先し てよい動きを価値づけるよ うにする。 ○友達のよい動きを見つけ ることができる。(思考・判 断) ■自分があまり動かしていない 体の部分が意識できるようにす るために、よく動かした部分に印 をつけるようにする。 ■動物の特徴に気付き、「へん しんことば」で表現できるように するために、上手に変身してい た児童を紹介し、どのように変身 したか話し合うようにする。 ■心身を解放できる雰囲気を作 るために、リズム遊びで大きな 声を出したり、面白いポーズをし たりして、楽しく授業を始める。 ○友達とぶつからないように気 をつけながら、だれとでも仲良く 踊ることができる。(態度) ○動物の特徴をとらえた「へんし んことば」を考えることができる。 (思考・判断) ■: 「学び」に対する主な 教師の指導・支援 ○: 主な評価