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Pervasive PSQL Summit v10

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Pervasive PSQL Summit v10
Pervasive PSQL Summit v10 −
64ビットテクノロジの概要
Pervasive PSQL ホワイトペーパー
2007年9月
H*-00*
Pervasive PSQL 64ビットのサポート
Pervasive PSQL Summit v10TM(以下、PSQL v10)
では、Windowsオペレーティングシステムのすべての64ビッ
¨
¨
ト版に対するプラットフォームサポートが含まれるようになりました。また、最新のIntel およびAMD デュアルコアプロ
セッサもサポートされます。これによって、最新の64ビットシステムで得られる、従来より高速化された新しいハードウェ
ア、多くのメモリおよび大きなアドレス空間をアプリケーションで利用できるようになります。
さらに、柔軟なライセンス形態により、64ビットテクノロジによるアプリケーションの拡張に応じてユーザーを追加する
ことが可能です。ライセンスは6ユーザーから数百ユーザー、
あるいは無制限に増やすことができます。
はじめに
高速の演算処理に対応するための、
より大きなメモリ容量と高度な最適化で単一システムを実行する必要があるビ
ジネスでは、64ビットアーキテクチャの導入でコスト削減が実現します。こうしたビジネスニーズに応えるため、64ビット
のCPUとオペレーティングシステムが登場してきました。ただし、64ビット処理をフルに活用するためには64ビットソフ
トウェアやドライバが必要となります。
64ビット処理環境における並列アプリケーションの開発では、開発者の作業範囲が広がります。PSQL v10を使用
すれば、開発者は64ビットのPervasive PSQLへのスムーズな移行が可能になります。また、ユーザーは64ビットプ
ラットフォーム上で32ビットアプリケーションと64ビットアプリケーションの両方を実行することができます。
パフォーマンス
PSQL v10は、現状の32ビットアプリケーションが32ビットシステムにおける4GBメモリの限界に達している状況にあ
るエンドユーザーのために、
データ管理を改善する道を開きます。多くのビジネスがアプリケーションのパフォーマンス
を上げることを必要としており、
それが64ビットコンピュータへの移行により実現可能となります。
技術者はますますパフォーマンスの向上を必要としており、64ビットソフトウェアがもっと使用できるようになれば、64
ビットコンピューティングはそのニーズに応える魅力的なソリューションとなります。大量のデータにアクセスするアプ
リケーションの場合、多数のデータベーステーブルをメモリに読み込むためにパフォーマンスの向上が必要となると
いう点で、64ビットへの移行が極めて重要な意味を持っています。これは主に大手企業で必要となるものと思われ
がちですが、現実は中小規模の企業でさえも、
より高速なデータ検索に取り組むときには64ビットプラットフォームで
得られるパフォーマンスの向上を必要とします。また、64ビットサーバーを使用すれば、組織ではより多くのユーザーに
よる同時使用が可能で、余分なハードウェアが不要になる可能性もあります。
さらに、
デュアルコアプロセッサによるコア数の増加は、パフォーマンスの向上と同時に、
エネルギー消費を比較的
一定のまま維持することができるため、省電力も実現します。サーバーやデスクトップにおいてエネルギーコストが削
減される
(ノートブックではバッテリー寿命が長くなる)
となれば、
ビジネスでこれらの利点を利用しようという気持ちが
ますます強くなるでしょう。
64ビットコンピューティングは、開発者やそのお客様に多大な価値をもたらします。
2
32ビットユーザーへの特記事項
PSQL v10を利用した64ビットへの移行は、段階的に行うことが可能です。具体的には、
まず32ビットアプリケーショ
ンを64ビットオペレーティングシステムで実行する64ビットデータベースへ移行します。その後、
お客様の状況に応じ
てアプリケーションを64ビットへとアップグレードできます。つまり、
プラットフォームやデータベースを64ビットへアップ
グレードするだけで、既存のアプリケーションのパフォーマンスをすぐに向上させることができるのです。
現在のお客様にとって重要なのは、PSQL v10が10年前までの旧バージョンのPervasiveデータベースファイル形
式との互換性を保つという点です。これは、Btrieve 6.15からPervasive PSQL v9までの互換性のあるファイル形
式を使用するアプリケーションであれば、PSQL v10の利点がすぐに得られるためです。
新しい64ビットBterieveおよびAPI
64ビット版PSQL v10では、新しい64ビットBtrieveおよびDTI(Distributed Tuning Interface)APIが提供され、
ア
プリケーションの新規作成や変更が可能です。また、新しい64ビットクライアントを使用すれば、真の64ビット構成で
データベースに直接アクセスすることができます。今後、他のソフトウェア開発キットのインターフェースも追加し、次
世代アプリケーション向けに最新の64ビットアクセスを提供するよう取り組んでいます。PSQL v10は、
お客様の64
ビット移行プロセスのすべての局面を支援します。
64ビットのパフォーマンスの利点
64
CPUパフォーマンス
32
64
メモリ
32
64
スピード
32
32ビット
64ビット
メモリ
データセットが大きくなり、
データベースやほかのアプリケーションが複雑になってくると、
アドレス空間も大きくする必
要が生じます。現行のIntel/AMDプロセッサ上で実行される32ビットWindowsオペレーティングシステムと32ビット
アプリケーションは、最高4GBまでのRAMにアクセス可能です。Windowsベースのマシンでは、
その4GBをオペレー
ティングシステムとアプリケーションで分配しているため、
アプリケーションがアクセスできる最大メモリは2GBが上限
となります。このため、32ビットWindowsマシンですでに4GBのRAMを搭載している場合、
さらにメモリを追加しても
パフォーマンスには何の効果もありません。
しかし、64ビットアプリケーションでは64ビットの仮想アドレス空間機能を使用して、最大16テラバイトを直接扱うこと
が可能です。実際、
データベースやほかのアプリケーションは64ビットテクノロジによるRAM上で完全に実行できま
す。このメモリ空間機能の利点は数限りなくあります。
メモリを増やしたり、効率良くメモリを使用することができれば、
アプリケーションのパフォーマンスは大きく向上します。
PSQLは、
この2つのアプローチの両方に対応することができます。
3
PSQL v10は、Windows Vistaをサポートします。64ビットWindows Vistaでは、8GBから128GB(バージョンによっ
て異なる)のメモリをサポートするため、
アプリケーションはより多くのデータを仮想メモリへプリロードできます。これに
より、高速アクセスが可能になり、
アプリケーションのパフォーマンスが大きく改善されます。次の表では、32ビットお
よび64ビットのWindowsアプリケーションで使用可能なアドレス空間についてまとめています。
64ビットアーキテクチャと32ビットアーキテクチャの比較
アドレス空間
64ビットWindows
32ビットWindows
仮想メモリ
16TB
4GB
ページングファイル
512TB
16TB
システムキャッシュ
1TB
1GB
さらに、PSQL v10は32ビットアプリケーションを64ビットアプリケーションに移行する手助けをします。多くのお客様
が将来的には64ビットへ移行することを視野に入れて32ビットアプリケーションを使用し続けるでしょう。お客様が64
ビットへ移行できるようになった場合に、
その移行がシームレスに行うためのテクノロジを提供します。
新しいテクノロジ:64ビットへの移行
市場動向やお客様からの要求によって、
テクノロジの世界は変化しています。1台の64ビットサーバーが、
ネットワー
ク上のいくつもの32ビットサーバーをリプレースする時が訪れようとしています。
データマイニングから対話型コーディング、高度なエンジニアリングアプリケーションなどのさまざまなニーズに応える
ため、IntelおよびAMDは64ビットコンピューティングを最大限に活用できるようにする道を開いています。さらにAMD
およびIntel x64チップによって、
サーバーやデスクトップだけでなく、
ノートPCにおいても64ビットコンピューティングが
可能となり、
その活用範囲は大きく広がっています。
AMD(Athlon64/Opteron)
とIntel(Xeon/Core2 Duo)
チップアーキテクチャのプロセスは、
テラバイトの物理メモリ
に対応することができます。また、
データ量が多い"メモリバウンド"アプリケーションでは、Fully Buffered DIMMテク
ノロジの活用により実行速度が向上します。64ビットチップに加え、
このテクノロジを最大限に活用するために対応
すべき要件として、
オペレーティングシステム、ハードウェアドライバおよび64ビットアプリケーションも挙げられます。
次のグラフはIntel Webサイトで公開されているテスト結果を表したもので、64ビットコンピュータの使用によって期待
されるパフォーマンスの向上を明確に示しています。
整数スループットのパフォーマンス
Geometric Mean of 12 benchmarks Higher is better
31.1
19.8
SPE Cint_rate_base2006
¨
¨
Intel Pentium D 950プロセッサ(3.40GHz 2MB L2キャッシュ 800MHzバス)
¨
TM
Intel Core 2 Extreme X6800プロセッサ(2.93GHz 4MB L2キャッシュ 1066MHzバス)
データソース:SPEC(Standard Performance Evaluation Corporation(www.spec.org))の公表結果 2007年7月9日
4
64ビットオペレーティングシステムの各種バージョン
Microsoftが64ビット版として提供しているのはWindows XP Professional、Windows Server 2003(Standard
およびEnterprise)、Windows Vistaの複数エディションです。Microsoftは、
「Longhorn」としてリリースされている
Windows Server(r) 2008が最後の32ビットサーバーオペレーティングシステムであると公表しています。
Microsoftは開発者に向け、64ビットシステム上でも32ビットアプリケーションの作成と実行が可能であるとしていま
す。また、
アプリケーションを実行するプラットフォームの演算精度を反映するよう、機能が変更されていると発表して
います。64ビットWindows開発環境では32ビットWindowsと同じ機能(ユーザーインターフェースやプログラミング
モデル、
ネットワーク、
セキュリティ、
グラフィック、
マルチメディア、
ディレクトリサービス、
プラグアンドプレイ、
ツール等)
がサポートされます。
さらに開発者を支援するため、64ビットのPSQL v10ではアプリケーションおよびデータサーバーモードで最高の結
果を得るための設計と十分なテストを行っています。また、Microsoftとの協力によって64ビットWindowsプラットフォ
ームでの綿密な検証が行われており、パフォーマンスについて非常に良いテスト結果が得られています。
64ビットオペレーティングシステムにおけるPervasive PSQL v10の動作状況
現在
2008年に利用可能
64ビット Windows 2003/XP/Vista
Windows Server "Longhorn"
64ビット移行に向けたアプリケーションの評価
開発者が64ビットへの移行を判断する場合には、検討すべき事項が数多く存在します。PSQL v10では、
こうした問
題の確実な解決に努力しています。現バージョンのPSQLデータベースは旧バージョンの6.x以上のファイル形式と
互換性があります。これにより、既存のアプリケーションはファイルのリビルドや更新を行わなくても移行することがで
きます。また、
さまざまなファイル形式を読み取ることができるため、異なるバージョンの形式をそのまま保持することも
可能になっています。
ただし、最大限のパフォーマンスと機能性の維持には、
より新しいファイル形式の採用を推奨いたします。
5
プラットフォームとアプリケーションのサポート
Pervasive PSQLでは、32ビットおよび64ビットのアプリケーションを64ビットオペレーティングシステムにインストール
できるように互換性を持たせています。従来のほとんどのアプリケーションは32ビットプラットフォームへインストールさ
れていますが、64ビットプラットフォームの導入によってそれは次第に減少していくでしょう。ユーザーは32ビット、64ビ
ットまたはこの両方のアプリケーションを、64ビットPSQL v10サーバーがインストールされた64ビットオペレーティング
システムにインストールすることにより、64ビットコンピュータの能力を利用することができます。これにより、
データベ
ースは直接オペレーティングシステムやハードウェアと相互に作用し64ビットの能力を最大限に発揮させることがで
きます。次のグラフでは、構成とデプロイメントの選択について説明しています。
アプリケーション/OS/データベースのサポート
データベース
アプリケーション
OS
32ビット
32ビット
32ビット
32ビット
32ビット
64ビット
32ビット
64ビット
64ビット
64ビット
64ビット
64ビット
PSQL v9
PSQL v10
まとめ:お客様のニーズを最優先に
現在、PSQL v10では32ビットおよび64ビットの両方のオペレーティングシステムとアプリケーションをサポートしてい
ます。
PSQL v10は価値主導型のデータベースとして構築されており、将来的なテクノロジのニーズを想定してお客様を
支援します。PSQL v10への移行には、作り直しやユーザーアップグレードを行う必要はありません。32ビットおよび
64ビットのアプリケーションとオペレーティングシステムで簡単に作業を行うことができます。Windows Vistaをサポ
ートし、
また次のバージョンのオペレーティングシステムであるWindows Server 2008をサポートするための基盤も
作られているので、最新のテクノロジを導入する上でPervasive PSQLは最適なデータベースです。
アプリケーション開発者やISVが64ビットアーキテクチャへの移行を検討するときには、PSQL v10がシームレスで簡
単な64ビットコンピューティングへの移行を提供します。高パフォーマンスの64ビットオペレーティングシステムやプラ
ットフォームによって、
この最新のテクノロジを最大限に活用したいとお考えのエンドユーザーや企業には、PSQL
v10サーバーがその第一の選択肢です。
とりわけ、中小企業や大企業の規模拡大と高まる要求の中で、Pervasive PSQLユーザーはよりハイレベルなコン
ピュータ利用の有効性を実現する機会が得られます。お客様の競争力向上に、PSQL v10の採用をすぐに検討さ
れることをお勧めします。
また、Pervasive PSQLは今後も32ビットアプリケーションで作業し続けるユーザーに対しても、全面的なサポートを
お約束します。PSQL v10はお客様に対し、32ビットアプリケーションによる動作を最大限に生かし続けるためのテ
クノロジを提供し、必要に応じて64ビットに対処する能力も提供します。
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Pervasive PSQL Summit v10 −
64ビットテクノロジの概要
※Pervasive、Pervasive Software、Btrieve、Pervasive.SQL、Pervasive PSQL、Pervasive PSQL v9、Pervasive PSQL Summitは、Pervasive Software, Inc.の商標または登録商標です。
※その他記載された社名および製品名は一般に各社の商標または登録商標です。
※本カタログに記載されている内容は予告なく変更される場合があります。
本
社 〒101-0054 東京都千代田区神田錦町1-21-1 昭栄神田橋ビル3F
PHONE:03-3293-5300(代表) FAX:03-3293-5270
カスタマセンター PHONE:03-3293-5283
Pervasive PSQL ホワイトペーパー
2007年9月
名古屋オフィス 〒460-0003 名古屋市中区錦3-5-30 三晃錦ビル5F
URL http://www.agtech.co.jp/
※弊社に関するご質問及び製品に関するご購入前のご質問:[email protected]
※流通業者の方やOEMに関するお問い合わせ:[email protected]
開
発
元
610-I3-001
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