朱峰のポジペ - WACATE （ソフトウェアテストワークショップ）

 「ISO ップ物語 より」
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朱峰 錦司（あけみね きんじ）
@kjstylepp
（株）NTT データ
R&D
アリとキリギリス、のような話 結合テスト中のある日に、アリのテストチームメンバーたちはせわしくキーボ
ードをたたき、設計期間中に書いておいた設計書からテスト項目を抽出してい
ました。すると、第三者品質保証部署のキリギリスが、勉強会でききかじった
ISO29119 を小脇にかかえ、近づいてきて、慎ましくテストプロセスを ISO29119
の通りに変えるよう求めました。
「何だって！」と驚いてアリたちは叫びました。「このプロセスは全然いまの
プロジェクトのやり方が違うじゃないか。これをそのまま適用しろっていうの
かい？」
「私はこのプロジェクトのことをよく知らないのです。」とキリギリスは哀れ
っぽく言いました。「今年度のうちの部署の方針で当社は ISO29119 に準拠する
ことになったのです。とにかくこれの通りでお願いします。」
アリたちは呆れて肩をすくめました。
「部署の方針？そうかい」とアリたちは叫びました。「結構じゃないか、まず
は自分たちの部署のプロジェクトで適用してみろよ！」そうしてキリギリスに
背をむけると、仕事を続けました。
----今回はソフトウェアテストの国際規格、ISO/IEC/IEEE 29119 を扱わせていただ
きます。アリのようにもキリギリスのようにもならぬよう、規格との上手な付
き合い方を一緒に学びましょう！