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準天頂衛星からの広域同報小容量データを活用した リアルタイム防災
準天頂衛星の簡易メッセージ機能を活用した 災害情報伝達の実用化に向けた取り組み ~RedRescueプロジェクト~ 株式会社 NTTデータ SPACシンポジウム 2013 Copyright © 2012 NTT DATA Corporation RedRescueプロジェクト 文部科学省「平成24年度 地球観測技術等調査研究委託事業」 「測位衛星の簡易メッセージ機能の価値を向上させる国際展開可能な 防災情報プラットフォームの構築」 平成24年度から3カ年の計画で調査、研究開発、実証実験等を実施 RedRescue REal-time Disaster REsponse using Small-Capacity data from the UniversE Copyright © 2012 NTT DATA Corporation 2 取り組みの背景 東日本大震災の教訓として、情報伝達手段の重要性 破損・バッテリー切れ等によ る防災無線からの情報伝達が 遮断 電力、通信インフラの被害によ るテレビ、インターネットが 利用困難に 発災時における防災施設の 手動制御の必要性 ? 「情報空白期間」の発生による 避難行動への支障 Copyright © 2012 NTT DATA Corporation 防災設備の制御のための 対応が困難 3 取り組みの背景 国をまたがる大災害への対応 スマトラ島沖地震(2004年) インドネシア、インド、スリランカ、タイ、マレーシア、マダガスカル、 ソマリアなど東アフリカ等でも被害が発生 在留外国人の死亡者、行方不明者多数。日本人も多数の方が被害。 要因・課題 情報通信インフラが不足 外国人向けの災害情報の不足 住民が津波に対して無警戒 Copyright © 2012 NTT DATA Corporation 4 通信インフラとしての準天頂衛星の有用性 災害時における携帯通信手段 宇宙技術の有効利用 GPS 携帯電話 測位信号 準天頂衛星 + 防災メッセージ 衛星電話 地上インフラの障害 衛星が利用可能で により、携帯電話が も、衛星電話は普 及率は低い。 使えない可能性。 GPS端末の普及率と 準天頂衛星の補強信号 に着目! 広く普及したGPS対応端末 携帯電話 カーナビ 測位補強用のL1-SAIF信号に 防災メッセージを重畳 Copyright © 2012 NTT DATA Corporation 5 アジア・オセアニア地域への利用拡大 ■準天頂衛星のカバレッジから東南アジアを中心に利活用を見込 ■東南アジアではスマトラ沖地震での津波被害や台風等による風 水害が多く発生 ■通信インフラは携帯網を中心に発展途上であり、準天頂衛星が もたらすメリットをより発揮できる可能性 Copyright © 2012 NTT DATA Corporation 6 RedRescueプロジェクト 取り組みのポイント ①スマートフォンやカーナビなど広く普及した端末で、緊急メッセ ージが直接受信可能であること。 ②準天頂衛星の「超広域一斉配信」「小容量データ(212bit/s)」 の特徴を踏まえ最大限有効活用できること。 ③アジア・オセアニア地域への利用拡大のため、EU等との連携を 含め国際展開が可能なソリューションとすること。 ④測位情報と組み合わせて、緊急時において、利用者が、自律的に 状況に応じたアクションができるよう支援すること。 7 Copyright © 2012 NTT DATA Corporation 7 RedRescueプロジェクト 取り組みの概要 準天頂衛星を活用した緊急メッセージの送受信と行動支援 準天頂衛星 「みちびき」 GPS 位置情報 測位補強 データ モニタ局 Copyright © 2012 NTT DATA Corporation IMES (屋内GPS) 位置情報 (屋内) 防災 メッセージ 防災センター 行動支援 アプリケーション 8 L1-SAIF信号の活用方法 L1-SAIF for Augmentation(250bps) Web Page / service 1 Message / 2-6 sec Data 212 bit L1-SAIF for Emergency Alert Message (250bps) 3G WIFI WAN LAN External database <Data Format> Msg Type Target Area Disaster type Etc Built-in Application Internal database Map Mobile devices Copyright © 2012 NTT DATA Corporation 9 今年度の実証実験(その1:静岡市) 10/22 実施 地震から津波の災害シナリオを想定し、準天頂衛星の実機 『みちびき』を用いて防災情報提供の有効性を検証 実証実験内容 ◎南海トラフ巨大地震(M9クラス)のシナリオ 震度7の強い揺れ、最大波高6mの津波災害を想定 情報通信の不通を踏まえた実用シナリオ ◎準天頂衛星のメリットの確認 既存インフラの影響を受けることなくメッセージを伝達 情報を取得することが困難な環境下での避難行動 ◎土地勘のない旅行者を想定した避難誘導 Copyright © 2012 NTT DATA Corporation - 10 10 実証実験のシナリオ(その1:静岡)10/22 実施 津波到達 平常時 状況 発災前 地震発生 発災直後 アプリの情報を 震度速報 26日10時00分頃 地震による強い揺 れを感じました。 海岸付近移動中 発災から4分後 基に即時避難 避難情報 東日本大震災クラス の津波が来襲します。 ただちに避難してくだ さい。 避難情報 現在地 防御行動 震度速報、避難情報の表示 避難完了 できるだけ近所の方にも 声をかけて避難してくだ さい。 津波避難タワー2 表示 <大津波警報> 静岡県 26日10時30分 巨大 避難勧告 津波避難タワー1 緊急地震速報の表示 津波避難タワーへ こちらは〇〇市です。 本日発生した地震に伴う 火災のため、〇〇時〇 〇分○○町に対して避 難指示を出しました。 ただちに○○小学校へ 避難してください。 海 気象情報の 津波情報 [津波到達予想時 刻・予想される津 波の高さ] 静岡県 震度7静岡市東部 気象情報 東京地方 晴れ 南の風 強く 波高 0.5m 降水確率 06-12時 10% 12-18時 10% 18-00時 10% 00-06時 10% 予想気温 30度 津波警報 大津波警報を発表し ました 津波警報、津波情報、 避難勧告の表示 受信イメージ 準天頂衛星の利用 スマホ L1-SAIF信号 受信機 Bluetooth Copyright © 2012 NTT DATA Corporation - 11 11 実証実験(スマートフォンイメージ) 防災メッセージ受信時の状況 端末内蔵のアプリケーションに よる避難経路の誘導 Copyright © 2012 NTT DATA Corporation 12 今後に向けて 準天頂衛星システムを通信手段として活用できることを検証 地上の通信状況によらず伝達する手段としての有効性を確認 1.緊急メッセージの送受信方法の確立 実利用条件下での配信の優先順位、配信タイミング、冗長性 2.アジア・オセアニア地域における適用 風水害等の災害が多発し、通信網がぜい弱な地域への貢献 3.避難誘導アプリケーションへの要求事項確認 平常に利用しているもので本技術を活用できる環境を提供 ■実用までの課題として 汎用的な受信デバイスへの受信機能の組込、アジア・オセアニア におけるサービスレベル、既往の防災情報伝達手段との融合 等々 Copyright © 2012 NTT DATA Corporation 13 Copyright © 2011 NTT DATA Corporation This document contains confidential Company information. Do not disclose it to third parties without permission from the Company. Copyright © 2012 NTT DATA Corporation