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「ゲンバ男子」始めます

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「ゲンバ男子」始めます
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特集 「ゲンバ男子」始めます
「ゲンバ男子」始めます
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問い合わせ/経済振興課(☎ 85ー6240)
平成25年度工業統計によると市内の製造業698社のうち、98.7%を中小企業が占
めていますが、中小企業においては、若者の製造業離れが深刻化する中、若い人材
の確保が困難を極めています。 こうした中、技術の現場で生き生きと活躍している若手技術者を広く紹介するこ
とで、製造業のイメージアップを図り、若い年代に対して技術者として働くことへ
の関心を高めてもらうことを目的に、大阪市のビジネスサポート拠点「大阪産業創
造館」が始めた「ゲンバ男子」プロジェクトに中部圏で初めて取り組むこととしま
した。今回の特集は、取材をした市内の現場で働く若者たちを紹介します。
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広報春日井 平成 27 年 10 月 1 日号
特集 「ゲンバ男子」始めます
久野 紘嗣さん(23歳)
志高く
製造部1年目の久野さんは、鉄の六
面体切削加工のファーストステップ
である上下面を削る作業を主に担当
している。上司の北出さんから切削技
術や職人としての心構えを教わる
日々だ。仕事のポリシーは「向上心」。
高い精度を保ちつつ、生産力を上げる
ことが今の目標。
「 思い通りの製品が
できると、やってやったなと思いま
す」。大学時代は人文学を専攻したが、
仕事は大好きな車に携わりたいと思
い、ものづくりの世界に入った。特技
はボウリング。
北出 智さん(39歳)
やるなら一番がいい
北出さんが担当しているのは金型材とな
る鉄の六面体加工。1/100㎜単位の正確さ
が必要とされる。熱で伸び縮みする金属を削
り、決められた寸法にぴたりと合うものがで
きたときの面白さが快感だと言う。
「 一つ一
つが自分の作品」。一日に約100個もの六面
体をつくる北出さんは、社内で一番ミスが少
ないと自負する。
「 やるなら何でも一番を目
指したい。だから仕事も一番を目指す」。土日
にはサッカーチームで子どもたちにサッ
カーを教えるスポーツマン。毎日の楽しみ
は、息子と過ごす時間だ。
前田鐵鋼㈱
(東野町)
紀元前の昔から国の富や人々の豊かさを支える最上の素材“鐵(てつ)”にこだわり、特殊
鋼材から普通鋼材まであらゆる鋼材ニーズに技術で応える「METAL 1st STATION」
。
広報春日井 平成 27 年 10 月 1 日号
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特集 「ゲンバ男子」始めます
山口 正高さん(35歳)
目指すは溶接界の頂
入社17年目の山口さんの担当は、消火栓の一部となる配管
の溶接。
「毎回同じ溶接ができないところが難しいが逆に面
白くもある」。溶接の技術は社内で一番であると自負する山
口さんは、県内の競技会で2位という素晴らしい腕前だ。目指
す先は、世界ナンバーワン。
「命に関わる部品なので、お客様
に迷惑を掛けないように」をモットーに技術の向上を追求す
る彼は、仕事に対してとても真摯(しんし)である。体を動か
すことが好きな山口さんの趣味はゴルフ。
山添 聖哉さん(20歳)
諦めず、まずはチャレンジ
山添さんは入社2年目にして、溶接による呼水槽の製作を任さ
れている。仕事の面白いところは、自分にしかできないことをやれ
るところ。免許を取得し、会社にある唯一の溶接ロボットを操作し
ている。ポリシーは「無理なことを言われても、何でも挑戦するこ
と」。短時間で新しいことを覚えなければいけないときもあるが、
「時間がないことをプラスに捉えて、早く技術を身に付けて効率を
上げよう!という気持ちでやっています」と前向きに語る。趣味は
アウトドア。
木村 光さん(20歳)
地道な努力が結果を生む
コンクリート製品の型枠製造においては、いかに精度よくつくる
ことができるかが鍵となる。入社3年目の木村さんは型枠づくりの
難しさと直面しながら技術の習得に努力している。溶接の県大会で
4位の成績を収める腕前の持ち主だ。ここまで技術が上達できたの
は、木村さんの真面目な性格と地道な努力があったからだと周囲の
人々は言う。普段お世話になっている同じチームの先輩が目標。
「先輩
のように後輩に頼られ、
会社に信頼される職人になりたい」
と語った。
㈱コンテック
(美濃町)
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コンクリート2次製品(側溝、擁壁、土留めなど)用鋼製型枠や圧力容器の製造、溶接配
管を得意とする溶接技術集団。
広報春日井 平成 27 年 10 月 1 日号
ものづくりはチームワーク
銅合金鋳造工場の工場長を務めている岩崎さん。自分の業務
以外にも、工場全体の流れを見て指示を出したり、従業員の体調
にも気を配る。仕事のポリシーは「一生懸命」。1300℃にもなる
銅をスピード勝負で扱う危険と隣り合わせの作業もあるため、
とにかく真剣に取り組むことを常に考えているという。
「工場の
中は本当に暑いけれど、チームワークで1つのものをつくれるこ
とはやりがい」と語る。休日は家族と一緒に過ごしたり、温泉で
リフレッシュしたりしている。
堀 隼大さん(21歳)
時間との戦い
アルミ鋳造の最初の工程である中子取りを担当する堀さんは
入社3年目。鋳型におさめる中子は、樹脂と硬化剤を混ぜた砂を
型枠に入れてつくる。
「 気温による違いはあるが、早くて5分程
度で固まってしまう砂を、固まり始める前にきれいに型枠に押
し込む重要な作業です」と語る。手早く、かつ美しく。複雑な型枠
に砂を入れ、中子をつくる堀さんの目は真剣そのもの。つくられ
た部品は変電所や船、車などさまざまな場面で私たちの暮らし
を支えている。厳しい目で製品にチェックを入れる堀さんの趣
味は登山。槍ヶ岳や剣岳など岩登りもあるような厳しいコース
がある山に挑戦している。
池尾 竜吾さん(22歳)
一切の妥協なし
銅合金鋳造工場で、製品の仕上げ・点検工程を担う5年目。
工具を使用し、成形作業を行う。真夏の作業場でも長袖の池尾
さんの作業服は、銅と汗が化学反応を起こして、ところどころ
緑色に変色している。過酷で、敬遠されてしまう仕事だが、だ
からこそ自分がここを守らなければいけない。
「厳しい基準に
合わせるのは大変だけれど、妥協はしない。これくらいでいい
だろう、という仕事はしたくない」と語る。
寿工業㈱
銅合金鋳物、アルミ鋳物、ダイカスト製品など非鉄金属鋳造一筋。その時代の最高品
(大手田酉町) 質のものづくりに挑戦する。
広報春日井 平成 27 年 10 月 1 日号
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特集 「ゲンバ男子」始めます
岩崎 秀和さん(38歳)
特集 「ゲンバ男子」始めます
服部 凌さん(22歳)
未経験からの挑戦
入社1年目の服部さんは工作機械オペ
レーターとして修行中。モットーは「ミス
を起こさないようにする」と控えめだが、
ミクロンの世界で製造していかなければ
ならない作業は、難しさの中に楽しさがあ
ると、ものづくりに魅了されている。そん
な服部さんは商業の世界からものづくり
の世界へ飛び込んできた。
「 将来の方向性
に迷った時に、幼い頃好きだったものづく
りが頭に浮かんだ。やりたいことをやって
みればいいと思った」。休日は筋力トレー
ニ ン グ で 汗 を 流 す こ と や 、ウ イ ン ド ー
ショッピングを楽しんでいる。
鈴木 真哉さん(35歳)
鉄を料理する楽しさ
笑顔がすてきな鈴木さんは、工作機械
オペレーターで製造部のリーダー。機械
を操作して、鉄板に穴を開けたり削った
りして金型をつくる仕事だ。
「 つくった
金型は一品一品顔が違い、全て愛おし
い」とほほ笑む。リーダーとしての信条
は「ブレない」。そのことは製造部の工程
の段取りを担う上で必要不可欠だ。チー
ム全体のことを考えるようにしている
鈴木さんの目標は、後輩に頼られるよう
になること。鍛え上げられた腹筋を披露
してくれた彼の趣味はサーフィン。
「仕
事とプライベート、どちらも全力」。
㈲カツミ工業
(松河戸町)
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自動車、家電、薬品、食品などさまざまな業界の金型を設計から製作まで手掛け、精密
打ち抜き型を得意とする。
広報春日井 平成 27 年 10 月 1 日号
特集 「ゲンバ男子」始めます
西原 大貴さん(28歳)
今まで培ってきた感覚で
寸法通りの製品に
西原さんはNC工作機械による金型製造
を担当。依頼された製品に合った金型を、
設計から製造まで全てできるところが魅
力で、
「要望通り、それぞれのニーズに合っ
たものを完成させること」が仕事のポリ
シー。季節によって金属や機械が膨張する
ため、それぞれの機械の性能と癖を見抜き
ながら操作しなければいけない難しさも
あるが、いつも臨機応変に対応することを
心掛けている。
「3Kといわれる仕事だけれ
ど、ものを生み出して形として残す仕事は
やりがいがあります」と笑顔で話してくれ
た。趣味は野球で、週末は草野球チームに
所属し汗を流している。
㈱西原良工業所
(坂下町)
「信頼と技術で地域に貢献します」をモットーに、オートバイ、自動車部品のダイカ
スト金型の設計・製作をトータルで支える。
今後の取り組み
昨今、若者の製造業離れは深刻化してい
ますが、製造業の魅力・かっこよさを発信
していくことで、製造業への関心が高ま
り、中小製造業の若手人材の雇用につな
がっていくことを目指していきます。
今後も市内の製造業の現場で働く若者
を取材し、定期的に広報で掲載していく予
定です。
また、市ホームページに開設した特設サ
イトでは、広報に掲載した以外の写真も多
数掲載していますので、ぜひ見てくださ
い。
「ゲンバ男子」募集します
「わが社の期待の若手も、ぜひ取り上げ
てほしい」という企業は、市ホームページ
の申し込みサイトから応募してください。
【応募要件】
・春日井市内の中小企業に勤務
・中小製造業の「技術系」の現場業務を担当
・原則35歳までの人(女性も可)
ゲンバ男子 春日井市
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