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当基金のブース前で元脱北者が証言!
北朝鮮難民救援基金 NEWS Mar 2016 № 099 ワン・ワールド・フェスティバル レポート 当基金のブース前で元脱北者が証言! アジアン・リポーターズ 2016 年 2 月 6 日、7 日の両日、大阪市 の関テレ扇町スクエア・北区民センター・扇 町公園で開催された、ワン・ワールド・フェ スティバルに初めて参加しました。 蒲生健二 されました。その前で、収容所体験がある元 脱北者の高政美さんのインタビューが行われ、 関西テレビで報道されました。 2 月 6 日に放映されたインタビューの一場面 晴天の野外では世界の民族料理が提供された ご自分が拷問を受けたため、懲罰房を見る のも嫌で、ましてや入るのも辛いと言ってい ました。しかし、伝えるためには耐えますと 言って、懲罰房に入りどのように暴力を振る われるのかを説明してくれました。懲罰房で は頭を下げ、ひざの上で手を広げなければな りません。何か握っているかもしれないから です。広げた手を棒でたたかれ、指を砕かれ ます。 やはり思い出すのがつらいのでしょう、ガ タガタ震えながら涙ながらに語る姿は、見て いる方も辛かったです。 館内では各 NGO、NPO のブースが並んだ 涙ながらに証言する 一番心に響いたのは、お父さんが無実の罪 で拷問を受けた時の話です。もっと狭く、周 りをコンクリートで固められた懲罰房に入れ られたそうです。そこで拷問を受け、ずっと 懲罰房の前で、テレビのインタビューを受け、証 言する高政美さん この時、会員有志が製作した懲罰房が展示 6 北朝鮮難民救援基金 NEWS Mar 2016 № 099 座りっぱなしであったため、お尻の肉が削げ 落ち、骨が見えるほどだったそうです。 奇跡的に出ることができましたが、お父さ んが労働党の非難をしたところ、洗脳教育を 受け、北朝鮮の社会に染まっていた高政美さ んは「何を言っているんだ。生きて出られて、 労働党の配慮に感謝すべきだ」と、そうお父 さんに言ってしまったそうです。 しょうか? 本来、こういう北朝鮮関連の市民団体のメ ンバーに、朝鮮学校の卒業生が半分くらいい なければおかしいはずです。そうなっていな いということこそが、朝鮮学校の教育に問題 があるという明白な証拠と言えるでしょう。 懲罰房は背筋が伸ばせないくらい小さいと いうことだったので、展示したものは少し大 きいようです。ですが残酷さのイメージをつ かむには十分だったでしょう。 証言活動の継続を誓う この時、インタビューに答えながら泣き崩 れてしまいました。高政美さんは、このこと をずっと後悔されています。そしてこれが洗 脳教育の恐ろしさなのだとおっしゃっていま した。朝鮮学校の問題に力を入れているのも、 贖罪のためなのでしょう。 昨年 11 月 25 日の守る会・関西集会で元 朝鮮中級学校校長の梁永厚(ヤン・ヨンフ) 先生※1 もおっしゃっていましたが、朝鮮学校 は「二重帳簿的に運営していることが問題」 とのことです。 朝鮮学校と朝鮮総連は、民族教育や子供の 学ぶ権利を叫びながら、裏で朝鮮学校の子供 たちで組織された在日朝鮮学生少年芸術団を 平壌に送り、自国民を容赦なく虐殺している 暴君を褒め称える公演をさせています。最大 の被害者はこの学校に通う子供たちでしょう。 詳しくはアジアン・リポーターズのサイト※2 を見てみてください。なぜこのことがメディ アで騒がれないのか、本当に愕然とします。 ロシア人で北朝鮮専門家のアンドレイ・ラ ンコフ氏は著書『民衆の北朝鮮』※3の中で、 こう述べています。 「数十年に渡る北朝鮮の支 配は、最も温和な形の統一のシナリオでも、 簡単に消え去ることがない苦痛に満ちた遺産 を作り上げた。おそらく、未来の挑戦に立ち 向かう最良の方法は、捕食者を忘れ犠牲者を 忘れないことである」 (※3同書 P.191) 朝鮮学校は、捕食者を褒め称え、犠牲者を 忘れ去る、そんな残酷な教育をしています。 これでどうして南北統一を成し遂げられるで 7 収容所の規定姿勢で懲罰房を体験実感する筆者 関テレの報道では思った以上に反響があり 驚きました。基金の方々には色々と協力いた だき、大変感謝しています。色々と情報が錯 そうしてゴタゴタしましたが、無事に終えて 何よりです。 来年は、民団や大阪在住の脱北者の方との 連携を増やしていければと思います。その障 害になっている問題点があれば積極的に解消 していきたいです。 ※1 <朝鮮学校元教員の梁永厚さんに聞く> http://www.mindan.org/shinbun/000524 /topic/topic_b.htm http://www.mindan.org/shinbun/000531 /topic/topic_b.htm ※2 https://twitter.com/asian_reporters