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ランチョンセミナー・抄録集 - 第12回日本テレパソロジー・バーチャル

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ランチョンセミナー・抄録集 - 第12回日本テレパソロジー・バーチャル
日本テレパソロジー・バーチャルマイクロスコピー研究会
設立10周年記念総会
ランチョンセミナー
主催:日本テレパソロジー・バーチャルマイクロスコピー研究会
後援:社団法人京都府医師会、日本臨床細胞学会京都府支部
「日本再生、デジタルパソロジーの次なる10年を展望する」
会 期:平成23年 9 月9日(金)~10日(土)
場 所:京都リサーチパーク
ランチョンセミナー・抄録集
セミナー参加企業
・株式会社クラーロ*
・浜松ホトニクス株式会社*
・株式会社三啓
・オリンパス株式会社*
・ライカマイクロシステムズ株式会社
・サクラファインテックジャパン株式会社*
・株式会社ニコン*
・パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社
・日本電気株式会社
・アピリオ・テクノロジーズ株式会社
(掲載順不同
*賛助会員)
-1-
ランチョンセミナー実施予定表
(各社発表・質疑 10分)
9 月 9 日(金)午後12:00~13:00
① 12:00~ LS-1-1 浜松ホトニクス
② 12:10~ LS-1-2 クラーロ
③ 12:20~ LS-1-3 オリンパス
④ 12:30~ LS-1-4 ライカマイクロシステム
⑤ 12:40~ LS-1-5 アピリオ・テクノロジーズ
9 月 10 日(土)午後12:10~13:10
① 12:10~ LS-2-1 三啓
② 12:20~ LS-2-2 サクラファインテックジャパン
③ 12:30~ LS-2-3 日本電気
④ 12:40~ LS-2-4 パナソニック システム ソリューション
⑤ 12:50~ LS-2-5 ニコン
ランチョンセミナー実施委員長・司会進行:高崎健康福祉大学 東福寺 幾夫
-2-
LS-1-2
LS-1-1
NanoZoomer 運用例の紹介
汎用型バーチャルスライド「TOCO」/専用型
小倉 隆
「LINCE」の新機能の紹介
浜松ホトニクス株式会社
工藤 恵利子
株式会社クラーロ
1 はじめに
浜松ホトニクスではユーザーの運用例を集め、
株式会社クラーロでは、新しくなった“TOCO
(トコ)”をご紹介いたします。
資料化し、目に見える情報として発信すること
で、バーチャルスライドの普及を試みている。今
“TOCO”は日本初のバーチャルスライドとし
回、その中から 3 箇所の運用事例を紹介する。
て、これまで全国で活躍してきましたが、ポルト
2 NanoZoomer 運用例
ガル語で「小さい」という意味の通り、さらにコン
パクト、軽量になりパーソナルユースを目指しま
運用例は、以下の 3 つを紹介する。
す。小型ながらも倍サイズスライドの撮影も可能
①徳島大学病院における VS と電子カルテシ
になりました。4穴電動レボルバーにはカール
ステムの連携
ツァイス製 20 倍・40 倍の対物レンズを標準搭載、
VS を病理検査レポートに付加し、電子カ
ルテ端末からブラウザソフトを使い、閲覧でき
100 倍の高倍率レンズまで装填できます。連続
るシステムを構築している。
撮影用のローダーは、これまでになかったマッ
②広島大学病院における VS と画像解析ソフ
ペ式を採用。作製した標本スライドをマッペに
載せ、そのままマッペごとバーチャルスライドに
トウエアとの連携
搭載できるので、面倒なスライドの入れ替えが
乳癌のバイオマーカー評価を高精度に行う
事を目的に、顕微鏡画像と、VS の自動解析
不要です。ユーザーの要望をいち早く取り入れ、
結果とを比較して、データ収集をしている。
バーチャルスライドのカスタマイズにも対応でき
③福井大学における革新的医学教育のため
るのは、自社生産のできる技なのです。
の先進イメージングシステムの構築
様々な病理画像、VS、内視鏡画像、CT、
MRI、X 線、Ai(Autopsy imaging)画像などの
各種医用画像や所見を IT 技術により統合し、
教育・研究ツールとして応用している。
医学生教育のみならず、卒前・卒後教育、研
修医教育に活用されている。
3 最後に
この発表により、VS 運用のアイデアなど意見
交換をするきっかけとなれば幸いである。
-3-
LS-1-4
LS-1-3
『新製品VS120の紹介』
デジタルパソロジーにおける
天川 玄太
ライカのソリューション
オリンパス株式会社
西山隆太郎
ライフサイエンス事業戦略部
ライカマイクロシステムズ株式会社
リサーチ/クリニカル事業部
2011 年 4 月から新発売しております VS120
はスピードが大幅改善され、従来の約 3 倍(当
ライカマイクロシステムズは、2009 年末バーチ
社比)の速度での取り込みを可能としました。顕
ャルマイクロスコープスキャナーSCN400 を発表
微鏡から培った画質とスピードを組合せたストレ
し、デジタルパソロジー分野での活動が本格化
スの少ないバーチャルスライドとなっております。
してまいりました。ライカ SCN400 は、スライド全
カンファレンス機能、コンサルタント機能、web
面でフォーカスが合い、高速での取り込みが可
エクスポート機能、Z-stack 機能等は引き続き
能な最先端のバーチャルマイクロスコープです。
搭載しており、今後さらにオリンパス誇る蛍光機
また、バーチャルスライドビューアーについても、
能もパワーアップしてオプション搭載する予定
インターネットブラウザ形式であり、各社バーチ
になっています。顕微鏡のような使用感、画質
ャル画像を閲覧できることで、遠隔地の利用者
をそのままバーチャルスライドで体験して頂けま
同士のコミュニケーションサポートや、病理支援
す。
システムとの連携などができる環境となっていま
す。デジタルパソロジーで中核となるのはバー
また、春の病理学会で参考出展致しました
チャルマイクロスコープ SCN400 ではありますが、
VS800 についてもご紹介致します。
ライカは ”Total Digital Pathology” を目指して
様々なソリューションをご提案いたします。スラ
イドカンファレンス等には、カメラ一体型のデジ
タルマイクロスコープ DMD108 が快適であり、
教育実習用には、顕微鏡実習支援システム
IMS500(新製品)で円滑な授業が実現します。
更に、IHC、TMA、FISH など、病理標本で求め
られる画像解析が可能な DIH/Ariol などあらゆ
る角度からデジタルパソロジーをサポートいたし
ます。
-4-
LS-2-1
LS-1-5
新型スキャナー ScanScope AT のご紹介
遠隔病理コンサルテーションシステム
笠井 啓之、岩間 裕之、王 海鷹
Pratico のご紹介
牧野 英哉
橋本 章
アピリオ・テクノロジーズ㈱
株式会社三啓 代表取締役
顕微鏡と光学技術のエキスパートである弊社
Aperio Technologies, Inc.は、1999 年にアメリ
カ・カルフォルニア州(Vista)で設立されたデジ
株式会社三啓が、この度は、遠隔病理コンサル
タルパソロジー製品専業メーカーです。現在で
テーションシステム Pratico(プラチコ)の紹介をさ
は、社員数 200 名以上、世界 30 国カ国に 850
せていただきます。Pratico(プラチコ)とは、ポル
台以上のデジタルパソロジー製品を出荷して
トガル語で「便利」という意味であり、毎日、激務
おり、12 年間業界のリーディング・カンパニーと
に携わっていらっしゃる病理医の先生方の便
して活動をしてまいりました。
利にマッチした最適なシステムです。
当社独自のクラウド技術の開発により、施設
主な取り扱い製品は、デジタルスライドスキャ
ナー及び各種ソフトウェアとなり、デジタルスラ
の内外を問わず、どんなに遠くの病院に保存さ
イドスキャナーは、明視野・蛍光・油浸と様々な
れているバーチャルスライド標本ファイルであっ
仕様でのスキャニングを実現しました。又、ソフ
ても、バーチャルスライドのメーカーに関わらず、
トウェアは、デジタルスライドデータの管理用ソ
あたかも自分のパソコンにて扱っているかのよう
フトウェア「Specrtum Plus」や最近特に注目され
な自然な感覚で、そのビューアーのオペレーシ
ている「画像解析ソフトウェア」を製造・販売して
ョンができる環境を実現しました。 また、テレビ
います。
会議システムとの統合により、相手の顔を見て、
更に、コンサルテーション・ネットワークツール
一つのバーチャルスライド標本ファイルを同時
である「SecondSlide TM」は、全世界の 6,000 ユ
にアクセスしながら、コンサルテーションを行え
ーザー以上にご利用を頂いており、弊社独自
るようなりました。
これにより、病理医の先生方が今まで頻繁に
のユニークなサービスを展開しています。
通っていた遠隔地の病院とのコミュニケーショ
本日の弊社ランチョン・セミナーでは、新製品
ンを更に深めるとともに、貴重な時間の節約を
ハイ・キャパシティー・スキャナー「ScanScope
することができ、遠方の病理医同士とのコンサ
AT」を国内のセミナーとして、初めてご紹介をさ
ルテーションも更に充実させることが可能になり
せて頂きます。
ます。特に複数のメーカーのバーチャルスライ
ドをお使いの施設では必須のシステムです。
又、合わせて昨今お客様より特にご注目を頂
いています、Her2/ER/PR/MIB-1 など免疫染
色の定量画像解析ができる弊社画像解析ソフ
トウェアのご紹介を致します。
-5-
LS-2-3
LS-2-2
QOL に直結する標本作製と
病理診断支援システム e-Pathologist のご紹介
病理支援システムの役割
土肥 俊
芳賀拓也
NEC バイオメディカルソリューショングループ
サクラファインテックジャパン株式会社 営業部
バーチャルスライドの普及により実現可能とな
病理情報システムグループ
ったことのひとつにコンピュータを用いた病理ス
弊社は、病理診断/病理学的検査の一端を
ライドの形態学的画像解析がある.病理診断支
支える“パソロジー・トータル・ソリューション・プ
援システム e-Pathologist は,病理医による診断
ロバイダー”として、病理の未来を実現するため
ノウハウの定式化と高度の画像認識/機械学習
に常に新たな挑戦を続けています。
技術との融合により,形態学的画像解析やスコ
アリングを高速・高精度に行うシステムである.
“ディジタル”な分野として「病理支援システ
ム」と「検体の流れ」「病理診断科内ワークフロ
e-Pathologist は HE 染色スライド画像上での
ー」を複合的に提案し、かつ、臨床への情報伝
悪性腫瘍の候補領域の検出,同領域中の分裂
達方法の一環として標本番号にリンクされた
期核の検出,免疫染色スライド画像上における
「バーチャルスライド」画像を病理レポートと同
染色細胞数計測などの機能を有し,現在,浜
時に参照可能とするなどの機能を提供していま
松ホトニクス株式会社製スキャナ NDP で取得さ
す。
れた胃・大腸生検 HE,乳腺 IHC スライドに対応
したシステムが実現されている.
ただし、すべては採取された検体(患者)が適
切かつ迅速に標本作製され、かつ良い環境で
今後,乳腺 HE,前立腺 HE への対応や,他
診断されることが重要と考えています。質の高
の企業との協業による対応スキャナの拡大を進
い標本作製と情報の適正化により、患者やその
める予定である.応用としては,本システムを用
家族の“Quality of Life”を向上させる、そのひと
いたダブルチェックによる診断業務の精度管理
つの取り組みをご紹介いたします。
(QC)や,病理医の診断業務支援,スクリーニン
グなどを想定している.本システムの活用により,
病理診断の迅速化,品質向上,標準化が促進
されることを期待している.
本セミナーでは e-Pathologist の概要を紹介
すると共に,現在各地で試行・運用が進んでい
る遠隔病理ネットワークの中でのシステムの活
用についても議論する.
-6-
LS-2-5
LS-2-4
インターネットを利用して忠実な色再現と
ニコン新正立顕微鏡 Ni/Ci
高品位なコミュニケーションに拘った
園田晴久
『遠隔病理診断支援システム』
株式会社ニコン
高野 哲司
ニコンはこの秋、研究用、検査用正立顕微鏡
パナソニックシステムソリューションズ
において既存製品ラインナップを一新し、研究
ジャパン株式会社
用顕微鏡「ECLIPSE
Ni シリーズ」、検査用顕
微鏡「ECLIPSE Ci シリーズ」の 2 ラインナップ
帯域非保証の安価なインターネット回線を利
をリリースいたします。
用して、病理検査を行う顕微鏡画像を、人の眼
研究用顕微鏡「ECLIPSE
と同じ色感度と、高品位なコミュニケーションに
Ni シリーズ」は「シ
拘って遠隔に伝送する「遠隔病理診断支援シ
ステム拡張性」、「光学性能」、「操作性」を訴求
ステム」を開発致しました。
し、モジュールの組合せのバリエーションを増
顕微鏡画像をリアルタイムに、まるでその場
やし、システム拡張性を高めました。更に、電動
で見ているのと同じように、人の眼と同じ色を忠
モジュールは高速性能も向上させました。検査
実に実現した世界初のテレパソロジーシステム
用顕微鏡「ECLIPSE Ci シリーズ」は「快適性」、
です。
「耐久性」を追求しました。検査用顕微鏡ながら
静岡大学の下平教授考案の CIE XYZ 等色
電動モジュール搭載可能、高性能 LED による
関数をカメラに適応したフィルターの開発と、カ
透過 LED 専用モデルも用意し次世代型顕微
メラへの適応技術、ならびに全体の色再現をコ
鏡としてお客様のニーズこにたえられる製品を
ントロールする有限会社パパラボの技術、
ご提供してまいります。
ニコン・ホームページ
http://www.nikon.co.jp/
ニコンインストルメンツカンパニー・
ホームページ
http://www.nikon-instruments.jp/
VIERA や DIGA 等で培った Panasonic のデジ
タル画像処理技術、音声処理技術、インターネ
ット回線下でのデータ伝送技術の集大成として
生まれたシステムで、以下の3つの利用用途で
活用可能なシステムです。
① 術中迅速診断・・・病理医がリアルタイムに
遠隔拠点の病理診断を行うシステムとして
の活用を可能と致します。
② コンサルテーション・・・診断に迷う症例を遠
隔の病理医にその顕微鏡画像を共有しな
がら相談し、診断の精度を高める活用を可
能と致します。
③ カンファレンス・・・通常顕微鏡のディスカッ
ション装置を利用して行うカンファレンスを
その場では勿論、遠隔の関係者とも共有し
て行うことを可能と致します。
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