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NPO法人サポートハウス年輪

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NPO法人サポートハウス年輪
『 いつまでも地域で暮らし続けるために 』
2011年
◎ご意見受付専用Fax
042-451-6070
*24 時間受け付けております
◎ホームページ アドレス
http://www.npo-fukushi.com/
NPO法人サポートハウス年輪
9月
1日
毎年恒例の全国老人給食協力会主催のセミナーが7月17日に行われ、参加いたしました。
今年は東日本大震災で被害に遭われた‘あかねグループ‘の代表の方の震災のその時から今日に
至るまでの活動について報告がありました。
台風一過もう秋?と思うくらいの涼しい東京でしたが、まだまだ節電のため暑い、そして暗い
東京の街です。この号は「敬老の日」にちなんで「おじいちゃん、おばあちゃん」の思い出特集
です。
‘あかねグループ‘は3月末に開催した年輪バザーの義
援金の送り先であり、当日もその後集まった義援金を安岡
理事長から直接手渡されました。
‘あかねグループ‘は仙台の若林区に拠点を持ち、介護
明治 30 年代の終わりに新婚の妻を伴い「ハワイ」へ向かった父方の祖父。夫を事故で失い
事業と配食サービスを行い平均年齢64歳の女性が中
3 人の娘を育てた母方の祖母。この二人と暮らした幼児期の環境が今の私の核になっている
心で、震災当日も約150食を知恵と行動力をフル稼
ような気がします。夫でない祖父の下の世話をして見送った祖母は、その 2 カ月後あっけなく
働して安否確認をしながら配食を完了されたそうです。
亡くなりました。私が小学校 2 年生の時です。そんな祖父母の命が父、母へつながり、そして
今の私へとつながり、さらに次なる世代へとつながっていく。そんな当たり前のことが、とても
この非常事態に皆で知恵を出し、工夫を重ねて高齢者のもとにおにぎり弁当を届けることから始
めました。利用者の大半が食の確保に不安を持っていた時期だけにどんなにか心丈夫だったことか
大切なことのように思えます。
と推察いたします。その後活動範囲をひろげ、避難所にいる人々に暖かいトン汁を無料で配ったり、
あの震災から5ヶ月が過ぎても余震が続き、避難生活をする人も多く、「復興」という言葉
もそぐわないと、被災地を訪問した人は言葉を失ってきます。
何が食べたいか希望を聞いて一緒に作り、一緒に食べることで心のつながりを持つことの大切さを
実施したりと‘あかねグループ‘の活動はまだまだ先に続きます。今後は仮設住宅に暮らす人を対象に
食事会を行って食の応援を続けていくそうです。
それに加えての人災「原発事故」です。福島原発事故を知って、広島で被爆した 80 代の
女性は「自分の手で原爆を落とすなんて・・・」と発したそうです。
被災地では芸能人やスポーツ選手の支援がマスコミで大きく取り上げられていますが、地域の沢
災害の犠牲者の多くは何時の時も高齢者、障害者、子供たちです。災害時にこの町の多
くの機関は本当に機能するのでしょうか。災害に強い町づくりとは、住民相互の助け合い、お
山ある小さなボランティア団体の地道な活動が、被災者の明日への活力を生み出す大きな力とな
っていることに気づかされ、頭が下がる思いでした。
たがい様の市民意識があってこそだと思います。
もし東京で深刻な被害が生じた時、私自身どのような行動をとり何ができるか、自問自答するい
被災地復興に向けて「地域包括ケアの町づくり」の実現を目指し、尽力されている堀田力
さん(さわやか福祉財団理事長)を迎え 11 月 26 日に講演会を予定しています。西東京らし
い地域包括ケアのあり方も西東京市の担当課長も交えて話し合っていきます。(チラシ参照)
多くの皆さんのお越しをお待ちしております。
理事長
安岡
厚子
い機会となりました。そして、サポートハウス年輪としてどのように対応していかなければならないか早
急に対策を講じる必要があると思いました。
今回セミナーに参加して、東北女性の行動力、底力、思いやりを間近に聞くことができました。
食事サービス
黒田 志津子
中堅職員研修は、今後年輪を支え、発展させる人材の育成の一環として、
6月より実施しています。アクティブに、そして楽しくをモットーとした研修です。
研修報告・その1
新宿にある「若年認知症社会参加支援センター
ジョイント」での一日研修。
当日は3名の利用者さんが参加しておられ、名刺をいただいて自己紹介から。
午前中は革細工、おしゃべりの中に笑い声が響き、名言が飛びかい、明るく緑の見える一室で
作業が進みます。そこへ、秋に行われる文化祭の打ち合わせをするために担当の方が訪れ、
皆さん参加で会議が始まりました。お昼が近づくと、お一人の方がきりりと前掛けを締めて手
際よく天ぷらを揚げ始めました。シェフをなさっていたそうです。近所のなじみの魚屋さんから
買ってきたばかりの魚やプランターのなすなど、揚げたての天ぷらは最高においしかったです。
午後はインタビュー。
「外へ出て動かないとダメなんだ」「まだまだ色んなことができるんだよ」
そして、「現役のときはものすごいストレスがあった…」という言葉が心に残りました。
医療等のサポートを受け、支援センターにまでつながるケースはまだまだ少ないそうです。スタ
ッフの方々のさりげなく確かなサポートを学び、これからも関心を持ち続けようと思います。
サポートハウス年輪では、職員に研修を受けさせると同時に、たくさんの方が研修にいらっ
ばぶちゃんち
瀧口
智子
しゃいます。今回ご紹介するのは、まず毎年職業体験にくる田無四中のお二人。最初は緊張
していた様子ですが、すぐに利用者さんともうちとけて、和やかにお話していました。武蔵野大
学からも、福祉科で学ぶみなさんが来てくださいました。デイホームの様子を見つめる目は、
真剣そのもの。これからの介護をになう若い人たちが、多くを学んでくれるように、年輪はサポ
ートしていきたいと思っています。
研修報告・その2
7月19日に、中堅職員研修が行われました。今回で、2回目の開催です。
まず、練馬区にある「デイサービス咲楽家」の代表、内田さんのお話を聞きました。
28歳という若さで、ご自分の信念をしっかり持ち、理想とする介護施設を作り上げようとして
いる姿には、ただただ感心するばかりでした。職員は一人一人自己紹介をして、内田さんの話
を聞いて思ったことを言ったり、質問をしたりしました。
内田さんが帰られた後、外部の事業所に研修に行った職員が、報告を行いました。皆それぞ
れ、事業所によっての違いを感じ、学ぶことが多かったようでした。
普段あまり触れ合わない他部署の職員の話を聞くことは、大変刺激になります。これからも、
有意義な時間を過ごせる研修になると良いと思いました。
食事サービス
長田
美香
66 回目の原爆記念日、西東京市では福島から避難されてい
る方を励ます「ともにがんばろう
ハートコンサート」があり、グル
ープホームの皆さんと参加してきました。心休まる、元気が出る、
気持ちが明るくなる、様々な曲が、ピアノ、フルート、トランペッ
ト、ベース、お箏などで奏でられ、最後は会場全体で「ふるさと」
の大合唱。66 年前の広島、長崎、空襲を受けた多くの町が、今
日を築いたように、みんなで力を合わせて頑張る気持ちを強くで
きたひとときでした。主催者の皆さんに感謝です。
今年、百歳になる曾祖母がおります。幼い頃の私はそのひいばあちゃんと仲良しで、しょっちゅう一
緒に遊んでいました。あまりに一緒にいたので、私にひいばあちゃんの喋り方がうつって同じになって
しまい、親に笑われたこともありました。
祖父との思い出は、馬鹿な自分が年中追っかけられて叱られている思い出ばかりです。
大事にしている盆栽棚の鉢を槍に見立てた物干し竿で払い落としてスッキリしたときは、其の夜に発
覚して縛られお灸を据えられ一晩納戸へ閉じ込められました???。お腹が空くので柿の木に登って
柿を食べていたが、カラスが食べるのが許せずパチンコで撃退し、柿を取ろうと移動したら枝が折れ
て落下し、軽い脳震盪をおこしました。尻を棒で叩かれて柿の木に一晩吊るされました???庭で雨
あがりに蛇を見附け、動作が遅いので頭と足をふんづけて、小便を引掛けていたら突然見つかり何
の先を手刀で切られました。蛇は神の使いである、“何”が腐るぞと叱られ、お灸を据えられ一晩・納
戸へ閉じ込められました???唯一褒められた記憶は、ブリキ製のペダルを漕ぎながら走る自動車をプ
そんなひいばあちゃんがかつて一人暮らししていたアパートの壁に飾られていた 1 枚の絵がありま
す。すやすや眠っている、しわしわの顔…鉛筆で描かれた寝顔の横には、幼い字で、『ひいばちゃん
がねてるところ ないしょ』と書いてあるのです。
あるお泊まりの夜に私が描いたラクガキ…それを押入れに隠したことをすっかり忘れて家に帰った
のですが、後日、それを見つけたひいばあちゃんは、大笑いして壁に飾ったと、わざわざ電話をかけ
てきてくれました。
百歳のお誕生会では、似顔絵を描いてプレゼントしてみようかと思います。
今の私が誰なのかわからなくても、想い出の中に、また遊びに行くからね。
レゼントされ、庭の花壇の周りとか芝生の周りをぶつけることなく走りまわった時だけでした。
その祖父も私が 12 歳の時に他界しましたが、その折は「ゴメンネ」と謝っている自分がいました。
デイホーム
渡邉
良夫
ばぶちゃんち
島崎
恵
祖父は、手土産におもちゃをよく持ってきてくれました。スーパーボールといってゴムのボールで
長野に住んでいた母方の祖母は、長い間の農作業のためか、腰が曲がっていました。でも私たち
家族が遊びに行くと、私たちのために布団を干してくれたり、ゆかたを用意してくれてあったりと、とて
も働き者でした。
ある日、昼食の準備をしているとき、「おかずがもう一品、何か欲しいね。」と話をすると、「ちょっと
待ってな。」と籠と鋏をさっと持ち、畑に行き、なすを取ってきたと思うと、私の好きなみそ焼きを作っ
てくれました。
おやつは、太陽の光をたくさん浴びたとうもろこし。「これがいいかな。」と聞きながらもいだもので
すが、弾力性が高く、道路に投げつけると2階以上の高さまで跳ね上がるボールでした。そのおも
ちゃが気に入ってよく遊びました。そのプレゼントを何回か貰ったのですごく印象に残っていて、その
頃の祖父がとても好きでした。その時の祖父に叱られ落ち込む事もありました。
高齢になるにつれて、当時は認知症という病名はなく、ぼけてしまったとされて入院しました。ある
時、交番から連絡が入って、祖父が迷子になっているので、迎えにきてほしいとの事でした。迎えに
行くと祖父の姿はなく、お巡りさんが家まで送って帰宅されたとの話しを聞いて、そのまま帰宅したら
した。取れたて、ゆでたてなので、当然ながらとてもおいしくジブリ映画の「となりのトトロ」の一場面の
祖父はすでに帰っていた。私は無性に腹がたって祖父を叱ってしまった。心配かけないでと。1 人で
様でした。いとこと食べる競争をしたり、ワイワイととてもにぎやかで、その光景を祖母は、笑顔で見守
外出してはだめと強い口調でいってしまったことを、思い出します。
病院では、「家はお金持ちで土地をいっぱい持っているんだ」と自慢していた祖父をみんな慕って
ってくれていたと思います。
いました。
今でも夏になると、ギラギラした太陽ととうもろこし畑の光景が目に浮かんできます。
デイホーム
高橋
幸子
ねんりんはうす 大角
浩正
8月26日に毎年恒例のビアパーティーが開催されました。
初めて参加させてもらいましたが、他部署の方達との交流があり大変たのし
かったです。今年度は勤続10年の方が2名いまして、インタビューと称して
今後の抱負をお聞きしました。
まずは、榎本美枝子さんに伺いました。食事を作った時、利用者が喜ぶ姿にとても作りがいが
あるし、充実感があります。これからもおいしいご飯を作っていきたい。
続いてヘルパーの松本利子さんです。技術力をアップして、利用者の心に寄り添った介護が
できるようにもっと精進していきたい。ご協力ありごとうございます。15年、20年目指してこれ
からも頑張ってください。
(インタビュアー/デイホーム 石塚 誠)
ねんりんさんブログ、もう見ていた
だけましたか?今回も笑顔溢れる
年輪の様子を一部ご紹介いたしま
す。暑い夏でしたが、年輪の利用
者さんはスタッフと共に夏を楽しみ
ながら、過ごされたようです。
ブログでは、みなさんからのメッセ
ージをお待ちしております。
― 特定非営利活動法人サポートハウス年輪における個人情報の取り扱いについて ―
当法人は、多くの個人情報を取り扱う介護事業を実施する団体として、当該情報の安全管理を重要な社会的責任であると認識し、これを着実
に実践するために、法令および当法人における「個人情報保護取扱規程」に基づき、個人情報の適切な保護管理の徹底を図っております。
【編集後記】
みなさんは、どんな風に夏を乗り切りましたか?我が家
は、数年前から夏に鈴虫を飼っています。5匹くらい
飼っては、きれいな鳴き声にうっとり聞きほれています。
でも、毎年必ず一匹はいるんですよね、歌の苦手な?
虫君が。「今年もいたかー。」と思いながら、下手っぴ
君を、「がんばれ~!」と応援しています。
(坂本)
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