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Lotus Notesから Exchange&SharePoint Server

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Lotus Notesから Exchange&SharePoint Server
Customer Spotlight
Covalent Materials Corporation
Case File
02
コバレントマテリアル株式会社
Notes
Exchange
マイグレーション
Lotus Notes から
Exchange & SharePoint Server
環境へのマイグレーションを実施
メール、電子稟議などのワークフロー、
さらに SAP R/3を連携させたビジネス基盤を構築
シリコンウェーハやLCD用フォトマスク基盤、半導体製造装置部品などの最先
端のマテリアルメーカーであるコバレントマテリアルは、社内の業務オペレーショ
ンの標準化や組織に横串を通す情報共有の仕組みづくりを目指し、メッセー
ジング・コラボレーション環境を刷新。既存の「Lotus Notes」を主体とした
システムから、
「Exchange Server」ならびに「Microsoft Office SharePoint
Server」を連携させたシステムへのマイグレーションを行った。
背
景
ソ リュ ー シ ョン
・Exchange Serverならびに Microsoft Office SharePoint Server の導入
・Lotus Notes から上記メッセージング・コラボレーション環境へのマイグレーション
期
・ユーザ管理やアクセス管理の省力化
・SAPのERPシステムとメッセージング・コラボレーション環境の連携
・内部統制やセキュリティなどのコンプライアンス対応
前身である東芝セラミックスは昭和 43 年、電
気化学メーカーの東芝電興(存続会社)と
耐火物メーカーの東芝炉材が合併し発足。そ
業務オペレーションの標準化を目的としてSAP R/3を導入するにあたり、従来から運用し
てきた Lotus Notesよりも高い親和性で連携できるメッセージング・コラボレーション環境
を求めていた。
待
効
果
の後、シリコンウェーハ事業を(株)東芝か
ら移管され、半導体の基板から半導体製造
プロセス部材に至る「総合先端材料メーカー」
デル 選 定のポイント
・Lotus NotesからExchange Serverへのマイグレーション実績
・プラットフォームの的確なサイジング
・即日対応の保守サービスを全国レベルで提供
シ ス テ ム 構 成
・Exchange Server 用サーバ:PowerEdge 2850
・ストレージ:Dell|EMC CX500
として大きく発展してきた。 平成 19 年 6月、
MBO(経営陣による企業買収)により東芝
グループを離れ、コバレントマテリアル株式会
社として新たに発足した。
http://www.covalent.co.jp/
30 DELL INSIGHT_ AUGUST 2007
Covalent Materials Corporation
第2の創業として経営体制を刷新
社内横断的な情報共有環境の構築へ
Customer Spotlight
経営の強化を進めていく上で
Exchange Serverを
主体としたインフラへ
移行することが
当社にとってより有益であると
判断しました
コバレントマテリアル(旧東芝セラミックス)
は、半導体製品やLCD用フォトマスク基盤な
どエレクトロニクスから人工骨補填材などの環
境・バイオ分野までを手がける、最先端のマテ
リアルメーカーである。中でもメモリなどに使
̶̶樫村耕治氏
用される特殊ウェーハ市場ではトップのシェア
をもつとともに、半導体製造装置部品では業界
屈指のポジションに位置している。
旧社名が示すとおり、もともとは東芝のグルー
コバレントマテリアル
経営推進本部
基幹 IT 構築プロジェクト 主幹
樫村耕治氏
プ会社であったが、2006年10月からのMBO
(マネジメントバイアウト)の実施によって東芝
とってより有益であると判断しました」
グループを離れ、2007年6月1日に現在のコバ
こうしてコバレントマテリアルは、2006
レントマテリアルへと社名を変更。まさに第2
年4月にデル製品をプラットフォームとして、
の創業として、先端的な部材メーカーとしての
Exchange ServerならびにSharePoint Server
競争力と金融的なスキル、ノウハウを融合させ
を導入。Lotus Notesから段階的にデータ移行
たスキームのもと、企業の成長を加速させよう
を行いつつ、同年12月に全社的な公開に漕ぎ
としている。
着けたのである。
こうした経営体制の刷新を図る一方、数年前
よりコバレントマテリアルは、社内の業務オペ
レーションの標準化や組織に横串を通す情報共
豊富な経験とノウハウがサポートする
NotesからExchangeへのマイグレーション
有の仕組みづくりに取り組んできた。その一環
として浮上してきたのが、メッセージング・コラ
コバレントマテリアルは、SAP R/3システ
ボレーション環境を既存の「Lotus Notes」を
ムにおいても、運用プラットフォームとしてデ
主体としたシステムから、
「Exchange Server」
ルを採用しており、今回はその実績も踏まえた
な ら び に「Microsoft Office SharePoint
上での決定となった。そうした中で、コバレン
Server」を連携させたシステムにマイグレーショ
トマテリアルが高く評価しているものの1つが、
ンするという構想だ。コバレントマテリアル 経
デルのサポート力である。
営推進本部 基幹IT構築プロジェクト 主幹の樫
村耕治氏は、その背景を次のように語る。
「工業製品である以上、コンピュータはある一
定の確率のもとで必ず故障します。その際にい
「そもそものきっかけは、SAPのERPシステ
かに素早く元の状態に戻すことができるかをわ
ムを導入するにあたって情報システム部と協議
たしたちは重視しています。これに対してデル
する中で、Exchange ServerのほうがLotus
は、主要なコンポーネントを二重化してフェイ
Notesよりも、さまざまなモジュールとの親和
ルオーバーする構成を提案するとともに、即日
性が高いと考えられたことです。例えば、CRM
対応の保守サービスを全国レベルで整えていま
関係のモジュールをExchange Serverの予定
す。こうしたトータルなサポートが大きな安心
表機能と連動させるといったことが容易に実現
感を与えてくれています」と樫村氏は語る。
できます。また、Lotus Notesでは大きな組織
一方、システム構築の観点から、コバレント
変更のたびに手を焼いていたユーザ登録やディ
マテリアル 経営推進本部 情報システム部 主務
レクトリ情報の変更が、Exchange Serverでは
の広沢慎也氏が次のように語る。
Active Directoryに統合することでシンプルに
「今までLotus Notesをベースに運用してき
一元管理できます。情報システム、人事、経理
たシステムをExchange ServerやSharePoint
などの機能に“To Be”
(理想形)を描き、経営
Serverに移行するにあたり、どれくらいのサー
の強化を進めていく上で、Exchange Serverを
バのパフォーマンスやストレージ容量を用意す
主体としたインフラへ移行することが、当社に
ればよいのか、設計に苦慮するところです。そ
DELL INSIGHT_ AUGUST 2007
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Customer Spotlight
Covalent Materials Corporation
うした場面で、デルから非常に的確なサイジン
グのアドバイスをいただきました。SAP R/3の
Exchange への移行にあたって
サーバのパフォーマンスや
ストレージ容量に対し、
デルは的確なサイジングを提示。
プロジェクトが円滑に進みました
導入を並行して進めているわたしたちにとって、
こうしたデルのサポートは、プロジェクトを円滑
に進めていく上での大きな貢献となっています」
なお、Exchange ServerならびにSharePoint
Serverの運用に必要なプラットフォームのサイ
̶̶広沢慎也氏
ジングについて、今回の案件を最初から担当し
てきたデル 法人営業本部 シニアアカウントエグ
ゼクティブの藤本義央は、次のように補足する。
「デルにとって、Lotus NotesからExchange
コバレントマテリアル
経営推進本部 情報システム部 主務
広沢慎也氏
ServerやSharePoint Serverへのマイグレー
ションは、最も得意とするソリューションの1つ
です。マイクロソフトやEMCと共同で検証に取
Exchange & SharePoint の
移行時には
オンサイトのヘルプデスクを設置。
デルの協力もあって
さまざまなユーザの要望に
きめ細かく対応できました
り組み、
『これくらいのユーザ数であれば、どれ
くらいの規模のプラットフォームが必要』とい
う明確な指針を持っています。なおかつ、それ
を数多くのお客様のシステムで実践してきまし
た。こうした豊富な経験に基づくノウハウがあ
るからこそ、コバレントマテリアル様にも自信
̶̶今 光男氏
を持って提案することができました」
十分な検証でスムーズな移行を実現し
SAP R/3とExchangeの連動を図っていく
コバレントマテリアル
経営推進本部 情報システム部 主務
今 光男氏
ら、戸惑うユーザも少なくありません。そこで
もっとも、Lotus NotesからExchange Server
デルに協力をいただき、公開から約2週間の間、
やSharePoint Serverへのマイグレーションは、
オンサイトでヘルプデスクを設置して、さまざ
単にシステムを稼働させれば完了するわけではな
まな問い合わせにきめ細かく対応する体制を敷
い。新環境へのデータ移行やユーザへの公開を、
きました。また、
ローカルに保存しているメール・
いかにスムーズに成し遂げるかが課題となる。
データなどをどうしても新環境に移行したいと
「どんなデータを移行でき、逆に何が無理なの
かを、デルのアドバイスも受けながらじっくり
いうユーザの要求に対しては、クエスト・ソフ
トウェアの移行ツールを適用しています」
検討してきました。また、十分な検証を行わな
なお、SAPのERPシステムの導入も含めた
いままユーザに公開してしまうと、思いもよら
コバレントマテリアルの全体プロジェクトは、
ない問題が噴出して、現場に混乱を生じさせて
現在も進行中にある。実際に、単体レベルでは
しまう恐れがあります。そこでまずは、わたし
会計や購買などモジュールを運用してきたが、
たち情報システム部のスタッフが先行で利用し、
2007年6月に営業系も稼働を開始したことで、
さまざまな機能の動作を確認しました。さらに、
いよいよ本来のERPとしての枠組みが整ってき
各拠点のパワーユーザを限定してプレ公開する
た。
という2段階の検証を約1か月半にわたって実
「今後は、Lotus Notes上で運用してきた電子
施しました。この過程でほとんどの問題を摘み
稟議や電子決済などのワークフロー系のシステ
取った後、全社的な公開に踏み切りました」と
ムもSharePoint Serverへ移行しつつ、こうし
広沢氏は言う。
たERPやExchange Serverとの連動を実現し
さらに、同社経営推進本部 情報システム部
ていく計画です」
(樫村氏)
主務の今 光男氏が、このように言葉を続ける。
第2の創業を迎えたコバレントマテリアルの
「システム的には問題なく機能していても、従
ビジネスのまさに“骨格”として、一連のシス
来のLotus Notesとは使い勝手が異なることか
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テムの整備が推進されているのである。
デル 法人営業本部
シニアアカウントエグゼクティブ
藤本義央
Covalent Materials Corporation
Customer Spotlight
■ Exchange & SharePoint Server 環境のシステム構成図
Active/Active/Passive のクラスタ構成
Teaming
DMZ
サーバ⑨ ⑩
Exchange MTA
PowerEdge 1850
サーバ⑪ ⑫
Virus Check
PowerEdge 1850
F/W
PowerConnect 2724×1
Backup LAN
Cisco SW×2
サーバ④
Backup・Navi-Gui
PowerEdge 2850
サーバ①&②&③
Exchange Server
PowerEdge 2850
Public LAN
MSCS(Microsoft Cluster Service)
PowerConnect 2708
HBA QL2340×2
HBA QL2340×2
(RA)
サーバ⑤
DC Server
PowerEdge 1850
HBA QL2340×2
(RA)
サーバ⑧
Notes Connector
PowerEdge 1850
(RA)×2
HBA QL2340×2
サーバ⑥⑦
OWA/OMA
PowerEdge 1850
Brocade SW200E
SMTP サーバへ
アラートメール
FC4 SW200E
(8 ポート)× 2
SP-A
Brocade SW200E
PowerVault 132T
LTO3(2ドライブ)
SP-B
Dell|EMC CX500 DPE+DAE×2
(HDD73GB×30+146GB×15)
from Solution Service
Consultant
SS
担当コンサルタントが語る
システム構築のポイント
J-SOX、内部統制などの対応を見据えて
メール・アーカイブやセキュリティ対策もご提案
は、Exchange Server や SharePoint
Lotus Notes か ら Exchange Server
止を施しつつ、長期にわたって確実に
ならびに SharePoint Server へのマイ
データを保存するためのソリューショ
Server、SAP の ERP シ ス テ ム な ど、
グレーションにほぼメドが立ったこと
ンとして、アーカイブ専用ストレージ
あらゆるシステムを横串で貫くシング
で、業務の効率化や情報共有の強化
『EMC Centera』を核としたソリュー
ルサインオンやワンタイムパスワード
が進む一方、コバレントマテリアル
ションをご紹介したいと考えていま
など、セキュリティをさらに高める仕
がもう 1 つの課題として挙げているの
す」
(金野 勉)
が、日本版 SOX 法などをはじめとす
「さらに、その次のステップとして
組みづくりでも、デルのノウハウをア
ピールしていきます」
(和田健太)
る内部統制やコンプライアンスに対応
するための仕組みづくりである。
SS(ソリューション・サービス)本
部としても、積極的な提案やコンサル
ティングを通じて、この課題に応えて
いく考えで、2 名のコンサルタントは、
それぞれ次のような基本方針を示して
いる。
「お客様の側ですでに具体的な検討
に入っているのが、メールにおけるジ
ャーナル・データのアーカイブの導入
です。デルとしては、厳重な改竄防
ソリューション・サービス本部
コンサルティング第 2 部
コンサルタント
金野 勉
ソリューション・サービス本部
コンサルティング第 2 部
コンサルタント
和田健太
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