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宇土の植物 その3
Quest Uto Junior High School 宇土未来探究講座通信 2009 10号 6月30日 火曜日発行 宇土未来探究講座係 田代周史 質 実 剛 健 新宇土市史「宇土の植物」より 宇土の植物 その3 常緑樹の落葉 木は常緑樹と落葉樹に大別できるが、常緑樹 は落葉しないと誤解している人がいる。しかし、 葉は寿命がくると必ず落ちる。 とガザッ、ガザッと音をたてる。落ち葉が幾重 にも重なっている場所は滑りやすく、落葉した 春の常緑広葉樹林はとても歩きにくい。 子どもたちは落ち葉の滑り台を目当てによく 里山は、乾燥しやすい場所や伐採跡地にはわ 山に入った。お気に入りの斜面まで行くと、草 ずかに落葉広葉樹が生えてはいるものの、ほと スキーのように、歓喜の声を上げながら夢中に んどが常緑広葉樹の森である。春から初夏にか なって滑り、落ち葉がなくなってくると条件の けてこの森に入ると、林床にはたくさんの落ち よい別の場所を探して遊び興じたものである。 葉が降り積もっている。この落ち葉は常緑広葉 (つづく) 樹の新しい葉が開くときに落ちた古い葉である。 新年の飾りに使うユズリハは常緑広葉樹である 宇土中生へ紹介したい本・紹介したい内容 が、その語源は新しい葉が古い葉と交替して出 「こころのモヤモヤを解き放つ魔法の質問」 ることからきており、常緑広葉樹といえども葉 マツダ ミヒロ著 は古くなると寿命がつきて落ちてしまう。 落葉広葉樹は落葉前に紅葉し、色づいた葉が 晩秋の風にはらはらと揺 ・・・ヒラメキの精度を上げる・・・ あなたのヒラメキの精度を上げる にはどんな練習が必要ですか? れながら散り、春に新し い葉が開くまで丸裸にな 成功者になるポイントは、ヒラメキだという。 っている期間が長い。こ ヒラメキというと、一見偶然に起こる感じがす るが、じつは、偶然ではなく自分で作るものだ。 れに対して、常緑広葉樹 は古い葉が落ちるとほぼ 同時に新しい葉が開き、新しい葉が開いた後で 古い葉が散るものもあるので交替はあまり目立 たない。 常緑広葉樹の落葉は、厚紙のような丈夫な葉 がぱらぱらと音を立てながら落ち、しーんと静 まりかえった森の中に響く。この音は森の外に は聞こえてこない。落葉する葉は一枚が落ちる とそれにつられたかのように何枚も続けて散り、 ちょっと間をおいてまた散り始める。あたかも 落ちるタイミングをうかがっていたかのようで ある。落葉の盛んな時期だと、見る見るうちに 枯れ葉は積もっていく。 地面に落ちた葉は、枝についていた頃の緑色 から褐色へと変化する。もともと構造が丈夫で ある上に徐々に硬化していくので、踏みしめる 作るというより、ヒラメキを作り出せる感覚を 養う、といった方がいいだろうか。 こういうときには、こうしよう。こんなパター ンが来たらこう動こう。状況に応じて自分の感 覚で進路を選ぶのだ。 しかし、このヒラメキ。精度を上げるには、過 去のさまざまな経験と、訓練が必要だ。 何もやっていない人はヒラメキの精度が鈍いけ れど、毎日積み重ねている人なら、ヒラメキの 精度は高くなる。 たとえば、スポーツの世界。一流の選手は、ヒ ラメキによってカラダを動かすことができる。 それは偶然ではなく、練習を積み重ねているか らだ。 ヒラメキの精度を上げるために、あなたなら、 どんな練習をするだろうか。 (サンマーク出版刊)