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第194回仙台市都市計画審議会 議事録

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第194回仙台市都市計画審議会 議事録
第194回仙台市都市計画審議会 議事録
日時:平成28年11月25日(金)
午後1:00~
場所:仙台市役所2階第一委員会室
事務局
お待たせいたしました。これより審議会を始めさせていただきます。
本日は、お忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。
最初に、配付資料の確認をさせていただきます。
お手元に「座席表」と「仙台市都市計画審議会委員名簿」をお配りしております。
また、議案書につきましては事前にお配りしてございますが、お持ちでない方がいらっ
しゃいましたら事務局までお知らせ願います。
次に、新しい審議会委員についてご紹介いたします。委員名簿をご覧ください。
仙台商工会議所におきまして、今月1日に役員交代がございましたことから、新たに専
務理事に就任された今野薫様に本日付で委員を委嘱いたしております。
今野委員、若干遅れておりますけれども、後ほどご挨拶のほうを頂戴したいと思います。
続きまして、本日の欠席者についてご報告させていただきます。
本日は、飯島委員、斎藤委員、花井委員、草間委員から事前にご欠席の連絡を受けてお
ります。
続きまして、代理出席についてご報告いたします。
本日、東北運輸局長の尾関委員の代理として、東北運輸局交通政策部計画調整官の島田
様、東北地方整備局長の川瀧委員の代理として、東北地方整備局仙台河川国道事務所副所
長の種市様、お二人にご出席いただいております。
事務局からの報告は以上でございます。
それでは、奥村会長、進行のほうよろしくお願いいたします。
奥村会長
それでは、ただいまより第194回仙台市都市計画審議会を開会いたします。
会の成立に関する件でございますが、先ほどご案内ありましたように、本日は飯島委員、
斎藤委員、花井委員、草間委員の4名が欠席。まだ今野委員が来られておられませんけれ
ども、5名欠席の状態でも定足数を満たしておりますので、会は成立というふうになって
おります。
最初に、会議の公開・非公開について確認します。本日の審議については、原則これま
- 1 -
でどおり公開といたしまして、特定の個人を識別し得る情報を扱う場合などに関すること
があれば、必要に応じて非公開とするということでよろしいでしょうか。
一
同
はい。
奥村会長
ありがとうございます。それでは、そのようにさせていただきます。
次に、傍聴人の方へのお願いです。受付でお配りしました「会議の傍聴に際し守ってい
ただきたい事項」の遵守事項をお守りの上、発言などはなさらず静粛に傍聴くださいます
ようお願いいたします。また、傍聴席以外に立ち入らないようお願いいたします。
次に、当審議会の今回の議事録の署名ですけれども、多田委員と木村委員にお願いした
いと思いますので、よろしくお願いします。
それでは、審議に先立ちまして、前回までの都市計画審議会議案の処理経過につきまし
て、事務局からご報告をお願いいたします。
都市計画課長
都市計画課長の千葉でございます。よろしくお願いいたします。
前回までの処理状況についてご報告いたします。
お手元の議案書の2ページをご覧いただきたいと思います。
まず初めに、第191回で諮問いたしました宮城県決定の案件である仙塩流域関連公共下
水道の変更について、県の都市計画審議会を経て、県が8月19日に告示いたしております。
次に、前回の第193回でご審議いただきました議案のうち、蒲生北部地区・寺沢地区の
案件につきましては、本市が9月23日に告示いたしております。
このほか、宮城野通地区の議案につきましては、現在処理を進めているところでござい
ます。
処理状況については以上でございます。
奥村会長
今の事務局からの報告に対して何かご質問等ございますか。
一
同
- 2 -
なし。
奥村会長
ありがとうございます。
それでは、本日の審議に入りたいと思いますが、本日の議案は3件でございます。
まず初めに、議案第980号仙塩広域都市計画道路の変更(南岡田線)について、事務局
から説明をお願いします。
交通政策課長
交通政策課長の阿部と申します。よろしくどうぞお願いします。
それでは、議案第980号仙塩広域都市計画道路の変更についてご説明いたします。
議案書は3ページからになります。正面のスクリーンも使いながらご説明いたします。
本日は、都市計画道路南岡田線の廃止についてご審議いただきます。
まず、南岡田線は、仙台東インターチェンジ入口付近を起点といたしまして、南蒲生浄
化センターを終点とする延長3,940メートル、幅員22メートルの路線でございまして、昭
和41年に都市計画決定されてございます。
本路線の廃止につきましては、全市的な都市計画道路網の見直しの中で検討を行ったも
のでございます。
それでは、改めて本市が行ってきました都市計画道路網見直しの経緯についてご説明い
たします。
都市計画道路網の見直しにつきましては、平成21年3月に作成いたしました「仙台市都
市計画道路網見直し方針」に基づきまして、検討対象路線について評価を行い、平成22年
6月、都市計画道路網の見直しによる新たな幹線道路網案を取りまとめ、公表いたしまし
た。
この案に関する市民説明会やパブリックコメントにおいていただきましたご意見等も踏
まえながら、最終的な検討を行いまして、平成23年1月に都市計画道路に主な国道及び県
道を加えました新たな幹線道路網を策定いたしまして、都市計画の変更手続を進めてまい
りました。
見直しの対象となりました全33路線のうち、南岡田線を除く32路線につきましては、平
成24年9月及び平成25年10月に変更の告示に至ってございます。
南岡田線につきましても「廃止」と位置づけられておりましたが、当該区間に位置する
市道が震災復興計画において「避難道路」として位置づけられまして、その整備計画策定、
それから、地元との合意形成を図ってまいりましたことから、手続を保留してきた経緯が
- 3 -
ございます。
次に、当時の都市計画道路網の見直しの必要性についてご説明いたします。
必要性といたしましては大きく2つございまして、1つ目が新たなまちづくりへの対応
でございます。仙台市の都市計画道路網は、高度経済成長期に当たる昭和40年代前半に、
人口増加に伴う市街地拡大を見通した大幅な見直しを実施いたしまして、以後、市街地拡
大に対応した整備などを進めてまいりました。しかしながら、これからは人口減少時代の
到来などの社会環境の変化を見据えた新たなまちづくりに対応した道路網への転換が必要
となってございます。
2つ目でございますが、整備の長期化への対応でございます。都市計画道路の整備には
多額の費用を要することになりまして、本市の都市計画道路の整備は進んでいない状況に
あり、これからの財政制約の強まりを考慮いたしますと、整備完了までには相当の期間を
要することが想定され、このままでは未着手の都市計画道路の区域における建築制限のさ
らなる長期化などの課題が生じておりました。このように、新たなまちづくりへの対応や
整備の長期化への対応の必要性から、都市計画道路網の見直しを行ってまいりました。
見直しに当たりましては、4つの視点と、それに基づく17の評価指標等によりまして、
計画の継続、または廃止の妥当性について総合的に検討いたしました。
4つの視点と評価指標について簡単にご説明いたします。
1つ目の視点でございますけれども、「まちづくりの誘導」でございます。こちらにつ
きましては、「市街化区域に計画されている区間」などの評価指標を設定し評価いたしま
した。
2つ目の視点でございますけれども、「交通処理機能の確保」でございます。こちらに
つきましては、「幹線道路の連続性を確保し、円滑に移動できるネットワークを形成する
道路」などの評価指標を設定し評価いたしました。
3つ目の視点は、「既存道路の利活用」でございます。こちらの視点は、「概ね500メー
トルの範囲で並行する道路幅員が概ね9メートル以上の既存道路」などの評価指標を設定
し、都市計画道路と同程度の機能を有する道路として評価いたしました。
4つ目の視点は、
「事業の実現性」でございます。こちらにつきましては、
「安全な道路
構造での整備が可能かどうか」などの評価指標を設定し評価いたしました。評価結果がこ
ちらの図となってございます。赤で表示している線が計画を継続する区間、それから、水
色で表示している線が計画を廃止する区間となってございます。南岡田線を含む全33路線、
68.5キロメートルを廃止と評価いたしました。
こちらは、平成23年1月に策定しました都市計画道路に主な国道、県道を加えました新
たな幹線道路網の画面となってございます。
それでは、ここから南岡田線の廃止理由についてご説明いたします。
まず、視点1の「まちづくりの誘導」という点からの廃止理由でございます。当該路線
は、昭和41年に将来の人口増加に伴う市街地の拡大や自動車交通利用の増大に対応するた
- 4 -
めに計画決定された路線でございますけれども、今後の人口減少時代の到来などを踏まえ
ますと、まとまりのある市街地の形成が必要になってございます。また、当該地区につき
ましては、市街化が想定されないと考えております。したがいまして、まちの骨格を形成
するような道路を整備する必要性は低くなっていると考えられます。
また、視点の3つ目でございますけれども、「既存道路の利活用」という観点からは、
今後の自動車交通量の増大が見込めないということを考えますと、大量の交通を受け持つ
道路としての都市計画道路を整備する必要性も少なくなっており、将来の交通需要に対し
ましては、写真でお示ししておりますけれども、現在の市道で対応が可能であると考えて
おります。
したがいまして、南岡田線につきましては、計画決定時からの社会経済情勢の変化を踏
まえ、計画の廃止が妥当であると判断してございます。
なお、現在の市道につきましては、震災を受けまして、震災復興計画で避難道路として
位置づけ、道路事業として整備を進めることとしてございます。
次に、ご参考までに避難道路の概要についてご説明いたします。
震災復興計画では、施設による防御対策により、津波を完全に食いとめるものではなく、
津波から「逃げる」ことを最優先とした対策を進めることとしてございます。この考え方
に基づきまして、津波から避難するための丘や建物等の避難施設の整備、それから、車に
よる避難にも配慮した道路の整備を実施することとしてございます。
本市では、青の点線で示しております東西方向の3本の道路、主要地方道井土長町線、
一般県道荒浜原町線、市道南蒲生浄化センター1号線の3路線を避難道路として位置づけ
まして、災害時に円滑な避難ができるよう整備を行ってまいります。
避難道路の整備におきましては、大型車などが故障などによりまして路肩に停車した場
合でも避難の支障とならないよう、車両のすれ違いができます幅員8メートルを確保する
計画としております。また、避難施設などへ移動される方の安全を確保するため、全線に
歩道を整備することとしております。
避難施設への経路や集落の周辺など、避難時の歩行者等が多いと想定される箇所は両側
に歩道を整備し、それ以外の農地エリアにつきましては、片側に歩道を整備いたします。
以上が避難道路の概要でございます。
なお、本案につきましては、都市計画道路区域内の土地及び建物所有者等周辺の町内会
長様を対象といたしました説明会を9月8日に実施いたしました。また、平成28年11月2
日から11月15日までの2週間、案の縦覧を実施いたしましたが、意見書の提出はございま
せんでした。
ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。
奥村会長
- 5 -
ご説明ありがとうございました。
それでは、この内容につきましてご意見、ご質問等ございませんでしょうか。いかがで
しょう。どうぞ。
橋本委員
これは仙台市の都市計画道路見直しの方針が策定されてから今日までずっと進められて
きたわけであります。4つの視点からこの道路の見直しが進められてきたわけですけれど
も、2点だけご確認させていただきたいと思います。
今回、廃止される理由としては、大規模な市街化が見込まれないということと、既存の
道路で十分対応できるということにより、今ご説明されたような整備がなされるというこ
とですが、震災があったわけですから、周辺のかさ上げ道路も同時に整備されるわけであ
りますけれども、この辺の進み具合と進捗状況について聞かせていただきたいと思います。
2点目として、かさ上げ道路とあわせ、避難道路として整備する南岡田線でありますが、
今回具体的にはどういうふうな路線、どういうふうな整備、交差になるのか、確認をして
おきたいと思います。
奥村会長
よろしいですか、ご説明いただけますか。
南道路建設課長
南道路建設課長の大友でございます。
今のご質問のかさ上げ道路の進捗状況でございますけれども、現在のところ、1.3キロ
の工事着手と、先月3.3キロの契約を終えまして、合わせて4.6キロの工事契約で進めてお
るところでございます。
今後、新たに発注いたします工区と、来年度発注します工区も合わせて、平成29年度ま
でに全工区で着手したいと思ってございます。
次に、避難道路の整備の方針でございますが、先ほどスライドにお示ししております、
道路の幅員が現況で5メートル、6メートルぐらいの幅員の車道の部分につきましては、
断面でお示ししていますとおり、幅員8メートルに膨らませまして、一般的には2車線と
して交互通行できるようにさせていただきますけれども、発災時には左側に1台故障車両
が止まっていたとしても、その脇に交互通行できるような幅員として8メートルを確保し
てございますので、これで避難道路としての機能を持たせたいと思ってございます。
それと、かさ上げ道路との関連性につきましては、かさ上げ道路、この図でお示しして
- 6 -
おりますのが赤い線の場所でございますけれども、これと交差いたします3本の交差道路
については、かさ上げ道路が高いものですから、そこの部分と平面交差させてなだらかに
スロープで西側におりる構造として考えてございます。
以上でございます。
奥村会長
よろしいですか。
ほかに、本件についてご質問等ありますか。
木村委員。
木村委員
資料として配られた道路の変更(位置図)というものがありますけれども、この中でち
ょっと気になる記述があったので、ぜひ訂正をしておいたほうがいいかなというものがあ
りました。この中に、「仙台市勤労者体育館」という表示があるんですが、「勤労者体育
館」の名称を「若林体育館」と変更してからもう十五、六年経つんですけれども、やはり、
仙台市の施設ですし、審議会にかける地図ですから、十五、六年前の施設名というのはよ
く注意して直しておいたほうがいいんじゃないですか。
都市計画課長
施設名称について確認し、修正が必要であればしたいと思います。
木村委員
いろいろ議論があって「若林体育館」という名前になった。それはもう十五、六年前。
同じ仙台市内でわからないということないでしょう。
都市計画課長
わかりました。失礼いたしました。
奥村会長
都市計画決定時の名前でないといけないんですよね。だから、どういう決定をされてい
- 7 -
るかということと、変更しているかどうかも含めてご確認ください。
では、本件につきましては、基本的には都市計画道路としての廃止という趣旨に対して
は、特にご意見ございませんので、原案どおり廃止ということでお認めしてよろしいでし
ょうか。
一
同
異議なし。
奥村会長
ありがとうございました。
それでは、承認ということにいたします。
では、次に、議案第981号仙塩広域都市計画地区計画の変更(あすと長町南部地区)に
ついてご説明をお願いします。
都市計画課長
それでは、あすと長町南部地区の地区計画の変更についてご説明いたします。議案書で
は9ページからになります。スクリーンのほうには位置図をお示ししております。
あすと長町地区は、仙台都市圏南部の広域拠点整備を目的に、土地区画整理事業が実施
された地区でございます。あすと長町南部地区につきましては、図の赤線で囲んだ地区で
ございまして、用途地域は主に商業地域と近隣商業地域となっております。また、一部に
第二種住居地域が含まれております。
本地区はJR太子堂駅や幹線道路沿道の交通利便性を生かした商業業務地と住宅地が共
存している地区でございます。
こちらは、あすと長町地区周辺の本年1月時点の航空写真でございます。あすと長町地
区は、東日本大震災以降、大型商業施設や共同住宅などの立地によりまして、土地利用が
進んできております。
スクリーンにはあすと長町地区の地区計画の区域と各地区に立地しております建物の写
真を示しております。あすと長町地区には、今回変更する南部地区のほかに中央地区、西
部地区、北部地区、東部地区の4つの地区計画がございます。それぞれの地区の目標に沿
った土地利用がなされてございます。
北部地区、中央地区では、あすと長町が目指しますにぎわいや高度な都市機能を創出す
る中心といたしまして、市立病院を初めとする医療施設や大型商業施設、高層マンション
の立地が進んでおります。
- 8 -
また、東部、西部地区におきましては、商業施設や低層から中高層の住宅などが立地し
ております。
次に、今回変更するあすと長町南部地区の土地利用状況についてご説明いたします。
太子堂駅の周辺では、大型スーパーや事務所ビル、中高層の共同住宅などが立地してお
りまして、そのほかの地区では、主に戸建住宅が立地しております。また、大通り線周辺
南部A地区、赤で示したところですが、東日本大震災以降、応急仮設住宅用地となってお
りましたが、ことしの8月に全住民が退去されたことから、現在、仮設住宅の解体工事が
行われておるところでございます。
今回の変更は、この大通り線周辺南部A地区の今後の土地利用に向けまして、建築物等
の制限の変更を行うものでございます。
それでは、具体的に変更の内容についてご説明いたします。
まず初めに、建築物の敷地面積の最低限度についてです。
大通り線周辺南部A地区は、規模の大きい商業、サービスを中心とする施設、また、中
高層住宅の立地を図るために、建築物の敷地面積、こちらの最低限度を2,000平方メート
ルとしておりました。しかしながら、あすと長町地区全体といたしましては、大規模な商
業施設等の立地が進み、充足してきている状況でもございまして、太子堂駅周辺に居住さ
れている地域の方々から、この地区に戸建住宅や地域の生活利便が向上する小規模な施設
も立地できるように地区計画を変更できないかというご意見をいただいていたところでご
ざいます。
そこで、仮設住宅撤去後の土地利用といたしまして、中小規模の建物も含めたさまざま
な都市機能の誘導を図るために、建築物の敷地面積の最低限度、こちらを165平方メート
ル、坪でいいますと50坪に変更するものでございます。
なお、あすと長町環状線に接する敷地、この赤いエリアの北側の道路ですけれども、こ
ちらに接する敷地につきましては、この近接地の土地利用状況を考慮いたしまして、これ
までの制限を残して敷地面積の最低限度を2,000平方メートルとしております。
次に、壁面の位置の制限についてです。あすと長町南部地区では、敷地の制限に合わせ
て壁面の位置の制限を定めております。敷地面積の最低限度が2,000平方メートルの敷地
につきましては、道路から2メートルの後退、隣地から3メートルの後退としております
が、敷地面積の最低限度が165平方メートルの敷地は、道路から1メートルの後退として
おりまして、今回、これに合わせましてこちらの地区も変更したいと考えております。
なお、ただいま説明いたしました敷地面積及び壁面の位置の制限以外、用途の制限など
の項目については従前から変更はございません。
あすと長町南部地区の説明につきましては以上でございます。
これらの案件につきまして、11月2日から11月15日までの2週間、案の縦覧を行いまし
たが、意見書の提出はございませんでした。
ご審議のほど、よろしくお願いいたします。
- 9 -
奥村会長
説明ありがとうございました。
それでは、この内容につきましてご意見、ご質問ありましたらお願いします。いかがで
しょうか。
橋本委員。
橋本委員
ただいまご説明をいただきました南部A地区について、あすと長町環状線の接している
ところはこれまでどおり最低限度が2,000平方メートルになるということのご説明があり
ました。
この環状線、あすと長町環状線の北側にはパチンコ店等がありますので、こういったも
のに関する風営法を配慮しての考え方ということになるかと思いますけれども、風営法に
は抵触しないのかどうかという点を改めて確認しておきたいと思います。
奥村会長
よろしいですか。土地利用制限の話で、風俗営業等の利用がされたりする可能性はない
のかという質問です。
都市計画課長
この地区につきましては、従前の地区計画でも風俗営業等を営むものの用途制限はして
おりまして、そのような心配はない地区というふうに考えております。
奥村会長
はい。
橋本委員
あわせてお聞きしますけれども、この辺の地域にお住まいになっている方々等のお話を
伺うと、新しく整備されたところであるけれども、すごく住み心地がいいというお話をよ
く聞きます。商業施設も揃っているということもありますが、宅地が新しいということも
- 10 -
ありまして、なかなか緑が少ないというようなご意見を伺うことが多いのですけれども、
今回、こういった住宅地を拡大するのにあたって、もう少し緑の空間であるとか公園とか、
そういったものをしっかりと確保していっていただくとありがたいなという声もたびたび
聞くのですが、この辺についての考え方はどうでしょうか。
奥村会長
お願いします。
都市計画課長
まず、公園につきましては、区画整理事業の中で今回の該当地区の南側に街区公園が整
備されておるということと、あと緑化に関しましては、なかなか狭い敷地の緑化というの
は難しい部分もございますけれども、地区計画の中で生け垣をつくる場合には、生け垣か、
もしくは植栽を併用した透視可能な柵というような制限の中で緑化を少しでも図るという
ようなルールづくりは行っているところでございます。
奥村会長
はい。
橋本委員
ちょうどその北エリアですか、エリアには市立病院とかありますけれども、その南側な
んかには、すごく憩える大きな空間などいろいろあります。バランスよい配置というのも
よく聞くものですから、そういったものもぜひ希望としては申し上げておきたいと思いま
す。
私からは以上です。
奥村会長
ありがとうございます。
そのほかございますか。よろしいですか。
確認ですけれども、基本的には今の隣接している大通り線周辺南部B地区の制限に準じ
てというような変更だということでよろしいですか。
- 11 -
都市計画課長
はい、そのとおりでございます。
奥村会長
では、この件について、原案どおり承認でよろしいですか。
一
同
異議なし。
奥村会長
ありがとうございます。
では、承認することといたします。
続きまして、議案第982号建築基準法第51条ただし書許可について、事務局から説明を
お願いします。
建築指導課長
建築指導課の宍戸と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
議案第982号建築基準法第51条ただし書許可について説明をさせていただきます。議案
書は37ページからでございます。
建築基準法第51条では、卸売市場、ごみ焼却場などの処理施設は、敷地の位置が都市計
画決定している場合か、または51条ただし書の規定に基づいて、都市計画審議会の議を経
て、特定行政庁が許可した場合でなければ建築してはならないというふうに定めておりま
す。
今回の案件でございますが、建築の許可に当たりまして、敷地の位置が都市計画上支障
がないかお諮りをするというものでございます。
まず、施設の概要でございます。
建築主は株式会社昭和羽前建設工業、施設の用途は産業廃棄物中間処理施設でございま
す。処理能力ですが、がれき類の破砕が処理施設1と2の合計で1日当たり最大約1,820
トン、処理施設2で行う廃プラスチック類の破砕が1日当たり最大約39トンの計画となっ
ております。
なお、建築基準法第51条の対象となるのは、工業地域においては、がれき類が1日当た
- 12 -
り100トン、廃プラスチック類が1日当たり6トンを超える破砕処理を行うものが該当し
てまいります。
敷地内でのその他処理施設及び処理量については、議案書39ページの下段のその他に記
載をしているとおりでございます。
次に、敷地の概要でございます。
敷地は宮城野区仙台港北二丁目10番4他でございます。仙台港背後地土地区画整理事業
によって整備をされた地区で、フェリー埠頭の北側、約400メートルに位置をしておりま
す。用途地域は工業地域、特別用途地区として第四種特別業務地区が指定をされておりま
して、住宅などの用途は制限をされております。このほか仙台港背後地工業地区計画が指
定をされております。
計画地周辺の土地利用でございます。
周辺には住宅・店舗等の土地利用はなく、工場・事務所などに利用されております。ま
た、近隣には同業種の施設が立地している状況でございます。同業種のものについては、
黄色でプロットしているところでございます。
次に、建物の概要でございます。
敷地は南北に細長い形状をしておりまして、北側の部分はご覧のように幅8メートル、
長さ約37メートルの通路状になっております。面積は約5,635平方メートル、敷地の北側
と南側は12メートル道路に接しております。水色で着色した部分が建物でございます。ち
ょっとわかりにくくて恐縮でございますけれども、東側の大きいほうが廃棄物処理の工場
棟、約1,100平方メートル、西側が事務所棟、約150平方メートルの計画となってございま
す。敷地の南側から見た完成イメージパースでございます。右側の建物が廃棄物処理の工
場棟で、左側が事務所棟になっております。
処理施設の概要でございますが、敷地の北側の点線部分がございますが、処理施設1の
作業エリアとなっております。屋外での作業となりまして、コンクリートの破片などのが
れき類を破砕いたしまして、砕石として再利用できるよう処理をいたします。
処理工場の平面図でございます。外部から搬入された廃棄物は、品目別に建物の中に搬
入をいたしまして、選別・処理をしますが、点線の部分が処理施設2のエリアでございま
して、廃プラスチック、がれき類、金属くずなどを破砕処理いたします。
処理施設3でございますが、石膏ボードを破砕・分別して、石膏ボードの原料として処
理するエリア。処理施設4は、廃プラスチック類等を圧縮、梱包するエリア。そして処理
施設5でございますが、発泡スチロールを破砕してヒーターで溶かして板状の塊に処理す
るエリアということになってございます。
なお、詳細な処理品目・数量については、議案書39ページに記載をしているとおりでご
ざいます。
最後に、許可の要件について説明をいたします。
建築基準法51条では、ただし書の許可について、敷地の位置が都市計画上支障がないと
- 13 -
認めた場合と規定をしているだけでございまして、具体的な許可の要件は定めておりませ
ん。
許可における審査の観点といたしましては、用途地域等との整合、周辺環境への配慮、
周辺交通量への影響が挙げられるものと考えております。この3つの項目についてご説明
をさせていただいた上で審議いただきたいと思います。
まず1番目、用途地域等との整合でございます。申請地は、本市都市計画マスタープラ
ンにおいて、工業・流通・研究区域に位置づけられております。また、工業地域の指定と
あわせて特別用途地区の第四種特別業務地区の指定によって住宅用途等を制限いたしまし
て、工業系の土地利用の促進を図っておりますので、都市計画上の土地利用計画と整合し
ております。
2番目、周辺環境への配慮でございます。まず、騒音対策ですが、建物の中で行う破砕
作業については、建物によって騒音が低減をされてまいります。処理施設1の屋外での破
砕作業でございますが、破砕機に、画面右上に写真がございますが、このような防音のカ
バーをかぶせまして騒音を低減いたします。さらに、作業エリア、赤で囲ってございます
けれども、作業エリアを取り囲むように、画面の右下のほうに図面がございますが、高さ
3メートルのコンクリートの遮音壁を設置いたしまして騒音レベルを下げる計画としてお
ります。これらの対策によって、工業地域における本市の騒音規制値をクリアいたします。
次に、振動対策ですが、破砕機などを基礎に固定することで、工業地域における騒音規
制値をクリアいたします。
また、大気汚染対策と水質汚濁対策でございますが、本施設は、廃棄物処理に伴って大
気汚染に係る規制物質や水質汚濁物質は発生をいたしませんので、周辺への影響はござい
ません。
最後に、周辺交通量への影響でございます。本施設には、清水小路多賀城線の仙台臨海
鉄道直近にある信号機付きの交差点から、ご覧のような経路を通ってまいります。搬出搬
入の車両台数でございますが、廃棄物の処理能力などから、1日75台程度と見込まれます。
このほか、従業員等の車両を含めましても、1日90台程度の見込みでございますので、台
数が少ないことから、周辺交通量への影響は極めて少ないものと考えております。
説明は以上でございます。
奥村会長
ありがとうございました。
では、ただいまの内容につきまして、ご質問、ご意見ございますでしょうか。
お願いします。
髙橋春男委員
- 14 -
これは中間処理施設ですので、がれき類や廃プラスチック類を破砕処理すると。一部は
再利用という話が先ほど出たんですが、再利用できないものについては、最終処分場に運
んで処理するということになると思います。それとの関連で、先ほどの1日の搬出台数と
いうのがありましたけれども、75台でしたか。あれは入るほうだけなんですか、それとも
出るほうも含めてなのか、そこを明確にしていただきたいと思います。
奥村会長
お願いします。
建築指導課長
75台の内訳でございますけれども、搬入する車両が50台、搬出する車両が25台というふ
うに想定してございます。
奥村会長
そのほかありますか。よろしゅうございますか。
それでは、ただいまご説明いただきました議案第982号建築基準法第51条ただし書許可
につきまして、原案どおり承認ということでよろしいでしょうか。
一
同
異議なし。
奥村会長
ありがとうございます。
それでは、承認することといたします。
ありがとうございました。
では、本日の審議案件は以上でございますけれども、その他に何か委員の皆様からござ
いますでしょうか。
なければ、次第4.その他に進みますが、事務局のほうから報告事項があるということ
ですのでよろしくお願いします。
- 15 -
計画部長
会長、ご発言させていただいてよろしいですか。
先ほど、道路の案件の際に、「勤労者体育館」という都市計画施設の名称についてのご
質問を頂戴しましたけれども、この件について補足をさせていただきたいと存じます。
先ほどご指摘いただきました図面にございます「仙台市勤労者体育館」というのは、都
市計画施設としての都市計画決定上の名称でございます。そのほかの都市施設の内、道路
の場合であれば、都市計画法上の名称と道路法の名称、通称といいますか、双方の名称が
公有施設については共存というか、両方あるというのが現状でございます。
先ほどご指摘いただきました「若林体育館」というのは、まさに今皆さんにお使いいた
だいている名称ということで、このような都市計画施設には都市計画法上の名称と一般的
に使われる名称の二つがあるということをご理解頂戴したいと思います。よろしくお願い
いたします。
奥村会長
よろしいですか。ありがとうございました。
事務局
それでは、事務局からでございますけれども、本日付で商工会議所専務理事の今野様に
委員を委嘱させていただきましたので、ご挨拶を一言いただきたいと思います。
今野様、どうぞよろしくお願いします。
今野委員
遅参をいたしまして誠に申し訳ございませんでした。仙台市商工会議所の今野と申しま
す。一つ一つ勉強しながらやってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し
上げます。
事務局
ありがとうございました。
事務局から、次回の開催日程についてご報告申し上げます。
お手元に配付してございます座席表の裏面をご覧ください。
次回の都市計画審議会は、2月7日火曜日午後1時半から、ここ第一委員会室にて開催
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を予定しております。皆様には、後日、別途書面でご案内させていただきますので、どう
ぞよろしくお願いいたします。
事務局からの報告事項は以上です。
奥村会長
ありがとうございました。
では、以上をもちまして第194回仙台市都市計画審議会を閉会といたします。
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