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報告書
在宅看護スキルアップ(出前)研修 ―在宅療養を支える実践的看護技術研修―実施報告 目 的:県内の専門看護師・認定看護師を講師とした専門的技術研修を地域のニーズや施設の実情に応じた講 座として、身近な場所で実施することで看護実践能力の向上が強化される。 場 所:東部・西部・南部・北部地域の申込施設で開催 内 容:施設の特性に応じた実践的看護技術 【 西部地域で開催 】 日 時:平成 28 年 8 月 24 日(水)19:00~20:30 場 所:社会福祉法人博友会特別養護老人ホーム美山苑2F 地域交流ホーム テーマ: 「褥瘡予防ケア」 講 師:つるぎ町立半田病院 皮膚・排泄ケア認定看護師 谷 玲子 氏 参加者:52名 <研修概要> ※講義内容 1 褥瘡とは? 褥瘡発生の危険因子 基本的動作能力・病的骨突出・関節拘縮・栄養状態・皮膚湿潤・浮腫 2 圧迫の排除 Clinical Question 推奨度 推奨文 CQ9.1 CQ9.2 予防ケア CQ9.3 発生後 ケア 3 4 5 ベッド上では、何時間ごとの体位変換 B が褥瘡予防に有効か 体圧分散マットレスを使用する場合、 B 何時間ごとの体位変換が褥瘡予防に 有効か CI 基本的に2時間以内の間隔で、体位変換を 行うよう勧められる 粘弾性フォームマットレスを使用する場合 には、体位変換間隔は4時間以内の間隔で 行うよう勧められる 上敷二層式エアマットレスを使用する場合 には、体位変換間隔は4時間以内の間隔で 行ってよい。 30 度側臥位、90 度側臥位ともに行うよう勧 められる ローリング機能付き特殊ベッドによる体位 変換を行ってもよい ベッド上の体位変換では、どのような B ポジショニングが褥瘡予防に有効か CQ9.4 重症集中ケアを必要とする患者には CI どのような体位変換が褥瘡予防に有 効か CQ9.5 関節拘縮を有した高齢者には、どのよ CI 体圧分散用具・クッションを用い、ポジショ うなポジショニングを行うとよいか ニングを行ってもよい CQ9.6 臀部の褥瘡を有する患者には、どのよ CI 30 度側臥位・頭部拳上位以外のポジショニ うなポジショニングが褥瘡治癒促進 ングを行ってよい に有効か CQ9.7 重症集中ケアを必要とする、褥瘡を保 CI 基本的に 2 時間以内の間隔で体位変換を行 有する患者にはどのような体位変換 ってもよい が褥瘡予防に有効か (日本褥瘡学会編集:褥瘡予防・治療ガイドライン第4版) 体位変換とポジショニング スライディングシート、スライディンググローブの使用方法 座位姿勢での除圧方法 背抜き、足抜き オムツと褥瘡の関係 オムツの当て方の基本、インナーの当て方 ※演習風景 スライディングシートを使用して、ラクに移動‼ 車椅子使用時の座位姿勢 ※Q&A Q1 車椅子で座位姿勢を保つには → A1 股関節と膝関節が 90 度 正面から見て、姿勢がまっすぐになるようにクッションを使用して調整する。 背中にクッションを「ハ」の字にあてると姿勢が安定する。 Q2 円背のある入居者の車椅子の座位保持は → A2 前に肘置きの高さぐらいのクッションを置いて、座位姿勢を保持する。 クッションを使用し、 「U」の字で前から覆うようにする。 Q3 クッションの素材は → A3 ビーズやウレタン クッションは支持面を大きくして支える。 クッションを使用すると、姿勢の安定と褥瘡の予防効果がある。 接触面が多いと皮膚への刺激が多く、リラクゼーションを促す