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目標値算定ツール 目標値算定ツール 目標値算定ツール
業務用ビルのエネルギー消費
目標値算定ツール
4
オフィスビル・百貨店・総合スーパー・
ショッピングセンター・食品スーパー・
病院・ホテル・学校・コンビニエンスストア
ビルの部門別・設備別エネルギー消費を求め、
省エネ対策に応じた省エネポテンシャルを計算します
はじめに
1. ツール活用のポイント
2. 簡易なデータ入力
3. 省エネ対策の内容
4. 省エネ対策の評価
5. 技術サポート
地球温暖化問題の深刻化といったエネルギーをめぐる環境の変化に対し、一層の省エネルギー対策を講じる必要があることか
ら、エネルギーの使用の合理化に関する法律の一部を改正する法律が平成20年5月30日に公布されました。平成22年4月1目よ
り、現行の工場又は事業場ごとのエネルギー管理を求める法体系から事業者全体のエネルギー管理を求める法体系となり、業務
部門の事業者が業務用ビルのデータ解析等に基づく定量的な省エネルギー対策の評価と実践がより一層重要となります。このよ
うな背景の中、業務用ビルの省エネルギーを詳細に評価する『原単位管理ツールESUM』をリリースし約9,000名のユーザーサ
ポートを実施しております。今回、ESUMを計算エンジンとして、様々な省エネ対策を自分のビルに採用した場合の効果について
簡易な入力で精度よく算定する『業務用ビルのエネルギー消費目標値算定ツール(ECTT※エクト)』<オフィス、百貨店、総合スー
パー・ショッピングセンター、食品スーパー、ホテル、病院、学校、コンビニエンスストア版>を開発しました。
ビルのベンチマークを考える場合、ビル個々は人のように一人一人異なり、ダイエットできる量もボディの大きさや運動量で異なり
ます。ビルの立地、使用条件、構造、設備の内容をふまえた省エネ目標の算定が必要です。本ツールはビルに適用する省エネ対策
(78種)を自由に選定したとき、そのビルの特性に照らした省エネルギー量(省エネルギー目標値またはそのビルの省エネポテン
シャル)を算出するものです。以下にツールの概要を示します。
※ECTT : Energy Conservation Target Tool
ツール活用のポイント
①ビルの省エネ対策(78種)に対する省エネ量が計算できます。
②省エネ対策はⅠ省エネチューニング、Ⅱ改修(軽)、Ⅲ改修(重)に分かりやすく分類。
③専門家でなくとも可能な入力項目により計算が可能です。
④自分のビルの各種対策による最大省エネルギー量(目標、ポテンシャル)がわかります。
⑤原単位1%削減の効果的な対策を省エネルギー中長期計画に具体的に折り込めます。
⑥省エネ効果はMJ、KL、CO2単位で表示されます。
・使用OS:Microsoft Windows XP SP3 / Windows Vista SP2 / Windows 7 SP1
・使用ソフト:Microsoft Excel 2002 / 2003 / 2007 / 2010、Microsoft Visual Basic 2008 Express Edition
・HDDの空き容量500MB以上
快適にご利用いただくためには、
CPU:Pentium4 1000MHz以上、
メモリ:768MB以上
(Windows XPの場合)/ 2GB以上
(Windows Vista、
Windows 7の場合)
、
ディスプレイ:
『XGA(1024×768)』以上のハードウェアでのご利用を推奨します。
2
簡易なデータ入力
詳細なESUM各用途モデルを内部へ格納し、入力を簡素化したことで以下の項目を入力す
るだけでビルのモデルが完成します。
(1)建物用途<選択>
オフィス、
百貨店、
総合スーパー・ショッピングセンター、
食品スーパー、病院、
ホテル、
学校、
コンビニエンスストア
(2)建物名称
(3) 気象データ地域<地域および年の選択>
旭川、札幌、
青森、
仙台、新潟、
東京、
静岡、
名古屋、
大阪、
広島、
高松、
福岡、
鹿児島、那覇
(4)部門別床面積
オフィスのデータ入力画面例
(5)地上、
地下階数
(6)外壁・屋根・ガラス仕様<選択>
(7)平均在館人数
(8)主熱源・空調方式情報
(9)特殊機器情報
(10)エネルギー消費量実測値
(11)一次エネルギー換算係数
3
各用途ごとの部門情報入力例
商業施設
百貨店、
総合スーパー・
ショッピングセンター、
食品スーパー
商業施設
コンビニエンスストア
病院
ホテル
学校
小、中、高、大学
4
省エネ対策の内容
(1)計算の概要
ビルの省エネ対策78項目を下記に示すカテゴリーに分類し、各対策I、
Ⅱ、
Ⅲ毎、および78種の対策ごとの省エネ評価
が可能となっています。また、評価するビルにすでに採用されている対策をチェックすることで現状のエネルギー消費
を計算します。なお計算は各地気象データを参照し365日24時間の各部門の負荷計算、
エネルギー消費計算など詳
細計算を実施します。
①対策Ⅰ. 設備機器の運転管理の改善や機器調整(38項目)
②対策Ⅱ. 設備機器の小規模な改修・更新(20項目)
③対策Ⅲ. 大規模な改修・更新(20項目)
採用したい対策を選定(クリックで○印)、または数値選択する
だけで対策の効果が算定されます。
Ⅰ.
運用による対策(38項目)
No
1
2
3
設備種別
対策名称
冷房設定温度緩和
<基準温度 事務所・病院・高校・大学
<基準温度>
百貨店・総合スーパーSC
事務所・病院・高校・大学
食品スーパー・コンビニ・ホテル
空気調和
百貨店・総合スーパー
小学校・中学校SC
換気設備
食品スーパー・ホテル
コンビニ
<基準温度 事務所・病院・高校・大学
小学校・中学校
百貨店・総合スーパーSC
暖房設定温度緩和
食品スーパー・コンビニ・ホテル
<基準温度>
小学校・中学校
事務所・病院・高校・大学
空気調和
百貨店・総合スーパー SC
換気設備
食品スーパー・ホテル
コンビニ
小学校・中学校
空気調和
冬期湿度設定の緩和
換気設備
対策内容
26℃
25℃
26℃
24℃
25℃
28℃ >
24℃
23℃
22℃
28℃
23℃
22℃
20℃
22℃ >
ビル利用者の快適性を損なわない範囲内で、冷房設定温度
を緩和する
ビル利用者の快適性を損なわない範囲内で、暖房時の室内
や共用部の設定温度を緩和する
23℃
22℃
23℃
20℃
ビル利用者の快適性を損なわない範囲内で、暖房時の加湿
設定を緩和する
4
空気調和
換気設備
冷暖房負荷削減を目的とした外気導入量の制御
5
空気調和
換気設備
ウォーミングアップ時の外気取入れ停止
6
空気調和
換気設備
空調・熱源機器の立ち上がり運転時期の短縮
7
空気調和
換気設備
空調・換気運転時間の短縮
8
空気調和
換気設備
9
空気調和
換気設備
夜間等の冷気取入れ
(ナイトパージ)
10
空気調和
換気設備
冷水出口温度の調整
11
空気調和
換気設備
冷却水設定温度の調整
換気量の過剰による外気の冷却又は加熱を防ぐため、CO2
濃度が空気環境基準を超えない範囲で外気導入量を制限す
る。
就業前の予冷・予防運転時の外気取入れ量を停止し、ファン
動力や熱源設備のエネルギー消費量を削減する。
冷暖房時間の長期化によるエネルギー消費の増加を防ぐた
め、空調運転開始時間を.季節毎に検討し、立ち上げ時間を
こまめに調整する。
春や秋には予冷・予防運転時間を短縮するなど、季節に応じ
て空調開始時期をこまめに変更するとともに、不在時の空
調運転を停止する。
冷房負荷の大きい夏期に、夜間や早朝の冷たい外気を積極
的に取り入れ、冷房負荷を削減する。
外気冷房
(中間期冬期の外気導入運転)
中間期、冬期に冷房需要があるビルで、外気温度が室温より
低い時には、外気導入送風運転を実施する。
冷温水発生機などの冷水出口温度を年中一定のままにせ
ず、冷房軽負荷時など、こまめに調整し、熱源機器の運転効
率を高める。
冷却水設定温度を、冷房負荷ピーク時と軽負荷時期できめ
細かく調整し、冷凍機熱源設備の機器効率を向上させる。
5
Ⅰ.
運用による対策(つづき)
No
設備種別
12
空気調和
換気設備
13
空気調和
換気設備
14
空気調和
換気設備
15
空気調和
換気設備
対策名称
対策内容
気象条件や時間帯による冷暖房負荷に応じて熱源の最適な
運転台数になるように運転発停順位を調整し、熱源機器の
運転効率を高める。
冬期に冷房需要があるビルでは、ペリメータ機器とインテ
冷暖房ミキシングロスの防止(室内混合損失の改善) リア機器の設定温度や運転方法を見直し、室内混合損失を
防止する。
4 管式配管システムの場合、空調機内の温水や冷水コイル
冷温水の混合損失の防止
からの放熱による混合損失防止のために、冷房期は温水運
転を停止する。
月1回以上の清掃を実施することにより機器の効率低下を
フィルタの定期的な清掃
防ぐ。
熱源台数制御装置の運転発停順位の調整
16
空気調和
換気設備
17
空気調和
換気設備
駐車場換気設備のスケジュール運転
18
空気調和
換気設備
配管摩擦低減剤の使用
19
空気調和
換気設備
窓を開けて空調・換気を止める
自然通風利用による冷房用エネルギー量の削減
カーテン、ブラインドにより日射を調整する
夏期は冷房中や帰る前に日射を適切に遮蔽し、冬期は日射
を取り入れる。
20
空気調和
換気設備
換気運転時間の短縮(間欠運転・換気回数の適正化)
電気室や倉庫などの過剰な換気運転を防ぐため、送・排風機
の運転時間の短縮や間欠運転を行う。
車の出入りが多い時間帯はファンを運転し、それ以外の時
間は停止するなど、駐車場の利用実態に合わせて、換気運転
を行う。
ポンプのグランドパッキンからの漏水を防止するため、ポ
ンプの止水機構はメカニカルシールであることが望まし
い。薬品の交換費が必要。
21
空気調和
換気設備
つる系植物の葉の日射遮蔽効果と蒸散による気温低下効果
により、冷房熱負荷を低減する。
燃焼用空気の過剰送風による燃焼温度や燃焼効率の低下を
防ぐため、熱源負荷の状況に応じて空気比を調整する(低く
抑える)。
蒸気ボイラの過剰圧力による過剰な燃焼を防ぐため、運転
圧力を調整する。
22
ボイラ設備
ボイラなど燃焼設備の空気比の調整
23
ボイラ設備
蒸気ボイラの運転圧力の調整
24
ボイラ設備
ボイラ等の停止時間の電源遮断
25
給排水衛生
設備
給排水ポンプの流量・圧力調整
26
給湯設備
給湯温度・循環水量の調整
27
給湯設備
洗面所給湯期間の短縮
(夏の給湯停止)
手洗用給湯の必要性は必ずしも高くない冬期以外の給湯を
停止するなど、給湯期間を短縮し、熱源エネルギー消費量を
削減する。
28
照明設備
照明使用の削減
全部門の照明の使用率を削減する。
29
照明設備
不要照明・不要時間帯の消灯
ロッカー室や給湯室などの不使用室の不要照明や不要時間
帯のこまめな消灯を行い照明電力を削減する。
30
照明設備
昼休み時の消灯
昼休み時の消灯
31
照明設備
デスクライトへの調光機能付電球型蛍光ランプの採 ホテルの調光式デスクライトは白熱灯が採用されているこ
用
とが多いが、調光機能付の蛍光ランプへ取替える。
32
昇降機設備
閑散期のエレベータの一部停止
33
受変電設備
専用変圧器の不要時遮断
34
コンセント設備
コンセント機器使用の削減
全部門のコンセント機器の使用率を削減する。
35
事務機器
OA 機器の昼休み等におけるスイッチ OFF
OA 機器の昼休みにおけるスイッチ OFF
36
民生機器
自動販売機の節電(照明消灯・夜間運転停止等)の
自動販売機の節電(照明消灯・夜間運転停止等)の実施
実施
37
業務用機器
38
全て
緑のカーテン設置
燃焼制御装置の待機電力を削減するため、ボイラ等の停止
時間の電源を遮断する。
給水負荷の状況に応じて流量や圧力を調整し、ポンプ及び
モータの過剰運転を抑制する。
給湯温度の設定を衛生上可能な範囲で低く調整すること
で、給湯エネルギー消費量や配管の熱損失を減らす。
通勤や退壮時以外のビル内移動が少ない時間帯には、同一
系統のエレベータの台数を一部停止し、搬送用エネルギー
消費量を削減する。
変圧器には夏期など一時期のみ稼動する負荷があるため、
負荷が必要となる時期まで変圧器用開閉器を遮断し、電力
変換損失を減らす。
冷蔵冷凍ショーケースの温度の適正管理
冷蔵冷凍ショーケースの温度の適正管理
営業日数の削減
週に 1 日の営業休止日を設ける
6
Ⅱ.
改修・更新(軽)による対策(20項目)
No
設備種別
対策名称
対策内容
39
空気調和
換気設備
40
空気調和
換気設備
41
空気調和
換気設備
42
空気調和
換気設備
43
空気調和
換気設備
44
空気調和
換気設備
外気冷房システムの導入
45
空気調和
換気設備
空調室外機の環境改善
46
照明設備
インバータ安定器への更新
47
照明設備
高周波点灯型(Hf)照明器具・蛍光灯への更新
48
照明設備
人感センサー方式の導入
49
ボイラ設備
蒸気配管・蒸気バルブ・フランジ等の断熱強化
50
昇降機設備
エレベータへのインバータ制御の導入
51
昇降機設備
エスカレーター運転の人感センサー方式の導入
52
給湯設備
53
業務用機器
省エネ型冷蔵冷凍ショーケースへの更新
54
業務用機器
冷凍冷蔵ショーケースの冷媒ガス圧自動制御システ 冷凍冷蔵ショーケースの冷媒ガス圧自動制御システムの導
ムの導入
入
55
民生機器
省エネ型自動販売機への更新
56
民生機器
節水便器・省エネ便座等への更新
57
建築
日照調整フィルムの導入
日照調整フィルムの導入
58
建築
屋根面高反射塗料の塗布
屋根面に高反射塗料を塗布することで屋根面温度を低減す
る。
空調機・換気ファンの風量、換気量が過剰な場合などは、換
空調機・換気ファンの適正化(プーリダウン、手動
気量に対応した適正なプーリ(滑車)サイズヘ変更またはイ
インバータ設置)
ンバータ設置等により、動力損失を軽減する。
ファンベルトの交換時期に、ファンベルトの動力伝達損失
空調機・換気ファンの省エネファンベルトの導入
を低減する省エネ型のファンベルトヘ取替える。
一時的な冷房需要期に冷却塔を活用し冷水を供給するフリ
ークーリング制御を導入し、熱源よりも少ないエネルギー
で冷房を行う。
CO2 濃度などが空気環境基準を超えない範囲で外気取入れ
CO2 又は CO 濃度による外気量自動制御システムの
量を自動制御する外気量自動制御システムを導入し、外気
導入
負荷を削減する。
導入外気(給気)と空調排気との間で熱交換(空気対空気)を
全熱交換器の導入
行う全熱交換器を導入し、空調負荷の軽減を図る。
フリークーリング制御の導入
給湯配管類の断熱強化
冬期などに冷房需要があり、外気温度が室温より低い場合
には、冷凍機を運転せずに送風運転のみを行う外気冷房シ
ステムを導入する。
空調室外機の設置場所を移動したり、偏向板設置等により
気流環境を改善する。または水噴霧装置を設置する。
比較的点灯時間が長い蛍光灯に従来型の鋼鉄型安定器を使
用している場合は、インバータ安定器に更新し、電力消費量
を削減する。
照明器具の更新時に、従来型の蛍光灯に比べて発光効率が
高い高周波点灯形(Hf)照明器具へ更新し、照明電力消費量
を削減する。
使用時間の少ない廊下、便所等の点滅を人感センサーを導
入して自動化し、照明電力消費量を削減する。
蒸気等の熱損失を防ぐため、保温されていない配管やパル
プ等に保温カバー(ジャケット式も含む)を取付ける。
既設エレベータの制御装置を主体とする更新時に、インバ
ータ制御方式や電力回生制御の導入を図り、搬送消費電力
を削減する。
人感センサーにより利用者を感知して自動的に運転を開
始・停止する自動運転制御装置を導入し、搬送電力使用量を
削減する。
給湯配管などからの放熱損失や結露による断熱性能の低下
を防ぐため、給湯配管類に保温カバーを取付ける。
省エネ型冷蔵冷凍ショーケースへの更新
利用者が少ない時間帯の照明の消灯や運転の停止などの機
能の付いたノンフロンヒートポンプ省エネ型自動販売機へ
の更新を図る。
節水型の便座や待機電力を削減する省エネ型の温水洗浄便
座へ更新し、給排水動力エネルギーや暖房用電力消費量を
削減する。
7
Ⅲ.
改修・更新(重)による対策(20項目)
No
設備種別
59
空気調和
換気設備
高効率モータへの更新
60
空気調和
換気設備
高効率熱源機器への更新
61
空気調和
換気設備
高効率パッケージエアコンへの更新
62
空気調和
換気設備
ポンプの可変流量制御(VWV)の導入
63
空気調和
換気設備
ファンの変風量制御(VAV)方式の導入
64
65
66
空気調和
換気設備
空気調和
換気設備
空気調和
換気設備
対策名称
対策内容
耐用年数を経過したモータを効率の高いモータに更新し、
動力エネルギー消費量を削減する。
更新時期を迎え、効率が低下した熱源機器を、省エネ効果の
高い高効率の熱源機器に更新し、熱源エネルギー消費量を
削減する。
更新時期を迎え、効率が低下したビル用マルチエアコンな
どを、省エネルギー性能の優れた高効率パッケージエアコ
ンに更新する。
空調負荷に関係なく定流量運転しているポンプに、負荷に
合わせて流量を制御する可変流量制御を導入し、ポンプの
省エネ化を図る。
空調負荷に関係なく定風量運転している空調ファンに、負
荷に合わせてファンの風量を制卸する可変風量制御を導入
し、省エネ化を図る。
更新時期を迎え、効率が低下した空調機を更新し、空調機の
運転エネルギーや搬送用エネルギー消費量を削減する。
高効率空調機への更新
冷却塔ファン・ポンプのインバータ制御
冷却水温ファン制御,冷却水量制御
窓周り換気システムの導入
外壁を二重構造にし、窓際に熱的な緩衝帯を設けるなどの
窓周り換気システムを導入し、冷暖房負荷を軽減する。
67
空気調和
換気設備
大温度差送風・送水システムの導入
68
照明設備
照明スイッチの細分化(配線回路の分割化)
69
照明設備
昼光センサー利用照明制御
70
照明設備
LED(発光ダイオード)照明の導入
71
受変電設備
低損失コンデンサへの更新
72
受変電設備
高効率変圧器への更新
73
業務用機器
電化厨房の導入
74
設備全般
75
建築
ルーバー、庇の設置
76
建築
高断熱ガラス・サッシの導入
77
建築
自動制御ブラインドの導入
78
建築
外壁・屋根の高断熱化
循環水や空気の往・還温度差を大きく取り、水の流量や空気
の風量を低減させる大温度差送水・送風システムを導入し、
省エネ化を図る。
大空間の事務室の中で必要な場所のみを点灯できるように
照明回路を分けるなどスイッチを細分化して、照明電力消
費量を削減する。
調光式照明器具と調光用センサーを用いた自動調光制御方
式を導入し、昼光を積極的に利用することで、照明電力消費
量を削減する。
LED 照明を導入する。
耐用年数を経過したコンデンサは電力消費が大きく、故障
頻度が増すため、低損失コンデンサヘ更新し、電力損失を減
らす。
耐用年数を経過した変圧器は変換効率が悪く、故障頻度が
増すため、高効率型変圧器へ更新し、電力変換損失を減ら
す。
度が増すため、低損失コンデンサヘ更新し、電力損失を
厨房機器の伝熱効率向上、空調熱負荷低減などで厨房に関
わるエネルギー量削減
エネルギーモニタリング制御の導入
エネルギー消費の見える化により省エネ対策を評価する。
ルーバーや庇を窓外に設置し、夏期や冬期などの日射熱を
制御することにより、空調負荷の低減を図る。
複層ガラスと断熱性能や遮熱性を高めた高性能ガラスを組
み合わせた高断熱ガラス・サッシを導入し、空調負荷の低減
を図る。
太陽の位置などに応じてスラットの角度やブラインドの昇
降を自動制御する電動プラインドを導入し、空調負荷の低
減を図る。
断熱材の厚みを増量し気象の影響を低減する。
8
省エネ対策の評価
夏期ピーク日の省エネ対策効果
以下に「夏期ピーク日の省エネ対策効果」の出力項目を示します。これらは表形式またはグラフとしてプリント出力されます。
①下記エネルギーの夏期ピーク日における「現状対策」と「自由選択対策」の時刻別エネルギー消費量
②下記エネルギーの夏期ピーク日時
③下記エネルギーの夏期ピーク時刻におけるエネルギー削減率およびエネルギー削減量
●一次エネルギー(MJ)●電力(kW)●都市ガス
(m3/h)●LPG(Kg/h)●重油(L/h)●灯油(L/h)●DHC(MJ/h)
電力の計算出力例(一部)
■現状対策
電力消費量(kW)
0時
空調
4.08
照明コンセント
6.35
換気
0.257
給湯
0
冷凍冷蔵
0
昇降機
0
給排水
0
その他
11.6
合 計
22.3
1時
4.07
6.35
0.257
0.422
0
0
0
11.6
22.7
2時
4.04
6.35
0.257
0
0
0
0
11.6
22.3
3時
4.01
6.35
0.257
0
0
0
0
11.6
22.2
4
6.35
0.257
0.422
0
0
0.347
11.6
23
5時
3.98
6.35
0.257
0
0
0
0
11.6
22.2
6時
4.03
6.35
0.257
2.53
0
0
0
11
24.2
7時
4.81
6.35
0.257
5.91
0
0
0.694
11
29
8時
285
10.4
0.901
5.48
0
0
5.55
12.8
320
9時
304
213
8.96
8.44
0
13.1
5.55
13.3
566
10時
300
213
8.96
4.64
0
11.6
5.9
13.3
557
11時
306
213
8.96
1.27
0
13.8
5.2
13.3
561
12時
300
213
8.96
2.11
0
14.6
6.94
13.3
558
13時
321
213
8.96
3.8
0
10.9
5.55
10.4
573
14時
320
213
8.96
6.33
0
10.9
4.16
10.4
573
15時
327
213
8.96
4.64
0
11.6
4.86
10.9
581
16時
315
213
8.96
4.64
0
11.6
4.86
13.3
571
17時
307
213
8.96
3.8
0
12.4
4.16
13.3
562
18時
4.67
6.35
0.257
1.69
0
0
1.73
11.6
26.3
19時
4.53
6.35
0.257
0.844
0
0
0.347
11.6
24
20時
4.47
6.35
0.257
0.422
0
0
0.347
11.6
23.5
21時
4.42
6.35
0.257
0.422
0
0
0.347
11.6
23.4
22時
4.15
6.35
0.257
0
0
0
0.347
11.6
22.7
23時
4.13
6.35
0.257
0.422
0
0
0.347
11.6
23.1
合計
3144
2012
85.2
58.2
0
111
57.2
286
5754
最大
327
213
8.96
8.44
0
14.6
6.94
13.3
581
■自由選択対策
電力消費量(kW)
0時
空調
3.53
照明コンセント
4.72
換気
0.257
給湯
0
冷凍冷蔵
0
昇降機
0
給排水
0
その他
11.6
合 計
20.1
1時
3.52
4.72
0.257
0.422
0
0
0
11.6
20.5
2時
3.5
4.72
0.257
0
0
0
0
11.6
20.1
3時
3.48
4.72
0.257
0
0
0
0
11.6
20.1
4時
3.47
4.72
0.257
0.422
0
0
0.347
11.6
20.8
5時
3.46
4.72
0.257
0
0
0
0
11.6
20.1
6時
3.49
4.72
0.257
2.53
0
0
0
11
22
7時
4.23
4.72
0.257
5.91
0
0
0.694
11
26.8
8時
257
7.16
0.901
5.48
0
0
5.55
12.7
289
9時
263
144
8.96
8.44
0
13.1
5.55
13
457
10時
262
144
8.96
4.64
0
11.6
5.9
13
450
11時
266
144
8.96
1.27
0
13.8
5.2
13
452
12時
248
61.3
8.96
2.11
0
14.6
6.94
12.8
355
13時
275
144
8.96
3.8
0
10.9
5.55
10
458
14時
274
144
8.96
6.33
0
10.9
4.16
10
459
15時
279
144
8.96
4.64
0
11.6
4.86
10.6
464
16時
272
144
8.96
4.64
0
11.6
4.86
13
459
17時
267
144
8.96
3.8
0
12.4
4.16
13
453
18時
3.87
4.72
0.257
1.69
0
0
1.73
11.6
23.9
19時
3.72
4.72
0.257
0.844
0
0
0.347
11.6
21.5
20時
3.66
4.72
0.257
0.422
0
0
0.347
11.6
21
21時
3.61
4.72
0.257
0.422
0
0
0.347
11.6
21
22時
3.58
4.72
0.257
0
0
0
0.347
11.6
20.5
23時
3.56
4.72
0.257
0.422
0
0
0.347
11.6
20.9
合計
2713
1288
85.2
58.2
0
111
57.2
283
4595
最大
279
144
8.96
8.44
0
14.6
6.94
13
464
4時
9
冬期ピーク日の省エネ対策効果
以下に「冬期ピーク日の省エネ対策効果」の出力項目を示します。これらは表形式またはグラフとしてプリント出力されます。
①下記エネルギーの冬期ピーク日における「現状対策」と「自由選択対策」の時刻別エネルギー消費量
②下記エネルギーの冬期ピーク日時
③下記エネルギーの冬期ピーク時刻におけるエネルギー削減率およびエネルギー削減量
●一次エネルギー(MJ)●電力(kW)●都市ガス(m3/h)●LPG(Kg/h)●重油(L/h)●灯油(L/h)●DHC(MJ/h)
電力の計算出力例
(一部)
■現状対策
電力消費量(kW)
0時
空調
3.01
照明コンセント
5.69
換気
0.23
給湯
0
冷凍冷蔵
0
昇降機
0
給排水
0
その他
10.4
合 計
19.3
1時
3.14
5.69
0.23
0.553
0
0
0
10.4
20
2時
3.14
5.69
0.23
0
0
0
0
10.4
19.5
3時
3.15
5.69
0.23
0
0
0
0
10.4
19.5
4時
3.14
5.69
0.23
0.553
0
0
0.311
10.4
20.3
5時
3.14
5.69
0.23
0
0
0
0
10.4
19.5
6時
3.15
5.69
0.23
3.32
0
0
0
9.84
22.2
7時
3.54
5.69
0.23
7.74
0
0
0.621
9.85
27.7
8時
170
9.31
0.807
7.19
0
0
4.97
11.2
203
9時
172
190
8.03
11.1
0
11.7
4.97
11.7
410
10時
173
190
8.03
6.08
0
10.4
5.28
11.7
404
11時
173
190
8.03
1.66
0
12.4
4.66
11.7
401
12時
173
190
8.03
2.77
0
13
6.21
11.7
405
13時
156
190
8.03
4.98
0
9.78
4.97
8.97
383
14時
159
190
8.03
8.3
0
9.78
3.73
8.99
388
15時
156
190
8.03
6.08
0
10.4
4.35
9.48
384
16時
156
190
8.03
6.08
0
10.4
4.35
11.7
386
17時
155
190
8.03
4.98
0
11.1
3.73
11.7
385
18時
3.13
5.69
0.23
2.21
0
0
1.55
10.4
23.2
19時
3.11
5.69
0.23
1.11
0
0
0.311
10.4
20.9
20時
3.08
5.69
0.23
0.553
0
0
0.311
10.4
20.3
21時
3.05
5.69
0.23
0.553
0
0
0.311
10.4
20.2
22時
3.03
5.69
0.23
0
0
0
0.311
10.4
19.7
23時
3.02
5.69
0.23
0.553
0
0
0.311
10.4
20.2
合計
1686
1802
76.3
76.3
0
99.1
51.2
253
4043
最大
173
190
8.03
11.1
0
13
6.21
11.7
410
■自由選択対策
電力消費量(kW)
0時
空調
2.43
照明コンセント
4.23
換気
0.23
給湯
0
冷凍冷蔵
0
昇降機
0
給排水
0
その他
10.4
合 計
17.3
1時
2.83
4.23
0.23
0.553
0
0
0
10.4
18.2
2時
2.83
4.23
0.23
0
0
0
0
10.4
17.7
3時
2.84
4.23
0.23
0
0
0
0
10.4
17.7
4時
2.84
4.23
0.23
0.553
0
0
0.311
10.4
18.6
5時
2.84
4.23
0.23
0
0
0
0
10.4
17.7
6時
2.84
4.23
0.23
3.32
0
0
0
9.83
20.4
7時
3.38
4.23
0.23
7.74
0
0
0.621
9.84
26
8時
169
6.41
0.807
7.19
0
0
4.97
11.2
200
9時
172
129
8.03
11.1
0
11.7
4.97
11.5
349
10時
172
129
8.03
6.08
0
10.4
5.28
11.5
343
11時
155
129
8.03
1.66
0
12.4
4.66
11.5
322
12時
172
54.9
8.03
2.77
0
13
6.21
11.4
269
13時
156
129
8.03
4.98
0
9.78
4.97
8.78
321
14時
156
129
8.03
8.3
0
9.78
3.73
8.79
324
15時
155
129
8.03
6.08
0
10.4
4.35
9.29
322
16時
155
129
8.03
6.08
0
10.4
4.35
11.5
325
17時
155
129
8.03
4.98
0
11.1
3.73
11.5
324
18時
2.83
4.23
0.23
2.21
0
0
1.55
10.4
21.5
19時
2.81
4.23
0.23
1.11
0
0
0.311
10.4
19.1
20時
2.79
4.23
0.23
0.553
0
0
0.311
10.4
18.5
21時
2.77
4.23
0.23
0.553
0
0
0.311
10.4
18.5
22時
2.75
4.23
0.23
0
0
0
0.311
10.4
17.9
23時
2.45
4.23
0.23
0.553
0
0
0.311
10.4
18.2
合計
1658
1153
76.3
76.3
0
99.1
51.2
251
3365
最大
172
129
8.03
11.1
0
13
6.21
11.5
349
10
年間の省エネ対策効果
以下に
「年間の省エネ対策効果」の出力項目を示します。
これらは表形式またはグラフとしてプリント出力されます。
①現状のエネルギー消費量(GJ)および原単位(MJ/㎡)
②対策Ⅰ、対策Ⅱ、対策Ⅲ毎のエネルギー消費量(GJ)および原単位(MJ/㎡)
③自由選定対策のエネルギー消費量(GJ)および原単位(MJ/㎡)
④対策Ⅰ、対策Ⅱ、対策Ⅲ毎のエネルギー削減量(GJ,
㎘)
⑤自由選定対策のエネルギー削減量(GJ,
㎘)
⑥部門別のエネルギー消費量(GJ)、原単位(MJ/㎡)、エネルギー消費比率(%)
⑦設備別のエネルギー消費量(GJ)、原単位(MJ/㎡)、エネルギー消費比率(%)
計算出力例(一部)
⑧CO2排出量(kg-CO2)およびCO2削減量(kg-CO2)
計算出力の一部を示します。選定し
た省エネ項目による削減量が部門
別、設備別に算出されます。この例
では 設備機器の運転管理の改善や
機器調整で15%、さらに設備機器
の小規模な改修・更新で17%、さら
に大規模な改修・更新で26%削減
できることが分かります。
11
技術サポート
エネルギー消費目標値算定ツール・ECTT エクトは(財) 省エネルギーセンターのホームページから無料でダウンロードできます
http://www.eccj.or.jp/downldectt/index.html
[email protected]
12
禁無断転載、
版権所有 財団法人 省エネルギーセンター
Copyright (C) The Energy Conservation Center, Japan 2012
2012.03
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