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総合商社原論特別研究会発足

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総合商社原論特別研究会発足
貿易会だより
総合商社原論特別研究会発足
「総合商社原論-未来へ向けた商社のアイデンティティの再確認-」をテーマとす
る特別研究事業を行うため、総合商社原論特別研究会を設置し、11 月 1 日、第 1 回会
合を開催した。
1. 設置目的
日本固有の存在といわれる総合商社とはどのような存在なのか、なぜ、日本に生ま
れ発展してきたのか。どのような企業精神で事業に取り組み、社会に貢献してきたの
か。これからの総合商社像はどのように変わっていくのか、また変わらない本質は何
か、など、いま一度原点に戻り、これからの「総合商社像」を提示する。
2. 研究内容(予定)
・
「
『総合商社』とは何か」という問いに対して、他業界の人々、一般の人々にも理解
してもらえるような明確な答えを案出する。
・そこでは、明治期以降の日本の経済発展において、総合商社各社がどのような貢献
を果たしてきたか、どのような姿勢、精神で事業に取り組んできたかを、具体的な
事例をベースに整理する。
・日本の GDP、雇用、対外投資等のマクロ指標に占める総合商社のシェア等の形で、
総合商社のプレゼンスを定量面でも明らかにしていく。
・また、総合商社は日本固有の業態といわれることを踏まえ、他国においてはなぜ総
合商社が育たなかったのか、必要とされなかったのかについて整理することからも、
商社の存在意義を検討する。
・これらを踏まえた上で、これからの総合商社像を描き出していく(何が変わるのか、
変わらない本質は何か)。
3. 特別研究会構成
主 査:田中隆之 専修大学 経済学部教授
座 長:日高敏充 ㈱三井物産戦略研究所 副社長
委 員:常任理事会社 8 社(伊藤忠商事㈱、住友商事㈱、双日㈱、豊田通商㈱、
阪和興業㈱、丸紅㈱、三井物産㈱、三菱商事㈱)
日本貿易会 専務理事・常務理事
事務局:日本貿易会企画グループ
4. スケジュール(予定)
活動期間:2010 年 11 月~ 2012 年 3 月
・2010 年 11 月~ 2011 年 9 月 情報収集、意見交換
・2011 年 10 月~ 2012 年 3 月 報告書とりまとめ
・2012 年 6 月 報告書発刊
2010年11月号 No.686 57
貿易会だより
日 誌
1 日 日本貿易会生物多様性セミナー
(P.38)
4 日 第 261 回 日 本 貿 易 会 ゼ ミ ナ ー ル
(P.29)
10 月
ワーキンググループ
14 日 第 1544 回定例午餐会
14 日 2010 年度後期横浜国立大学大学
院環境講座(P.43)
4 日 第 38 回法務委員会
20 日 第 58 回貿易保険委員会
5 日 第 70 回経済協力委員会
20 日 貿易手続効率化小委員会
5 日 第 8 回民法改正検討ワーキンググ
21 日 第 35 回総務専門委員会・幹事会
ループ
22 日 第 38 回財務委員会
6 日 第 30 回人事委員会
25 日 第 56 回市場委員会
6 日 貿易記者会との懇親会
28 日 第 89 回総務専門委員会
8 日 実務者向け適格説明会
28 日 第 9 回民法改正検討ワーキンググ
13 日 第 256 回運営委員会
13 日 第 10 回環境関連法規制説明会
13 日 第 166 回 安 全 保 障 貿 易 管 理 検 討
ループ
29 日 日スペイン、日アイルランド社会
保障協定に関する説明会(P.59)
貿易動向調査委員会 宇部興産㈱宇部ケミカル工場見学 9 月 28 日
貿易動向調査委員会(委員長:田川真一
丸紅㈱ 丸紅経済研究所 チーフ・エコノミ
スト)では、
各産業分野の動向を踏まえ、
「わ
が国の貿易見通し」を作成し、毎年12月
に対外発表しているが、日本の主要産業
の現場に対する理解を深めることを目的と
して、2010 年 9月28日に宇部興産㈱宇部
ケミカル工場(山口県宇部市)を見学した。
宇部興産㈱宇部ケミカル工場では、地
ネルギー・環境部門といった幅広い事業を
域との「共存同栄」を掲げる同社発展の
展開している。小惑星探査機「はやぶさ」
歴史の説明を受けた後、バス車中より16 万
の部材などにも利用された高品質素材は
㎡(東京ドーム約14 個分)の広さを持つケ
主に国内生産へ振り向け、汎用品は海外
ミカル工場を見学した。同社は海底炭田の
生産へシフトさせるなど、グローバルかつ
石炭生産から化学製品製造へと事業を発
多角的な事業への取り組みが紹介された。
展させ、現在、化成品・樹脂部門のほか、
建設資材部門、機械・金属成形部門、エ
58 日本貿易会 月報
参加した委員各位からも各現場での説
明に対して、最近の生産概況や今後の見
貿易会だより
通し、海外市場展開の方向性などについ
担当者各位より多大なご支援とご協力を頂
て活発に質問が出された。
いた。記して深謝申し上げる次第である。
最後に、本見学会の準備・開催に当たり、
(調査グループ)
宇部興産㈱ 高雄大助氏、ならびに工場ご
グアテマラ共和国政府主催
アルバロ・コロン・カバジェロス大統領来日懇談会
10 月 21 日
10月20日から23日まで、グアテマラ共
和国のアルバロ・コロン・カバジェロス大統
領が実務訪問賓客として来日されたのを機
会に、10月21日に同国政府主催でビジネス
界との懇談会が開催された。当会は日本経
団連と協力する形で、市場委員会から直田
宏 副委員長
(伊藤忠商事㈱海外市場部長)
をはじめとするメンバー企業が出席した。
同会合では、コロン大統領から、①同
扱い品目(コーヒー、自動車等)を紹介し
国経済の発展が継続していること、②投
た上で、同国が進める法整備の詳細、グ
資環境を改善させる法整備が進んでいる
アテマラ、コスタリカ、エルサルバドル、
こと、等が紹介され、日本からの投資拡
ホンジュラス、ニカラグアの中米 5 ヵ国によ
大に期待を寄せている考えが示された。
る中米関税同盟の動向を伺う等活発な意
他方、日本側出席者からは、同国との取り
見交換が行われた。 (国際グループ)
日スペイン、日アイルランド社会保障協定に関する説明会 10 月 29 日
日スペイン社会保障協定(2008 年 11 月
署名)および日アイルランド社会保障協
定(2009 年 10 月署名)は、両国の立法府
での承認手続きを経て、共に 2010 年 12 月
1日に発効することとなった。両協定が
発効されれば、わが国の社会保障協定締
結国数は12 ヵ国となり、日本とスペイン
およびアイルランドの社会保障制度の二
重加入等の問題が解消されることになる。
協定発効後は、全国の年金事務所で二
2010年11月号 No.686 59
貿易会だより
重加入免除等に関する申請手続きが行わ
目となる。
れることになる。発効に先立ち、当会は
なお、2009 年10月現在のスペイン長期
日本在外企業協会と共催で、厚生労働省
滞在邦人数は4,322 名(そのうち民間企業
より年金局国際年金課の小出顕生課長、
関係者は 656 名であり、その同居家族は
小嶋克利氏、長尾文美氏、日本年金機構
545 名)、アイルランド長期滞在邦人数は
より事業企画部国際事業グループの村上
1,075 名(そのうち民間企業関係者は 209
達雄氏を招き、両協定の概要および手続
名であり、その同居家族は103 名)である。
きについて説明を受け、質疑応答を行っ
詳しい説明、手続き、Q&A について
た。
当日は、両団体会員企業より約 30 名
は、社会保障協定に関するホームページ
が出席し、
講師の説明に熱心に耳を傾け、
http://www.nenkin.go.jp/agreement/
質疑応答も活発に行われた。当会におけ
index.html をご覧ください。
(総務グループ)
る社会保障協定の説明会は今回で 11 回
平成 22 年秋の叙勲・褒章
11 月 4 日
このほど、当会会員関係者では下記の方々が受章の栄に浴されました。
11 月 4 日
心からお祝い申し上げます。
(敬称略・五十音順)
〈 叙 勲 〉
○旭日重光章
川本信彦
本田技研工業㈱
元社長
崎長保英
川崎汽船㈱ 元会長
〈 褒 章 〉
○藍綬褒章
荒木隆司 トヨタ自動車㈱ 番 尚志
60 日本貿易会 月報
元副社長
三菱倉庫㈱ 元会長
日本貿易会ホームページ
コンテンツのご紹介
日本貿易会ホームページでは、毎月、日本貿易会月報の内容を PDF データで掲載しており
ましたが、このたび E-Book(電子ブック)形式での掲載を始めました。これにより、パソコ
ンやスマートフォンなどから、Web 上で実際の本と同様のイメージで、ページをめくるよう
に冊子感覚でご覧いただけます。また、キーワード検索やページ拡大表示機能も付き便利になっ
ていると思います。ご高覧いただきましたら幸いです。
2010年11月号 No.686 61
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