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附則 14 生産の適合性管理 1. 試験 座席ベルトは以下の試験の基準に

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附則 14 生産の適合性管理 1. 試験 座席ベルトは以下の試験の基準に
附則 14
生産の適合性管理
1.
試験
1.1.
座席ベルトは以下の試験の基準になる要件への適合性を実証することが要求される:
緊急ロック式巻取装置のロック閾値及び耐久性の検証
1.2.
7.6.2.に基づき、本規則 6.2.5.3.5.の要件として 7.6.1.、7.2.及び 7.6.3.の耐久試験を実施した後
に、適切とされる最も不利な方向で行う。
自動ロック式巻取装置の耐久性の検証
1.3.
7.6.1.に基づき、本規則 6.2.5.2.3.の要件として 7.2.及び 7.6.3.の試験に追加して実施する。
コンディショニング後の帯部強度に関する試験
1.3.1.
7.4.2.の手順により、本規則 7.4.1.1.から 7.4.1.5.までの要件に基づくコンディショニング後に
行う。
摩耗後の帯部強度に関する試験
1.4.
7.4.2.の手順により、本規則 7.4.1.6.に定めた要件に従ったコンディショニング後に行う。
マイクロスリップ試験
1.5.
本規則 7.3.の手順に基づいて行う。
剛性部品の試験
1.6.
1.6.1.
1.6.1.1.
1.6.1.2.
1.6.1.3.
1.6.2.
2.
2.1.
2.1.1.
2.1.1.1.
2.1.1.2.
2.2.
2.2.1.
2.2.1.1.
本規則 7.5.の手順に基づいて行う。
動的試験を受けるときの座席ベルト又は拘束装置の性能要件の検証
コンディショニングを伴う試験
緊急ロック式巻取装置を装備した座席ベルト又は拘束装置は、本規則 7.6.1.に記載した 45,000
サイクルの巻取装置耐久試験並びに本規則 6.2.2.4.、7.2.、及び 7.6.3.に定める試験後の座席ベ
ルトを用いて、本規則 7.7.及び 7.8.の規定に従い試験を行うものとする。
自動ロック式巻取装置付ベルト又は拘束装置:
7.6.1.に記載した 10,000 サイクルの巻取装置耐久試験並びに本規則 6.2.2.4、7.2 及び 7.6.3 に
定めた試験後の座席ベルトを使用し、本規則 7.7.及び 7.8.の規定に従い試験を行うものとす
る。
静的ベルト:本規則 6.2.2.4.及び 7.2.に定めた試験後の座席ベルト上で本規則 7.7 及び 7.8 の
規定に従い試験を行うものとする。
コンディショニングを伴わない試験
本規則 7.7 及び 7.8 の規定に従い試験を行うものとする。
試験頻度及び結果
本附則 1.1 から 1.5 の要件に対する試験頻度は、統計的に管理され、かつ、無作為に行われ
ること。
さらに、緊急ロック式巻取装置の場合、全アッセンブリは 2.1.1.1.又は 2.1.1.2.のいずれかの
要件を満たすものとする。
本規則 7.6.2.1.2.に定める最も不利な方向において 7.6.2.1.及び 7.6.2.2.の規定に定める試験を
行うものとする。試験結果は本規則 6.2.5.3.1.1.及び 6.2.5.3.3.の要件に適合するものとする。
最も不利な方向において本規則 7.6.2.3.の規定に定める試験を行うものとする。なお、傾斜速
度は、試験結果に影響を及ぼさない限り、規定速度より高くてもよい。試験結果は、本規則
6.2.5.3.1.4 の要件に適合するものとする。
本附則 1.6.により動的試験を受ける場合は、以下の最小頻度にて実施するものとする。:
コンディショニングを伴う試験
緊急ロック式巻取装置付ベルトは、次に規定する数だけ本附則 1.6.1.1.に定める試験を受ける
ものとする。
座席ベルトの日産数が 1,000 本より多い場合は、
2 週間に 1 回の最小頻度で、生産される座席ベルト 100,000 本につき 1 本。
61
2.2.1.2.
2.2.2.
2.2.2.1.
座席ベルト日産数が 1,000 本以下の場合は、
ロッキングメカニズムの種類1/ 毎に年間 1 回の最小頻度で、生産される座席ベルト 10,000 本
につき 1 本
自動ロック式巻取装置付ベルト及び静的ベルトは、次に規定する数だけ本附則 1.6.1.2.又は
1.6.1.3.に定める試験をそれぞれ受けるものとする。
座席ベルトの日産数が 1,000 本より多い場合は、
2 週間に 1 回の最小頻度で、生産される座席ベルト 100,000 本につき 1 本。
座席ベルト日産数が 1,000 本以下の場合:
年間 1 回の最小頻度で、生産される座席ベルト 10,000 本につき 1 本。
コンディショニングを伴わない試験
緊急ロック式巻取装置付ベルトの場合は、以下のサンプル数が本附則 1.6.2 に定めた試験を
受けること。
:
______________________
1/
本附則の意図するところでは「ロッキングメカニズムの種類」とは、車両基準軸システムに対するセンサ
ー装置のリード角以外は機構が同じであるすべての緊急ロック式巻取装置をいう。
2.2.2.1.1.
2.2.2.1.2.
2.2.2.2.
2.2.2.2.1.
2.2.2.2.2.
2.2.3.
2.2.3.1.
2.3.
1 日当たり生産数 5,000 本以上の座席ベルトについては、ロッキングメカニズムの種類毎に、
1 日に 1 回の最小頻度で、生産される座席ベルト 25,000 本につき 2 本。
1 日当たり生産数 5,000 本未満の座席ベルトについては、ロッキングメカニズムの種類毎に、
1 年に 1 回の最小頻度で、生産される座席ベルト 5,000 本につき 1 本。
自動ロック式巻取装置付ベルト及び静的ベルトの場合、以下のサンプル数が本附則 1.6.2.に
定める試験を受けるものとする。
1 日当たり生産数 5,000 本以上の座席ベルトについては、各認可型式毎に、1 日に 1 回の最小
頻度で、生産される座席ベルト 25,000 本につき 2 本。
1 日当たり生産数 5,000 未満の座席ベルトについては、各認可型式毎に、1 年に 1 回の最小頻
度で、生産される座席ベルト 5,000 本につき 1 本。
結果
試験結果は本規則 6.4.1.3.1.に定める要件に適合するものとする。マネキンの前方移動量は、
単純化された適用方法を用いて、本附則 1.6.1.に基づくコンディショニングを伴う試験の間
に、本規則 6.4.1.3.2.(又は該当する場合は、6.4.1.4.)に基づき評価を行ってもよいものとす
る。
本規則 6.4.1.3.3.及び本附則 1.6.1.により認可を行う場合にあっては、ベルトのどの部分も破
損したり外れたりしてはならない旨、及び 300mm 移動した時の胸部基準点の速度が 24km/h
を超えてはならない旨のみを定めるものとする。
1 個の試験サンプルが特定の試験を受けて不合格となった場合にあっては、同一要件に対す
る追加試験を少なくとも他の 3 個のサンプルで実施するものとする。動的試験の場合には、
後者のうち 1 つが不合格ならば、認可の保有者及びその正規の公認代理人は、生産の適合性
を再び確立するために取られた手段について、認可を付与した所管官庁に通知しなければな
らない。
___________________
62
附則 15
自動車の着席位置の H ポイント及び実トルソ角の決定方法
1.
目的
本附則に規定された手順は、自動車の 1 つ又はいくつかの着席位置のHポイントの位置及び
実トルソ角を確定するため並びに測定データと自動車製作者等が示す設計仕様との関係を
確認するために用いるもの1/。
2.
定義
本附則においては
2.1.
「基準データ」とは、着座位置の次の特性の 1 つ又はいくつかをいう。
2.1.1.
H ポイントと R ポイント及び両者の関係
2.1.2.
実トルソ角と設計トルソ角及び両者の関係
2.2.
「三次元マネキン」とは、Hポイントと実トルソ角を測定するために用いる装置をいう。こ
の装置については本附則の付録 1 に示す。
2.3.
「Hポイント」とは、本附則 4.に基づいて自動車の座席に取り付ける三次元マネキンの胴部
と大腿部の回転中心をいう。Hポイントの位置は、三次元マネキンの両側にあるHポイント
サイトボタンの間にある。Hポイントは理論上はRポイントと一致する(公差については
3.2.2.参照)。本附則 4.に規定した手順に従っていったん決定されたHポイントは、シートク
ッション構造との位置関係を固定したものとみなし、座席を調節するときにはそれと共に
動くものとする。
2.4.
「Rポイント」又は「着席基準点」とは、各着座位置について自動車製作車等が定め、三次
元座標方式に基づいて決定する設計点をいう。
2.5.
「トルソライン」とは、三次元マネキンのプローブを最後方位置に置いたときのその中心
線をいう。
2.6.
「実トルソ角」とは、三次元マネキンのバック角分度器を用いて測定するHポイントを通る
垂線とトルソラインの間の角度をいう。実トルソ角は理論上は設計トルソ角と一致する(公
差については 3.2.2.参照)。
2.7.
「設計トルソ角」とは、自動車製作車等が定める座席背もたれの設計位置にあたる位置で
測定するRポイントを通る垂線とトルソラインの間の角度をいう。
2.8.
「乗員の中心面」(C/LO)とは、各指定着座位置に置いた三次元マネキンの中央面をいう。
これは、Y軸上のHポイントの座標で表す。個別座席の場合には、座席の中心面は着席者の
中心面と一致する。その他の座席の場合には、着席者の中心面は自動車製作者によって指
定される。
______________________
前席以外の着席位置で「三次元「H」ポイントマシン」や手順を使って「H」ポイントを決定できない場合に
は、所管官庁の裁量により、製作者が指定した「R」ポイントを基準として採用することができる。
1/
2.9.
「三次元座標方式」とは、本附則の付録 2 に規定する方式をいう。
2.10.
「基準点マーク」とは、自動車製作者等が定める車体上の物理的な点(穴、表面、表示又
は刻み目)をいう。
2.11.
「自動車測定姿勢」とは、三次元座標方式における基準点マークの座標によって定まる自
動車の位置をいう。
63
3.
要件
3.1.
データの提出
本要件に適合していることを実証するために基準データが必要な各着座位置については、
次のデータの全部又はそのうちの適当なものを選択して、本附則の付録 3 に示す様式で提
示するものとする。
3.1.1.
三次元座標方式に基づく R ポイントの座標
3.1.2.
設計トルソ角
3.1.3.
(座席を調節できる場合)本附則 4.3.に規定された測定位置に座席を調節するのに必要なあ
らゆる指示
3.2.
測定データと設計仕様書との関係
3.2.1.
本附則 4.に規定された手順によって求めた H ポイントの座標と実トルソ角を、それぞれ自
動車製作者等が定める R ポイントの座標及び設計トルソ角と比較するものとする。
3.2.2.
R ポイントと H ポイントの位置関係並びに設計トルソ角の関係は、R ポイントが対角線の
交点となる、各辺が垂直又は水平な一辺 50mm の正方形内に H ポイントがあり、かつ、実
トルソ角と設計トルソ角の差が 5 度以内であれば、当該座席位置に関して満足できるもの
とする。
3.2.3.
これらの条件が満たされた場合は、R ポイントと設計トルソ角が本要件に適合しているも
のとする。
3.2.4.
H ポイント又は実トルソ角が本附則 3.2.2.の要件に適合しない場合には、H ポイントと実ト
ルソ角を 2 回(初回を含めて合計 3 回)測定する。3 回のうち 2 回の測定結果が要件を満た
すならば、本附則 3.2.3.の条件を適用する。
3.2.5.
本附則 3.2.4.に規定する 3 回の測定のうち少なくとも 2 回の測定結果が本附則 3.2.2.の要件
に適合しない場合又は自動車製作者等が R ポイントの位置若しくは設計トルソ角に関する
情報を提供しなかったために確認を行うことができない場合には、本規則で R ポイント又
は設計トルソ角に言及するときには常に測定点の図心又は 3 回の測定角の平均を使用する
ことができる。
4.
H ポイントと実トルソ角の決定手順
4.1.
試験自動車は自動車製作者等の裁量により 20±10℃の温度で保持し、座席の材料が室温に
達したことを確認する。試験すべき座席に未だ誰も座ったことがなければ、70~80kg の人
又は装置を座席上に1分間ずつ2度着座させ、クッションと背もたれを馴染ませる。自動
車製作者等から要求があった場合には、三次元マネキンを取り付ける前の少なくとも 30 分
間は、全座席アッセンブリに荷重をかけないこと。
4.2.
試験自動車は、本附則 2.11.に定める測定姿勢とする。
4.3.
調節できる座席は、最初に自動車製作者等が指定する最後方の通常の運転又は乗車位置に
調整する。その際には、通常運転又は乗車位置以外の目的のために使用する座席移動を除
いて、座席の前後方向の調節だけを考慮する。次に他の調節方法(垂直、角度、座席背も
たれ等)がある座席は、自動車製作者等が定める位置に調節する。懸架式の座席は、鉛直
位置を自動車製作者等が指定する通常の運転位置にあわせてしっかり固定する。
4.4.
三次元マネキンが接触する着座位置の範囲は、十分な大きさと適当な生地のモスリンコッ
2
2
トン(18.9 糸/cm かつ 0.228kg/m )又は同等の特性を持つメリヤス若しくは不織布で覆う
ものとする。試験を試験自動車以外の座席で行う場合には、座席を置く床面は、その座席
を使用する予定の試験自動車の床面と同じ本質的特性2/を有するものとする。
64
4.5.
三次元マネキンのシートパンとバックパンのアッセンブリを、乗員の中心面(C/LO)が三
次元マネキンの中心面と一致するように置く。三次元マネキンの位置が外側になりすぎて、
三次元マネキンが座席の端に妨げられて水平にならない場合にあっては、三次元マネキン
を乗員(C/LO)から内側に動かしてもよい。
4.6.
足部アッセンブリと下脚部アッセンブリは、個別に又は T バー・下脚部アッセンブリを使
用して座席背もたれアッセンブリに取り付ける。H ポイントサイトボタンを通る直線は地
面に対して平行で、かつ、座席の前後方向の鉛直中央面に直角でなければならない。
4.7.
三次元マネキンの足部と脚部の位置を本附則 4.7.1.から 4.7.3.までに掲げるとおり調節する。
4.7.1.
指定着座位置:運転者及び前席外側乗員席
4.7.1.1.
足部が床面上において、操縦ペダルとの間の自然な位置となるように必要に応じて、足部
アッセンブリ及び脚部アッセンブリの両方を前方に動かす。可能であれば、三次元マネキ
ンの中心面から左足までの距離と右足までの距離がほぼ同じになるようにする。三次元マ
ネキンの横方向の位置を確認する水準器は、必要ならばシートパンを再調節することによ
って又は脚部と足部のアッセンブリを後方に調節することによって水平にする。H ポイン
トサイトボタンを通る直線は座席の前後方向の鉛直中央面に対して直角を保つものとする。
4.7.1.2.
左脚を右脚と平行に保つことができず、かつ、左脚が構造物によって支えられない場合に
は、支えられるようになるまで左足を動かす。サイトボタンを一直線に保持するものとす
る。
2/
傾斜角度、座席取り付け高さの差、表面の状態等
4.7.2.
指定着席位置:車外後部
後部座席又は補助座席の場合には、脚部は自動車製作者等が定める位置に置く。その際、
両足を置いた床面に左右のレベル差がある場合には、前席に最初に接触する方の足を基準
にして他方の足を調節し、装置の座席の横方向の位置を示す水準器が水平を示すようにす
るものとする。
4.7.3.
その他の指定着座位置
本附則 4.7.1.に規定した一般手順に従う。ただし、足部の位置は自動車製作者等が定めると
おり置くものとする。
4.8.
4.9.
下脚部及び大腿部にウエイトを加えて、三次元マネキンを水平にする。
バックパンをフォーワードストップまで前方に傾け、T バーを使って三次元マネキンを座席
背もたれから引き離す。本附則 4.9.1.又は 4.9.2.のいずれかの方法によって三次元マネキン
の位置を最調節する。
4.9.1.
三次元マネキンが(自重によって)後方に移動するようであれば、
(自重による移動を支え
るための)T バー上の前方負荷が必要でなくなるまで(シートパンが座席背もたれに接触す
るまで)、三次元マネキンを後方(負荷を加えないよう)に滑らせる。必要ならば下脚部の
位置を再調節する。
4.9.2.
三次元マネキンが(自重によって)後方に移動しないようであれば、T バーに水平後方負荷
を加えることにより、シートパンが座席背面に接触するまで 3-DH 測定装置を後方にスライ
ドさせる(本附則の付録 1 の図 2 を参照)。
4.10.
三次元マネキンのバックパンアッセンブリにヒップアングル分度器と T バーハウジングの
交点で 100±10N の荷重を加える。荷重を加える方向は上記の交点と大腿部バーハウジング
の真上の点のを通る直線に沿うものとする(本附則の付録 1 の図 2 を参照)。次にバックパ
ンを注意深く座席背もたれに戻す。残りの手順の間に、三次元マネキンが前方に移動しな
いように注意を払うこと。
65
4.11.
左右の H ポイントピボットに臀部ウェイトを取り付け、次にトルソウエイトハンガーへ 8
個のトルソウエイトを交互に取り付ける。三次元マネキンは水平に保つ。
4.12.
バックパンを前方に傾け、座席背もたれに対する圧力を解除する。三次元マネキンを 10°
の弧を描くように(前後方向の鉛直中央面のそれぞれの側に 5°)完全に3サイクル揺すり、
三次元マネキンと座席との間に蓄積している摩擦を解除する。
揺動中に、三次元マネキンの T バーが所定の水平及び鉛直の整列状態からずれることがあ
る。したがって、揺動中は適当な側方荷重を加えて T バーを抑止しなければならない。T
バーを保持し三次元マネキンを揺動するときには、鉛直又は前後方向に不用意な外部荷重
がかからないように注意を払うこと。
この段階では、三次元マネキンの足部を抑止したり保持したりする必要はない。足部の位
置が変われば、その姿勢のままにしておくこと。
それぞれの足を交互に、それ以上動けなくなるまで最低必要高さまで床から持ち上げる。
この動作の間、両足は自由に回転できるものとし、前方又は側方への荷重をかけないもの
とする。それぞれの足を下ろした位置に戻す場合には、踵がそのために設計した構造物に
接触するものとする。
側面水準器がゼロ位置にあることを確認する。必要ならば、三次元マネキンのシートパン
が座席上で水平になるのに十分な側方荷重をバックパンの頂点に加える。
4.13.
三次元マネキンが座席クッション上を前方に移動しないようにTバーを保持しながら、次
の手順をとる。
バックパンを座席背もたれに戻す。
ヒップアングル分度器により荷重解除後の安定した位置が確認できるまで、トルソウエイ
トの中心とほぼ同じ高さで、バックアングルバーに 25N を超えない水平後方負荷と負荷の
開放を交互に繰り返す。外部からの下方又は側方への荷重が三次元マネキンにかからない
ように注意を払うこと。三次元マネキンの水平調節がもう1度必要ならば、バックパンを
回転させ、再度水平にしたうえで、4.12.からの手順を繰り返す。
(a)
(b)
4.14.
4.14.1.から 4.14.2.までに掲げる測定を行なう。
4.14.1.
三次元座標方式に基づいて H ポイントの実測位置を測定する。
4.14.2.
プローブを完全に後方位置にして三次元マネキンのバック各分度器で実トルソ角を読み取
る。
4.15.
三次元マネキンを取り付け直す場合には、再度取り付ける前に、少なくとも 30 分間は座席
アッセンブリに荷重をかけてはならない。三次元マネキンは、試験の実施に必要な時間よ
り長く座席アッセンブリ上で荷重がかかったままにしてはならない。
4.16.
同じ列の座席を同一の座席とみなす(ベンチシート、同一設計の座席等)場合には、各列
の座席について、1 つの H ポイントと 1 つの実トルソ角だけを測定すればよい。付録 1 に
示す三次元マネキンはその列を代表するとみなされる 4.16.1.から 4.16.2.までに掲げる座席
に置くものとする。
4.16.1.
4.16.2.
前列の場合は運転者席
後列の場合は外側座席
66
附則 15 - 付録 1
三次元Hポイント測定装置の説明 */
(三次元マネキン)
1.
バックパン及びシートパン
バックパン及びシートパンは、強化プラスチック及び金属で構成される。人体の胴部と大腿
部を模もしており、H ポイントでヒンジにより機械的に接合している。実トルソ角を測定す
るために、H ポイントにヒンジにより取り付けられたプローブにより分度器を固定している。
シートパンに取り付けた調節可能な大腿部バーが大腿部の中心線を決定し、ヒップ角分度器
の基線になっている。
2.
体部と脚部の要素
下脚部分はひざ結合 T バーでシートパンアッセンブリに接続しているが、この T バーは調節
可能な大腿部バーが横方向に伸びたものである。ひざ角度を測定するために、下脚部分に分
度器が組み込まれている。靴及び足部アッセンブリにはフット角度を測定するために目盛り
を付けている。2つの水準器によってマネキンの垂直と水平方向の位置を決定する。体部要
素となる重りを該当する重心に取り付け、座席に体重 76kg の男性が着座した場合と同等の
荷重が生じるようにする。三次元マネキンの結合部はすべて著しい摩擦を生じないで自由に
動くことを確認するものとする。
______________________
*/
三次元マネキンの構造についての詳細は、自動車技術会(米国 400 Commonwealth Drive, Warrendale,
Pennsylvania 15096)に問い合わされたい。
この三次元マネキンは、ISO 規格 6549:1980 に記載されているものに相当する。
67
図1
三次元マネキンの各要素の名称
68
図2
三次元マネキンの各要素の寸法と負荷配分
69
附則 15 - 付録 2
三次元座標方式
1.
三次元座標方式は、自動車製作者が定める直行する 3 つの平面によって規定される(図を参
照)。*/
2.
自動車の測定姿勢は、基準点マークの座標が自動車製作者等が定める値と一致するように自
動車を接地面におくことによって決まる。
3.
R ポイント及び H ポイントの座標は、
自動車製作者が定める基準点マークに基づいて決まる。
図 - 三次元座標方式
___________________
______________________
*/
この三次元座標方式は、ISO規格 4130:1978 に相当する。
70
附則 15 - 付録 3
着席位置に関する基準データ
1.
基準データのコード化
基準データは、各着席位置について一貫した記載を行う。着席位置は 2 桁の記号で識別する。
第1桁はアラビア数字で座席の列を表示し、自動車の前から後ろへと数える。第 2 桁は大文
字で、自動車の前進方向における列中の着座位置の所在を表し、次の文字を使用するものと
する:
L=左
C=中央
R=右
2.
自動車測定姿勢の記載
2.1.
基準点マークの座標
X .............................
Y .............................
Z ..............................
3.
基準データの一覧表
3.1
着席位置: ......................................................................
3.1.1.
R ポイントの座標
X .............................
Y .............................
Z ..............................
3.1.2.
設計トルソ角: ..............................................................
3.1.3.
座席調節の仕様 */
水平方向: ..............................
垂直方向: ..............................
角度: ..............................
トルソ角: ......................
注:3.2.及び 3.3.等の項目で後続着席位置に関する基準データを記載する。
___________________
______________________
*/
該当しないものを抹消する。
71
附則 16
座席ベルトと巻取装置の最低要件
前向き着席位置
車両区分
外側着席位置
前部座席
前部座席以外
M1
Ar4m
Ar4m
M2 ≦3.5 t
Ar4m, Ar4Nm
Ar4m, Ar4Nm
M2 >3.5 t
Br3、Br4m、Br4Nm、Ar4m 又は Ar4Nm#
Br3、Br4m、Br4Nm、Ar4m 又は Ar4Nm#
M3
腰ベルトが許可される条件については
8.1.7.を参照
腰ベルトが許可される条件については
8.1.7.を参照
N1
Ar4m, Ar4Nm
Ar4m, Ar4Nm, Br4m,Br4Nm Φ
8.1.2.1.に定めるように、座席が通路の内
側にあれば、腰ベルトを認める
N2
B, Br3, Br4m, Br4Nm 又は A, Ar4m, Ar4Nm
*
N3
8.1.6.に定めるように、前面ガラスが基準区
域外にあれば、運転席用に腰ベルトを認め
る。
B, Br3, Br4m, Br4Nm
前向き着席位置
車両区分
後向き着席位置
中央着席位置
前部座席
前部座席以外
M1
Ar4m
Ar4m
B, Br3, Br4m
M2≦3.5t
Ar4m, Ar4Nm
Ar4m, Ar4Nm
Br3, Br4m, Br4Nm
M2>3.5 t
Br3、Br4m、Br4Nm、Ar4m 又は
Ar4Nm#
Br3、Br4m、Br4Nm、Ar4m 又
は Ar4Nm#
Br3, Br4m, Br4Nm
M3
腰ベルトが許可される条件につい
ては 8.1.7.を参照
腰ベルトが許可される条件に
ついては 8.1.7.を参照
N1
B, Br3, Br4m, Br4Nm 又は A , Ar4m,
Ar4Nm * 1/
B, Br3, Br4m, Br4Nm
B, Br3, Br4m,
Br4Nm
B, Br3, Br4m, Br4Nm
B, Br3, Br4m,
Br4Nm
8.1.6.に定めるように、前面ガラス
が基準区域内にない場合は腰ベル
トを認める。
N2
B, Br3, Br4m, Br4Nm, 又は A,
Ar4m, Ar4Nm *
N3
8.1.6.に定めるように、前面ガラス
が基準区域内にない場合は腰ベル
トを認める。
A:
3:
*:
B:
4:
3 点式(腰及び肩)ベルト
自動ロック式巻取装置
本附則の 8.1.6 を参照
2 点式(腰)ベルト
緊急ロック式巻取装置
72
Φ:
r:
N:
#:
m:
本規則の 8.1.2.1.を参照
巻取装置
巻取装置より上位の応答閾値
本規則の 8.1.7.を参照 2/
多重感度の緊急ロック式巻取装置(協定規則第 16 号の 2.14.3 及び 2.14.5 を参照)
1/ 第4 改訂の補足12 の正誤表を「最初から」適用。
2/ 全文改正4 の正誤表を「最初から」適用。
注:
どんな場合でも、協定規則第 14 号に適合した取付装置を使用する限り、A型又はB型のベル
トの代わりにS型のベルトを装着することができる。
本規則に従ってハーネスベルトがS型ベルトとして認可されている場合にあっては、製作者又は申
請者は、腰ベルト帯部、肩ベルト帯部及び巻取装置を使用した追加の二股帯部(取付装置用の取
付具を含む)を2つまで使用することができる。この場合における追加の取付装置は協定規則第
14号の要件に適合する必要はない。(第4 改訂補足14 の正誤表を「最初から」適用。)
____________
73
附則 17
自動車(被牽引自動車を除く。)の成人乗客用座席ベルト及び拘束装置を前向き座席に取り付ける際の
要件
並びに ISOFIX 年少者用補助乗車装置の取り付けに関する要件
1.
年少者用補助乗車装置との適合性
1.1.
自動車製作者は、当該車両のハンドブックの中に、12 歳以下(又は身長 1.5 メートル以下)
の幼児が利用する各乗員座席位置の適合性又は年少者用補助乗車装置の取り付けについて
の情報を記載するものとする。この情報は、車両が販売される国の公式言語(複数の公式言
語がある場合は少なくともそのうち 1 つ)で記載するものとする。
各前向き乗員座席位置毎及び各 ISOFIX 位置毎に、自動車製作者は(a)から(g)までのいずれか
に掲げる記載を行うものとする。
(a)
当該座席位置が「汎用」区分(本規則 1.2.参照)の年少者用補助乗車装置に適していること
を明示する。
(b)
ISOFIX 位置が汎用区分の ISOFIX 年少者用補助乗車装置(本規則 1.2.参照)に適しているか
どうかを表示する。
(c)
当該車両着席位置に適した「準汎用」、「限定」、又は「特別車両」区分の年少者用補助乗車
装置のリストを作成し、当該拘束装置が目的とする重量区分及び該当する構成を明示する。
(d)
当該車両 ISOFIX 位置に適した「準汎用」、
「限定」、又は「特別車両」区分の ISOFIX 年少者
用補助乗車装置のリストを作成し、当該 ISOFIX 年少者用補助乗車装置が目的とする重量区
分と ISOFIX サイズ等級を明示する。
(e)
組込年少者用補助乗車装置を装備し、当該拘束装置が目的とする重量区分及び該当する構成
を明示する。
(f)
(g)
(a)、(b)、(c)、(d)、(e)のいずれかの組み合わせを装備する。
当該座席位置で運搬してはならない幼児の重量区分を明示する。
前向き年少者用補助乗車装置の使用のみに適した座席位置には、その旨明示するものとする。
上記の情報に適した様式の表を本附則付録 3 に示す。
1.2.
汎用区分の年少者用補助乗車装置又は ISOFIX 年少者用補助乗車装置とは、協定規則第 44
号の第 3 改訂補足第 5 改訂版の「汎用」区分に従って認可された年少者用補助乗車装置をい
う。年少者用補助乗車装置又は ISOFIX 年少者用補助乗車装置を取り付けるのに適している
と自動車製作者が表示する座席位置又は ISOFIX 位置は、本附則の付録 1 又は 2 の規定に適
合するものとする。この場合において、当該位置と成人着席位置の同時使用に制限を付すと
きは、その旨を本附則付録 3 の表 2 に報告するものとする。
74
附則 17 - 付録 1
座席ベルトにより取り付ける「汎用」区分の年少者用補助乗車装置の取り付けに関する規定
1.
1.1.
1.2.
2.
2.1.
2.2.
2.3.
2.4.
2.5.
2.6.
2.6.1.
2.6.2.
2.7.
2.8.
2.9.
2.10.
3.
3.1.
3.2.
3.3.
総則
本付録の試験手順及び要件は、座席位置が「汎用」区分の年少者用補助乗車装置を取り付け
るのに適しているかどうかを決定するために用いるものである。
試験は、車両内で、又は車両の代表部品内で実施してもよい。
試験手順
座席を調節して、最後方かつ最低の位置に設定する。
座席背面角を調節して、製作者の設計位置に合わせる。仕様が定められていない場合には、
垂直面から 25 °の角度かそれに最も近い座席背面固定位置に合わせる。
肩部取付装置を最低の位置に合わせる。
座席背面及び座席緩衝部の上に木綿の布を置く。
治具(本付録の図 1 に説明する)を車両の座席に置く。
前向き又は後向きの汎用拘束装置を取り付ける予定の着席位置の場合には、2.6.1、2.7、2.8、
2.9 及び 2.10 に基づく手順により試験を進める。前向きの汎用拘束装置のみを取り付けるよ
うに意図された着席位置の場合にあっては、2.6.2、2.7、2.8、2.9 及び 2.10 に基づいく手順に
より試験を進める。
座席ベルトの帯部を治具の周りに巻き、図 2 及び図 3 に示す位置に配置し、バックルを締め
る。
座席ベルトの帯部を、図 3 に示す位置に、半径 150mm の治具の下方部周りに巻き、バック
ルを締める。
治具は、中央線が着席位置の見かけの中央線から±25mm の位置になるように確実に配置す
る。また、中央線は車両の中央線に平行になること。
ウェビングのあらゆる緩みを確実になくす。緩みを取るために十分な荷重を加え、ウェビン
グには余分な張力を加えない。
治具の前部の中央において、治具の下面に平行になるように後向きに 100N+/-10N の荷重を
加えた後に荷重を抜く。
治具の上面の中央において、下向きの垂直方向に 100N±10N の荷重を加えた後に荷重を抜
く。
要件
治具のベース部は、座席緩衝部表面の前方部分及び後方部分のどちらにも接触するものとす
る。試験装置にベルトを入れるためのギャップによって、上記により接触することができな
い場合にあっては、試験装置の底面に沿ってギャップを覆ってもよい。
ベルトのラップ部分は、腰ベルト経路後方の両面に位置する治具に接するものとする(図 3
参照)。
2.1、2.2 及び 2.3 に記した調節によって上記要件が満たされない場合にあっては、座席、座
席背面及び座席ベルト取付装置を製作者が通常使用に指定した代替位置に調節してもよい。
この位置で上記の取り付け手順を繰り返し、要件を再度確認してそれが満たされること。こ
の代替位置は本附則の付録 3 に示す表 1 に情報として記載するものとする。
75
図1
治具の仕様
76
図2
試験治具の車両座席への取り付け方
(2.6.1.参照)
図3
適合性の確認
(2.6.1.及び 3.2.参照)
________________
77
附則 17-付録 2
ISOFIX 位置に取り付ける汎用区分と準汎用区分の前向き及び後向き ISOFIX 年少者用補助乗車装置の
取り付けに関する規定
1.
総則
1.1.
本付録の試験手順と要件は、ISOFIX 位置が汎用区分と準汎用区分の ISOFIX 年少者用補助乗
車装置の取り付けに適しているか否かを判定するのに用いること。
1.2.
試験は車両で実施してもよく、車両の代表的部分で実施してもよい。
2.
試験手順
自動車製作者が表示する、付録 3 の表 2 における車両の ISOFIX 位置のいずれについても、
対応する幼児拘束治具(CRF)を収めることができるかどうかを確認しなければならない。
2.1.
座席上の CRF を確認する時には、この座席をその最後方位置まで、その最下方位置におい
て縦方向に調整することができる。
2.2.
座席背面角を製作者の設計位置に調整し、ヘッドレストを最下方の最後方位置にする。特に
定めぬ限り、垂直面から 25°のトルソ角に相当する座席背面の角度又は、座席背面の最も近
い固定位置を用いること。
後部座席上の CRF をチェックする時には、この後部座席の前に位置する車両座席は、その
最後方位置と最前方位置の間の中間位置まで縦に前方に調節してもよい。座席のバックレス
ト角も調節してよいが、15°のトルソ角に相当する角度以上に直立してはならない。
2.3.
座席背面と座席緩衝部上に綿布をかける。
2.4.
ISOFIX 位置に CRF を置く。
2.5.
ISOFIX 取付装置間の中央で、ISOFIX 機構の取付装置に向けて、100N±10N の荷重を下面に
平行に加えた後に荷重を解除する。
2.6.
CRF を ISOFIX 機構の取付装置に取り付ける。
2.7.
治具の上面の中央で 100N±10N の荷重を加えて垂直に下方へ押た後に荷重を解除する。
3.
要件
以下の試験条件は CRF が ISOFIX 位置に収まった時に適用するだけである。これらの条件下
で CRF を ISOFIX 位置において及びそこから動かすことができるかどうかは要求事項ではな
い。
3.1.
車両内装に邪魔されずに CRF を収めることができなければならない。CRF の基部は、ISOFIX
機構の取付装置を通る水平面より上に 15°±10°のピッチ角を有するものとする。
3.2.
もしあれば ISOFIX トップテザー取付装置に引き続き手が届くこと。
3.3.
本附則 2.に示した調整を加えても上記の要件が満たされない場合にあっては、座席、座席背
面、ヘッドレストを製作者が通常使用のために指定する代替位置に調整してもよく、それに
基づいて上記取り付け手順を繰り返すことにより検証し、これを満たすものであること。こ
の代替位置は本附則の付録 3 に示す表 2 に情報として記載するものとする。
3.4.
取り外しのできる内装部品により上記の要件が満たされない場合にあっては、当該部品を取
り外した後に 3 の要件を再度検証することができるものとし、これを満たさなければならな
78
い。この場合においては、当該情報を本附則付録 3 の表 2 に記載するものとする。
4.
ISOFIX 年少者用補助乗車装置サイズ等級及び治具
A-ISO/F3:全高前向き幼児用 CRS
B-ISO/F2:低型前向き幼児用 CRS
B1 -ISO/F2X:低型前向き幼児用 CRS
C-ISO/R3:大型後向き幼児用 CRS
D-ISO/R2:小型後向き幼児用 CRS
E-ISO/R1:後向き幼児用 CRS
F-ISO/L1:左向き位置用 CRS(寝台型拘束装置)
G-ISO/L2:右向き位置用 CRS(寝台型拘束装置)
ISOFIX サイズ等級
重量区分
0 ‐ 10kg 以下
0+ ‐ 13kg 以下
I ‐ 9 から 18kg
治具(CRF)
F
ISO/L1
G
ISO/L2
E
ISO/R1
C
ISO/R3
D
ISO/R2
E
ISO/R1
A
ISO/F3
B
ISO/
B1
ISO/F2X
C
ISO/R3
D
ISO/R2
下記の器具は、5 kg から15 kg までの質量を有するよう製作するものとし、機能要件を満た
すために適切な耐久性および剛性を有するものとする。
」
4.1.
全高前向き幼児用年少者用補助乗車装置の外法
79
記号説明
1
2
3
4
前上方向限度
破線は支持脚又は類似品の突出許容範囲を示す
該当せず
連結部の詳細については協定規則第 44 号を参照
図 1 - 全高(720mm)前向き幼児用CRS(ISO/F3)外法- ISOFIXサイズ等級A
4.2.
低型前向き幼児用年少者用補助乗車装置の外法
80
記号説明
1
2
3
4
5.
前上方向限度
破線は支持脚又は類似品の突出許容範囲を示す
該当せず
連結部の詳細については協定規則第 44 号を参照
トップテザー帯部の取り付けポイント
図 2 - 低型(650mm)前向き幼児用CRS(ISO/F2)外法 - ISOFIXサイズ等級B
81
4.3.
背面形状第二バージョン低型前向き幼児用年少者用補助乗車装置の外法
記号説明
1
2
3
4
前上方向限度
破線は支持脚又は類似品の突出許容範囲を示す
該当せず
連結部の詳細については協定規則第 44 を号参照
図 3 - 背面形状第二バージョン低型(650mm)前向き幼児用CRS(ISO/F2X)外法- ISOFIXサイズ等級
B1
82
4.4.
大型後向き幼児用年少者用補助乗車装置の外法
記号説明
1
2
3
4
後上方向限度
破線は支持脚又は類似品の突出許容範囲を示す
後方向(上図の右方向)限度については図 2(前向き年少者用補助乗車装置の外法)を参照
連結部の詳細については協定規則第 44 号を参照
図 4 - 大型後向き幼児用CRS(ISO/R3)外法- ISOFIXサイズ等級C
4.5.
小型後向き幼児用年少者用補助乗車装置の外法
83
記号説明
1
2
3
4
後上方向限度
破線は支持脚又は類似品の突出許容範囲を示す
後方向(上図の右方向)限度については図 2(前向き年少者用補助乗車装置の外法)を参照
連結部の詳細については協定規則第 44 号を参照
図 5 - 小型後向き幼児用CRS(ISO/R2)外法- ISOFIXサイズ等級D
4.6.
後向き年少者用補助乗車装置の外法
84
記号説明
1
2
3
4
後上方向限度
破線は支持脚又は類似品の突出許容範囲を示す
後方向(上図の右方向)限度については図 2(前向き年少者用補助乗車装置の外法)を参照
連結部の詳細については協定規則第 44 号を参照
図 6 - 後向き幼児サイズCRS(ISO/R1)外法- ISOFIXサイズ等級E
4.7.
横向き年少者用補助乗車装置の外法
85
記号説明
1
2
3
4
後上方向限度
破線は支持脚又は類似品の突出許容範囲を示す
後方向(上図の右方向)限度については図 2(前向き年少者用補助乗車装置の外法)を参照
連結部の詳細については ISO 13216-1 の図 2 及び図 3 を参照
図 7- 横向き位置CRS(ISO/L1 及びその左右対称形であるISO/L2)外法- ISOFIXサイズ等級F(ISO/L2
の場合はG)
86
附則 17 - 付録 3
各種着席位置への年少者用補助乗車装置の適合性に関する車両ハンドブック情報の一覧表
表1
各種着席位置別年少者用補助乗車装置取り付け適正に関する車両ハンドブック情報表
重量区分
着席位置(または他のサイト)
前部乗客
後部外側
後部中央
中間外側
中間中央
グループ 0 最大 10kg
グループ 0+ 最大 13kg
グループ I 9 から 18kg
グループ II 15 から 25kg
グループ III 22 から 36kg
上記の一覧表に入れる記号:
U=この重量区分での使用を認可された「汎用」区分の拘束装置に適している。
UF=この重量区分での使用を認可された前向き「汎用」区分の拘束装置に適している。
L=添付のリストに記載された特定年少者用補助乗車装置に適している。これらの拘束装置は、
「特定車
両」、「限定」又は「準汎用」区分のいずれでもよい。
B=この重量区分での使用を認可された組込拘束装置。
X=この重量区分の幼児には適していない着席位置。
______________
87
表 2
各種 ISOFIX 位置への ISOFIX 年少者用補助乗車装置の取付け適合性に関する車両ハンドブック情報の
一覧表
重量区分
サイズ
等級
治具
車両のISOFIX位置
前席乗客
寝台型拘束装置
F
ISO/L1
G
ISO/L2
後部外側
後部中央
中央列外
側
中央列中
央
その他
の位置
(1)
0 ‐ 10kg 以下
E
ISO/R1
(1)
0+ ‐ 13kg 以下
E
ISO/R1
D
ISO/R2
C
ISO/R3
(1)
I ‐ 9 から 18kg
D
ISO/R2
C
ISO/R3
B
ISO/F2
B1
ISO/F2X
A
ISO/F3
(1)
II ‐ 15 から 25kg
(1)
III ‐ 22 から 36kg
(1)
(1) ISO/XX サイズ等級識別表示(A から G)のない CRS の場合には、該当する重量区分について、
自動車製作者は各位置毎に推奨する特別車両 ISOFIX 年少者用補助乗車装置を表示するものとす
る。
上表に記入する文字の説明
IUF=該当重量区分での使用に関して認可を受けた汎用区分の ISOFIX 前向き年少者用補助乗車装置に
適している。
IL=添付リストの示す特定の ISOFIX 年少者用補助乗車装置(CRS)に適している。この ISOFIX CRS
は「特別車両」、「限定」
、又は「準汎用」区分のものである。
X=本重量区分又は本サイズ等級の ISOFIX 年少者用補助乗車装置に適さない ISOFIX 位置。
___________
88
附則 17 ― 付録 4
10 歳児マネキンの取り付け
(a)
(b)
(c)
(d)
(e)
(f)
座席を完全に後方の位置に調節する。
座席の高さを製作者の仕様に従って調節する。製作者が指定していない場合は、座席を最も低
い位置に調節する。
座席背もたれの角度を製作者の設計位置に調節する。製作者が指定していない場合は、垂直面
から 25°の角度又はそれに最も近い座席背もたれの固定位置を使用する。
肩部取付装置を最も低い位置に設定する。
骨盤が座席背もたれに接触するようにしてマネキンを座席に座らせる。
マネキンの中央線が通過する縦断面が着席位置の見かけの中央線上に配置されるようにする。
89
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