...

NO.108 - SISF WEB SITE Starting Page

by user

on
Category: Documents
15

views

Report

Comments

Transcript

NO.108 - SISF WEB SITE Starting Page
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
NO.108
2006 年 11 月号
NOVEMBER
I N T E R C U L T U R E
■■ 学校法人 千里国際学園 Senri International School Foundation (SISF) ■■
千里国際学園中等部・高等部 Senri International School (SIS) 併設 大阪インターナショナルスクール Osaka International School (OIS)
〒 562-0032 大阪府箕面市小野原西4丁目4番 16 号 TEL 072-727-5050 FAX 072-727-5055 URL http://w ww.senri.ed.jp
運動会
玄関コンサート
日本音楽コンクールバイオリン1位
こども落語大会準優勝
卒業生教育実習で奮闘
10/7 Sports Day
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
プラハからのお便り
大迫弘和
SIS 校長
7年生の1年間 SIS で学び、 この3月に
お父様の仕事の関係でプラハに行かれ
た笠井満莉さんのお母様よりお便りをい
ただきました。 海外の国際学校の様子を
伝えてくださるそのお便りを皆様にご紹
介したく笠井さんにご了解を求めましたと
ころ 「まだまだ日本からは遠い国チェコ
の様子や、 満莉が通う学校の雰囲気を
少しでも、 皆さんにもお伝えできましたら
幸いです」 とのお答えをいただけました。
どうぞご一読ください。
☆☆☆
こちらは、 3月 25 日にプラハに着いて
から、 満莉の学校のこと、 新住居の生活
設営、 荷物の片付け、 慣れない土地で
なだろうと尊敬の一語に尽きます。
住環境は申し分なく、 我が家は学校の
裏門まで歩いて2~3分です。 このアメリ
カンスクールと、 学校を取り巻く集落の
中だけは、 英語が通じる世界です。 アメ
リカ村と呼ばれているそうです。
ISP は丘の上に建つ大きな学校で、 親
達も使える図書館、 いつでもお茶やラン
チのできる景色がよく開放的なカフェテ
リア、 広い体育館、 素晴らしいシアター
などの設備の整った恵まれた学校です。
いろいろ迷いましたが、 結果的に住居も
学校もここにしてよかったです。 当初あ
れほど British School にこだわっていた
満莉も、 ここに来てこの学校を一目見て、
のマニュアル車の運転練習、 慣れない
運転でプラハ、 ピルゼン間 ( 車で 1 時間
強) の度々の往復等々、ご存知のように、
赴任直後のお決まりの混乱と多忙さにま
かせて、 夢中で過ごすうち、 気がつくと
季節は一変し、 早3ヶ月が経っていまし
た。 出国前、いろいろご心配頂きながら、
ご報告とお礼が一日伸ばしとなり、 なか
なかパソコンにも向かえず、 こんなに遅く
なりましたことを、 お詫びいたします。
満莉の学校も、 6月 16 日 ( 金) を最
後に、 2ヶ月の夏休みに入り、 生活も落
ち着いてきました。 満莉は、 出国前は
ブリティッシュスクールにこだわっていま
したが、 来てから両方学校訪問してみる
と、 栗原先生にも勧めていただいた、 家
にも近いアメリカンス クール International
School of Prague (ISP) が 気に入った
ようでした。 3月 25 日に到着し、 翌週
あけてすぐ学校訪問、 編入試験をして、
早速4月3日 (月) から通学開始というス
ピードで、 数人の編入生とともにスタート
して、 3学期をビザ申請などの用事以外
は、 休まずに過ごしました。
プラハはチェコ語で苦労することを除い
ては、 思ったより暮らしやすい豊かな環
境です。 ただ、 ISP 周辺とプラハの一部
以外は、 殆どチェコ語の世界ですから、
この難解な言語には参ります。 少しの単
語と Body Action を駆使して、 子供のよ
うにやっていますが、 いったいスラブ系
言語を習得している人の頭の中は、 どん
気さくなスタッフや先生達、 SIS に似たこ
の環境すべてが大変気に入ったようでし
た。
おまけに ISP では、親向けのツアー ( テ
レジンやお城ツアー) や語学クラス、 カ
ルチャークラス ( 料理クラスなど ) まであ
り、 私たち親の毎日の生活までが、 ISP
のなかにある感じです。 英語のキャッシ
ングマシーンもあります。 世界中から来
ている家族の学校ですから、 語学や料
理の先生などの人材が豊富なのもうな
ずけます。 また、 日本人の親は、 みん
なに大人気の寿司を、 パーティやフェ
アのたびにたくさん作っていき、 大活躍
です。 Welcome Committee もあります。
人恋しくなるとカフェテリアにいけば、 い
つも誰か話し相手がいます。 毎朝のよ
うに、 各国のコミュニティ主催の Coffee
Morning( お手製のお菓子付) が開かれ
ます。 隣人も皆、 我が家同様、 仕事で
母国に落ち着けず、 3~4カ国を転々と
転勤してまわっている人たち ( 大使館関
係や商社) が多く、 共通の苦労を体験
しているからか、 気さくで互いに面倒見
がよく親切です。 子供の学校を中心とし
た、 こんな大きなコミュニティで暮らすの
は初めてですが、 カフェ、 図書館から銀
行まで、 学校がちょっとした生活の場で
あり、 便利でなかなか頼れる存在でもあ
るとは驚きです。
満莉は、 1年 SIS でお世話になってい
たおかげで、 編入試験で、 ESL クラスは
必要ないと判断され、 すぐに、 先生の個
人的な補助つきで全ての正規のクラスを
とることが出来ました。 だだし、 第2外国
語だけは免除されました。 これは EAP レ
ベルという、 ESL の上のレベルのようで
す。 8年生の新学期からは、 独 ・ 仏 ・
西語の中から、 満莉もスペイン語をとるよ
うです。 英語や勉強はまだまだ補助つき
(EAP) ですが、 カウンセラーの先生によ
ると、 友達もでき、 人間関係も問題なく
やっているとのことです。
私から見ても、 まずまず楽しそうで、 元
気に通っており、 ちょっと一安心です。
Middle School の間は、 ESL, EAP の生
徒には、 各教科から英語の補助の先生
が5人もいます。 転校してすぐ満莉が描
いたアートの作品が、 校内カフェテリア
前にオープンした池と環境スタディセン
ター開設記念のロゴコンペティションで、
べスト3に選ばれました。 ベスト1の人の
作品は、 T シャツになって売り出されると
途中から知り、 本人も親も少し期待して
しまいましたが、 最後の一人にはなれま
せんでした。 他の人の絵が T シャツにな
り、 ちょっと落ち込んでいるようでしたが、
美術の先生や友達、 他の教科の先生ま
でも、 満莉の他の美術作品も褒めてく
れ、 廊下に展示されたりするので、 本人
も少し自信をつけ、 ますます絵が好きに
なったようです。 色々ストレスがたまるこ
ともあるようですが、 彼女なりに息抜きを
しながら新しい土地と環境に、 一生懸命
に順応しようとしているのが、 伝わってき
ます。 現在は、 本人も待望の夏休みで、
8月 17 日からの新学期、 8年生のスター
トまで、 しばらくの準備期間ですし、 週
の半分 ( 金~月)はピルゼンの主人宅で、
のんびり過ごしています。
☆☆☆
プラハはもうだいぶ寒いことでしょうね。
笠井さんご一家のプラハでの時間がどう
かすばらしいものでありますように。
満莉さん、 頑張れ!
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
恒例!運動会
前日の雨で実施が心配されましたが、
10 月7日 (土) に恒例の運動会が、 本
校フィールドで行われました。 開会式で
は、 例年なら、 まずフィールドで入場行
進ののち、 カラフルな学年色のTシャツ
姿で並びますが、 今年は小雨が降って
いたため、 玄関を通っての行進で始まり
ました。 今年の学年色は、 6年緑、 7年
オレンジ、 8年紫、 9年黄、 10 年青、 11
年白、 12 年黒です。 午前中は、 MSと
HSに分かれてドッジボールやフリスビー
などの競技が、 体育館とフィールドで行
われました。 選手、 応援団ともにチーム
ワーク良く頑張る姿が見られました。 昼
食後は恒例のパフォーマンス大会。 秋
学期が始まってから、 朝夕に学校内の
各所で見られた練習の成果が発揮され、
個性的なダンスやチームワークの良さに
歓声が沸きました。 午後は、障害物競争、
借り物競争、 大縄跳び、 綱引き、 リレー
で力を競いました。 競技者の頑張る姿と、
応援する方の熱い声援が印象に残りま
した。 結果は、 MSは8年生、 HSは 12
年生が優勝しました。 生徒会の皆さんに
は、 企画、 準備、 運営、 本当にご苦労
様でした。 たくさんの人の努力と協力で、
今年もすばらしい運動会となりました。
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
玄関コンサート
Genkan Concert Series 2006
Monday Oct 30
10.50am HS Concert Strings
11.10am HS Concert Band
Tuesday Oct 31
12.00Noon MS Band
1.00pm MS Performance Strings
3.10pm HS Wind Ensemble
Wednesday Nov 1
9.00am HS Chorus and HS String Ensemble
1.00pm MS Chorus and MS Intermediate Strings
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
日本音楽コンクールバイオリン部門1位入選
第75回日本音楽コンクール (毎日新
聞社、 NHK共催) 本選会バイオリン部
門が、 2006 年 10 月 21 日東京オペラシ
ティで行われ、第1位に黒川侑君 (SIS11)
が選ばれました。 また、 黒川君は岩谷
賞 (聴衆賞) も獲得しました。 以下、 新
聞記事の紹介です。
◇
音コン:バイオリン部門1位に黒川侑
さん
第75回日本音楽コンクール (毎日新
聞社、 NHK共催、 特別協賛 ・ 三井物
産) の本選会シリーズは21日、 東京オ
ペラシティでバイオリン部門が行われた。
113人の応募から3度の予選を通過した
4人が、 円光寺雅彦指揮東京シティフィ
ルとメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲
を競演。 徳永二男、 前橋汀子ら11氏に
よる審査の結果、 第1位には独特の音色
で魅了した黒川侑さん (16) =大阪 ・
千里国際学園高2年=が選ばれた。 他
の入賞 ・ 入選者は次の通り。 (敬称略)
▽第2位 鈴木舞 (17) =東京芸大付
高2年▽第3位 青木恵音 (20) =東京・
桐朋学園大2年▽入選 藤江扶紀 (15)
=大阪教育大付高1年▽岩谷賞 (聴衆
賞) 黒川侑
(毎日新聞 2006 年 10 月 21 日)
◇
日本音コン:バイオリン1位・黒川さ
ん「自分で納得できる演奏を」
若手音楽家の登竜門 「第75回日本音
楽コンクール」 (毎日新聞社、NHK共催)
のバイオリン部門本選会が21日、 東京
都新宿区の東京オペラシティで開かれ、
京都市中京区の黒川侑さん (16) =千
里国際学園高2年=が1位となった。
「すごくうれしい。 両親や先生、 周りの
皆さんに感謝したい」 と喜ぶ。 最初はピ
アノをしていたが、 5歳のとき発表会で年
上の子供がバイオリンを弾くのを見て 「自
分もやりたい」 と始めた。 小学6年から、
バイオリニストの工藤千博さんに師事して
いる。
どういう演奏を聴きたいかを想像し、 弾
き方を考えるのが好き。 将来は 「まだ全
然想像がつかない」 けれど、「自分にあっ
たやり方で練習し、 いつも自分で納得で
きるような演奏をしていたい」 と語った。
(毎日新聞/京都 2006 年 10 月 23 日)
本選会の放送予定
NHK-FM : 11 月 23 日 (木/祝) 「ベストオブクラシック」 19 : 30 ~ 21 : 10
NHK 教育テレビ : 12 月 16 日 (土) 「第 75 回日本音楽コンクールドキュメンタリー」 15 : 00 ~ 17 : 00
NHK BS ハイビジョンチャンネル : 12 月 20 日 (水) 「クラシック倶楽部」 8 : 00 ~ 8 : 55 校長3冊目の著書出版
大迫校長の3冊目の著書が出版されま
した。 『この国の未来を創る学校』 (創友
社)。 元文部審議官の中島章夫氏 (現
財団法人国際教育交流馬場財団理事
長 ) との共著です。
◇
《内容》
第一章 なぜ日本の中等教育は落ち込
んだのか --- その現状と歴史的経緯 ( 中島)
第二章 世界は千里でひとつになる --千里国際学園の挑戦 ( 大迫 )
第三章 世界に通用するカリキュラム --国際バカロレアについて ( 大迫 )
第四章 国際学校コンソーシアムの可能
性 --- 新しい学校グループ作り ( 大迫 )
終章 日本型国際学校への挑戦 --- 日
本型国際学校のねらいは何か ( 中島 )
◇
《帯》
子どもたちの未来が輝く日本型国際学校
の創造
日本の教育と国際学校の教育を融合
し、グローバルな発想から創造される 「日
本型国際学校」。 その豊かな可能性を通
して、 21 世紀 ・ 日本の未来を担う人材
の育成を提唱。
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
こども落語大会準優勝
斎藤 数
7年2組担任
9 月 10 日大阪市北区で第 1 回子供落
語大会が開かれました。 7年 2 組の竹田
和哲 ( かずあき ) 君 (2 年半、 露の都師
匠の教室に通う ) もこの大会に参加し、
「ちしゃ医者」 という粗忽で気のいいヤブ
医者の物語を、 和哲君独特の演技を交
えた話し方で、 話に登場する 9 人分の
役割を使い分け演じて、 みごと 2 位に入
賞しました。 また、 先月こけら落としをし
た天満の繁昌亭で 10 月 8 日、 早速高
座にあがり一般のお客様を前に落語を
披露しました。
◇
落語
竹田和哲
「落語って何?」 「名前ぐらいは聞い
たことあるけど……」 「笑点とかじゃない
の?」
僕が落語を習っていると言った時の友
達の反応は、 だいたいこんな感じだ。
落語は、 300年以上も前に日本で生ま
れた、 世界でも珍しい特徴を持つ話芸
だ。 何人もの登場人物を一人で演じ分
ける、 こんな面白さは他にはない。 たい
ていの場合2人以上の掛け合いで物語
が進んでいき、 その会話の中にユーモ
アを加え観客を楽しませる。 その上、 縁
日の参道やら船の上やら、 物語の風景
や情景さえも身振り手振りで全て表現し
てしまう。 ちなみに落語は高座という少し
高い場所で、 正座して話す。 ほかにも
色々あるが、 簡単に言うとこんな感じだ。
僕は、 小学五年の時に茨木市のロー
ズ WAM で月一回開かれる 「子ども落
語サークル」 に通うようになった。 そこ
で、 プロの女性落語家 露の都師匠に
教わっている。 メンバーは 13 人で、 小
学5年生から高校2年生までいる。 みん
なそれぞれのしゃべりのスタイルを持って
いて、 とてもユニークなメンバーだ。
8月の練習の時に、 子ども落語の練習
風景を取材したいと、 NHKの人たちが
やって来た。 落語ブームということらしい。
1人1人高座に上がって落語をする。 僕
は 18 分ある 『ちしゃ医者』 という落語
をしゃべりきって、 練習風景の撮影は終
わった。 その後1人1人のインタビューが
あって、 全ての撮影が無事終了し、 そ
の日撮ったものは 『もっともっと関西』 と
いうニュース番組で放送された。
その放送から半月ほど経ったある日、
NHK の人がまた取材にやってきた。 今
回取材に来た人は、 前回来た人とは部
署が違っていて、 自宅での練習風景を
撮りたいと言った。 この日は午前中に落
語教室で朝日新聞からの取材もあったの
で、 NHK の取材を受けられるかのどうか
不安だったが、 時間的には問題ないと
聞いて結局両方受けることになった。
午前 10 時。 いつもの練習場に行くと、
もう既に何人かメンバーが来ていた。 「え
~と、 午前中は朝日新聞の取材で、 午
後からは家で NHK の取材……」 ゆか
たを着ながら2、 3度頭の中で繰り返す。
朝日新聞の人が来て、 みんな高座にあ
がり、 一つのネタを一人一役ずつ演じ数
人で練習する並び稽古が始まった。 『初
天神』 というネタで、 僕は主人公の子ど
もを演じた。 カメラマンがいろんな角度
からカメラを構える。 何十回もシャッター
音が聞こえた。 練習が終わってインタ
ビューに入る。 1人1人インタビューを受
け、 僕の出番が回ってきた。 テレビのイ
ンタビューと違ってカメラを気にしなくて
いいので少し気が楽だった。 今日取材し
たものは 10 月8日の朝刊に載るらしい。
朝日新聞の取材が終わって急いで家に
帰り簡単に食事を済ませる。 食べ終えて
すぐに NHK の人が来た。 家でいつも練
習するようにしてくれればいいと言われた
ので、 ぼくは自分のベッドを高座代わり
に座り、 いつもやるように、 ときどき台本
を見ながら一つのネタを全部通してしゃ
べった。 その後インタビューを受け約2
時間の撮影が終わった。
9月 10 日。 この日は大阪市北区にあ
る 「大阪くらしの今昔館」 で、 子ども落
語大会が開催された。 「今昔館」 は江
戸時代の大阪の街並みを再現してあり、
まるでタイムスリップしたかのような所で、
落語をするにはもってこいの場所だ。 参
加人数は小学1年生から中学3年生まで
18 人である。 今日の大会で入賞したら、
後日、 あの 「天満天神繁昌亭」 の舞台
で落語ができる!! というのだ。 落語
大会は、 その街並みにある 「くすり屋」
でやることとなった。
発表の順番は 11 番。 悪い数字ではな
い。 僕は自分の出番が来るまで、 気持
ちを落ち着かせるため今昔館内をうろう
ろしてから、 くすり屋に戻ってみんなの落
語を聞いた。 8番の人が終わり9番の人
が終わり 10 番の人が入ったとき、 僕はス
タンバイした。 10 番の人が終わり僕の番。
出囃子と共に高座にあがる。 出囃子が
鳴り終わり噺に入る。 出だしはバッチリ掴
めた。 その後も順調に進み、 結果は準
優勝だった。 僕の 「繁昌亭」 行きは確
かなものとなった。 しかし、審査員は 「み
んな予想以上に上手かったので全員繁
昌亭にでられることにしました。」 と言っ
た。 なんだか気が抜けた。
繁昌亭の出演日は 10 月8日。 それに
むけて僕は新しいネタを覚えようとがん
ばっていたのだが、 宿題やテスト勉強に
追われてなかなか練習ができない。 お
まけに本番3日前から高熱を出し、 踏ん
だり蹴ったりだ。 結局覚えはしたものの、
十分に練習できないまま本番を迎えるこ
ととなった。
繁昌亭の出演日。 その日は朝日新聞
に載る日でもある。 僕は朝刊を見た。 写
真がかなり大きく出ている。 僕はすぐに
支度をして繁昌亭へと向かった。 繁昌亭
は周りをビルに囲まれ全然目立たなかっ
た。 僕は繁昌亭の楽屋ですぐにゆかた
に着替え、 舞台裏に向かった。 前の人
が戻ってきて僕の番。 と手ぬぐいを握り
締め僕は、 繁昌亭の舞台へと出て行っ
た。
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
数理の翼夏季セミナーに参加
馬場博史
数学科
夏休みに広島で開催された 「数理の
翼夏季セミナー」 に高等部3年の福田浩
平君が参加しました。
このセミナーは、 フィールズ賞受賞数
学者の広中平祐氏により 1980 年に第 1
回が開催されて以来毎夏各地で開催さ
れている合宿形式のセミナーです。 将来
の科学技術を担う主力となるべき若い世
代を発掘し育成する活動の一翼を担うべ
く、 全国各地から数学 ・ 理科等に優れ
た素質と強い関心を持つ高校生 ・ 大学
生等が招待されています。 最先端で活
躍する研究者の講義、 参加者の研究発
表会など、 普段の生活の中では得られ
線のぞみに乗って開催地の東広島へ。
道中新幹線の中でそれらしい人々を見
かけたが、 いまいち自信が無くて話しか
けなかった。 (後で聞いたら、 どうやらむ
こうもうすうす感づいていたらしい) すこー
しおんぼろな感の否めない宿泊施設に
到着し、早速開会式。まずはじめにフィー
ルズ賞 (←数学のノーベル賞みたいな
もの) を受賞した 「数理の翼」 創立者、
広中平祐大先生の挨拶がありました。 さ
すが世界中を飛び回った人だけあって
結構なお年なのに貫禄が違う! (しかも
まだ現役) 自分も年取ったらあんな風に
なりたいとひとりで妄想してしまった。 広
ない体験を通じて数理科学への関心をよ
り一層高めることができます。
(注) 特定非営利活動法人 (NPO法人)
「数理の翼」 は、 科学に対する広範な
知識、 知見を提供し、 科学に興味を持
つ児童、 生徒、 学生に対して、 次世代
を担う人材としてその育成を行うこと、 お
よび、 それに関連して、 広く不特定多数
の市民、 団体等に対して科学に関する
提言や啓発活動を行い、 社会教育、 子
どもの健全育成などの公益の増進に寄
与することを目的として、 「数理の翼夏季
セミナー」 の参加経験者を中心として有
志を募り、 2001 年に設立されました。
◇
福田浩平
中先生の滞在期間はわずかで話す機会
が無かったのが残念だが、 その存在だ
けで十分刺激を受けられたので良し。
最初のイベントは 「コンセンサスゲー
ム」。 世界のノーベル賞受賞者数の国別
順位をグループでディスカッションをして
予想してみようというお遊び感覚のイベン
トだ。 ここでまたひとり 「 ・ ・ ・ ふふふ ・ ・
俺の時代がきた。 ディスカッションなら学
校でやってるからばっちり」 とか思ってた
ら、 意外とみんな慣れた感じでてきぱき
進んでいき、 ほとんど出番なしのまま終
わってしまった。 (こんなはずでは ・ ・ )
2日目は名古屋大学教授の生田先生
指導による通称 「たまご落とし」 と呼ば
れる工作がメインだった。 この 「たまご落
とし」 のルールはいたって簡単。 A4 の
厚紙1枚をはさみとのりで加工して、 中
に入れたたまごが 30 m (今回は施設の
都合上 10 m) の高さから落としたときに
割れないようにするのだ。 「この工作の
コツは状況を把握し、 実際に投下してい
る場面をイメージすることだ」 と語る生田
先生は大学生に毎年やらせているらしい
が、 成功率を聞く限り相当難しそうであ
る。 (しかも小学生のほうが大学生より成
功率が高い!) さっそく 50 人あまりの参
加者 (+取材に来ていた NHK と広島テ
レビのスタッフ) がロケット型、 パラシュー
ト型、 蛇型 (?)、 たまご型など各々独
自の作品を作り上げたがやはり結果は凄
惨たるもので、 成功者はわずか 7 人だっ
た。 当然ながら自分の作品は中身をぶ
高等部3年
夏休みに 「数理の翼夏季セミナー」 に
いってきました。 参加は交通費一部負担
を除いてすべて無料の数理科学のセミ
ナーです。 でも知ったのがなんと参加応
募締め切りの3日前で、 しかも応募には
400 字で参加したい理由を書かなきゃな
らないときた (←その存在に気づいたの
は締め切り前日)。 馬場先生が、 直々に
主催している NPO に電話して頼み込ん
で、 遅れて届く旨を説明して何とか審査
してもらえることになりました。 そんなんだ
から作文はいっさい添削する暇どころか
ペンで清書する間も無く下書きのまま郵
送、 果たして大丈夫か?と思って待って
いたら無事何とか選考を通過しました。
高校生の一人旅なのに贅沢にも新幹
ちまけたのだが、 なぜかテレビ局スタッフ
が作った2作品は両方成功していた。
3日4日目はいわゆるセミナーで、 「地
震学とはなにか?」、 「デデキントの切断
を用いた代数学の基本定理の証明」、「イ
ンターネット上で素数が情報を守る」、「科
学を哲学する」 などのかんなりレベルの
高い講義だった。ひとつひとつでインター
カルチュアの記事がひとつかけてしまう
ほどなので、 内容はここでは割愛する。
5日目は広島大学見学。 まず最近有
名なエチゼンクラゲの専門家である教授
からその話をきき、 エチゼンクラゲの実
物 (成体は馬鹿でかいので無論 1 cm
ぐらいの幼生だった 子供は意外とかわ
いい) を見た。 午後は激しい雷で瞬電
がおきる中、 かの有名なノーベル賞受賞
者、 田中幸一さんがした研究の話と、 本
人が語ったノーベル賞受賞に必要な 10
の要素の話をした。 (都合が悪くて無理
だったが、 どうやら本人が来る予定だっ
たらしい ・ ・ 残念!)。 そのあとはちょっ
ぴり悲しいお別れパーティをしたあと、 宿
泊施設に戻り徹夜で夜ゼミ (毎晩行う参
加者主催のプチ講義)。
そして迎えた最終日、 夜ゼミの影響で
徹夜の影響でぼろぼろの体をおしなが
ら仲良くなった人とメールを交換した後、
各々新幹線に乗り込んで大阪に帰りまし
た。 参加者発表などここには書ききれな
いことがたくさんあり魅力が伝えきれない
感がありますが、 ほんとに楽しいしなによ
り同じ興味を持った仲間と出会えるので
是非是非来年以降も誰かに是非行って
欲しい!!
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
アメリカ ・ オハイオ州
<留学報告>
前田愛花
高等部3年
私 は、 2005 年 か ら 2006 年 6 月 ま で
の約 10 ヶ月間、 アメリカのオハイオ州に
ある Fremont という町に留学していまし
た。 あっという間でしたが、 とても充実し
た毎日が過ごせ、 自分の視野を広げる
良い機会となりました。 私の通っていた
高校は共学の私立のカトリックスクールで
した。 毎週ミサがあるのはもちろん、 宗
教学の授業が必修だったり、 外国語の
授業でお祈りを覚えさせられたり…と驚き
でいっぱいでした。 それでも、 学校は新
しいことの連続で、 とても楽しい毎日でし
た。
平日は学校の勉強やバレーボールに
明け暮れ、 週末は友達と買い物に行っ
たりパーティーしたり、日々の生活が徐々
に楽しくなっていくなか、 その一方で英
語だけの環境にストレスを感じたり、 ホス
ト先でうまくいかなかったりすることが頻
繁にありました。 ホストファミリーというと、
一般的な家族を思い浮かべると思います
が、 私のホストファミリーはなんと 72 歳の
一人暮らしのおばあちゃんでした。 アメ
リカでのホームステイというものに自分の
イメージを抱きすぎていたためか、 行く
前には聞かされていたものの、 初め、 お
ばあちゃんがポツリと一人で立っていて、
“Hi!” と言われた時には戸惑いました。
いきなり年老いたおばあちゃんと “family”
として生活していくという状況、 生活の
ペースも趣味も楽しみ方も全く違う 2 人
が、 同じ屋根の下で暮らしていくことは
とてもストレスでした。 徐々におばあちゃ
んと過ごす時間が減って会話も乏しくな
り、 いつの間にか一緒に夕食を作ること
もなくなり、 別々に夕食を取るようになり
ました。 留学コーディネーターとの話し
合いの結果、 ホストを変えたほうが良いと
言われ、 新しいホスト先を探すことになり
ました。 しかし、 ここからがまた大変でし
た。 留学コーディネーターは私の町より
遠く離れた町に住んでいるため、 学校の
校長先生に連絡する程度のことしかでき
ず、なかなか話が前に進みませんでした。
しかし、 このままでは日が過ぎていくだ
けだと思い、 自分から学校の友達、 先
生、 Father (神父さん) など、 たくさん
の人達に声をかけました。 そし
て1ヶ月程経ってやっと、 お願
いしていた学校の英語の先生か
ら OK の返事がもらえ、 残りの
約6ヵ月ステイさせてもらうことが
決まりました。 新しいホストファミ
リーは、 若い夫婦と2歳の男の
子と赤ちゃんの 4 人家族で、 に
ぎやかで会話も増えました。 クリ
スマス、 New year を一緒に過ご
すなかで、 どんどん仲良くなっ
ていきました。 また、 自分から
進んで友達に電話したり、 家に誘ったり
するようになり、 それまでの消極的だった
自分が信じられないぐらいになりました。
初めの約3ヶ月間、 悩み事があっても、
学校や周りの人に一切相談せずいつも
一人で悩んでいました。 友達にホストファ
ミリーのことを聞かれても、いつも “Good.”
の一言で終わっていました。 学校でも、
授業が全く理解できていないのに先生に
あまり質問せず、 諦めていました。 しか
しホストを変えたのがきっかけとなり、 何
が起こっても積極的に自分から対処して
いかなければ!という心構えができまし
た。 学校では、 友達や先生にどんどん
聞いたり、 できないことは正直にできな
い!と伝える勇気が大事だということにも
気づきました。 自分の悩みを誰かに言う
ことによって、 ストレスに感じることがなく
なり、 何よりも友達にオープンに語ること
の大切さを知りました。 それは、 学校か
ら2泊3日で行ったカトリックの retreat に
よっても気づかされたことでした。 友達と
同じ時間を共有し、 意見や体験談をシェ
アーすることによって、 お互いの距離を
縮めることができました。
異文化の中に飛び込み、 経験したこ
とは、 肌でしか学ぶことのできない本当
に貴重なものでした。 留学して良かった
と思うことは、 アメリカを知ることができた
だけではありません。 学校には、 ドイツ、
イタリア、 ヴェネズエラ、 スウェーデンか
らの留学生がいて、 お互いの違いや弱
点から見えてきたことも沢山ありました。
身振り手振りを使い、 ぎこちない英語を
話しながらも、 友達になれたことは何にも
代え難い宝物となり、 同時に国際語とし
ての英語の大切さを実感しました。
留学は、 文化と英語の勉強だけでな
く自分が成長できるきっかけにもなりまし
た。 楽しいことばかりではなく、 辛いこと
もありますが、 苦労することも留学する上
で覚悟のことですし、 とても良い経験だっ
たと思います。 それと同時に色々な人達
への感謝の気持ちや、 文化の違いを受
け入れ、 物事を考える力を身につける
ことができました。 こうやって留学生活を
無事終えることができたのも、 家族、 小
野寺先生をはじめ SIS の先生方、 友達
の様々なサポートがあったからこそです。
そしてこの留学で出会った人達に、 感謝
の気持ちでいっぱいです。 ありがとうござ
いました。
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
ハンガリー
<留学報告>
吉崎佳代
高等部3年
私はハンガリーに約 10 ヶ月間留学してい
ました。 最初にこの国が私の留学先だと言
われ正直驚きの反面、 行きたくないと思い
ました。 でも私はもともとヨーロッパにすご
く興味があり、 ハンガリーのもヨーロッパだ
とその時分かり行こうと決心しました。 行く
前には、 ハンガリー語で挨拶だけできるよ
うに勉強していき、 本屋でよく売っているガ
イド用のハンガリー語の本を持っていきまし
た。 一応文法の本も買ったのですが、 や
はり独学でまったく聞いたこともない言語を
勉強するなんて到底できませんでした。
そうこうしているうちに出発日となり、 ラウ
ンジで座って飛行機を待っていたとき初め
て不安に駆られ、 約一年間日本を離れる
と思うと行きたくない気がしました。 しかし
いざ Budapest の空港についてみると、 第
一ホストファミリーが迎えにきてくれていて、
車で私がこれから住む Szeged という街へ
行きました。初めてその街中を見たのがちょ
うど夜でそのときの風景は今もはっきりと覚
えています。
第一ホストでの生活は始めてということ
もあって、 会話にもあまり参加できずいつ
も質問に答えるだけの生活でした。 それ
にハンガリー語での会話ではなく英語で
communication をとっていました。 最初は
英語が勉強できていいなと思っていたので
すがしばらくして、 私はせっかくハンガリー
に来たのにハンガリー語を勉強しないのは
もったいないと思うようになりました。 でも第
一ホストでは英語での会話がほとんどで、
結局ハンガリー語を勉強することができま
せんでした。 あと第一ホストに住んでいた
時にアイルランドに一週間 host sister と行
きました。 それは、 私の第一ホストのママ
がアイルランドに単身赴任中だったので、
ママに会いに行くためでした。 丁度それが
ハロウィンの時期だったので、 ご近所にお
菓子をもらいに行きました。 私にとって初
めての経験だったので、 とても楽しく近所
の子供たちと仲良くなることができました。
第二ホストでは host brother のフェリとお
父さんだけの男二人と暮らしていました。
やはり男だけということで、 なにかと不便な
こともありました。 そしてご飯も家族一緒に
ではなくばらばらで、 ご飯はお父さんが毎
週日曜日に作り置きしているので
すがそれは週の半ばに食べ終え
てしまって、 自分でご飯を作った
り買ったりということが多々ありま
した。
ちょうどこの家にステイしている
ときにクリスマスを迎えました。 ハ
ンガリーではクリスマスは家族行
事だったので 24 と 25 日は家に
居て家族で祝います。 店は一軒
も空いておらず、 外にでようにも
何もすることはありません。 でもこ
のときフェリにもらったネックレスはいまでも
大事にもっています。 年越しもここですごし
ました。 でも年越しは日本とは違い家族の
行事ではありません。 なので私は、 留学
生の友達や地元の友達と一緒にカウントダ
ウンをしました。 このときはテンションがとて
も高く、 自分でもなにがあったのかはっきり
とは覚えていません。
この二軒の家にお世話になっているとき、
ハンガリーではまだ母親というものがいませ
んでした。 それに、 一応ハンガリーで私の
家族ではありましたが、 本当に自分の家族
と思えなかったし、 私自身それを感じること
ができませんでした。 なので家族の大切さ、
もっと言うなら母親がどれだけ大切なのかと
いうことに気付くことができました。
あとこの時期にハンガリーで私の支えに
なったのがティファニーという中国系アメリ
カ人の女の子でした。 その子は私と同じく
ロータリーでの留学生でした。 顔がアジア
ということで会話が弾み、 その後どんどん
仲が良くなり、 今でもメールのやりとりなど
しています。 ティファニーのホストファミリー
当の家族と言えるホストです。 まず、 この
三軒目で初めて host mother という人がで
きました。 そして初めて本当の家族みたい
に接してくれました。 言語はもちろんハン
ガリー語で、 分からなかったら host sister
のアギーが英語で意味を教えてくれまし
た。 朝もママが起こしてくれ、 晩は家族一
緒にご飯を食べる。 そういう日常的なこと
がすごく大切なことだとここにきて分かりまし
た。 ロータリーの留学生の集まりで、 たま
に海外への旅行があり、 その他違う都市で
のオリエンテーションなどその度に、 ママ
はサンドウィッチやジュースを用意してくれ、
そんな経験はハンガリーに来て初めてだっ
た私はすごくうれしく感じました。 この家で
は特別大きな幸せを感じることができたわ
けではありません。 でも毎回小さな幸せを
感じてそういうのが家族なんだろうと私は思
いました。 日本に帰る日、 ママは私に 「こ
こはハンガリーでの佳代の家だからいつで
も帰ってきてね。 また結婚して子供ができ
たら家族一緒に来てね」 と言ってくれまし
た。 その言葉に私はここにきたことは間違
もすごく優しく、 私がそういう状況におかれ
ていることを知り、 いろいろ助けていただき
ました。
3月のはじめに私は友達に会うため一人
でドイツに一週間行きました。 その友達も
また私と同じ地区のドイツ派遣の子でした。
その一週間は私にとってすごく濃い一週間
だったなと思います。 そしてそのときに優し
くしてくれた、 他国からのドイツ派遣の子達
にも感謝の気持ちでいっぱいです。
ドイツから帰ってきたらすぐ私はホストチェ
ンジが待っていました。 こんどは町外れに
住んでいる家族でした。 これが私にとって
最後のホストであり、 ハンガリーでの私の本
いではなく、 意味のあることだったんだと思
いました。
本当に波乱万丈だったハンガリーでの一
年は、 やはり楽なものではなく、 想像以上
に辛いことが多かったかもしれません。 で
も、日本に帰るとき私は、帰りたくない。 もっ
とここに住んでいたいと思いました。 行く前
までは名前も知らなかった国が今では、 一
番好きな国になっています。 また将来機会
があれば向こうに住みたいと思うし、 また
違った国に行きたいとも思います。 この一
年で勉強以外の、 多くのことが学べたと感
じます。 本当に一年間ありがとうございまし
た。
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
卒業生教育実習で奮闘
<教育実習>三度目の
「教育」 との出会い
桐山久美
第9期卒業生 上智大学大学院総合人間科
学研究科
私の 「教育」 との出会いは、 高校三
年生の夏に訪れたオープンキャンパスで
した。 将来、 何をしたいのか明確な目標
が決まっていなかった私は、 どこの大学
を受験したいのかも分からず、 周囲の雰
囲気に後押しされるように、 焦りだけが募
る毎日を過ごしていたのを覚えています。
そのような中、 ある先生に勧められるまま
に上智大学のオープンキャンパスを訪れ
ることになりました。 初めての東京。 廃
棄ガスで淀んだ空、 立ち並ぶ高層ビル、
街を縫うようにして歩く人々の列。 うんざ
りして着いた瞬間に帰ろうかと思ったくら
いでした。 でも、 出会いとは不思議なも
ので、 どこに転がっているか分からない。
私は、 上智のオープンキャンパスで偶然
にもある教授と出会い、 この人の下で勉
強したいと思った事がきっかけとなり、 教
育学科に入学することになりました。
入学後は、 とにかく 「行動あるのみ」
と思った私は、 大学生活を存分に満喫
し、 やりたい事は全てやってみようという
気持ちで色んな経験をしました。 そして
ゼミで、 読むことになった V. E フランクル
の 『生きる意味を求めて』 (春秋社) と
いう本がきっかけとなり、 再度 「教育」 と
出会うことになったのでした。 この本を読
んだことで、 私はずっと疑問を抱き続け
てきた 「なぜ私は生まれてきたのだろう」
「善と悪」 などの問題の根本にもあるとも
言える、 「生きる意味とは何か」 という命
題を 「教育とは何か」 と結びつけて考え
るようになりました。 しかし、 その答えは
なかなか見つからず、 私の教育に対す
る理想論だけが、 宙に浮いているような
気がしていました。
そして三度目の 「教育」 との出会い
となったのが、 今回の教育実習でした。
最終日。 「先生~」 と声が聞こえたので
振り返ると、 授業で一緒だった生徒が一
人立っていました。 自転車で帰る私を
見かけて、 わざわざ走って追いかけてき
てくれたのです。 私はそれを知り、 物凄
10
く嬉しくて泣きそうになってしまいました。
「教師という職業は、 自分が想像もつか
ないような奇跡に出会える」 この時初め
て、 その言葉の意味が分ったような気
がしました。 何も出来ないかもしれない。
立派な教師にはなれないかもしれない。
けれど、 ずっと教育に携わっていきたい。
そう思った瞬間でした。 子どもたちの笑
顔と共に育つ、 ありのままの私らしい教
師になっていきたいと思いました。
実際、 実習期間中も感情だけが突っ
走って、 内容が伴ってない私を温かく見
守り、 励ましてくれたのは、 常に生徒た
ちでした。 皆の笑顔あっての実習だった
と思っています。 本当にありがとう。 一
緒に昼ごはんを食べたのも、 廊下です
れ違う時に手を振ってくれた事も大切な
思い出で、 きっと一生忘れないと思いま
す。 過ぎてみれば、 あっという間でした
が、 振り返ってみれば、 得たものは数え
切れない程あります。 「ヒントは子どもた
ちの中にある」 大迫校長先生から頂いた
言葉です。 今、 実習を終えてみて、 こ
の言葉の意味が、 ようやく分かってきた
気がします。 「教育とは何か」 それは、
子どもたちと共に紡いでいくものなのだと
思いました。 そして、 それは決して終わ
りのない一本の糸のようなもので、 時間
をかけて教育に携わっていき、 振り返っ
た時に初めて見えるものなのだと。 私自
身の 「教育」 を、 出会う全ての子どもた
・ ・
ちと共に探し続けることこそが、 最も大切
な事なのだと感じました。 人間の成長過
程はスパイラルになっているから、 いくら
堂々巡りをしているような気がしても、きっ
と少しずつ上昇しているはずだと自分を
信じて、 頑張りたいと思います。
最後になりましたが、 大迫校長先生、
平尾教頭先生をはじめとする千里国際
学園の先生方、 温かく迎えて下さり、 本
当にありがとうございました。 特に、 異例
であった OIS でのホームルームを快く受
け入れてくださった Ms.Cheney と指導教
官であるシャミ ・ ダッタ先生、 そして社会
科の先生方に感謝の言葉を述べたいと
思います。 実習期間を通して、 この学校
の事がまた大好きになりました。 先生方
の子どもたちに対する、 真剣で温かい姿
勢、 その愛情を知り、 たくさんの事を学
びました。 「一期一会」 この学校での全
ての出会いに感謝したいです。 本当に
ありがとうございました。
千里国際学園基本方針
千里国際学園では、 自分の行
動に責任を持ち、 よい人間関係
を維持していく能力が、 生徒各
自に備わっていると信じます。 こ
の考えにもとづいて、 次のような
行動の目安がつくられています。
<5つのリスペクト>
自分を大切にする
他の人を大切にする
学習を大切にする
環境を大切にする
リーダーシップを大切にする
I N T E R C U L T U R E <教育実習>
N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
「教える」 側から見た千里国際学園
片岡菜生
第 10 期卒業生 神戸外国語大学4年
「ありがとう!」 教育実習を終えて一番
に出てくる言葉です。 3週間という短い
期間でしたが、 SIS ・ OIS の先生方には
本当にお世話になり、 また、 7s English
のクラスの生徒、 12 年5組の生徒に一番
に言いたい言葉です。
私は9月 19 日から 10 月7日の Sports
Day までの3週間、 英語科で山本先生
の指導の元、 実習生として , また SIS に
戻って来ました。 初日はとにかく知らな
い先生方や生徒と初めて対面し、 やるこ
ともすべて初めてで常に体がこわばって
いた気がしますが、 今となっては昔のこ
とのように思います。
私が担当したクラスは7s English のクラ
スでした。 初日から元気いっぱいでこち
らがたじたじ、 という場面もありましたが、
生徒のモチベーションの高さには常に圧
倒されました。 「せんせー、 How do you
say … (何かすごく難しい単語のときもあ
りました) in English?」 や、 「せんせー、
wake の過去分詞って waken?」 (7年生
の今の時期、 過去分詞という言葉すら知
らないはずなのに…) と聞かれたときは
思わず、 「え?!」 と聞き返してしまうく
らいでした。 質問をすれば絶対誰かが
返してくれる、 当てたら答えてくれる、 盛
り上がってほしいところで盛り上がってく
れたので、 私は生徒に恵まれ、 また甘
えてしまった部分がたくさんありました。
私は中学1年、 2年は普通の公立の中
学にいたので比べることはしたくないので
すが、 やはり、 SIS の生徒の英語のレベ
ル、 また上達のスピードにはこの3週間
でも目を見張るものがあります。 お互い
がお互いを刺激しあって英語を習得でき
る環境にいる生徒たちがうらやましくなり
ますし、 その生徒の 「知りたい」 という
生徒の気持ちをより高める授業が求めら
れるのだと知りました。 また、 山本先生
が 「7年生は英語の基礎を作っている段
階。 教えることは楽しいけど、 その分こ
れからの英語にも影響するから責任は重
大です。」 とおっしゃったことがとても印
象的でした。 「7年生の英語は簡単」 と
甘く見ていた部分もあったので、 基礎だ
からこそ大事なことがあり、 またその後の
言語習得にも大きく影響するのだと気づ
かされました。 そのような段階の7年生を
実習で担当することができ、 本当にいい
経験ができました。 生徒に何を教えられ
たのか、 分かりませんが、 7sEnglish で、
私はかけがえのない出会いをし、 経験を
することができました。
HR は 12-5 で し た。 12 年 生 は 年 が 4
つしか変わらないのでやりにくいかなと
思っていましたが、 みんな本当に優しい
子ばかりでした。5組なのに「B 組集合!」
と叫んでしまったり、 私のミスで出席して
いるのに欠席にしてしまったり、 連絡事
項が的確でなかったり…。 ミスの連続で
5組の生徒には特に迷惑をかけてしまい
ました。 年が近いと逆にどのように接して
いいのか分からなくなります。 「生徒」 と
してなら話せても 「実習生」 となるとどっ
ちの立場で物を言えばいいのか、 という
ことは常に悩んでいました。 受験シーズ
ン、 心身ともに本当につらい時期です。
私も4年前は 12 年生で気持ちは一番分
かるので、 もっともっといろんな12年生と
話ができればよかったなと思うと少し悔い
が残ります。 とにもかくにも、 Sports Day
で総合優勝できてよかった! 12 年生の
みんなが一生懸命に力を注いでいるとこ
ろを見て、 「わたしも負けてられないな」
とこちらが常に刺激を受けていました。
この3週間で気づいたこと、 学んだこと
は本当に多く、 また今は気づかなくても
将来絶対に活きるであろう経験をするこ
とができました。 教師という仕事の難しや
尊さ、 特に SIS で英語の教師として働く
ことの楽しさや教師陣のレベルの高さを
痛感しました。 そしてまた、 たった数分
のアクティビティーをするためにその何倍
もの時間をかけて思考し、 準備し、 実行
しては練り直すという大変な裏の作業を
体験することで、 日々先生方が奮闘し、
よりよいモノを生徒に提供しようとしている
ことが分かりました。 先生方が簡単にこ
なしているように思えたことでも裏方でど
れだけ苦労し、 時間と体力を惜しまず生
徒たちに注いでいるかが見え、 私の教
育実習はとても有意義なものでした。
最後になりましたが山本先生、 難波先
生を始め、 英語科の先生方、 実習生と
して受け入れてくださった SIS ・ OIS の
先生方、 生徒のみなさんに感謝します。
本当にありがとうございました!いつか
「先生になりました」 と報告できる日を楽
しみに、 これからも頑張っていきたいと思
います。
デジカメ検定1級に合格
このところ、 フィルムカメラからデジタルカメラに乗り換える人が多くなっ
ていますが、 デジタルカメラを使うには、 それなりの知識が必要です。
自分がどの程度知っているのかを判定してくれるデジカメ検定という試験
制度がありますが、 これは誰でも手軽にコンピューターを使って自宅で
受けられるもので、 日本中からアクセスし受験できます。 本校の写真部
顧問の斎藤数先生が、 この検定を受け、 1級に合格し、 成績優秀者と
してネット上に名前が残ることになりました。 おめでとうございます。
11
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
<教育実習>三週間を振り返って
刺賀繭理
第 10 期卒業生 大阪外国語大学 4 年 見慣れた廊下や教室、 でもそこを歩い
ているのはクラスメイトや友達ではなく、
知らない顔の生徒達。 廊下の角を曲が
れば SIS 時代の友人が顔を覗かせるよ
うな気がしてならないのに、 周りを見渡
せば私よりはるかに年下の生徒達ばかり
…。 実習が始まってばかりの頃は、 その
不思議な感覚に戸惑うことが何度もありま
した。
実際に授業を見学し、 授業やホーム
ルームを受け持つことになると、 注意す
べきこと、 気を付けるべきことなどに圧倒
されて、 そんな戸惑いはふっとんでいっ
てしまいました。 自分が生徒だった時は
気付かなかったこと、 教える立場になっ
て初めて気が付くこと、 先生方に教えて
頂くこと、 その全てに触れることは私に
とってまったく新しい経験でした。 実は、
実習が始まる以前は 「教える」 ということ
について自信をもっていました。 土曜日
学校や JFK (Just For Kids) で小学生を
相手に長年教えてきて、 教材を紹介した
り教えたりする 「コツ」 を自分なりに掴ん
でいたつもりだったのです。 しかし、 い
ざ実習が始まってみると、 中高生を相手
にするのは小学生相手とはまるっきり勝
手が違うことを思い知りました。 そのきっ
かけは指導をして下さったレイ先生に、
高校生相手に子供向けの英語やトーン
で喋っていると指摘して頂いたこと。 態
度や話し方に小学生向けのトーンが染
み付いているといいますか、 無意識のう
ちにあま~い言葉つきになっていること
に気付いて私自身ショックを受けました。
確かに高校生に “sweety” と話しかける
のは今思い起こしてみると考えものでし
た。
そうしてショックを受けたものの、 土曜
日学校や JFK での経験が実際実習中に
役立ったことは否めません。 授業であつ
かう内容に興味を持ってもらおうとイラスト
を使用したり、 一授業最低一ウケを目指
してユーモアを交えたりしました。そういっ
た行動の原動になったのは 「英語を好
きになってもらいたい」 という私自身の願
いでしたが、 それを行動に移す際に助
けになったのは土曜日学校や JFK で実
12
際に子供達と触れ合った体験だと思いま
す。
教員を目指している学生は大学で教
科教育法や教師論、 生徒指導などの授
業を受けて 「教える」 方法論や生徒へ
の接し方を学びます。 ですが、 いくら授
業を受けても、 実際の教育現場での学
びに匹敵するものはありません。 その意
味では二週間、 三週間の教育実習は短
すぎるような気がします。 実習期間中に
遭遇する出来事は、 大学の授業を受け
ただけでは予測も解決もできないような
ことばかりで、 幾度ほかの先生方に助け
て頂いたかわかりません。 実習期間中、
先生方のご助力なしでは過ごせなかった
ことに、 自分の成長の必要性を切実に
感じました。 単に教科を教えるだけが教
師の仕事ではないこと、 頭では理解して
いたつもりですが自分で実践できていた
かどうかは疑問です。 そのため、 学んだ
ことも多かった三週間でしたが、 課題も
多く残ったように思います。
三週間、未熟な私を受け入れてくださっ
た学校、 先生方には心より感謝していま
す。 初日のスピーチでは 「生徒だった
頃より、 ましな実習生でありたいです」 と
述べましたが、 本当にそうであったかど
うか…。 まだまだ経験を積んで吸収しな
くてはいけないことがたくさんあり、 発達
途上だということに気付かされただけで
も、 この三週間は良い経験でした。 実習
を経て、 教育に携わって行こうという決
意を新たに持たせてくれた教育実習でし
た。 本当にありがとうございました。
平和的な紛争解決の方法を求めて
SIS 社会科野島大輔先生の、 本校の自由選択講座 「地球社会と個人」 で
の実践に基づいた論文 「アメリカ合衆国政府の対外政策とその平和的変容
に関する教材開発と授業実践について」 が、 トランセンド研究会の研究紀要
に掲載されました。 「地球社会と個人」 では、 参加型のゲーム学習などを用
いながら、 国際法 ・ 国際関係や時事問題について幅広く学習しています。
トランセンド研究会 (URL : http://www.wako.ac.jp/~itot/tran/index.html)
では、 世界の様々な紛争の解決に実際に貢献 ・ 成功している世界的な平和
学者 ・ ガルトゥング教授の指導のもと、 平和的な方法による紛争転換の方法
を研究 ・ 実践しています。 大戦後最悪といわれる現在の東アジア諸国間の
緊張関係についても、 平和的な解決のための分析や提案を進めています。
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
<教育実習>二週間のすばらしい体験
津高絵美
第 10 期卒業生 早稲田大学4年
私はキンモクセイの香りが心地良い、 9
月 25 日から 10 月7日のスポーツデイの
日までの 2 週間、 母校である SIS で教
育実習をさせて頂きました。
教育実習を終えて、 本当に理解でき
た事は、 “教師という職業は本当に大変
だ!” という事です。 最終日の教員ミー
ティングでこのようにスピーチさせて頂い
た際に、 笑いが起こっていましたが、 まっ
たく狙ったものでもなく、 それがこの 2 週
間学んだ事、 苦しみ、 そして楽しんだ事、
魅了された事、 すべてだったのです。
2 週間の始まりは7時 40 分理科の教員
室に入った時から始まり、 ミーティングそ
してホームルームを始める側にまわった
り、 授業で立っているのは教壇側であっ
たりと、 よく知っているはずの学校にいる
にも関わらず、初めての目線で SIS を見、
新しい世界に飛び込んできたかのような
新鮮な感覚でした。 そして初日の一時
間目、 化学Ⅰ -2 の時間に大学生活の
話をする時間を頂いたのですが、 本当
に生徒が聞きたいことを確認するという第
一ステップを忘れていたことに後から気
付き、 うまく生徒との授業内でのコミュニ
ケーションが取れないという、 初っ端から
苦い体験をしました。 その後も、 クラスの
中での興味 ・ 方向性の違いや、 理解度
の差とどう付き合うかを考え、 試行錯誤
の毎日でした。 研究授業ではその成果
を発表したかったのですが、 見に来てい
ただいた先生方のコメントから、 そして何
よりも生徒の皆さんの反応から、 結果とし
てまた多くの新たな教訓を学ぶ事となりま
した。 教える事の責任の重さとの戦いは、
教師という職業をする以上、 逃げること
は許されませんが、 自分の好きな化学を
自分も楽しんで教えられるべく、 さらに勉
強を続けていくと決心する事が出来まし
た。 そして次のチャンスまでこの悔しさと
教訓を生ものとして保存しておこうと思い
ます。
また、 教師の仕事は授業がメインでは
ありますが、 他にも担当のホームルーム、
進路情報、 旅行委員会、 スポーツデイ、
意欲のある生徒を支えたりと多岐に渡り、
私にたくさんの側面を見せて頂いた新見
先生の生活を見ているだけで目が回りそ
うでした。
しかし、 なぜそれがいやいやでなく出
来るのか。 私は3日目にして体験した出
来事のより新たな感情が生まれ、 その問
いへの答えを得ることが出来ました。 放
課後に意欲のある生徒と化学を勉強し
ていたときのこと、 その時私は、 将来の
夢に向かって頑張る生徒の熱意に 『何
としてでもこたえたい!』 という熱い気持
ちが生まれてきたのです。 SIS には驚く
ほど夢をしっかり持っている人が多いなと
感じました。 能力があってもやる気のな
い人はその道のプロフェッショナルには、
なれません。 中学高校という、 自分もこ
れでもかと言う程、 将来を考えた場では、
教科を教えることはもちろん、 その情熱、
ワクワクをも育てるという、 すばらしい仕
事ができるのだと言うことに身をもって気
付いたのです。
最後に、 2週間私にスマイルしてくれた
り、 気遣ってくれたみなさん、 すばらし
い体験をさせてくれた皆さんに、 伝えた
い事があります。 大切なのは、 ○○に入
る、 の先にある、 それぞれの夢だと思っ
ています。 実習をして、 生き生きしたみ
なさんを見ると、 こちらまでワクワクしてき
ました。 夢を持っている人は実はラッキー
なのです。 アインシュタインには首をひ
ねられてしまいそうですが、 夢から出て
くるエネルギーは自分次第で大きくでき
るのです。 その大きなエネルギーを、 夢
への階段を一歩一歩上がる力にして、 ま
ずは自分の力を信じて上ってみることで
す。 あせっても絶対にワープはできませ
ん。たとえ間違ってワープしてしまっても、
その階段を上ってきた人が持っているよ
うな年月をかけて強くした力はないので、
それは自分が結局困る事になります。 ま
ずは夢がある人は夢を膨らませ、 自分の
力を信じて階段を一歩一歩上っていって
ください。 階段はこけても、スロープと違っ
て、 数段下がるくらいで済みます。 特に
夢を持っていない人も、 何かにかかわっ
たときにワクワクする思いを大切にしてく
ださい。 色々な不安から、 あせったりす
ることがあるかもしれませんが、 それは何
も生みません。 むしろせっかくの環境を
楽しめないものにしてしまいます。 せっ
かくの未来への階段、 一段一段楽しん
で、 目的地に着いたときもそのきらきらし
た目をわすれないでください。
私も今回生徒の皆さんに教わったこと、
ずっと持ち続けます。 今回の実習を快く
受け入れていただいた SIS の生徒の皆さ
ん、 SIS の先生方、 特に毎日面倒を見
ていただいた理科の先生方、 そして新
見先生、 本当にありがとうございました!
本校は、 1998 年度より、 それまで
の4学期制から各学期同授業日数
の3学期制 (60 日×3) へと移行し
ました。 4月~6月を春学期、 9月
~ 11 月を秋学期、 12 月~3月を冬
学期と呼んでいます。
また 1999 年度には、 大阪国際文
化中学校・高等学校 (OIA) から千里
国際学園中等部・高等部 (SIS) へ校
名変更。 同時に、 中3以上の授業
は一部を除いて 「学期完結制」 と
なり、 高等部では学期ごとに単位が
認定されるようになりました。 このた
め、 各学期で履修科目、 時間割が
変わります。
13
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
バイリンガリズム通信 - バイカルチュラル
難波和彦
英語科
Bicultural= バイカルチュラル
Bilingual と言う言葉と並んで使われるの
が、 Bicultural= バイカルチュラルと言う
言葉です。 二つの言語を話すと言うこと
は、 その言語のバックグラウンドにある文
化をも身につけていることが必須ともいえ
るでしょう。 本当にバランスのとれたバイ
リンガルとは、 バイカルチュラルであるは
ずです。
バイリンガルは、 二つの言語を話すとき
に、 それにともなう身振り・態度といった
ものも、 それぞれの言語特有のものにな
ると言われます。 例えば、 日本語を話し
ているときと、 英語を話しているときでは、
性格が変わる、 という話などはよく聞きま
す。 これは周りの人だけでなく、 本人も
自覚していることが多いようです。 たとえ
ばある研究で ( 中島 1994) シンデレラの
話を再生すると言う課題をバイリンガルの
生徒たちにさせてみたところ、 全く同じ
話をするのにも、 視線、 眉毛の動かし方、
肩の使い方が、 日本語のときと英語のと
きでは違っていて、 英語では生き生きと
したはしゃいだ感じの印象があり、 日本
語では静かでおとなしくまじめな印象を
受けたということです。 モノリンガルの人
か見ると、 まるでバイリンガルは二重人
格であるかのように見えるでしょう。 バイ
カルチュラルな人は、 まるで服を着替え
るかのように、 違った文化の態度 ・ 行動
を言葉に合わせて変えることができます。
日本語の中でも標準語と方言を使い分
けたり、 敬語を使ったりするときに、 それ
にあわせて態度が変わり、 性格が変わる
ように見えることもこれと関係があるといえ
るでしょう。
異文化の習得ということについて、 次
のような3つの尺度で見ることができます
( 中島、 1998)。 異文化をどのくらい頭で
わかり理解しているか、 異文化のルール
に従ってどのくらい行動できるか、 自分
の行動をどのように感じているか、 つまり
1) 理解面、 2) 行動面 、 3) 情緒面で異
文化をどれくらい習得しているかというこ
とです。 この3つの面が、 年齢によって
14
変わってきます。 ある調査 ( 箕浦、 1984)
で、 アメリカで幼少期を過ごした子供に
「 アメリカ人と日本人はどうちがう? 」 とい
う質問をしたところ次のようなことがわかり
ました。 9 歳以前の子供は、 行動面で
は異文化の行動パターンをそのまままね
することができるが、 理解面では、 異文
化間の違いについては、 認識できてい
ない。 二つの文化の違いがわからない
ために、 異文化をそっくりそのまま受け
入れてもともと自分の持っている文化と入
れ替わるので、 バナナ型とになる傾向が
あります。 バナナというのは、 外から見
た目は黄色 (アジア系の黄色人種のこと
を表す) でも中身は白い (白人を表す)
ということです。 9 歳以降の子供になると、
理解面で、 文化の違いが認識できるよう
になります。 具体的に例えば、 日本人と
アメリカ人では、 遊び方が違うというよう
なことが言えます。 このあたりの年齢が、
理解面、 行動面、 情緒面で最も二つの
文化を習得しやすいようです。 11 歳を
越えると性格とか対人関係の違いなど 「
質 」 的な違いを指摘することができるよう
になりますが、 14 歳を越えると、 理解面
・行動面ではバイカルチュラルになること
はできても、 情緒面はともわないません。
この最後のパターンを上記の 「 バナナ 」
型に対して 「ゆでたまご型」 と呼ぶ人も
います。 行動面などでは、 白人と同じよ
うにふるまっていても ( 白身 )、 中身はア
ジア人 ( 黄身 ) であるということです。 カ
ナダやアメリカなどで、 イマージョン教育
を実践している学校などでも、 9 歳 10 歳
といったあたりの年齢で、 言語の習得に
文化の習得が伴ってくるということが、 報
告されています ( 中島 1998:175) 。
Identity= アイデンティティー
ふだん、 同じ言語、 同じ民族の中で
過ごしている人にとっては、 アイデンティ
ティーを意識するということはあまりない
かもしれませんが、 違った文化、 民族に
触れると、 アイデンティティーに対する意
識が生まれることがあります。 国際結婚
の家庭に生まれたダブルの人であれば、
父親と母親のどちらの民族に属するの
か、 という民族的アイデンティティーのこ
とで悩むことがあるもしれませんし、 海外
で長年過ごして日本に帰ってきた人は、
文化的アイデンティティーのことで悩むこ
ともあるでしょう。 二つの言語集団があっ
て、 片方の社会的ステータスが、 もう一
方よりもあきらかに勝っている場合、 劣っ
ているほうの言語のアイデンティティーを
保持することは難しくなります。 日本やア
メリカのような単一言語の国では、 少数
言語話者を親に持つ人々のアイデンティ
ティーを保持していくのは難しくなります
( 日本での英語のステータスは高いです
が ) 。 例えば、 アメリカでの 「日本語」
のステータスが社会的に高くないので、
そこに住む日本人が 「日本語話者」 と
してのアイデンティティーを保つのが難し
くなる、 と言った感じです。
カナダ・オーストラリア・ウェールズのよう
に、 多言語・多文化を国の制度として取
り入れているところでは、 社会がその国
の主要言語と同様に少数言語の保持に
も力を入れているので、 二つの言語・文
化のアイデンティティーを保持していくこ
とは、 奨励されています。 今回はバイカルチュラルということにつ
いて、 見てきました。 バイリンガルの利
点として、 二つの言語を使えることにより、
片方の言語でうまく表現できないようなこ
とをコードスイッチしてもうひとつの言語で
言える、 つまり表現の幅が広がるいうこと
があります。 同じようにバイカルチュラル
な人は、 ある文化に欠けているものをもう
ひとつのほかの文化で補うことができるわ
けです。 それはその人の生活を豊かに
することになるでしょう。 バイリンガル ・ バ
イカルチュラルの人にとって、 本当に大
事なことは、どちらかのアイデンティティー
を選ぶのではなく、 二つのアイデンティ
ティーを持ち続けるということです。 さら
に言うとバイリンガル・バイカルチュラルな
人は、 二つのアイデンティティーが融合
したユニークなアイデンティティーを持つ
と考えるべきでしょう。
今回の原稿を書くに当たって、 多くの
部分で、 中島和子著バイリンガル教育の
方法 ( アルク 1998 年発行 ) の第 9 章を
参考にしました。
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
学年だより
●中等部1年生 (7年生)
学年の枠の外側の世界とのリンク
難波和彦 1組担任、 英語科
SIS での学校生活にも慣れてきた 7 年
生たちは、 この秋学期、 「SIS7 年生」 と
いう枠から、 外の世界とのリンクを作り、
活動の幅を拡げていっています。 臨海
実習 ・ スポーツデイ ・ インタビュープロ
ジェクトという 3 つの行事を通じて、 どの
ようなリンクを作り、 何を学んだのかにつ
いて、 紹介します。
臨海実習
9 月の半ばの水曜日、 大阪の南端に
あるみさき公園の近くの海辺で、 海の生
物を観察するという臨海実習が行われま
し た。 当 日 は ま さ
に遠足日和で、 暑
くもなく寒くもなく
快適な天候のもと、
OIS と SIS の 7 年
生が全員参加しま
し た。 岩 場 に あ る
潮溜まりをよく見ると、 カニや貝、 小さな
魚がすぐ見つかりましたが、 それ以外に、
ウミウシやウニなど海の生物を初めて見
て、 斉藤先生の説明を聞き、 感動をして
いる生徒もいました。 今年は初めての試
みとして、 OIS の 7 年生にも声をかけて、
バスで一緒に出かけました。 この臨海実
習の主な目的は、 理科の授業の一環と
して、 海の生物を観察するということでし
たが、 OIS と SIS の生徒たちが、 よりいっ
そう仲良くなれたということは、 大きな成
果でした。 このことが次の行事 ・ スポー
ツデイにもうまくつながっていったと思い
ます。 またこのすぐ後に、 付き添いで一
緒に来てくれた Art の Bertram 先生が授
業の中で、 Tide pool creatures ( 潮溜まり
の生き物 ) という美しいポスターの作品に
取り組んでくれました (2 階エレベーター
出口付近に貼ってあります)。 理科と Art
という二つの科目がリンクをした取り組み
ができたこともすばらしいことでした。 また
英語の授業でも、 英語の新聞を作って
いてその記事のひとつとして、 この臨海
実習のことを取り上げています。 Respect
for learning , respect for the environment
がしっかり実践できました。
スポーツデイ
7 年生にとっては、 これまたはじめての
大きな学校行事であるスポーツデイが臨
海実習の後にありました。 今年は高校生
徒会のほうから、 ティームワークがテー
マである、 ということだったので、 “勝つ
こと” ではなく、 協力すること、 特に OIS
と SIS が協力することに力を入れました。
応援パフォーマンスの練習では、 二つの
学校の生徒が、 ダンスの得意な生徒を
中心に、 お互いに教えあいながら、 限
られた時間の中で、 一生懸命練習をし
て、 本番では、 最高のパフォーマンスを
見せることができました。ポスターやTシャ
ツ ・ 応援グッズつくりも委員の人たちが、
何回もミーティングを重ね、 協力した結
果すばらしいものが出来上がりました。
Respect for leadership がしっかり実践で
きていたのではないでしょうか。 当日は
応援合戦のパフォーマンス ・ ドッジボー
ル ・ ポスターコンテストの 3 つの部門で
優勝をして、 がんばったことへの結果が
出たことは、 よかったことですが、 OIS と
SIS の生徒が協力した取り組みができた
こと、 ティームワークを大切にできたこと
が、 何よりもすばらしかったと思います。
自分たちにとっては、 最高の一日になっ
たと思いますが、 8 年生が総合優勝し、
6 年生がインターセプターや綱引きで上
級生に勝てたし、 競争相手だった他の
学年にもそれぞれ、 いいことがあってよ
かったね、 という respect for others の気
持ちも忘れないでほしいと思います。
インタビュープロジェクト
Sports Day の余韻が残る中、 2 回のロ
ングホームルームを使い、 学校の中で
働いている人々にインタビューをするとい
うプロジェクトを実施しました。 この取り組
みの目的は、 3 つありました。 SIS は生
徒がいろんなことができる環境になって
いるけれど、 実はそれを支えてくれてい
る人たちがいろいろな苦労をしてくださっ
ているのだ、 ということをわ
2 0 0 6
N o . 1 0 8
識を持ち将来自
分がどんな仕事
をしてみたいか
ということを考え
始めるひとつの
きっかけにすると
いうこと (respect for self)。 そしてもうひ
とつは、 まだまだクラス単位で動くことが
多い 7 年生ですが、 3 つのクラス混合の
グループで取り組みをして、 役割分担
などを上手くして、 友達の輪を広げると
いうことです (respect for others, respect
for leadership)。 今 回 は、 無 理 を 言 っ
て、 事務室、 インフォメーションセンター、
SSC(School Service Center)、 Special
Program オフィス、 カフェテリア、 といっ
たところで働いておられる方々、 OIS の
小学部教頭 Mr. Adam、 掃除をしてくだ
さっている方々、 用務員さん、 と全部で
9 グループの人々にインタビューをさせて
いただきました。 アポを取るところから始
まり、 インタビューを行い、 その内容をま
とめてプレゼンをする、 という取り組みを
しました。 インタビューを受けてくださっ
たみなさんが、 生徒にとてもわかりやすく
話をしてくださり、 生徒たちは多くの発見
をしました。 このインタビューの中で、 特
によくあった話が、 生徒が挨拶をしてく
れることがうれしい、 ということでした。 わ
ずかな努力でできることなので、 これま
で同様これは実践し続けてほしいことで
す。
というような感じで、 今学年では、 7 年
生という枠の外側の世界とのリンクを作っ
ていき、 そこからいろんなことを学んでい
こうとしています。 これからあとはさらに、
カウンセラーの栗原先生の協力を得て、
ミルク募金に取り組み、 全校に向けて働
きかけていくことになります。 その中で、
5 respect を実際にどのように実現しけば
いいのかを、 学んでいってほしいと願っ
ています。 詳しいことは、毎月(を目標に)
発行している学年便りに載せていますの
で、 ご覧下さい。
●中等部2年生 (8年生) 運動会を終えて
高橋寿弥
かってほしいこと (respect for 1組担任、 数学科
learning, respect for others, 最初に一言、 8 年生の諸君、 MS (ミド
respect for the environment)。 ルスクール) での運動会での総合順位
仕事ということについて、 意 第 1 位おめでとう!!!
15
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
今年度も、 準備の段階から、 特にパ
フォーマンスを中心に、 非常に熱を入
れて練習できていたと思います。 10 月
4 日の LHR で見たときよりも、 本番の出
来のほうがずっと良かったですね。 みん
なが本番に強いということも良く分かりま
した。 競技では、 私は特に、 リレーで全
部門第 1 位だったのが、 素晴らしいと思
いました。 また、非常に個性的なアイディ
アを出してくれたポスター係の人、 学年
の応援旗を時間をかけて作ってくれた
人、 また、 パフォーマンスの練習を手際
よくやり ・ かつ時間厳守で終わるように
声をかけ続けてくれた代表の人には、 特
に 「本当にご苦労様!ありがとう!」 の
一言をここに言いたいです。
来年度は、 HS (ハイスクール) の一
番下の学年になります。 上の学年と対等
にやるには、 より技術を伸ばすことが求
められるでしょう。 今年の競技部門での
反省点を掲げて、 より技術的な面の向上
を目指しましょうね (たとえば、 ①ドッジ
ボールの内野 ・ 外野の連携 ・ パスの仕
方、 ②インターセプターで、 いかにパス
をする場所を正確にして、 いかにフリス
ビーを落とさないで取ることができるかと
か…、 ③大縄跳びの縄を、 いかに全員
声を合わせてタイミングよく飛べるか etc。
これにはもっと練習が必要ですね。 これ
からの課題です)。
1 年経つにつれて、 より進化する君た
ちの、 来年度の運動会もどんなものにな
るのか、 楽しみにしています!!!
●中等部3年生 (9年生)
Respect for Leadership
Mark Avery
9-1 HR teacher, English On October the 7th, grade nine
showed the school that they are a team
and very supportive of each other. Our
yellow t-shirts with the Chie Lee design were fantastic and seeing so many
of them on the field was a real inspiration. The morning started with some
exciting dodge ball and Frisbee games.
Flags were waved and cheers were
chanted as each competitor did his or
her best to show the fighting spirit that
is very alive in grade nine. While our
height kept us back in the Frisbee, our
strength prevailed in the dodge ball.
16
2 0 0 6
N o . 1 0 8
The performance was another example
of some excellent coordination from
leaders and cooperation from all those
who participated. We had a few problems on the way but these were sorted
out amicably and the performance
went well. I was very happy to hear a
favourite song of mine in the arrangement. In the afternoon, the students
were ready to cheer for all the events
and when our tug-of-war teams ventured on to the field, the support team
was there too.
I’d like to thank Sayako Okamoto
and Aoi Yoshida (9-1), Ryosuke Ogata
and Ryogo Kanda (9-2) and Ryo Shikata and Aoi Matsumura (9-3) who
were on the Sports Day Committee
and organized the sign-up, the t-shirts
and attended all the meetings. I’d also
like to thank Chie Lee, Mizuki Naito,
Emilee Taura, Aysha Cabrini and Ryong Hyang Kang for coordinating the
performance. The lead up to sports
day is always a challenging time and
we did our best to build team spirit
amongst OIS and SIS students. We
were successful up to a point but my
hope is that next year, there will be
more opportunities for OIS and SIS
to students work more closely, not
only on getting ready for the sports
day. While everyone agreed the day
was fun, many students want to work
harder next year to build a stronger
joint schools team.
Our next big project is the grade
trip to Nagashima in Mie Prefecture
which, as you know, will be on December 8th and 9th. Koki Yamanaka
and Wako Oji (9-1), Natsuki Sakagami
and Ryoko Yano (9-2) and Satsuki Shimada, Mizuki Indo and Mirei Miyachi
(9-3) have been meeting each week
and leading long homeroom since
sports day. Long homeroom time is
valuable because it gives everyone
the opportunity to have some input.
Opinions are heard and discussed and
decisions are made. The trip is to encourage and strengthen relationships
based on respect, cooperation and mu-
tual understanding. The trip will also
develop the students’ ability to plan a
trip within a limited budget that will be
both enjoyable and educational. The
students have been very supportive
of decisions made by the committee
which demonstrates a deeper understanding that respect for leadership
means doesn’t only mean becoming
a leader. It means being a cooperative
and helpful member of a collaborative
group.
Finally, grade nine students had two
big decisions to make this trimester.
Firstly, they made course selections
for winter. Each time the students
make these selections, the number of
choices they have increases and it becomes a more complicated process but
with the right amount of time, the best
choices can be made. Secondly, a letter
went out to all the students about staying on at SIS for high school. This is
obviously the biggest decision facing
the students in grade nine and I want to
thank you for the time you took to discuss both of these issues with your son
or daughter. As the end of the trimester
approaches, there will be some extra
pressure on the students as they face
end of trimester tests and major assignments. As always, getting enough
sleep, eating well and being organized
will all contribute to ensuring each student’s success.
Finally, I need to thank the parents
for all the hard work going into preparing for the International Fair. Every
year, our grade has demonstrated
teamwork and the way things come together serve as a wonderful model for
the students. By the time you read this,
the International Fair will be behind us
and I am sure the grade nine booth will
have been a huge success. In addition,
on October 25th when our grade went
to listen to Ms. Haruhi Goto talk about
her experience as an Olympic softball
umpire. I saw many grade nine mothers there and want to thank them for
contributing to the school at this level
too. Personally, I am very much in fa-
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
vour of inviting guest speakers, particularly when the message is as relevant
for our students as was the message
from Ms. Goto. Just in case anyone has
forgotten, she finished by asking us
each, as individuals, to embrace peace
and work towards it in our daily lives
in any way we can.
possess. I think even some of the students themselves have been surprised
by how much they can accomplish as
a group. More than scores or results in
any particular event, I hope that this
lesson is what they remember in the
future: work together and you can do
great things.
●高等部1年生 (10 年生)
Teamwork and Leadership
Rodney Ray
●高等部2年生 (11 年生)
沖縄に学ぶ
土佐礼子
10-4 HR teacher, English
4組担任、 理科
This year's theme for Sports Day
was "teamwork", and while I think we
showed good teamwork on the field
and in the gym that Saturday, I believe
that the best examples of teamwork
and leadership were to be seen during
grade 10's preparations in the preceding weeks. As a homeroom teacher of
this same class in 7th and 8th grade,
I remember how much guidance and
direction the teachers had to give for
Sports Day and other events. This
time, as 10th graders, the students
organized themselves: they handled
event sign-ups, coordinated practices,
chose designs and ordered T-shirts, everything. The Sports Day Committee
did a great job organizing and leading
the preparations, and the rest of the
students, for the most part, cooperated
well and really pulled together as a
team.
Many 10th graders have commented that they feel this grade has very
good unity, and I must say that I agree.
It has been very satisfying to see how
well the students get along with each
other, and how much team spirit they
沖縄、 古くは琉球。 11 年の皆さんが
学年旅行の地として選んだのは、 日本の
都道府県の中でも、 特別な色合いを持
つ沖縄県。 この稿が皆さんの目に触れる
頃は、 すでに沖縄トラフのようにふか~
いリサーチが進んでいるに違いありませ
ん。 なので、 私のこの沖縄超簡略予習
メモは蛇足ということになりましょうが・ ・ ・。
氷河時代はアジア大陸と陸続きであり、
3 万年以上前の人骨が見つかっている。
紀元前 8 世紀にはすでに農耕が成立し
たらしく本格的には 12 世紀頃から稲作 ・
畑作中心の農耕社会に入り、 文明の度
を深めた。 そして日本や中国大陸、 東
南アジアとの交流が盛んになりアジア貿
易の中継点としても重要な位置を占めて
きた。 この頃、 日本からは平仮名を導入
し、 同時に中国や東南アジアとの交流に
よる影響の色濃い文化を育んだ。 このよ
うに明治の時代に日本に編入されるまで
は琉球王国として、 地理上の位置からも
朝鮮、 中国、 日本、 東南アジア諸国と
の架け橋となり、 またスペインなどとの貿
易でも栄えた。 しかし太平洋戦争時に地
上戦の場となり、 その経緯から 1972 年
まで米統治下に置かれた。
このように 14 世紀から 16 世紀にかけ
て大交易時代を担っていた沖縄は、 そ
の国際的な役割と同時に、 所謂本土より
ずっと早くから開かれた精神文化を育ん
できた歴史を持っています。
限られた日数ですが、 旅行委員の役
割分担にお任せではなく、 それぞれが
自分自身のサブテーマを持って 「私/
僕の沖縄」 を発見してくれることを願って
皆さん、 12 年生のスポーツデイでの活
躍を見てくださいましたか。 ポスター部
門 ・ パフォーマンス部門 ・ 競技部門全
てで完全優勝でした。 パフォーマンスは
私たち教員も出演していましたので、 雰
囲気がつかめなかったのですが、 後日
談でいろいろな先生達や生徒から、 「迫
力があって素晴らしかった。」 と誉めても
らいました。 内容よりも、 練習の過程が
良かったです。 教員は全てお膳立てさ
れたものに乗っただけで、 全てを自分達
でやってくれました。 6年前のことを思い
ますと、 すごい成長です。
喜びもその日のうちに済まし、 火曜日
からは何事もなかったかのように登校し
ています。 指定校推薦や協定校推薦も
2期募集が終了し、 公募推薦や一般入
試にこれからは突入です。 まだ受験を控
えている生徒やご家族は大変な毎日だと
思うのですが、 是非この間のことを記憶
しておいて欲しいのです。 と言いますの
は、 私も3人の子供たちの大学受験を経
験しましたが、 あの時ほど子供のことを
真剣に考えた時期はなかったように思い
ます。 もう今となっては何事も自分でやっ
てしまいますので、 親の出る幕はどこに
もありません。 子育てで親が一緒になっ
て考える最後かもしれません。 特に下宿
をした息子は、 ここで親離れをしたと思
います。
結果はあくまで結果です。 何事も過程
が大事なのであって、 結果ではありませ
ん。 時には泣いたことが、 大きな人間に
成長するための試練かもしれません。 一
人ではありません。 いつでも周りでは誰
かが見守っていることを忘れないで下さ
い。
います。
(付録) 物理教師が作った社会科クイズ:
次の沖縄に関した項目について、 歴史
順に並べ、 各内容を説明しなさい。
そしてSISでの残り少ない生活を楽し
みながら、 自分の目標に向かって進ん
でください。 全員の進路が決定するまで
応援しています。
①守礼門創建、②沖縄戦、③島津侵攻、
④種子島宇宙センター、 ⑤沖縄県設置、
⑥ SIS 沖縄学年旅行、⑦琉球大学創設、
⑧グスクの時代、 ⑨沖縄県本土復帰、
⑩湊川人、 ⑪琉球ガラス発祥、 ⑫紅型
の起こり
●高等部3年生 (12 年生)
12 年生の秋
木村典子
1組担任、 国語科
17
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
図書館より
青山比呂乃
図書館
くてしょうがなくなってきました。 特に自
分が選書した本を生徒が借りに来てくれ
たときや、 少しでも図書館を利用する生
徒たちの役に立てたときは、 司書にしか
味わえない喜びのようなものを感じまし
た。 初めて学ぶことが多く次々と仕事が
舞い込んでくるので、 失敗をしてしまうこ
ともあって迷惑をおかけしたと思います
が、 この実習を楽しいものにさせてくれ
たのはひとえに司書の方々が親身になっ
て接してくれたおかげです。
図書館での仕事は思ったよりも本当に
たくさんやることがあって、 一週間ですべ
てを学び、 身に着けることは到底無理で
す。 しかし、 司書の方から図書館での仕
事を一通り丁寧に教わったほか、 この学
校でしか経験できないことをこちらではや
らせていただきました。 千里国際学園は
他校に比べ、 授業で頻繁に図書館を利
用する科目をしていると思います。 情報
を提供するという仕事の責任と難しさを実
感できたという点で、 「知の探検隊」 の
授業に参加し調べ学習をする生徒たちと
直に接することができたのは、 非常に貴
重な体験だったと思います。
最後になりましたが、 親切に声をかけ
てくださった先生方と、 見習い司書の下
手な対応にも辛抱してくれた生徒の皆さ
ん、 それから5日間一緒に働き面倒を見
てくださった司書の方々に厚く御礼申し
上げます。 ありがとうございました。
◆西 智子
*粘土細工の展示
OIS 理科のドン ・ ギャクナー先生の紹
介で、 豊能町在住の橋本義男さんとい
う方の作品を図書館入口展示ケースに、
10 月いっぱい飾っていただきました。 子
供や動物たちを中心に普通の生活の一
こまを切り出してきた、 表情がとても豊か
な作品ばかりです。 OIS 小学生や SIS 中
学の美術の時間にも、 生徒たちは鑑賞
して楽しみました。
*実習生受け入れ
10 月中旬の1週間、 同志社大学から
司書課程履修者の大学 4 年生 2 名の図
書館実習を受け入れました。
これは、 教職課程履修者が教育実習
をするように、 司書資格、 司書教諭資格
取得を目指す学生がしなければならない
実習です。 実際に実習が出来るような学
校図書館は少ないため、 同志社大学か
らの依頼を受けて受け入れるようになっ
たもので、 今年は 3 年目になります。 今
回も SIS の卒業生は含まれていません。
実習では、 図書館の本や雑誌を整理
するなどの事務的な仕事の他に、 授業
で図書館を利用する際に生徒の皆と一
緒に資料を探したり、 読書ノート用の本
を選んでリザーブ棚に抜き出したり、 O
ISの小学生に絵本を読み聞かせたり紹
介したり、 中 1 の 「知の探検隊」 では、
教室での中間発表への生徒各自のまと
めを見てまわったり、 発表のデモンスト 同志社大学文学部英文学科4回生 レーションをしたりと活躍してもらいまし 五日間という短い期間でしたが、 実習
た。 本の貸出、 モバイル PC の貸出を 生として様々な業務を体験させていただ
してもらった生徒もいるでしょう。 最後に き、 一日として単調な日の無い大変充実
は、 ハロウィーンの飾りつけも手伝っても した一週間でした。 「図書館では静かに
らい、 図書館もすっかりハロウィーンの雰 本を読みなさい」 ―小 ・ 中 ・ 高校生時
代の図書館の思い出といえば先生のこ
囲気になりました。
んな言葉しか記憶に無い私にとって、 司
以下は、 実習生の感想です。
書教諭の先生方によって日々多彩な授
◆大西優香
同志社大学神学部神学科4回生 業が行われる千里国際学園の図書館は
司書課程科目の一環として今回こちら まさに 「生きた図書館」 として映りました。
の図書館にお世話になりましたが、 この 実習を通して、 館内にてブックトークや
5日間は毎日が新鮮で非常に充実した 絵本の読み聞かせを実践させていただ
実習期間でした。 千里国際学園が特殊 いた他、 蔵書検索システムの利用指導
な学校ということもあり、 実習当初は新し や 「知の探検隊」 の授業に参加させて
く覚えることばかりで緊張しましたが、 日 いただいたことで大勢の生徒の皆さんに
が経つにつれて図書館で働くことが楽し 出会えたことも大きな収穫です。 どの授
18
業においても印象的だったのが、 課題
を進めるにあたって疑問が生じた時、 先
生や周りの助言にばかり頼るのではなく、
必要な情報を自ら探しに行き、 自分なり
に見つけ出そうとする生徒の皆さんの姿
です。 通常の図書館業務に加えて、 こ
のように生徒が “自ら学ぶ力” を身につ
けることを支援していく学校図書館活動
の現場に立たせていただいたことは、 本
当に貴重な体験となりました。
最後になりましたが、 実習生として温か
く迎えて下さった皆様に心から感謝して
おります。 一週間、 本当にどうもありがと
うございました。
<今月の詩>
光
鈴木士郎康
今日いいことを聞いた
光は反射物がなければ光らないと
いうのだ
空間が光に満ちていても
反射物がなければ闇なのだ
従って
星空のその又彼方は暗黒に見え
るが
実はそこは光に満ちた空間なのだ
なんだそんなことといってはいけない
私は我田引水する
この闇も光に満ちている
おお、 反射物、 あなた
あなたはいつ
傍に来て光の実在を証してくれる
のですか
(詩集 『やわらかい闇の夢』 より 大岡
信編 詩集 『ことばの流星群』 収録)
「この人、 とっても努力している
のに、 光らない」 と感じることがあ
る。 でも本当は光っているのかも。
光っていることを示してくれる誰か
が傍に来てくれたら、 他の人にも
その輝きがみえるのかも。
(青山比呂乃)
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
グラフ電卓プログラミングコンテスト開催
馬場博史
数学科
SIS/OIS 数学科では生徒諸君自作のグ
ラフ電卓プログラム発表の機会を持ちま
した。 募集作品は数学の学習に役立つ
もので一人につき一作品。 夏休み前に
作品募集の告知をし、 夏休み明けに各
自作成したプログラムを数学科へ持参し
てもらいました。 多数の場合、 数学科で
予備選考して少数に絞る予定でしたが、
応募者が5名だったため全員で発表会を
行いました。
発表会は 10 月 27 日 (金) 16:00 より
210 教室で行い、 それぞれが自作プロ
グラムを発表。 数学科で審査の結果、 7
年の江頭佑駿君の作成したプログラムが
<応募者 ・ 作品名 ・ 内容紹介>
江頭佑駿 (7-1) "HITASURA" =四則演算の練習をするゲーム
東 俊輝 (8-3) " θ " =連立方程式の解を求める
石神宥真 (10-2) "FACTOR" =二次式の因数分解
岩崎一樹 (10-3) "COUNT" =カードゲーム 「ブラックジャック」 に勝つ確率を計算
小林鉱石 (11-1) "POWER" =累乗を計算
最優秀賞を獲得しました。 入賞者には
表彰状と、協賛の株式会社ナオコ (Naoco
Inc.) からご提供いただいた副賞が授与
されました。
数学の授業で使っているグラフ電卓
けがに RICE !すり傷に WASH !
弥永千穂
スクールナース
けがに RICE:スポーツでけがした場合 (ねんざ、肉離れ、
打撲、 突き指など) のファーストエイドです。 RICE は出血
をおさめ、 はれを防ぎ、 その後のけがの治りを早めるため
に効果があります。
REST (安静) : 運動中止!運動をし続けるとけがを悪化
させることになります。 けがした部分が動かないようにしま
す。
ICING( 冷却 ) : けがした部分に 20 分くらいアイスバッグを
当てます。 直接皮膚に氷があたらないよう濡れたタオル、
三角巾、 包帯などを利用しましょう。
COMPRESSION( 圧迫 ) : けがした部分に圧迫包帯などを
巻きおさえます。
ELEVATION ( 挙上 ) : けがをした部位をできれば心臓より
高く、 足首の捻挫の場合にはクッションなどにのせて座っ
ている高さぐらいにあげましょう。
*けがをしたら自分ですぐにできる R/I/E だけでも行いま
しょう。
すり傷に WASH( 洗浄 ) : 擦りむいた傷は水道水で流し、
傷についている細かなごみをきれいにとります。 けがが化
膿する原因はけがした部分についたよごれなどです。 消
毒するから洗わなくてよいのではなく、 しっかり洗えばむし
ろ消毒しなくても大丈夫なのです。 近頃、 すり傷には洗浄
したら消毒やガーゼを使わない 「うるおい療法」 もでてき
ました。 洗浄後、 傷に市販の 「キズパワーパッド」、 代用
品では食品ラップ!を貼ったりします。 方法は?詳しく知
りたい人は保健室まで。 インターネットで 「湿潤療法」 を
探すと情報も手に入ります。 もちろんいままでどおり消毒
してガーゼやバンソウコウで治りますからご心配なく。 一番
大切なことはきれいに傷を洗うことです。
19
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
APAC スポーツ活躍
テニスは女子2位男子6位、 野球は3位、 バレーボールは男女共5位
Tennis report 2006
Derek Entwistle (PE) , Dan Shiffman (English)
This year the APAC Tennis Tournament was held in
Seoul. The SOIS Tennis team
consisted of 5 boys and 5 girls
playing singles and doubles
over 3 full days. The tennis
was of a very high standard
and all students did their best
and displayed exemplary
sportsmanship and were very
supportive and encouraging
to each other. Lots of fun was had by all and it was a great
positive experience for all the players and coaches. Our
students were a credit to the school with the boys receiving the prestigious Sportsmanship Trophy as voted by the
other coaches and tournament organizers.
Special mention must go to Ruka Ueda who, in her 4th
and final APAC, came in 3rd in the Girls singles "A" and
to Miho and Nobuko who won the Gold medal in the Girls
Doubles.
Thank you to all participants for a great season
and Dan and I look forward to seeing all players
from the Tennis squad
again next year.
Boys Overall
Invidividual Match Wins
School Singles # Singles # Boys Doubles Mixed Doubles
Brent
0
CA
0.
SOIS
0
ISB
.
SAS
.
SFS
Total
.
.
.
0
Rank
Girls Overall
Invidividual Match Wins
School Singles # Singles # Girls Doubles Mixed Doubles
Brent
0
0
0
0
CA
0.
SOIS
ISB
.
SAS
.
SFS
Total
0
.
.
.
Rank
★ APAC とは
Asia Pacific Activities Conference の略称で、 次の学校が
加盟しています。
< APAC 参加校>
北京インターナショナル・スクール (ISB: 中国)、 上海アメ
リカン・スクール (SAS: 中国)、 ブレント・インターナショナ
ル・スクール・マニラ (Brent: フィリピン)、 ソウル・フォーリ
ン・スクール (SFS: 韓国)、カナディアン・アカデミー (CA:
神戸)、 千里国際学園 (SIS/OIS: 大阪)
20
APAC 野球
相良宗孝
HS 野球コーチ、 保健体育科
2006年 APAC 野球は、 本校、 CA、 北京、 上海、 マニラ
に加えて、 香港インターナショナルスクールの参加で、 今回
のホスト校、北京インターナショナルスクールで開催されました。
会場のグランドは凹凸があり、 内野手には少々厳しいものでし
たが、 内、 外野に天然芝が敷き詰められたとてもきれいなもの
でした。
大会初日のゲームの相手は今年が APAC 野球に初参加の
マニラからのブレント高校でした。 パワーヒッターが揃うとても
力強いチームであり、 また初戦であったからか、 極度に緊張
してしまいいつものプレーが出来ずに苦戦しました。 しかし、
ゲームが進むにつれて、 本来の輝きを取り戻し、 猛烈に追い
上げました。 しかし、 惜しくも時間切れの引き分け。 幸先の悪
いスタートとなりました。 しかし、 その後は本来の力を取り戻し、
生徒人数1000人を超すマンモス校からの代表選手の北京や
上海に快勝し、優勝候補 NO1 の香港インターナショナルスクー
ルに挑戦!個々の実力では遠く及びませんでしたが、 チーム
ワークでのびのび野球を楽しみ、 一時は6-4と追いすがりま
したが、 最後にはつき離され、 敗戦しました。 そのショックか
らか、 最大のライバルの CA にも、 接線の末に破れ、 結局総
合3位に終わりました。
今回のトーナメントでも、 本校の生徒たちは皆がすべてをリス
ペクトし、一生懸命応援し、とてもマナーの良い試合をしました。
毎度の事ながら生徒たちを本当に誇りに思いました。
優勝は出来ませんでしたが、 最高の舞台で最高のパフォーマ
ンスを見せることが出来、 本当に満足な APAC 野球トーナメン
トでした。
APAC Baseball
T eam
W ins
Brent
1
CA
4
ISB
1
SOIS
2
HKIS
5
SAS
1
Losses
3
1
4
2
0
4
T ies
1
0
0
1
0
0
P oints
3
8
2
5
10
2
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
女子バレー最高!
一階こころ
高等部3年
「じゃあこのCDこころに託すわ。 来年は自分らの番やで。 頑
張ってな!」。 そう卒業していった元キャプテンのまやから手
渡された、 女子バレーで代々受け継がれてきたウォームアッ
プ用のCD。 その時、 「そうか。 もう頼れる先輩はいない。 こ
れからは私たちが引っ張る番なんや。」 と心に決めた、一年前。
今年のチームは 12 年が 3 人だけの、 ほとんどが 10 年生の
超ヤングチームだ。 みんなキャラが濃く、 シーズン中は常に
笑いが絶えなかった。 そして去年まで女子のコーチだった森
先生は男子のコーチをすることになり、 女子バレーは平井先
生が教えることになった。 そして、 私は今年キャプテンとして
最後のシーズンを迎えることになった。 さあ始まったシーズン。
あのバレー部のみぞ知る地獄のワークアウト。 次の日は階段
が上れなくなるくらいの激しい筋肉痛が私たちを襲う。 けれど、
あのCDがかかるとそんなことも忘れて、 ノリノリで毎回練習を
始めていた。 そして平井先生の厳しい指導でみんなみるみる
うちに上達した。 バレーに最も必要なのは “声” !元気いっ
ぱいの今年のチームのみんなの声はシーズン中、 体育館に
ずっと鳴り響いていた。
今年は大阪で招待試合があり、 10校が集まった。 ホームは
やっぱり強かった。 1日目は学校中の声援のおかげで 4 連勝
することができた。 結果としては 4 位となってしまったが、 ホー
ムでしっかりと大阪のバレーを見せることができて良かった。 そ
れに私たちのたくさんある応援ソングを、 観客のみんなも一緒
になって歌ってくれて、 プレーヤーの私たちもとても楽しめた。
それから 4 日後、 私たちは APAC でフィリピンへと旅立った。
寒い日本から脱出し、 ちょっぴりリゾート気分を味わえた。 初
日は試合が無いのでそれぞれのホームステイ先で自由に過ご
した。 大きなモールで買い物をしたり、 フィリピン料理を食べ
に行ったりした。 2 日目、初戦はいきなりホームのブレントとだ。
今年の私たちは背では圧倒的に不利で、 ブロックで相手のス
パイクを止めることは難しかった。 けど、私たちは 「拾う」 チー
ムだ。 何度でも拾って繋いで、 粘り強くプレーするそんなチー
ム。 最後まで諦めないで必死に戦ったが、 実力の差を見せつ
けられ敗れてしまった。 その後の 3 日目も総当たり戦をしたが、
思うように結果はついてこなかった。 だがCAには自分たちの
バレーをすることができ、勝った。 その後 playoff でISBと戦い、
1 セット取ったが惜しくも敗れ、 私たちの最後の試合はCAと 5
位 6 位決定戦となった。 平井先生が言うとおり、 本当に私た
ちはメイクドラマが好きだ。 総当たり戦の時はCAに快勝したに
も関わらず、 その時は 2 セット目を取られてしまった。 最後の
試合で負けるわけにはいかないと私たちも本気で戦った。 そ
して勝って、 私たちの APAC は 5 位として幕を閉じた。 決し
て満足のいく結果では無かったが、 全員が最後まで諦めずに
戦ったことは素晴らしかったと思う。
今シーズン何よりも良かったことは、 バレーボールというス
ポーツを通してみんなの絆を深められたこと。 共に涙を何回流
しただろう。 共に何回笑い転げただろう。 思い出の一つ一つ
がプライスレス。 もう来年はこのチームでプレーできないと思う
と本当に寂しい。 この 5 ヶ月でバレー部の一人一人が本当に
2 0 0 6
N o . 1 0 8
成長できたと
思う。 それは、
平井先生が私
たちに “努力
すること”、 “最
後まで諦めな
いこと”、 “感謝
の気持ちを常
に忘れないこ
と” を教えて下
さったからだ。 今年は森先生がいない分大変だっただろうと思
います。 私たちを厳しく、 そして暖かく見守ってくださり、 本当
にありがとうございました。 バレー部で学んだことは一生忘れま
せん。 みんな、 楽しいシーズンをほんまにありがとう!バレー
部最高。 みんな大好きやで。
仲間と情熱 : To Be One
森 路佳
男子バレーコーチ、 音楽科
“実は今年は男子のヘッドコーチをして欲しいんだ ・ ・ ・ ”
初子の出産日が APAC と重なるとの説明を Mr. Parker から聞
き、 私は男子のヘッドコーチをうれしくも引き受けました。 “今
年森先生がバレーやるって本当!?” うれしくも悲しくもハイと
いう返事 ・ ・ ・ そんな中わくわくしながら練習初日の6月、 体
育館に行きました。 そぉっとドアをくぐると、 女子は相変わらず
小さな体育館の半分のコートにひしめきあっていましたが、 男
子はなんと10もおらず! “どないしよか ・ ・ ・ ” と思いながら
も、 “これはチャンスだ!” と思い、 一人一人にじっくり教えて
いくことに。
1. 授業の課題をきちっとする。 2. 時間を守る。 3. 人をの
のしる汚い言葉を絶対に使わない。4.挨拶をしっかりする。5.
人の話は最後まできっちり聞く。 スポーツをやる上でまずやら
なければならないことを確認し、 いざ練習スタート!予想以上
の “しごき” に、10人のうち、耐えられない者が減っていく中、
うわさをきいて、 やりがいがあると何人か増え、 夏休み前まで
になんとかバレーボールらしい練習がようやくできるようになっ
た頃、 貴重なメンバーのうち主力の4人が練習に来れないこと
に!いろんな方面にお願いに回るが、 そこはやはり無理で、
練習もまともにできないぐらいの人数。 蒸し暑い体育館で “先
生もう無理やって!” 何度もあきらめそうになりながらたった5
人で練習した日もありました。 しかも全員OIS。 “やるしかない
んだよ森先生!” 自分にそう言い聞かせながら、 チーム全体、
つらい日々を過ごしました。 夏休みに入り、 こんどはOISの生
徒の生徒が帰国をして練習に来れなくなり、 またもや人数が
揃わず ・ ・ ・ “いったいいつになったらゲームの練習ができる
のだろう!” でも “やるしかないんだよ森先生!” 6月にこれ
なかったメンバーを中心に練習し、ようやく9月、初めてメンバー
が揃って、 新しいメンバーも加わり、 初めて練習試合をしたKI
U戦!1-1のセット同点、 ファイナルセットは15点のうち10-
11のピンチ!ここしかないとタイムアウトを取り、 “まずはレシー
ブから!次の相手がプレーしやすいように思いやりのあるボー
ルでつないで、 最後は自分を信じてスパイクをコートの中に集
21
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
中して打ち込め!” 忘れもしないあの一点!6月に練習にこれ
なかったSIS生徒が必死でレシーブをし、 去年メンバーから外
されたものが必死でジャンプをしてトスをあげ、 最後まで自分の
スパイクに自信がもてず、 迷いながらも一生懸命練習してきた
OIS生徒がシーズン最高のAクイックを相手コートに叩きこみ、
流れは一気に Sabres へ!それから1点も失うことなく、 大逆転
勝利! “今年のバレーはこれだな!” と一気に活気づきました。
迎えた初の公式戦、 相手はまたもやKIU!それまでの2セッ
トを延長戦で1-1としながらまたもや延長戦!やっとつないで
相手エースをバックプレイヤーにまわして、 まさしくあの試合と
全くおなじローテーション!27-26、 後一つのポイントの前に、
今度はKIUがタイムアウト。 頭のなかで緊張や作戦、 それぞ
れの思いがひしめき合う中、 まずは話を聞くため、 完全に沈黙
してから確認した言葉 : ” Trust yourself! You will make it!” 練習した分だけ信じられる言葉に小細工はなし。 3度、 この言
葉を確認して水を飲んだだけ。 プレー再開になり、 エースは後
ろできっちりレシーブをあげ、 セッターが丁寧にトスをあげ、 迷
いをふりはらって打ったスパイクはブロックを大きくはじいてその
セットを取って大喜び!気を緩めないで次のセットも “自分た
ちのバレー” をやりのけ、 公式戦は大勝利!優勝した後に飛
び込んだ須磨の海の水は冷たかったけど、 ハートは喜びで燃
えまくっていましたね!次に迎えたJV戦、 気の緩みからか、 J
V主力の2人が朝遅刻、 そしてしんどいからともう一人の主力選
手が欠席 ・ ・ ・ そんな状況では勝てるはずもなく、 “プレー以
外に大切なこと” を確認する良い機会となりました。 敗戦が重
なって、 気持ちが暗くなりましたが、 みんなで食べたお好み焼
きはおいしかったね!運動会も終わり、 名古屋での Varsity の
試合に向け練習再開。 Varsity 主力の4人のOIS生徒がSAT
のため、 出られないことに。 なんとかアレンジを頼んでもそれ
はやはり無理。 数少ないAPACまでの公式戦に主力が出られ
ないのは本当に苦しい!そこへ、 突然、 もう一人の主力選手
が授業欠席のため、 やむなく欠場 ・ ・ ・ 仕方ない ・ ・ ・ “や
るしかないんだよ森先生!” と最後の練習で確認をし、 抜ける
選手の穴を埋める練習をしていると、 なんと次は自分が今まで
にないような相当ひどい捻挫をしてしまう!もうこれより最悪な状
況は起こらないだろうと半分居直って行った名古屋のトーナメン
ト。 相手チームのほとんどが、 初日はSATを受ける12年生の
選手もゲームに出、順位を決め、2日目は残ったメンバーでゲー
ムをする中、 同じメンバーで9年生から11年生まで、 OSISは
もうこれ以上やりようのないぐらい必死でがんばりました!
いよいよAPAC!行く直前に生まれた Mr.Parker の初子の出
産におめでとうを残して、 いざマニラへ! OSIS だけは2日間と
も第一試合、 しかも4試合もそのあとに休戦が強いられる決して
良くはないスケジュールのなか、 各校の女の子たちに大人気
の Sabre Boys! 車椅子の監督はコートではコーチ、 廊下ではス
ターの事務所の人といったところだったでしょうか ・ ・ ・ 体調を
崩してしまった選手がいながらも、 行った全員で、 最後までい
けなかった選手の穴埋めもしながら全員で “最後にやっと” 一
つになって試合をした良い日々でした。 “順位や得点を気にす
るより、 今まで俺たちがやってきた Osaka のバレーをやろう!”
そう決めた優勝最有力校との試合。 他のどのチームにもない
最強の結束力から生み出されるコンビバレーが今年の Sabre
22
Boys !クイックやバックアタックなんかはもちろん、 時間差や
ブロード攻撃まで、 多彩でリズム感のあるバレーは、 相手地元
チーム応援席も全員 Osaka のファンになるぐらいの本当に楽し
い Osaka バレーでしたね!勝ってもうつむき加減な相手とは対
照的に、 ぼろぼろに負けた試合でも本当にすがすがしい笑顔
の Sabres の選手とマネージャーのバレーは各校のコーチも大
ファンになるほどのすばらしい試合でした。
全試合が終わり、 最後はきっちり勝利で締めくくり、 最後に握
手をして試合会場を出たあとのミーティング。 順位決定戦で初
日に勝っていたチームに負けたときの反省 : やはり個人個人
ばらばらだった・・・を踏まえ、最後まで全員で一つになって戦っ
てきた日々を想い、 最後までプレー以外のこともきっちりするこ
と。 チームとして行動すること。 時間を守ること。 そうしたことを
“全員で最後まで” やりとげたからこそ、 チャンピオンになるより
もよっぽど大変で、 意味のある Sportsmanship Award をいただ
くことができました。 舞台に表彰のために呼ばれ、 各校の生徒
全員による Osaka Cheers の歓喜の中、 頂いた祝杯にキスマー
クをつけながらも、 “先生!これ俺らのトロフィーやで!” と私
の松葉杖を高く掲げてくれ、 Sabres の選手は堂々と胸を張って
表彰の舞台にたつことができました。
人、 状況、 思い、 何か一つでも欠けているとき、 結果は決
してよくありませんでした。 でも、 人を思いやり、 状況に左右さ
れることなく、 状況を作り出す努力をし、 思いが一つになった
とき、 おのずと結果はうみだされました。 スポーツとはいえ、 ま
ずは “学生” として学ぶべき授業や課題をきちっとやってこそ
のもの。 どれだけプレーや練習を頑張っていても、 その状況を
作り出す自己管理の生活習慣とけじめがなければ意味の無い
こと。 どれだけ不可能に思えるときでも、 信じあえる仲間と本気
の情熱を傾けることで、 必ず道は開けること。 中途半端はその
場しのぎになってもあとで実らないこと。 ボールを3回当てて返
すだけのスポーツとはいえ、 学んだことは、 何もかもがうまくい
きそうになかった、 苦しかった分だけ、 やりぬいた生徒たちの
尊い人生の糧となるでしょう。 私たちの勝ち取った “松葉杖トロ
フィー” は一つではとてもおぼつかないものです。 でもそれは
一人の人を支えあうために作られています。 決してできそうに
ないこともOISとSISがあるからできること、 信じあえる仲間と言
葉を超えて理解しあえること、 そこに情熱を注げるように見守っ
てくれている家族や友達への感謝。 木片でできた “松葉杖トロ
フィー” は他のどのトロフィーよりも惨めでしたが、 最後に一番
高いところで一番輝くことができました。 そのために光を当てて
くださったご家族の方々、 先生方はじめ、 関係者皆様に深く
お礼もうしあげ、 2006年、 HS男子バレーボール部の報告とさ
せていただきます。 ありがとうございました。
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 8
中等部野球部 トーナメント完全優勝
中村亮介
10 月 20-21 日の二日間、 中等部野球チームは名古屋イン
ターナショナルスクール (NIS) で今シーズンの締めくくりのトー
ナメントを行いました。
20 日 (金) は午前 10 時からの第1試合が組まれていたので、
7時半に新大阪を出発しました。NISは建物、グランドがリニュー
こけら
アルされたばかりで、 私たちの試合がいわば 「杮落とし」 の試
合だそうで、 初の公式戦だったようです。 この第1戦 (対NIS)
を皮切りに、 4試合行いました。
結果は対NIS13-4、 第2試合対マリスト27-0。 2日目対
京都インターナショナルユニバーシティー(KIU)9-1、そして、
3戦全勝の私たちと2勝1敗のKIUが決勝戦で戦い14-0で勝
ちました。 4試合の合計得点が63も驚きますが、 失点が5とい
うのはいかに、 守備が良かったかを物語っていると思います。
今シーズンは、 このトーナメントも入れて全部で12試合行い
S8年生のユン君を
はじめメンバーの皆
で勝ち取ったものだ
と 思 っ て い ま す。 8
年生はこれで中等部
の野球は引退です
が、 高校へ行っても
ここで学んだ 「楽し
く、真面目に、厳しく」
を忘れずにいて欲し
い と 願 っ て い ま す。
残った6、 7年たちに
は来年も今年以上にファイトを出してがんばっていって欲しいと
願っています。
最後にシーズン中にかかわってくださりご協力、 サポートいた
だいた保護者の皆様、 先生方にこの場を借りてお礼をもうしあ
ましたが、 11勝1敗という成績を残しました。 キャプテンのOI
げます。 ありがとうございました。
中等部野球部顧問、 社会科 MS Girls Volleyball 2006
めずらしい Run-Swim-Run 出場
Simon Parker (PE), Shigemi Kano (PE)
Another fun and exciting season of Middle School
Girls Volleyball came to an end last weekend at the
Marist Invitational Tournament. There were almost 40
students involved for the whole season and we were
very happy that over half of this number managed to
play in a competitive game at some point over the 2
months. The tournament was the culmination of a lot
of hard work from all the girls both at practice and at
their season games each weekend. We were once again
a strong presence at the tournament which was split
into 2 divisions - one for A teams and one for B teams.
After winning all 4 games convincingly on Friday afternoon, both of our teams went on to the semi-finals
on Saturday morning to play CA. Despite playing some
great volleyball, the A team lost out very narrowly in
the 3rd set. The B team however won comfortably and
marched on to the finals, where they defeated Marist to
become champions of their division. Very well done to
all the girls who participated. Thanks to A Team captain Samantha Syrad(OIS 8) for all her hard work over
the season, and congratulations to tournament MVP's,
Yuki Mori(OIS 8) and Kanae Nakano(SIS 8). If the
standard of play throughout was anything to go by, we
as a school can look forward with excitement to many
successful years to come with our girls volleyball programme. Already looking forward to 2007 !
馬場博史
トライアスロンクラブ顧問、 数学科
■吹田市長杯陸上競技大会
10 月1日 (日) に吹田市総合運動場で開催され、 本
学園から 14 名が参加し、 うちのべ4名が入賞しました。
<入賞者>一般高校男子 1500m : 1位佐藤直仁 ( コー
チ )、 2位小澤悠 (SIS10)、 一般高校男子 5000m : 1位佐
藤直仁 ( コーチ )、 3位小澤悠 (SIS10) <他の参加者>
100m : 境目美結 (SIS8)、 1500m : 山本薫、 町原功実
(SIS7)、 Kento Baba(OIS8)、 三木氣吹 (SIS8)、 高橋直人、
粘 家 甄 ( 以 上 SIS9)、 春 名 暢、 亀 井 潤 ( 以 上 SIS10)、
3000m : 守茂山雄亮 (SIS7)、 Kento Baba(OIS8)、 池田憲
治、 藤井資也 ( 以上 SIS8)、 5000m:亀井潤、 春名暢 ( 以
上 SIS10)、 砲丸投 : 町原功実 (SIS7)
■ WOA(World Olympians Association) 主催第1回バイア
ソー (Run-Swim-Run) 大阪大会
10 月9日 (祝) 大阪市港区の八幡屋
公園 ・ 大阪プールで開催され、 本学園
か ら 8 名 が 参 加、 う ち 3 名 が 入 賞 し ま し
た。 Run-Swim-Run というめずらしい形態
のレースでしたが、 みんなで楽しく参加
できました。 <入賞者>ジュニア 13-17
歳 (Run1200m-Swim150m-Run1200m) 男 子 2 位 小 澤 悠
(SIS10)、 5位中島徳市 (SIS11)、 6位藤見彬弘 (SIS8) <他
の完走者>春名暢 (SIS10)、 Kento Baba (OIS8)、 藤井資
也 (SIS8)、 18 歳以上 (Run2km/Swim200m/Run2km) 佐藤
直仁 (コーチ)、 馬場博史 (教員)
23
I N T E R C U L T U R E J U N E
保2
0 0 5
護
者N
o . 1 0 0
会
だ
保護者会だより
保護者会活動報告 ・ 予定
保護者会の活動を次の通り報告いたし
ます。
■Board
◎第三回定例会
10 月 12 日 ( 木 )10:30 ~3階会議室
学校から大迫校長先生とルイス事務長
のお話と各委員会からの活動報告。次
期委員会選出方法について話し合いま
した。
◎次回第四回定例会
11 月 9 日 ( 木 )10:30 ~ 3 階 会 議 室
予定
*定例会は保護者の方のどなたでも出
席していただけます。たくさんの方の
参加をお待ちしています。
△SIS保護者会主催 生徒向け講演
会が開催されました。
■ International Fair Committee △インターナショナルフェアのお知らせとご
協力お願いのお便り配布 10/18
△ I F 委 員 会 開 催 10 月 5 日( 木 )
12:15 ~
■ Hospitality Committee △ 10 月 13、14 日 招待試合(男子バレー
● Goodbye…… Sport Day
よ
り
PARENTS
● 「 保護者会だより」文責 : 保護者会 Public Relations Committee
ホームページアドレス http://www.sispa.jp
ボール)のコーチへのランチサービス
を行いました。
■ Network Committee 地域懇親会の報告書を随時ホームペー
ジに掲載しています。現在は地域リー
ダーさんからの感想のみを載せていま
すが、リーダーさん以外からの感想(楽
しかったことや、そうでなかったこと
など)や、地域編成に関する意見など
を委員会へお知らせてください。それ
を基に地域ネットワークの今後の改善
に努めていきたいと思います。
■ Public Relations Committee 10 月 インターカルチュア 10 月号発行・
11 月号編集・校正。ホームページ運営。
講演会などの取材活動。
11/18(土)いよいよインターナショナルフェア!
インターナショナルフェアは、SIS、OIS
の保護者が力を合わせる
お祭りです。みんなで盛り上がりましょう!
インターナショナルフェア委員会からのお願いです!
●駐車場ボランティア大募集中!
もう直前になりましたが、 駐車場ボランティアを募集中です。 手伝っていただ
ける方は [email protected] まですぐにメールしてください!
●エコ活動へのご協力お願いします!
今年も、 去年に引き続きごみゼロを目指し、 リユースできる食器を使います。
フェア当日は、 「 マイお箸 」 を持参してください。 使い終わった食器は生徒ラ
ウンジ売店前の “リサイクルステーション” に返却して下さい。 全てのゴミは
リサイクルステーション一ヶ所で回収します。 ご協力よろしくお願いします。
フェア当日、 このリサイクルステーションでのボランティアも募集しております。
手伝っていただける方は [email protected] まですぐにメールしてください!
☆ウィンドブレーカー販売は、 当日も行います。
☆エンタテイメントも、 お楽しみに!
フェアは、11 月 18 日(土)10 時 30 分から 15 時までです。 お楽しみに!
投稿:SPORTSDAY によせて
10 月 7 日のわが SIS のスポーツデイは、相肉の悪天候も乗り越え無事終了。
そして 12 年生が優勝の栄冠を勝ちとったことで、これこそ SIS のスポーツデイと私にとって本当に嬉しい一日でした。私の 10 回目の皆勤スポー
ツデイ。こどもが喘息で休んだ時でも、容態安定をみて午後から車飛ばして(すみません)観戦にきたことも思いだします。言葉が不要な大スペ
クタクルを見るために。それも私には今回で最後。雨とやや強風の中観戦しながら色々なことを思いだします。フリスビーを見ながら:長男が 12
年の時の、フリスビーに賭ける学友の姿。かれのあの形相。そして凄いスピン!….。ブルーの T シャツに「受験生」のユニホーム。真にブルーな
受験生のはずなのに、パフォーマンスでの、今でも語りつがれる「プレスリー in Bleu」とばかりの、担任団を含めての中庭をプレスリーと Bleu
で埋め尽くしたあのパワー。芸術的な学年でした。次男の 12 年生の時;オレンジ色の T シャツに謎の「ポンカン」のロゴ。何か頼りなさの漂う
学年で、それを補おうとばかり保護者の応援が凄かった。が、パーフォーマンスでは、体育館に突然現れた「超高層な人間ピラミッド」に花吹雪に
は肝を潰したこと…。さらに、これも語り継がれる?男子リレーでの大逆転劇! 「ぼくたちだって、本当は目立ちたかったんだ!!」の声が聞こ
えるような奇跡的優勝でした。そして今年、末娘の 12 年生の年:黒い T シャツに実はハートマーク!90人強の黒装束で地鳴りを感じさせる底
力溢れるパフォーマンス。午前の団体戦での勝利も効いて、‘必勝’決死の(!)の優勝を見事に勝ちとりました。「団体のちからとハート」を感じ
る学年でした。このように語っても語っても尽きない Sport Day の名場面。それを全て小箱にいれ紐かけて、わたくし呑み込みます。思い出して
は私のこころのパワーにするために。
Sport Day の帰り道は、私にとって一年で一番嬉しい一日だった気がします。かれらのエネルギーに魅せられて「Everything is O.K!」といつも
感じて(翌日には…)。そして 12 年生がこんなに素晴らしい個性を発揮する Sport Day だからこそ、さらに素晴らしい SIS の Sport Day にな
る。あの6年生がこんなリーダーシップを発揮する 12 年生になる….。12 年生よがんばって!!みんなをひっぱって来年も再来年の素晴らしい
SportDay にしてください。応援してます。 my Goodbye ….Sport Day。 12 年生保護者 畑眞理
●毎年パフォーマンスを楽しみにしています。自分の子はもちろん、学年の子どもたちが、それぞれの特徴を生かして、動き回る姿に成長を感じま
す。今年は他の学年をやっつけろをテーマに他学年の各色のコスプレも凝っていて、楽しかったです。来年は最終学年なので、更なる団結を期待し
ます。 11 年生保護者 匿名
●今年は、午後の部のパフォーマンスから応援に駆けつけました。学年が上がるごとに団結力が増し、子供達の成長が感じられ、見ている者を楽し
ませてくれました。その後の競技で最も盛り上がったのはリレーでしょう。学年別に点数をつけるのは賛成ですが、体力的な差を考えれば、低学年
ほどハンディーをつけて、接戦となる展開にすればさらに盛り上がると思います。また、各学年2名ずつ、合計6人くらいで走れば、もっと面白く
なるし、抽選で落ちる子供も減っていいのではないでしょうか。綱引きでも、学年ごとに人数を変えてはどうかしら・・・。果ては、見てるだけで
は飽き足らず、私も綱引きしてみたい!などと、主役でない保護者があれこれ考えてしまうのは、結構自分も楽しんでいる証拠でしょうね。息子は
もう中学生というのに、観客席の私に手をふってくれました。いやな顔もせずに応援させてくれて、ありがとう!そして最後に、陰で子供達を支え
てくださった先生方、本当にありがとうございました。 8年生保護者 M
24
保
護
者
会
だ
I N T E R C U L T U R E J U N E
よ
り
PARENTS
2 0 0 5
N o . 1 0 0
★前号の特集記事でご紹介したクラブ一覧ですが、 期日までに情報が集まったクラブのみを記載しておりましたので、 囲碁部と軽音楽部についての記述がありませんで
した。 その他、 記載がなかったクラブもあるかもしれませんがどうぞご了承ください。 今後とも PR 委員会をよろしくお願い致します。 2006 年度 PR 委員長 吉崎広江
2006 年度 PR コミッティ特集記事
SISの親として、 ここが知りたい! Vol. 2
~ 「留学」 ・ 「ホームステイ」 ~
みなさんは、
「留学」「ホームステイ」 留学経験者のご家庭には、ちょっと踏
という言葉にどのようなイメージを み込んだ内容の原稿を書いていただく
お持ちですか。インターカルチュア ようにお願いしました。また、9年生
には、生徒さんの「留学」「ホームス 対象の「オーストラリアホームステイ」
テイ」体験記が掲載されており、そ については、担当の岡本先生にお願い
れぞれにいろいろな経験をされたこ して、説明会から事後の報告会までの
とがよくわかります。しかし、その 流れや先生からのアドバイス・Q&A
ご家族はどのように支援し、見守っ をまとめていただきました。
ていらっしゃるのでしょうか。
「留学」 今回の取材で得たことは、「留学」
未経験の我が家にとっては、「留学」 「ホームステイ」をするには、本人が、
させること自体に大きな不安があり、 「留学」「ホームステイ」をしたい、あ
特に「長期留学」なんて大丈夫かし るいはやり遂げるという“強い意志”
ら…なんて思ってしまいます。学園 と、何をしたいか(語学・ホームステイ・
生活を思いっきりエンジョイしてい 異文化体験・音楽・スポーツ・ダンス…)
る(正しくは、エンジョイし過ぎて
いる?)8年生の息子は、いたって
関心が薄いように思いますし、8年
生担当の先生方からは、「それよりも
もっと他にするべきことがあるので
はないですか」という厳しいお言葉
が返ってきそうですが、一度は経験
させたいと考えています。
「留学」「ホームステイ」を取り上
げるにあたり、インターカルチュア
の体験記を読んだり、留学経験者や
未経験者の方々にお話を伺っていく
うちに、私自身いろいろな疑問がわ
いてきました。その中でも一番大き
な疑問が、「留学先はどのようにして
探すのだろう」ということです。そ
うです、私は、カウンセリングセン
ターが「留学」の窓口になっている
ことさえ忘れていたのです。(入学時
にいただいたハンドブックに“留学
に関して”という項目があります)
その他、「留学」にはいろいろな種類
があることや留学機関も様々なこと
などがわかってきました。そうしま
したら、今度は息子ではなく、もう自
分が留学生のような気分になって、い
ろいろな疑問や心配事が出てきました。
そこで今回は、親が知りたい「留
学」「ホームステイ」について特集す
ることにしました。カウンセリング
センターの小野寺さんをはじめ、栗
原先生や廣田先生にお話を伺ったり、
という“目的”を持つことが大切であ
るということです。その二つに加えて、
少々言葉が通じなくても身振り手振り
で伝えようとしたり、学ぼうとする“積
極性”があれば、きっと充実した「留
学」
「ホームステイ」になることでしょ
う。そして忘れてはいけないのは、や
はり家庭の協力です。
また、この特集記事を読まれて、
「留
学」「ホームステイ」に少しでも興味
や関心を持たれた方は、是非、3階会
議室手前の、カウンセリングセンター
を覗いてみてください。そこには、た
くさんの資料と快く相談にのってくだ
さる先生方がおられます。NEWSLETTER
という、留学体験記も置いてくださっ
ています。図書館や学校のHPでは、
過去のインターカルチュア(生徒の留
学・ホームステイ体験記が掲載)をご
覧頂くことができます。
この特集記事が、これから「留学」
「ホー
ムステイ」を考えておられるご家庭に
は、なにか参考になれば、またもう経
験済みのご家庭には、次の機会にお役
に立つことができれば…と思います。
最後になりましたが、この特集を組
むにあたり、ご協力いただきました先
生方をはじめ原稿をお寄せくださいま
した保護者のみなさまやその他ご協力
いただきました方々に、この場をお借
りしてお礼を申し上げます。 PR委員 安達 江津子
「留学」 について
専任カウンセラー 栗原 真弓
留学に関する相談窓口は、本校では
カウンセリングセンターになっていま
す。毎年本誌『インターカルチャー』
の 10 月号には短期・長期の留学に参
加した生徒たちの記事が掲載されてい
ます。それらの体験記を読んで、留学
に興味を持ち始める人もいることと思
います。カウンセラーの立場からも留
学に関する情報を本誌を通じてもっと
広くお伝えした方がいいのだろうかと
思ったこともありますが、敢えてしな
いできました。なぜなら留学は、本校
の学校生活とは切り離した部分にあ
り、あくまで個人的なことで、対象と
なる生徒も少ないことから個別相談の
形で対応するのがベストと判断したか
らでした。しかし、最近は早期英語教
育が注目を浴びるようになり、中高在
学中に留学を希望する生徒が全国的に
も増える傾向にあります。特に本校で
は流暢に英語を話し、豊かな異文化
体験を背景にもつ生徒が多いので、刺
激を受け、自分も留学して同じように
なりたいと思う生徒も少なくありませ
ん。そこで、今年度より春秋の年2回
「留学オリエンテーション」と称し、
留学の手順や規定を説明し、本校生徒
の体験談を直に聞ける機会を設けるこ
とにしました。
そんな矢先、保護者会委員の方から
本誌上で“留学”の特集記事を組むに
あたり、取材したいとの依頼を受けま
した。保護者の立場からお知りになり
たいことをお尋ねくださり、要点を下
記のようにわかりやすく明確におまと
めくださいました。是非お読みいただ
いて、より詳しい情報が必要な場合は、
気軽にカウンセリングセンターにご連
絡ください。
この場をお借りして、留学について
私の考えを書き添えさせていただきた
いと思います。本校では、新たな時代
に備え大変国際的且つ多面的な教育が
実施されています。例えばよその国の
25
I N T E R C U L T U R E J U N E
地方都市の学校より、本校の方がずっ
と国際的で広い視野を身に付けること
ができるとも言えます。ですから、留
学しなくても充分に英語力も国際感覚
も磨くことが可能です。それでも留学
に求めるものがあるとすれば、それは
「自分のアイデンティティの確認」と
いうことになるかもしれません。旅
行と違い異国に住むということは、価
値観の変容を求められます。現地に合
わせたやり方や受け止め方にフォーカ
スし直す必要に迫られます。それらの
体験を通じて、自分という存在や自分
が育った文化について考え始めるので
す。違う文化圏に住んでも変えられる
ことと変えられないこと、受け入れら
れることと受けれられないことなど見
えてきて、自分らしさとは何だろうか
という壁にぶつかるのです。そして最
後に、完全ではないけれど以前よりは
揺ぎ無い自分がいて、且つ異なる他者
保2
0 0 5
護
者N
o . 1 0 0
会
だ
よ
り
PARENTS
の良さも見出せる自分がいるという感
覚を持つことができたら、それこそ留
学の大きな成果といえるでしょう。
30 数年前、私も留学の目的で初めて
アメリカの地を踏みました。「女の子
が一人で外国に?心理学って何?」と
周囲から言われるまだそんな時代でし
た。渡航を決心したのは、理系の心理
学を学びたかったことと、もう一つ、
足が悪いことをコンプレックスに感じ
ていた自分への挑戦でもあったように
思います。これらの目的は、留学中く
じけそうになったとき、自分を前進さ
せてくれる原動力となりました。留学
は私の職業の基礎を作り、足の障害に
ついても大事な自分の一部と思えるよ
うになりました。今でも留学は私の場
合、大変よい選択だったと思います。
私の留学体験について少し書かせて
いただいたのは、留学するときにいか
に強い目的意識を持っているかがとて
も大事だからです。生徒のみなさんも
どうぞそのことを自問自答し、何のた
めに留学したいのかを考えてくださ
い。「友達が行くから」「何か違ったこ
とがしてみたいから」「今の学校が楽
しくないから」といった理由では、きっ
と留学から貴重な収穫は得られないで
しょう。海外へ出ることが気軽になっ
た今の時代、留学も軽く考えがちです
が、10 代での留学体験は大きな影響
力をもっています。時間をかけて真剣
に考え、保護者の方やカウンセラーと
何度も話し合い、自分に相応しい選択
をしていただきたいと思います。その
ための協力を喜んでさせていただきます。
最後になりましたが、お忙しい中、
取材し記事にまとめてくださった PR
委員の安達さんと松本さんに感謝いた
します。丁度良いタイミングに良い形
で、留学について取り上げていただき
ました。ありがとうございました。
●カウンセリングセンターを訪ねてきました!
ここが入り口
パンフレットがいっぱい!
海外の大学案内
留学あれこれ
カウンセラーの先生方にお話を伺ってきました。 気分は留学生なので、 お伺いしたいことがいっぱい!先日のサマープログラ
ムの説明会にも参加しましたので、その中からいくつかをまとめてみました。 でも、自分で見聞きして探すのが一番!まずは、
カウンセリングセンターや説明会 (学校 ・ 留学機関) に行ってみましょう!思い描いていたものと違っていたり、 文化の違い
によるトラブルもありますが、 何事も経験!でも、 現地コーディネーターのサポートが心強い。 そういった意味でも留学機関
の質が様々なので、 信頼のおける機関を選びましょう。 奨学金制度もあります。 また、 帰国後の大学受験に向けて単位取
得のことも考えておかなければなりません。 ( 学校の留学規定参照) 海外の大学への進学を考えておられる方は、 TOEFL ・
SAT などの成績が必要です。
(次ページ表中「今までの進学先」)
The University of Adelaide,Berkley College,Brandeis University,Boston University,California State University,University
of California,Santa Cruz,Carleton University,Chung Ang University(Korea),Chapman University,Concordia University(Can
ada),University of Denver,Edith Cowan University(Australia),Elizabethtown College,Hunter College of the City of the New
York,London Institute(UK),Macalester College,McGill University (Canada),Mermorial U. of New Foundland(Canada),New
College of USF,Nevada-California Int'l Consortium of Universities and Colleges,Occidental College,University of
Oregon,University of Otago(NZ),Parsons School of Design,Pomona College,Pratt Institute,Rockhurst College,Royal
Academy of Music(UK),Saint Mary's University(Canada),San Diego Mesa College,Santa Monica College,Shanghai U. of
Foreign Lang.(China),Snow College(Canada),Springfield College,Syracuse University,Temple University(Japan/USA),The
College of William &Mary,The U. of Edinburgh(UK),The U. of New South Wales(Australia),University of British Colu
mbia(Canada),University of London(UK),University of San Francisco,University of Southern California,University of
Toronto(Canada)-2,University of Washington,Wheaton College,Wilfrid Laurier University(Canada)
26
保
護
者
会
だ
I N T E R C U L T U R E J U N E
よ
り
PARENTS
2 0 0 5
N o . 1 0 0
●留学の種類別各種情報等
短期 ・ ・ ・ サマープログラムなど休みを利用して行くもの
(2006 年夏は約 30 名が参加)10 月実施の説明会より
窓
口 カウンセリングセンタースタッフの小野寺さん
種
類 学科プログラム 英語集中プログラム 伝統的キャンプ ツアー・野外探検キャンプ スポー
ツ・芸術系他
準 備 期 間 前年末頃から情報収集し、5月末には書類提出を終える。
カウンセリングセンターで情報収集→目的に合ったプログラムを選ぶ→書類の作成・提出→
旅行手配
期
間 2週間~6週間
費
用 アメリカで平均 3000 から 5000 ドル(1週間約 10 万円)ニュージーランドは約半額
ホストファミリー ある程度希望を聞いてもらえるのでリクエストする。動物アレルギーなどは伝える
現地でのトラブル 問題を感じたら現地プログラムの先生やスタッフに相談する
※ カウンセリングセンターは、プログラムの紹介や、情報収集のお手伝い、または問い合わせや申し込み書類記
入のサポートは必要に応じてしてくださいますが、あくまで個人的に参加するものですので、プログラムへの申
し込み・解約・飛行機の予約などの手続きおよび参加期間中の安全性・渡航における注意点については、各家庭
で行なってくださいとのことです。
長期 ・ ・ ・ SIS在学中に休学 ( 最長1年間) して行くもの
(過去 3 年間の留学者は別表参照)年 2 回(春・秋)留学オリエンテーション実施
窓
口 カウンセラーの栗原先生・廣田先生
種
類 交換留学・私費留学
留 学 機 関 AFS・AYUSA・CIEE・PIEE・WYS・JFIE・EIL・JYDA・BIEE・
YES,Int’l・YFUなど
準 備 期 間 理想的には1年前から探し始め半年前には準備を済ませておく
カウンセラーの先生に相談→審査(本人の意思確認・面接・成績)→担任と面談→校長先生
と面談 ( 自分でアポを取る) 出願・希望国の提出→選考試験→書類提出→受入国による書類
審査→オリエンテーション→受入家庭・学校の決定
団 体 試 験 夏・冬出発があるが6~9月頃に実施しているところが多い
翌 3 月に実施するところもあるが、SISとしては出発の半年前までに出願するよう指導
AFSは英検2級以上を取得していると4月に書類審査・面接(テストは免除される)
選 抜 方 法 学校の成績証明書・筆記試験(英語・適正テスト・学力・一般常識)・ディスカッション・面
接(英語・日本語)・保護者面接・健康診断書・学校推薦書など団体によって異なる
費 用 問題を感じたら現地プログラムの先生やスタッフに相談する
SISの学費 留学中は授業料の3分の1を納入
ホストファミリー 交換留学では選べないことが多い
現地でのトラブル 現地のコーディネーターに相談すること
コーディネーターは生徒と日誌交換をし状態を把握、家庭やカウンセラーに連絡
留 学 の 時 期 大学受験を考えると高2の夏には帰国していることが望ましい
現地の治安
留学中の単位
中学生での交換留学は義務教育中なので文部科学省は推奨していないが冬が年度初めの南半
球では例外 ( 中3)
今までに危険な報告は受けていないが、問題がある場合は早い時期にコーディネーターに相
談すること
ドラッグやタバコに関しては本人の自覚が必要
留学中(高等部で 3 学期間留学した場合)の海外での履習をSISでの単位として最大 30 単
位認める。但し個別の教科ごとに単位を読み替えるということではない
SIS卒業後 ・ ・ ・ 海外の大学に進学
窓 口
今までの進学先
語学コース
OISカウンセラーのMr.ステンガー
前頁の下段参照
Boston University、Kapiolani Community College、Peruja University (Italy)、
University of Northern lowa
27
I N T E R C U L T U R E J U N E
保2
0 0 5
護
者N
o . 1 0 0
会
だ
よ
り
PARENTS
週間のレッスン代・発表会代・週末のア
クティビティ代・ホームステイ代で 18 万
円、航空券が 12 万円ほどだったと思いま
す)が実費ですむ分、全てにおいて自分
SIS 留学統計資料
が責任を持っての留学でした。でも、何
2006 年度
かあっても文句を言っていくところがな
留学時 性
留学先
From
To
期 間
留学機関名
い、ということは、それだけ決意もでき
学年 別
ての出発だったと思います。「他のダンス
10 男 イタリア
2006/10 2007/6 9 ヶ月 (予定) PIEE
は頑張るけれど、バレエだけは絶対やら
10 女 USA
2006/9 2007/6 10 ヶ月 (予定) インターナショナルフェローシップ
ないから・・・」と言いながら、息子は
10 女 USA
2006/9 2007/6 10 ヶ月 (予定) YFU
10 女 USA
2006/9 2007/6 10 ヶ月 (予定) インターナショナルフェローシップ
旅立ちました。
10 女 USA
2006/9 2007/6 10 ヶ月 (予定) 私費
3週間のサマーセッションで、朝9時
10 女 USA
2006/9 2007/6 10 ヶ月 (予定) YFU
から夕方5時まで、みっちりダンスのレッ
10 男 USA
2006/9 2007/6 10 ヶ月 (予定) AFS
スン。ヒップホップ・キャラクターダン
2005 年度
ス・タップ・ジャズ・ミュージカルシア
留学時 性
留学先
From
To
期 間
留学機関名
ター・小グループによる自分たちでの振
学年 別
り付けのダンス・そして、あんなに嫌がっ
11 女 ハンガリー 2005/9 2006/6 10 ヶ月
ロータリークラブ
ていたバレエも、ダンスの基本というこ
10 女 USA
2005/9 2006/6 10 ヶ月
EF
11 女 USA
2005/9 2006/6 10 ヶ月
YFU
とで、いつの間にか熱心にやっていたそ
11 女 USA
2005/9 2006/6 10 ヶ月
EF
うです。ダンスの経験は今まであまり経
10 女 カナダ
2005/9 2006/6 10 ヶ月
EF
験もなかったのですが、運動神経は悪く
10 男 カナダ
2005/9 2006/6 10 ヶ月
JCUS
ない方でしたし、舞台度胸もあったので、
10 男 カナダ
2005/9 2006/6 10 ヶ月
JCUS
最後のコンサートでは、それぞれのダン
9
男 フランス
2005/9 2006/3 7 ヶ月
家族に帯同
スで、8演目も踊らせていただきました。
10 男 カナダ
2005/9 2006/6 10 ヶ月
JCUS
11 女 USA
2006/1 2006/6 6 ヶ月
私費 (親戚宅滞在)
地域の人たちがたくさん観に来られた野
2004 年度
外での舞台で、素直に感動を表すアメリ
留学時 性
カの方々の拍手喝采には、息子も興奮し
留学先
From
To
期 間
留学機関名
学年 別
たに違いありません。踊る前には、マイ
10 女 USA
2004/9 2005/6 10 ヶ月
YFU
クで自己紹介や演目についてなども話さ
11 女 カナダ
2004/9 2005/6 10 ヶ月
インターナショナルフェローシップ
なくてはならなかったのですが、息子の
10 女 USA
2004/9 2005/6 10 ヶ月
インターナショナルフェローシップ
拙い英語にも歓声を送ってくださるお客
10 女 カナダ
2004/9 2005/7 10 ヶ月
LABO 国際交流
11 女 カナダ
2004/7 2005/6 10 ヶ月
JCUS
様の温かい様子に、後日自宅に送られて
10 男 アイルランド 2004/9 2005/6 10 ヶ月
精道外国語学院
きたその舞台のビデオを観て、私も感激
9
男 オーストラリア 2005/1 2005/12 11 ヶ月
EF
しました。日本に帰国する時には、ディ
10 女 ニュージーランド 2004/12 2005/12 12 ヶ月
私費
レクターの方から「今年 12 月にある“胡
10 男 USA
2004/9 2005/9 12 ヶ月
家族に帯同
桃割り人形”の舞台で他の州にも行くツ
アーが 15 公演あるんだけど、それに胡桃
た。でも、よくお話を聞くと、そのバレ 割りの王子役で出演しないか」というお
ー海外留学 : 私の場合ー
エ団は、ディズニーランドがサポートし 言葉までいただきました。
「 サマーセッションに参加して」
ていて、ディズニーのパレードのダンサー ダンスや舞台の楽しさを学んだのはも
12 年生保護者 高橋 昌代
も多く、バレエだけではなく、いろいろ ちろんですが、この3週間で得た大きな
高校生として初めての夏休み、「有意義
な種類のダンスがあるとのこと。滞在先 ものは、言葉や文化の違いを超えた友情
で将来の方向を考えるのに役立つ過ごし方
も、団員のお家にホームステイで、アメ だったでしょう。ホストファミリーの皆
はないものか。」と親も子も考えていた時
リカの文化や言葉も学べそうでした。息 さんはもちろん、先生方をはじめ、バレ
に、その短期留学のお話がありました。長
子は、小学校の時からミュージカルの舞 エ団・バレエスクールの一人一人の皆さ
年、家族ぐるみでお付き合いさせていただ
台に立ったり、演劇の練習もしていまし んが、言葉の壁を感じさせない普段のま
いている友人の高校生のお嬢様が、小さい
たので、「これは、もしかしたら高校卒業 まのお付き合いをしてくださったそうで
頃よりバレエをやっていて、昨年、アメリ
後の進路を考える時に選択の幅が広がる す。『ダンスは世界の言葉』ということ
カのカリフォルニア州アナハイムバレエ団
かもしれない。思い切って行かせよう。」 を実感できました。実は、短期留学から
のサマーセッションに参加したところ、と
と親も思いましたし、息子も行く気にな 帰国して1ヶ月後、交通事故で意識不明
ても良かったということで、是非、うちの
りました。
になったことがあったのですが、そのこ
息子もどうかと誘ってくださったのです。
旅行社や業者を通してではなく、申し とを聞いて、皆さんが、サマーセッショ
「えっ?バレエ??男がバレエ?とんで
込みも直接バレエ団にインターネットで ンの最後、みんなで踊って、一番最初が
もない・・・」
エッセイや舞台写真や書類を送り、航空 息子のソロだった、ヒップホップの音楽
息子に伝えると、思ったとおりの答えでし
券も個人で手配して・・・と、費用(3 のCDを「これを耳元でかけてください。
留学に関する統計資料
28
保
きっと目を覚ましてくれるから。」と励ま
しの声を録音してテープと一緒に送って
くださったのです。本当に感激して涙が
止まりませんでした。
皆さんの励ましのお陰で、息子は奇跡
的に完治し、今、卒業後の夢に向かって
自分なりに努力しているようですが、こ
の夏の経験が、息子の気持ちを支えてく
れていると信じています。そして、この
先の人生においても、何かに挑戦しなく
てはいけない時も、知らない土地に一人
で足を踏み入れ、初めてのことにチャレ
ンジして、多くの人の愛情をいただいた
というこの経験を思い出し、努力できる
のではないかと思っています。
「SISの生徒が留学することの意義」 12 年生保護者 深井 美貴子
現在 SIS12 年生の長女瑛子(あきこ)
が留学したいと言い出したのは9年生
の 夏。 小 学 5 年 生 の 夏 に 母 子 で カ ナ ダ
に 行 っ た の と、 8 年 生 と 9 年 生 の 夏 に
CISV(Children's International Summer
Villages)のプログラムでカナダ・カル
ガリーの子と交換ホームステイをしたこ
と が き っ か け で、 カ ナ ダ へ の 思 い が 強
まった。一人でカウンセリングルームに
行き、カナダに留学できるプログラムを
持っている組織を調べたら、中3の時点
で試験が受けられるのは YFU(Youth for
Understanding)だけだったらしい。留学
したいから YFU のテストを受けさせてく
れと言ってきた。
私たち親にすれば SIS のような素晴ら
しい国際的な環境にいるのに、なぜわざ
わざ海外に行かねばならないのかが疑問
で、「では奨学金がもらえたらね」と答え
た。結果希望のカナダは全国で3名しか
ワクがなく、落ちた。アメリカなら 200
名のワクがあるので行けますよ、との連
絡がきた。奨学金ももらえないし、カナ
ダもだめなのだから、と言う私たちにそ
れでも留学したいと彼女は言い、義理の
母は「せっかく合格したのだから行かせ
てあげれば?」と言った。結局彼女はア
メリカ・インディアナ州への留学を決め、
YFU 主催のオリエンテーションに親子共に
何度も参加した。そこでは留学先で考え
られるトラブルや心構えなどを教えても
らったり、リターニー(帰国生)たちの
体験談を聞くことができた。
彼女を受け入れてくれるホストファミ
リーは早くに決まっていた。出発の前日
になっても到着後もホストが決まらない
ことは多々あることだと聞いていたので、
護
者
会
だ
I N T E R C U L T U R E J U N E
よ
り
PARENTS
私たちはその幸運を喜んだ。出発の 1 ヵ
月ほど前、九州に仕事で来たホストファ
ザーが大阪までわざわざ来て我が家で2
泊していった。どこまでが冗談でどこま
でが本気なのかわからないところはあっ
たが、いい人で、私たちは安心して彼女
を送り出した。ホストファミリーはその
40 代のパパ、ママと 16 歳から2歳までの
5人の子ども、それにドイツからの YFU
の留学生だった。
ママは筆まめな人で3日とあけずに長い
近況報告のメールを送ってくれた。しばら
くしてそれが来なくなったので、
「なぜ?」
と聞くと、「もう彼女もここに落ち着いた
からよ」という答えで、それを信じていた。
そうではないのがわかったのはずっと後
のことだった。渡米してから約半年が過
ぎたある時、瑛子から「学校のテレビを
まちがえて壊してしまった、保険は効く
か?」というメールが届いた。彼女に返
事をするとともにママにメールをすると
「彼女は弁償しなければならない、これは
家の外のことだから」と何度も書いてい
る。おかしい、と思った。「家の中でも何
かあったの?」と聞くと、実は、と彼女
が家の引き出しを傷つけたこと、前にい
た留学生がママにとプレゼントした(も
う着ないので残していった)スウェード
のコートを乾燥機にかけて使えなくした
こと、彼女がパパママと話をしないこと
などでるわでるわ。その引き出しはパパ
のおばさんからもらったアンティークの
とても大切なもので、ママはその傷を見
つけたとき、膝からくずれて泣き出した、
とか書いてある。今まで多くの留学生を
その部屋で受け入れたけど、こんなこと
は一度もなかった、という。読んでいて
信じられなかった。パニックになった。
「うちの娘が?!ほんとうに?」申し訳な
い気持ちでいっぱいになった。慌てて夫
に話すと、「瑛子がそんなことをするはず
がない」と落ち着いている。そうだ、う
ちは瑛子が小さい頃から約 10 カ国から 20
人以上の留学生を受け入れている。受け
入れ家庭がされて嫌な事は彼女もよくわ
かっているはずだ。ともかく双方と向こ
うにいる YFU の地域委員さんに詳しい話
を聞こうと思った。
電話で話すと瑛子は YFU のオリエンテー
ションで言われたこと~日本とメールも
電話もするな、ささいなことを親に報告
して、心配させるな~を忠実に守ってい
たのだった。自分でなんとかできる、と
がんばっていた。引き出しの傷はいつつ
いたのか覚えがなく、コートはまちがえ
2 0 0 5
N o . 1 0 0
て乾燥機にかけてしまったらしい。学校
のテレビは保護者からの寄付で、運んで
いる途中にコードを引っ掛けて倒してし
まった。地域の委員さんが「どう?大丈
夫?」と聞いても、ホストチェンジはし
たくない、と言い続けたそうだ。自分ら
しさを出せなくなって、パパママとは話
せなくなったが、子どもたちとは仲よく
すごしていたし、何よりドイツのステファ
ニーとはうまくいっていた。学校生活も
最初こそ授業についていくのが大変だっ
たが、しばらくしたら授業もクラブ活動
もとても楽しく充実したものとなってい
た。このあたりのことについてはインター
カルチュア 97 号と 101 号の本人による留
学記に詳しいので、興味のある方は読ん
でいただければと思う。
私はこのトラブルで初めてパパママと
メールで真剣なやりとりをし、電話で 1
時間半に及ぶ話をした。英語でこんなに
長い時間深刻な話をしたのは初めてだっ
た。ママは義理のお父さんが亡くなられ
た時、瑛子からなぐさめの言葉が一言も
なかったことにも非常に腹立たしく思っ
ていることがわかった。彼女にすればか
ける言葉もないという状態だったのだが、
アメリカでは「何か」話さなければいけ
なかったのだ。結局地区委員さんが見か
ねて、彼女を自分の家に連れ帰った。そ
の家で 10 日間ほど滞在し、その間に次の
ホストファミリーを見つけてくれて、彼
女はそこにうつった。そこは子どもが独
立して、孫もいる初老の夫婦二人だけで
住む家だった。彼女はそこでゆったりと
すごし、彼らと非常にいい関係を築くこ
とができた。だが、彼女は留学記にも書
いているが、初めからその家庭に来てし
まっていたら、そこの良さがわからなかっ
たという。初めのホストファミリーに出
会えてよかったと言っている。
最近になって初めて瑛子から聞いて驚い
た事がある。留学を決めたのは SIS でどこ
かしんどい思いをしていたからだという
のだ。7 年生で入った当初は皆の雰囲気に
圧倒されて、暗い顔をしていたことは知っ
ている。しかししばらくすると溶け込み、
毎日楽しそうにしていた。だからまさか
留学の直接の理由が「環境を変えたい」
だとは思わなかった。しかし、留学を決
めてからは友人関係も非常にうまくいき、
この学校の良さがよくわかり、留学など
やめようかとさえ思うほどになったと言
う。この学校の良さをしっかりわかって 1
年間アメリカで過ごすことができた。そ
の 1 年間は充実度からいっても苦労の度
29
I N T E R C U L T U R E J U N E
保2
0 0 5
護
者N
o . 1 0 0
会
だ
よ
り
PARENTS
合いからいっても彼女にとって5年分く 前に APAC で上海に行く機会があり、出入
らいの重さがあるそうだ。
国を事前に経験できて良かったです。さ
先 日 大 学 入 試 面 接 時 の プ レ ゼ ン テ ー て、いよいよ出発です。佳代の目的地は
ションでたった一言英語で“Children's 「szeged:セゲド」というハンガリー南端
International Summer Villages”と の町。ブタペシュトから車で 3 時間ほど
言ったら、面接官に「きれいな発音だねー。 かかります。ホストファミリーがブタペ
僕は8年間イギリスにいたけど、そんな シュトの飛行場まで迎えに来てくれるこ
にきれいにしゃべれないよ、ほんとに 1 とになっていました。日本からブタペシュ
年しか行ってないの?」と言われたとい トまでの直行便はありませんので、アム
う。これはまったく SIS の環境のおかげだ。 ステルダムで乗り換えになりました。し
YFU で一緒に 1 年間の留学を終えた他校の かし、航空券を見ると乗り換え時間は 45
学生は、帰ってきたらまた完全に日本語 分しかありません。スキポール空港とい
漬けの生活だ。特別な時にしか英語で話 う巨大な空港で佳代が無事乗り換えでき
す機会はない。しかし、SIS の環境だと、 るのか…私の不安はにわかに高まりまし
英語でコミュニケーションをとるのはご たが、当の本人は友達とのお別れなどに
くあたりまえのことだ。留学前後にこの 忙しく、出発のことまで思い至らない様
学校があるということはものすごく大き 子。思えば親も子もただ漠然と不安を抱
な財産だ。
えるだけの出発当日だったのでした。し
1 年間の留学をさせた親としてみなさん かしまさにゲートをくぐったその時、本
に伝えることがあるとすれば、どこに行 番(だけ)に強い娘の強運が呼んだので
くかは問題ではない、違う釜の飯を食っ しょうか、奇跡が起きたのです。涙なが
てくることが大切なのだ、ということだ。 らにお別れしている親子を尻目にみなが
数週間程度の滞在ではお客さんでいられ らゲートに消えた娘から「お母さん!さっ
る。そうではなくて、そこの家族になっ きお別れしてた子は奈良からハンガリー
てけんかも話し合いもし、誤解もすれ違 に行く子やったわ!その子に付いて行く
いも自分で対処する力を養ってくること から全然心配ないで!」。この携帯メール
がその後の人生に非常に有益だと思う。
を最後に、娘は旅立ったのでした。
SIS,OIS の生徒達は毎日異文化で育っ 到着した娘からのメールにまた驚きま
た友達や先生方とコミュニケーションを した。「ママがいない!」ホストマザーは
とっている。そうしないと学生生活が成 お医者さんで、佳代と入れ違いにアイル
り立たない。そこで生活しているだけで ランドに単身赴任されたのです。まさか
十分生きる力が育っている、と私は確信 母がいないとは!とびっくりでしたが次
している。が、もう一歩すすめて、自分 のホストファミリーも母不在で、やっと
一人で考え、行動せねばならない状況に 3軒目でお母さんができました。学校は、
敢えて身をおくのも悪くはない選択であ 現地校で高校1年のクラスでした。この
ると私は考える。
あたりは本人の寄稿で詳しく語られると
思いますが、ハンガリー語がまったくわ
「長期青少年交換プログラムに参加して」
からない娘にとって、英語や体育・音楽
以外の授業は全く理解できず、大変苦労
12 年生保護者 吉崎 広江
娘佳代は、11 年の8月から 12 年の6月 した様です。そんな彼女を支えてくれた
のは、アメリカからの交換留学生ティファ
一杯を、ハンガリーで過ごしました。
今回の留学は、国際ロータリーの青少 ニーでした。偶然同じ地区に派遣された
年交換プログラムによる交換留学でした。 世界中の子供たちは、お互いの色々な不
これは、毎年各地のロータリークラブが 安に共感したり相談したりと、本当に良
希望者を募るものです。応募時にはどこ い友達になるようでした。
の国に行くかは選ぶことはできません。 さて、長期留学となると、どのように
結果的に、ハンガリーとの交換となりま 送金するかが問題になります。出発前に
したが、佳代の希望は英語圏でしたので、 いろいろ調べた結果、佳代には国際キャッ
希望地とは全く異なる国で 1 年過ごすこ シュカードを持たせました。日本の銀行
の預金をどこの ATM からでも現地通貨で
ととなりました。
さて、派遣国がハンガリーと決定したの 引き出すことができて大変便利です。で
は、出発の8ヶ月前でした。
「ハンガリーっ も、出金ごとに手数料がかかるため、細
てどこ?」「何語?」と解らないことだら かく引き出すと手数料がかさみます。ク
けで不安だらけでしたが、とにかくパス レジットカードを持って来る子も居たよ
ポートの取得から準備を始めました。直 うです。結果的には 2 度の紛失時にも不
30
正使用の心配はありませんでしたので、
安心でした。他には、日本からノート PC
を持たせました。インターネットに接続
すればどこからでも日本語メールや Skype
(PC 間の無料電話)ができ、便利に使いま
した。でも、遠くにいる感覚が薄れてし
まいちょっともったいなかったかなとも
思います。携帯電話も繋がりますし、私
自身が大学生の時に短期留学でアメリカ
に行った時「なんて遠くまで来てしまっ
たのだろう」と涙した様な心細さは今と
なっては感じるすべも無いのかもしれま
せん。
ある程度ハンガリー語がわかるように
なってからは、学校の授業・フルートや
ハンガリー語のレッスン・友達とのカフェ
やパブなど、ハンガリーでの高校生活を
楽しく過ごしていました。ヨーロッパに
いる間に、イタリアやアイルランド、ド
イツなどにも行きました。
さて、今回は交換プログラムですので、
日本側では佳代と入れ違いにハンガリー
からの留学生を5ヶ月間受け入れました。
驚くのは、ハンガリーに暮らした佳代よ
りも、日本で受け入れしていた中3の妹
の方が英語の伸びが大きかったことです。
英会話ということだけを考えるのであれ
ば、英語圏以外の国への留学より、日本
語がわからない英語圏の外国人を受け入
れるほうが有効なのかもしれません。
佳代は 10 年生からの一般編入生です。
それまで外国に行ったことも無く英語が
得意な訳でもありませんでした。普通の
公立中学生がいきなり SIS に入学したの
ですから、10 年生は大変しんどい様子で
した。そんな娘を見て、少なくとも外国
語に対する「不得意感」を無くせたらと
思った留学でした。結果的に、11 年生の
夏から 12 年生の春学期いっぱい不在と
なり、大学進学には良い時期ではありま
せんでした。しかし、結果的には帰国後
1からしっかり勉強する機会ができてよ
かったと感じています。不得意感が払拭
できたかどうかはわかりませんが。
この 10 ヶ月間の留学が娘にとってどう
いうものだったのかは推し量れません。
なので、親にとってはどういうものであっ
たのか考えてみました。一言で言うのは
大変難しく、今思い出してもいろいろな
気持ちが入れ替わり立ち替わりあったよ
うに思います。でも、目の前にいないと
いう状況に慣れてしまえば、とりあえず
それほど心配でもなかったというのが正
直な感想です。また、どんなに人が変わ
るのかと思いましたが、実際には娘は娘
保
のままで、別人になったわけではありま
せんでした。かたや、留学生の受け入れ
家庭になったということは、大変なこと
でした。親元から離れ、日本での学校生
活になかなかなじめず、日々大変な葛藤
の中ですごしている子の親代わりとして、
護
者
会
だ
I N T E R C U L T U R E J U N E
よ
り
PARENTS
あれこれ聞いてあげたりアドバイスした
りと、わが子よりもずっと親らしい親で
あったように思います。娘にもハンガリー
に親ができているのでしょう。このよう
な交換プログラムは、わが子をよそに預
け、人の子をわが子として受け入れると
2 0 0 5
N o . 1 0 0
いうことで、改めて親子関係をしっかり
見直すよいチャンスなのかもしれません。
最後になりましたが、メールもロクに
返さず先生の心配もどこ吹く風で 10 ヶ月
過ごした娘を暖かく迎えてくださった相
良先生本当にありがとうございました。
オーストラリアホームステイについて 国語科 岡本茉莉
オーストラリアホームステイとは、9 年生の希望者が三週間、オーストラリアに行き、一般家庭にホームステイをしながら学校にも通うというプロ
グラムです。まずは簡単に、ホームステイまでの流れをご説明します。
◎7年時
・ 4月中旬…保護者対象ホームステイ説明会の実施 (プログラムの簡単なご紹介と、 費用積み立てのご案内をします。)
◎8年時
・ 12 月中旬…第二回説明会 (より具体的な説明と、 ホームステイ参加希望の最終確認を行います。)
・ 1月下旬…参加希望調査締め切り (参加者には、 現地に発送するためのパーソナルデータを提出していただきます。)
◎9年時
・ 4月初旬…事前学習開始 (参加者は、 春学期の間毎週1時間、 オーストラリアの家庭習慣などを学習する事前学習のクラスに参
加します。 このクラスでは、 現地の学校で SIS の生徒が行う日本文化のプレゼンテーションの準備なども行います。)
・ 4月中旬…第三回説明会 《参加者 ・ 保護者対象》 (ホームスティ基本事項の確認などを行います。 また、 旅行会社の方から海
外旅行保険やパスポート等に関する説明をしていただきます。)
・ 6月中旬…最終説明会 《参加者 ・ 保護者対象》 (出発前の最終確認を行います。)
・7月初旬…直前準備会・結団式 《参加生徒のみ》 (出発の数日前に一度集まり、持ち物等の最終確認を行います。 その際に、
一人ひとり、 今回のホームステイにおける自分の目標などを皆に向かって発表します。)
・ 7月初旬…出発
・ 7月下旬…帰国
帰国の数日後、 帰国報告会 《保護者対象》 (引率教員が現地での様子をお話します。 また、 スクリーンに現地で撮った写
真を流してお見せします。 同じ日に、 別室にて生徒は文集作りをします。)
大体、このような流れです。このプログラムは家庭や学校における異文化交流を通して、自分の世界を広げられる貴重な経験に
なると思います。ただし、英語のみでの生活はそう簡単なものではありません。途中で気持ちが緩んでしまうなど、3週間もの間
お世話になる学校やホストファミリーに対して失礼なことにならないよう、参加者は明確な目的意識と強い意志を持つことが必要
です。そして、何よりも必要なのが積極性。とにかく、話してみよう、伝えてみよう、自分の手で何かをつかもう!という気持ちで、
前向きに参加して欲しいと思います。そうすれば、一回り大きく成長できる一夏を過ごすことができるはずです。興味のある方は
是非挑戦してみてください。海外に友達ができるって素敵ですよ!
オーストラリアホームステイQ&A 行くまでに、どんな準備をすればよいのでしょう
か
英語が苦手なのですが、問題はありますでしょう
か(本人の努力は必要だと思いますが)
ホストはどのようにして決まるのでしょうか(男
女・性格・趣味・兄弟の有無・成績などは参考に
されますか)
ホストは選べるのですか
ホストはいつ頃決まるのでしょうか
前もって、ホームステイ先とコンタクトは取れる
のでしょうか(情報交換できるのか)
まずは、積極的に英語の授業を選択することです。そして Focusu on Australia という授業や、事
前学習(本文参照)の時間を通して準備を進めていきます。
苦手でも、とにかく相手に伝えてみようと努力する気持ちがあれば大丈夫です。
ホスト決めの際に、簡単なデータシートを作成して頂きます。(趣味・兄弟の有無等も記入)それ
を相手校に送り、向こうでマッチングをしてもらいます。特に重要視するのはペットに対するアレ
ルギーの有無などです。
基本的にはこちらからは選べませんが、ある程度の要望は出せます。(女の子希望・ペットがいると困るなど)
毎年違いますが、大体出発の一ヶ月前あたりです。
取れます。ホームステイ先が決定しましたら、メールで事前にコンタクトを取っておくように指導
しています。
ホ ー ム ス テ イ が う ま く い っ て い る か な ど の はい。引率教員も現地の学校に通いますので、その際に様子を見ています。SISの生徒からもま
チェックはしていただけるのでしょうか
た現地の学校の先生からも情報をいただくようにしています。
ホストと合わない時の対処は
どうしても合わない場合には、学校にお願いしてホスト、またはバディーを変えてもらうこともあります。
現地で実際にあったトラブルとその解決方法
SIS の生徒だけでの行動。ホームステイの目的を確認し、ステイ先に迷惑をかけないよう指導します。
ホームステイ中、本人と連絡はとれるのでしょう 緊急時は、まずは学校へ、もしくは現地の引率教員(携帯を持っています)に直接連絡してください。
か(緊急時を含めて)
できるだけ連絡は取らない方がよいのでしょう 生徒が自分の力で挑戦している時ですので、できるだけお子様と連絡をとることは控えていただくようお願
か
いしています。
PC・携帯メールは使えるのでしょうか(持参して ホストファミリーとできるだけ会話をするように指導しているため、原則として携帯電話等は持参
よいのでしょうか)
しないでください。
現地の学校では、学習や心身に問題が生じた時、はい。その都度様子を見て、何らかの対処が必要かどうか、判断しています。
対処はしていただけるのでしょうか
おこづかいはどのようにするのでしょうか
お土産代等も含め、2万円ほどあれば充分です。
是非持参するとよいというものはありますでしょうか 7月は日本では夏ですが、オーストラリアは真冬です。防寒具は必ずお持ちください。
現地での移動は常にホストファミリーと一緒な 少なくとも常にバディーとは一緒です。
のでしょうか
親は、是非行かせたいのですが、本人が嫌とまでいか 本人にその気がなければ、現地で頑張ることは難しいかもしれません。ステイ先に失礼なことにな
ないが、あまり気が進まないようなのですが、どうす らないためにも、参加される際はよくご家族で話し合われ、本人の意思を確認してください。
ればよいでしょうか
ホストファミリーへのお土産は、どの程度のどん 高価なものを用意される必要はありません。やはり日本的なものが喜ばれるようです。家族構成に
なものをどれだけ用意すればよいでしょうか
合わせて、それぞれに何かお土産を買っていくパターンが多いようです。
31
I N T E R C U L T U R E O C T O B E R
2 0 0 6
N o . 1 0 7
11 ~1月行事予定
11/15-19 APAC 音楽祭合唱の部 ( 上海 ) /オーケストラの部 (CA)
11/18 インターナショナル・フェア
11/21 中等部 / 高等部秋季コンサート午後 4:00
11/22 SIS/OIS 秋学期終了 ( 通常授業日)、中等部 / 高等部秋季コンサート午後 4:00
11/24 SIS/OIS 休校、SIS 編入選考、SIS 海外選考(上海)
11/25 SIS 海外選考(ロンドン・シンガポール・バンコク・ロサンゼルス)
11/26 SIS 海外選考(ニューヨーク)
11/27 SIS 休校
11/28 SIS/OIS 冬学期開始
12/1-2 高等部男子バスケットボール (CA)/ 女子バスケットボール ( マリスト )
12/6
SIS プレゼンテーション大会
12/8-9 SISG9 学年旅行
12/12 高等部ホリデイコンサート午後 6:30(箕面市メイプルホール)
12/13 SIS/OIS 高等部生徒会主催大掃除
12/15 SIS/OIS 午後休校 ( 午前 11:30 授業終了)
12/15 SIS/OIS 高等部生徒会主催クリスマスパーティー
12/16 冬季休暇開始
1/8
SIS 編入選考、冬季休暇終了
1/9
中等部・高等部授業再開
1/10
SISG9 英語科プレースメントテスト
1/19-20 JV 男子バスケットボール ( 横浜 ) /女子バスケットボール ( サンモール )
1/20-21 大学入試センター試験
1/21
SIS 中等部入学選考
1/23
SIS 休校
1/25
冬季リサイタル午後 4:00
1/26-27 高等部男子バスケットボール(CA ・マリスト ) 女子バスケットボール (SIS/OIS ・ KIU)
1/26-27 中等部男子バスケットボール ( 名古屋 )
1/27
中等部女子サッカー (CA)
1/31-2/4 APAC 男子バスケットボール (CA) /女子バスケットボール (SIS/OIS)
2/6
SIS 授業参観日
2/9
SIS 高等部入学選考、SIS/OIS 午後休校
編集後記
初めてグラフ電卓プログラミングコンテストを開催しました (P.19 参照 )。 実はグラフ電卓は授業で使っているものの、 プ
ログラミングはほとんど教えていません。 応募者はすべて独学でマニュアルを見ながらプログラムを自作した生徒ばかりで
す。 もちろん大学の受験科目にはありません。 昨今、学校ぐるみで受験対策しか考えず、それに必要ない勉強はしない・
させないということが問題になっている中で、 誇るべき生徒たちだと思います。 来年も開催しようと考えています。 今年より
多くの生徒が応募してくれることを期待しています。 (馬場博史)
インターカルチュアの編集のために、 多くの写真の中から載せる写真を選んだり、 レイアウトを考えている時、 あらため
てスポーツディや玄関コンサートの写真を、 1枚1枚じっくり見てみると、 撮っている時には気がつかなかった、 とてもうれ
しい顔や生き生きした顔に出会えて、 しばしば編集作業を忘れて眺めてしまいます。 スポーツディの写真はとてもたくさん
あり、 学校内に限りますが、 学園 Web ページの 「運動会」 のリンクから見ることができます。 Web ページ上の、 インター
カルチュア PDF 版の写真はカラーですので、 こちらの方もどうぞご覧ください。 (合志智子)
インターカルチュアへの記事 ・ ご感想等は、 e-mail で [email protected] までお送り下さい。 インターカルチュアはバッ
クナンバーも含めて本学園ホームページ www.senri.ed.jp/interculture でもご覧いただけます。 また広報センター担当の
学園ホームページにつきましてのご意見 ・ ご感想などもお待ちしています。
編集:SIS 広報センター 保護者会だより記事:保護者会広報委員 カット:イラストレーションクラブ生徒
Senri International School Foundation (SISF)
Senri International School (SIS)
Osaka International School (OIS)
4-4-16, Onohara-Nishi, Minoh-shi, Osaka 562-0032, JAPAN
TEL 072-727-5050 FAX 072-727-5055
学校法人千里国際学園 (SISF)
年間発行予定と主な内容 ( )
は発行時期
春学期 5月号 ( 上旬 ) 卒業式、 入学式、 大学等合格状況
6月号 ( 中旬 ) 学園祭、 教育実習
秋学期 10 月号 ( 上旬 ) 夏の宿泊行事、 夏の諸活動報告
11 月号 ( 中旬 ) 運動会、 玄関コンサート
千里国際学園中等部・高等部 (SIS)
大阪インターナショナルスクール (OIS)
冬学期 2月号 ( 上旬 ) オールスクールプロダクション
〒 562-0032 大阪府箕面市小野原西 4 丁目 4 番 16 号
他に留学報告、 スポーツ結果、 各種表彰、 授業紹介、 生徒会 ・ クラブ活動等
3月号 ( 中旬 ) 入試結果、 卒業生へ贈る言葉
電話 072-727-5050 FAX 072-727-5055
千里国際学園は、 帰国生徒を中心に一般日本人生徒や日本の教育を希望する外国人生徒も受け入れて日本の普通教育を行う千里国際学
園中等部・高等部 Senri International School (SIS) と、 4 歳から 18 歳までの主に外国人児童生徒を対象とする大阪インターナショナルスクール
Osaka International School (OIS) とを、 同一敷地 ・ 校舎内に併設しています。
両校は一部の授業や学校行事・クラブ活動・生徒会活動等を合同で行っています。 チームスポーツはこの2校で1チームを編成しており、
APAC(Asia Pacific Activities Conference) の公式試合や、 近隣のインターナショナルスクール、 日本の中学・高校との交流試合等に参加していま
す。 このため、 校内ではインターナショナルスクールの学校系統に合わせて、 6年生~8年生 ( 日本の小学6年生~中学3年生春学期 ) をミドル
スクール (MS)、 9年生~ 12 年生 ( 日本の中学3年生秋学期~高校3年生 ) をハイスクール (HS) と呼んでいます。
32
Fly UP