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参考資料 - 電子政府の総合窓口e

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参考資料 - 電子政府の総合窓口e
参考資料
平成20年11月21日
経済産業省取引信用課
日本のB to
toC
C EC市場規模及び対GDP比率推移
BtoC EC市場の規模、対GDP比率とも急速に拡大している。
(億円)
45,000
43,910
39,380
40,000
1.80
34,560
35,000
1.60
1.40
29,090
30,000
(%)
2.00
1.20
25,000
1.00
0.86
0 80
0.80
20,000
0 79
0.79
14,980
0.69
15,000
0.59
0.60
8,110
10,000
0.40
0.30
4,460
5,000
6250.01
1,640
0.03
0.20
0.16
0.09
0
0.00
1998
1999
2000
2001
2002
市場規模
2003
2004
2005
2006
対GDP比率
(出所)経済産業省 「平成10年∼16年度電子商取引に関する市場規模・実態調査」「平成17年、18年度電子商取引に関する市場調査」、
内閣府「国民経済計算:国内総生産(支出側)及び各需要項目」より作成。
注)なお、平成17年度より調査対象の範囲が変更となったため、前後の時系列データには整合性はない。例えば、取引成立前段階の見積金額に基づくもの(不動産や自動車など)は
平成17年度以降の積算対象としていない。その他、細かく対象産業分野が変更されている。
出所)経済産業省・電子流通研究会中間とりまとめ(平成20年4月)
1
通信販売市場推移
通信販売市場では、近年インターネット通販が増加してきている。
4,000,000
3,500,000
3,000,000
モバイル通販
インターネット通販
インタ
ネット通販
ラジオ通販
テレビ通販
カタログ通販
JADMA推計(全通販市場)
百万円
2,500,000
2,000,000
1,500,000
1,000,000
500,000
0
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
出所)株式会社富士経済
「通販・eコマースビジネスの実態と今後
2007-2008」、JADMA統計情報より作成
出所)経済産業省・電子流通研究会中間とりまとめ(平成20年4月)
2
インターネットショッピングで利用されている支払手段
クレジットカードが過半を占めている。代引き(代金引換)やコンビニ収納なども増加
ネットショッピングの際、
最もよく利用する代金支払手段
郵便振替,
3.4%
インターネットショッピングで利用した支払手段(直近1回)
0
その他,
0.5%
10
クレジットカード
銀行振込,
7.4%
出所) 株式会社ネットプロテクションズ
「ネットショッピングの際に利用する支払方法
についての調査」 2007年
52.1
6.0
6.4
3.4
2.8
ネットバンク、銀行引落し
2.6
郵便振替(後払い)
コンビニ支払い(前払い)
2.5
2
郵便振替(前払い)
2.5
2.6
その他
(%)
60
50
10.2
10.9
銀行振込(前払い)
銀行振込(後払い)
40
18.7
19.6
コンビニ支払い(後払い)
クレジット
カード,
62.6%
30
48.0
代引き
コンビニ払
い, 11.4%
代金引換,
14.7%
20
6.1
0.5
0.7
1.5
1.1
2006年3月
2004年2月
出所)経済産業省・電子流通研究会中間とりまとめ(平成20年4月)
3
ネットショッピングサイト選択の重視点
ショッピングサイトの選択において、「都合の良い支払手段を選べる」ことも重要なポイント
となっている。
60
(%)
50
オンラインショッピング利用者
40
30
20
10
0
配
送
料
金
が
安
い
品
揃
え
が
豊
富
信
頼
で
き
る
欲
し
い
商
品
の
検
索
が
容
易
に
で
き
る
都
合
の
良
い
支
払
手
段
を
選
べ
る
配
送
が
早
い
サ
イ
ト
が
使
い
易
い
ポ
イ
ン
ト
が
還
元
さ
れ
る
コ
ン
テ
ン
ツ
が
豊
富
都
合
の
良
い
受
け
取
り
場
所
が
選
べ
る
返
品
な
ど
の
対
応
が
良
い
そ
の
他
無
回
答
【出典】電子商取引と決済手段の実態と問題点に関する調査研究報告書(平成17年3月)
(マイボイスコム調査結果をもとに政策科学研究所作成)
4
コンビニエンスストア大手
コンビニエンスストア大手44社の収納代行取扱金額の推移
2006年度のコンビニエンスストア大手4社の収納代行取扱金額は2003年度の約1.7倍に増加
している。
6 ,0 0 0 ,0 0 0
(百 万 円 )
5 ,0 0 0 ,0 0 0
サ ー クル Kサ ン クス
フ ァミリー マ ー ト
ロ ー ソン
セ ブ ン -イレブ ン
9 0 0 ,2 9 3
8 0 1 ,3 2 4
1 ,0 4 8 ,3 8 0
4 ,0 0 0 ,0 0 0
7 1 8 ,0 2 9
9 0 6 ,1 9 1
3 ,0 0 0 ,0 0 0
2 7 0 ,1
, 73
7 8 3 ,8 0 6
6 7 9 ,7 7 6
1 ,2 0 4 ,0 0 4
1 ,1 6 5 ,2 5 5
1 ,0 3 5 ,9 3 6
2 ,0 0 0 ,0 0 0
9 1 9 ,2 0 5
2 ,3 8 1 ,4 3 9
1 ,0 0 0 ,0 0 0
1 ,3 9 0 ,4 7 4
1 ,7 3 1 ,7 7 5
2 ,0 0 0 ,0 6 2
0
4社 計
(百 万 円 )
2003年 度
2004年 度
2005年 度
2006年 度
3 ,2 5 9 ,6 2 8
4 ,2 6 9 ,5 4 6
4 ,8 7 2 ,8 3 2
5 ,5 3 4 ,1 1 6
出所)株式会社商業界「月刊コンビニ」より作成
出所)経済産業省・電子流通研究会中間とりまとめ(平成20年4月)
5
収納代行の利用範囲の拡大
■ 電気・水道・ガス等の公共料金、税金等の公金まで様々な分野で使われている。
■ 大手のコンビニではほぼ全てで支払うことができるようになっている。
○電気・ガス・水道料金
○携帯電話料金
○大学等の受験料
○塾の授業料
○新聞購読料
○通信販売等で購入した商品の代金
○国民年金保険料
○国民健康保険料
○住民税
6
代金引換サービスの推移
代引取扱件数は通販市場の拡大とともに大幅に増加してきている。
単位:億円
単位:百万個
100
40,000
90
35,000
80
30,000
70
25,000
60
50
20,000
40
15,000
30
10,000
20
5,000
10
0
0
1992
1993
1994
1995
1996
1997
通販市場(単位:億円)
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
ヤマトフィナンシャル代引件数(単位:百万個)
出典:JADMAホームページ、平成17年版通信販売ファクトブック(JADMA)
平成15年版通信販売ファクトブック(JADMA)
【出典】金融庁第4回決済に関するWGヤマトフィナンシャル発表資料(平成20年7月)
7
電子マネーの現状
様々な企業が電子マネーサービスを提供するようになり、発行枚数も多いところでは約4,000万枚にの
ぼる。
前払い(プリペイド)
運営主体
後払い(ポストペイ)
Edy
Suica
Pasmo
nanaco
WAON
iD
QUICPay
Smartplus
ビットワレット
JR東日本
パスモ㈱
セブンイレブン
イオン
NTTドコモ
JCB
三菱UFJニコス
(アイワイカード)
サービス開
始時期
01年11月
04年3月
07年3月
07年4月
07年5月
05年12月
05年4月
04年10月
アクワイアリング
業務
ビットワレット
提携先に開放
私鉄各社
グループ外は
JCB
イオンクレジット
提携先に開放
提携先に開放
提携先に開放
主要加盟
店・提携企
業等
コンビニ各社、
マツモトキヨシ、
ヨドバシカメラ、
ANA 等
コンビニ各社、
ビックカメラ、ジャ
スコ、イオン、
JAL 等
*PASMOと相
互利用可
私鉄各社
*Suicaと相互
利用可
セブンイレブン、
イトーヨーカドー
等
ジャスコ、イオン、 TUTAYA、コンビ
カルフール 等
ニ各社、ヨドバシ
カメラ、阪急百貨
店、三井住友カー
ド 等
ロイヤルホスト、
HMV、ヨドバシカメ
ラ、USJ、トヨタファ
イナンス 等
ジュンク堂書店、
ガソリンスタンド、
エクスピアリ 等
発行枚数・加
入者数
3,960万枚
2,177万枚
使用可能
店舗・端末数
74,000店
利用限度額
50,000円
870万枚
46,650店
20,000円
20,000円
576万枚
422万枚
667万人
375万人
46万人
19,291店
25,000店
306,000端末
100,000端末
49,000端末
29,999円
20,000円
クレジットカードの
利用限度額内
20,000円
(入金上限)
月間決済件
数
2,400万件
2,074万件
526万件
2,800万件
620万件
非公表
(出典)2008年5月時点の各種報道資料等より経済産業省作成 (注)報道資料を基にしているため、各データの集計時点は異なる。
*これ以上はオン
ラインで確認
非公表
クレジットカードの
利用限度額内
非公表
8
電子マネー(ICカード型)の国内市場成長予測
2005年現在、交通・流通といった非接触IC決済の市場は、800億円。
2011年には、2兆8000億円へと急速な成長が予測されている。
(億円)
【参考】小口決済市場
約60兆円
30,000
28,306
※3,000円以下の現金決済
24,316
25,000
10,938
,
20,000
非接触ICプリペイド決済
13,181
15,000
9,428
7,323
4,970
10,000
5,000
19,147
非接触ICポストペイ決済
1,821
6,894
2,209
771
1,489
4,685
2005年度
(実績)
2006年度
(予測)
2007年度
(予測)
811
11,824
14,888
17,368
8,211
2008年度
(予測)
2009年度
(予測)
2011年度
2010年度
(予測)
(予測)
【出典】野村総合研究所資料
9
企業ポイントの発行市場規模(予測)
企業ポイント発行額は主要9業種で、2005年度で4,500億円程度。対象業種、企業を広げれ
ば1兆円程度ではないかとの指摘もあり。今後は年間3%程度で拡大と予測。
6 ,0 0 0
5 ,0 0 0
4 ,7 0 1
4 ,5 2 0
5 ,0 3 3
4 ,8 7 6
5 ,5 0 4
5 ,3 4 6
5 ,1 8 9
4 ,0 0 0
億
3 ,0 0 0
円
2 ,0 0 0
1 ,0 0 0
(注)推計対象業種はクレジットカード、携帯電話、航空、ガソリン、家電量販店、総合スーパー、百貨店、
コンビニエンスストア、ドラッグストア
(出所)野村総合研究所 「IT市場ナビゲーター 2007年版」
度
20
11
年
度
20
10
年
度
09
年
20
20
08
年
度
20
07
年
度
20
06
年
度
05
年
20
度
0
10
消費者にとっての利便性(収納代行)
■ 利用時間帯に制約がない(コンビニで24時間支払える)
■ ほとんどのコンビニで利用できるため、銀行に比べるとあまり場所の制約もない
■ 手数料はかからないことが多い
コンビニ決済の年齢別利便性評価
50歳以上
((n=206))
54.8
40∼49歳
(n=217)
47.4
30∼39歳
(n=223)
48
18∼29歳
(n=215)
49.3
0%
10%
20%
利便性が高い
16.5
18.5
20.7
21.2
24.7
18.4
20
30%
40%
どちらともいえない
50%
60%
利便性が低い
80%
わからない
0.5
10.1
0.5
7.6
9.8
20
70%
9.7
90%
0.3
0.9
100%
不明
※端数処理上、合計して100にならない場合がある。
【出典】電子商取引と決済手段の実態と問題点に関する調査研究報告書
(平成17年3月)
11
事業者にとっての利便性①
事業者にとっては、クレジットカード(87%)に次いで、代引き(79.7%)、コンビニ決済(62.3%)が利
用しやすい支払手段となっている。
0%
10%
20%
30%
40%
クレジットカード n=69
60%
70%
80%
90%
87%
電子マネー n=69
31.90%
13%
68.10%
代引き n=69
20.30%
44.90%
55.10%
コンビニ決済 n=69
37.70%
62.30%
14.50%
はい
0%
0%
0%
0%
75.40%
10.10%
いいえ
100%
0%
79.70%
銀行振込 n=69
その他 n=69
50%
不明
【出典】電子商取引と決済手段の実態と問題点に関する調査研究報告書(平成17年3月)
12
事業者にとっての利便性③
オークションやショッピングモールのサイトへ出店している事業者(比較的小規模の事業者)で
は、代引き、銀行振込のシェアが高くなっている。
【自社サイトで販売機能を持っている】
100.00%
100.00%
80.00%
n=50
82.90%
73.40%
65.30%
64.70%
代引き
銀行振込
73.70%
60.00%
40.00%
20.00%
0.00%
クレジットカード
電子マネー
【オークションやショッピングモールのサイトへ出店している】
100.00%
80.00%
81.60%
その他
n=48
82.40%
67.20%
60.00%
コンビニ決済
74.30%
63.20%
50.00%
40.00%
20.00%
0.00%
クレジットカード
電子マネー
代引き
銀行振込
コンビニ決済
その他
【出典】電子商取引と決済手段の実態と問題点に関する調査研究報告書(平成17年3月)
14
消費者への影響(利用時間帯)
コンビニの収納代行を利用した都税収納件数の時間帯別割合を見ると、金融機関の窓口が閉
まる15時以降から翌朝までの利用が半分以上である。深夜や休日、金融機関のATM取扱停止
時などにも支払いを行うことができる収納代行は便利である。
コンビニ納税時間帯別納税件数(平成19年4月∼12月)
【出典】東京都コンビニ納税白書(平成20年3月)
16
消費者への影響(手数料の負担)
収納代行や代金引換サービスが、今よりも利用しにくいものとなった場合、その代替手段として、消費
者が銀行振込を利用せざるを得なくなることも考えられる。また、規制の結果、収納代行、代金引換
サービス提供会社が販売事業者に請求する手数料が上がると、それが消費者にも転嫁され、消費者
が負担するコストが増加することが考えられる。
銀行振込手数料
自行口座宛
メガ バ ンク
(み ず ほ 銀 行 、三
菱 東 京 U FJ銀 行 )
*1
他行口座宛
3万 円 未 満
105円
3万 円 以 上
315円
3万 円 未 満
420円
3万 円 以 上
630円
ネ ット銀 行
自行口座宛
(イ ー バ ン ク 銀 行 )
他行口座宛
*2
0円
160円
*1:ATMでの現金送金における手数料
*2:インターネットバンキングにおける手数料
代金引換利用の際に消費者が支払う手数料
ベルメゾン
300円
ニッセン
300円
ムトウ
315円
イマージュ
300円
ディノス
0円
【出所】各企業のホームページより
※消費者が負担する手数料は各販売事業者で決めており、無料の
ところもあるが、有料の場合は1件当たり300円程度となっている。
収納代行を利用する際に消費者が支払う手数料
ベルメゾン
ニッセン
ムトウ
イマージュ
ディノス
BROOK’S
(食料品(コーヒー等))
エディー・バウアー
(衣料品)
1万円未満
1万円以上
3万円未満
1万円未満
1万円以上
3万円未満
3万円以上
0円
0円
0円
0円
0円
63円
105円
63円
105円
315円
【出所】各企業のホームページより
※消費者が負担する手数料は各販売事業者で決めてお
り、無料のところが多い。
17
銀行振込と電子マネー・収納代行のコスト比較
少額の決済を繰り返す場合は、電子マネー・収納代行を利用したほうが大幅にコストを抑えられる。
銀行振込の手数料
メガ バ ンク
自行口座宛
(み ず ほ 銀 行 、三
菱 東 京 UFJ銀 行 )
*1
他行口座宛
電子マネー・収納代行の手数料
3万 円 未 満
105円
3万 円 以 上
315円
3万 円 未 満
420円
3万 円 以 上
630円
ネ ット銀 行
自行口座宛
(イ ー バ ン ク 銀 行 )
他行口座宛
*2
*1:ATMでの現金送金における手数料
*2:インターネットバンキングにおける手数料
メガバンクで・・・
0円
160円
(1)電子マネーの加盟店手数料は利用額の約2∼4%
が一般的
(2)収納代行の手数料は収納額の数%、又は1件あた
り数十円が一般的
*いずれの電子マネー、収納代行もほぼ同様。但し、加盟店ごとに手
ずれ 電子 ネ
収納代行もほぼ同様 但 加盟店ごと 手
数料は異なる。
電子マネーで・・・
①1,000円を送金する場合
→ 105円∼420円の手数料が必要
①1,000円の支払いをする場合
→ 20円∼40円の手数料が必要
②1,000円の送金を10回行う場合
→ 1,050円∼4,200円の手数料が必要
②1,000円の支払いを10回行う場合
→ 200円∼400円の手数料が必要
③50,000円を送金する場合
→ 315円∼630円の手数料が必要
③50,000円の支払いをする場合
→ 1,000円∼2,000円の手数料が必要
【出典】経済産業省作成資料
18
税金の徴収への影響
収納代行は税金の収納にも使われており、その割合も高くなってきていることから、収納代行に
何らかの規制が入り、これまでのように利用できなくなると、税金の徴収率にも影響が出る可能
性があるのではないか。
都税の収納手段に占めるコンビニ納税件数の割合(平成19年4月∼12月)
コンビニ納税
20.70%
MPN収入
27.30%
金融機関窓口
28.60%
○コンビニ納税の対象となる都税
総件数 12,020,954件
(総金額1,010,658百万円)
○コンビニ納税の実績
○
ンビ 納税の実績
2,487,334件
(72,197百万円)
口座振替
23.40%
MPN収入:みずほ銀行、みずほコーポレート銀行、ゆうちょ銀行の
窓口での納付とインターネットバンキング、モバイルバンキング、
ATMでの納付をあわせたもの
(MPN:マルチペイメントネットワーク)
件数ベースで20.7%がコンビニの収
納代行で納税されている
注1 都税のうち、コンビニ納税の対象とはならない税目(法人事業税、法人都民税など)は計数資料の対象から除外している。
ただし、督促状や催告書を発送した場合などには、全ての税目をコンビニ納税の対象としている。
注2 (社)フランチャイズチェーン協会の防犯上の観点からの要望等を踏まえ、一枚の収納票(納付書)あたりの収納金額を30万円以下としている。
【出典】東京都コンビニ納税白書(平成20年3月)
19
代金引換の消費者利便
■ 配達された品物を確認してから、代金を支払うことができる
■ 支払のために、銀行、コンビニ等に行く必要がない
代引きの年齢別利便性評価
50歳以上
(n=206)
53.9
40∼49歳
(n=217)
16
35.9
30∼39歳
(n=223)
25.8
41.2
18∼29歳
(n=215)
10%
20%
利便性が高い
40%
60%
利便性が低い
70%
5.1
80%
わからない
90%
0
0.4
7.6
38.6
50%
どちらともいえない
5.5
32.3
20.5
30%
4.4 0.5
32.7
18.4
35.3
0%
25.2
0.5
100%
不明
※端数処理上、合計して100にならない場合がある。
【出典】電子商取引と決済手段の実態と問題点に関する調査研究報告書
(平成17年3月)
20
ネット取引への影響
ネット取引経験者でも、3/4の人が、通販事業者等のクレジットカード番号、口座番号等の扱いに不
安を感じており、また、ネット取引をしない人でも、その第一の理由はクレジット番号等の情報の扱い
に関するものとなっている。クレジットカード、銀行振込の代替支払手段になりうる収納代行・代金引
換が規制され、利用できなくなったり、消費者にとって使い勝手の悪いものになることで、ネット取引
が縮小する可能性があるのではないか。
ネット取引経験者がネット決済における
個人情報の扱いで不安に感じている事項
0.90%
10.20%
3.10%
ネット取引しない理由
現物の確認ができない
不安があるから
10.20%
特段不安に感じたことはない
ネット上にクレジット番号
などの決済情報を流すこと
に不安があるから
クレジットカード番号、口座番号
等の情報を、事業者が適切に
保護しているのか不安
75.50%
19.20%
取引したことのないところから
セールスの電話がくるのではな
いか不安
30.30%
ネット上は売り手の信頼度合い
を測る手だてがないため、
詐欺などの不安があるから
24.20%
ネット取引の仕組みが分からず、
なんとなく億劫に感じるから
19.20%
その他
その他
総数
(n=861)
不明
【出典】電子商取引と決済手段の実態と問題点に関する調査研究報告書
(平成17年3月)
総数
(n=99)
不明
6.10%
1%
【出典】電子商取引と決済手段の実態と問題点に関する調査研究報告書
(平成17年3月)
21
ネット取引経験者による決済手段の安全性評価
代引きでは38.9%、コンビニ決済では30.1%の人が「非常に安全・安心して使える」と評価をして
いる。
0%
クレジットカード
電子マネー
10%
4.1
20%
コンビニ決済
総数
(n=861)
40%
27.8
5.9
25.7
代引き
銀行振込
30%
50%
60%
25.9
18.6
7.5
非常に安全・安心して使える
どちらともいえない
全く安全・安心して使えない
不明
2.3
100%
7.9
39.7
4.1 0.7 6.9 0.1
7.5
11.8
0.3
0.2
10.2
18.5
43.2
90%
9.3
39.1
47.7
30.1
80%
24.7
38.9
21.1
70%
21
2
8
11.7
0.1
0.1
どちらかといえば安全・安心して使える
どちらかといえば安全・安心して使えない
使ったことがないので分からない
【出典】電子商取引と決済手段の実態と問題点に関する調査研究報告書(平成17年3月)
22
中小企業への影響
収納代行、代金引換は、従業員数が比較的少ない企業で多く利用されている。事業者にとっては確実
に代金を回収できる手段でもあり、また、回収までの日数も比較的短くて済むことから代金引換サービ
スは中小の事業者の販路拡大に貢献してきたものと考えられる。代金引換サービスが利用できなくな
ることで、 これら中小の(販売)事業者の事業展開にも影響が出る可能性がある。
例)地方の特産物の販売等
決済手段別従業員数
コンビニ決済 n=35
電子マネー(Edy,Suica,BitCashなど) n=4
71.40%
60.00%
87.90%
92.90%
100%
50∼300人
クレジットカード n=64
57.10%
60.00%
100%
1000人以
上
300人∼
1000人
50∼300人
50人未満
1000人以上
300人∼
1000人
50∼300人
50人未満
100.0%
80.0%
60.0%
40.0%
20.0%
0.0%
85.70%
1000人以
上
13.30%
72.70%
50人未満
71.40%
100.0%
80.0%
60.0%
40.0%
20.0%
0.0%
1000人以上
71.40%
0.00%
300人∼
1000人
81.80%
0.00%
50∼300人
銀行振込(店頭、ATM、ネット決済) n=51
100.0%
80.0%
60.0%
40.0%
20.0%
0.0%
6.10%
50人未満
1000人以上
300人∼
1000人
50∼300人
100.0%
80.0%
60.0%
40.0%
20.0%
0.0%
53.30%
代引き n=49
300人∼
1000人
42.90%
42.40%
50人未満
100.0%
80.0%
60.0%
40.0%
20.0%
0.0%
【出典】電子商取引と決済手段の実態と問題点に関する調査研究報告書(平成17年3月)23
収納代行と銀行送金の比較
収納代行・代金引換
法律構成
(原因関係債務についての)代理受領
銀行送金
(原因関係と区別される所の)
送金人と仕向銀行との間の送金契約
支払時に原因関係上の債務が消 消滅。
滅するか。
消滅せず、振込先口座への入金処理により消
滅するのが通常。
二重払い
法的にはない。
場合によってはありうる。
支払サービス業者の
倒産のリスク
収納代行・代金引換の委託会社が負担。
送金人(消費者)が通常は負担。
原因関係との結びつき
強い
関係が薄い。
原因関係が当初から無効であっ 支払いは無効となりうる。不当利得返還請 支払いは有効。
た場合
求の可能性。
加盟店調査
与信リスクやレピュテーションリスク等の 調査は原則ない。
観点から加盟店調査を行っている。
不法な代金支払への利用可能性
約款等で禁止しているのが通常。
悪質加盟店への対応
悪質な加盟店については、加盟店審査で 本人確認はするが、何の弁済に用いられたか
排除され、又は、事後的に判明した場合 については、確認を行わないのが通常。
には加盟店契約を解除することにより対
応。
本人確認はするが、何の弁済に用いられたか
については、確認を行わないのが通常。
24
流通システム開発センターの標準料金代理収納ガイドライン
■ (財)流通システム開発センターは流通情報システムの基盤整備事
業を行っている公的研究機関で、POSシステムなどの流通業統一コー
ドの付番・管理など、流通システムの合理化・標準化を行ってきた。
■ 収納代行サービスを採用する企業が増加したことに伴って、収納票の
サイズ、バーコードの表示位置、伝送ファイルのレイアウトなどの違い
に起因する消費者と店舗間のトラブル 企業間のトラブル システムコ
に起因する消費者と店舗間のトラブル、企業間のトラブル、システムコ
ストの増大等の問題が生じるようになった。
■ 流通システム開発センターでは「消費者とのトラブル回避」、「正確、迅
速な代理収納と顧客サービスの向上」をめざし、収納票のサイズ、レイ
アウトの標準や伝送データのフォーマットを定めたガイドラインを作成
してきた。
25
収納票の写真
【出典】UCC/EANー128による標準料金代理収納ガイドライン 2005年3月 (財団法人流通システム開発センター)
26
一般的に想定されうる規制の種類と影響の例
収納代行サービス
○ 収納代行サービス提供者が回収した資金の供託等をしなくてはならなくなる場合
→ 収納代行事業者は滞留資金について供託等を行うことによる資金的負担を負うこととなる。
その分のコストの増加が消費者にも転嫁されるのではないか。
資金滞留額495億円(金融庁が試算したセブン−イレブン・ジャパンのケース)で、滞留額の50%を供託しなければな
らないとする規制が導入された場合、短期プライムレートである約1.5%の利率をもとに計算すると、供託により不足
する247.5億円を金融機関からの借入れで補う場合、約3億7千万円の金利負担が発生する。
セブン−イレブンの07年度の収納代行取扱件数は約2億9千万件であり、それをもとにすると1件あたり約1.3円の
追加的コストが発生する。
○ 収納代行が送金として位置づけられ、利用額によって、本人確認をしなければならなくなる場合
→ レジ等で身分証明書を提示させるなどして本人確認を行い、本人確認記録を作成し、保管
する等の対応を取る必要性が生じる可能性がある。本人確認に時間を要するだけでなく、
本人確認記録の作成・保管等の手間・コストが増えることとなるのではないか。
○ 利用額が制限される場合
→ 現在は多くのコンビニが30万円を上限として運用しており、実際の1件当たり平均の収
納金額は約1万円程度※と考えられるが、納税など高額になるものも一部にはある。上限
額を設けることにより、かかるサービスの取扱いができなくなる可能性がある。
※金融庁第5回決済に関するワーキング・グループ、セブンイレブンジャパン発表資料をもとに計算した値も同等の額となる。
27
一般的に想定されうる規制の種類と影響の例
代金引換サービス
○ 代金引換サービス提供者が回収した資金を供託等をしなくてはならなくなる場合
→ 代金引換事業者は滞留資金について供託等を行うことによる資金的負担を負うこととなる。
(大手事業者の場合、何百億円単位で、供託等をしなくてはならなくなる可能性がある。)
その分のコストの増加が消費者にも転嫁される可能性があるのではないか。
資金滞留額300億円(金融庁が試算したヤマトフィナンシャルのケース)で、滞留額の50%を供託しなければならな
いとする規制が導入された場合に、短期プライムレートである約1.5%の利率をもとに計算すると、供託により不足す
る150億円の資金を金融機関からの借入れで補う場合、2億2千5百万円の金利負担が発生する。
ヤマトフィナンシャルの1年間の代引き取扱件数は約9200万件であり、それをもとにすると1件あたり約2.4円の追
加的コストが発生する
加的コストが発生する。
○ 代金引換が送金として位置づけられ、利用額によって、本人確認をしなければならなくなる場合
→ 玄関先等で身分証明書を提示させるなどして本人確認を行い、本人確認記録を作成し、保
管する等の対応を取る必要性が生じる可能性がある。本人確認に時間を要するだけでな
く、本人確認記録の作成・保管等の手間・コストが増えることとなるのではないか。
○ 利用額が制限される場合
→ 現在、代金引換サービス提供事業者では、1件当たり30万円を上限とする運用を行ってい
る事業者も多いが、上限を設けていない会社もある。平均利用金額は1万円から1万5千円
程度※と考えられるが、中には、家具や家電・アパレル関係の商品など高額になるものも
ある。上限額を設けることにより、一部の商品は取り扱えなくなる可能性がある。
※ 金融庁第4回決済に関するワーキング・グループ、セブンイレブンジャパン発表資料をもとに計算した値は、約1万2千円。
28
電子マネーの消費者利便
■ 簡単に支払をすませることができる
■ 駅、コンビニ等身近な場面で利用できる
電子マネーを使用する理由
【出典】電子マネーに関する調査(2008年7月18日∼23日) (楽天リサーチ株式会社)
http://research.rakuten.co.jp/report/20080821_01/
29
電子マネーの消費者利便
■1か月の電子マネーによる支払額では1000円未満の利用が19.3%を占めるなど、
少額の利用が中心となっている
1か月あたりの電子マネーによる支払額
【出典】電子マネーに関する調査(2008年7月18日∼23日) (楽天リサーチ株式会社)
http://research.rakuten.co.jp/report/20080821_01/
30
前払式証票発行協会 標準約款①
第12条 (加盟店との関係)
①お客様が「○○キャッシュ」をご利用された際に、万一、商品またはサービスの取引につ
いて、返品、瑕疵その他の問題が生じた場合には、加盟店との間で解決していただくも
のとします。
②前項の場合において、当社が加盟店に「○○キャッシュ」ご利用代金相当額を決済する
前に以下のいずれかの条件が満たされたときは、当社が定める方法により当該「○○
キャッシュ」ご利用代金相当額を電子入金いたします。ただし、当社は、電子入金に代
えて、当社の都合により、「○○キャッシュ」ご利用代金相当額の全部または一部を現
金でお支払いする場合があります。
1 お客様が当社の定める必要資料を提出し、当社が当該必要資料に基づき加盟店
お客様が当社の定める必要資料を提出し 当社が当該必要資料に基づき加盟店
が当該「○○キャッシュ」ご利用にかかる契約上の義務を履行していないと判断し
たとき。
2 お客様および加盟店が当社の定める届出を当社が定める方式で提出したとき。
③前項の規定にかかわらず、次のいずれかに該当するときは、お客様は、当社に対して
「○○キャッシュ」ご利用代金相当額の電子入金を求めることはできません。
1 「○○キャッシュ」をご利用した売買契約もしくは役務提供契約等がお客様にとって
商行為であるとき。
2 「○○キャッシュ」ご利用代金相当額が4万円に満たないとき。
3 お客様が「○○キャッシュ」をご利用されてから2年以内に前項の条件が満たされ
なかったとき。
4 お客様による前項に基づく権利の行使が信義に反すると認められるとき。
31
前払式証票発行協会 標準約款②
第13条(換金の原則禁止)
①「○○キャッシュ」は、この約款に別段の定めがある場合を除き、現金との引換えは
できません。
②お客様の事情によらずに「○○キャッシュ」の利用が著しく困難になったと認められる
場合または当社の都合により「○○キャッシュ」の利用を停止する場合には、前項の
定めにかかわらず、お客様は、当社が定める方法で前払式ICカードをご提出いただ
くことにより、ご利用可能残高の払戻しを受けることができます。
③お客様の事情により「○○キャッシュ」のご利用が著しく困難になったと認められる場
合には、前2項の定めにかかわらず、お客様は、当社が定める方法で、前払い式IC
カードをご提出いただくことにより、ご利用可能残高から当社が定める換金手数料を
控除した金額の払戻しを受けることができます。
第15条(取扱いの変更)
前払式ICカードまたは「○○キャッシュ」の取扱いについて、この約款を変更する場合
には、当社は、一定の予告期間をおいて周知の方法をとるものとし、予告期間経過後
は変更後の約款を適用します。
32
企業ポイントとは?
• 企業ポイント
– 主たる取引に付随して景品・お
まけとして発行される。
– 原資は企業の販売促進・広告宣
伝費等であり、顧客の囲い込み
が主な目的である。
企業ポイントの付与
商品
企業
企業
ポイント
• 電子マネー
– イシュアー(発行主体)が電子
マネーという価値を発行し、消
費者(利用者)がその価値に応
じた対価を支払い、購入する。
– 原資は価値に応じて消費者が支
払う現金である。
電子マネーの購入
等価
現金
電子
マネー
電子マネー
イシュアー
(出所)経済産業省 企業ポイント研究会
33
ポイントの消費者利便
■ 日常生活の商品・サービスの利用で得ることができる
■ ポイントが貯めることで利用可能な様々な特典が用意されている
消費者が保有する企業ポイント
50.00%
45.00%
40.00%
43.4%
42.7%
41.2%
36.2%
35.00%
30.00%
25.00%
26.5%
23.4%
22.9%
20.8%
20.00%
15.00%
10.00%
5.00%
10.7%
9.7%
7.9%
4.7%
3.1%
1.0%
0.00%
【出所】野村総合研究所I実施アンケート 2005年9月 訪問留置調査 (n=2,500):複数回答可
34
企業ポイントの消費者の商品選択や価格意識への影響
企業ポイントの商品選択への影響
(貯めているポイントがつくかどうかで購入する商
品・サービスがかわる)
無回答
1.5%
企業ポイントの価格意識への影響
(ポイントがつくなら、多少高くても購入する)
無回答
2.0%
あてはまる
12.1%
あてはまらな
い
30 9%
30.9%
ややあてはま
る
29.3%
あまりあては
まらない
26.1%
N=10,071
(注)訪問留め置き調査
(出所)野村総合研究所「生活者1万人アンケート」 2006年8月
あてはまる
3.4%
ややあてはま
る
15.0%
あてはまらな
い
44.0%
あまりあては
まらない
35.6%
N=10,071
(注)訪問留め置き調査
(出所)野村総合研究所「生活者1万人アンケート」 2006年8月
35
ポイント交換等の進展
企業ポイントと電子マネーをめぐる主要な提携関係
JCBのポイントを
移行することが
可能
クレジットカード、その他多額の販売促進費を使う企業
ネットマイル
Gポイント
JAL
ANA
2053万会員(2007年10月時点)
1万マイル⇒1万円
WAON
1 okidoki ポイント
⇒3ポイント
1万マイル⇒1万円
Suica
1630万会員(2007年8月時点)
• 2ポイント⇒1マ
イル
• 1万マイル⇒1万
ポイント
Yahoo!
70万枚
2031万ID
1854万枚
(07年8月20日時 (2007年8月末時点) (2007年9月末時点)
点)
• 500Tポイント
⇒250マイル
• 1万マイル
⇒1万Tポイント
1万マイル⇒1万円
Edy
2ポイント⇒1マイル
楽天
CCC
2155万ID
3270万枚
(2007年8月末時点) (2007年9月末時
点)
3000万ID
(2007年6月末時
点)
nanaco
457万枚
(2007年8月末時点)
(凡例)
電子マネー
2008年2月からANAマイルをSuica
へチャージ可能に
(ANAマイレージクラブ及びSuica
ポイントクラブの双方に入会して
いる会員を対象)
2008年夏ごろからEdyを
使った買い物で、楽天
スーパーポイントが貯
まるようになる
• 1Tポイント⇒1楽天スー
パーポイント
• 1楽天スーパーポイント⇒
1Tポイント
(最低1,000ポイント以上、
100ポイント単位)
【出典】野村総合研究所資料
36
新しい送金サービスに対するニーズ
■ 国際送金の手数料を安くしてほしい。
様々な条件にもよるものの、銀行から海外に送金する場合、1件当たり、2,500円∼
5,500円程度の手数料がかかる。
■ 簡易で迅速なネット決済手段がほしい。
・オンラインで即時に送金、受領が出来る。
・支払先のメールアドレスのみ分かれば送金できる。
・相手にクレジットカード番号等を知られることはない。
代金支払手段の内訳に関する国際比較
0 %
2 0 %
ア アジ ジ アア
太
平
州
北
米
4 2
イ パ
ッ ト カ ー
ル
ド
銀
行
デ
ビ
振
8
6
1 3
1 2
2 2
2 9
込
ッ ト カ ー
1 0 0 %
1 5
1 4
2 8
6 9
ジ
8 0 %
2 1
5 6
ク レ
ペ
6 0 %
6 4
洋
欧
4 0 %
代
金
引
換
ド
出所)AC Nielsen(2005)
出所) 経済産業省・電子流通研究会中間とりまとめ(平成20年4月)
37
代金支払手段の内訳に関する国際比較
0%
20%
40%
アジア
アジア
60%
64
太平洋
21
56
欧州
4 2
クレジットカード
銀行振込
ペイパル等
デビットカード
出所)AC Nielsen(2005)
100%
15
28
69
北米
80%
14
6
13
29
8
12
22
代金引換
出所) 経済産業省・電子流通研究会中間とりまとめ(平成20年4月)
日本においては、クレジットカードや銀行振込みによる送金が多いが、欧米(特に米
国)では、ペイパル、ウェスタン・ユニオン等の銀行以外のいわゆる送金業者による送
金サービスも、小口決済に多く用いられている。
日本においては、為替取引規制があり、送金業務は銀行の独占業務とされているた
め、これらの送金事業者は、日本において、サービスを提供していないか、限定的にし
かサービスを提供できていないが、かかる送金事業者が参入できるようになれば、送
金サービス業界における競争がさらに促される。
38
ペイパル
■1998年創業、インターネットオークションの代金支払手段として成長。
2002年にeBayに買収される。
■電子メールを利用したオンライン決済を仲介。
■主要な17通貨に対応し、190以上の国と地域で利用可能。
35000
1400
30000
1200
25000
1000
20000
800
15000
600
10000
400
5000
200
0
0
2002
出所)eBay IR 資料
2003
2004
年
2005
2006
オペレーションのデータ推移
700
611
600
500
百万
取扱高(百万ドル)
40000
トータル取扱高
売り上げ
1600
売上(百万ドル)
売上と取扱高の推移
481
トータルアカウント
数
アクティブアカウント
数※
トータル支払い回
数
400
334
300
229.8
200
100
0
39.2
23.3
7.9
40.3
13.2
63.8
20.2
96.2
28.1
133
37.6
2002 2003 2004 2005 2006
年
※該当期間に、少なくとも1度は、支払いか受け取りのどちらかを行ったアカウント数
【出典】経済産業省電子流通研究会 中間とりまとめ (平成20年4月)
39
C to C におけるペイパルのビジネスモデル (米国の場合)
■ペイパルアカウントにクレジットカード、デビットカード、銀行口座等の情報を登録すれば、
そのアカウントを使用して、ネット通販の支払や他のペイパルユーザーへの送金ができる。
■相手にクレジットカード番号等の情報を知られることなく送金できる。
■C to C の送金は原則として無料
加 盟店手 数料 コスト
(P ayP al負 担 )
送 り手
受け手
クレジット
カード
PayPal
PayP al
口座
PayP al
口座
銀行
口座
小切手
振 込手数 料 コスト
( PayP al負 担 )
発 行手数 料 コスト
( PayP al負 担 )
受領手数料
(受 け 手 負 担 ) 収 入
基本料
送 り手
受け手
無料
無料
個人
カード
手数料
カ ー ド以 外
国際送金
$0.3+4 .9%
無料
引 き出 さず に 、再 送 金
での利 用を促す
誘導策
無料
2%
出所)Paypal
(注 )日 本 語 ペ ー ジ と は 数 値 が 異 な る
【出典】経済産業省電子流通研究会 中間とりまとめ (平成20年4月)
40
B to C におけるペイパルのビジネスモデル (米国の場合)
■ B to C では事業者から手数料を徴収。事業者から受け取る手数料とクレジット決済に伴って
流出する手数料の差分が、ペイパルの収益となる。
加 盟店手数料
(PaPal負担・大口割引) コスト
送り手
受 け手
クレジット
カード
PayPal
銀行
口座
PayPal
口座
PayPal
口座
小切手
送り手
法人
基本料
無料
手数料
無料
受け手
振込手数料 コスト
( PayPal負担)
発行手数料 コスト
( PayPal負担)
月間売上高
取引あたりの料金
Business Account
Website Payments Pro
Merchant Rate
$0∼$3千
2.9% + $0.3
無料
$30/月
非公表
$3千∼$1万
2.5% + $0.3
$1万∼$10万
2.2% + $0.3
$10万以上
1.9% + $0.3
$0.3+1.9∼2.9%
非公表
収益源
出所)Paypal, Wall street journal
クレジットカード加盟店手 数料
(約 2.0%+$0.3)とほぼ同額
【出典】経済産業省電子流通研究会 中間とりまとめ (平成20年4月)
41
参考:送金サービスの位置づけ
欧州電子マネー指令改正案の提案理由においては、電子マネーにかかるプルーデンシャ
ル規制が過剰なものであったことを指摘している。現電子マネー指令においては、電子マ
ネー業者は、信用機関の一つとして定義され、電子マネー指令において、信用機関指令
を準用し、信用機関(銀行)に関するプルーデンシャル規制の一部が電子マネー機関にも
適用される形となっているが、改正案においては、電子マネー機関は、信用機関としては
位置づけられておらず、信用機関指令を準用する規定は削除され、信用機関としては位
置づけられていない支払サービス機関にかかる規制との整合性を取る形となっている。
米国においても、送金業者は、銀行とは位置づけられていない。
米国
欧州電子マネー
指令改正案
欧州支払サービス
指令
送金業者は、銀行とし
ては位置づけられて
いない。
電子マネー機関は、
信用機関として位置
づけられなくなる。
支払サービス機関は、信
用機関(銀行)ではない。
42
米国:送金業者法
•
•
•
2008年9月現在、送金業者法を制定している州は、48州およびワシントンDC(モンタナ州、サウスカロライナ州を除くすべ
ての州)にのぼる。
規制の対象
– 対象業務は州により異なるが、概ね、支払手段の発行・販売及び資金の移転を規制している。
– 他の連邦法・州法による規制を受ける金融機関には適用されないのが通常である。
規制の内容
– 免許制
– 資本要件:一定額の純資産の保有が必要とされる場合が多い。必要額は州により大幅に異なるが、10万∼50万ドル
程度としている州が多い。
– 資金保全措置
• 保証証券の差し入れ:州内の営業拠点数(代理店を含む。)や取扱額に応じて決定される金額につき、保証会
社による保証契約を結び、州を受取人とした保証証券を提出することが求められる場合が多い(本来の受取人
は個々の利用者だが、通常は代理として州を指定する。)。また、多くの州では、保証証券に代わって預金・有
価証券等を州政府に供託したり 信用状を得るなどの他の資金保全措置も認め いる 必要金額は州により
価証券等を州政府に供託したり、信用状を得るなどの他の資金保全措置も認めている。必要金額は州により
大幅に異なる(ex.1万∼5万ドル:アラバマ州、100万ドル:コロラド州、ペンシルバニア州)。
• 信託構成:サービス利用者からの受領金の相当額について、利用者を受益者として信託保管されているものと
みなし、送金業者が破綻した場合には他の債権者に優先して利用者に弁済されるという規定を置いている州
が多くある。
– 投資制限:未使用発行残高、送金に伴う受領金に相当する金額を、流動性が高く安全な資産への投資として常時維
持することが必要とする場合がある。ただし、必要額が資金保全措置をとっている金額を下回る場合には、監督機関
による免除を受けられる州もある(ex.ワシントンDC、アイダホ州、インディアナ州、メリーランド州)。
– 業務範囲:規制はなく、兼業が可能である。
– 代理店の利用
• 代理店による業務の再委託:認めている州、禁止している州、監督当局の許可を必要とする州がそれぞれあ
る。
– 利用者による撤回:送金が完了する以前に利用者から書面による請求がなされれば、送金依頼を撤回し、払い戻し
に応じなければならないとしている州もある(ex.アラスカ州、ハワイ州、ワシントン州)。
43
電子マネーへの送金業者法の適用
•
送金業者法による規制の対象となる「支払手段の発行・販売」は、元来、小切手、手形、
小為替(money order)等の紙ベースの支払手段を念頭においたものであった。
•
しかし、法改正により、電子マネーや電子的支払手段を規制対象に含めることを明確に
している州もある。2008年9月現在、電子マネーを送金業者法の適用対象に含める規定
を置いているのは25州である。
【送金業者法における電子マネーの定義(例) 】
ニューハンプシャー州:
送金とは、支払手段若しくはストアードバリューの販売・発行、又は移動のために金銭若しくは金銭的価値を
受け取ることを指す (N H Rev
受け取ることを指す。(N.H.
Rev. Stat
Stat. Ann
Ann. §399-G:1)
§399 G:1)
ストアードバリューとは、電子的記録によって証明される金銭的価値を意味する。(N.H. Rev. Stat. Ann.
§399-G:1)
•
一方、ワシントン州のように、電子マネーを初め、支払手段の発行・販売等を送金業者
法の適用対象から除外している州もある。
ストアードバリューまたは支払手段の発行、販売、使用、償還、または交換には本編は適用しない。
(Wash. Rev.Code §19.230.020.12)
•
なお、ほとんどの州において、発行者の商品・サービスによってのみ償還が可能な支払
手段(自家発行型)は、送金業者法の適用対象から除外されている。
44
主な州における送金業者法の適用対象
支払手段の販売・発行
送金サービス
電子マネー(ストアードバリュー)
媒体あり
媒体なし
自家発行型
移動を目的と
した金銭の受
領
移動の実施
カリフォルニア
○
海外送金
のみ
ニューヨーク
○
○
○
インディアナ
○
○
○
オハイオ
○
○
ニュー
ジャージー
○
○
ペンシルバニア
○
ロード
アイランド
○
ミシガン
○
ユタ
○
ワシントン
×
○
×
請求書支払サービス
支払委託型
代理受領型
(Noncontract)
(Contract)
○
×
×
○
○
×
手数料を負担
するのが受領
者であれば
対象外
○
○
○
×
○
×
×
○
○:適用対象(明文規定あり) ×:適用対象外(明文規定あり) 空欄:明文規定なし
45
欧州:電子マネー指令の見直しについて
•
電子マネー指令改正案の提案理由
–
欧州における電子マネー市場が、2000年の電子マネー指令制定時に期待されたほどの拡大を見せていないこと。
• 欧州における電子マネーの発行規模は、約10億ユーロである。これは、現金取引額が約6,000億ユーロであるのと比べると
1%にも満たない。
• 発行者数は、EU全域で、認可を受けた電子マネー機関が20社、適用除外を受けている発行者が127社である。
–
電子マネー指令により、銀行以外の発行者に対して市場参入の機会が開かれたものの、同指令によって課される制限や要件が、
電子マネー発行者の事業にかかわるリスクに比べて、過度に重いものとなっており、電子マネー発展の障害となっていること。
規制の適用範囲に関する法的な不確実性が残っており、商品の開発や発展の制約となっていること。
2007年11月に成立した支払サービス指令と、電子マネー指令との整合性がとれていないこと。
–
–
•
電子マネー指令改正に向けての動き
–
–
2008年10月、欧州委員会は電子マネー指令の改正に関する提案を公表した。
改正案のポイント
• 電子マネー機関に対する兼業規制の撤廃
• 参入規制の緩和
– 必要当初資本の大幅引き下げ(100万ユーロから12.5万ユーロへ)
– 投資制限の廃止(資金保全措置による置き換え)
• 支払サービス指令との整合性・一貫性の確保
• 規制適用範囲の明確化
– サーバ管理型電子マネーが対象となることを明確化
– 携帯電話やデジタル・IT機器を用いて利用するサービスは対象外とする。
ただし、こうしたサービスの運営者が、銀行送金における銀行のように、商品・サービスの提供者と利用者との間で単
なる仲介者として支払サービスを提供する場合には、支払サービス指令に基づく規制が適用される。
– 利用方法が限定的な電子マネーは対象外とする。
» 発行者の営業場所でのみ利用できるもの
» 発行者と直接の契約関係にある限定的な加盟店ネットワークでのみ利用可能なもの
» 特定の商品・サービスの購入にしか利用できないもの
46
電子マネー機関(現行規定・改正案)・支払機関に対する規制の比較
規制対象となる
サービス
電子マネー機関
(電子マネー指令:現行)
電子マネー機関
(電子マネー指令:改正案)
支払機関
(支払サービス指令)
(規制対象となる)電子マネーとは、発行者に対
する権利の形で表される金銭的価値であって、
以下のすべての条件を満たすものをいう(第1条
3項(b))。
電子マネーとは、発行者に対する権利の形で表
される金銭的価値であって、電子的に保存され、
欧州指令2007/64/EC(支払サービス指令)第4
条第5項に定義される支払取引のための資金の
受領を受けて発行されるものであり、発行者以
外の法人又は個人によって支払手段として承認
されているものをいう(第2条2項)。
EU域内で提供されるすべての支払サービスが
対象となる(第2条1項)。
(i) 電子デバイス上に蓄積され、
(ii) 資金の受領を受けて発行されるものであり、
その発行される金銭的価値が、受領した金額を
下回らないものであり、かつ、
(iii) 発行者以外の事業者によって支払手段とし
て受け入れられるもの
電子マネー指令は、商品又は役務を発行者の
営業場所においてのみ利用できる支払手段、
発行者と商業的契約を締結している限定された
サービス提供者のネットワークにおいてのみ利
用できる支払手段又は限定された商品又は役
務についてのみ利用できる支払手段について
は、適用されない(第1条3項)。
電子マネー指令は、音声通信、デジタル又はIT
に係るデバイスに基づくサービスであって、その
商品又は役務が、音声通信、デジタル又はITに
係るデバイスを通じて提供され利用されるもの
であって、当該事業者が、利用者と商品・役務
提供事業者との間の単なる仲介以上の役割を
果たす場合には、適用されない(第1条4項)。
支払サービスとは、以下のものを指す。
1.支払口座に入金するサービス、及び、支払口
座の操作に必要なすべての業務
2.支払口座から現金を引出すサービス、及び、
支払口座の操作に必要なすべての業務
3.利用者の支払サービス提供者や他の支払
サービス提供者と、支払い口座の資金を移転す
ることを含めた、支払取引の実行(1回限りの物
を含めた自動引落しの実行、支払カード等を通
じた支払処理の実行 自動振込の実行)
じた支払処理の実行、自動振込の実行)
4.資金が利用者に対する信用枠によって提供さ
れる支払取引の実行
5.支払手段の発行・アクワイアリング
6.現金送金サービス
7.情報通信機器を用いた支払指図によって、支
払処理を実行するための支払人の同意が電信
通信、デジタルまたはIT機器によって与えられ、
電信通信、ITシステムやネットワークを通じてな
される支払取引の実行。ただし、この運営者が、
支払サービスの利用者と商品・サービスの提供
者との間で単なる仲介者として行為する場合に
限る。
47
必要資本
電子マネー機関(現行)
電子マネー機関(改正案)
支払機関
当初資本は100万ユーロ以上でなければならず、
かつ、自己資産が当該金額を下回ってはならな
い(第4条1項)。
電子マネー機関は12.5万ユーロの当初資本を
確保しなければならない(第6条)。自己資産は
当該金額を下回ってはならない(第7条5項)。
提供するサービス内容により、2万ユーロ、5万
ユーロ、12.5万ユーロと3段階の資本要件が定
められている(第6条)。
発行済の電子マネーに係る金銭債務の現残高、
または過去6ヶ月の平均残高のうち、いずれか
大きい額の2%以上の自己資産を、常に保有し
なければならない(第4条2項)。
必要な自己資産は、支払サービス指令と同様
の右3方式に以下の方式を加えた4方式から選
択された方式により算定する(第7条)。
必要な自己資産の算定は、3つの算定方式(前
年の固定費用の10%、前年取扱額等に基づき
算定される額、前年の収入等に基づき算定され
る額)のうち各国が選択した方式によって行う
(第7条、第8条)。
電子マネー発行残高(月額平均)と支払取引総
額(月額平均)のいずれかについて、以下の額
の合計額
(a) 500万ユーロ以下の部分について5%、(b)
500万ユーロから1000万ユーロまでの部分につ
いて2.5%、(c) 1000万ユーロから1億ユーロま
での部分について2%、(d) 1億ユーロから2.5億
ユーロまでの部分について1.5%、(e) 2.5億
ユーロを超える部分について1%
投資制限
電子マネー機関は、発行済電子マネーに関す
る金銭債務以上の金額を定められた資産への
投資として保有しなければならない(第5条1項)。
廃止
なし
資金保全措置
現行制度にはなし。
支払サービス(電子マネーの発行等を含む。)
以外の業務を兼業する電子マネー機関には、
受領資金について保全措置をとることが義務付
けられる(第9条1項)。
支払サービス以外の業務を兼業する事業者は、
①預金や流動性のある低リスク資産への投資
により分別管理し、②倒産隔離された分別管理
措置を取り、又は、③信用機関又は保険会社の
保険等により資金を保全しなければならない
(第9条1項)。
各加盟国等は、保全義務を課す場合を、各利
用者が個々に預託している額が600ユーロの基
準額を超えている場合に限るができる(第9条1
項による支払サービス指令9条4項の準用)。
各加盟国等は、支払サービス業務のみを行う電
子マネー機関にも、同様の資金保全措置を課
すことを選択できる(第9条2項)。
各加盟国等は、保全義務を課す場合を、各利
用者が個々に預託している額が600ユーロの基
準額を超えている場合に限るができる(第9条4
項)。
各加盟国等は、支払サービスの提供のみを行う
事業者にも、同様の資金保全措置を課すことが
できる(第9条3項)。
48
電子マネー機関(現行)
電子マネー機関(改正案)
支払機関
兼業規制
兼業禁止規制がある(第1条5項)。
兼業禁止については見直しが図られ、他の業
務との兼業が可能となっている。
他の業務との兼業が可能である。
適用除外
各加盟国等は、一定の条件の下で、電子マ
ネー指令の一部または全部の適用を免除する
ことができる。(a)電子マネーの発行総額が限
定的である場合:発行済の電子マネーに関す
る金銭的債務の合計が、通常で500万ユーロを
超えず、いかなる時にも600万ユーロを超えな
い、(b)関連会社間での支払のみに利用できる
電子マネーの場合、(c)限定的な数の事業者へ
の支払のみに利用できる電子マネーの場合。
なお、いずれの場合でも、電子マネーの最大蓄
積額が150ユーロを超えてはならない(第8条) 。
各加盟国等は、(a)電子マネー機関の過去12ヶ
月間の月間平均取引金額が300万ユーロ以下
であって、かつ、(b)経営者が金融犯罪の有罪
判決を受けていない場合には、第3条(健全性
ルール)、第6条(当初資本)、第7条(経常自己
資産)、第9条(資金保全措置)の一部または全
部の規定にかかる適用免除規定を設けること
ができる(第10条1項)。
各加盟国等は、(a)1ヶ月あたりの平均取扱額が
300万ユーロ以下であって、(b)国内のみでサー
ビスを提供し、かつ、(c)経営者が金融犯罪の
有罪判決を受けていない場合には、支払機関
の認可に係る要件・手続きの一部または全部
の適用を免除することができる(26条)。
発行済電子マネーの額面での返金を義務付け
ている(第3条1項)。電子マネーの発行者と所
有者との間の契約においては、返金の条件に
ついて明確に規定しなければならない(第3条2
項)。発行者は利用者からの返金請求に応じる
最低額を定めることができるが、その額は10
ユーロを超えてはならない(第3条3項)。
電子マネーの所持者は、いつでも、発行会社
に対し、発行価額で、その保持する電子マネー
に係る金銭的価値の返金を求めることができ
る(第5条1項)。返金の条件については、契約
で明確に規定しなければならない(第5条2項)。
契約終了時には、手数料無しで全額を返金し
なければならないが、契約途中で蓄積額の一
部または全部を返金する場合には、手数料を
徴求してもよい。手数料水準は契約で規定して
おかなければならず、また実費に対し相応のも
のでなければならない(第5条4項、5項)。
返金
適用除外を受ける機関も、電子マネー機関とし
て扱われる。但し、他加盟国による相互認証は
て扱われる
但し 他加盟国による相互認証は
ない(第10条3項)。
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