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170号 - サポートハウス年輪
『 いつまでも地域で暮らし続けるために 』 2014年10月 1日 170号 抜けるような秋の空が大好きだった「ばぶちゃんち」のご入居者さんが、ご家族に見守られな がら最期をお迎えになりました。多くのメッセージを私たちに残して下さいました。開所から5年 半ありがとうございました。 西日本の夏は雨ばかりで、広島の8月の晴れマークは8月12日、一日だったそうです。経 験したことのない豪雨は土石流となり70名を超える命を奪う大災害になりました。丁度尾道市 立美術館で「東日本大震災の記憶」(東日本大震災の記録と津波の災害史)が開催されてい ました。気仙沼にあるリアス・アーク美術館の展示の館外初公開。震災以来何度か東北の地を 訪問していますが、写真に添えられたコメントが 心に残りました。この震災の教訓を次世代に繋ぐ 使命が今を生きる私たちにあると。 「避難場所になる学校は海岸近くに作ってはいけない」 「コンクリートの道路や側溝は津波の通り道になりスピード を増す。海から離れた場所へ津波を運ぶ」 尾道水道 昭和8年の三陸大津波の教訓を生かす間もなく、第二次世界大戦へ日本は突き進み、敗 戦後はアメリカナイズされた車社会の町つくりが、昭和39年の東京オリンピックから加速して いく。そして東日本大震災、そして広島の土石流災害へ。 久し振りに母校の尾道市立久保小学校へ行ってみました。鉄筋コンクリートの校舎は60年 前と少しも変わらない。昭和8年建設の鉄筋コンクリートの校舎は、大正12年の関東大震 災の教訓から子供たちの命を守る鉄筋コンクリート校舎になったそうです。現在も使われている のは広島県ではここだけだという。 尊い命を次世代への教訓に生かすべく「今何ができるか」ではなく「今何をすべきか」を考え させられた夏でした。 理事長 尾道市立久保小学校 安岡 厚子 連絡が入り駆けつけた時、まだ温かく、本当に綺麗なお顔だった。最期まで目をしっかりあ けて、愛する息子様ご夫妻、お孫様を見つめておられました。大切なご家族に囲まれて逝くこ とを選ばれたんだと、渡邊敏子様らしいなと感じた。まだ温かい身体を拭きシャンプーをすると いろいろな想い出が浮かんで来て、私にとって素晴らしい時間でした。 「看取り」をまだ自分のこととして、実感できない人もたくさんいらっしゃる中で、ご家族もた くさん悩み話し合い、決断されたことは本当に苦しかっただろうと感じました。何度か危ない時 がありましたが、ご家族の声かけで意識が戻ってくることがありました。母親は愛する息子に 呼ばれると意識が戻ってくるのかなと思う。以前にも似たような経験がある。母親は強いなと 思う。 数日後のご葬儀、家庭的でとても可愛らしい式だった。美しく安らかに幸せそうな表情でお 花に包まれて逝かれました。ご家族のご挨拶の中に、「グループホームばぶちゃんちで看取る という最先端のケアに心から感謝します」とお言葉をいただきました。スタッフにとって最高の言 葉でした。 昔から人は土に帰ると言われていますが、今回のような経験をすると、本当にそれが人にと って一番なのだと思う。私もそうでありたいと願う。ご冥福を心よりお祈り致します。 (ばぶちゃんち管理者 及川 寿美子) 宮城県女川町から西東京市に避難されている東海敬子 さんに教えていただき、メモ帳や石けん(デコパージュ)を作 りました。大人も子供も一緒になって楽しみ、素敵な作品が 出来上がりました ! 年輪職員のウクレレの生演奏にのせて皆さんの大合唱 ! 歌うのがお好きな方は、次回のイベントにぜひご参加くださ い。お待ちしています。 今後の予定 メモ帳と石けん(デコパージュ) 10/16(木) ・11/14(金) ・12/24(水) 全て 14:00 開始 うまくできるかな。みんなワクワク? ちょっぴりドキドキ? 指導してくださった 東海敬子さん カフェにおさまらないほどの人が 参加してくださいました! お母さんの手元を見つめて がんばります カフェボランティアさんご紹介 先生のお話をよく聞いて 手際よく仕上げた女の子ペア ● 趣味 ◆ 一言 できあがったメモ帳も笑顔も素敵! みなさん本当に楽しそう ! 語り&交流のつどい 福島県新地町から 村上美保子さんをお迎えして 被災体験者が語り継ぐ ~生死を分けた津波の記憶~ 日時:11 月 15 日(土)14:00~16:00 7月23日に韓国から視察の皆さんがいらっ しゃいました。日本の介護全般について熱心に話 を聞いておられました。 実際に被災され た方からの 生の声を 聞い て、私たちの暮らしの防災について、あらためて 考えてみましょう。お友達やご近所の方と参加 してみませんか?予約も参加費も不要です。 ●お菓子・パン作り・洋裁 ●笛とホラを吹くこと・鍵盤や ◆笑顔でお待ちしています 無駄ぐちを叩くこと ◆日本一の百均カフェを 目指します! ●卓球・図書館音訳ボランティア ◆「絆」がもっと認識されるといいですね ●読書 ◆いろいろな方が「絆」にいらして くださるといいです ●歌を歌うこと ◆笑顔でがんばります! ●読書 ◆いつも笑顔で♪ ●折り紙・ピアノで童謡を弾くこと ◆手話でおしゃべりしたいので ●コーラス・ピアノ・編み物 待っています! ◆健康でいられるうちに少しでも人の ●クロスワード・数独 役に立てればと願っています ◆初めてのボランティアを楽しみながら過ごしています 各部署の管理者にプライベートを語ってもらいまし た。 私は嵐の二宮和也(ニノ)の大ファンです。2007 年に放映された「山田太郎ものがたり」を観て息 子にその制服を着てほしく、どの学校か一生懸命調べました。やっと見つけ、今度は息子をその気に させるのが大変でした。中学受験でしたが、なんとか間に合い、念願だった制服の注文に行った ら・・・白のジャケットは女子の公式で着る制服だったのです。 少しがっかりしましたが、ドラマと同じ学校の校舎を 見た時、とても感激しました。親のエゴで選んでし まった学校で息子に大変申し訳ないと思いますが 今では「この学校でよかった!!」 と言ってくれ、ホッとしています。 今ではその息子も高校二年生です。 一生頭が上がらない母です。 (年輪デイホーム 鈴木 ルミ) 大学時代、バイト先で知り合った友達との話です。彼女は私より年上でしたが、話した瞬間から意 気投合して、仲良くなりました。私たちには「誰かを感動させることがしたい」という共通の思いがあり 「いつか二人で何かやりたいね」と話していました。やがて就職し、お互いに仕事が忙しくなり、なかな か会えなくなりました。それでも、久々に電話で話すと、1時間2時間平気でおしゃべり出来るよう な関係でした。 出会ってから早14年。最近やっと、お互いに周りの環境が落ち着き、会える機会が増えました。 「二人で何かやりたいっていう夢、叶えられるかも!?」 さて、何をしよう。二人とも歌が好きだから歌おうか? だったら、楽器で伴奏もしたい。 ギターは大きいから手がちっちゃいと無理かも。 ではウクレレはどう!? 夢に向かってがんばってます(左・長田) そうして、二人でウクレレ教室に通うことになりました。10年来の二人の夢は、「ウクレレデュオ結 成」という形で始まりました。いつかお客さんの前で演奏し、感動してもらえるように頑張りたいです。 (食事サービス 長田 美香) 音楽を聴くことが私の趣味のひとつです。タンゴ、シャンソン、カンツォーネ、ジャズ、映画音 楽などなど「浅く広く」の世界なので残念ながら奥深くは極めていませんが。そしてそれぞれを 聞いている内に3~4分とか5~6分で終わってしまうことが飽き足りなくなってきて、行き着 いたのが「クラシック」でした。 誰もが知っているような交響曲を取り敢えず「第一楽章」の最初から「第四楽章」の最後まで とにかく聞いてみようとなりました。盛り上がりの部分はともかくとして結構退屈(に思えてしまう) であったのを覚えています。 そんな中、たまたま見ていた外国のテレビ映画(地球外知 的生物の地球侵略のお話です)のエンディングで「運命」の 第三楽章が流れました。暗く沈んだ重苦しい第一楽章のイ メージが強い交響曲ですが、その扉を力強く開ける展開の 第三楽章が妙にその映像にあっていて何か再発見をした気 分でした。これからも面白再発見していこうと思っています。 ちなみに「2001年宇宙の旅」での「美しき青きドナウ」や 「ツアラトストラはかく語りき」も面白い使われ方でしたね。 (事務局 山下 孝一) 20年前 ドイツ・ローテンブルクにて 今年も、永年勤続の職員の表彰式が行われました。その中から代表して勤続15年の職 員に今思うことを綴ってもらいました。 サポートハウス年輪20周年おめでとうございます。 介護の仕事に従事して15年がたちました。友人から介護とは「ご高齢の方たちのサポートをする仕 事よ」と聞き、近い将来両親の介護が必要になると感じサポートハウス年輪で仕事をさせていただくこと になりました。 初めは、各家庭を訪問するホームヘルパーからで、食事・選択・買い物の生活援助と身体介護。「十 人十色」各家庭での違いや、信頼関係が重要と気づき一番長く在籍。次にデイサービスで認知症の方 とのかかわりの重要性を理解、現在の生活型のグループホームでは、24 時間入居者様の生活全般と 寄り添う介護を日々考える仕事をさせていただいています。介護の扉をたたいてから、両親を看取り、こ れからも長く介護に携わっていきたいと思います。 サポートハウス年輪は、これからも長く名前のように地域に根ざし 「地域で安心して暮らしていくために」サポートを行っていけるように 努力していきたいと思っております。(ねんりんはうす 小林 一美) 勤続10年のスタッフ ご紹介 【食事サービス】 渡辺 賢俊(調理師)・黒田志津子(栄養士)・澤泉 麗子(調理) 【ヘルパーステーション】 三井 友美 【年輪デイホーム】 関 隆次朗・石原 収二 【事務局】 吉松 隆 岡田美佐子先生による研修風景 グループホームの職員自慢の“鮭の押し寿司”と“お赤飯” 障害者総合支援センター「フレンドリー」 〒188-0011 西東京市田無町四丁目 17 番 14 号 042-452-0087 10月18日土曜日に、障害者総合支援センター「フレンドリー」にてフレンドリーまつりが開催 されます。年輪弁当や特製焼きそば、マシュまめ?!を販売しますのでぜひお越しください ! イベント 予定日 申込みの有無など フレンドリーまつり(年輪参加) 10月18日(土曜日) お問合せは上記フレンドリーまで バス旅行 10月23日(木曜日) 事務局にて受付中(9/1~) 村上美保子さん 語り&交流のつどい 11月15日(土曜日) 申込みは不要・紙面5ページ ちらし参照 ジャズコンサート 11月16日(日曜日) 事務局にお申込ください 認知症サポーター養成講座 12月 7日(日曜日) 事務局にお申込ください 歌声喫茶 12月 7日(日曜日) 申込みは不要 ― 特定非営利活動法人サポートハウス年輪における個人情報の取り扱いについて ― 当法人は、多くの個人情報を取り扱う介護事業を実施する団体として、当該情報の安全管理を重要な社会的責任であると認識し、こ れを着実に実践するために、法令および当法人における「個人情報保護取扱規程」に基づき、個人情報の適切な保護管理の徹底を 図っております。 編集後記10月になりました。この時季になると、なぜ か子供の頃の運動会の日を思い出します。ひんやりと 冷たい朝の空気とか、スキップしたくなるような気持ち とか、徒競走の音楽やみんなの歓声とか。。。その年 初めての青いミカンを食べるのは、いつも運動会のお 弁当でした。そんなに楽しみにしていたなら、どれだけ 運動が得意だったのか、と聞かれ そうですが、私、徒競走でビリ以外 とったことないんです。(坂本) 年輪通信:編集発行 NPO法人サポートハウス年輪 〒188-0011 西東京市田無町 5-4-8 第一和光ビル 1F TEL:042-466-2216 FAX:042-451-6071 E-Mail:[email protected] http://www.npo-fukushi.com/