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米国 勢いが弱まっておりFRBは当面利上げ見送り(16年3月小売売上高)
U.S.Indicators 米国 勢いが 勢いが弱まっておりFRBは当面利上げ見送り 弱まっておりFRBは当面利上げ見送り( っておりFRBは当面利上げ見送り(16年3月小売売上高) 小売売上高) 発表日:201 発表日:2016 2016年4月13日(水) ~自動車の 自動車の落ち込み 落ち込みが全体の 全体の足かせに~ 第一生命経済研究所 経済調査部 桂畑 誠治 0303-52215221-5001 小売・飲食サービス売上高(Retail and Food Services Sales) 小売・飲食サービス売上高 除く車 15/08 15/09 15/10 15/11 15/12 16/01 16/02 16/03 +0.0 ▲0.1 +0.0 +0.3 +0.3 ▲0.4 +0.0 ▲0.3 (+2.0) (+2.2) (+1.6) (+1.5) (+2.6) (+3.0) (+3.7) (+1.7) ▲0.1 ▲0.5 +0.1 +0.3 +0.4 ▲0.3 +0.0 +0.2 耐久財関連(*1) 自動車 ▲0.0 +1.0 ▲0.0 +0.4 +1.0 ▲0.4 +0.3 ▲1.1 +0.3 +1.4 ▲0.3 +0.6 +0.0 ▲0.5 +0.0 ▲2.1 家具 家電 ▲0.1 +1.2 +0.9 ▲0.8 +0.2 ▲0.0 ▲0.2 +0.3 +0.5 +0.8 ▲1.3 ▲0.7 ▲1.1 +0.1 +0.1 +0.1 非耐久財関連(*2) 衣料品 ▲0.1 ▲0.7 ▲0.1 +0.2 ▲0.3 ▲0.2 ▲0.5 +0.3 ▲0.1 ▲0.6 ▲0.9 +1.0 +0.0 ▲0.1 +0.3 ▲0.9 ガソリン ▲2.2 ▲4.8 ▲1.1 ▲2.0 ▲1.2 ▲3.0 ▲5.4 +0.9 ( 注)数 字は季 調済前 月比。但 し、( )内 は前年 同月比 (未季 調)。 *1:耐久財 関連は 、自動 車・家具 ・家電 ・建材 関連の 売上の 合計。 *2:非耐久 財関連 は、小 売売上高 の合計 から、 耐久財 関連を 除いた もの。 3月コア 月コア小売売上高 は同▲ 0.00%に鈍化 は同 ▲0. 16年3月の小売・飲食サービス売上高は、前月比▲0.3%(前月同+0.0%)と市場予 想中央値の同+0.1%に反して減少した(1、2月合計で+0.1%上方修正)。内訳をみ ると、百貨店など一般小売、家具のほか、価格上昇を受けたガソリンスタンドが増加に 転じた。また、家電、建設資材が伸び率を維持し、その他小売が前月の減少から横ばい となった。一方で、自動車・同部品、衣料品、通信販売、飲食店が減少に転じたうえ、 食品・飲料が横ばいにとどまった。さらに、スポーツ用品・本・趣味用品、薬局が鈍化 した。 変動の大きい自動車を除く小売・飲食サービス売上高は、前月比+0.2%(前月同+ 0.0%)と市場予想の同+0.4%を下回ったが、1、2月合計で+0.2%上方修正されて おり、実態は市場予想通りの内容だった。百貨店など一般小売、家具のほか、価格上昇 でガソリンスタンドが増加に転じた。また、家電、建設資材が伸び率を維持し、その他 小売が前月の減少から横ばいとなった。 小売売上高の基調を判断するうえで重要なコア小売売上高(自動車・ガソリン・建材 を除く小売・飲食サービス売上高)は、前月比▲0.03%(前月同+0.4%)と失速した。 衣料品、通信販売、飲食店が減少に転じたほか、食品・飲料が横ばいにとどまった。ま た、スポーツ用品・本・趣味用品、薬局が鈍化した。四半期では、1、2月合計で+ 0.5%上方修正されたこともあり、1-3月のコア小売売上高は、前期比年率+2.3%と 10-12月期の前期比年率+2.7%から小幅鈍化にとどまった。ただし、コア小売がここ 数カ月上下に改定を繰り返しており、4月分の公表時に2、3月分が下方修正されるリ スクがある。コア小売売上は、雇用・所得の拡大、緩和的な金融環境、マインドの安定、 ガソリン価格の下落等を背景に、緩やかな拡大基調を保っている。当面、このような消 費を取り巻く環境が急激に悪化する可能性は低いとみられ、小売売上高の緩やかな拡大 基調は維持される公算が大きい。 本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内 容は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。 1 3月の小売・飲食サー ビス売上高では自動 ビス売上高では 自動 車・同部品が最大の押 車・同部品が 最大の押 し下げ 3月小売売上高の前月比(▲0.30%)の寄与度をみると、プラス寄与の業態では、建 設資材が+0.09%と最大の押し上げ寄与となった。他では寄与度の大きい順に、ガソリ ンスタンドが+0.07%、百貨店を含む一般小売が+0.07%、薬局が+0.06%、家具が+ 0.01%と続いた。一方、マイナス寄与の業態では、自動車・同部品が▲0.44%と最大の 押し下げ寄与となり、次いで飲食店が▲0.10%、衣料品が▲0.04%、通信販売が▲ 0.01%となった。なお、家電、食品・飲料、スポーツ用品・本・趣味用品、その他小売 りは0.00%。 コア小売売上高は、3 ヵ月移動平均・3ヵ月 前対比年率+2. 2.33%と 前対比年率+ 2. 減速 小売売上高のモメンタム(3ヵ月移動平均・3ヵ月前対比年率)をみると、変動の大 きい自動車を除く小売・飲食サービス売上高は、価格下落に伴うガソリン売上の減少等 により+0.3%(前月+1.5%)とプラス幅を縮小した。また、小売売上高の基調を示す コア小売売上高(自動車・ガソリン・建設資材を除く小売・飲食サービス売上高)は、 +2.3%(前月+2.7%)と減速し、コア小売売上高のモメンタムが一段と弱まった。F RBは減速に歯止めがかかったことを確認するまで利上げに慎重にならざるを得ず、利 上げは年後半に後ずれする可能性が高まっている。 (%) (図表)米国コア小売売上高の推移 8.0 前年比 3ヶ月移動平均・3ヶ月前対比年率 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 -1.0 1234567891011 21234567891011 21234567891011 21234567891011 21234567891011 2123 11 12 13 14 15 16 (出所)米商務省 本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内 容は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。 2