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2002年12月 第327号のPDFをダウンロード(1.4MB)
12
JIKEN CENTER NEWS
2002 DECEMBER
平成14年12月15日発行 毎月1回15日発行(通巻327号) 昭和51年5月27日 第三種郵便物認可
自研センターのインターネット ホームページ
アドレスは、http://jikencenter.co.jp/です。
ご利用下さい。
目次
テクノセミナー:日産 e・4WD
(インテリジェント 4WD)・・・・2
リペアリポート:ダイハツ コペン クォーターガラス&
レギュレータの取外し方法 ・・・・6
リペアインフォメーションS:トヨタ ヴィッツ ボンネット
「構造調査シリーズ」新刊のご案内 ・・・・・・・・20
第39回ボデーリペア懇談会開催 ・・・・・・・・21
第16回自研センター「一般提案」募集 ・・・・・22
バリアショット一般公開のお知らせ ・・・・・・22
日本アウダテックス社指数テーブル
インシュレーター クリップの取外しについて ・・10
「2002年12月号」発行のご紹介 ・・23
海外情報の紹介:水素燃料電池車の修理
(概要)・・11
編集後記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
お客様相談室レポート:最近の事故車修理におけるウインドガラス
自研センター来訪者一覧 ・・・・・・・・・・・24
Assy脱着に関する注意事項 ・・・14
リサーチング ザ スケルトンズ:ニッサン エルグランド
別冊 新型車情報:
qトヨタ ランドクルーザー プラド
(E51系)・・・・・・・16
1 ∼□
8
(RZJ12#W系、VZJ12#W系、KDJ12#W系) □
新塗装エリアの紹介 ・・・・・・・・・・・・・18
指数テーブルマニュアル作業項目の解説_35_ ・・・20
1 ∼□
8
wホンダ アコード(UA-CL7型/LA-CL7・8・9型) □
1 ∼□
8
e日産 キューブ(Z11型系)・・・・・・・・□
TECHNO
SEMINAR
日産 e・4WD(インテリジェテント4WD)
1.
はじめに
その他これまでの4WDのようなプロペラシャフトやトラ
日産自動車は2001年東京モーターショーで発表した新開
ンスファを使用していないため、同型車の2WD車と同様に
発の電力でモータを回して後輪を駆動する4WD機能を軽量
すっきりと広い足元やラゲッジスペース、ラゲッジルーム
かつコンパクトに実現させたシステム≪e・4WD≫をマー
容量を確保することができました。
チUA−CR14DE(2002年9月5日から搭載車両追加)、
新型キューブUA−BNZ11のコンパクトカーに採用しま
した。
今回はこのユニークな4WDシステム≪e・4WD≫を紹
介いたします。
※前輪のスリップ量に応じてエンジントルクを制御し
スリップを抑える機能です。
既存の車載電装品に電力を供給するバッテリ、オルタネ
ータとは別に専用のジェネレータ(発電機)が生みだした電
写真1 e・4WDシステム後輪駆動ユニットのカットモデル
力でモータを回して後輪を駆動するまったく新しい電動式
トラクションモータ
の4WDシステムです。
機械式の4WDに比べ後輪へトルクが伝わるまでのタイム
ラグが少ないことやトラクション制御機能※ も採用してい
るため、凍結路面や特に気を使う発進や登坂の場面でもス
リップを最小限に抑えることで走行安定性を大きく向上さ
せています。
さらに駆動系のフリクション(抵抗)を低減したほか、必
要に応じて2WD⇔4WDを選択できる切替えスイッチを装
備し、燃費の向上を図っています。
写真2 e・4WDシステム搭載車の後部床下
車
両
前
方
2.
概要
前輪駆動車をベースとして後輪をモータで駆動し4WDを
ファイナルドライブ(減速機およびクラッチ)
写真3 2WD車の後部床下
車
両
前
方
系)でモータを回して後輪を駆動します。
前輪のスリップが
収まるとジェネレータの発電を停止し、後輪モータと後車
動作させるという基本構造になっています。ドライバがス
軸との間の電磁式クラッチを切離して2WD状態とします。
イッチ操作で4WDを選んでいる場合の発進時もしくは低速
後輪のモータへの電力供給はバッテリを介さず、エンジン
走行時に前輪のスリップを感知すると、後輪モータと後車
にベルト駆動で取付けたジェネレータからパワーケーブル
軸との間の電磁式クラッチが作動し、2WDから4WDの切
を通じモータに直接行います。4WD状態が連続した場合、シ
替えを行うと共に4WDコントロールユニットが専用ジェネ
ステムの過熱を防ぐために後輪の駆動力を制限する制御を
レータ(発電機)に作動を指示し、生みだされた電力(42V
行います。万一システムに異常が発生した場合にはジェネ
2
自研センターニュース 2002年12月号
レータ、ファイナルドライブおよびモー
(1)制御システム図
タへの出力指令を停止すると共にジャン
車輪速信号
4WD SW
e・4WDコントロール
ユニット
クションボックスのメインリレーをOFF
にすることで前輪駆動車に復帰させると
ECCS C/U
アクセル開度
シフト位置
ABS C/U
A/A C/U
いうフェイルセーフ機能 ※ を持っていま
す。また、ドライバにはメータ内の4WD
表示灯・警告灯
警告灯で知らせます。
ジェネレータ
ク
ラ
ッ
チ
制
御
モ
ー
タ
制
御
リ
レ
ー
制
御
ジャンクションボックス(J/B)
後輪駆動ユニット
※装置やシステムが故障したり誤っ
モータ
た作動をした場合に安全側に働く
ようにしてあること(異常時の自
動停止機能をいう場合もある)
。
クラッチ
ジェネレータ制御
減速機
車
両
前
方
略語説明
SW−スイッチ、C/U−コントロールユニット
ECCS−エンジン集中電子制御システム
パワーケーブル
電力供給
(2)各部品の写真と取付け位置
写真4 e・4WDコントロールユニット
写真5 2WD⇔4WD切替えスイッチ
e-4WDコントロールユニット
2WD⇔ 4WD切替えスイッチ
(運転席シート下に搭載されている)
写真6 e・4WDジェネレータとオルタネータ取付け位置
写真7
オルタネータ
車
両
前
方
車
両
前
方
e-4WDジェネレータ
e-4WDジェネレータ
自研センターニュース 2002年12月号
3
写真8 後輪駆動ユニットとパワーケーブル
写真9
パワーケーブル
車
両
前
方
車
両
前
方
後輪駆動ユニット
ジャンクションブロック
(右リヤサイドメンバとデフマウンティング
クロスメンバに取り付けられている)
(3)構成部品の機能概要
項 目
e・4WDコントロールユニット
内 容
・4WDスイッチにより「4WD」が選択されている時、必要に応じて4WD制御を行います。
4WDスイッチ
・4WD動作が不要のときは、2WDに切替え可能としました。
ジェネレータ
・可変電圧制御方式とすることでモータの駆動制御を可能とし、インバータ、チョッパ※等を必要としな
いシンプルなシステム構成としました。
・エンジン冷却水による冷却方式、永久磁石内蔵構造を採用することで高出力化を行いました。
ジャンクションボックス
・内蔵した電流センサーにより通電電流をリアルタイムに監視し、システム制御信号及び異常時のフェイ
ルセーフ判断信号をe・4WDコントロールユニットへ伝達し、大容量リレーにて電源のON/OFFを行い
ます。
・室内空間を犠牲にしない室外レイアウトとしました。
パワーケーブル
・ジャンクションボックスを介して、ジェネレータとモータを電気的に接続し、後輪を駆動する電力を伝
達します。
・室内空間を犠牲にしない室外レイアウトとしました。
モータ
・ジェネレータで発電された電力がジャンクションボックスを介して供給されます。供給された電力によ
り駆動力を発生しファイナルドライブに伝達します。
・モータの回転方向(前進、後退の切替)はe・4WDコントロールユニットが切替えます。
ファイナルドライブ
・後輪駆動ユニットに電磁クラッチを採用し、2WD走行時の後輪フリクションを低減させ、燃費悪化を
最小限に抑えました。
※短い周期で電流を断続する装置(直流電流の変換装置)
。
(4)作動状態
ェネレータの発電を停止し、後輪駆動ユニットのクラッチ
q 4WD作動時
を切離して2WD状態にします。
前輪のスリップを検出するとe・4WDコントロールユニ
通常走行時は4WDスイッチを「2WD」に選択することで
ットが最適な後輪駆動トルクを演算し各部へ指示を送りま
駆動ユニットのクラッチは非接続状態でモータは停止して
す。ジェネレータが発電し、モータが作動すると共に後輪
います。後輪は従動輪となり通常のFF車となります。
駆動ユニットのクラッチが接続
のときECCSコントロールユ
後輪駆動ユニット
ジェネレータ
ジャンクション
ボックス
後輪駆動ユニット
ジェネレータ
ジャンクション
ボックス
し、後輪に駆動力を伝えます。
こ
駆動
スリップ
モータ
〈回転〉
モータ
〈停止〉
ニットがエンジン出力調整を行
い、前後輪の駆動力配分が最適に
制御されます。
w 4WDから2WDへ
前輪のスリップが収まるとジ
4
自研センターニュース 2002年12月号
スリップ
電力供給
4WD SW e・4WDコントロール
ユニット
駆動
クラッチ
〈接続〉
クラッチ
〈切断〉
4WD SW
e・4WDコントロール
ユニット
(5)部品補給形態 (記載部品価格は10月18日現在)
q e・4WDコントロールユニット
部品コード
部品名称
41650
トルクスプリットコントロールアッセンブリ
w ジェネレータ
希望小売価格(円)
35,000
e ジャンクションボックス、パワーケーブル
部品コード
部品名称
部品コード
296D0
部品名称
ジェネレータアッセンブリ
希望小売価格(円)
72,000
r 後輪駆動ユニット
(モータ、ファイナルドライブ)
希望小売価格(円)
294A0
ジャンクションボックスアッセンブリ
38,000
297A0
ジャンクションパワーヘッドケーブル
アッセンブリ
4,500
t ファイナルドライブの部品構成
部品コード
部品名称
希望小売価格(円)
29100
トラクションモータアッセンブリ
46,000
38300
ファイナルドライブアッセンブリ
126,000
3.まとめ
≪e・4WD≫はマーチ・キューブクラスのコンパクトカー
専用に開発されたシステムですが非常に使い勝手の良い、軽
量でコンパクトに仕上げられた4WD といえるでしょう。
(リヤフロア周りの強度部材追加等も含め、同型車の2WD
車との重量差は+70kg)今後の更なる進化と発展に注目し
ていきたいと思います。
参考文献
・日産自動車株式会社発行 カタログ
・日産自動車株式会社発行 新型車解説書&整備要領書
・日産自動車株式会社発行 パーツカタログ
部品コード
・2002年人と車のテクノロジー展、日産自動車株式会社
展示品の撮影
部品名称
38310
ギヤキャリアコンプリート
28,800
38310+A
ギヤキャリアコンプレート
14,400
・株式会社グランプリ出版発行 自動車用語辞典
自研センターニュース 2002年12月号
5
ダイハツコペンクォーターガラス&
レギュレータの取外し方法
2002年6月、ダイハツ工業(株)より「コンパクト オープン
写真1
カー」として発売されたコペン(Copen)のクォーターガラ
ス&レギュレータの取外し方法を紹介します。
1 . クォーターガラス
( 写真 2 )の取外し方法
写真2
(1)クォータートリムパネルを取り外します。
このクォータートリムパネル
(写真 3 )を取り外すには以
下のトリムを取り外す必要があります。
qウィンドデフレクターボード
wバックパネルトリムAssy
eクォータートリムアッパーパネル(片側)
rFRドアスカッフプレート(片側)
q
e
w
写真3
クォータートリムパネル
r
(2)クォーターガラス取付けナット2個所を、室内側から取
り外します。
(写真4)
6
自研センターニュース 2002年12月号
写真4
(3)トランクトリムを一部めくり、クォーターガラス取付け
写真5
ナット1個所を取り外します。
(写真5)
写真7
(4)クォーターガラスを上方に引抜き取外しが完了します。
(写真6、7)
写真6
2 . クォーターウインドレギュレータA s s y の取外し方法
写真8
(1)トランクルーム内のトノカバー&ラッケージコンパー
トメントトリムカバーを一部取外します。
(写真8)
ラッゲージコンパートメント
トリムカバー
ラッゲージコンパートメント
トリムカバー
トノカバー
自研センターニュース 2002年12月号
7
(2)車両左側のみ、フューエルインレットパイプカバーを取
写真9
り外します。
(写真9)
(このカバーの下にレギュレータ取付けナットが隠れています)
フューエルインレット
パイプカバー
(3)トランクルーム側の取付けボルト&ナット3個所を取り
写真10
外します。
(写真10)
(4)室内側のボルト3個所を取り外します。
(写真11)
写真11
(5)クォーターパネル上部に取り付いているステーを室内
写真12
側よりボルト2個所を外し、取り外します。
(写真12)
8
自研センターニュース 2002年12月号
(6)レギュレータを上方に引き抜き取外しが完了します。
写真13
(写真13)
3.クォーターウインドガラスの建付け調整
写真14
(1)車両上下、前後方向の調整(写真14)は、ガラス取り付
けボルト3個所で行います。(取外し作業 写真7参照)
(2)車両横方向の調整
(写真15)は、トランクルーム側のレ
写真15
ギュレータ取付けナットがアジャストボルトになっている
ため、図のような作業で調整します。
(写真16)
写真16
自研センターニュース 2002年12月号
9
写真17
(備考)
メーカー修理書では、クォーターウインドレギュレータ
センタークロスメンバー
の取外し時に、センタークロスメンバーを取り外すように
記載されていますが、今回の作業でセンタークロスメンバ
ーを取り外さなくてもクォーターウインド&レギュレータ
を取り外せることが分かりました。
このセンタークロスメンバーを取り外すことによって作
業性は若干良くなりますが、この部品は、26個所のボルト&
ナットで車両に取り付いているため、取り外すのにかなり
の時間がかかります。
したがって、結果的に今回の作業方法
が効率的な作業であると思われます。
(写真17)
S
リペアインフォメーション
トヨタ ヴィッツ ボンネットインシュレーター
クリップの取外しについて
今回は、トヨタ ヴィッツ( H14年式、
写真1
NCP10)のボンネット インシュレータ
ー クリップの取外し方法について紹介
します。
(写真1参照)
ボンネット インシュレーター クリッ
写真2
裏側
フック部
プの表面には、フック部の方向を確認す
ることができるマークがあります。
(写
真2参照)
表側
表側のマーク位置
クリップ表面にマーク有
10
自研センターニュース 2002年12月号
クリップ表面にあるマークの位置からクリップ リムーバ
でフック部を挟むことで、容易に取り外すことができます。
この取外し方法により、クリップの破損がなく再使用が
出来ると同時に短時間で取り外すことができます。
(写真3、4参照)
写真3
写真4
クリップのマーク位置を
確認してから取り外す
表側のマーク位置
クリップリムーバでフック部を挟む
海外情報の紹介
水素燃料電池車の修理(概要)
(Repair of Hydrogen Fuel Cell Vehicles)
本年6月発行のRCARニュースレターに掲載された、GMによる題記論文の概要をお伝えします。
<はじめに>
方の電極から水素、もう一方の電極から酸素を供給す
世界の自動車メーカーは、化石燃料の燃焼およびそ
ることによって反応が生じます。2つの電極を分けて
の結果としてのCO2排出によって生じる環境影響への
いるのは電解質で、荷電分子あるいはイオンがそれを
取組みとして、代替燃料車の導入を積極的に行ってい
通して移動することが出来ます。
ます。しかしこれらは依然としてCO2を排出するため、
根本的かつ長期的な選択肢とはなり得ません。
また別
図1
の問題として化石燃料は有限なことが上げられます。
燃料電池による問題解決:問題の解決には水素燃料
電池と言う技術的な解答が用意されています。
この電
池は水素と酸素を結合する化学反応により電気を発生
し、副産物は水蒸気と熱だけです。図1は燃料として水
素と酸素を用いた燃料電池の作動原理を示します。一
自研センターニュース 2002年12月号
11
<実用化>
電圧と出力電流を利用可能なレベルに高めるために、
を防止します。酸素を含んだ空気はスタックのカソー
ドに供給され、発電過程で発生した水蒸気を集めた後
複数の電池をスタックの中に並べます。スタックは各
気水分離器を経由して大気中に戻されます。水素
電池に対して均等なガス通路を確保しまた電気や冷却
( H y d r o g e n ) 側のプロセスはガスが高圧タンク
水の接続ができる構造となっています。そして複数の
(Hydrogen Tanks)に貯蔵されている点が異なります。
スタックを直列や並列に繋いで必要な電力や電圧を得
図5から分かるように、水素はコンプレッサと還流バ
ます。図2に通しボルトと電気接続を持つ1つのスタッ
ルブ(Re-circulation Valve)を使って燃料電池を経由す
クを示します。
図3に多数のスタックを内蔵した車載用
の燃料電池コンプリートを示します。駆動モータのス
図2
ピード制御をするためには直流300ボルトの燃料電池
出力を可変周波数の交流に変換しなければなりません。
図4は最大出力65kw級の駆動モータで、速度制御用
インバータと駆動電子ユニットを一体化した液冷式の
交流機です。
ガス系統:図5は水素と酸素を燃料電池に供給する方法
図3
を示しています。一般大気(Air)中の酸素をコンプレ
ッサ(Compressor)によってフィルタ(Air Filter)を
通してして吸い込み、さらに加湿チャンバ( A i r
Humidification Chamber)を通して燃料電池( Fuel
Cell)に供給します。イオン交換膜の導電性を維持する
ために水素、酸素とも一定レベルに加湿します。
加湿に
は脱イオン水が使われ、水貯蔵タンク( W a t e r
Reservoir)からポンプ( Water Pump)によって供給
されます。空気加湿チャンバ直後の気水分離器
( Water Separator)は一切の水滴が電池内に入ること
図5
12
自研センターニュース 2002年12月号
図4
るループで還流します。酸素との結合によりループの
焼が必要です。多分この作業専用の独立した建物が必
圧力が低下すると還流バルブはメインタンクからの水
要となります。
素を通します。酸素と水素の結合反応による熱を電池
圧力容器の取扱い:外部に損傷の徴候のある水素ガス
から取り除くために、燃料電池車でも従来型のラジエ
貯蔵用高圧タンクは廃棄が推奨されることになるでし
タ( Heat Exchanger)と冷却系が必要です。図5に示
ょう。目視では全く損傷がないタンクについて言えば、
す高圧水素貯蔵タンクには外部から水素を補給するた
最善の方法はユニット交換しそれを車両メーカーある
めの充填口(Filling Point)が設けられています。
いはタンクメーカーに返すことになるでしょう。
電気系統:主に電力を消費するのは当然駆動モータで
電気系統の取扱い:電気系統の主な懸念点は、衝突損
す。フライバイワイヤ速度制御のために、駆動モータ
傷による絶縁状態と溶接修理の熱による損傷防止です。
への電力供給は高度なDC−ACコンバータによって行
図6に示される電気モジュールは一カ所に集中して置
われます。しかし、オーディオ、灯火器や空調などの小
かれ、故障発見と修理が迅速かつ簡便にできるように
さな電気負荷がたくさんあり、これらに対しては300
診断機能が設けられるでしょう。多分自動車メーカー
ボルト出力をDC−DCコンバータによって12ボルトに
によってモジュール交換システムが運営され、故障電
変換して使います。主燃料電池が切られている場合に
子ユニットは新品あるいは再生品と交換してメーカー
は普通の鉛酸電池を使います。基本的な電気システムコ
に返却することになるでしょう。同様にメーカーによ
ンポーネントのダイヤグラムを図6に示します。
る交換スキームは駆動モータや駆動電子パックに関し
<修理業界の役割>
ても必要になるでしょう。
この先進的な技術への修理業界の対処方法、修理工
従業員の訓練:燃料電池車の修理に特に必要な技能、知
場の安全対策、機器および訓練について以下のような
識および理解の範囲は、電力制御、交流/直流理論、電
課題があります。
子の故障発見、配管、バルブ、圧力レギュレータ、圧力
安全性の確保:燃料電池車には適切に管理されなけれ
容器、可燃ガスの取扱いなどです。サスペンション、ス
ばならない危険性があり、どんな修理作業についても
テアリング、ブレーキなどのメカニカル技法に加えて
安全を真っ先に考えねばなりません。
前記が必要となり、このように横断的な技能と知識を
可燃性ガスの取扱い:事故に会った車は車載コンポー
持つ人を見つけることは難しいでしょう。したがって
ネントにガス漏れがあると想定して取り扱わなければ
従来から自動車電気工やエンジン制御専門家を訓練し
なりません。修理作業を始める前に貯蔵タンク内に残
ているのと同じ方法で専門家を訓練することが必要と
っているガスは全て完全に抜く必要があります。即ち
なるでしょう。
ガスを他の圧力容器に回収あるいは条件を管理した燃
図6
自研センターニュース 2002年12月号
13
お客様相談室 レポート
最近の事故車修理におけるウインドガラスAssy
脱着に関する注意事項
写真1
リヤフェンダ(クォータパネル)やバックドアを取替ある
カーメーカーではこの点についてモール等にキズを付けに
いは修理する時に、クォータウインドガラスやバックウイ
くい取外し方法や、どこにクリップやファスナーがあるか
ンドガラスを取外さなければ修理できない作業が発生する
の詳細な構造を図示した脱着手順方法を修理書等で発表し、
ことがあります。取外し時、ガラスに付属しているモールや
ガラス部品の再使用を奨励しています。
(写真2,3 ホンダ
クリップの一部が損傷すると、ガラスAssyの部品そのもの
フィットの修理書より)
が取替になってしまう場合が出てくるようですが、多くの
写真2
さらに、最近のトヨタ自動車のマーク2ブリッドには、ガ
ラス脱作業時一部位置決めクリップが破損してもガラス
Assyの部品が取替にならないようクリップ破損時の取付方
14
自研センターニュース 2002年12月号
写真3
法も記載されていますので、ぜひ参考にしてください。
(図1,2)
図1 トヨタ自動車 MARK2 BLIT 修理書より抜粋
クオータウインドウASSY LH (マーク2ブリット)
室内側にも保護テープを貼る。
取替
●接着部に石けん水を十分に塗布する。
■クオータ ウインドウ脱着時の注意事項
●室内側からプライヤーなどでクリップのかん合をはずす。
●クオータウインドウ取り付けにおいて、クオータウイ
●スペーサのかん合をはずし、クオータウインドウ
ンドウのクリップが破損している場合、破損したクリッ
ASSY LHを取りはずす。
プの代わりにブチルテープを使用することで接着剤硬化
■クオータウインドウASSY LH清掃
中のガラス保持ができるため、クオータウインドウの再
●スクレーパーなどを使用して残った接着剤を削り取る。
使用は可能である。
(ガラス再使用時)
■クオータ ウインドウ ASSY LH取りはずし
〈注意〉
接着剤は必ず少し残す。
両面テープ
スペーサ
●ガラス外周を白ガソリンで清掃する。
〈注意〉
・新品のガラスも白ガソリンで清掃する。
・ウインドウモールデイングに著しい損傷がある場合は
新品に取り替える。
〈参考〉
クリップは位置決め用のため、破損してもガラスの再使
スペーサ
用時にはなくてもよい。
〈注意〉
■クオータウインドウASSY LH取り付け
・ガラスを再使用する場合は、取りはずす前にクオータ
ウインドウおよびボデーパネル部にガムテープなどを
貼り、ペンで取り付け時の合わせマークを付けておく。
・ガラスの図の箇所には、クリップ、スペーサおよび両
面テープが取り付けられておりクオータウインドウを
破損させないように注意して切断する。
・切断箇所および状況に応じて、ウインドシールドナイ
フとピアノ線を使い分けて作業を行う。
●切断した車両側接着剤が著しく凹凸のある場合は、ナ
●クオータウインドウ ASSY LH外周のボデー面に保
イフなどで平滑にする。
護テープを貼る。
〈注意〉
〈参考〉
図2 トヨタ自動車 MARK2 BLIT
接着剤は必ず少し残す。
修理書より抜粋
●破損したクリップの位置にプ
チルテープを貼り付ける。
(ガ
a-a
裏面
A部
ラス再使用でクリップ破損の場
37
セラミック端末
マーキング
合)
12
●接着剤のノズル先端を図のよ
8
うに切り取る。
12
8
マーキング
27
b-b
セラミック端末
a
12
●シーラントガンに接着剤をセ
b
ットする。
a
b
●接着剤をモールデイングに沿
c-c
マーキング
c
って図のようにビード状に塗布
する。
〈参考〉
8
A部
c
29
セラミック端末
12
B部
B部
8
マーキング
12
ガラスAおよびB部はマーキン
グ部を中心にして接着剤を塗布
する。
8
12
8
単位「mm」
自研センターニュース 2002年12月号
15
リサーチング ザ スケルトンズ
ニッサン エルグランド(E51系)
この「Researching The Skeletons」は外部から確認す
今回はニッサン エルグランド(E51系)を取り上げます。
ることができないフロントサイドメンバおよびリヤサイド
この車のフロントサイドメンバの内側には計5個のリイン
メンバ内側のリインホースメント等の位置や板厚を分かり
ホースがあり、最後部のリインホースは節状のプレートと
易く紹介していくもので、データは実際に自研センターで
なっています。また、先端部のカット位置はニッサン車体修
調査した内容を転記したものです。
復要領書に記載されているカット位置です。
左外側
左内側
4.0mm
1.7mm
2.3mm
1.3mm
1.2mm
カット位置
右外側
4.0mm
右内側
1.7mm
2.3mm
1.3mm
1.2mm
16
自研センターニュース 2002年12月号
カット位置
リヤ正面(リヤ エンド クロス ロア メンバ取付状態)
リヤ正面(リヤ エンド クロス ロア メンバ取外し状態)
リヤ サイド メンバ
リヤ上側(リヤ フロア リヤ取付状態)
リヤ上側(リヤ フロア リヤ取外し状態)
1.5mm
1.6mm
1.6mm
カット位置
1.0mm
1.8mm
2.6mm
1.5mm
2.6mm
リヤ下側
自研センターニュース 2002年12月号
17
新塗装エリアの紹介
1.はじめに
2003年度、自研センターは30周年を迎えます。塗装エリアは創立以来、約30年間メンテ
ナンスを実施しながら使用してきましたが老朽化が進んだために、2002年8∼9月の2カ月
間の工事で全面的に設備が更新されました。そこで今回塗装エリア更新の基本コンセプト
と設備について紹介します。
2.基本コンセプト
今回の塗装エリア更新の基本コンセプトは、
“環境にやさしい塗装”という事で、それぞ
れの設備を導入しました。
(1)塗装ブース・調色室内スプレーブースには、従来のフィルター式排気装置よりも、塗料
ミストの捕集効率の良い、水洗式排気装置を採用し、臭気の大気への飛散も低減しました。
(2)今回、下地処理場(サンディングルーム)にピットを設置し、空研時の粉塵をピットに
吸引し、フィルターで除去してから排気する事により大気への拡散を軽減しました。
さらに、ピットに粉塵が吸引されるため、作業者も粉塵を吸う事も低減され、床への飛
散も防止でき安全衛生面でも、やさしい設備となりました。
(3)また、揮発性有機化合物(VOC)の低減できる補修用水性塗料の導入も開始しました。
3.更新設備
しました。
(1)塗装ブース・・・ANDEX製 CAB−07(写真1)
●
●
ブース室内を従来よりも広げ、幅 5m×長さ7m×高
さ2.7mとし受講生をブース中に入れての研修を可能に
写真1 塗装ブース
18
自研センターニュース 2002年12月号
コンピューターで給排気をコントロールしブース内
圧を常に良い状態に保つ最先端塗装ブースです。
●
水洗式排気装置の採用で塗料ミストの大
写真2 水洗式排気装置のしくみ(矢印はエアーの流れを表しています)
気への拡散を低減しています。
(写真2)
塗装ブース
塗装水洗式排
気ユニット
(2)下地処理場(サンディングルーム)
地下ピット
写真3 下水処理(サンディングルーム)
(写真3)
●
排気ピットを設け、研磨作業時の粉塵を強
近赤外線ヒーター
制排気し、粉塵をフィルターで除去するため、
大気への拡散を低減しました。
●
吊り下げ移動式近赤外線ヒーターを導入
して、パテ等の乾燥作業性を向上しました。
下地処理場
排気装置
排気ピット
(3)調色室(写真4)
●
写真4 調色室
従来よりも室内を広くして、8名が同時に
調色実習研修できるようになりました。
●
調色テーブルには、塗料から蒸発する有機
溶剤を排気する装置が設置され、調色作業中
に作業者がなるべく有機溶剤を吸引しない
ようになっています。
●
水洗式
スプレーブース
水洗式
スプレーブース
スプレーブースには、水洗式が採用され塗
料ミスト・臭気の大気への飛散を低減してい
ます。
4.まとめ
今回の設備は、環境にやさしい塗装を基本コンセプト
にしました。今後は、VOCの大気放出を低減できる水
減らすなどの作業者からも、環境にやさしい塗装を実施
していきたいと思います。
性塗料による補修作業と、作業を工夫して材料使用量を
自研センターニュース 2002年12月号
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指数テーブル マニュアル作業項目の解説
−35−
前回(本誌11月号)は指数テーブル マニュアル(2001年
図1
10月発行)のM230インストルメント パネル脱着について
M240
解説しました。今回も指数テーブル マニュアル( 2002年
●印の部品は当該作業範囲
テールパイプAssy脱着または取替 1台
10月発行)を基本に、メカ系の作業項目『M240テール パ
イプ脱着または取替』について解説します。
(図1)
1.基本的な前提条件作業
車種によりリヤ サスペンションAssyを取り外した状態
からの作業になるケースもあり指数テーブル車種別編集編
の摘要欄を参照してください。
2.指数に含まれる主な作業
前提条件および作業内容
*必要範囲の付属品の脱着または取替
指数に含まれる主な作業
*必要範囲の付属品の脱着
主な付属品とは
主な付属品
●
エキゾースト パイプ ガスケット
・エキゾーストパイププロテクタ
●
エキゾースト パイプ プロテクタ
●
エキゾースト パイプ サポート
目名を『テールパイプ脱着または取替』としています。従来
●
エキゾースト パイプのOリング(取替)
の作業項目名に取替を追加して作成しています。作業範囲
●
エキゾースト パイプ ブラケット(取替)
ではエキゾースト パイプのOリング、エキゾースト パイプ
●
エキゾースト ディフィザー(取替)
ブ ラケット、エキゾースト ディフィザーの組替作業等が取
・エキゾーストパイプガスケット ・エキゾーストパイプサポート 3.指数では除く作業
替作業には含まれます。
* カタリストコンバータ排気温センサーの配線脱着(セン
2.テール パイプを脱着して他の作業をする場合は問題あ
サーをカタリス コンバータから取り外す作業は含みますが、
りませんが、テール パイプのみが損傷し、取替をする場合
車室内より配線を縁切し取り外す作業は除きます。
については指数の適用出来ません。
(単体作業には適用は出
備考 来ません。)
1.指数テーブル2001年12月号の掲載車種一部より作業項
「構造調査シリーズ」
新刊のご案内
自研センターでは新型車について、損傷した場合の復元
車 名
No.
J-311
トヨタ プロボックス
NCP50V,51V,
58G,59G,
NLP51V
J-312
トヨタ サクシード
NCP50V,51V,
58G,59G,
NLP51V
J-313
マツダ デミオ
DY3W,DY5W
J-314
トヨタ ヴォルツ
ZZE136,137,
138
修理の立場から見た車両構造、部品の補修形態、指数項目
とその作業範囲、ボデー寸法図など諸データを掲載した「構
造調査シリーズ」を発刊しておりますが、今月は右記新刊を
ご案内しますので、ぜひご利用ください。定価は各1,120円
です(税込み、送料別)。
お申し込みは自研センター総務企画部までお願いします。
TEL 047-328-9111
FAX 047-327-6737
20
自研センターニュース 2002年12月号
型 式
第39回ボデーリペア懇談会開催
10月31日、自研センターにおいて自動車メーカー9社より
15名、合計33名が出席し、今年度初めての「ボデーリペア懇
3.ディスチャージヘッドランプ(コンピューター)点検方
法について
談会」が開催されました。このボデーリペア懇談会は損保業
目視での損傷がない場合のコンピューター点検方法につ
界と自動車業界をつなぐ自研センターにとって、最も重要
き、トヨタ自動車より、点検方法をご紹介いただき、つづい
な会議の一つです。自研センターが日常行っている、車の
て各社の現状を報告いただきました。
「損傷性・修理性(壊れにくさ・経済的な修理のしやすさ)」
の調査研究の結果を発表し、自動車メーカーに改善提案を
行っていく場でもあります。
4.RCAR総会報告
9月22日から27日にスウェーデンで開催されたRCAR総
会の模様を報告しました。自研センターは「安全ボデーのフ
当日はまず、自研センター 加田康明代表取締役より挨
ロントサイドメンバー修理方法が衝突特性に与える影響の
拶として、損保業界と自動車業界をつなぐ場として会議へ
研究」
「フロントサスペンションの損傷点検マニュアルと損
の積極的な参加をお願いしました。次に八束重宣取締役総
傷事例集の作成」の2テーマを報告しました。
務企画部長よりJKC活動概要報告を行い、続いて下記テー
マに沿って懇談を行いました。
欧米諸国は「ムチウチ症防止」に代表される安全性につい
ての研究に力を注いでおり、また「損傷性・修理性」の研究
については着実に進められています。
1.
「損傷性・修理性」調査結果の報告と改善依頼
5.自研センターからの改善提案の受発信ルールについて
02年度上期までに実施した8 車種の、フロント部および
自研センターから各自動車メーカーへ発信する改善提案
リア部それぞれ8km/h・15km/hの衝突実験結果を報告し、あ
の発信方法と、運営ルールを案内しました。統一フォームや
わせて改善を提案しましたが、各自動車メーカーからは前
メール送信先、2カ月以内の回答希望等運営の詳細を確認し
向きな回答がありました。
ました。
2.ヘッドランプブラケットの設定について
指数部よりヘッドランプブラケット設定車種について、指
懇談の後も、大変多くの貴重なご意見をアンケートにい
数データの作成を行っていることを案内し、各自動車メー
ただきました。この場を借りまして御礼申し上げます。損
カーより現状の報告をいただき、意見交換を実施いたしま
傷性・修理性の改善を通じ、すべての自動車ユーザーのメリ
した。現在のヘッドランプブラケット部品販売状況など貴
ットとなるような活動を今後も皆様とともに進めていきた
重な情報も提供していただきました。
いと考えております。
自研センターニュース 2002年12月号
21
第16回自研センター
自研センターでは、2003年
「一般提案」募集を行います。日
頃、
損害調査業務を進める上で、損傷車の復元修理に関連し
て気づかれた改善策、創意工夫、アイデア、実際の取り組み
(5)改善案
どうすれば改善できるか。
(6)効果
例などをご提案願います。
皆さんの現場の体験に基づいたあ
どのような効果が期待できるなか。
写真概念図等
るいは日頃お考えになっているアイデアをお待ちしており
を付け分かりやすく説明してください。
r 応募資格
ます。
q テーマ
損害保険会社の社員、
損害調査会社の社員、
アジャス
ター(グループ提案も歓迎します。)
(1)自由課題
ただし、損傷車の復元修理に関することに限ります。
(2)立会い・見積技法の改善提案
t 審査・表彰
弊社提案委員会で審査します。
損傷部位・範囲の確認方法、見積の適正化、迅速化な
入選提案:賞状と商品を贈呈します。
どに関するもの。
佳作数点:賞状と商品を贈呈します。
(3)損傷車の復元修理についての改善提案
合理的な修理方法、工具、機具、治具などの改善案など。
(4)損傷性、修理性の向上に関する提案
補給部品の形態、取り付け方法など。
w 募集期間
参 加 賞:記念品を贈呈します。
y その他
(1)入選提案
「自研センターニュース」
誌上で発表しま
す。
(2)応募いただいた
「提案」
の所有権は自研センターに
平成15年1月6日∼2月末。
e 記載内容
所属します。
また、
応募提案原稿は返却いたしませんので、
あら
なるべくA4判サイズの用紙を利用し、以下の事項を記載
かじめご承知ください。
送付先
の上送付してください。
(1)所属会社、
所属部署
〒272-0001 市川市二俣678-28
(2)氏名
(株)自研センター提案事務局
(3)改善提案名称
TEL 047-328-9123(総務企画部内)
(4)問題点または現状
現状で困っている内容、
不便に感じている内容。
バリアショット一般公開のお知らせ
当センターのバリア テスト装置(衝突実験場)
は、設備的に高いレベルの
ものです。バリア衝突実験の模様を関係業界(団体)各社を始めとした一般
(業界外)の皆様方にも見学いただけるように年5回『バリア ショット一
般公開日』を計画し、毎回多くの方々が見学されています。
バリア ショット一般公開日のご案内資料等用意していますのでご希望
の方は下記まで御連絡ください。なお、定員(約80名)
になりしだい、締
め切らせて頂きます。
総務企画部 1 047-328-9111
22
自研センターニュース 2002年12月号
次回公開日の予定
2003年
(木) 午後2∼3時
1月16日
衝突形態:乗用車のバリア衝突ま
たは車対車衝突を予定
(注)衝突テスト形態は都合で変
更することがあります。
日本アウダテックス社
指数テーブル「2002年12月号」発行のご紹介
●2002年12月号 指数テーブル(4メーカー・5車種)
メーカー名
トヨタ
マツダ
スズキ
ダイハツ
車 名
型 式
*「2002年12月号」のみの単独販売は行っておりません。
購入を希望される方は、
「2003年版指数テーブル」セット
ヴォルツ ZZE130系
デミオ
DY3W・DY5W系
スピアーノ HF21S系
アルト ラパン
HE21S系
コペン
L880K系
(年間購読)
〈商品番号:2003 価格18,000円〉
をお求めく
ださい。
*バックナンバーは「96年版」
「97年版」
「98年版」
「2001年
版」
「2002年版」
となります。
なお、
在庫がなくなり次第販
売を終了させていただきますのでご了承ください。
◆「指数テーブル」のご注文およびお問い合わせ◆
日本アウダテックス株式会社
TEL:03-3356-3011/FAX:03-3356-3620
●編集後記●
12月に入りますと「もう師走か」と、時間(とき)の経つ早さに驚かされます。ついこの前、2002年が良き年である
ことを願いつつスタートしたのに、もはや師走かと思わずにはいられません。2002年も色々なことが世界各地で、日
本各地で、自研センターで起こりました。巷では世界の10大ニュースや日本の10大ニュース等々、今年の出来事を様々
な視点で捕らえランキング報道がなされるのでしょう。ところで世界や日本の出来事や政治やスポーツの世界の出来
事はさて置き、ささやかながら自研センターのこの1年はどのような年であったのでしょうか。大きな出来事である
かどうか異論の上がることを省みず編集事務局が順不同で幾つか取り上げてみました。4月から損害保険業界へ向け、
新たに通信講座を開設しました。8月から9月には既にご案内をしておりますが当社リサーチ工場の塗装エリアを中心
として大改装を行いました。11月には輸入車指数の作成促進が決定され、またJKCニュースを来年度4月からフルカ
ラー化にすることが決定されたこと等が挙げられるのではと思います。他にも紙面が許されれば取り上げるべき出来
事は多々ありますがこれ位にして置きます。
いずれにしても皆さまにとって2002年はどのような年だったのでしょうか。
「今年は良かった来年も良い年にと」
あるいは「来年こそ良い年に」と様々な模様であろうと思います。ご家族や自らの1年を振り返り10大ニュースや
5大ニュースを考えてみるのも師走の行事としては如何でしょうか。
末筆となりますが、このニュースが皆さまのお手元に届いてから、まだ2002年は2週間位を残しますが、その間何事
も無くそして新たな2003年を迎え、その1年が素晴らしい1年になりますよう祈念いたします。
●お詫びと訂正●
q本誌2002年10月号に誤りがありましたので、深くお詫び致しますとともに下記の通り訂正をお願い致します。
〈7ページ 2行目〉
8月に「クラウンマイルドハイブリッド」−−削除
w本誌2002年11月号で「構造調査シリーズ」として紹介しました新刊のうち、
『J-310 フォルクスワーゲン ゴルフ、
ゴルフワゴン(1JAPK)』は特別価格で定価2,160円(税込、送料別)です。どうかご了承ください。
e本誌2002年11月号別冊qトヨタ カルディナ 5ページ価格欄のうち右下段 フロント サイド メンバ LH 1,400 の
項目を削除してください。
自研センターニュース 2002年12月号
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自研センターニュース 2002.12(通巻327号)平成14年12月15日発行 昭和51年5月27日 第三種郵便物認可 定価336円(消費税込み、送料別途)
C 発行所/株式会社自研センター Á272-0001 千葉県市川市二俣678-28 Tel(047)328-9111(代表) Fax(047)327-6737
発行人/加田康明 編集人/八束重宣 ⃝
※乱丁、落丁の場合はお取り替えいたします。
http://jikencenter.co.jp/
自研センター来訪者一覧
10月17日(木) 日本興亜損調
18日(金) サンメッセ(株)営業部
角田部長 他1名
村瀬部長 他1名
25日(金) 一橋大学大学院経済学研究科
野田氏 他2名
29日(火) イサム塗料(株)営業企画部
木元車両塗料事業部長 他3名
30日(水) 神奈川自動車専門学校
篠田教頭 他3名
BSサミット
11月 6日(水) KART(韓国)
2
坂井教育部長 趙マネジャー 他5名
自研センターニュース 2002年11月号
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権利の侵害となりますので、その場合には予め、発行人あて、書面で許諾を求めてください。
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