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「グランダ上町」竣工のお知らせ

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「グランダ上町」竣工のお知らせ
〒105-8401 東京都港区虎ノ門 1-20-10
http://www.nishimatsu.co.jp/
News Letter
平成26年8月
■ ニュースレター
かみまち
「グランダ世田谷上町」竣工
-本格的 CRE 事業の第一弾がスタート-
当社所有の旧世田谷寮の老朽化に伴う建替えとして、有料老人ホーム「グランダ世田谷上町」の建設
工事を昨年 7 月より進めてまいりましたが、この度、竣工を迎えましたのでお知らせいたします。
本施設は竣工と同時に施設運営会社である㈱ベネッセスタイルケアに一括賃貸され、8月に開業いた
します。今回の「グランダ世田谷上町」による高齢者施設事業は、当社にとって本格的な CRE 事業の
第一弾となります。
本施設は、東京農大第一高等学校に隣接し、世田谷馬事公苑へ徒歩約5分という緑に囲まれた閑静な
住宅街に位置しております。当社設計施工による地上 5 階建ての本建物は、1階に施設運営事務所、デ
イサービス、2階から4階に49の居室、最上階の5階にダイニングルームを配置しております。居室
は18㎡台から 27 ㎡まで大きく3パターンに分かれており、20㎡以上の居室にはシャワールームと
ミニキッチンが設置されています。
〔グランダ世田谷上町〕
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〒105-8401 東京都港区虎ノ門 1-20-10
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設計コンセプトは、
「入居者の方々に、四季の移ろいを感じながら、思い思いの充実した時間を過ごし
ていただきたい建物」として計画しました。
地名(世田谷区桜)に由来する既存樹木の「桜」を残した中庭や緑豊かな周辺環境へ面するように配
置された居室をはじめ、2階から4階の中心部にあるフロア毎に趣の異なるティールーム、そして、最
上階の 5 階にはすばらしい眺望と心地よい風を感じることのできるダイニングルーム等を設けました。
また、外観は、前面道路に沿って設けた歩道上空地・接道緑化と調和した、ガラスと杉板本実型枠仕
上による軽やかなファサードとし、低層住宅を中心とした周辺の街並みに圧迫感を与えないように配慮
することで、地域の安心、安全な暮らしの場として相応しい印象を与えるように心がけました。
〔外観・北東面〕
〔エントランスアプローチ〕
〔エントランスホール〕
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〔デイサービス〕
〔パターン別 居室〕
〔居室 A〕
〔居室 B〕
〔居室 C〕
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〔各階ティールーム〕
〔2 階〕
〔3 階〕
〔ダイニングルーム〕
〔4 階〕
〔ルーフバルコニー〕
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〔最上階からの眺望〕
また、当社は、
「トータルのエネルギー使用量ゼロを目指すネットゼロエネルギービル(ZEB)の設
計技術の確立」を目標に掲げ、技術開発プロジェクトを推進しています。その一環として、
「グランダ世
田谷上町」では、地中熱を利用して空調負荷削減を目指す「クール・ヒートピット」
、太陽熱を利用して
給湯負荷削減を目指す「太陽熱給湯システム」
、高齢者施設のエネルギー消費傾向を探る「エネルギー消
費量計測システム」の3つの技術導入を実施しております。これらから得た実証データを分析・検証し、
今後の高齢者施設等における省エネ設計・提案に活かしてまいります。
尚、技術導入の詳細につきましては別紙ニュースレター(
「グランダ上町」における技術導入)をご参
照下さい。
■建物概要
名
称 : グランダ世田谷上町
所 在 地 : 東京都世田谷区桜 3 丁目 32-10
敷地面積
: 1,316.64 ㎡
延床面積
: 2,829.43 ㎡
構造・規模 : RC 造地上 5 階建
竣
工 : 平成 26 年 6 月
■この件に関するお問い合わせ先
西松建設株式会社 広報課
〒105-8401 東京都港区虎ノ門 1 丁目 20 番 10 号
TEL. 03-3502-7601 (担当者:田村)
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■ ニュースレター(別紙)
「グランダ世田谷上町」における技術導入
-ZEB 設計技術開発プロジェクトの推進-
当社は、
「ZEB(ネットッゼロエネルギービル)の設計技術の確立」を目標に掲げ、技術開発プロジ
ェクトを推進しています。その一環として、
「グランダ世田谷上町」では、以下の3つの技術導入を実施
しました。これから得た実証データを分析・検証し、今後の高齢者施設等における省エネ設計・提案に
活かしてまいります。
(技術導入①) クール・ヒートピット
自然エネルギーの地中熱により、地下ピット内の温度は常時約 22℃で一定に保たれています。クー
ル・ヒートピットはこの地下ピット内の温度特性を利用した技術です。本システムでは、外気を地下ピ
ットに取り込み、そこを経由させることで、夏季の暑い外気を冷却し、冬季の冷たい外気は昇温します。
これらの冷却・昇温した空気を室内に送り込むことで、空調負荷の低減を実現します。
今回の実証実験では、取り込み空気の冷却・昇温状況のデータ、およびシステム停止時間帯での地下
ピット内温度の復旧状況データを取得します。これらの取得データの分析・検証により、ピット規模に
応じた最適な冷却・昇温可能な外気導入量、システム稼動時間を割り出します。
また、本システムには同システム開発における初の試みとして「吹出温度制御機能」を採用していま
す。この機能による外気温の低下に伴う過冷却防止効果やシステム稼動時間延長効果についても併せて
検証します。
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(技術導入②)太陽熱給湯システム
自然エネルギーの代表である太陽熱を「真空式太陽熱集熱パネル」により効率的に利用し、高齢者施
設にて使用頻度の高い『温水』を発生させることで、給湯負荷の低減を実現するシステムです。
今回の実証実験では、施設内の給湯施設(共同使用される浴槽)に本システムを連動させ、給湯負荷
削減量データを取得します。このデータの分析・検証により、施設規模に応じた最適な設置台数を割り
出します。
〔真空式太陽熱集熱パネル〕
(技術導入③)エネルギー消費量計測システム
施設全体の電力、ガス、水道の使用量と、方位によりセレクトした 9 居室における電力使用量を空調、
照明、コンセントなど消費用途ごとに細かく測定します。
これらのデータの分析・検証により高齢者施設のエネルギー消費の特徴を把握することで、高齢者施
設における運用上の省エネ提案や高度な省エネ設計手法開発に活用します。
電力・ガス・水道の計測
施設運用上の
省エネ提案や
高度な省エネ
設計手法開発
に活用
自動収集
記録
貫通型電流
センサ(CT)
データ
センター
ガス流量
モニタ
状況監視
データ分析
「グランダ世田谷上町」
計測・収集
システム
西松建設
インターネット
建築設計部
技術研究所
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