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事前教示回答事例(原産地関係)
事前教示回答事例(原産地関係) 登録番号 1110056 一般的品名 鉛筆削器 税関 東京 処理年月日 2011/3/23 税番 84.72 カッター部のWTO協定税率適用 回答 上の原産地は日本と、ボディ半製 品のWTO協定税率適用上の原産 特恵種別 非特恵 地は中国と認められる。 原 材 料 :ボディ半製品(第84.73項) 中国において、中国原産材料である本体、クラ ッチ、引き出し(各第84.73項)、ねじ(第73.18項)及びばね(第73.20項) を組立てたもの 貨物の概要 カッター部(第84.73項) 中国において、日本原産材料である削り機構部分 (第84.73項)と中国原産材料であるハンドル(第84.73項)を組立てたもの 製造工程:保税工場(自由貿易地域那覇地区)において、ボディ半製品にカッター部を取 り付けて鉛筆削器を製造する。 WTO協定税率を適用する場合の原産地の認定は、関税法施行令第4条の2第4項、同 施行規則第1条の5及び第1条の6並びに同基本通達68−3−5の規定に従い決定され る。 中国におけるカッター部の製造は、カッター部の該当する関税定率法別表の項が日本産 の削り機構部分の該当する同表の項と同じであるため、中国において実質的な変更を加え る加工又は製造が行われたとは認められない。物品の生産が二国以上にわたる場合は、実 認定理由 質的な変更をもたらし、新しい特性を与える行為を行った最後の国が原産地となることか ら、カッター部については削り機構部分を製造した日本が原産地であると認められる。 また、本件のボディ半製品については、構成材料である本体、クラッチ、引き出し、ね じ及びばねが中国で製造されており、中国を原産地とする物品と認められる。 鉛筆削器は保税工場において製造されるため、関税を課する場合の基礎となる貨物の性 質及び数量は、関税法第4条第1項第2号に定める現況による。したがって、保税工場に 搬入される材料につき、カッター部のWTO協定税率適用上の原産地は日本と、ボディ半 製品のWTO協定税率適用上の原産地は中国と認められる。 関税法施行令第4条の2第4項 法令 関税法施行規則第1条の5及び同第1条の6 関税法基本通達 68−3−5